WO2003013286A1 - Filtre a cigarette - Google Patents

Description

書

シガ レ ツ ト用 フ ィ ルタ

技術分野

本発明は、 主流煙中の特定成分を特異的に吸着でき る改良 されたシガレ ッ h用 フ ィ ルタ一に関する。

明

背景技術

例えば特開昭 6 3 ― 1 6 0 糸 6 1田 5 9 号公報には、 硫酸第一鉄

/ L — ァ ス コ ル ビ ン酸を担持させた無機鉱物系多孔体からな る脱臭剤 （吸着剤 ) が開示 2·れてお り 、 紙巻き たばこのフ ィ ルターにこ の脱臭剤を入れた例が記載されている _t

しか し、 上記公報は主にァ ンモニァの吸着を 目 的 と したも のであ り 、 上記吸着剤をシガ レ ク ト用 フ イ ノレターに適用 した 場合に どのよ う な主流煙成分が除去されるのか全く 記載され ていない。 一般的に 、 主流煙中の種々 の成分を非選択的に吸 着する吸着剤を含むフ ィ ルタ一を用いた場合、 シガ レ ク ト の 香喫味に影響する こ と が知 られている。

本発明の 目 的はゝ 香喫味への影響を最小限に抑えて 、 主流 煙中の特定成分を選択的に除去でき る シガ レ ツ ト用フ ィ ルタ 一を提供する こ と にある

発明の開示 本発明のシガ レ ッ 用 フ ィ ルタ一は、 複数のろ材を個別に 卷取紙で包んだ複数のフ ィ ノレタ一セ ク シ ョ ン と 、 複数のフ ィ ノレターセ ク シ ョ ンを ―体に包む成形紙と 、 シガ レ ッ 卜部 と接 続してシガ レ ツ 卜 にするために成形紙を覆 う チ ップぺ一 Λ一 を有する シガ レ ク 卜用 フ ィ ノレタ において、 前記ろ材中また は前記ろ材間の空隙の う ち少な く と も いずれか一方に、 吸着 剤 と して活性炭および硫酸第一鉄 L — ァ ス コ ル ビ ン酸を担 持させた無機鉱物系多孔体を含有する こ と を特徴と する。

本発明のシガ レ ツ 卜用 フ ィ ルタ一は 、 刖記卷取紙中または 前記成形紙中 に吸着剤 と して活性炭ね よび硫酸第一鉄/ L ァ ス コルビ ン酸を担持させたハ"機鉱物系多孔体を含有 してい ても よい。

本発明に係る シガ レ ク ト用 フ ィ ノレタ一の具体的な構造と し ては、 （ 1 ) 2 つのろ材を有 し 、 2 つのろ材間の空隙に活性 炭 と 硫酸第一鉄/ L 一ァス コルビ ン酸を担持させた無機鉱物 系多孔体と の混合物を充填 したもの 、 ( 2 ) 2 つのろ材を有 し、 1 つのろ材中に活性炭と 硫酸第一鉄/ L 一ァス コノレビン 酸を担持させた無機鉱物系多孔体と の混合物を分散させた も の、 （ 3 ) 3 つのろ材を有 し 、 3 つのろ材間の 2 つの空隙に 活性炭と 硫酸第一鉄 L 一ァ ス =1 ノレビン酸を担持させた無機 鉱物系多孔体 と を個別に充填 した もの 、 ( 4 ) 3 つ の ろ材を 有 し、 1 つの ろ材中に活性炭を分散させ、 他の 1 つのろ材中 に硫酸第一鉄 L ー ァ ス n ノレ ビ ン酸を担持させた無機鉱物系 多孔体を分散させた もの 、 な どが挙げられる。

また、 本発明に係る他のシガ レ ッ 卜用フ ィ ルターは、 シガ レ ツ ト ホノレタ"一本体内に複数のろ材を有する シガ レ ツ 卜用 フ ィ ルターにおレ、て、 前記ろ材中ま たは HU記ろ材間の空隙の う ち少な く と も レ、ずれか ―方に 、 吸着剤 と して活性炭および硫 酸第一鉄 Z L ―ァ ス コ ルビン酸を担持させた無機鉱物系多孔 体を含有する 、 と を特徴とする - なお、 本発明に係る シガ レ ッ ト用 フ ィ ルターの構造は れ らに限定されず、 種々 の変形が考え られる。

