JP2000001493A - アミノアルコキシシランの製造方法 - Google Patents

アミノアルコキシシランの製造方法

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JP2000001493A
JP2000001493A JP10165292A JP16529298A JP2000001493A JP 2000001493 A JP2000001493 A JP 2000001493A JP 10165292 A JP10165292 A JP 10165292A JP 16529298 A JP16529298 A JP 16529298A JP 2000001493 A JP2000001493 A JP 2000001493A
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Shigeru Igai
滋 猪飼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭化水素アミノ基が立体的に非常に嵩高い多
環式パーヒドロアミノ基を有するアミノアルコキシシラ
ンの合成法を提供する。 【解決手段】 第一工程で、アルカリ金属、ハロゲン化
炭化水素、第2級アミンとを反応させ、第二工程で該反
応溶液とアルコキシシランとを反応させることを特徴と
するアミノアルコキシシランの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミノアルコキシ
シラン化合物の新規な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Si−N結合を有するアミノシラン化合
物は、α−オレフィン重合においてポリマーの立体規則
性を高めるための触媒成分として数多く提案されてい
る。例えば、特開平3-74393号、同7-11832
0号、同7-173212号、同8-100019号各公
報にはアルキル(炭化水素アミノ)ジアルコキシシラ
ン、あるいは、特開平8-120021号、同8-143
621号各公報には、ピペリジル基、ピロリジル基など
の環状アミノ基含有シラン化合物を用いるα−オレフィ
ンの重合方法が開示されている。
【0003】N−Si結合とRO−Si結合を共に有するア
ミノアルコキシシラン化合物の製造方法として、(1)脱
塩化水素反応に分類されるアルコキシハロゲン化シラン
化合物と第2級アミン化合物との反応、(2)脱金属ハロ
ゲン化反応あるいは脱金属アルコキサイド反応に分類さ
れるアルコキシハロゲン化シラン化合物あるいはアルコ
キシシラン化合物と第2級アミン化合物の金属塩との反
応などが挙げられる。
【0004】(1)については、塩化水素補足剤の存在下で行
う反応が多く知られているが(Industrial and Engin
eering Chemistry、1947年、第39巻、1368
頁、Organosilicon Compounds、Part 1、1965
年、76-82頁、Academic Press Inc.)、立体的に
大きな多環状パーヒドロアミノ基を複数個有するシラン
化合物の製造に応用した例はない。また、原料のアルコ
キシハロゲン化シラン化合物はハロゲン化シラン化合物
とアルコールから得られるが、不均化反応を伴い純度の
高いアルコキシハロゲン化シラン化合物の製造は容易で
ない。
【0005】(2)において、第2級アミン化合物の金属塩は
一般的にはアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の有
機金属化合物と第2級アミン化合物との反応で製造す
る。有機リチウム化合物とアミンとの反応で得られるリ
チウムアミドとアルキル(トリアルコキシ)シランとの
反応が特開平3-74393号公報に記載されている。
特開平7-224902号、同8-143621号各公報
には、有機マグネシウムハロゲン化物とアミンとの反応
で得られるアミノマグネシウムハライドと、テトラメト
キシシランを反応するジアミノジメトキシシランの合成
方法が具体的に記載されている。(2)の方法では容易に
入手できる原料としてのアルコキシシラン化合物を使用
できるが、酸素、水によって分解され易く、取扱いに注
