WO1997016083A1

WO1997016083A1 - Heated garment

Info

Publication number: WO1997016083A1
Application number: PCT/JP1996/003161
Authority: WO
Inventors: Mitsuyoshi Nakamoto; Shin-Ichi Nakajima; Toshinari Matsumoto; Takaaki Kusaka
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 1995-10-30
Filing date: 1996-10-29
Publication date: 1997-05-09
Also published as: EP0803206A4; EP0803206A1; US6098612A; CN1176579A; DE69631032D1; CN1112865C; EP0803206B1; DE69631032T2

Description

明細書

暖房衣類

技術分野

本発明は、動力、ガスの供給が困難な高地、洋上、寒冷 ½で利用できる携帯用燃焼装置及びそれを用いた暖房衣類に関するものである。

背景技術

携帯用の燃焼装置としては、石油系燃料が二、ル一源としたガススト —ブゃ懐伊などが広く普及している。しかしカスス一ブは裸火で危険であり、また大部分の熱エネルギーが大気中に K ii 暖房力としては低いも Οである。また悽炉は、人体の一^しか暖房てきないも〇である c そこで、バッテリ一を備え電気抵抗体を内部に分布させた暖房衣類やマッ卜等が考えられている。しかし現状のバッテリーは、重さ当たりのェネルギ密度が低く、長時間必要な熱を暖房衣服や暖房マツ卜に供辁できないものである。またこのような時間及び熱量を供給しょうとすると、バッテリ —が大型となって著しく重いものとなり、携帯には適さなくなつてしまうものである。

そこで、バッテリーなどよりはるかに高いエネルギー密度を持つ石油系燃料を触媒燃焼を利用して発熱させ、水等の液体を加熱し適温となった液体を衣服中に循環させて全体を暖める暖房衣服が特開平 4-347450号（米国特許第 5、282、740号）に開示されている。

また、燃焼熱を利用して衣服内の暖房を行うものとして、アルコールや木炭などの燃料を使用するカイロや、鉄などの金属と酸化材の化学反応熱を利用する使い捨てカイロがあった。また、燃料を搭載した燃焼装置として、ブタンのカセットボンべを搭載した調理用カセットこんろがある。これ*'≤、電気のコードが無いため、コードレス機器と言われ、調理用熱源器として利用される。

従来の携帯用の燃焼装置は、重くて体積が大きくなるという課題を有していた。中でも、燃焼装置を用い、熱触媒として水等の液体を使用し、被加熱媒体と熱源とをチューブで接続する構成とする暖房衣服は、重くて柔軟性が少ないという課題を有するものとなっている：

さらに、従来のカイロ等は、局部を暖めるたけて、衣服内の広い範囲を暖房することができなかった c そして、アルコーや木炭などの燃料を補辁するために、カイロを衣服から一旦取り外；—れは'ならず、使い勝手が悪かった。また、使い捨てカイロは再利 ¾ Γ てき、また、カイロは、暖房の途中で熱量がコントロールすることか Ε あり、所望する温度で採暖することができなかった。

また、他の燃焼装置である調理用カセットこんろ、操作部と燃料ボンベと燃焼器が一体となつており、これを単に衣服円へ装着しても衣服の暖房に利用することはできないとともに、操作と :焼器とがー体であるため、衣服外から燃焼料を制御することができず、 ¾服を着たままで熱量をコントロールすることができなかった。

本発明は、軽量でコンパク卜で、かつ携帯に便利な燃焼装置を提供するとともに、この燃焼装置を用いて、衣服全体にわたって暖房を行い、また、燃料の補辁ゃ供給熱量の調整を可能にし、衣服内に快適な温度環境を作りだすことを目的とする。

さらに、本発明は軽量で装着に違和感がなく、すぐ暖かくなる暖房衣服を提供することを目的としている。

発明の開示

本発明の前述の目的は、互いに縫い合わされた第 1生地と第 2生地と、前記第 1及び第 2生地の間に介装された熱源と、前記第 1及び第 2生地に形成され、熱源により加熱された暖気を前記熱源から前記第 1及び第 2生地の間を上方に導く熱伝導路とからなる暖房衣類を供することにより達成できる。

望ましくは、前記第 1及び第 2生地との間に多孔質可撓性シー卜が介装されており、前記熱伝導路が前記多孔質可撓性ンー卜の無数の孔からなり、前記暖気を対流作用により導くようにする。この場台、多孔質可撓性シ一トとしては、無数の孔が連続中空構造体となって（ 'るスケルトン構造、メッシュ構造、又は中綿の何れかが望ましく、その! ¾:、表地の裏面に縫いつけるのがよい。

より具体的に、暖房衣類、互いに縫い台' . た第 1生地と第 2兰地とからなる着衣と、前記第 1及び第 2生地の間の定個所に介装されていて、燃料の燃焼により加熱される発熱部を含む燃垸装置と、前記第 1及び第 2生地の間に配置され、前記発熱部と熱的に接続されていて前記発熱部の熱を対流作用により前記第 1及び第 2生地の間に配熱する熱伝導体とで構成する。前記発熱部は複数の放熱フィンを備えていてもよい。

燃焼装置としては、前記発熱部で構成され、、つ燃焼室を有する本体ハウジングと、燃料供給源と接続され、前記燃焼室に臨む燃料噴射ノズルと、前記燃焼室に臨み、当該燃焼室に供給された燃料を点火する着火装置と、前記ノズルから噴射される燃料と混合して混合気を調製するための、前記ノズルの近傍に外部から空気を導入する吸気管と、燃料の燃焼の後に生ずる排気ガスを燃焼室から外部に排出する排気管とで構成するのが望ましい。前記ノズルから噴射された燃料の流れ方向からして前記ノズルの下流側の前記燃焼室の部分に触媒を設けてもよい。

前記熱伝導性繊維は、ポリエステル糸と銅線とを何れか一方を横糸、他方を縦糸として製織した布とするのが望ましい。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1実施の形態によるヒーター内蔵マツ卜の平面図。図 2は、図 1に示したヒーター内蔵マツ卜の縦断面図。

図 3は、図 1に示したヒーター内蔵マツ卜の衣類への適用例を示す概略斜視図。

図 4と図 5とは、図 1に示したヒーターのそれぞれの変形例を示す部分断面図。

図 6は、本癸明の第 2実施の形態によるヒータ一内蔵マツトの ΞΖ面図 _c 図 7は、図 6に示したヒーター内蔵マツトの断面図：

図 8 、本 ¾明の第 1及び第 2実施の形態による 'ニーター内蔵マツ卜に適用し得る変形例を示した縦断面図。

図 9は、一部を断面にて示した本発明の第 3実施の形態によるヒーター内蔵マットの平面図。

図 1 0は、図 9に示したヒーター内蔵マツ卜の概略断面図。

図 1 1は、本発明の第 4実施の形態によるヒータ一内蔵衣服の概略分解斜視図。

図 1 2は、一部を断面にて示した本発明の第 5実施の形態によるヒータ一内蔵マッ卜の平面図。

図 1 3は、図 1 2に示したヒーター内蔵マツ卜の変形例を示す、一部を断面にて示した平面図。

図 1 4は、本発明の第 6実施の形態によるヒーター内蔵衣服の概略斜視図。

図 1 5は、図 1 4に示したヒーター内蔵衣服で用いたヒーターの概略断面図。

図 1 6は、図 1 4に示したヒーター内蔵衣服で用いた管の概略断面図。図 1 7 ( a )と図 1 7 ( b )とは、図 1 4に示したヒータ一内蔵衣服で用いたヒーターが衣服に取り付けられる前の状態と、取り付けられた後の状態とを示した取付け装置の概略断面図。