本発明に係る シガ レ ツ ト用 フ レタ ーは、 吸着剤 と して 、 活性炭 と硫酸第一鉄 Z L —ァス コ ル ビン酸を担持させたノ >、、機 鉱物系多孔体に加えて、 シ リ 力 Zアル ミ ナを含有 していて も よい。

図面の簡単な説明

図 1 は本発明に係る シガ レ ッ ト用 フ レターの一例の構成 を模式的に示す図。

図 2 は本発明に係る シガ レ ッ ト用 フ ィ ルターの他の例の構 成を模式的に示す図。

図 3 は本発明に係る シガ レ ッ ト 用 フ レターの他の例の構 成を模式的に示す図。

図 4 は本発明 に係る シガ レ ッ ト用 フ レターの さ ら に他の 例の構成を模式的に示す図。

図 5 は本発明に係る シガ レ ッ ト 用 フ レターを適用 したシ ガ レ ツ ト ホルダーの断面図。

発明を実施するための最良の形態

本発明においては、 シガ レ ッ ト の主流煙中の特定成分と し て ピラ ジン類と フ エ ノ ール類に着 目 してレヽる。

本発明者は、 シガ レ ッ ト の フ レタ ーの吸着剤 と して活性 炭および硫酸第一鉄/ L —ァス コ ル ビン酸を担持させた無機 鉱物系多孔体を併用 した場合に、 こ れ ら の相乗効果によ り 主 流煙中の特定成分を特異的に除去でき る こ と を見出 し、 本発 明を完成させた。 本発明において、 ろ材と しては、 ァセテ一 ト 紙、 个織 な どが用レ、 られる。 吸着剤の う ち活性炭 と しては 般的な ヤシガラ活性炭な どが用レヽ られる 。 吸着剤の う ち硫酸第一鉄

/ L一ァス コ ノレビン酸を担持させた無機鉱物系多孔体と して は、 例えば （株） 東海から ァ二 Wと レヽ ぅ 商品名で巿販 され てレヽる も のを用レヽる こ と ができ る 。 こ の製 ΠΡは 硫酸第一鉄 および L—ァス コノレビン酸をゼ才ライ ト に担持させた も ので あ り 、 さ ら にベン ト ナィ や他の無機塩類を含んでいる 。 硫 酸第一鉄の 2 価鉄ィ ォンは 、 シガ レ ッ ト の主流煙中の特定成 分と 反応する。 ただ し 2 価鉄ィ オンは不安定で酸素に よ つ て酸化されて容易に 3 価 ィ ォンに変化する ので 、 酸化を抑 制する L—ァス コ ノレ ビン酸が添加されている. o

本発明において、 活性炭お よび硫酸第一鉄 Z L一ァス =1 ノレ ビン酸を担持 させた無機鉱物系多孔体の量は、 吸着剤をろ材 中に含有 させる場合にはろ材 1 0 m mめた り の吸着剤の で l m g l 5 0 m g 好ま し < は 2 0 m g 6 0 m g 、 吸 着剤をろ材間の空隙に含有させる場合には空隙 5 m mあた り の吸着剤の総量で 5 m g 3 0 0 m g 、 好ま し < は 3 0 m g 1 2 0 m g に設定される

ま た、 吸着剤 と して 活性炭わよび硫酸第一鉄 L ァス コ ノレ ビン酸を担持させた 機鉱物系多孔体と と ち に、 シ リ 力

/アルミ ナを併用 しても よい シ リ カ Zァル ミ ナ と しては、 例えば協和化学工業から キ 3一フー ド 7 0 0 s N と い 0 商品 名 で市販 さ れてレヽ る も の を用 い る こ と ができ る。 こ の製品 は、 3 1 〇 2含有率カ 6 3 . 0 \^ 1 %、 1 2〇 3含有率カ 1 0 • 3 w t %、 乾燥減量が 1 4 5 w t %のものである， 以下、 本発明の実施例を説明する 対照標準 （コ ン 卜 ロール） となる シガ レッ 卜用 フィ ル夕一

(吸着剤なし） を以下のよ う にして作製した 。 フイ ラ ン 繊度 2 . 2 デニ一ル、 ト ウ繊度 4 0 0 0 0 デニールのァセテ 一 卜 を長さ 1 0 m mに成形した 2 つのろ材 （プレーンフィ ル 夕一 ) を用 し 、 各々 のろ材の周囲に巻取紙を巻いて 2 つの フィ ルターセク シ ヨ ンを形成した 2 つのろ材間に 5 m mの 空隙を設け、 この空隙に吸着剤を充填せずに 、 2 つのフィ ル 夕一セク シ ョ ンの周囲に成形紙を巻いた のフィ ル夕一の 通気抵抗は 8 0 m m H 2〇 （ 1 0 5 0 m L / m i n ) であ 十， 図 1 に、 本実施例において作製したシガ レ ッ 卜用 フィ ル夕 一の一例を示す 。 このシガ レツ 用 フィ ル夕一 1 は以下のよ