意を要する高価な有機金属化合物を原料とする。また、
これまでに金属アミドとアルコキシシラン化合物との反
応で、アミノ基が立体的に非常に嵩高い多環状パーヒド
ロアミノ基でしかも複数個有するアミノアルコキシシラ
ン化合物の合成法の報告はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】重合触媒成分として優
れたアミノアルコキシシラン化合物、特にジ(多環状ア
ミノ)ジアルコキシシランを高い収量、簡単なプロセス
で製造する方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルカリ金
属、ハロゲン化炭化水素、第2級アミンとを反応させる
ことを特徴とするアルカリ金属アミド化合物の製造方法
に関する。
【0008】また、本発明は、第一工程で、アルカリ金属、
ハロゲン化炭化水素、第2級アミンとを反応させ、第二
工程で該反応溶液とアルコキシシラン化合物とを反応さ
せることを特徴とするアミノアルコキシシランの製造方
法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のハロゲン化炭化水素おい
て、炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、ヘキシル基、アミル基、オクチル
基、フェニル基などを挙げることができる。ハロゲン原
子で好ましいのは塩素、臭素、沃素である。
【0010】ハロゲン化炭化水素の具体例としては、エチル
クロライド、1−プロピルクロライド、1−n−ブチル
クロライド、1−ヘキシルクロライド、ベンジルクロラ
イド、エチルブロマイド、1−プロピルブロマイド、1
−n−ブチルブロマイド、1−ヘキシルブロマイド、ベ
ンジルブロマイド、メチルアイオダイドなどが挙げられ
る。中でも、1−n−ブチルクロライドが好ましい。
【0011】本発明において第2級アミン化合物は、通常知
られた有機アミン化合物であり、特に多環状第2級アミ
ン、多環状パーヒドロ第2級アミン化合物が好適に用い
られる。
【0012】多環状パーヒドロ第2級アミン化合物の具体例
としては、パーヒドロインドール、パーヒドロイソイン
ドール、パーヒドロキノリン、パーヒドロイソキノリ
ン、パーヒドロカルバゾール、パーヒドロイミノスチル
ベン、パーヒドロアクリジン、及びパーヒドロベンゾ
[f]キノリン、パーヒドロベンゾ[g]キノリン、パーヒド
ロベンゾ[g]イソキノリン、パーヒドロフェナントリジ
ンのようなシクロヘキシル環が縮合したアミン化合物、
さらにはこれらのアミン化合物において炭素原子に結合
している水素原子の一部がアルキル基、フェニル基、シ
クロアルキル基で置換されたアミン化合物を挙げること
ができる。多環状パーヒドロ第2級アミン化合物はそれ
自体シス体、トランス体の異性体があり、従ってジ(多
環状パーヒドロアミノ)ジアルコキシシランにおいては
ジ(シス多環状パーヒドロアミノ)ジアルコキシシラ
ン、(シス多環状パーヒドロアミノ)(トランス多環状
パーヒドロアミノ)ジアルコキシシラン、ジ(トランス
多環状パーヒドロアミノ)ジアルコキシシランの三種類
の異性体がある。
【0013】特に好ましい多環状パーヒドロ第2級アミン化
合物としては、パーヒドロインドール、パーヒドロイソ
インドール、パーヒドロキノリン、パーヒドロイソキノ
リンおよびそれらの置換誘導体、シス、トランス異性体
を挙げることができる。アミン類は吸水性があるが、水
含有量は通常1重量%以下、好ましくは0.1重量%以
下、特に好ましくは0.03重量%以下である。一般にア
ミン類は酸素の存在下で酸化され易く、着色の原因にな
るので、反応に使用する前に溶存酸素は窒素などの不活
性ガスで置換、脱酸素されることが好ましい。
【0014】本発明では第一工程において、アルカリ金属、
ハロゲン化炭化水素、及び第2級アミン化合物の反応を
行い、アルカリ金属アミド化合物を製造する。この反応
は活性水素を有しない極性あるいは不活性炭化水素溶媒
で行う。極性炭化水素溶媒としては通常エーテル溶媒を
用いる。エーテル溶媒としては、ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソアミ
ルエーテルなどのジアルキルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、テトラヒドロピラン、ジオキサンなどの環状エー
テルなどが挙げられる。
【0015】不活性炭化水素溶媒としては、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ミネラル
オイル、ベンゼン、トルエン、キシレンなどが挙げられ
る。特に好ましいのはペンタン、ヘキサン、ヘプタンな
どの低沸点炭化水素溶媒である。
【0016】本発明では第一工程において使うアルカリ金属
は特に制限されないが、リチウム金属が好ましい。反応
の添加順序は通常、微粒子化、あるいはワイヤー化した
アルカリ金属の反応溶媒スラリー中にハロゲン化炭化水
素とアミン化合物の混合物を添加する方法、アルカリ金
属とアミン化合物の反応溶媒スラリー中にハロゲン化炭
化水素を添加する方法が挙げられる。
【0017】各成分の使用量は、通常アルカリ金属/ハロゲ
ン化炭化水素/アミンのモル比で1/1/1であるが、
特に制限されない。反応温度は通常-30から100
℃、好ましくは−10から50℃であり、特に好ましく
は0から40℃である。反応が開始するまでは少量のハ
ロゲン化炭化水素をアルカリ金属と接触、反応させ、反
応開始後は徐々にハロゲン化炭化水素反応成分を添加
し、反応を継続することが好ましい。反応開始時に予め
調製したアルカリ金属アミド化合物、無水アルコール、
あるいは固体の沃素を少量添加することによって反応を
容易に開始することができる。反応時間は通常0.5か
ら20時間、好ましくは1から10時間、特に好ましく
は2から8時間である。第一工程での反応温度が高すぎ
た場合、反応生成物のアルカリ金属アミド化合物の収量
が低下し、最終生成物のアミノアルコキシシランの収量
が低下する。
【0018】本発明の特徴でもあるが、第一工程で副生する
アルカリ金属ハロゲン化物が共存したままアルカリ金属
アミド化合物を含む反応溶液をそのまま次の第二工程の
反応に用いることができる。本発明によれば、有機アル
カリ金属化合物を製造、単離することなくアルカリ金属
アミド化合物を直接に製造するために、製造プロセスを
簡単にすることができる。
【0019】第一工程で得られる反応溶液中のアルカリ金属
アミド化合物の具体例としては、パーヒドロインドリノ
リチウム、パーヒドロイソインドリノリチウム、パーヒ
ドロキノリノリチウム、パーヒドロイソキノリノリチウ
ム、パーヒドロインドリノナトリウム、パーヒドロイソ
インドリノナトリウム、パーヒドロキノリノナトリウ
ム、パーヒドロイソキノリノナトリウムが挙げられる。
【0020】第二工程では第一工程で生成したアルカリ金属
アミド化合物を含む反応溶液とアルコキシシラン化合物
とを反応させアミノアルコキシシランを製造する。アル
コキシシラン化合物としては、テトラアルコキシシラ
ン、アルキルトリアルコキシシラン、ジアルキルジアル
コキシシラン、ハロゲノトリアルコキシシラン、ジハロ
ゲノジアルコキシシラン、トリハロゲノアルコキシシラ
ン、アルキルハロゲノジアルコキシシラン、アルキルジ
ハロゲノアルコキシシラン、ジアルキルハロゲノアルコ
キシシラン、及びそれらの混合物などが挙げられ、アル
キル基、アルコキシ基の炭素数としては1から24であ
る。この内、テトラアルコキシシラン、アルキルトリア
ルコキシシランが最も好適に用いられ、具体例として
は、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トライソプロポキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシ
シラン、ブチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメト
キシシランなどが挙げられる。特にテトラメトキシシラ
ンが好ましい。
【0021】この反応では所望の反応生成物以外にアルカリ
金属アルコキシ化合物が生成し、従ってこのアルカリ金
属アルコキシ化合物を不溶性の固体生成物として濾過あ
るいは遠心分離し、残りの反応溶液から所望のアミノア
ルコキシシランを蒸留などで単離できる。
【0022】第二工程の反応において、各成分の接触は、通
常-20〜140℃、好ましくは0〜100℃、特に好
ましくは20から80℃、時間は1〜15時間、好まし
