JPWO2014192805A1 - レーザレーダ装置及びレーダ画像生成方法 - Google Patents

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Abstract

システム制御部16が、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定し、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足していなければ、速度の低下を指示する速度変更指令や、海底高度(水深)の変更を指示する高度変更指令などを航行制御部2に出力することで、計測面3と自装置の物理的な相対関係を変更する。あるいは、空間分解能の変動量が許容量を超えない範囲で、ビーム走査速度fやビーム拡がり角θなどを変更する。

Description

この発明は、レーザ光の送信時間と反射光の受信時間の差から、計測面までの距離を算出するとともに、反射光の強度を計測するレーザレーダ装置及びレーダ画像生成方法に関するものである。
以下の特許文献1に開示されているレーザレーダ装置は、水面下の物体の形状を計測するものであり、船や水中移動体などに搭載される。
このレーザレーダ装置では、レーザ光を計測面に向けて放射するとともに、その計測面により反射されて戻ってきた上記レーザ光を受信し、そのレーザ光を放射してから、反射波であるレーザ光を受信するまでの経過時間を計測する。
このレーザレーダ装置は、経過時間を計測すると、その経過時間から、自装置(レーザレーダ装置)を搭載している移動体から計測面までの距離を算出し、その距離を画像化する。
このレーザレーダ装置では、近距離の計測面の詳細な形状を計測できるようにするために、一次元アレイ受光器を使用しているが、計測面と自装置の物理的な相対関係(例えば、移動体の速度や高度など)を必要に応じて変更する機能や、計測面に向けて放射するレーザ光の諸元(例えば、ビーム広がり角、ビーム走査周期、レーザビーム径など)を必要に応じて変更する機能を備えていない。
特開平3−6408号公報(第3頁から第4頁)
従来のレーザレーダ装置は以上のように構成されているので、自装置を搭載している移動体の速度が、計測面までの距離、ビーム走査周期及びビーム広がり角から決まる速度より速くなると、画像化された距離画像上で計測箇所の抜けが発生する。しかし、計測面と自装置の物理的な相対関係や、計測面に向けて放射するレーザ光の諸元を変更する機能を備えていないため、計測箇所の抜けの発生を防止することが困難であり、距離画像の品質が低下してしまう課題があった。
また、自装置を搭載している移動体が止まっている場合でも、自装置を搭載している移動体から計測面までの距離が長いと、有意な画素値を有している画素の個数が減少して、距離画像の品質が低下してしまう課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、画像上での計測箇所の抜けの発生や、有意な画素値を有している画素の個数の減少を防止して、所望の画像品質を確保することができるレーザレーダ装置及びレーダ画像生成方法を得ることを目的とする。
この発明に係るレーザレーダ装置は、ビーム走査角度を切り替えながらレーザ光を計測対象に向けて放射し、その計測対象により反射されて戻ってきた上記レーザ光を受信するレーザ光送受信手段と、レーザ光送受信手段からレーザ光が放射されてから、レーザ光送受信手段によりレーザ光が受信されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、経過時間計測手段により計測された経過時間を用いて、自装置から計測対象までの距離を算出する距離算出手段と、距離算出手段により算出された距離を画像化する画像化手段と、画像化手段により生成された画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する品質判定手段とを設け、相対関係変更手段が、品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、計測対象と自装置の物理的な相対関係を変更するようにしたものである。
この発明によれば、画像化手段により生成された画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する品質判定手段を設け、相対関係変更手段が、品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、計測対象と自装置の物理的な相対関係を変更するように構成したので、画像上での計測箇所の抜けの発生や、有意な画素値を有している画素の個数の減少を防止して、所望の画像品質を確保することができる効果がある。
この発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置の送受光学部12を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置の信号処理部14を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置の処理内容(レーダ画像生成方法)を示すフローチャートである。 水中を移動している水中移動体1に搭載されているレーザレーダ装置が海底面を計測している様子を示す説明図である。 パルスカウント数Nとビーム走査角度θbeamの関係を表す概念図である。 レーザレーダ装置の計測状態と座標系を示す説明図である。 データ保存部35により保存されるデータ例を示す説明図である。 計測箇所の抜けが発生する移動速度の制限条件を示す説明図である。 高度変化に対する分解能変動の関係を表す概念図である。 ビーム走査周期の導出式を表す概念図である。 この発明の実施の形態2によるレーザレーダ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態2によるレーザレーダ装置の処理内容(レーダ画像生成方法)を示すフローチャートである。 レーザレーダ装置による水中物体(計測対象)のイメージング動作を示す概念図である。 距離画像内の計測対象の視認性を高めるために、レーザレーダ装置10が自律的に判断しながら、計測対象への接近を制御する様子を示す説明図である。 距離画像及び光強度画像内の計測対象の視認性の変化を示す説明図である。 この発明の実施の形態3によるレーザレーダ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるレーザレーダ装置の光検出部13を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるレーザレーダ装置の処理内容(レーダ画像生成方法)を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3によるレーザレーダ装置の処理内容(レーダ画像生成方法)を示すフローチャートである。 時間応答ゲイン調整部62による伝搬損失補償を示す説明図である。 この発明の実施の形態4によるレーザレーダ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるレーザレーダ装置の送受光学部61を示す構成図である。 水中を移動している水中移動体1に搭載されているレーザレーダ装置が海底面を計測している様子を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置を示す構成図である。
図1において、水中移動体1はレーザレーダ装置10を搭載しており、慣性航法機能あるいはGPS受信機能によって、自己の現在位置(絶対位置)を計測しながら航行する水中探査機や潜水艦などが該当する。
水中移動体1の航行制御部2は水中移動体1の速度計や高度計などから、水中移動体1の速度や海底高度(水深)を示す計測データを収集して、その計測データをレーザレーダ装置10に出力するとともに、水中移動体1の現在位置を計測して、その計測データをレーザレーダ装置10に出力する処理を実施するほか、レーザレーダ装置10から出力された速度変更指令や高度変更指令にしたがって水中移動体1の速度や海底高度を制御する処理を実施する。
計測面3はレーザレーダ装置10の計測対象であり、例えば、海底面や浮遊物体などが該当する。
レーザ出力部11はパルスレーザ光を発生するレーザ光源を備えており、システム制御部16からパルスレーザ光の出力指令を受けると、レーザ光源により発生されたパルスレーザ光を送受光学部12に出力する処理を実施する。
送受光学部12はシステム制御部16の制御の下でビーム走査角度を切り替えながら、レーザ出力部11から出力されたパルスレーザ光(送信光)を計測面3に向けて放射し、計測面3により反射されて戻ってきたパルスレーザ光(受信光)を受信する処理を実施する。
光検出部13は送受光学部12により受信されたパルスレーザ光を電気信号に変換し、その電気信号である受信信号を信号処理部14に出力する受光器を実装している。
なお、光検出部13は、外部信号に基づいて受光タイミングを制御するゲート機能と、外部信号に基づいて受光ゲインを可変できる機能を備えている。
レーザ出力部11、送受光学部12及び光検出部13からレーザ光送受信手段が構成されている。
信号処理部14は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、レーザ出力部11からパルスレーザ光が出力されてから、光検出部13から受信信号が出力されるまでの経過時間を計測する処理、その経過時間を用いて、自装置を搭載している水中移動体1から計測面3までの距離を算出する処理や、送受光学部12により受信されたレーザ光の光強度を検出する処理などを実施する。
画像処理部15は例えばGPU(Graphics Processing Unit)などから構成されており、信号処理部14により算出された距離を画像化して距離画像を出力する処理、信号処理部14により検出された光強度を画像化して光強度画像を出力する処理や、信号処理部14により算出された計測点の三次元座標を画像化して三次元座標画像を出力する処理などを実施する。
また、画像処理部15は信号処理部14により算出された計測点の三次元座標から三次元マップを生成する処理を実施する。
なお、画像処理部15は画像化手段及び三次元マップ生成手段を構成している。
システム制御部16は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、画像処理部15により生成された距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する処理や、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足していなければ、速度の低下を指示する速度変更指令や、海底高度(水深)の変更を指示する高度変更指令などを航行制御部2に出力することで、計測面3と自装置の物理的な相対関係を変更する処理を実施する。あるいは、空間分解能の変動量が許容量を超えない範囲で、送受光学部12から放射されるレーザ光の諸元(例えば、ビーム広がり角、ビーム走査周期、パルス繰り返し周期など)を変更する処理を実施する。なお、システム制御部16は品質判定手段及び相対関係変更手段を構成している。
図1の例では、レーザレーダ装置の構成要素であるレーザ出力部11、送受光学部12、光検出部13、信号処理部14、画像処理部15及びシステム制御部16のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定しているが、レーザレーダ装置の全部又は一部がコンピュータで構成されていてもよい。
例えば、レーザレーダ装置の一部(例えば、信号処理部14、画像処理部15及びシステム制御部16)がコンピュータで構成されている場合、信号処理部14、画像処理部15及びシステム制御部16の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図4はこの発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置の処理内容(レーダ画像生成方法)を示すフローチャートである。
図2はこの発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置の送受光学部12を示す構成図である。
図2において、レーザ光分岐器21は例えば平板ウィンドウなどのタップ用の光学素子から構成されており、レーザ出力部11から出力されたパルスレーザ光(送信光)を分岐し、一方のパルスレーザ光をビーム調整光学系23に出力し、他方のパルスレーザ光を送信光モニタ部22に出力する処理を実施する。なお、送信光モニタ部22に出力するパルスレーザ光は僅かであり、大部分のパルスレーザ光はビーム調整光学系23に出力する。
送信光モニタ部22はレーザ光分岐器21から出力されたパルスレーザ光を電気信号に変換し、その電気信号をレーザ光出力タイミングモニタ信号として、信号処理部14に出力する処理を実施する。