図 1 8は、本発明の第 7実施の形態によるヒーター内蔵衣服の概略斜視図。

図 1 9は、図 1 8に示したヒーター内蔵衣服で fflいたヒータ一を示す部分 E大断面図。

2 0 ii 本発明の第 8実施の形態によるヒー：⁷—内蔵衣服のヒーターの分を示した概略断面図。

11 2 1 、本発明の第 8実施の形態の変形例を亍〜 rこ概略^面区図 2 2は、本発明の第 9実施の形態によるヒーター内蔵衣服の部分概略断囬図。

図 2 3と図 2 4とは、本発明の第 1 0及び第 1 1実施の形態によるヒーターをそれぞれ示した部分概略断面図。

図 2 5は、本発明の第 1 2実施の形態によるヒーター内蔵衣服の概略斜視図 e

ϋ 2 6は、図 2 5に示したヒーター内蔵衣類におけるヒーターの部分を示した拡大断面図。

図 2 7は、本発明の第 1 3実施の形態によるヒーター内蔵衣服におけるヒーターとそれを担持する断熱帯を示した概略平面図。

図 2 8は、図 2 7に示したヒーターの外観を示す概略平面図。

図 2 9は、図 2 7に示したヒーターの概略断面図。

発明を実施するための最良の形態

(実旌の形態 1 一図 1乃至図 5 )

以下、図 1と図 2とを参照しながら本発明の第 1実施の形態について説明する。図 1と図 2とに示したものは携帯用ヒーター内蔵マッ卜であって. 加熱シ一ト 1と発熱部 4とからなる。加熱シート 1は熱伝導雄維からなり, この熱伝導繊維としては、例えば熱拡散性の良いアルミメツキしたガラス糸で編んだ繊維製織物、炭素繊維等を編み込んだ繊維製織物、天然繊維または合成繊維等の糸の周囲に可撓性の合成樹脂パインダ一に分散した金属粒子層を形成して構成した繊維製織物、金属綠で構成した繊維製織物、あるいは金属繊維と金属繊維以外の繊維とを結.り台わせた雄維製織物等であってもよい。加熱シート 1の裏面には繊維 r: 2を接台している。この織維断熱材としては、断熱材として使用さ; るつ -ィバ一等の断熱性の高い繊維からなる加熱シート 1の一端に ¾^ ： 4を接台している。この接合は接合ネジ 3を使用して加熱シート 1を発熱 ^ 4内にしっかりと挟み込んで、発熱部 4を加熱シート 1に圧接させて行っている。この発熱部 4としては、燃焼用触媒 1 3及び点火装置 1 4を備えたガス触媒燃焼装置 1 7を使用している。

ガス触媒燃焼装置 1 7は、以下の構成となっている。ガスボンベ 6は開閉つまみ 8によって開閉できる、通常はパネ 9により開方向に付勢されているガス開閉弁 7を備えている。開閉つまみ 8を開操作すると、ガスボンベ 6からでたガスはガス噴出ノズル 1 0から噴出し、この噴出時にガス流の吸引効果によって空気取入れ口 1 1から吸い込んだ空気とともにェゼクタ 1 2内を流れる。ェゼクタ 1 2の壁部には、燃焼用触媒 1 3に混合ガスを供給する複数の噴出口 1 5が形成されており、このェゼクタ 1 2と燃焼用触媒 1 3、着火装置 1 4とは、燃焼用触媒 1 3を保護する保護筒 1 6の内部に収納されている。

以下本実施の形態の動作について説明する。開閉つまみ 8を操作してガス開閉弁 7を開くと、ガスボンベ 6からガス噴出ノズル 1 0を経由してガスが噴出し、空気取入れ口 1 1から吸引した空気と g台されて燃^可能な混合ガスとなる。この状態で着火装置 1 4を動作させると、混合ガスは炎燃焼を開始し、瞬時に燃焼用触媒 1 3を触媒燃垸可能温度に昇温させるこうして、触媒燃焼熱は保護筒 1 6より均一に放熟され発熱部 4全体を加熱する。発熱部 4は加熱シート 1に圧接させているため、発熱部 4で発生した熱は確実に加熱シート 1に伝達される。ま rこ加^シー卜 1は熱伝導 ¾ 維で構成されているため、発熱部 4で発生した . 率よく加熱シ一ト 1 の全面に伝達される：加熱シート 1の裏面は、つ - ノー等の雄^で構成した断熱性の高い繊^ 2となっており、この £ ^つ'ら逃げる量わず' かて'の。

従って加熱シ一ト 1全体は適当な温度に保温さ、保温マッ卜として使用できるものである。なおこの保温マツトは柔^性に富んでいるため、例えば体に巻き付けて使用することもできるものてある：

なお図 3に示しているように加熱シート 1を S服に使用する構成とすれば、暖房衣服を構成することができ、動力や燃料カスの供辁が困難な高地、洋上、寒冷地で利用できる。

以上のように本実施の形態は、被加熱媒体の加熟に水等の液体を使用し被加熱媒体と熱源とをチューブで接続した従来の構成のものに比べて、非常に簡単な構成となっており、軽量で柔軟性に富み、携帯に便利なヒータ一内蔵マツ卜を実現しているものである。

なおこのとき図 4に示しているように、発熱部 4を加熱シート 1の一部に熱伝導性コンパウンドやサーモグリース等の熱伝導性材料 1 8を介して接合するようにすると、一層熱効率を高めたヒーター内蔵マツトを実現できる。すなわち、発熱部 4と加熱シート 1の間の熱伝達が熱伝導性材料 1 8を介して効率的に行われ、従って発熱部 4の熱はより確実に加熱シー卜 1に伝達される。この場合には、燃料の消費量は減少し、より長時間使^ 可能なヒーター内蔵マツトを実現することができる。

また、別の方法として図 5に示しているように、発熱部 4の加熱シート 1との接触面に複数の突起部 2 0を設け、この突起部 2 0に熱伝導繊維を絡めるように編み込むと、発熱部 4と加熱シー卜 1との接触面積より一層増大し、従って、発熱部 4の熱はより効率良く加熱シー卜 1に伝達される。

(実施の形態 2 — 図 6乃至図 8 )

次に本発明の第 2実施の形態によるヒーター内蔵マットを、図 6と図 7 に基づ（、て K明する：発熱部 4の保持台 2 1はアルミニゥムゃ銅等の熱伝導性の良い金属で構成されており、この保持台 2 1に加熱シー卜 1の一部が接合ネジ 3によって圧接して設けている。また、発熱部 4は、この保持台 2 1の上に固定ネジ 2 2によって取り付けている。

