JPS63190013A - 消臭性繊維構造物 - Google Patents

消臭性繊維構造物

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Publication number
JPS63190013A
JPS63190013A JP62231464A JP23146487A JPS63190013A JP S63190013 A JPS63190013 A JP S63190013A JP 62231464 A JP62231464 A JP 62231464A JP 23146487 A JP23146487 A JP 23146487A JP S63190013 A JPS63190013 A JP S63190013A
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JP
Japan
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fiber
fiber structure
copper powder
deodorizing
polymer phase
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Pending
Application number
JP62231464A
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English (en)
Inventor
Shingo Emi
江見 慎悟
Tamio Mitamura
三田村 民雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、消臭性を有する繊維構造物に関し、更に詳し
くは、不飽和カルボン酸および/又はその無水物とエチ
レンとの直接共重合体並びに銅粉末を含有する消臭性繊
維構造物に関するものである。
(従来の技術) 生活につきものの悪臭は直接、間接的に人体に被害を及
ぼす怒覚公害の代表である。
悪臭としては、アンモニア、アミン類などの窒素化合物
、硫化水素、メルカプタン類の硫黄化合物、アルデヒド
類、ケトン類、脂肪酸類、炭化水素類などがあげられ悪
臭防止法により■アンモニア ■メチルメルカプタン 
■硫化水素 ■硫化メチル ■トリメチルアミン ■ア
セトアルデヒド ■スチレン ■二硫化メチルが特定悪
臭物質として指定され規制されている。これらの悪臭を
除去する為に種々の吸着材が使用されている。例えば活
性炭、シリカゲル、ゼオライト、活性白土、モレキュラ
ーシーブ等の無機吸着材やイオン交換樹脂、ツバキ科植
物の抽出物を主成分とする液状吸着材などがよく知られ
ており繊維状ポリエチレンの表面にカチオン交換基、ア
ニオン交換基等を導入したものも知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの吸着材は、特定物質の悪臭にし
か効果がないものが多(、繊維形状に形成するのが困難
であったり、繊維状物でもその表面のみにしか吸着点が
ないため、吸着容量が小さく、更には耐久性も劣るとい
ったような多くの欠点を有している。
本発明の目的は上述の従来技術の欠点を解消し、種々の
悪臭に対する消臭性に優れ、かつ加工性、耐久性(特に
耐洗濯性)、繊維形成性、機械的特性に優れた繊維構造
物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結
果、特定のポリマーおよび銅粉末を含有した繊維が、優
れた消臭効果を有していることを見出し本発明に到達し
た。
即ち、本発明は、不飽和カルボン酸および/又はその無
水物とエチレンとの直接共重合体および50メツシュの
篩を通過する銅粉末を含む繊維状物を、該共重合体とし
て8重量%以上、該銅粉末として1重量%以上含有する
ことを特徴とする消臭性繊維構造物である。
本発明において、エチレンと共重合体を形成する不飽和
カルボン酸および/又はその無水物としては、例えばア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、ハイミック酸、ビシクロ(2,2,2)オ
クタ−5−エン−2゜3−ジカルボン酸、1,2,3,
4.5,8.9゜10−オクタヒドロナフタレン−2,
3−ジカルボン酸、ビシクロ(2,2,1)オクタ−7
