JPS6343025A - ころがり軸受 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、ころがり軸受に係り、特に軸受の潤滑性能
の向上を達成することのできるころがり軸受に関する。

すなわち、軸受にとって潤滑条件は非常に重要であり、
ころがり軸受においては転動体と軌道との間を潤滑剤層
が介在するようにしてこの潤滑条件を最良に成すことが
行われているのは周知である。

この発明は、上述、ころがり軸受中、転動体が円筒ころ
、円錐ころとされた端面が平面形状を持つ転動体を備え
た型式のころがり軸受の改良に関するもので、特に端面
の潤滑性能の向上を図り寿命の長い軸受を提供すること
を目的とするものである。

「従来の技術」 従来の円筒ころ軸受の一般的な断面図を第５図に示す。

又同図中のＡ−Ａ断面を第６図に、Ｂ−Ｂ断面の展開図
を第７図に示す。

上記の第５．６．７は代表的な円筒ころ軸受を示すもの
で、図中１はアウターレース、２はインナーレースを示
し、このレース１．２間に転動体としての円筒コロ３が
設けられている。そしてこの軸受は、インナーレース２
、アウターレース１とも円筒コロ３の長さより少し長い
軌道を内在し、この軌道上をころがりながら回転軸８の
軸受として作用しているもので、図中４は、円筒コロ３
とレース１．２の軌道の間隙を示し、回転軸８の水平方
向の動きをわずかに許容している。この構造を採用して
いるため、回転軸８の水平方向の動き、すなわちスラス
ト力を若干吸収する役割りをはたし、数多くの分野で多
用されている軸受でもあるが、その構造故に円筒ころ３
の端面及び端面と接するインナーレース２の鍔部が荷出
を受けている転勤面よりも早く損傷すると云う特有の現
象を有する。

かかる鍔部の早期損傷に対する対策としては、特開昭５
１−４６６４０号に於いて、冷間圧延機用ワークロール
コロ軸受に関し、円錐コロ軸受端面鍔部になじみ易い異
種金属を採用するとした例、特開昭５８−２１４０１６
号に於いて、鍔部に多孔質金属を含浸させて、潤滑する
とした例等が提案されている。

「発明が解決しようとする問題点」 しかるに、叙上の諸手段にあっては、前者にあっては異
種金属と言えども油膜を介さないと良好な潤滑状態を確
保できない。

後者にあっては、多孔質金属に次々と新しく給油されな
いと、鍔部の多孔質金属とコロ端面が潤滑されないとい
ういずれも：ａ滑油膜層確保の点での難点を有し、いず
れも充分なる効果が認められていないのが実情である。

「問題点を解決するための手段」、「作用」本発明は叙
上の事情に鑑みなされたもので、その要旨とするところ
は、円筒ころ、円錐ころの如く端面に平面部を有す転動
体を有するころがり軸受において、転動体端面と該端面
に接するレース端面のいずれか一方、もしくは両方に潤
滑を維持するにたる油膜厚に達するうねりを設けるとし
て、円筒ころ１円錐ころのように端面が平面形状を有す
る、ころがり軸受のころ端面及びころ端面と接するイン
ナーレース鍔部の早期損傷を潤滑理論に基き、改良し、
軸受寿命の延長を図ることを目的とするものである。

すなわち、公知の潤滑理論に基ずき油膜形成の原理を第
２．３図に従がい説明する（詳細は特開昭５６−１０９
９２５号参照）と、第２図は平板と、曲率尺を有する物
体を滑潤剤９中で静止させた状態であるが、例え滑濶剤
９の中でも、静止しておれば二つの物体は殆んど直接接
触しており油膜の形成はなされない。

所が第３図に示したように、二物体がＶなる相対速度で
動く場合は、曲率Ｒを有する物体の楔作用により、厚さ
ｈなる油膜が形成され二物体は油膜を介して接触する。

従って良好な潤滑状態を継続する事ができる。

この時の油膜厚さｈはｉ）式で示されるとうり、曲率Ｒ
２相相対変Ｖ、荷重Ｐ、潤滑剤の粘度ｎが大きい程厚い
油膜が形成される為、良好な潤滑状態が保たれる。

ｈｏｃＲ−Ｖ　−Ｐ−ｎ　・・・・・・ｉ　）以上の潤
滑理論をころがり軸受に適用して、転勤面の潤滑を考え
ると第４図に示した通り、円筒ころ３とインナーレース
２が相対速度■で運動すれば転勤面には厚み５なる油膜
が形成される為、安定した潤滑状態を維持できる。

しかしながら、円筒ころ端面とインナーレース鍔部との
摺動面は第７図に示した通り平行面となる為、楔作用が
ない。従って軸振れ等により軸受にスラスト力が作用し
た場合には、こる端面とインナーレース鍔部とが直接接
触し、カジリが発生する。更にカジリが進行すれば、カ
ジリにより発生した金属粉が転勤面に入り、転勤面の潤
滑状態をも悪くする。そこでころ端面及びころ端面と接
するインナーレース鍔部にも安定した油膜を形成する様
に １、インナーレース鍔部に油膜厚程度の凹凸を軸受内径
程度の曲率で設ける。

２、もしくは、こる端面の少なくともインナーレース鍔
部と接する範囲に油膜厚程度の凹凸を軸受内径程度の曲
率で設ける。

３、上記１．２項を同時に行う場合は、曲率を変更する
。

として、楔作用を奏する構成を設けたものである。

「実施例」 以下、これを図に基づいて詳細に説明する。

第１図は本発明をインナーレース鍔部のみに曲率を有す
る例で示した図で、インナーレース鍔部に曲率６．７で
油膜厚相当の（５〜１０μ）凹凸を設けて、楔作用を発
生させるとしている。

尚、こる端面に曲率を有しても同じ効果であるし、イン
ナーレース鍔部、及びコロに異なる曲率で設けるとより
一層の効果がある。

叙上本発明実施による軸受の寿命及び修ＩＩ費の変化を
次記する。

軸受の寿命及び修繕費（取替費用） 「発明の効果」 以上の如く本発明によるならば、円筒ころ端面とインナ
ーレース鍔部との摺動面に於いて潤滑油膜層が確実に形
成され得るので、最も理想的な潤滑作用を享受し、早期
損傷を解消し得、寿命を延長することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すころ端面とインナーレ
ースとの関係図、第２．３図は油膜理論の説明図、第４
図は第６図中凹線Ａ部の辞細図、第５図は円筒ころ軸受
一般図、第６図は第１図中矢視Ａ−Ａ図、第７図は第１
図中矢視Ｂ−Ｂ図である。 １・・・アウターレース、　　２・・・インナーレース
、３・・・円筒コロ、　　４・・・軌道の間隙、　　５
・・・厚み、６・・・曲率、　７・・・曲率、　８・・
・回転軸、　９・・・滑潤剤。 ｉ角４坊 Ａ″″″″！。 ■

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 円筒ころ、円錐ころの如く端面に平面部を有す転動体を
   有するころがり軸受において、 転動体端面と該端面に接するレース端面のいずれか一方
   、もしくは両方に潤滑を維持するにたる油膜厚に達する
   うねりを設けてなることを特徴とするころがり軸受。