この第 2実施の形態によるヒーター内蔵マツ卜の作用は、前記した第 1 実施の形態によるヒーター内蔵マツ卜とほぼ同一ではあるが、保持台 2 1 に加熱シート 1の一部が接合ネジ 3で取り付けられていることから、燃焼による発熱部 4からの熱で均一に加熱された保護筒 1 6からの放熱が確実に加熱シート 1に伝達される。また、加熱シート 1は熱伝導雄維で構成されており、図 7に示すように加熱シート 1の裏面にはファイバ一等の断熱性の高い繊維 2を取り付けている。このため第 2実施の形態によるヒータ一内蔵マツ卜は、第 1実施に形態によるものと同様に、軽量で柔軟性に富み、携帯に便利なヒーター内蔵マツ卜を実現している。

また、第 2実施の形態によれば、発熱部 4を保持台 2 1上に保持させた構成としているため、発熱部 4の脱着が容易で、メンテナンスの容易なヒ一ター内蔵マツ卜を実現している。更に、図 7において 2 3で示したように、発熱部 4と保持台 2 1とのそれそれの接触面を共に鏡面仕上げとすると、発熱部 4と保持台 2 1との密着度が高まって一層熱効率を高めた暖房保温器を実現できるものである- 尚、前述した第 1及び第 2実施の形態において用いた発熱部 4は、図 8 に示すように加熱シー卜 1の一端部で包み込んだ構成としてもよく、その場合では、発熱部 4の発熱は外部に放熱されることなくほとんどすべてが加熱ンート 1に伝達され、極めて熱効率の高い：；一一内蔵マツトを実現

T o- ，

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(実旌の形態 3 — 図 9、図 1 0 )

第 .3実施の形態を示す図 9において、 2 5 '、体を暖房するための加 ¾ シートで、熱伝導の良い金属箔ゃ金厲メッシ二、 ¾ί云導繊維等の熱伝導性材料によって構成している。熱伝導繊維として、例えば熱拡散性の良いアルミメツキしたガラス糸で編んだ繊維製織物、炭素繊維等を編み込んだ繊維製織物、天然繊維または合成繊維等の糸の周囲に可撓性合成樹脂バインダ一に分散した金属粒子層を形成して構成した繊^製織物、金属雄維で構成した繊維製織物、あるいは金属繊維と非金属繊維とを織り合わした雄維製織物等であってもよい。また、この加熱シート 2 5の一部には燃焼装置 2 6の発熱部 2 7を接合している。

この燃焼装置 2 6は以下の構成となっている。ガスボンベ 2 8は開閉つまみ 2 9によって開閉できるガス開閉弁 3 0を備えている。開閉つまみ 2 9を操作してガスボンベ 2 8からでたガスは、ガス噴出ノズル 7から噴出し、このガス流の吸引効果によって空気取り入れ口 3 2から吸い込んだ空気とともにェゼクタ 3 3内を流れる。 3 4は混合ガスの噴出口である。また 3 5は着火装置 3 6の操作によって火花を飛ばすための着火針である。また、図 1 0に示すように、加熱シー卜 2 5の両面には断熱材雇 3 7 a と 3 7 bが表面全体を覆うように取り付けられている：殊に、断熱材層 3 7 bは発熱部 2 7をも覆っている。この断熱材層 3 7 aと 3 7 bとは発熱部 2 7及び加熱シー卜 2 5からの放熱を押さえることがよつて、発熱部 2 7の熱を加熱シート 2 5全体に効率よく伝える^きをなす。

以下、この第 3実施の形態の動作について説する。図 9において、開閉つまみ 2 9を操作してガス開閉弁 3 0を開くこ、カスボンべ 2 8からガス噴出ノズル 3 1を経由してガスを噴出する：こガスは空気取り入れ口 3 2 "、ら吸引した空気と共にェゼクタ 3 3内を^ 、 ^焼可能な混合ガスとなり噴出□ 3 4から噴出する。この状態で着 '： g E 3 6を動作させると、着火針 3 5で花火が飛び混合ガスは燃焼を開^ る：この燃^熱は発熱部

2 7を加熱する。この発熱部 2 7は加熱シート 1の一部に設けているため、発熱部 2 7の熱は加熱シート 1に伝達される。このとき加熱シー卜 2 5は熱伝導性材料で構成されており、図 1 2の様に断熱材 3 7で覆われているため発熱部 2 7の熱は効率よく加熱シー卜 2 5全 Eに伝達される。

以上の様にこの第 3実施の形態は、被加熱物の ^熱に水等の液体を使用し被加熱物と熱源とをチューブで接続した従来の構成のものに比べて、非常に簡単な構成となっており、軽量で体積が小さ（、携帯に便利なヒータ一内蔵マツトを実現しているものである。

(実施の形態 4 一図 1 1乃至）

図 1 1は第 4実施の形態を示す。この第 4実施の形態では、図 9と図 1 0とを参照しながら説明した第 3実施の形態におけるヒータ一内蔵マツトを利用してヒーター内蔵衣服を構成している。ヒーター内蔵マツ卜が衣服

3 8に内蔵できるようにするために、加熱シート 2 5に着脱装置 3 9を設け、衣服 3 8内面の一部分に着脱自在に取り付けできる構成としている。着脱装置 3 9としては、面ファスナー、ファスナー、ボタン等を使用している。

以下、本実施の形態の動作について説明する第 3実施の形態で説明した動作と同様に、ガスボンベ 2 8内のガスは空気と混台されて燃垸し発熱部 2 7を加熱し、発熱部 2 7の熱は熱伝導性材料により効率よく加熱シート 1の全面に伝達される。この燃焼装置は衣服 3 8内面に設けており、衣服 3 8内を暖房するため、寒冷地等において着 ¾者は心地よい暖房感が得られる。また、この燃垸装置には着脱装置 3 9を設けおり着脱自在な構成になっているため、周囲の気温が特に低くな〔、台、着用者が運動をするために特に暖房を必要としない場台など if ,'こ ]¾ン一ト 2 5を衣服 3 8から取り外すことができる- 以上の様に本実施の形態は必要に応じて加煞ン一ト 2 5を着脱できる使い勝手の良いヒーター内蔵衣服を実現している C

尚、第 4実施の形態の場合では、加熱シート 2 5の両面に設けた断熱材層のうち断熱材層 3 7 bを衣服側に配すると共に、この衣服側断熱材層 3 7 bの断熱性を他方の断熱材層、即ち、人体側にする断熱材層 3 7 aの断熱性よりも高くしている。この方法としては、衣服側断熱材 3 7 bを人体側断熱材 3 7 aよりも断熱性能の高い材料で構成したり、同じ材料のもので衣服側断熱材 3 7 bの厚みを人体側断熱材 3 7 aよりも厚くする方法を取っている。このように断熱材の断熱性に差を持たせれば、衣服側断熱材 3 7 bの断熱性が身体側断熱材 3 7 aの断熱性よりも高くなつているため、加熱シート 2 5の熱は外気側に放熱しにくく、着用者の人体に放熱しやすくなり、効率よく人体を暖房することとなる。

