JPS6342181Y2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6342181Y2
JPS6342181Y2 JP17042083U JP17042083U JPS6342181Y2 JP S6342181 Y2 JPS6342181 Y2 JP S6342181Y2 JP 17042083 U JP17042083 U JP 17042083U JP 17042083 U JP17042083 U JP 17042083U JP S6342181 Y2 JPS6342181 Y2 JP S6342181Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
shaft
grease
bearing
sealing
sealing member
Prior art date
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Expired
Application number
JP17042083U
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English (en)
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JPS6077817U (ja
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Publication date
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Priority to JP17042083U priority Critical patent/JPS6077817U/ja
Publication of JPS6077817U publication Critical patent/JPS6077817U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、農用トラクタの前車輪軸の軸受部の
ように、軸とこれを支承する軸受筒の両端間をシ
ール部材を介して封止し、その封止間隙にグリー
スを充填した構成の軸受部において、封止間隙の
気密性を全くそこなうことなく、グリース充填の
際の圧力抜きができるシール装置に係るものであ
る。
従来、農用トラクタにおける前車輪軸等の軸受
部は、水田作業等の際に泥や水の侵入を防止する
ため、軸と軸受筒の両端間をシール部材を介して
封止し、その封止間隙にグリースを充填して潤滑
をはかつている。
ところが、上記のように軸と軸受筒の両端間を
封止したものでは、封止間隙のグリースニツプル
からグリースを注入する際に内部圧力が上昇する
ので、グリースの注入に支障をきたす許りでな
く、内部圧力の上昇のため軸の回動が重くなると
いうようなことがおこつていた。そこで、グリー
スの注入の際の内部圧力の上昇を防止するため、
軸と軸受筒の両端間の封止間隙に空気抜き孔をあ
けたり、あるいはワンウエイバルブ等の部品を用
いなければならなかつたが、空気抜き孔をあけた
ものでは、ここから泥や水が侵入するおそれがあ
り、またワンウエイバルブ等の部品を備えたもの
では、構成が複雑となり、かつ高価となる欠点が
あつた。
本考案は、上記の如き従来のものの実状に鑑
み、その欠点を一掃することを目的とするもので
あつて、軸とこれを支承する軸受筒の両端間をシ
ール部材を介して封止し、その封止間隙にグリー
スを封入する構成の軸受部において、上記軸受筒
の端部内周面にその端面側に開口するシール部材
の嵌合溝を形成し、該嵌合溝に軸の外周面に密着
する可撓性シール部材を嵌合すると共に、軸の突
出部には、グリースの封入圧力で上記可撓性シー
ル部材を変形可能とする凹部を形成したボスを嵌
装して軸受筒の端面に当接させたことにより、常
時はシール部材で軸受部の封止間隙の気密性が完
全に保持され、泥や水等の侵入を確実に防止でき
る許りでなく、封止間隙にグリースを注入する際
には、内部圧力の上昇で可撓性シール部材の一部
を変形させて、その一部の封止を解き、封止間隙
内の圧力を抜いてグリースの充填を支障なく行う
ことができる軸受部のシール装置を提供しようと
するものである。
本考案の構成を図面に示された一実施例につい
て説明すれば、第1図には農用トラクタが例示さ
れ、第2図にはその前車輪軸の軸受部が例示され
ており、1は前車輪、2はそのナツクルシヤフト
であつて、該ナツクルシヤフト2は上向きに突出
し、軸受筒3に回動自在に支承されている。そし
て、ナツクルシヤフト2と軸受筒3の上下両端間
はゴム製Oリング等の可撓性シール部材4,5を
介して封止されており、軸受筒3にはその封止間
隙6に通じるグリースニツプル7が設けられてい
る。封止間隙6にはグリースが充填されている。
ナツクルシヤフト2と軸受筒3の上方の封止部
8においては、第3図および第4図に示すよう
に、軸受筒3の端部内周面にその端面に開口する
シール部材の嵌合溝9が形成されており、該嵌合
溝9内には、ナツクルシヤフト2の外周面に密着
する前記可撓性シール部材5が嵌合されている。
また、10はボスであつて、該ボス10はナツク