Ό に して作製した。 フイ ラ メ ン 卜繊度 2 . 2 デニール 、 卜 ゥ 繊度 4 0 0 0 0 τ——ルのァセテ一 卜 を長さ 1 0 m mに成形 した 2 つのろ材 (プレ一ンフィ ル夕一 ) 2 を用思 し、 各 の ろ材 2 の周囲に巻取紙 3 を巻いて 2 つのフィ ルターセク シ 3 ンを形成した。 2 つのろ材 2 間に空隙を設け 、 この空隙に吸 着剤 4 と して 3 0 m g の活性炭 4 1 と 3 0 m g の硫酸第一鉄

/ L ー ァスコルビン酸を担持させた無ハ、、機鉱物系多孔体 (商 □ 名ァニコ W ) 4 2 との混合物を充填した状態で、 2 つのフィ ルターセク シ ョ ンの周囲に成形紙 5 を巻いた 。 この際 、 吸着 剤の見掛け密度が 1 0 0 % になるよ に空隙を調節した, 0 上記と同様にして、 2 つのろ材 2 間に空隙を設け、 の空 隙に吸 剤 4 と して 3 0 m g の活性炭と 1 5 m g の硫酸第一 鉄/ L ―アスコリレビン酸を担持させた無機鉱物系多孔体 (商 ロロ "άァ一コ W ) と 1 5 m g のシ リ カ ァルミ ナ （商 α タ

キ ョ 一ヮ一 ド、 7 0 0 S N ) との 口物を充填した状態で 、 2 つの フィ ル夕ーセク ショ ンの周囲に成形紙を巻いて、 シガレッ 卜 用 フィ ル夕一を作製した

図 2 に 、 本実施例において作製したシガレ ツ 卜用 フィ ル夕 一の他の例を示す。 このシガ レッ 卜用 フィ ルター 1 は、 ァセ テ一 卜 を成形した 3 つのろ材 (プレーンフ ィ ルター ) 2 を用

Μ.し 、 各々 のろ材 2 の周囲に巻取紙 3 を巻いて 3 つのフ ィ ル 夕一セク シ ョ ンを形成し 、 3 のろ材 2 間の刻側および吸口 側の 2 の空隙に、 吸着剤 4 と して 3 0 m g の活性炭 4 1 と 硫酸第一鉄 Z L _ァスコルビン酸を担持させた無機鉱物系多 孔体 (商品名ァニコ W ) 4 2 を個別に充填し、 3 つのフ ィ ル 夕一セク シ ョ ンの周囲に成形紙 5 を巻いたものである。 図 2 においては、 吸口側に活性炭 4 1 、 刻側に硫酸第一鉄 Ζ L 一 ant

ァス ルビン酸を担持させた "、、機鉱物系多孔体 4 2 を充填し た例を示しているが、 逆に吸 P側に硫酸第一鉄 L -ァスコ ルピン酸を担持させた無機鉱物系多孔体 4 2 、 刻側に活性炭

4 1 を充填したシガレッ 卜用 フィ ルターも作製した

参照のために、 吸着剤と して 、 3 0 m g の活性炭単独 、 3

0 m g の硫酸第一鉄 Z L 一 ァス コルビン酸を担持させた無機 鉱物系多孔体 （商品名ァ ― Π W ) 単独、 または 3 0 m g のシ

U 力 ァルミ ナ （商品名キ 3 ―ワー ド 7 0 0 S N ) 単独を充 填したシガ レツ 卜用 フィ ル夕一も作製した。 また、 吸 剤を上記の倍量に して、 6 0 m g の活性炭単 独、 6 0 m g の硫酸第一鉄 Z L ー ァス ルビン酸を担持させ た無機鉱物系多孔体 （商品名ァニコ W ) 単独、 または 6 0 m g のシ リ 力 /アルミ ナ単独を充填したシ刀 レ ツ 卜用 フィ ル夕 一も作製した

以上のシガ レツ ト用 フイ リレ夕一を、 たばこ刻みを巻紙で卷 いたシガ レッ ト部にテープで接 feeし、 表 1 に示すよ う に 、 吸 着剤の異なる各種の実験用 シガレ ツ 卜 を作製した シガレ V ト部には 一シャ レシガ レ ツ 卜 の卷を使用 した れらの シガ レ ツ b について、 以下のよ う に して主流煙の捕集実験を 行った。