以上の様に第 4実施の形態は、加熱シート 2 5の温度分布を均一にしつつ衣服外部への放熱よりも人体への放熱のほうを大きくし熱効率を向上させたヒーター内蔵衣服を実現しているものである。 (実施の形態 5 — 図 1 2 )

この第 5実施の形態では、前記各実施の形態で説明した燃^装置の噴出口 3 4の近傍に燃焼用触媒 4 2を設けて触媒燃焼装置 4 3として作用する点以外は、前記各実施の形態で説明した燃焼装置と同一であるので、詳細な説明は便宜上行わないものとする。

以下、本実施の形態の動作について説明する。開閉つまみ 2 9を操作してガス開閉弁 3 0を開くと、ガスボンベ 2 8からガス噴出ノズル 3 1を経由してガスが噴出する。このガスは空気取り入れ口 3 2から吸引した空気と共にェゼクタ 3 3内を流れ、燃垸可能な混台ガスとなり噴出□ 3 4から噴出する。こ Ο状態で着火装置 3 6を動させるこ、着火 3 5で火花，飛び混合ガスは炎燃焼を開始し、瞬時に燃焼用触媒 4 2を触媒燃^可能温度に昇温させる。こうして触媒燃焼熱は発熱部 2 7を加熱する。この発熱部 2 7は加熱ンー卜 2 5の一部に設けているため、発熱部 2 7の熱は加熱シート 2 5に伝達される。従ってこのとき加熱ンー卜 2 5が熱伝導性材料で構成されているため、発熱部 2 7の熱は効率よく加熱シート 2 5全面に伝達される。

ところで、本実施の形態は燃焼装置に燃焼用触媒 4 2を設けたため、上下左右どの方向に向けても正常に燃焼するものとなる。また、触媒燃焼温度は炎燃焼温度よりも低いため温度が上がりすぎず、本実施の形態は人体に近接して用いるヒーターとして使用するのに非常に適している。

以上の様に本実施の形態は方向性がなく人体暖房に適したヒーター内蔵マツトを実現しているものである。

図 1 3は第 5実施の形態の変形例を示しており、この変形例では、第 1 2を参照しながら説明したヒーター内蔵マツ卜における加熱シート 2 5の —部に温度を検知するための温度センサー 4 4を設け、燃焼装置 2 6または Si媒燃焼装置 4 3にはガス流量を調節するための制御バルブ 4 δと前言 2 温度センサー 4 4からの信号をうけて制御パルプ 4 5をコントロールするためのコントローラー 4 6を設けた構成となっている。

従って、加熱シ一卜 2 5が発熱部 2 7の燃焼熱により加熱されると、温度センサー 4 4はこの時の加熱シート 2 5の温度を検知しコント c一ラー 4 6に温度信号を供給する。コントローラー 4 6は入力された温度信号によって制御バルブ 4 5を調節する。調節方 Sこして、加熱シート 2 5 1 の温度を人体暖房に快適な設定温度に保つように制翻バルブ 4 5を開閉させる方注や、リニアにコントールする方を¾ ている：この様に、力 2 熱ン一 ^k 2 5の実際の温度を温度セン一 4 - につて検矢；：しながら設定温度になる様に燃焼量をコントロールできるため、加熱シート 2 5の温度は常に人体に快適な温度に保たれる。

上の様に本実施の形態は加熱シー卜の温度を人体に快適な温度に保つことのできるヒーター内蔵マットを実現しているものである。

なお、上記各実施の形態では主に燃焼装置はヒーター内蔵マツトとして説明したが、一定の温度を保持することができる保温器として利用することもでき、さらに、暖房器と保温器との両方の機能を合わせ持つようにすることもできる。

(実施の形態 6 — 図 1 4乃至図 1 7 )

図 1 4に本発明の第 6実施の形態によるヒータ一内蔵衣服を示す。ヒーター内蔵衣服に用いる燃焼装置は、燃焼熱を熱源とする熱源部 5 0と、熱源部 5 0の燃焼熱を制御する制御部 5 1と、熱源部 5 0の燃焼を制御するための指示、例えば温度設定などを制御部 5 1に伝達する操作部 5 2と、熱源部 5 0の燃料を蓄える燃料タンク 5 3を備えている。熱源部 5 0は、制御部 5 1、操作部 5 2、燃料タンク 5 3とは分離していて、衣服 5 5に装着している。熱源部 5 0は放熱部 5 7に取り付けられ、放熱部 5 7は衣服 5 4の内面に着脱自在に取り付けられている：熱源部 5 0と制御部 5 1 、操作部 5 2、燃料タンク 5 3とは、可撓性のある連通路 5 6で連絡している。また、熱源部 5 0には吸気ロ6 3と排気ロ 6 4とに連通している。衣服 5 4内には温度、湿度などを検出する衣服円検出手段 5 5が設けられており、この衣服内検出手段 5 5検出した it度情報などが制御部 5 1に伝達されるように信号線で接続されている：

図 1 5に熱源部 5 0の詳細を示す。すなわち、 ' 料タンク 5 3から連通路 5 6を介して送られる燃料は、燃料ノズル 5 T ら噴出される。この噴出された燃料が、吸気口 6 3から導入される^ ≡空気 5 8を吸引して混合気となり、燃焼部 5 9で燃焼する。燃焼部 5 9 に突出した点火器 6 0 は混合気を燃焼部 5 9で着火させる。 6 1は^^室出口で、燃焼した後の排気を排気口 6 4に導出する。燃焼部 5 9の外壁 6 2で暖められ、この外壁 6 2は図 1 5に示すように、放熱部 5 7に熱に伝導するように取り付けられており、外壁 6 2及び放熱部 5 7により暖められた空気は衣服 5 4 内を対流する。自然対流でも熱はある程度、衣 ¾ 5 4内を循環するカ^ 送風機で循環するとより効果的に暖房できる。点火器 6 0、送風機などの電源は電池を使用するとよい。

図 1 6は連通路 5 6の断面を示している。この連通路 5 6には、燃料連通路 6 5と、操作連通路 6 6とが形成されている。燃料連通路 6 5には燃料が気体状態で流れる。操作連通路 6 6には点火用の電線、あるいは制御用の電線が設けられる力く、両者とも設置する場台には絶縁が十分あるように絶縁ゴムで両者を分離する。

図 1 7 ( a )と図 1 7 ( b )とは熱源部 5 0と衣服 5 4の断面であって、それぞれ装着前と装着後の状態を示している。図 1 7 ( b )に示すように、熱源部 5 0の衣服 5 4側には熱源装着部 6 9、衣服 5 4には衣服装着部 6 8 を設けて、熱源装着部 6 9と衣服装着部 6 8とを係台させることにより、熱源部 5 0を衣服 5 4に取り付けている。また、操作部 5 2と燃料タンク 5 3にも同様に装着部を設ける。このとき操作部 5 2あるいは燃料タンク δ 3を装着する衣服装着部が数力所設けられており、操作部 5 2あるいは燃料タンク 5 3を操作しやすい場所、あるいは収^しやすい場所に装着できるようにしている。