ビーム調整光学系23はシステム制御部16から出力されたビーム調整信号にしたがってパルスレーザ光のビーム径及びビーム拡がり角を調整し、調整後のパルスレーザ光をビーム走査系24に出力する光学系である。
ビーム走査系24は送信光学系25及び受信光学系26を実装しており、システム制御部16から出力されたビーム走査速度指示信号が示すビーム走査速度(ビーム走査周期)で、送信光学系25から放射されるパルスレーザ光のビーム走査角度を切り替えるとともに、ビーム走査の開始タイミングを示すビーム走査開始信号を信号処理部14に出力する処理を実施する。
送信光学系25はビーム走査系24によってビーム走査角度が切り替えられながら、ビーム調整光学系23による調整後のパルスレーザ光(送信光)を計測面3に向けて放射する光学系である。
受信光学系26はシステム制御部16から出力された受信視野調整信号にしたがって受信視野が調整されたのち、計測面3により反射されて戻ってきたパルスレーザ光(受信光)を光検出部13に集光する光学系である。
図2では、送信光学系25と受信光学系26が別の光学系である例を示しているが、送信光学系25と受信光学系26の機能を兼ねている送受信光学系26がビーム走査系24に実装されていてもよい。
図3はこの発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置の信号処理部14を示す構成図である。
図3において、閾値調整部31はシステム制御部16から出力された閾値設定信号が示す受信信号閾値(基準レベル)が設定され、光検出部13から出力された受信信号の信号レベルが受信信号閾値以上である場合に限り、その受信信号を経過時間計測部32及び光強度検出部33に出力する処理を実施する。なお、閾値調整部31は受信信号選択手段を構成している。
経過時間計測部32は送受光学部12の送信光モニタ部22からレーザ光出力タイミングモニタ信号が出力された時点から、閾値調整部31から受信信号が出力されるまでの経過時間を計測する処理を実施する。なお、経過時間計測部32は経過時間計測手段を構成している。
光強度検出部33は送受光学部12の送信光モニタ部22からレーザ光出力タイミングモニタ信号が出力された時点から、閾値調整部31から出力された受信信号のピークホールド処理を開始し、送受光学部12により受信されたレーザ光の光強度として、受信信号のピークホールド値をデータ保存部35に出力する処理を実施する。なお、光強度検出部33は光強度検出手段を構成している。
距離・三次元座標算出部34は経過時間計測部32により計測された経過時間を用いて、自装置を搭載している水中移動体1から計測面3までの距離を算出する処理を実施する。
また、距離・三次元座標算出部34は送受光学部12のビーム走査系24からビーム走査開始信号が出力された時点から、システム制御部16から出力されるパルス出力同期信号(レーザ出力部11におけるパルスレーザ光の出力に同期して、システム制御部16から出力される信号)の個数をカウントし、そのカウント値から現在のビーム走査角度を算出し、水中移動体1から計測面3までの距離と現在のビーム走査角度から、計測面3における計測点の三次元座標を算出する処理を実施する。
なお、距離・三次元座標算出部34は距離算出手段及び三次元座標算出手段を構成している。
データ保存部35は例えばRAMやハードディスクなどの記憶装置から構成されており、距離・三次元座標算出部34により算出された計測面3までの距離及び計測点の三次元座標と、光強度検出部33により検出されたレーザ光の光強度とを保存する。
次に動作について説明する。
この実施の形態1では、海底面が計測面3であり、水中移動体1が水中を移動しながら、計測面3に対して1次元のラインスキャンを実施することで、海底面の形状測定を行う例を説明する。
図5は水中を移動している水中移動体1に搭載されているレーザレーダ装置が計測面3である海底面を計測している様子を示す説明図である。
レーザレーダ装置10のシステム制御部16は、計測面3の計測を開始する前に、各処理部を初期設定する(図4のステップST1)。
即ち、システム制御部16は、レーザ出力部1から出力されるパルスレーザ光のパルス繰り返し周期R、パルス幅及びレーザパワーを初期設定する。
また、システム制御部16は、ビーム走査速度f(ビーム走査周期)を示すビーム走査速度指示信号を送受光学部12のビーム走査系24に出力することで、ビーム走査速度fを設定するとともに、パルスレーザ光のビーム径及びビーム拡がり角θを示すビーム調整信号を送受光学部12のビーム調整光学系23に出力することで、パルスレーザ光のビーム径及びビーム拡がり角θを初期設定する。
さらに、システム制御部16は、受信視野を示す受信視野調整信号を送受光学部12の受信光学系26に出力することで、受信光学系26の受信視野が送信光学系25から放射されるパルスレーザ光(送信光)と同等の範囲になるように視野角を初期設定する。
また、システム制御部16は、光検出部2の受光ゲインを初期設定するとともに、受信信号閾値(基準レベル)を示す閾値設定信号を信号処理部14の閾値調整部31に出力することで、受信信号閾値を初期設定する。
システム制御部16は、各処理部の初期設定が完了すると、パルスレーザ光の出力指令をレーザ出力部11に出力することで、計測面3に対する1次元のラインスキャンを開始する(ステップST2)。
ここでは、計測面3に対して1次元のラインスキャンを実施するため、システム制御部16が、一次元のビーム走査を行う指令をビーム走査系24に出力するが、計測面3に対して2次元のスキャンを実施する場合には、システム制御部16が、二次元のビーム走査を行う指令をビーム走査系24に出力する。
レーザ出力部11は、システム制御部16からパルスレーザ光の出力指令を受けると、初期設定されたパルス繰り返し周期Rでパルスレーザ光を繰り返し送受光学部12に出力する。
レーザ出力部11から出力されるパルスレーザ光のパルス幅及びレーザパワーは、初期設定されている通りである。
システム制御部16は、レーザ出力部11がパルスレーザ光の出力を開始すると、レーザ出力部11におけるパルスレーザ光の出力に同期して、パルス出力同期信号を信号処理部14の距離・三次元座標算出部34に出力する。
送受光学部12のレーザ光分岐器21は、レーザ出力部11からパルスレーザ光(送信光)が出力される毎に、そのパルスレーザ光(送信光)を分岐して、一方のパルスレーザ光をビーム調整光学系23に出力し、他方のパルスレーザ光を送信光モニタ部22に出力する。
上述したように、送信光モニタ部22に出力するパルスレーザ光は僅かであり、大部分のパルスレーザ光はビーム調整光学系23に出力する。
送信光モニタ部22は、レーザ光分岐器21からパルスレーザ光を受けると、そのパルスレーザ光を電気信号に変換し、その電気信号をレーザ光出力タイミングモニタ信号として、信号処理部14の経過時間計測部32及び光強度検出部33に出力する。
送受光学部12のビーム調整光学系23は、レーザ光分岐器21からパルスレーザ光を受けると、初期設定時に、システム制御部16から出力されたビーム調整信号にしたがってパルスレーザ光のビーム径及びビーム拡がり角θを調整し、調整後のパルスレーザ光をビーム走査系24に出力する。
ビーム走査系24の送信光学系25は、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受けると、そのパルスレーザ光(送信光)を計測面3に向けて放射する。
このとき、ビーム走査系24は、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受ける毎に、初期設定時に、システム制御部16から出力されたビーム走査速度指示信号が示すビーム走査速度f(ビーム走査周期)で、送信光学系25から放射されるパルスレーザ光のビーム走査角度θbeamを切り替えるようにする。
また、ビーム走査系24は、最初に、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受けた時点で、ビーム走査の開始タイミングを示すビーム走査開始信号を信号処理部14に出力する。
送受光学部12の受信光学系26は、システム制御部16から出力された受信視野調整信号にしたがって受信視野が調整され、送信光学系25から放射されたのち、計測面3により反射されて戻ってきたパルスレーザ光(受信光)を光検出部13に集光する。
なお、受信視野調整信号にしたがって受信光学系26の受信視野を調整することで、計測面3のビーム照射範囲程度に受信視野を絞ることができる。このため、周辺の散乱光の入射を抑えて、SN良く、計測面3からの反射光を受信することが可能になる。
光検出部13は、システム制御部16により初期設定された受光ゲインで、送受光学部12の受信光学系26により集光されたパルスレーザ光を電気信号に変換し、その電気信号である受信信号を信号処理部14に出力する。
信号処理部14は、光検出部13から受信信号を受けると、その受信信号に対する各種の信号処理を実施する(ステップST3)。
以下、信号処理部14の処理内容を具体的に説明する。
信号処理部14の閾値調整部31は、光検出部13から受信信号を受けると、その受信信号の信号レベル(電圧信号の電圧値)と、初期設定時に、システム制御部16から出力された閾値設定信号が示す受信信号閾値(基準レベル)とを比較し、その受信信号の信号レベルが受信信号閾値以上であれば、その受信信号を経過時間計測部32及び光強度検出部33に出力する。
一方、その受信信号の信号レベルが受信信号閾値未満であれば、ノイズレベルの信号をキャンセルするため、その受信信号を破棄する。
経過時間計測部32は、送受光学部12の送信光モニタ部22からレーザ光出力タイミングモニタ信号が出力された時点から、閾値調整部31から受信信号が出力されるまでの経過時間Tを計測する。
なお、送受光学部12の送信光学系25から放射されたレーザ光のパルス数が1個でも、自装置から計測面3に至る間に、何らかの浮遊物などが存在している場合には、1回のレーザ光出力タイミングにおいて、計測面3により反射されたパルスレーザ光(受信光)の他に、その浮遊物等により反射されたパルスレーザ光(受信光)が受信される。
このような場合、閾値調整部31から複数の受信信号が出力されるので、経過時間計測部32は、レーザ光出力タイミングモニタ信号が出力された時点から、各々の受信信号が出力されるまでの経過時間Tを計測する。
以下、N個の受信信号が出力される場合、n番目の受信信号に対応する経過時間をT(n=1,2,・・・,N)のように表記する。
因みに、浮遊物等は自装置と計測面3の間に存在しており、計測面3よりも浮遊物等の方が自装置との距離が近いので、浮遊物等により反射されたパルスレーザ光(受信光)は、計測面3により反射されたパルスレーザ光(受信光)よりも先に受信される。したがって、浮遊物等により反射されたパルスレーザ光(受信光)の受信信号が出力されるまでの経過時間Tは、計測面3により反射されたパルスレーザ光(受信光)の受信信号が出力されるまでの経過時間Tより短くなる。
複数の受信信号が出力されるまでの経過時間Tを計測したのち、所定時間が経過すると、経過時間計測部32における時間計測処理は自動的に停止され、計測している時間はリセットされる。
光強度検出部33は、送受光学部12の送信光モニタ部22からレーザ光出力タイミングモニタ信号が出力された時点から、閾値調整部31から出力された受信信号のピークホールド処理を開始し、送受光学部12により受信されたレーザ光の光強度として、受信信号のピークホールド値Pをデータ保存部35に出力する。
例えば、一定の電圧変動幅があるパルスの立上りを認識すると、そのパルスの立下りを認識するまでの間のピーク電圧値(受信信号のピークホールド値)を検出する。
なお、閾値調整部31から複数の受信信号が出力される場合、各々の受信信号のピークホールド処理を実施して、各々の受信信号のピークホールド値をデータ保存部35に出力する。
以下、N個の受信信号が出力される場合、n番目の受信信号のピークホールド値をP(n=1,2,・・・,N)のように表記する。
距離・三次元座標算出部34は、1回のレーザ光出力タイミングにおいて、N個のパルスレーザ光(受信光)が受信された場合、経過時間計測部32からN個の受信信号に対応する経過時間T〜Tが出力されるが、計測面3により反射されたパルスレーザ光(受信光)は最後に受信されるので、下記の式(1)に示すように、N番目の受信信号に対応する経過時間Tを用いて、自装置を搭載している水中移動体1から計測面3までの距離Lを算出する。
Figure 2014192805
式(1)において、cは光速、rは伝搬空間の屈折率である。
また、距離・三次元座標算出部34は、送受光学部12のビーム走査系24からビーム走査開始信号が出力された時点から、システム制御部16から出力されるパルス出力同期信号(レーザ出力部11におけるパルスレーザ光の出力に同期して、システム制御部16から出力される信号)の個数(パルスカウント数N)のカウントを開始し、下記の式(2)に示すように、そのパルスカウント数Nから現在のビーム走査角度θbeamを算出する。
Figure 2014192805
式(2)において、Xはビーム走査範囲、fはビーム走査速度(ビーム走査周期)、Rはパルス繰り返し周期である。