シガ レッ 卜 を、 チューブ （夕ィ ゴン製 ) を介して白動喫煙

¾ff と 祝した 。 ケンブリ ッ ジフィ ル夕一は入れていない 燃 焼長を 4 0 m mと して、 シガ レッ 卜 を標準喫煙条件にて白動 喫煙器によ Ό 喫煙させた。 喫煙排気口 り 、 予め H e を入れ たガスバッ グ (テ ド ラー製） に主流煙を捕集し、 卜一夕ルで

8 'J ッ 卜ルになるよ う に H e で調整した 。 このガスバッ グか ら採取した 5 0 m L のガスをガスク ロマ 卜 グラ フィ 一によ り 分析した

主流煙中の特定成分と して、 ピラ ジン類、 フ エ ノ ―ル類 、 炭化水素 、 ケ ト ン類などに着目 し、 ガスク ロマ ト グラ フ上で の特定成分の ピーク面積に基づいてデ ―夕解析を行つた 表

1 には、 ピラ ン ン類およびフ エ ノ ール類の透過率を示してい る。 これ ら の特定成分の透過率 T aは 吸着剤な し ( ン 卜 ロール） のときのガスク ロマ ト グラ フ上での特定成分のピ一 ク面積を A cnt、 吸着剤 a を用 いた と きのガス ク ロマ ト ダラ フ上での特定成分のピーク面積を A aと したとき、

T a = A a/ A cnt

で表される。 表 1 における実測値は、 ガスク ロマ ト グラ フ上 での特定成分のピーク面積に基づいて求めたものである。

また、 活性炭 6 0 m g を用 いたフ ィ ル夕一の透過率の予測 値は、 活性炭 3 0 m g を用いたフ ィ ル夕一の透過率の実測値 を 2 乗した値である。 硫酸第一鉄 Z L —ァス コルビン酸を担 持させた無機鉱物系多孔体 （商品名ァニコ W ) 6 0 m g を用 いたフィ ルターの透過率の予測値は、 硫酸第一鉄 Z L 一 ァス コ ル ビ ン酸を担持させた無機鉱物系多孔体 （商品名ァ一

W ) 3 O m g を用 いたフィ ルターの透過率の実測値を 2 乗し た値である。 同様に、 シリ カ Zアルミ ナ 6 0 m g を用いたフ ィ ル夕一の透過率の予測値は、 シ リ カノアルミ ナ 3 0 m g を 用いたフ ィ ルターの透過率の実測値を 2 乗した値である， 一方 、 表 1 における 2 種以上の吸着剤を併用 したとさの透 過率の予測値とは、 それぞれ単独の吸着剤の透過率か ら予測 される透過率の計算値である。 すなわち、 吸着剤 a を用 いた とさの特定成分の透過率 （実測値） を T a、 吸着剤 b を用 い た と さの特定成分の透過率 （実測値） を T bと した とき 、 予 測値は ( T a X T b ) で表される。

そ して、 2 種以上の吸着剤を併用 したときの透過率の実測 値が予測値よ り も顕著に小さ ければ、 その特定成分は特異的 に吸着されてお り 、 2 種以上の吸着剤による相乗効果が現れ ている と判断できる。 以上の結果を表 1 に併記する 表 1 透過率

吸着剤 ピラジン類 フエノール類 実測値 予測値 実測値 予測値 なし 1. 00 1. 00 活性炭（30mg) 0. 60 0. 68 硫酸第一鉄 Zゼォライト（30mg) 1. 06 0. 86 シリカノアルミナ（30mg) 0. 73 0. 61 活性炭 (60mg) 0. 38 0. 36 0. 48 0. 46 硫酸第一鉄 Zゼォライト（60mg) 1. 02 1. 12 0. 73 0. 74 シリカノアルミナ（60mg) 0. 54 0. 53 0. 38 0. 37 活性炭 (30mg) +

硫酸第一鉄/ゼォライト（30mg) 0. 32 0. 63 0. 38 0. 58 の混合物（計 60ig)

活性炭 (30mg) +

硫酸第一鉄/ゼォライト（15mg)

0. 35 0. 53 0. 43 0. 49 +シリカ/アルミナ（15mg)

の混合物（計 60ig)