−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸、7−オキ
サビシクロ(2,2,1)へブタ−5−エン−2゜3−
ジカルボン酸などがあげられる。これらのうち特に好ま
しいのはアクリル酸、メタクリル酸である。
不飽和カルボン酸および/又はその無水物とエチレンと
の直接共重合体におけるカルボキシル基の含有量として
は、0.2meq/ g 〜6 meq / g %好
ましくは0.3meq / g 〜5 meq / g
、更に好ましくは0.4meq / g 〜4meq 
/ gである。
本発明において用いられる銅粉末は、50メツシュの篩
を通過するものである。銅粉末の粒径が大きくなりすぎ
ると、繊維中への添加混合が困難になる。
本発明において、不飽和カルボン酸および/又はその無
水物とエチレンとの直接共重合体を含む繊維(’I?と
、50メツシュの篩を通過する銅粉末を含む繊維(n)
とからなる繊維状物として、繊維(1)は、それ自体を
上記共重合体で構成してもよく、又、上記共重合体をブ
レンドした繊維であってもよい。さらに、繊維(1)−
が上記共重合体または該共重合体を40重量%以上含有
するポリエステル、ポリアミドまたはポリオレフィンよ
りなる重合体相(AI)と、繊維形成性を有するポリエ
ステル、ポリアミドまたはポリオレフィンよりなる重合
体相(BI)とからなり、重合体相(AI)と(Bl)
との重量比が95:5〜20 : 80の複合繊維であ
ってもよい。
この場合、重合体相(AI)は、上記共重合体のみから
構成されていてもよいが、その消臭性、機械的特性、繊
維形成性を更に向上させるために、ポリエステル、ポリ
アミドまたはポリオレフィンと混合して使用することが
できる。上記共重合体とポリオレフィンとからなる重合
体相(AI)は、上記共重合体を40重量%以上、特に
好ましくは、95〜50重量%含有している。
また、重合体相(Bl)を構成するポリエステル、ポリ
アミドまたはポリオレフィンも、上記重合体相(AI)
で使用したポリエステル、ポリアミドまたはポリオレフ
ィンと同じものを用いることができる。
更に、上記複合繊維における重合体相(AI)と(BI
)と複合割合は、重量比にして95:5〜20 : 8
0、好ましくは、95:5〜50 : 50の範囲であ
る。また、上記複合繊維においては、重合体相(AI)
と(B1)とは、任意の複合形態をとることができるが
、特に、繊維の横断面において、重合体相(AI)と(
Bl)とが少なくとも2つのブロック状を形成し、重合
体相(AI)は、少なくとも繊維断面の周囲に露出した
形で存在するもの、重合体相(AI)と(BI)とは、
繊維横断面において、サイドバイサイドに少なくとも2
つのブロックを形成しているもの、或いは、重合体相(
Bl)が芯成分であり、重合体相(AI)が鞘成分であ
る鞘芯形の構造を形成しているのが好ましい。
更に、上記複合繊維は、横断面形状が円形であってもよ
いが消臭性能を高める為にも表面積を大きくとることが
好ましく、非円形でありその異形係数(D/d)が少な
くとも1.1であり、且つ該異形係数が繊維軸方向に沿
って不規則に変化していることが好ましい、又該繊維は
その繊維軸に垂直な断面の面積が軸方向に沿って不規則
な変化を有していることが好ましい。
ここで断面形状の非円形の程度は、断面における外接2
平行線の最大間隔(D)と、その外接2平行線の最小間
隔(d)との比(D/d)として表される異形係数で示
す。
不飽和カルボン酸および/又はその無水物とエチレンと
の直接共重合体を含む上述の繊維状物中には、通常重合
体中に添加される、例えば顔料、難燃剤、安定剤、蛍光
増白剤などを含んでいてもよい。
また、50メツシュの篩を通過する銅粉末を含む繊維(
U)は、熱可塑性重合体に銅粉末をブレンドしたもので
もよく、さらに、銅粉末を3.5〜60重量%含有する
熱可塑性重合体相(AII)と、繊維形成性を有する熱
可塑性重合体相(B II)とからなり、重合体相(A
ID)と(BII)との重量比が95=5〜30 : 
70である複合繊維であってもよい。
この場合、熱可塑性重合体相(AIりおよび(BII)
としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン・
ン、ポリビニル系重合体、ポリカーボネート、ポリアセ
タール、ポリウレタン、フッ素系樹脂等があげられ、こ
れらは単独又は組み合わせて用いることができる。また
重合体相(An)と(BIB)とは同一の重合体でも異