ここで、図6はパルスカウント数Nとビーム走査角度θbeamの関係を表す概念図である。
距離・三次元座標算出部34は、水中移動体1から計測面3までの距離Lと、現在のビーム走査角度θbeamとを算出すると、下記の式(3)に示すように、距離Lとビーム走査角度θbeamを用いて、自装置を原点とする計測面3の計測点における三次元座標(X,Y,Z)を算出する。
Figure 2014192805
ここで、図7はレーザレーダ装置の計測状態と座標系を示す説明図である。
式(3)は、レーザレーダ装置10から放射されるパルスレーザ光が、水中移動体1の進行方向に対して鉛直方向である場合の算出式であるが、水中移動体1の進行方向に対して角度θの方向にパルスレーザ光が放射されてもよい。
その場合、三次元座標(X,Y,Z)は、下記の式(4)のように算出される。
Figure 2014192805
データ保存部35は、距離・三次元座標算出部34により算出された計測面3までの距離L及び計測点の三次元座標(X,Y,Z)を保存するとともに、光強度検出部33により検出された1フレーム分のレーザ光の光強度P〜Pを保存する。
このとき、システム制御部16が、水中移動体1の航行制御部2に対して、水中移動体1の現在位置を問い合わせて、現在位置の計測データを取得するので、データ保存部35が、その計測データが示す水中移動体1の現在位置(Xv,Yv,Zv)を保存する。
ここで、図8はデータ保存部35により保存されるデータ例を示す説明図である。
画像処理部15は、データ保存部35から複数のパルスレーザ光(送信光)に対応する距離Lを読み出し、それらの距離Lを画像化して、その距離画像を図示せぬディスプレイに表示する。
また、画像処理部15は、データ保存部35から複数のパルスレーザ光(送信光)に対応するレーザ光の光強度Pを読み出し、それらの光強度Pを画像化して、その光強度画像を図示せぬディスプレイに表示する。
また、画像処理部15は、データ保存部35から複数のパルスレーザ光(送信光)に対応する三次元座標(X,Y,Z)を読み出し、それらの三次元座標(X,Y,Z)を画像化して、その三次元座標画像を図示せぬディスプレイに表示する。
さらに、画像処理部15は、それらの三次元座標(X,Y,Z)から三次元マップを生成する。
その後、システム制御部16、計測を完了するか否かを判断し(ステップST4)、計測を完了する場合、一連の処理を終了するが、計測を継続する場合、現在の移動速度及び海底高度(水深)を水中移動体1の航行制御部2に問い合わせる。
水中移動体1の航行制御部2は、速度計から水中移動体1の速度Vや海底高度Hを示す計測データを収集しており、システム制御部16から移動速度や海底高度の問い合わせを受けると、水中移動体1の速度Vや海底高度Hを示す計測データをシステム制御部16に出力する。
システム制御部16は、水中移動体1の航行制御部2から計測データを受けると、その計測データが示す水中移動体1の速度Vと、水中移動体1の海底高度H、ビーム拡がり角θ及びビーム走査速度f(ビーム走査周期)との関係から、画像処理部15により生成された距離画像や光強度画像上で計測箇所の抜けが発生しているか否かを判定する(ステップST5)。
ここで、図9は計測箇所の抜けが発生する移動速度の制限条件を示す説明図であり、下記の式(5)の関係を満足していない場合、距離画像や光強度画像上で計測箇所の抜けが発生している判断する。
Figure 2014192805
式(5)の右辺は、1ライン分の走査時間で計測面3におけるビーム径分の距離を移動する速度を表している。これを越える速度で水中移動体1が移動した場合、次の走査ラインでは、ビーム径以上の間隔で走査されることになるため、均一な点密度での計測が不可能になる。
システム制御部16は、計測箇所の抜けが発生していると判断すると、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足していないと判定する。
システム制御部16は、計測箇所の抜けが発生しておらず、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足していると判定すれば、先のスキャンと同じ設定で次のスキャンを開始させる(ステップST2)。
システム制御部16は、計測箇所の抜けが発生しており、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足していないと判定すれば、移動速度の変更が可能であるか否かを航行制御部2に問い合わせる。
システム制御部16は、航行制御部2から移動速度の変更が可能である旨の回答が得られれば(ステップST6)、式(5)が成立する速度になるまで、速度の低下を指示する速度変更指令を航行制御部2に出力する。
航行制御部2は、システム制御部16から出力された速度変更指令にしたがって水中移動体1の速度Vを変更する(ステップST7)。
システム制御部16は、航行制御部2から移動速度の変更が可能である旨の回答が得られない場合、海底高度の変更が可能であるか否か(海底高度の変更が、航行上問題があるか否か)を航行制御部2に問い合わせる。
システム制御部16は、航行制御部2から海底高度の変更が可能である旨の回答が得られれば(ステップST8)、計測点の空間分解能変動許容量に基づく、高度変更可否判定を行う(ステップST9)。
ここで、図10は高度変化に対する分解能変動の関係を表す概念図である。
海底高度の変更は、図10に示すように、計測点の空間分解能に影響する。このため、海底高度の変更可否の判断として、現在の海底高度Hに対して、式(5)を満足する海底高度までの高度変化量ΔHが、空間分解能の変動許容量ΔNに対して、下記の式(6)を満足するか否かを確認する。
Figure 2014192805
システム制御部16は、式(6)を満足する場合、新たな海底高度Hへの変更を指示する高度変更指令を航行制御部2に出力する。
航行制御部2は、システム制御部16から出力された高度変更指令にしたがって水中移動体1の海底高度Hを変更する(ステップST10)。
システム制御部16は、航行制御部2が水中移動体1の海底高度Hを変更すると、次のスキャンを開始させる(ステップST2)。
システム制御部16は、式(6)を満足しない場合、式(6)を満足する新たなビーム拡がり角θを算出する。
システム制御部16は、新たなビーム拡がり角θを算出すると、そのビーム拡がり角θと、変更後の海底高度Hと、現在の移動速度Vとを用いて、式(5)を満足する新たなビーム走査速度f(ビーム走査周期)を算出する(ステップST11)。
ここで、図11はビーム走査周期の導出式を表す概念図であり、ビーム走査速度f(ビーム走査周期)に対し、空間分解能N、パルス繰り返し周期R、海底高度H、ビーム走査範囲Xの関係式(下記の式(7))が導かれる。
Figure 2014192805
この背景として、ビーム走査範囲Xに対して、規定のパルス数で計測することが設定されており、これを守るようにシステムを制御することで、ライン走査範囲内の空間分解能を維持することができる。
次に、システム制御部16は、新たなビーム走査速度f(ビーム走査周期)を用いた場合に、規定の空間分解能の許容範囲内での計測を維持することが可能であるか否かを確認する(ステップST12)。
即ち、システム制御部16は、新たなビーム走査速度f、現在のパルス繰り返し周期R、新たな海底高度H及び現在のビーム走査範囲Xを式(7)に代入して、新たな空間分解能Nを算出し、この空間分解能Nと現在の空間分解能との差分(空間分解能の変動量)が許容範囲内であれば、規定の空間分解能の許容範囲内での計測を維持することが可能であると判断する。
システム制御部16は、規定の空間分解能の許容範囲内での計測を維持することが可能であれば、新たなビーム走査速度f(ビーム走査周期)を示すビーム走査速度指示信号を送受光学部12のビーム走査系24に出力することで、新たなビーム走査速度fを設定するとともに、新たなビーム拡がり角θを示すビーム調整信号を送受光学部12のビーム調整光学系23に出力することで、新たなビーム拡がり角θを設定する(ステップST13)。
また、システム制御部16は、新たな海底高度Hへの変更を指示する高度変更指令を航行制御部2に出力する。
航行制御部2は、システム制御部16から出力された高度変更指令にしたがって水中移動体1の海底高度Hを変更する。
システム制御部16は、航行制御部2が水中移動体1の海底高度Hを変更すると、次のスキャンを開始させる(ステップST2)。
システム制御部16は、航行制御部2から海底高度の変更が可能である旨の回答が得られなければ(ステップST8)、式(6)を満足する新たなビーム拡がり角θを算出する。
システム制御部16は、新たなビーム拡がり角θを算出すると、そのビーム拡がり角θと、現在の海底高度Hと、現在の移動速度Vとを用いて、式(5)を満足する新たなビーム走査速度f(ビーム走査周期)を算出する(ステップST11)。
次に、システム制御部16は、新たなビーム走査速度f(ビーム走査周期)を用いた場合に、規定の空間分解能の許容範囲内での計測を維持することが可能であるか否かを確認する(ステップST12)。
即ち、システム制御部16は、新たなビーム走査速度f、現在のパルス繰り返し周期R、現在の海底高度H及び現在のビーム走査範囲Xを式(7)に代入して、新たな空間分解能Nを算出し、この空間分解能Nと現在の空間分解能との差分(空間分解能の変動量)が許容範囲内であれば、規定の空間分解能の許容範囲内での計測を維持することが可能であると判断する。
システム制御部16は、規定の空間分解能の許容範囲内での計測を維持することが可能であれば、新たなビーム走査速度f(ビーム走査周期)を示すビーム走査速度指示信号を送受光学部12のビーム走査系24に出力することで、新たなビーム走査速度fを設定するとともに、新たなビーム拡がり角θを示すビーム調整信号を送受光学部12のビーム調整光学系23に出力することで、新たなビーム拡がり角θを設定する(ステップST13)。
システム制御部16は、新たなビーム走査速度fやビーム拡がり角θを設定すると、次のスキャンを開始させる(ステップST2)。
システム制御部16は、規定の空間分解能の許容範囲内での計測を維持することができない場合、空間分解能の設定変更を行うか否かを判定する(ステップST14)。
例えば、水中移動体1が、母船や拠点と通信可能な状態であれば、空間分解能の設定変更を行うか否かをユーザに問い合わせるようにする。通信不可能な状態であれば、予めプログラムされた処理に従って設定変更の可否を決定する。
システム制御部16は、空間分解能の設定変更が可能であれば、新たなビーム走査速度f(ビーム走査周期)を示すビーム走査速度指示信号を送受光学部12のビーム走査系24に出力することで、新たなビーム走査速度fを設定するとともに、新たなビーム拡がり角θを示すビーム調整信号を送受光学部12のビーム調整光学系23に出力することで、新たなビーム拡がり角θを設定する(ステップST12)。
システム制御部16は、新たなビーム走査速度fやビーム拡がり角θを設定すると、次のスキャンを開始させる(ステップST2)。
システム制御部16は、空間分解能の設定変更が不可能であれば、警告を表示し(ステップST15)、現在のビーム走査速度fやビーム拡がり角θを維持した状態で、次のスキャンを開始させる(ステップST2)。
レーザレーダ装置10は、計測面3の計測が完了するまで、ステップST2〜ST15の処理を繰り返し実施する。
なお、画像処理部15は、上述したように、計測面3における各計測点の三次元座標(X,Y,Z)から三次元マップを生成するが、システム制御部16が、画像処理部15により生成された三次元マップの計測点間隔を検査するようにしてもよい。
このとき、システム制御部16は、規定の体積中に含まれている計測点密度が、ユーザにより設定されている基準密度より低い領域、あるいは、規定の体積中に含まれている計測点間隔が、ユーザにより設定されている基準間隔より広い領域を抽出し、その領域を水中移動体1の航行制御部2に通知する。
水中移動体1の航行制御部2は、システム制御部16から上記の通知を受けると、再度、当該領域の計測を行うようにしてもよい。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、システム制御部16が、画像処理部15により生成された距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定し、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足していなければ、速度の低下を指示する速度変更指令や、海底高度(水深)の変更を指示する高度変更指令などを航行制御部2に出力することで、計測面3と自装置の物理的な相対関係を変更し、あるいは空間分解能の変動量が許容量を超えない範囲で、ビーム走査速度fやビーム拡がり角θなどを変更するように構成したので、画像上での計測箇所の抜けの発生を防止して、所望の画像品質を確保することができる効果を奏する。
また、三次元マップの計測点間隔をリアルタイムに検査することで、計測点数が少ない箇所を自律して抽出して再計測を行うことが可能になり、1回の探査で無駄のない水中地形計測を行うことが可能になる。
実施の形態2.
