JPS6332558Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動浚渫装置を具備した繋留バージに
関する。

水上プラントの場合、バージを繋留し、その上
にプラント設備を置いて諸作業を行うようにして
いる。そして斯かるバージは他所へ移動する場合
があるので、浮遊状態で繋留しているが、バージ
を河口に置くと、水流変化が生じてバージ下部に
シルトが堆積し、バージが傾斜したり、更にその
まま放置すると他所への移動が困難になつてしま
う問題を有していた。従つて従来は、ダイバーが
水底まで潜つて堆積シルトを排出する危介な作業
を余儀なくされていた。

本考案は前記したような実情に鑑み、堆積シル
トによる傾斜をなくすと共に、他所への移動に際
して支障がないよう、堆積シルトを自動的に浚渫
し得るようにした繋留バージを提供すべく成した
ものである。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

上面にプラツトフオーム２を備え底面を開口し
た繋留バージ本体１の側壁下端部（底部）に、図
示しない栓やゲート等の仕切り部材により開閉し
得る浚渫口３を周方向適宜間隔位置に設け、又前
記プラツトフオーム２上にシルト吸入用ポンプ４
を設置し、且つ該ポンプ４から繰出した吸入用パ
イプ５を、プラツトフオーム２を貫通してバージ
本体１内底部に導設する。図中６はプラント設備
である。

斯かる構成としたバージを例えば河口に繋留し
た状態において、今、バージ本体１の下部にシル
トが堆積した場合には、図示しない仕切り部材を
移動して各浚渫口３を開放し、更にプラツトフオ
ーム２上のポンプ４を駆動する。これによつて、
バージ本体１の内底部に入り込んでいたシルトは
直接、又バージ本体１の下部外周に堆積していた
シルトは各浚渫口３よりバージ本体１内に導か
れ、各吸入用パイプ５にて吸取られて排出され
る。

従つて、バージ本体１は傾斜することなく浮遊
状態を保持し得、又移動際しても何ら支障なく容
易に行うことができる。

尚、本考案は前記実施例にのみ限定されるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で
種々変更を加え得ることは勿論である。

以上説明したように本考案の繋留バージによれ
ば、バージの下部に堆積したシルトを、バージを
移動することなく自動的に吸取つて排出し得るの
で、傾斜がなくなると共に、移動も容易に行うこ
とができる、等の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の繋留バージの概略切断側面図であ
る。 １……バージ本体、２……プラツトフオーム、
３……浚渫口、４……ポンプ、５……吸入用パイ
プ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面にプラツトフオームを備えた繋留バージ本
   体の底部所要個所に、適宜間隔にて浚渫口を設け
   ると共に、前記プラツトフオーム上に吸入ポンプ
   を設置し、且つ該ポンプより繰出した吸入用パイ
   プを繋留バージ本体内に導設したことを特徴とす
   る繋留バージ。