操作部 5 2を作動して、燃料タンク 5 3 ら袷すると、燃料は連通路 5 6を通って熱猄部 5 0に供袷される： ^ つ夕ンあるいはブコパンあるいはこれらの混台であり、燃料タンゥ 5；-;二液状で貯蔵される：燃料タンク 5 3は小さいほうが携帯に望ましい、 ^時間は大きいほうがよい。そこでブタンの場合 1 4 g程度の容量としている。

燃焼部 5 9に供給された、燃料は気体状態であり、 '燃料ノズル 5 7から噴出した燃料が、給気ロ6 3を介して導入された空気 5 8を吸引して混合気となり、この混合気を点火すると燃焼部 5 9で燃垸して燃焼熱が発生する。発生した熱の大部分は燃焼部の外壁 6 2で熱交換、熱交換された燃焼ガスは温度が低下し、排気口 6 4から排出される：

燃料は貯蔵時には液体であり、燃料タンク 4から出るときに気化する c このとき気化熱により温度が低下する。温度が低いと、燃料ノズル 5 7から噴出する速度が小さい。しかし、燃料は連通路 5 6を通過する際に、連通路 5 6の外部から熱を受けて温度上昇し、燃料ノズル 5 7では常温となり、燃料ノズル 5 7から噴出する速度が大きくなり、燃焼用空気 5 8を十分に吸引することができる。

燃焼用空気 5 8は袷気□ 6 3から取り入れる。この袷気□ 6 3を衣服 5 4の外部で支持すると新鮮空気を取り入れることができる。排気口 6 4力、ら燃焼ガスが挤出される力、'、この排気□ 6 4は衣服 5 4の外部に設けられている。このとき、袷気ロ6 3と排気口 6 4がともに衣服 5 4の外部に設置されると、衣服 5 4に風があたっても、給気口 6 3と排気口 6 4にほぼ同じ風速であたるので、燃焼には影響なく安定した燃焼ができる。

燃焼部 5 9の外壁 6 2で熱交換した熱は、一部は放熱部 5 7に伝導される。放熱部 5 7は高熱伝導繊維や金属繊維などの熱伝導がよく、しかも可撓性の高い物質で構成されている _c 伝導された熱が直接人体に接触しないように、钹維ゃ断熱材などの断熱物質で覆っている。また一部の熱は燃垸部 5 9の外壁 6 2で空気を暖め、この空気は衣服 5 4内を自然対流で上に流れ、 S 全体を暖めるようになる：暖房に必要な熱量は、の断熱状態、外気温、衣服を着用する人の個人差により、異なるが、ほぼ 5 O kcalZhが目安となる。これは、人間が放熱する熱量に近い。し力、し、春先ではこの熱量よりも小さくてよく、一 2 0てを下回るような寒さで多くの熱量を必要とする。

自然対流でも熱がある程度、衣服 5 4内を循環するが、送風機で循環するとより効果的に暖房できる。この送風機を熱源部 5 0に設けるとよい。点火器 6 0、送風機などの電源は電池を使用すると便利である。

熱源部 5 0は衣服 5 4を着た人の背中の位置に装着すると、その人が暖かくしても快適に感じる。また腰よりも上部の背中では、くぼみができるので、衣服と人体の間で空間ができ、熱が衣服全体に循環しやすい。一方、操作部 5 2及び燃料タンク 5 3を手元に装着すると操作が容易であり、燃料の残量及び補充が容易である。また、操作部 5 2及び燃料タンク 5 3は操作や確認をするとき以外には収納しやすい箇所に納めるのがよい。そこで、操作部 5 2及び燃料タンク 5 3には装着部 6 7を設ける。衣服側には数か所設置し、収納と操作の両者に望ましい箇所に装着する。そこで、熱源部 5 0は操作部と燃料部から離して設置することがよいことか分かる _c 特に操作する場合には操作部 5 2及び燃料タンク 5 3は衣服の外部あるいはポケット内に設置するとよく、収納する場合には、ポケッ卜あるいは ¾ 服の内面に設置するとよい。一方、熱源部 5 0は衣服内部に設置する方が熱を有効に利用する面で有利である。操作部 5 2及び燃料タンク 5 3の位置が変化するので、連通路 5 6は可撓性が必要となる

今、熱源部 5 0を衣服 5 4に装着し、この衣 ¾ .5 4を着服した人が歩行、運動などの行動により、熱源部 5 0と操作部 5 2 燃料タンク 5 3と ¾ 服内検出 5の位置が変動する：そのため、連通 5 6 ^可撓性或いは余裕のある長さを有しなけれはならな（ '：またどにも ¾くなけれならない。燃料連通路 6 3にはブタン、プロパンあるいはこれらを混合したものが利用されるので、ゴムなどの耐圧性と可撓性のあるものが使用される。点火用の高圧電気あるいは、制御器を制御する電線が操作連通路 6 4内を延在する c そのため、操作連通路 6 4は電気的に絶緣性がありしかも可撓性のあるゴムなどが使用される。

熱源部 5 0と操作部 5 2及び燃料タンク 5 3は、装着部 6 9を設けて着脱自在となっている。これは暖房が不必要の場台、これらをはずすことができる。また、衣服を洗濯する場合に便利である。

なお、上記実施の形態では、操作部と制御部とを設けて熱源部の燃焼を制御するようにしているが、例えば操作部で燃料タンクからの熱源部に供給される燃料の量を調整できるようにしておけは'、熱源部の燃焼を制御することができ、また、操作部に高電圧発生装置を設けておけば、熱源部の点火器を動作させて着火させることもできる。また、操作部に熱源部の着火状態を確認できる表示部を設けることもでき、この場合、衣服外で操作するように操作部を配しておけば、衣服を着たままでも簡単にその着火状態を確認することができ、操作部で着火した後、表示部によりその着火状態を確認することができる-

(実施の形態 7 — 図 1 8、図 1 9 )

本発明の第 7実施の形態について、図 1 8、 1 9を用いて説明する _c 図 1 8、図 1 9にはヒーター内蔵衣服の全体構と熱源部の断面を示す。図において、 7 1は衣服である。 7 2は衣服 7 〕の内部背面であり、これには対流通路 7 3を有する断熱ケース 7 で ¾ -た熱源丁 5が取付け部 7 6を介して接合されている。熱源 7 5から放^ 易いように取付け部 7 6は銅繊維などの高熱 ί云導雄維を使用しても良、：、熱源 7 5はカイ口や化学暖熱材でも良く、以下に述べる触媒 ^ ϋを ¾いても良い。断熱ケース 7 4はナイロン等の耐熱性台成樹脂を ¾〔 '、衣服 7 1を着たとき人体の背部 7 7が熱源 7 5に接触するのを防止する：断熱ケース 7 4は突出しているので、人体の背部 7 7と衣服の内部背面 7 2の間に間隙が形成される。熱源 7 5が断熱ケース 7 4内の空気を加^すると上昇気流が発生し、熱気が対流通路 7 3より放出され、前記間隙を上昇する。この時、熱気が人体の背部 7 7を暖房する。このように本実施の形態は空気を加熱して暖房する構成になっており、取り付け部を放熱性の良い材料を用いることにより、立ち上がりの良好な暖房効果を発揮させている。熱源 7 5には空気との接触面積を多くして放熱量を增加させるためのフィンを設けると良い。 (実施の形態 8 — 図 2 0、図 2 1 )