図12はこの発明の実施の形態2によるレーザレーダ装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
システム制御部40は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、図1のシステム制御部16と同様の処理を実施するほかに、画像処理部15により生成された距離画像の中で、有意な画素値を有している画素の個数を計数し、その個数が規定数(第1の基準数)未満であれば、その距離画像の品質が基準品質を満足していないと判定する処理を実施する。
また、システム制御部40は画像処理部15により生成された光強度画像を構成している画素の中で、飽和値を有している画素の個数を計数し、飽和値を有している画素の個数が許容数(第2の基準数)以上であれば、その光強度画像の品質が基準品質を満足していないと判定する処理を実施する。
システム制御部40は距離画像の品質が基準品質を満足していないと判定すると、計測対象への接近を水中移動体1の航行制御部2に指示することで、計測対象と自装置の物理的な相対関係を変更する処理を実施する。
また、システム制御部40は光強度画像の品質が基準品質を満足していないと判定すると、レーザ光の送受信条件(例えば、レーザ出力部1から出力されるパルスレーザ光のレーザパワー、送受光学部12の受信光学系26における受信視野、光検出部2の受光ゲイン及びゲート時間、信号処理部14の閾値調整部31における受信信号閾値など)を変更する処理を実施する。
なお、システム制御部40は品質判定手段、相対関係変更手段及び低計測点密度領域抽出手段を構成している。
図12の例では、レーザレーダ装置の構成要素であるレーザ出力部11、送受光学部12、光検出部13、信号処理部14、画像処理部15及びシステム制御部40のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定しているが、レーザレーダ装置の全部又は一部がコンピュータで構成されていてもよい。
例えば、レーザレーダ装置の一部(例えば、信号処理部14、画像処理部15及びシステム制御部40)がコンピュータで構成されている場合、信号処理部14、画像処理部15及びシステム制御部40の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図13はこの発明の実施の形態2によるレーザレーダ装置の処理内容(レーダ画像生成方法)を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
図14はレーザレーダ装置による水中物体(計測対象)のイメージング動作を示す概念図である。
この実施の形態2では、送受光学部12のビーム走査系24が、システム制御部40の制御の下で、水平方向及び垂直方向の二次元走査を行うものとする。
図14に示しているイメージング動作は、レーザレーダ装置10を搭載している水中移動体1が特定の計測対象に近接しながら、特定の計測対象の形状計測を行う場合の動作である。
この場合、水中移動体1が搭載している光学カメラ等では、計測対象までの距離を認識できない位置であるが、水中移動体1が搭載している音響センサ等の距離センサでは、計測対象までの距離を大まかに把握できる位置に水中移動体1が存在している状態から、レーザレーダ装置10の動作を開始する。
即ち、水中移動体1が搭載している音響センサ等の距離センサを用いて、レーザレーダ装置10の動作が可能な距離まで計測対象に近づいたことを検知すると、レーザレーダ装置10が初期設定を開始する。
具体的には、以下の通りである。
レーザレーダ装置10のシステム制御部40は、計測対象の計測を開始する前に、各処理部を初期設定する(図13のステップST21)。
即ち、システム制御部40は、図1のシステム制御部16と同様に、各処理部を初期設定するが、レーザ出力部1から出力されるパルスレーザ光のレーザパワーについては最大出力に初期設定する。
また、光検出部2の受光ゲインについては最大値に初期設定し、信号処理部14の閾値調整部31における受信信号閾値については最小値に初期設定する。
システム制御部40は、各処理部の初期設定が完了すると、パルスレーザ光の出力指令をレーザ出力部11に出力することで、計測対象に対する2次元走査を開始する(ステップST22)。
レーザ出力部11は、システム制御部40からパルスレーザ光の出力指令を受けると、上記実施の形態1と同様に、初期設定されたパルス繰り返し周期Rでパルスレーザ光を繰り返し送受光学部12に出力する。
システム制御部40は、レーザ出力部11がパルスレーザ光の出力を開始すると、図1のシステム制御部16と同様に、レーザ出力部11におけるパルスレーザ光の出力に同期して、パルス出力同期信号を信号処理部14の距離・三次元座標算出部34に出力する。
送受光学部12のレーザ光分岐器21は、上記実施の形態1と同様に、レーザ出力部11からパルスレーザ光(送信光)が出力される毎に、そのパルスレーザ光(送信光)を分岐して、一方のパルスレーザ光をビーム調整光学系23に出力し、他方のパルスレーザ光を送信光モニタ部22に出力する。
送信光モニタ部22は、レーザ光分岐器21からパルスレーザ光を受けると、上記実施の形態1と同様に、そのパルスレーザ光を電気信号に変換し、その電気信号をレーザ光出力タイミングモニタ信号として、信号処理部14の経過時間計測部32及び光強度検出部33に出力する。
送受光学部12のビーム調整光学系23は、レーザ光分岐器21からパルスレーザ光を受けると、初期設定時に、システム制御部40から出力されたビーム調整信号にしたがってパルスレーザ光のビーム径及びビーム拡がり角θを調整し、調整後のパルスレーザ光をビーム走査系24に出力する。
ビーム走査系24の送信光学系25は、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受けると、上記実施の形態1と同様に、そのパルスレーザ光(送信光)を計測対象に向けて放射する。
このとき、ビーム走査系24は、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受ける毎に、初期設定時に、システム制御部40から出力されたビーム走査速度指示信号が示すビーム走査速度f(ビーム走査周期)で、送信光学系25から放射されるパルスレーザ光のビーム走査角度θを切り替えるようにする。
また、ビーム走査系24は、最初に、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受けた時点で、ビーム走査の開始タイミングを示すビーム走査開始信号を信号処理部14に出力する。
送受光学部12の受信光学系26は、システム制御部40から出力された受信視野調整信号にしたがって受信視野が調整され、送信光学系25から放射されたのち、計測対象により反射されて戻ってきたパルスレーザ光(受信光)を光検出部13に集光する。
光検出部13は、システム制御部40により初期設定された受光ゲインで、送受光学部12の受信光学系26により集光されたパルスレーザ光を電気信号に変換し、その電気信号である受信信号を信号処理部14に出力する。
信号処理部14は、光検出部13から受信信号を受けると、上記実施の形態1と同様に、その受信信号に対する各種の信号処理を実施する。
画像処理部15は、外部要求に応じて二次元の距離画像及び強度画像、あるいは、三次元マップを表示する。
以下、システム制御部40は、計測対象の撮像画像の視認性を高める処理を実施する。
図15は距離画像内の計測対象の視認性を高めるために、レーザレーダ装置10が自律的に判断しながら、計測対象への接近を制御する様子を示す説明図である。
図15では、計測対象との正確な距離や水中環境の光減衰特性が不明な場合において、距離画像の視認性を向上させるための制御方法を表している。なお、図15は、十分な反射強度を有する信号を受信できない程度に、計測対象との距離が離れている状況下では、有意な値を有する画素がまばらに存在している。
また、図16は距離画像及び光強度画像内の計測対象の視認性の変化を示す説明図である。
システム制御部40は、毎回の撮像フレームにおいて、画像処理部15が距離画像を生成する毎に、その距離画像の中で、有意な画素値を有している画素の個数C(以下、「有効画素数」と称する)をカウントする。
システム制御部40は、距離画像内の有効画素数Cをカウントすると、その有効画素数Cと規定数Cref1(規定数は、予めユーザ又はシステムによって設定されている基準数である)を比較する(ステップST23)。
システム制御部40は、その有効画素数Cが規定数Cref1未満であれば、その距離画像の品質が基準品質を満足していないと判定し、計測対象への接近を水中移動体1の航行制御部2に指示する。
航行制御部2は、システム制御部40から計測対象への接近指令を受けると、水中移動体1が計測対象へ接近するように、水中移動体1を移動させる(ステップST24)。
これにより、前回より計測対象へ接近した状態で計測対象が計測されて距離画像や光強度画像が生成され(ステップST22)、距離画像内の計測対象の視認性が向上することが期待される。
システム制御部40は、距離画像内の有効画素数Cが規定数Cref1以上であれば、その距離画像の品質が基準品質を満足していると判定し、光強度画像内の計測対象の視認性を高める機能がONに設定されていれば(ステップST24)、画像処理部15により生成された光強度画像を構成している画素の中で、飽和値を有している画素の個数C(以下、「飽和画素数」と称する)をカウントする。
システム制御部40は、光強度画像内の飽和画素数Cをカウントすると、その飽和画素数Cと許容数Cref2(許容数は、予めユーザ又はシステムによって設定されている基準数である)を比較する(ステップST25)。
システム制御部40は、その飽和画素数Cが許容数Cref2以上であれば、その光強度画像の品質が基準品質を満足していないと判定し、レーザレーダ装置10のパラメータ(レーザ光の送受信条件)を変更する(ステップST26)。
例えば、レーザ出力部1から出力されるパルスレーザ光のレーザパワーを下げる変更、光検出部2の受光ゲインを下げる変更や、信号処理部14の閾値調整部31における受信信号閾値を上げる変更などを行う。
また、送受光学部12の受信光学系26における受信視野を狭める変更を行ってもよい。受信信号閾値を上げる変更を行う場合、システム誤差によって発生する距離精度の劣化を抑えるために、送信光モニタ部22の閾値も同等に上げるようにする。
これにより、前回と異なるパラメータ(レーザ光の送受信条件)で計測対象が計測されて距離画像や光強度画像が生成され(ステップST22)、光強度画像内の計測対象の視認性が向上することが期待される。
以下、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足するまで、ステップST22〜ST26の処理が繰り返され、計測が完了すると、一連の処理が終了する(ステップST27)。