刻側：活性炭

0. 29 0. 63 0. 39 0. 58 吸口側：硫酸第一鉄/ゼォライト

刻側：硫酸第一鉄 Zゼォライト

0. 32 0. 63 0. 360 0. 58 吸口側：活性炭

活性炭単独を 2 倍に した場合、 硫酸第一鉄/ L ー ァス 3ル ビン酸を担持させた無機鉱物系多孔体 （商品名ァニコ W ) を

2 倍に した場合、 またはシ リ カ アルミ ナ単独を 2 倍に した 場合には、 実測値と予測値との間でそれほど差がない ,

表 1 には示していないが炭化水素ゃケ ト ン類では実測値と 予測値との差が小さ く 2 種以上の吸着剤を併用 した こ とによ る相乗効果は認め られなかっ た。

これに対して、 表 1 に示される よ う に、 吸着剤と して活性 灰および硫酸第一鉄 Z L —ァス コルビン酸を担持させた 機 鉱物系多孔体を併用 した場合には、 両者の相乗効果によ Ό ピ ラ ジン類およびフェ ノール類では実測値が予測値よ り ちかな

Ό 小さ く なつ てお り 、 これら の特定成分が特異的に吸着され る こ とがわかる。

また、 活性炭および硫酸第一鉄/ L ー ァスコルビン酸を担 持させた無機鉱物系多孔体を、 混合 した場合 （図 1 )でち 分割して配置した場合 （図 2 ) でも、 同様の効果が得られる とがわかる。

以上の結果か ら 、 活性炭単独、 硫酸第一鉄 Z L — ァス ル ビン酸を担持させた無機鉱物系多孔体単独またはシ リ 力 /ァ ルミナ単独を用 いてピラジン類およびフ エ ノ ール類という特 定成分を効果的に吸着しょ う とする と、 さ らに吸着剤を増里 する必要があ り 、 香喫味に大き く 影響する こ とが予相 さ れ る 。 これに対して 、 吸着剤と して活性炭および硫酸第 /

L アス コリレビン酸を担持させた無機鉱物系多孔体 （さ ら に 必要に応じてシ リ 力 Zアルミ ナ） を併用 した場合には 少里 でも ピラジン類およびフエ ノ ール類という特定成分を効果的 に吸着する こ とができる と予想され、 香喫味への影響は小さ しいヽ

図 3 に、 本発明に係る シガ レ ッ ト用 フ ィ ルターのさ ら に他 の例を示す。 このシガレ ッ ト用 フ ィ ル夕一 1 は、 ァセテ一卜 を成形したろ材 （プレーンフィ ルター） 2 と、 吸着剤と して 活性炭 4 1 および硫酸第一鉄ノ L ー ァス コルビン酸を担持さ せた無機鉱物系多孔体 4 2 を分散させて成形したァセテ一卜 か らなる ろ材 （チヤ ー コ ーリレフ ィ ルタ ー） 2 1 を用息 し 、 各々 のろ材 2、 2 1 の周囲に巻取紙 3 を巻いて 2 つのフィ ル 夕一セク シ ョ ンを形成し、 2 つのフィ ルターセク シ ョ ンの周 囲に成形紙 5 を巻いたものである。

図 4 に、 本発明に係る シガ レ ッ ト用 フィ ルターのさ ら に他 の例を示す。 このシガレ ッ ト用 フィ ルター 1 は、 ァセテ一卜 を成形したろ材 （プレーンフ ィ ルター） 2 と、 吸着剤と して 活性炭 4 1 を分散さ せて成形 し たァセテ一 卜 か ら なる ろ材

(チヤ 一コールフィ ルター） 2 1 と、 吸着剤と して硫酸第 ― 鉄 / L ーァス コルビン酸を担持させた無機鉱物系多孔体 4 2 を分散させて成形 したァセテ一 ト か ら なる ろ材 2 2 を用思 し 、 各々 のろ材 2、 2 1、 2 2 の周囲に巻取紙 3 を巻いて 3 のフ ィ ルターセク ショ ンを形成し、 3 つのフ ィ ル夕一セク シヨ ンの周囲に成形紙 5 を巻いたものである。 ろ材 2 1 とろ 材 2 2 の配置は限定さ れず、 どち ら を刻側に配置 して も よ い。

さ ら に、 本発明に係 る シガ レ ツ 卜 用 フ ィ ル夕 一にお いて は、 成形紙中に吸着剤と して活性炭および硫酸第一鉄/ L一 ァスコルビン酸を担持させた無機鉱物系多孔体を含ませても よい