第 9実施の形態を図 2 0により説明する。図 2 0では熱源の構成のみを示している。図において、 7 8は触媒燃焼器、 7 9は燃焼用触媒、 8 0はガス噴出ノズル、 8 1は放電を利用した点火装置である。 8 2は燃料タンクで、電磁弁 8 3を介してガス噴出ノズル 8 0に燃料ガスを供給している。 8 4はサーミスタ等の感熱素子を用いた温度検知センサーである。温度検知センサー 8 4は、触媒燃焼器 7 8に取り付けられている- 温度検知センサ一8 4の信号により電磁弁 8 3を開閉するコントローラ 8 5は、触媒^ 焼器 7 8の温度が 1 8 0 °C以上になると電磁弁 8 3を閉じるように設定されている。 8 6はニードル弁等の開閉弁である：

開閉弁 8 6を開いてガス噴出ノズル 8 0より ¾料ガスを噴出させ点火装置 8 1により着火すると燃焼し火炎が発生する： ^垸の熱で燃焼用触媒 7 9が加熱され燃焼用触媒 7 9の温度が、一般に ¾ : ^可能温度 2 0 0て以上になると触媒燃焼が開始する。触媒燃焼の^ ^ . 'こより燃焼に使用される燃料ガスが少なくなり、炎が消える：触媒^^ 7 Sは温度上昇する -一断熱ケース 7 4内の空気加熱されて上昇気つ、一する：熱気が対流路 7 3より放出され、人体背部 7 7と衣服の内 C背面 7 2の間の間隙を上昇する。この時、熱気は人体の背部 7 7を暖房する：触媒燃焼器 7 8の温度が 1 8 0 °C以上になると電磁弁 8 3が閉じて燃料ガスの供給が止まり、異常温度上昇が防止される。

尚、図 2 0に示した実施の形態においては、温度検知センサー 8 4は触媒燃焼気 7 8に取り付けられてその温度を検出しているが、図 2 1において符号 8 7で示したように温度検知センサーを衣服の内部背面 7 2に取り付けて、 ¾服内の温度を検出し、これをコントローラ 8 5に伝達するようにしてもよい。この場合、対流通路 7 3に放出された熱気は人体の背部 7 7を暖房することになり、その時、温度検知センサー S 7の温度が 3 7。C 以上を検出すると、温度検知センサー 8 7の信号によりコントローラ 8 5 は、電磁弁 8 3を閉じて燃料ガスの供給を止め、温度検知センサー 8 7の温度が、 2 7 °C以下になるとコン卜ローラ 8 5が電磁弁 8 3を開けて燃料ガスの供給を再開して、衣服の内部背面 7 2の温度が快適な温度 3 2 に保持される構成になっている。 (実施の形態 9 一図 2 2 )

図 2 2に示した第 9実施の形態は、図 2 0に示した実施の形態こほぼ同 —ではあるが、温度検知センサー 8 8を用いた点で異なっている：この温度検知センサー 8 8は、サーミス夕等の感熱素子からなり、断熱ケース 7 4と人体の背部 7 7の間に断熱ケース 7 4側に取り付けられていてる _c コン卜ローラ 8 5は、人体の背部 7 7の温度が人体が快適に感じる 3 2。C近傍になるように、温度検知センサー 8 8の温度が、 3 1て〜 3 3ての間で電磁弁 8 3を開閉するように設定されている。

図 2 2実施の形態による装置の作^答 2 0に示したのとほぼ同 ¾であつて、熱気は人 O背部了 7を暖房する。温度検知センサー 8 8の度が 3 3 °C以上になると、コントローラ 8 5は、電磁弁 8 3を閉じて燃料ガスの供給を止め、温度検知センサー 8 8の温度が 3 1 °C以下になると電磁弁 8 3を開けて燃料ガスの供給を再開する。このようにして人体背部了 7の近傍の温度が、快適な温度 3 2てに保持される構成になっている _c

(実施の形態 1 0 - 図 2 3 )

第 1 0実施の形態を図 2 3に示す。図 2 3において、 7 1は衣服である。 7 2は衣服 7 1の内部背面であり、これには対流通路 7 3を有する断熱ケ —ス 7 4で覆われた熱源 7 5が取り付け部 7 6を介して接合されている。熱源 7 5が放熱し易いように、取り付け部 7 6は、銅繊維などの高熱伝導繊維を使用しても良い。熱源 7 5はカイロや化学暖熱材でも良い。断熱ケース 7 4はナイロン等の耐熱性合成樹脂用いている。断熱ケース 7 4は、衣服 7 1を着たとき、人体の背部 7 7が熱源 7 5に接触するのを防止する。また、断熱ケース 7 4は、人体の背部 7 7と衣服の内部背面 7 1の間に間隙を形成している。 8 9は熱源 7 5の下部に設けられた送風機である。送風機 8 9は断熱ケース 7 4の内部に下部の対流通路 7 3より空気を送り，'入む。送り込まれた空気は熱源 7 5から熱を奪い熱気となって上部の対流適路 7 3より放出され、前記間隙を上昇する _e この際、熱気、人体の背部 7 7を暖房する。このように強制的に加熱空気を移動させて暖房する構成になっている。

(実施の形態 1 1 一図 2 4 )

第 1 1実施の形態を図 2 4に示す。図において、 7 1は衣服である。 7 2は衣服 7 1の内部背面であり、これには、対流通 ½ 7 3を有する断熱ケース 7 4で覆われた熱源 7 5が取り付け部 7 6を介して接会されている：熱源了 5が放熱し易いように取り付け部 7 6は鋦 ½などの高熱伝導雄総を使しても良い。熱源 7 5はカイロや学暖^ ^τ了ても良い'：断煞ケース 7 4はナイロン等の耐熱性合成樹脂を用いている- 断熱ケース 7 4は、衣服 7 1を着たとき、人体の背部 7 7が熱源了 5に接触するのを防止する。また、断熱ケース 7 4は、人体の背部 7 7と衣服の内部背面 7 2の間に間隙を形成している。 8 9は熱源 7 5の下部に設けられた送風機である。サ一ミスタ等の感熱素子を用いた温度検知センサ一 9 0 、断熱ケース 7 4 と人体の背部 7 7の間の断熱ケース 7 4側に取り付けられている。 9 1は温度検知センサー 9 0の信号により送風機 S 9の風量を制御するコントロ —ラである。送風機 8 9は、断熱ケース 7 4の内部に下部の対流通路 7 3 より空気を送り込む。送り込まれた空気は熱源 7 5から熱を奪い熱気となつて上部の対流通路 7 3より放出され前記間隙を上昇する。この際、熱気は人体の背部 7 7を暖房する。暖房開始時は衣服内の温度が低いので送風量を下げて熱気の温度を上げる。暖房が進むと衣服 7 1内の温度が上昇し、温度検知センサー 9 0の温度が 3 3 °C以上になると送風量を上げ熱気の温度を下げて、衣服 7 1の内部の温度が快適な温度に保持される構成になつている。 (実施の形態 1 2 — 図 2 5、図 2 6 )