なお、ステップST22〜ST26の処理を繰り返しても、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足しない場合、水中移動体1と計測対象の距離が離れることで、光強度画像内の飽和が改善されることがあるため、システム制御部40が、水中移動体1と計測対象の距離を離す指令を航行制御部2に出力するようにしてもよい。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、システム制御部40が、画像処理部15により生成された距離画像内の有効画素数Cが規定数Cref1未満であれば、計測対象への接近を水中移動体1の航行制御部2に指示し、画像処理部15により生成された光強度画像内の飽和画素数Cが許容数Cref2以上であれば、レーザレーダ装置10のパラメータ(レーザ光の送受信条件)を変更するように構成したので、距離画像内の有効画素数Cの減少や、光強度画像内の飽和画素数Cの増加を防止して、所望の画像品質を確保することができる効果を奏する。
したがって、遠隔操作によるパラメータ調整の手間を省き、計測時間の短縮を図ることが可能になる。また、水中移動体1と計測対象の距離を自律的に調整することで、水中環境が変化した場合でも、水中環境の特性把握を必要とせずに、視認性の良い撮像画像を得ることが可能になる。加えて、水中移動体1の1計測当たりの消費エネルギーを低減することが可能になり、運用効率の向上及び探索範囲の拡大といった効果を得ることが可能になる。
実施の形態3.
図17はこの発明の実施の形態3によるレーザレーダ装置を示す構成図であり、図において、図1及び図12と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
利得情報保持部51は例えばRAMやハードディスクなどの記憶装置から構成されており、送信光モニタ部22からレーザ光出力タイミングモニタ信号が出力された時点(レーザ光の放射開始時点)からの経過時間と時間応答ゲイン(利得)の対応関係を示す利得カーブ(利得情報)を複数種類保持している。なお、利得情報保持部51は利得情報保持手段を構成している。
システム制御部52は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、図1のシステム制御部16又は図12のシステム制御部40と同様の処理を実施するほかに、画像処理部15により生成された距離画像内の有効画素数Cをカウントし、利得情報保持部51により保持されている複数の利得カーブの中から、その有効画素数Cが規定数Cref1以上になる利得カーブを選択する処理を実施する。
また、システム制御部52は画像処理部15により生成された光強度画像内の飽和画素数Cをカウントし、その飽和画素数Cが許容数Cref2以内になるようにレーザレーダ装置10のパラメータであるレーザ光の送受信条件(例えば、パルスレーザ光のレーザパワー、受光ゲイン、受信信号閾値など)を変更する処理を実施する。
なお、システム制御部52は品質判定手段、相対関係変更手段、低計測点密度領域抽出手段及び利得情報選択手段を構成している。
図17の例では、レーザレーダ装置の構成要素であるレーザ出力部11、送受光学部12、光検出部13、信号処理部14、画像処理部15、利得情報保持部51及びシステム制御部52のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定しているが、レーザレーダ装置の全部又は一部がコンピュータで構成されていてもよい。
例えば、レーザレーダ装置の一部(例えば、信号処理部14、画像処理部15、利得情報保持部51及びシステム制御部52)がコンピュータで構成されている場合、利得情報保持部51をコンピュータのメモリ上に構成するとともに、信号処理部14、画像処理部15及びシステム制御部52の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図19及び図20はこの発明の実施の形態3によるレーザレーダ装置の処理内容(レーダ画像生成方法)を示すフローチャートである。
図18はこの発明の実施の形態3によるレーザレーダ装置の光検出部13を示す構成図である。
図18において、光電変換器61はシステム制御部52からゲート信号(送信光モニタ部22からレーザ光出力タイミングモニタ信号が出力されたのち、ユーザに設定されたディレイ時間後に出力される信号)が出力されると、システム制御部52から出力されたゲイン設定信号が示す受光ゲインを送受光学部12の受信光学系26により集光されたパルスレーザ光に印加し、受光ゲイン印加後のパルスレーザ光を電気信号に変換し、その電気信号である受信信号を出力する処理を実施する。
時間応答ゲイン調整部62はシステム制御部52により選択された利得カーブを参照して、レーザ光の放射開始時点からの経過時間に対応する時間応答ゲイン(利得)を特定し、その時間応答ゲインを光電変換器61から出力された受信信号に印加し、時間応答ゲイン印加後の受信信号を信号処理部14に出力する処理を実施する。
なお、光電変換器61及び時間応答ゲイン調整部52から受光器が構成されている。
次に動作について説明する。
この実施の形態3では、上記実施の形態1,2と相違する処理内容だけを説明し、上記実施の形態1,2と同じ処理内容の説明を省略する。
最初に、距離画像の品質を高める際の処理内容を説明する。
システム制御部52は、水中移動体1の航行制御部2から、水中移動体1が現在存在している海底高度(水深)を示す計測データを取得する。
次に、システム制御部52は、海底高度(水深)と利得カーブの対応関係を示す参照テーブル(図示せぬ)を参照して、利得情報保持部51により保持されている複数種類の利得カーブの中から、水中移動体1が現在存在している海底高度(水深)に対応する利得カーブを選択し、その利得カーブを光検出部13の時間応答ゲイン調整部62に設定する(図19のステップST31)。
また、システム制御部52は、レーザ出力部1から出力されるパルスレーザ光のレーザパワーを最大出力に初期設定するとともに、光検出部2の受光ゲインを最大値に初期設定する。また、信号処理部14の閾値調整部31における受信信号閾値を最小値に初期設定する(ステップST32)。
システム制御部52は、送信光モニタ部22からレーザ光出力タイミングモニタ信号が出力されたのち、予めユーザにより設定されたディレイ時間が経過すると、ゲート信号を光検出部13の光電変換器61に出力する。
システム制御部52は、システム内部の散乱光の受光や、近距離からの不要な散乱光の受光を避ける目的でゲート信号を出力している。
光検出部13の光電変換器61は、システム制御部52からゲート信号が出力されると、システム制御部52から出力されたゲイン設定信号が示す受光ゲイン(初期設定時は最大値)を送受光学部12の受信光学系26により集光されたパルスレーザ光に印加し、受光ゲイン印加後のパルスレーザ光を電気信号に変換して、その電気信号である受信信号を時間応答ゲイン調整部62に出力する。
光検出部13の時間応答ゲイン調整部62は、システム制御部52により設定された利得カーブを参照して、レーザ光出力タイミングモニタ信号が出力された時点(レーザ光の放射開始時点)からの経過時間に対応する時間応答ゲイン(利得)を特定し、その時間応答ゲインを光電変換器61から出力された受信信号に印加し、時間応答ゲイン印加後の受信信号を信号処理部14に出力する。
ここで、図21は時間応答ゲイン調整部62による伝搬損失補償を示す説明図である。
利得情報保持部51には、伝搬空間の光減衰率を想定して、複数種類の利得カーブが用意されており、各々の利得カーブにおける時間応答ゲインは、概ね、時間経過に伴って大きくなるように設定されている。
時間応答ゲイン調整部62が、経過時間に対応する時間応答ゲインを受信信号に印加することで、レーザ光の伝搬に伴う減衰が補償される。これにより、信号閾値調整を実施しても、低減することができなかった比較的近距離の浮遊物等からの散乱光の誤検出を低減することが可能になる。
光検出部13の時間応答ゲイン調整部62から出力された受信信号は、信号処理部14により入力されることで、上記実施の形態1,2と同様の処理が実施される。
システム制御部52は、画像処理部15が距離画像を生成すると、図12のシステム制御部40と同様に、その距離画像内の有効画素数Cをカウントする(ステップST33)。
システム制御部52は、距離画像内の有効画素数Cをカウントすると、その有効画素数Cと規定数Cref1(この規定数Cref1は、予めユーザ又はシステムによって設定されている基準数であり、上記実施の形態2で示している規定数Cref1と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい)を比較する(ステップST34)。
システム制御部52は、距離画像内の有効画素数Cが規定数Cref1以上であれば、その距離画像の品質が基準品質を満足していると判定し、先に時間応答ゲイン調整部62に設定している利得カーブを維持し、現状のパラメータのままで計測を継続する。
システム制御部52は、距離画像内の有効画素数Cが規定数Cref1未満であれば、その距離画像の品質が基準品質を満足していないと判定し、利得カーブの設定を1段階上げることが可能であるか否かを確認する。
即ち、システム制御部52は、利得情報保持部51により保持されている複数種類の利得カーブの中に、先に時間応答ゲイン調整部62に設定している利得カーブより、経過時間に対応する時間応答ゲイン(利得)が大きい利得カーブが存在しているか否かを判定する(ステップST35)。
システム制御部52は、利得カーブの設定を1段階上げることが可能であれば、利得情報保持部51により保持されている複数種類の利得カーブの中から、先に時間応答ゲイン調整部62に設定している利得カーブより、時間応答ゲイン(利得)が1段階大きい利得カーブを選択し、その利得カーブを時間応答ゲイン調整部62に設定する(ステップST36)。
光検出部13の時間応答ゲイン調整部62は、システム制御部52が利得カーブを設定変更すると、設定変更後の利得カーブを参照して、レーザ光の放射開始時点からの経過時間に対応する時間応答ゲイン(利得)を特定し、その時間応答ゲインを光電変換器61から出力された受信信号に印加し、時間応答ゲイン印加後の受信信号を信号処理部14に出力する。
システム制御部52は、利得カーブの設定を1段階上げることが不可能であれば、計測位置の変更を航行制御部2に要請する。
航行制御部2は、システム制御部52から計測位置の変更要請を受けると、水中移動体1を移動して計測位置を変更する(ステップST37)。
以降、計測が完了するまで、ステップST31〜ST37の処理が繰り返し実施される。
次に、光強度画像の品質を高める際の処理内容を説明する。
システム制御部52は、水中移動体1の航行制御部2から、水中移動体1が現在存在している海底高度(水深)を示す計測データを取得する。
次に、システム制御部52は、海底高度(水深)と利得カーブの対応関係を示す参照テーブル(図示せぬ)を参照して、利得情報保持部51により保持されている複数種類の利得カーブの中から、水中移動体1が現在存在している海底高度(水深)に対応する利得カーブを選択し、その利得カーブを光検出部13の時間応答ゲイン調整部62に設定する(図20のステップST41)。
また、システム制御部52は、レーザ出力部1から出力されるパルスレーザ光のレーザパワーを最大出力に初期設定するとともに、光検出部2の受光ゲインを最大値に初期設定する。また、信号処理部14の閾値調整部31における受信信号閾値を最小値に初期設定する(ステップST42)。
システム制御部52は、送信光モニタ部22からレーザ光出力タイミングモニタ信号が出力されたのち、予めユーザにより設定されたディレイ時間が経過すると、ゲート信号を光検出部13の光電変換器61に出力する。