ルシヤフト2の突出部に嵌装され、軸受筒3の可
撓性シール部材5を嵌合した端面に当接されてい
る。上記ボス10には、その端面に第6図および
第7図に示すように封止間隙6内のグリースの封
入圧力で可撓性シール部材5を一部変形可能とす
る凹部11が形成されている。12は止ピンであ
つて、該止ピン12によつてナツクルシヤフト2
にボス10が固定されている。
なお、13は農用トラクタの後車輪、14は運
転ハンドル、15は運転席である。
叙上の如く構成された装置において、封止間隙
6にグリースを充填するには、グリースニツプル
7からグリースを圧入するが、この際に封止間隙
6内の圧力が上昇すると、可撓性シール部材5は
第4図および第5図に示すようにその圧力を受け
て凹部11に対応する部分がボス10側に変形す
る。このため、可撓性シール部材5の変形部分
は、ナツクルシヤフト2と軸受筒3との封止が解
かれ、封止間隙6の空気は軸受筒3の端面とボス
10との当接面間を通つて外部へ押出されるの
で、グリース注入時には封止間隙6内の圧力抜き
がなされ、その作業を支障なく行うことができ
る。また、封止間隙6にグリースの充填が完了し
た後は、ナツクルシヤフト2の回動と可撓性シー
ル部材5の自己復元力により、可撓性シール部材
5の変形部分が復元してナツクルシヤフト2と軸
受筒3間は封止状態に戻り、封止間隙6の気密性
が保持される。このため、常時は封止間隙6内に
泥や水等が侵入するのを確実に防止することがで
きる。
これを要するに、本考案は、軸とこれを支承す
る軸受間の両端面をシール部材を介して封止し、
その封止間隙にグリースを封入する構成の軸受部
において、上記軸受筒の端部内周面にその端面側
に開口するシール部材の嵌合溝を形成し、該嵌合
溝に軸の外周面に密着する可撓性シール部材を嵌
合すると共に、軸の突出部には、グリースの封入
圧力で上記可撓性シール部材を変形可能とする凹
部を形成したボスを嵌装して軸受筒の端面に当接
させたから、常時はシール部材で軸受部の封止間
隙の気密性が完全に保持され、泥や水等の侵入を
確実に防止できる許りでなく、封止間隙にグリー
スを注入する際には、内部圧力の上昇で可撓性シ
ール部材を変形させて、その一部の封止を解き、
封止間隙内の圧力を抜いてグリースの充填を支障
なく行うことができる等、きわめて有用な実用的
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る軸受部のシール装置の一実
施例を示すものであつて、第1図は農用トラクタ
の全体側面図、第2図はその前車輪軸の軸受部を
示す断面図、第3図は同上一部の縦断正面図、第
4図はグリース注入時の同上一部の縦断正面図、
第5図は同じく一部の縦断側面図、第6図はボス
の断面図、第7図はその下面図である。 図中、1は農用トラクタの前車輪、2はナツク
ルシヤフト、3は軸受筒、4,5は可撓性シール
部材、6は封止間隙、7はグリースニツプル、9
はシール部材の嵌合溝、10はボス、11は凹部
である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸とこれを支承する軸受筒の両端間をシール部
    材を介して封止し、その封止間隙にグリースを封
    入する構成の軸受部において、上記軸受筒の端部
    内周面にその端面側に開口するシール部材の嵌合
    溝を形成し、該嵌合溝に軸の外周面に密着する可
    撓性シール部材を嵌合すると共に、軸の突出部に
    は、グリースの封入圧力で上記可撓性シール部材
    を変形可能とする凹部を形成したボスを嵌装して
    軸受筒の端面に当接させたことを特徴とする軸受
    部のシール装置。
JP17042083U 1983-11-01 1983-11-01 軸受部のシ−ル装置 Granted JPS6077817U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17042083U JPS6077817U (ja) 1983-11-01 1983-11-01 軸受部のシ−ル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17042083U JPS6077817U (ja) 1983-11-01 1983-11-01 軸受部のシ−ル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6077817U JPS6077817U (ja) 1985-05-30
JPS6342181Y2 true JPS6342181Y2 (ja) 1988-11-04

Family

ID=30372044

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17042083U Granted JPS6077817U (ja) 1983-11-01 1983-11-01 軸受部のシ−ル装置

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JPS6077817U (ja) 1985-05-30

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