第 1 2実施の形態を図 2 5、図 2 6により説明する。図 2 8、図 2 9に暖房服の全体構成と熱源部の断面示す- 図において、 7 1は衣服である _c 7 2は衣服 7 1の内部背面であり、これには、対流通路 7 3を有する断熱ケース 7 4で覆われた熱源 7 5が熱放出部 9 2を介して接台されている。熱放出部 9 2は熱源 7 5から熱を伝導し易いように銅繊維などの高熱伝導繊維を使用しても良い。熱放出部 9 2はの E 9 3まで設けられている。断熱ケース 7 4はナイロン等の耐熱性台¾ ^ ^を用いている。断熱ケース 7 4は、衣服 7 1を着たとき人体の背^:了了熟源 T 5に接触するのを防止する。また、断熟ケース 7 4が突岀して^ ' 、人体の背部 7 7と ¾ 服の内部背面 7 2の間に間隙を形成している：孫 7 5により断熱ケース 7 4内の空気は加熱され、上昇気流が発生する：熱気は対流通路 7 3より放出され前記間隙を上昇する。この際、熱気は、人体の背部 7 7を暖房する c —方熱放出部 9 2は熱源 7 5の熱を衣服の莉面 9 3まで伝導し、人体の前面も暖房する。このように、対流と伝導で人体全体を暖房する構成になっている。

(実施の形態 1 3 — 図 2 7乃至図 2 9 )

本発明の第 1 3実施の形態によるヒーター内蔵衣服を図 2 7から図 2 9 に示す。図示の実施の形態では衣服としては図 2 5に示すものと同一である。本実施の形態は図 2 5に示すように衣服 7 1の内側に、図 2 7から図 2 9に示す触媒燃焼式ヒーター 1 0 1が取り付けられている。

触媒燃焼式ヒーター 1 0 1は、燃焼室 1 0 2を有する本体ハウジング 1 0 3と、燃料供給源と接続され、前記燃焼室 1 0 2に臨む燃料噴射ノズル 1 0 4と、前記燃焼室 1 0 2に臨む点火端子 1 0 5を含み、当該燃焼室 1 0 2に供給された燃料を点火する着火装置と、前記ノズル 1 0 4から噴射される燃料と混合して混合気を調製するための、前ノズルの近傍に外部から空気を導入する可撓性吸気管 1 0 6と、燃料の燃垸の後に生ずる排気ガスを燃焼室 1 0 2から外部に排出する可撓性排気管 1 0 7とで構成されている。燃料供铪源としては、図 9に示したように開閉弁 3 0と操作つまみ 2 9とを備えたボンべ受承箱からなり、例えは'液体ブタンが充填されている加圧ガスボンベを当該ボンべ受承葙に差し込、操作つまみ 2 9を操作することにより可撓性供袷管を介して前記ノス 1 0 4に燃料が供辁されるように構成する。

この触媒燃垸式ヒータ一 1 0 1 、ノズ ] 0 :ニ^；2したように燃料が供給されると、ェゼクタ 1 0 において ^ΐ:· 1 0 6を介して吸入した空気を取り込んで混合気を調製し、この混台気が点火端子 1 0 5から生ずるスパークで燃焼するように構成されている：燃垸室 1 0 2とノズル 1 0 4との間には触媒 1 1 0が介装されているのて、混台気の燃焼は触媒の燃焼促進作用で容易に行われる。燃焼の結果として生じた排ガスは可撓性排気管 1 0 7を介して外部に排出される。

燃焼室 1 0 2内での燃焼により本体ハウジング 1 0 3は加熱される力く、加熱されたハウジング 1 0 3の放熱を促進するために、本体ハウジング 1 0 3は熱伝導性の良好な金属材料で構成されていると共に、複数の放熱フィン 1 1 1が外部へ延在するように取り付け、ないし、一体形成されている。尚、本実施の形態での触媒燃焼式ヒーター 1 0 1は、好ましくは衣服 7 1であって、背骨の下部付近に対応する個所に取り付けられるようにしていることから、ノズル 1 0 4への燃料供給管や、吸気管 1 0 6、排気管 1 0 7、また、点火端子 1 0 3に至る着火装置の電線など、衣服 7 1を着装する人の動きを妨げることがないように、可撓性の富んだ材料で構成するのが望ましい。尚、ガスボンベを含む燃料源や、着火装置の霪源としてのバッテリーは衣服 7 1のポケッ卜に収容する。また、吸気管 1 0 6の吸入端と排気管 1 0 7の排気端とは、衣服 7 1の表地の適所にメッンニを ¾|- いっけてそのメッシュを介して外部と連通するようにする。

尚、符号 1 1 2は温度センサーであって、図 2 0に示した温度センサー 8 4と同一作用をなす。この温度センサー 1 1 2としてはサーミスターが望ましい。

前述の触媒燃垸式ヒーター 1 0 1は、図 2 7に示すように、例え "フニノレ卜布からなる断熱帯 1 1 3に確固に取り付けられている：好ましくは、前述したように体ハウジング 1 0 3から放熱フイン 1 1 1に伝^したが着装者の背をほほ '全体に亙って均一に暖めるこができるようにするために、ヒーター 1 0 1と断熱帯 1 1 3との間には、帯状熱伝導体 1 1 4 を介装するのが望ましい。この熱伝導体 1 1 4の素材として、前述の実施の形態において説明した加熱シー卜と同様に、熱拡散性の良いアルミメッキしたガラス糸で編んだ繊維製織物、炭素繊維等を編み込んだ繊維製織物、天然繊維または台成繊維等の糸の周囲に可撓性の合成樹脂バインダ一に分散した金属粒子層を形成して構成した繊維製織物、金属雄^で構成した敏維製織物、あるいは金属繊維と金属繊維以外の雄維とを織り合わせた繊維製織物等であってもよい。好ましくは、ポリエステル糸と銅線とを何れか

—方を横糸、他方を縱糸として製織した布が望ましい。

前述のようにヒーター 1 0 1が取り付けられた断熱帯 1 1 3は、衣服 7 1の内側の背面に取り外し自在に取り付ける。そのための取付け装置として、ヒーター 1 0 1が取り付けられている表面とは反対側の断熱帯 1 1 3 の表面にマジックテープを設けてもよいし、あるいは、断熱帯 1 1 3の側縁に沿ってジッパーを縫いつけてもよい。別の方法としては、断熱帯 1 1 3を衣服 7 1に縫いつけるカ^ ヒーター 1 0 1だけが取り外し自在となるようにしてもよい。