なっていてもよい。
重合体相(AI)における銅粉末の含有量は3゜5〜6
0重量%とする。銅粉末の含有量が3.5重量%未満で
は、十分な消臭、殺菌効果が得られない。
また銅粉末含有量が60重量%を越えると、繊維形成が
難しくなるうえ、コスト高となり、その割には、消臭、
殺菌効果が向上しない。
銅粉末の重合体相(AI)への添加混合は事前に種々の
混合装置を用いて、重合体へ十分均一に混合してチップ
化しておいてもよ(、また繊維形成時に混合するように
してもよい。
また、上記複合繊維においては、重合体相(An)と(
B ff)とは、任意の複合形態をとることができるが
、特に、繊維の横断面において、重合体相(AID)と
(BIB)とが少なくとも2つのブロック状を形成し、
重合体相(An)は、少なくとも繊維断面の周囲に露出
した形で存在するもの、重合体相(An)と(BII)
とは、繊維横断面において、サイドバイサイドに少なく
とも2つのブロックを形成しているもの、或いは、重合
体相(Bn)が芯成分であり、重合体相(AIりが鞘成
分である鞘芯形の構造を形成しているのが好ましい。
更に、上記複合繊維は、横断面形状が円形であってもよ
いが消臭性能を高める為にも表面積を大きくとることが
好ましく、非円形でありその異形係数(D/d)が少な
くとも1.1であり、且つ該異形係数が繊維軸方向に沿
って不規則に変化していることが好ましい、又該繊維は
その繊維軸に垂直な断面の面積が軸方向に沿って不規則
な変化を有していることが好ましい。
ここで断面形状の非円形の程度は、断面における外接2
平行線の最大間隔(D)と、その外接2平行線の最小間
隔(d)との比(D/d)として表される異形係数で示
す。
銅粉末を含む上述の繊維状物中には、通常重合体中に添
加される、例えば顔料、難燃剤、安定剤、蛍光増白剤な
どを含んでいてもよい。
上記の繊維(■)、繊維(II)を含有する繊維状物は
、繊維(I)および繊維(II)のみから構成されてい
てもよく、さらに第三繊維成分を含んでいてもよい、こ
の場合の第三繊維成分としては、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維、ビニル系ポリマー繊維、木綿、羊毛、レ
ーヨン、アセテート等の繊維を用いることができる。こ
れらの繊維(■)、繊維(II)および/又は第三繊維
成分を含む繊維状物は、最終的な繊維構造物中に、上記
共重合体として8重量%以上、上記銅粉末として1重量
%以上含有していなければならない。
本発明で使用する繊維状物としては、第1図に示すよう
に、不飽和カルボン酸および/又はその無水物とエチレ
ンとの直接共重合体相(A)中に銅粉末(C)を混合分
散させたものが例示される。
更に、共重合体相(A)と、銅粉末(C)を分散含有す
る熱可塑性重合体相(B)とからなる複合繊維であって
もよい。
この複合繊維における重合体相(A)と(B)との複合
割合は、重量比にして95:5〜20 : 80、特に
、95:5〜50 : 50の範囲であることが望まし
い。また、上記複合繊維においては、重合体相(A)と
(B)とは、任意の複合形態をとることができるが、特
に、繊維の横断面において、重合体相(A)と(B)と
が少なくとも2つのブロック状を形成し、重合体相(A
)は、少なくとも繊維断面の周囲に露出した形で存在す
るもので、重合体相(A)と(B)とは、繊維横断面に
おいて、サイドバイサイドに少なくとも2つのブロック
を形成しているもの(第2図)、或いは、重合体相(B
)が芯成分であり、重合体相(A)が鞘成分である鞘芯
形の構造を形成しているもの(第3図)、更には、重合
体相(A)からなる海成分中に重合体相(B)からなる
島成分が海−島型に配置されているもの(第4図)が好
ましい。
尚、上記複合繊維においては、重合体相(A)中に銅粉
末(C)を分散させ、重合体相(B)へは銅粉末を添加
しないようにしてもよい。
更に、上記複合繊維は、横断面形状が円形であってもよ
いが消臭性能を高める為にも表面積を大きくとることが
好ましく、非円形でありその異形係数(D/d)が少な
くとも1.1であり、且つ該異形係数が繊維軸方向に沿
って不規則に変化していることが好ましい、又該繊維は
その繊維軸に垂直な断面の面積が軸方向に沿って不規則
な変化を有していることが好ましい。
ここで断面形状の非円形の程度は、断面における外接2
平行線の最大間隔(D)と、その外接2平行線の最小間
隔(d)との比(D/d)として表される異形係数で示