光検出部13の光電変換器61は、システム制御部52からゲート信号が出力されると、システム制御部52から出力されたゲイン設定信号が示す受光ゲイン(初期設定時は最大値)を送受光学部12の受信光学系26により集光されたパルスレーザ光に印加し、受光ゲイン印加後のパルスレーザ光を電気信号に変換して、その電気信号である受信信号を時間応答ゲイン調整部62に出力する。
光検出部13の時間応答ゲイン調整部62は、システム制御部52により設定された利得カーブを参照して、レーザ光出力タイミングモニタ信号が出力された時点(レーザ光の放射開始時点)からの経過時間に対応する時間応答ゲイン(利得)を特定し、その時間応答ゲインを光電変換器61から出力された受信信号に印加し、時間応答ゲイン印加後の受信信号を信号処理部14に出力する。
光検出部13の時間応答ゲイン調整部62から出力された受信信号は、信号処理部14により入力されることで、上記実施の形態1,2と同様の処理が実施される。
システム制御部52は、画像処理部15が光強度画像を生成すると、図12のシステム制御部40と同様に、その光強度画像内の飽和画素数Cをカウントする(ステップST43)。
システム制御部52は、光強度画像内の飽和画素数Cをカウントすると、その飽和画素数Cと許容数Cref2(この許容数Cref2は、予めユーザ又はシステムによって設定されている基準数であり、上記実施の形態2で示している許容数Cref2と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい)を比較する(ステップST44)。
システム制御部52は、光強度画像内の飽和画素数Cが許容数Cref2未満であれば、その光強度画像の品質が基準品質を満足していると判定し、現状のパラメータのままで計測を継続する。
システム制御部52は、光強度画像内の飽和画素数Cが許容数Cref2以上であれば、その光強度画像の品質が基準品質を満足していないと判定し、レーザレーダ装置10のパラメータであるレーザ光の送受信条件(例えば、パルスレーザ光のレーザパワー、受光ゲイン、受信信号閾値など)を変更することが可能であるか否かを確認する(ステップST45)。
システム制御部52は、パラメータの変更が可能であれば、信号処理部14の閾値調整部31における受信信号閾値を1段階大きい値に設定変更する(ステップST46)。
これにより、近傍の浮遊物からの散乱光による強度情報の飽和現象が低減される。
システム制御部52は、受信信号閾値を1段階大きい値に設定変更すると、距離画像内の有効画素数Cが規定数Cref1以上であるか否かを判定する(ステップST47)。
システム制御部52は、距離画像内の有効画素数Cが規定数Cref1以上であれば、計測面3からの反射波を受信できていると判断し、光強度画像内の飽和画素数Cのカウントを再度実施する(ステップST43)。
システム制御部52は、距離画像内の有効画素数Cが規定数Cref1未満であれば、計測面3からの反射波を受信できていないと判断し、更に、その受信信号閾値を1段階大きい値に変更することが可能であるか否かを確認する(ステップST48)。
システム制御部52は、受信信号閾値を1段階大きい値に変更することが可能であれば、更に、信号処理部14の閾値調整部31における受信信号閾値を1段階大きい値に設定
変更する(ステップST46)。
システム制御部52は、受信信号閾値を1段階大きい値に変更することが不可能であれば、閾値調整部31における受信信号閾値を最小値に設定変更するとともに、レーザ出力部1から出力されるパルスレーザ光のレーザパワー又は光検出部2の受光ゲインのうち、少なくとも一方を1段階小さい値に設定変更する(ステップST49)。
その後、上記と同様に、距離画像内の有効画素数Cが規定数Cref1以上であるか否かを確認する。
システム制御部52は、パラメータの変更が不可能であれば(ステップST45)、計測位置の変更を航行制御部2に要請する。
航行制御部2は、システム制御部52から計測位置の変更要請を受けると、水中移動体1を移動して計測位置を変更する(ステップST50)。
以降、計測が完了するまで、ステップST41〜ST50の処理が繰り返し実施される。
この実施の形態3では、システム制御部52が、利得情報保持部51により保持されている複数の利得カーブの中から、距離画像内の有効画素数Cに対応する利得カーブを選択して、その利得カーブを時間応答ゲイン調整部62に設定するものを示したが、ユーザ又はシステムにより選択された利得カーブが時間応答ゲイン調整部62に設定されているものであってもよい。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、システム制御部52が、利得情報保持部51により保持されている複数の利得カーブの中から、距離画像内の有効画素数Cが規定数Cref1以上になる利得カーブを選択して、その利得カーブを時間応答ゲイン調整部62に設定変更するとともに、光強度画像内の飽和画素数Cが許容数Cref2以内になるようにレーザレーダ装置10のパラメータを設定変更するように構成したので、上記実施の形態1,2と同様の効果を奏するほか、レーザの伝搬空間による光伝搬損失が補償されて、より遠方の距離画像や強度画像を取得することが可能になる。また、これらの画像の視認性の向上のため、装置パラメータを自律的に制御することが可能になる。
この実施の形態3では、水中物体のイメージング動作を示したが、上記実施の形態1のように、水中移動体1が航行しながら、水中地形の計測を行うものであってもよい。
実施の形態4.
図22はこの発明の実施の形態4によるレーザレーダ装置を示す構成図であり、図において、図1、図12及び図17と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
送受光学部61はシステム制御部64の制御の下でビーム走査角度を切り替えながら、レーザ出力部11から出力されたパルスレーザ光(送信光)を計測面3に向けて放射し、計測面3により反射されて戻ってきたパルスレーザ光(受信光)を受信する処理を実施する。
送受光学部61は、図1等の送受光学部12と異なり、送信光学系25及び受信光学系26を2組実装している。
この実施の形態4では、送信光学系25及び受信光学系26を2組実装している例を説明するが、3組以上実装していてもよい。
光検出部62は送受光学部61が実装している送信光学系25及び受信光学系26の組数と同数の光検出部13(図1等を参照)から構成されており、各々の受信光学系26により集光されたパルスレーザ光を電気信号に変換し、その電気信号である受信信号を信号処理部143に出力する処理を実施する。
レーザ出力部11、送受光学部61及び光検出部62からレーザ光送受信手段が構成されている。
信号処理部63は送受光学部61が実装している送信光学系25及び受信光学系26の組数と同数の信号処理部14(図1等を参照)から構成されており、レーザ出力部11からパルスレーザ光が出力されてから、光検出部62から各々の受信信号が出力されるまでの経過時間を計測する処理、その経過時間を用いて、自装置を搭載している水中移動体1から計測面3までの距離を算出する処理や、各々の受信光学系26により受信されたレーザ光の光強度を検出する処理などを実施する。
システム制御部64は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、図1のシステム制御部16、図12のシステム制御部40又は図17のシステム制御部52と同様の処理を実施する。
また、システム制御部64は、送受光学部61が送信光学系25及び受信光学系26を2組実装しているので、一方の組における受信光学系26の受信視野と、他方の組における受信光学系26の受信視野が異なるように設定する。
なお、システム制御部64は品質判定手段、相対関係変更手段、低計測点密度領域抽出手段及び利得情報選択手段を構成している。
図22の例では、レーザレーダ装置の構成要素であるレーザ出力部11、送受光学部61、光検出部62、信号処理部63、画像処理部15及びシステム制御部64のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定しているが、レーザレーダ装置の全部又は一部がコンピュータで構成されていてもよい。
例えば、レーザレーダ装置の一部(例えば、信号処理部63、画像処理部15及びシステム制御部64)がコンピュータで構成されている場合、信号処理部63、画像処理部15及びシステム制御部64の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図23はこの発明の実施の形態4によるレーザレーダ装置の送受光学部61を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
ビーム走査系24’は送信光学系25A,25B及び受信光学系26A,26Bを実装しており、システム制御部64から出力されたビーム走査速度指示信号が示すビーム走査速度(ビーム走査周期)で、送信光学系25A,25Bから放射されるパルスレーザ光のビーム走査角度を切り替えるとともに、ビーム走査の開始タイミングを示すビーム走査開始信号を信号処理部63に出力する処理を実施する。
送信光学系25Aはビーム走査系24’によってビーム走査角度が切り替えられながら、ビーム調整光学系23による調整後のパルスレーザ光(送信光A)を計測面3に向けて放射する光学系である。
受信光学系26Aは送信光学系25Aと同軸方向に光軸が調整されており、システム制御部64から出力された受信視野調整信号Aにしたがって受信視野が調整されたのち、計測面3により反射されて戻ってきたパルスレーザ光(受信光A)を光検出部62に集光する光学系である。
送信光学系25Bは送信光学系25Aと異なる方向に光軸が調整されており、ビーム走査系24’によってビーム走査角度が切り替えられながら、ビーム調整光学系23による調整後のパルスレーザ光(送信光B)を計測面3に向けて放射する光学系である。
受信光学系26Bは送信光学系25Bと同軸方向に光軸が調整されており、システム制御部64から出力された受信視野調整信号Bにしたがって受信視野が調整されたのち、計測面3により反射されて戻ってきたパルスレーザ光(受信光B)を光検出部62に集光する光学系である。
次に動作について説明する。
この実施の形態4のレーザレーダ装置は、水中移動体1が移動しながら、複数のライン走査を実施して、水中地形の計測を行うものである。
図24は水中を移動している水中移動体1に搭載されているレーザレーダ装置が海底面を計測している様子を示す説明図である。
この実施の形態4のレーザレーダ装置の基本的な処理内容は、上記実施の形態1〜3のレーザレーダ装置と同じであり、複数のライン走査を実施する点で相違している。
以下、上記実施の形態1〜3と相違している部分を説明する。
送受光学部61の送信光学系25A及び受信光学系26Aは、予め同軸方向に光軸が調整されている。
また、送信光学系25B及び受信光学系26Bについても同軸方向に光軸が調整されている。
ただし、送信光学系25A及び受信光学系26Aの光軸と、送信光学系25B及び受信光学系26Bの光軸は、異なる方向である。
システム制御部64は、上記実施の形態1〜3と同様に、計測面3の計測を開始する前に、各処理部を初期設定する。
その際、システム制御部64は、受信視野を示す受信視野調整信号Aを送受光学部61の受信光学系26Aに出力することで、受信光学系26Aの受信視野の受信視野が送信光学系25Aから放射されるパルスレーザ光(送信光A)と同等の範囲になるように視野角を初期設定する。