図 2 7から図 2 9に示した第 1 3実施の形態にあっても、前述 O実施の形態と同様に、快適な暖房が得られるのは明らかである

尚、第 1 3実施の形態としては、衣服としてジャッケット、外套、ォ一バーコ一卜などに利用できるのは言うまでもない— また、当初から衣服にヒーターを内蔵して製造するばかりではなくて、断熱帯にヒータ一を取り付けた状態の製品を既成の衣服に着脱自 Eに取り ^けるようにしてもよく、その場台、衣服の裏地にヒーター収納に利する、通常はファス一一ないしマジックテープで閉じている収納口を形成しておけ； ςよい-

Claims

補正害の請求の範囲 [ 1 9 9 7年 3月 1 2曰（ 1 2 · 0 3 . 9 7 ) 国際事務局受理：出願当初の請求の範囲 ι , 3 , 5及び 8は補正された：新しい請求の範囲 1 5— 2 6が加えられた；他の請求の範囲は変更なし。（4 頁） ]

1 . (補正後）衣類内部に設けられた燃焼装置と、

燃焼装置により加熱された暖気を前記燃焼装置から衣類反背面上方に導く熱伝達経路とからなる暖房衣類。

2. 請求項 1に記載のものであって、前記熱伝達経路は背骨に沿って延在してなる暖房衣類。

3. (補正後）請求項 1に記載のものであって、前記燃焼装置は少なくとも一つの上部開口と少なくとも一つの下部開口のある筐体を含んでおり、前記上部開口と前記下部開口との連通路が前記熱伝達経路に含まれてなる暖房衣類。

4. 請求項 1に記載のものであって、前記熱伝達経路の上部には、当該熱伝達経路の他の部分よりも広い拡大空間部が形成されてなる暖房衣類。

5. (補正後）請求項 1に記載のものであって、前記燃焼装置より背骨に対してほぼ疽交する横方向に延在する熱伝導体を当該燃焼装置と熱的に接铳した状態で設けてなる暖房衣類。

6. 請求項 5に記載のものであって、前記熱伝導体がグラフアイ卜からなる暖房衣類。

7. 請求項 6に記載のものであって、前記熱伝導体は前記衣類の背面に取り付けられており、前記熱伝導体と人体との間には断熱材を介装してなる暖房衣類。

8. (補正後）請求項 1から 7までの何れか一項に記載のものであって、前記燃焼装 Sが燃焼用触媒と点火装置とで構成した熱源部を有する暖房衣類。

9. 衣類背面に設けられ、燃料の燃焼により加熱される発熱部を含む燃焼

-28- 補正された紙 (条約第 19条）装置と、

衣類背面に配置され、前記発熱部と熱的に接続されていて前記発熱部の熱を対流作用により衣類下方から上方へ配熟する熱伝達経路とからなるヒ一ター内蔵衣類。

1 0. 請求項 9に記載のものであって、前記発熱部が複数の放熱フィンを備えてなるヒーター内蔵衣類。

1.1. 請求項 9又は 1 0に記載のものであって、前記焼装置は、前記発熱部で構成され、かつ燃焼室を有する本体ハウジングと、燃料供給源と接続され、前記燃焼室に臨む燃料噴射ノズルと、前記燃焼室に臨み、当該燃焼室に供給された燃料を点火する着火装置と、前記ノズルから噴射される燃料と混合して混合気を調製するための、前記ノズルの近傍に外部から空気を導入する吸気管と、燃料の燃焼の後に生ずる排気ガスを燃焼室から外部に排出する排気管とからなるヒーター内蔵衣類。

1 2. 請求項 1 1に記載のものであって、前記ノズルから噴射された燃料の流れ方向からして前記ノズルの下流側の前記燃焼室の部分に触媒を設けてなるヒーター内蔵衣類。

1 3. 請求項 9から 1 2までの何れか一項に記載のものであって、前記熱伝導体は、熱伝導性繊維からなるヒーター内蔵衣類。

1 4. 請求項 1 3に記載のものであって、前記熱伝導性繊維は、ポリエステル糸と銅線とを何れか一方を横糸、他方を縦糸として製織した布からなるヒーター内蔵衣類。

1 5. (追加）熱伝導性材料から成る加熱シー卜に断熱性の高い繊維を接合し、加熱シートの一部に、バーナーと点火装置とを備えた熱源部を圧接して設けた燃焼装置。

1 6. (追加）請求項 1 5に記載のものであって、熱源部を加熱シートの

-29- 補正された用紙 (条約第 19条） —部に熱伝導性コンパゥンドゃサーモグリース等の熱伝導性材料を介して接合した燃焼装置。

1 7. (追加）請求項 1 5に記載のものであって、熱源部と加熱シー卜との接触面に複数の突起部を設け、この突起部に熱伝導性材料繊維を絡めるように編み込んだ燃焼装置。

1 8. (追加）熱伝導性材料から成る加熱シー卜に断熱性の高い繊維を接合し、加熱シートの一部に、アルミニウムゃ鋦等の熱伝導性の良い金属でできた保持台を圧接して設け、この保持台にバーナーと点火装置とを備えた熱源部を設けた燃焼装置。

1 9. (追加）請求項 1 8に記載のものであって、熱源部と保持台との接触面を鏡面仕上げ面とした燃焼装置。

2 0. (追加）請求項 1 5に記載のものであって、熱源部を加熱シートの —部で包み込んだ燃焼装置。

2 1. (追加）熱伝導性材料から成る加熱シートと、断熱材と、熱源部とで構成し、前記加熱シートに前記熱源部を装着し、前記加熱シート及び前記熱源部を断熱材で覆つた燃焼装置。

2 2. (追加）請求項 1 5から 2 1の何れか一項に記載のものであって、加熱シー卜に温度を検知するための温度センサーを装着し、燃焼装置にはガス流量を調節するための制御バルブと前記温度センサーからの信号をうけて前記制御バルブをコントロールするためのコントローラーを設けた燃焼装 ιέ。

2 3. (追加）燃焼熱を熱源とする熱源部と、この熱源部へ供耠する燃料を蓄えた燃料タンクと、前記熱源部の燃焼熱を制御する制御部と、この制御部に熱源の燃焼制御を指示する操作部とを有し、少なくとも操作部または燃料タンクを前記熱源部から分離し、前記操作部および前記燃料タンク

-30- 補正された用紙 (条約第 19条）を前記熱源部と可撓性のある連通路で連絡した燃焼装置。

2 4. (追加）請求項 2 3に記載のものであって、操作部と燃料タンクを —体で構成してなる燃焼装置。

2 5. (追加）請求項 1 5から 2 0と 2 2の何れか一項に記載のものであつて、バーナーを燃焼用触媒とした燃焼装置。

2 6. (追加）請求項 2 1、 2 3及び 2 4の何れか一項に記載のものであつて、熱源部を燃焼用触媒と点火装置とで構成した燃焼装置。

- 31 - 補正された用紙 (条約第 19