くは3から10時間行うことができる。アルカリ金属ア
ミド化合物及びアルコキシシラン化合物の各成分の使用
量は、アミド基と目的物であるアミノアルコキシシラン
とのモル比によって変わる。ジアミノジアルコキシシラ
ンの場合には、アルカリ金属アミド化合物/アルコキシ
シラン化合物のモル比は通常0.5〜20倍、好ましく
は1〜5倍である。アルキルアミノジアルコキシシラン
の場合には、アルカリ金属アミド化合物/アルキルトリ
アルコキシシラン化合物のモル比は通常0.1〜10
倍、好ましくは0.5〜3倍である。反応時間を短くす
るためにはモル比を大きくすることが好ましいが、未反
応のアルカリ金属アミド化合物の損失が大きく、製造費
が高くなる。アルカリ金属アミド化合物の損失を避ける
ためには、モル比を小さくすることが好ましいが、あま
り小さくするとジアミノジアルコキシシランが必要な時
にアミノトリアルコキシシランを多く副生する。各成分
の接触順序は特に限定されないが、アルカリ金属アミド
化合物に所望のアルコキシシランを所望の量だけ添加す
ることが好ましい。
【0023】本発明において、生成物のアミノアルコキシシ
ランとして好適に製造できるものは、ジ(多環状パーヒ
ドロアミド)ジメトキシシラン、アルキル(多環状パー
ヒドロアミド)ジメトキシシランであり、その具体例と
しては、ジ(パーヒドロイソキノリノ)ジメトキシシラ
ン、ジ(パーヒドロキノリノ)ジメトキシシラン、エチ
ル(パーヒドロイソキノリノ)ジメトキシシラン、プロ
ピル(パーヒドロイソキノリノ)ジメトキシシラン、ブ
チル(パーヒドロイソキノリノ)ジメトキシシランが挙
げられ、ジ(パーヒドロイソキノリノ)ジメトキシシラ
ンの場合は、ジ(シスパーヒドロイソキノリノ)ジメト
キシシラン、ジ(トランスパーヒドロイソキノリノ)ジ
メトキシシラン、(トランスパーヒドロイソキノリノ)
(シスパーヒドロイソキノリノ)ジメトキシシランの三
種類の異性体が挙げられる。
【0024】
【発明の効果】本発明の製造方法により、酸素、水との
反応性が非常に高く、不安定で取扱いに注意を要する有
機金属化合物を直接原料として用いることなく、入手が
容易な原料だけで簡単な操作によって、アルカリ金属ア
ミド化合物及びアミノアルコキシシランを高い収率で製
造することができる。特に反応性が低いN−H結合を有
する多環状第2級アミン化合物から、立体的に非常に嵩
高い多環状パーヒドロアミノ基を二個有するジ(多環状
パーヒドロアミノ)ジメトキシシランなどのジ(多環状
アミノ)ジアルコキシシランを容易に製造することがで
き、それらはαオレフィン重合触媒成分として有用であ
る。また、本発明においては、多環状パーヒドロアミノ
基の異性体分率を制御して製造することができる。
【0025】
【実施例】実施例1 温度計、滴下ロートを備えた容量1000mLのステン
レス製耐圧オートクレーブ内を窒素置換した後、リチウ
ム金属を4.16g、テトラヒドロフランを300mL、
滴下ロートにはパーヒドロイソキノリン(トランス/シ
ス=1/3.2)45mL(0.30mol)、nブチルクロ
ライドを31.5mL(0.30mol)を入れた。オー
トクレーブ内を撹拌しながら、滴下ロートから徐々に混
合溶液を滴下し、オートクレーブの水浴温度を制御して
反応温度を20℃に上げ、反応を開始した。さらに20
℃で1時間ほどかけて滴下を終了し、さらに同温度で反
応を10時間継続した。次に、オートクレーブ内の反応溶
液を20℃に保って、再度滴下ロートからテトラメトキ
シシランを22.2mL(0.15mol)、1時間で滴下
した。この後、溶媒の蒸気圧下、80℃で8時間反応を
継続した。その後、反応で生成した塩化リチウム、リチ
ウムメトキサイドの固体を濾過分離し、ヘプタン30m
Lで3回洗滌し、ろ液、洗滌液を蒸留して目的物である
がジ(パーヒドロイソキノリル)ジメトキシシラン (ト
ランス-トランス、トランス-シス、シス-シス異性体は
約6/36/58)を得た。沸点は181℃/1mmHgであ
り、ガスクロマトグラフィーにおける純度は96.3%で
あり、不純物として(パーヒドロイソキノリノ)トリメ
トキシシラン、パーヒドロイソキノリンが検出された。
この時のジ(パーヒドロイソキノリノ)ジメトキシシラ
ンの原料パーヒドロイソキノリン基準での収率は52.