また、システム制御部64は、受信視野を示す受信視野調整信号Bを送受光学部61の受信光学系26Bに出力することで、受信光学系26Bの受信視野の受信視野が送信光学系25Bから放射されるパルスレーザ光(送信光B)と同等の範囲になるように視野角を初期設定する。
なお、受信光学系26Aの受信視野と、受信光学系26Bの受信視野が、互いに重複しないよう調整されており、クロストークの発生を避けている。
送信光学系25Aは、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受けると、そのパルスレーザ光(送信光A)を計測面3に向けて放射する。
このとき、ビーム走査系24’は、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受ける毎に、図24に示す走査ラインAにおいて、送信光学系25Aから放射されるパルスレーザ光のビーム走査角度θbeamを切り替えるようにする。
送信光学系25Bは、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受けると、そのパルスレーザ光(送信光B)を計測面3に向けて放射する。
このとき、ビーム走査系24’は、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受ける毎に、図24に示す走査ラインBにおいて、送信光学系25Bから放射されるパルスレーザ光のビーム走査角度θbeamを切り替えるようにする。
なお、ビーム走査系24’は、最初に、ビーム調整光学系23から調整後のパルスレーザ光を受けた時点で、ビーム走査の開始タイミングを示すビーム走査開始信号を信号処理部63に出力する。
受信光学系26Aは、システム制御部64から出力された受信視野調整信号Aにしたがって受信視野が調整され、送信光学系25Aから放射されたのち、計測面3により反射されて戻ってきたパルスレーザ光(受信光A)を光検出部62に集光する。
受信光学系26Bは、システム制御部64から出力された受信視野調整信号Bにしたがって受信視野が調整され、送信光学系25Bから放射されたのち、計測面3により反射されて戻ってきたパルスレーザ光(受信光B)を光検出部62に集光する。
光検出部62は、システム制御部64により初期設定された受光ゲインで、受信光学系26Aにより集光されたパルスレーザ光(受信光A)を電気信号に変換し、その電気信号である受信信号Aを信号処理部63に出力する。
また、光検出部62は、システム制御部64により初期設定された受光ゲインで、受信光学系26Bにより集光されたパルスレーザ光(受信光B)を電気信号に変換し、その電気信号である受信信号Bを信号処理部63に出力する。
信号処理部63は、光検出部62から受信信号A,Bを受けると、図1等の信号処理部14と同様に、その受信信号A,Bに対する各種の信号処理を実施する。
以降の処理が受信信号毎に行われる点で、上記実施の形態1〜3と相違するが、処理内容自体は、上記実施の形態1〜3と同様であるため説明を省略する。
この実施の形態4によれば、水中地形の計測を複数のライン走査により多重に行うことで、1回の航行での計測機会を増加させることができ、再計測の必要性を低減する効果を得ることができる。また、水中移動体1の探査領域をより拡大することが可能になる。
この実施の形態4では、2本のライン走査を実施する場合について説明したが、このライン数は2本以上であってもよい。
また、図22に示している構成では、レーザ出力部11のレーザ光源が1個であるが、複数のレーザ光源を用意して、各光源と送受光学部61内の各送信光学系25を対応付けて、パルスレーザ光を出力するようにしてもよい。
さらに、複数のレーザ光源が異なる波長のレーザ光を発振するようにし、各光源と送受光学部61内の各送信光学系25を対応付けて、パルスレーザ光を出力するようにしてもよい。
これにより、例えば、各受信光学系26に対して、対応するレーザ光源の波長特性に合致する波長フィルターを取り付けることで、他のライン走査による散乱光のクロストークを更に低減することが可能になる。
上記実施の形態1〜4では、レーザレーダ装置10が水中移動体1に搭載されている例を示したが、水中移動体1に搭載されるものに限るものではなく、例えば、レーザレーダ装置10が空中移動体や陸上移動体に搭載されているものであってもよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明のレーザレーダ装置は、画像化手段により生成された画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する品質判定手段と、品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、計測対象と自装置の物理的な相対関係を変更する相対関係変更手段とを備え、所望の画像品質を確保することができるので、船や水中移動体などに搭載されて水面下の物体の形状を計測するのに適している。
1 水中移動体、2 航行制御部、3 計測面(計測対象)、10 レーザレーダ装置、11 レーザ出力部(レーザ光送受信手段)、12 送受光学部(レーザ光送受信手段)、13 光検出部(レーザ光送受信手段)、14 信号処理部、15 画像処理部(画像化手段、三次元マップ生成手段)、16 システム制御部(品質判定手段、相対関係変更手段、低計測点密度領域抽出手段)、21 レーザ光分岐器、22 送信光モニタ部、23 ビーム調整光学系、24,24’ ビーム走査系、25,25A,25B 送信光学系、26,26A,26B 受信光学系26、31 閾値調整部(受信信号選択手段)、32 経過時間計測部(経過時間計測手段)、33 光強度検出部(光強度検出手段)、34 距離・三次元座標算出部(距離算出手段、三次元座標算出手段)、35 データ保存部、40 システム制御部(品質判定手段、相対関係変更手段、低計測点密度領域抽出手段)、51 利得情報保持部(利得情報保持手段)、52 システム制御部(品質判定手段、相対関係変更手段、低計測点密度領域抽出手段、利得情報選択手段)、61 送受光学部(レーザ光送受信手段)、62 光検出部(レーザ光送受信手段)、63 信号処理部、64 システム制御部(品質判定手段、相対関係変更手段、低計測点密度領域抽出手段)。
このレーザレーダ装置では、近距離の計測面の詳細な形状を計測できるようにするために、一次元アレイ受光器を使用しているが、計測対象に対する自装置の速度や高度を必要に応じて変更する機能や、計測面に向けて放射するレーザ光の諸元(例えば、ビーム広がり角、ビーム走査周期、レーザビーム径など)を必要に応じて変更する機能を備えていない。
従来のレーザレーダ装置は以上のように構成されているので、自装置を搭載している移動体の速度が、計測面までの距離、ビーム走査周期及びビーム広がり角から決まる速度より速くなると、画像化された距離画像上で計測箇所の抜けが発生する。しかし、計測面と自装置の物理的な相対関係や、計測面に向けて放射するレーザ光の諸元を変更する機能を備えていないため、計測箇所の抜けの発生を防止することが困難であり、有意な画素値を有している画素の個数が低下してしまう課題があった。
また、自装置を搭載している移動体が止まっている場合でも、自装置を搭載している移動体から計測面までの距離が長いと、有意な画素値を有している画素の個数が減少してしまう課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、画像上での計測箇所の抜けの発生や、有意な画素値を有している画素の個数の減少を防止して、有意な画素値を有している画素の個数を確保することができるレーザレーダ装置及びレーダ画像生成方法を得ることを目的とする。
この発明に係るレーザレーダ装置は、ビーム走査角度を切り替えながらレーザ光を計測対象に向けて放射し、その計測対象により反射されて戻ってきた上記レーザ光を受信するレーザ光送受信手段と、レーザ光送受信手段からレーザ光が放射されてから、レーザ光送受信手段によりレーザ光が受信されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、経過時間計測手段により計測された経過時間を用いて、自装置から計測対象までの距離を算出する距離算出手段と、距離算出手段により算出された距離を画像化する画像化手段と、画像化手段により生成された画像において、測距値を有している画素の個数または計測箇所の抜け度合いを示す画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する品質判定手段と、品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、計測対象に対する自装置の速度または高度の少なくとも一方を変更する相対関係変更手段とを備え、品質判定手段は、自装置を搭載している移動体の速度と、移動体の高度と、ビーム拡がり角と、ビーム走査速度との関係から、画像化手段により生成された画像上で計測箇所の抜けが発生しているか否かを判定し、計測箇所の抜けが発生していれば、画像の品質が基準品質を満足していないと判定するようにしたものである。
この発明によれば、画像化手段により生成された画像において、測距値を有している画素の個数または計測箇所の抜け度合いを示す画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する品質判定手段を設け、相対関係変更手段が、品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、計測対象に対する自装置の速度または高度の少なくとも一方を変更するように構成したので、画像上での計測箇所の抜けの発生や、有意な画素値を有している画素の個数の減少を防止して、有意な画素値を有している画素の個数を確保することができる効果がある。
システム制御部16は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、画像処理部15により生成された距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する処理や、距離画像や光強度画像の品質が基準品質を満足していなければ、速度の低下を指示する速度変更指令や、海底高度(水深)の変更を指示する高度変更指令などを航行制御部2に出力することで、計測面3に対する自装置の速度または高度を変更する処理を実施する。あるいは、空間分解能の変動量が許容量を超えない範囲で、送受光学部12から放射されるレーザ光の諸元(例えば、ビーム広がり角、ビーム走査周期、パルス繰り返し周期など)を変更する処理を実施する。なお、システム制御部16は品質判定手段及び相対関係変更手段を構成している。
式(5)の右辺は、1ライン分の走査時間で計測面3におけるビーム径分の距離を移動する速度を表している。これを越える速度で水中移動体1が移動した場合、次の走査ラインでは、ビーム径以上の間隔で走査されることになるため、均一な点密度での計測が不可能になる。
システム制御部16は、計測箇所の抜けが発生していると判断すると、距離画像や光強度画像の計測箇所の抜け度合いが基準を満足していないと判定する。
画像処理部15は、外部要求に応じて二次元の距離画像及び強度画像、あるいは、三次元マップを表示する。
以下、システム制御部40は、計測対象の撮像画像の視認性を高める処理を実施する。
図15は距離画像内の計測対象の視認性を高めるために、レーザレーダ装置10が自律的に判断しながら、計測対象への接近を制御する様子を示す説明図である。