本発明に係る シガレ ッ 卜用 フイ リレターは、 図 5 に示すよ う なシガ レ ッ 卜ホルダーの形態で適用する こ と もできる。 この シガ レッ 卜用 フ ィ ル夕一は、 一端に吸口部 5 2 が形成された 円筒状のシガ レツ トホルダー本体 5 1 の内部に、 2 つのろ材

2 を設け 、 2 つのろ材 2 間の空隙に吸着剤 4 と して活性炭 4

1 と シ リ 力 /アルミ ナ 4 2 二の混合物を充填 した ものであ 図 5 のシ刀 レ ツ 卜用 フィ ルターは、 図 1 の構成を シガレッ 卜ホルダ一に適用 したものであるが、 図 2 図 4 の構成をシ ガレッ 卜ホルダーに適用する こ と もでさる

上述したいずれの形態のシガレ V 卜用 フ ィ ル夕一でも 、 活 性炭および硫酸第一鉄/ L ーァス コルビン酸を担持させたハ、、 機鉱物系多孔体の相乗効果によつ て ピラ ジン類およびフェ ノ

―ル類を特異的に吸着する こ とができ

産業上の利用可能性

本発明によれば 、 香喫味への影響を最小限に抑えて、 主 煙中の特定成分を 択的に除去でさる フ ィ ル夕一を備えたシ ガレヅ ト を提供する こ とができる

Claims

m 求 の 範 囲

1 - 複数のろ材を個別に巻取紙で包んだ複数のフ ィ ル夕一 セク シヨ ンと 、 複数のフィ ル夕ーセク シ ヨ ンを一体に包む成 形紙と 、 シガ レッ 部と してシガ レ ッ ト にするために成 形紙を覆うチッ プぺ ―パ一を有する シガ レツ 用 フィ ル夕一 において、 前記ろ材中または HU記ろ材間の空隙の ち少な < と もいずれか一方に 、 吸着剤と して活性炭および硫酸第一鉄

/ L ―ァスコルビン酸を担持させた無機鉱物系多孔体を含有 する こ とを特徵とする シガ レッ 卜用 フィ Jレ夕

>/ .

2 mi e己 取紙中または前記成形紙中 に吸着剤と して活性 灰お び硫酸第一やや / L 一 ァス コルビン酸を担持させたハ、、機 鉱物系多孔体を含有する こ と を特徴とする請求項 1 に記載の シガ レッ 卜用 フィ ル夕一

3 - 2 つのろ材を有し 、 2 つのろ材間の空隙に活性炭と硫 酸第一鉄/ L ―ァス ルビン酸を担持させた 機鉱物系多孔 体との混合物を充填した こ とを特徴とする請求項 1 または 2 に記載のシガレッ 卜用 フィ ル夕一。

4 2 つのろ材を有し 、 1 つのろ材中 に活性炭と硫酸第一

/ L ーァス ルビン酸を担持させた無機鉱物系多孔体との 口物を分散させた とを特徴とする請求項 1 または 2 に記 載のシガ レッ 卜用 フィ ル夕一

5 - 3 つのろ材を有 し 、 3 つのろ材間の 2 つの 隙に活性 灰と硫酸第一鉄 / L ―ァスコルビン酸を担持させた無機鉱物 系多孔体とを個別に充填した こ とを特徴とする 求項 1 また は 2 に記載のシガ レッ 卜用 フ ィ Jレ夕

6 . 3 つの ろ材を有 し、 1 つのろ材中 に活性炭を分散さ せ、 他の 1 つのろ材中に硫酸第一鉄 Z L ァス コルビン酸を 担持させた無機鉱物系多孔体を分散させたこ とを特徴とする

6 項 1 または 2 に記載のシガ レッ ト用 フイ レター。

7 . 吸着剤と して、 活性炭と硫酸第一鉄 Z L ァス ルビ ン酸を担持させた無機鉱物系多孔体に加えて、 シ リ カ /ァル ミ ナを含有する と を特徴とする請求項 1 ない し 6 のいずれ かに記載のシガ レッ 卜用 フィ ルター 0

8 . シガ レッ 卜ホルダ一本体内に複数のろ材を有する シガ レッ 卜用 フィ ル夕 において、 前記ろ材中または前記ろ材間 の空隙のう ち少なく と もいずれか一方に、 吸着剤と して活性 炭および硫酸第一鉄 , L ーァス コルビン酸を担持させた無機 鉱物系多孔体を含有する こ とを特徴とする シガ レ ツ ト用 フィ ル夕 o