2%であった。
【0026】実施例2 パーヒドロイソキノリンとしてシス50モル%、トラン
ス50モル%のものを使用した以外は実施例1と同様に
反応を行った。その結果、得られたジ(パーヒドロイソ
キノリル)ジメトキシシランは、ガスクロマトグラフィ
ーにおいてトランス・トランス、シス・トランス、シス
・シスの異性体が順に検出され、各々約25%、50
%、25%の混合物であることがわかった。純度は9
6.8%であり、不純物として(パーヒドロイソキノリ
ノ)トリメトキシシラン、パーヒドロイソキノリンが検
出された。この時のジ(パーヒドロイソキノリノ)ジメ
トキシシランの原料パーヒドロイソキノリン基準での収
率は46.7%であった。
【0027】実施例3 温度計、滴下ロートを備えた容量1000mLのステン
レス製耐圧オートクレーブ内を窒素置換した後、リチウ
ム金属を4.16g、テトラヒドロフランを150m
L、イソプロピルエーテルを200mL、滴下ロートに
はパーヒドロイソキノリン(トランス/シス=1/3.2)
30mL(0.2mol)、nブチルクロライドを31.5
mL入れた。オートクレーブ内を撹拌しながら、滴下ロ
ートから徐々に混合溶液を滴下し、オートクレーブの水
浴温度を制御して反応温度を20℃に保つようにして反
応を開始した。20℃で1時間ほどかけて滴下を終了
し、さらに15時間20℃で反応を継続した。次に、再
度滴下ロートにテトラメトキシシランを22.4mL入
れ、20℃に保って、2時間で滴下した。この後、溶媒
の蒸気圧下、80℃で8時間反応を継続した。その後、
反応で生成した塩化リチウム、リチウムメトキサイドの
固体を濾過分離し、ヘプタン30mLで3回洗滌し、ろ
液、洗滌液を蒸留して目的物であるがジ(パーヒドロイ
ソキノリル)ジメトキシシラン (トランス-トランス、
トランス-シス、シス-シス異性体は約6/36/58)
を得た。沸点は181℃/1mmHgであり、ガスクロ
マトグラフィーにおける純度は95.9%であり、不純
物として(パーヒドロイソキノリノ)トリメトキシシラ
ン、パーヒドロイソキノリンが検出された。この時のジ
(パーヒドロイソキノリノ)ジメトキシシランの原料パ
ーヒドロイソキノリン基準での収率は42.6%であっ
た。
【0028】実施例4 温度計、滴下ロートを備えた容量1000mLのステン
レス製耐圧オートクレーブ内を窒素置換した後、リチウ
ム金属を4.16g、テトラヒドロフランを150m
L、イソプロピルエーテルを200mL、パーヒドロイ
ソキノリン(トランス/シス=1/3.2)30mL(0.2
mol)、滴下ロートにはn−ブチルクロライドを21
mL入れた。オートクレーブ内を撹拌しながら、滴下ロ
ートから徐々にブチルクロライドを滴下し、オートクレ
ーブの水浴温度を制御して反応温度を10℃に保つよう
にして反応を開始した。10℃で1時間ほどかけて滴下
を終了し、さらに25時間10℃で反応を継続した。次
に、再度滴下ロートにテトラメトキシシランを22.4
mL入れ、10℃に保って、2時間で滴下した。この
後、溶媒の蒸気圧下、80℃で8時間反応を継続した。
その後、反応で生成した塩化リチウム、リチウムメトキ
サイドの固体を濾過分離し、ヘプタン30mLで3回洗
滌し、ろ液、洗滌液を蒸留して目的物であるがジ(パー
ヒドロイソキノリル)ジメトキシシラン (トランス-ト
ランス、トランス-シス、シス-シス異性体は約6/36
/58)を得た。沸点は181℃/1mmHgであり、ガ
スクロマトグラフィーにおける純度は96.1%であ
り、不純物として(パーヒドロイソキノリノ)トリメト
キシシラン、パーヒドロイソキノリンが検出された。こ
の時のジ(パーヒドロイソキノリノ)ジメトキシシラン
の原料パーヒドロイソキノリン基準での収率は54.5
%であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一工程で、アルカリ金属、ハロゲン化
    炭化水素、第2級アミンとを反応させ、第二工程で該反
    応溶液とアルコキシシランとを反応させることを特徴と
    するアミノアルコキシシランの製造方法。
  2. 【請求項2】該第2級アミンが多環状パーヒドロ第2級
    アミン化合物であることを特徴とするアミノアルコキシ
    シランの製造方法。
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