図15では、計測対象との正確な距離や水中環境の光減衰特性が不明な場合において、距離画像の視認性を向上させるための制御方法を表している。なお、図15は、十分な反射強度を有する信号を受信できない程度に、計測対象との距離が離れている状況下では、測距できた測距値がまばらに存在している。
また、図16は距離画像及び光強度画像内の計測対象の視認性の変化を示す説明図である。
この発明に係るレーザレーダ装置は、ビーム走査角度を切り替えながらレーザ光を計測対象に向けて放射し、その計測対象により反射されて戻ってきた上記レーザ光を受信するレーザ光送受信手段と、レーザ光送受信手段からレーザ光が放射されてから、レーザ光送受信手段によりレーザ光が受信されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、経過時間計測手段により計測された経過時間を用いて、自装置から計測対象までの距離を算出する距離算出手段と、距離算出手段により算出された距離を画像化する画像化手段と、画像化手段により生成された画像において、測距値を有している画素の個数または計測箇所の抜け度合いを示す画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する品質判定手段と、品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、計測対象に対する自装置の速度または高度の少なくとも一方を変更する相対関係変更手段とを備え、品質判定手段、自装置を搭載している移動体の高度と、ビーム拡がり角と、ビーム走査速度との積が、その移動体の速度未満であれば、画像化手段により生成された画像上で計測箇所の抜けが発生していると判断して、画像の品質が基準品質を満足していないと判定するようにしたものである。

Claims (22)

  1. ビーム走査角度を切り替えながらレーザ光を計測対象に向けて放射し、上記計測対象により反射されて戻ってきた上記レーザ光を受信するレーザ光送受信手段と、
    上記レーザ光送受信手段からレーザ光が放射されてから、上記レーザ光送受信手段によりレーザ光が受信されるまでの経過時間を計測する経過時間計測手段と、
    上記経過時間計測手段により計測された経過時間を用いて、自装置から上記計測対象までの距離を算出する距離算出手段と、
    上記距離算出手段により算出された距離を画像化する画像化手段と、
    上記画像化手段により生成された画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する品質判定手段と、
    上記品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、上記計測対象と自装置の物理的な相対関係を変更する相対関係変更手段と
    を備えたレーザレーダ装置。
  2. レーザ光送受信手段により受信されたレーザ光の光強度を検出する光強度検出手段を備え、
    画像化手段は、上記光強度検出手段により検出された光強度を画像化することを特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  3. 距離算出手段により算出された距離とレーザ光送受信手段によるレーザ光のビーム走査角度から、計測対象における計測点の三次元座標を算出する三次元座標算出手段を備え、
    画像化手段は、上記三次元座標算出手段により算出された三次元座標を画像化することを特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  4. 品質判定手段は、自装置を搭載している移動体の速度と、上記移動体の高度との関係から、画像化手段により生成された画像上で計測箇所の抜けが発生しているか否かを判定し、計測箇所の抜けが発生していれば、上記画像の品質が基準品質を満足していないと判定することを特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  5. 相対関係変更手段は、品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、速度の低下を移動体に指示することで、計測対象と自装置の物理的な相対関係を変更することを特徴とする請求項4記載のレーザレーダ装置。
  6. 相対関係変更手段は、移動体の速度を下げることができない場合、高度の変更を移動体に指示することで、計測対象と自装置の物理的な相対関係を変更することを特徴とする請求項5記載のレーザレーダ装置。
  7. 相対関係変更手段は、移動体の高度を変更することで、空間分解能の変動量が予め設定された許容量を超える場合、高度の変更を上記移動体に指示せずに、上記空間分解能の変動量が上記許容量を超えない範囲で、レーザ光送受信手段から放射されるレーザ光の諸元を変更することを特徴とする請求項6記載のレーザレーダ装置。
  8. 三次元座標算出手段により算出された三次元座標から三次元マップを生成する三次元マップ生成手段と、
    上記三次元マップ生成手段により生成された三次元マップの計測点間隔を検査して、計測点密度が基準密度より低い領域を抽出し、上記領域を移動体に通知する低計測点密度領域抽出手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載のレーザレーダ装置。
  9. 品質判定手段は、画像化手段により生成された画像を構成している画素の中で、有意な画素値を有している画素の個数を計数し、上記個数が基準数未満であれば、上記画像の品質が基準品質を満足していないと判定することを特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  10. 相対関係変更手段は、品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、計測対象への接近を移動体に指示することで、上記計測対象と自装置の物理的な相対関係を変更することを特徴とする請求項9記載のレーザレーダ装置。
  11. 品質判定手段は、画像化手段により生成された距離画像を構成している画素の中で、有意な画素値を有している画素の個数を計数するとともに、上記画像化手段により生成された光強度画像を構成している画素の中で、飽和値を有している画素の個数を計数し、有意な画素値を有している画素の個数が第1の基準数以上であっても、飽和値を有している画素の個数が第2の基準数以上であれば、画像の品質が基準品質を満足していないと判定することを特徴とする請求項2記載のレーザレーダ装置。
  12. 相対関係変更手段は、品質判定手段により画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、レーザ光の送受信条件を変更することを特徴とする請求項11記載のレーザレーダ装置。
  13. レーザ光送受信手段は、計測対象により反射されて戻ってきたレーザ光を受信すると、上記レーザ光を電気信号に変換し、上記電気信号である受信信号を出力する受光器を実装しており、
    上記受光器から出力された受信信号の信号レベルが基準レベル以上である場合だけ、上記受信信号を経過時間計測手段及び光強度検出手段に出力する受信信号選択手段を備え、
    上記経過時間計測手段は、上記レーザ光送受信手段からレーザ光が放射されてから、上記受信信号選択手段から受信信号が出力されるまでの経過時間を計測し、
    上記光強度検出手段は、上記レーザ光送受信手段により受信されたレーザ光の光強度として、上記受信信号選択手段から出力された受信信号のピーク値を検出することを特徴とする請求項2記載のレーザレーダ装置。
  14. 受光器は、レーザ光送受信手段によるレーザ光の放射開始時点からの経過時間に応じて変化する利得を受信信号に印加し、利得印加後の受信信号を受信信号選択手段に出力することを特徴とする請求項13記載のレーザレーダ装置。
  15. 経過時間と利得の対応関係を示す利得情報を複数種類保持している利得情報保持手段と、
    画像化手段により生成された距離画像を構成している画素の中で、有意な画素値を有している画素の個数を計数し、上記利得情報保持手段により保持されている複数の利得情報の中から、上記個数が規定数以上になる利得情報を選択する利得情報選択手段とを備え、
    受光器は、上記利得情報選択手段により選択された利得情報を参照して、受信信号に印加する利得を変更することを特徴とする請求項14記載のレーザレーダ装置。
  16. 相対関係変更手段は、画像化手段により生成された光強度画像を構成している画素の中で、飽和値を有している画素の個数を計数し、上記個数が許容数以内になるようにレーザ光の送受信条件を変更することを特徴とする請求項15記載のレーザレーダ装置。
  17. レーザ光送受信手段は、外部から一次元のビーム走査を行う指令を受けると、計測対象に対してレーザ光の一次元走査を実施し、外部から二次元のビーム走査を行う指令を受けると、計測対象に対してレーザ光の二次元走査を実施することを特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  18. レーザ光送受信手段は、レーザ光を計測対象に向けて放射する送信光学系と、上記計測対象により反射されて戻ってきた上記レーザ光を受信する受信光学系とを複数組実装しており、
    経過時間計測手段及び光強度検出手段は、各組の受信光学系により受信されたレーザ光に対する処理をそれぞれ実施することを特徴とする請求項2記載のレーザレーダ装置。
  19. レーザ光送受信手段は、レーザ光を発生するレーザ光源と、上記レーザ光源から発生されたレーザ光を分岐して、複数の送信光学系にレーザ光を与えるレーザ光分岐器とを備えていることを特徴とする請求項18記載のレーザレーダ装置。
  20. レーザ光送受信手段は、レーザ光を発生する複数のレーザ光源を備え、各レーザ光源が、対応する送信光学系にレーザ光を与えることを特徴とする請求項18記載のレーザレーダ装置。
  21. 複数のレーザ光源は、互いに異なる波長のレーザ光を発生することを特徴とする請求項20記載のレーザレーダ装置。
  22. レーザ光送受信手段が、ビーム走査角度を切り替えながらレーザ光を計測対象に向けて放射し、上記計測対象により反射されて戻ってきた上記レーザ光を受信するレーザ光送受信処理ステップと、
    経過時間計測手段が、上記レーザ光送受信処理ステップでレーザ光が放射されてから、上記レーザ光送受信処理ステップでレーザ光が受信されるまでの経過時間を計測する経過時間計測処理ステップと、
    距離算出手段が、上記経過時間計測処理ステップで計測された経過時間を用いて、自装置から上記計測対象までの距離を算出する距離算出処理ステップと、
    画像化手段が、上記距離算出処理ステップで算出された距離を画像化する画像化処理ステップと、
    品質判定手段が、上記画像化処理ステップで生成された画像の品質が基準品質を満足しているか否かを判定する品質判定処理ステップと、
    相対関係変更手段が、上記品質判定処理ステップで画像の品質が基準品質を満足していないと判定された場合、上記計測対象と自装置の物理的な相対関係を変更する相対関係変更処理ステップと
    を備えたレーダ画像生成方法。
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