す。
尚、本発明において、重合体相(A)は、上記共重合体
のみから構成されていてもよいが、その消臭性、機械的
特性、繊維形成性を更に向上させるために、ポリエステ
ル、ポリアミドまたはポリオレフィンと混合して使用す
ることができる。
また、重合体相(B)を構成するポリエステル、ポリア
ミドまたはポリオレフィンも、上記重合体相(A)で使
用したポリエステル、ポリアミドまたはポリオレフィン
と同じものを用いることができる。
本発明における繊維状物中には、通常重合体中に添加さ
れる、例えば顔料、難燃剤、安定剤、螢光増白剤などを
含んでいてもよい。
上記繊維状物が、紡績糸である場合には、他の繊維と混
紡するために、捲縮が付与され、短繊維に切断される0
通常、捲縮数は、5ケ/251〜25ケ/25m、繊維
長は、20fl〜100flで適当である。
本発明で用いられる繊維状物の製造法としては、従来か
ら知られているオリフィス型溶融紡糸法でも又ガスを溶
融したポリマー内に混練しダイのスリットから押し出し
ガスのバーストを利用した網状の繊維状物を得るバース
トファイバー法でもよく、又、本発明者等が先に提案し
た特開昭58−91804号公報の明細書に記載された
方法によっても容易に製造できる。
また、上述した複合繊維の製造法の一例を述べると、本
発明者等が先に提案した特開昭58−70712号公報
の明細書に記載された方法によって容易に製造できる。
つまり、2台の押出機によって一方から重合体相(A1
.AI[又はA)を押出し、もう一方の押出機より重合
体相(Bl、B■又はB)を押出し、配管にて合体化さ
れたアダプタ一部に静止混合器(例えばKen ics
型ス型子タテイックミキサー挿入し、溶融した両型合体
を適当な層状混合状態にし夏型ダイスへ送り均一に吐出
させる。
又、得られた繊維束を1.2〜2.Q倍程に延伸し、機
械p/!縮または熱風による熱捲縮によって捲縮を付与
することもできる。
重合体相(A1.AII又はA)、(Bl、BI[又は
B)の混合状態や繊度は混合器として用いられるスタテ
ィックミキサーのエレメント数と凹凸口金として用いる
メツシュ状金網の目のサイズ、延伸倍率などにより簡単
に制御することができる。
かくして得られた繊維は、断面が非円形であって、その
異形係数(D/d)が少なくとも1.1であり且つ、該
異形係数が繊維軸方向に沿って不規則に変化しており又
その繊維軸に垂直な断面の面積が軸方向に沿って不規則
な変化を有している。
口金としては通電により発熱する物質より形成された網
(金網)を用いるのが好適である。
以上説明した複合繊維の製造方法はこれに限定を受ける
わけではない。
本発明の繊維構造物が紡績糸、織編物である場合には、
上記特定の共重合体および銅粉末を含む繊維状物を混紡
、混用する際の相手方の繊維としては、木綿、羊毛、レ
ーヨン、アセテート、ポリアミド繊維、ポリエステル繊
維、ビニル系ポリマー繊維等任意の繊維を用いることが
できる。
これらの繊維に対する上記特定の共重合体および銅粉末
を含む繊維状物の混紡、混用率は、該繊維状物を、該共
重合体として8重量%以上、銅粉末として1重量%以上
含有するように選定する。
該共重合体の含有量が8重量%未満、あるいは銅粉末の
含有量が1重量%未満では、十分な消臭効果が得られな
い。
紡績糸においては、上記共重合体および銅粉末含有繊維
状物と他の繊維とを通常の方法により均一に混紡しても
よく、また、前者を外層部に、後者を中心部に位置させ
た二層構造混紡糸としてもよい。
[物においては、上記特定の共重合体および銅粉末を含
む繊維状物は、フィラメント、ステーブルファイバー等
の任意の形態で使用することができる。これらの繊維状
物を織編物に混用するには、例えば、他の繊維と混紡し
て成績織する方法、他の繊維と混繊・合撚して成績織す
る方法、他の繊維と交織、交編する方法等を用いること
ができる。
また、繊維構造物が不織布である場合には、短繊維又は
長繊維からなるウェブの乾式不織布、湿式不織布、ある
いはスパンボンド不織布、バーストファイバー不織布等
従来公知のあらゆる不織布に適用できる。また、これら
不織布を構成する繊維としては、木綿、羊毛、レーヨン
、アセテート、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ビ
ニル系ポリマー繊維等任意の繊維を混用することができ
る。
これらの不織布構成繊維に対する上記特定の共重合体お
よび銅粉末を含む繊維状物の配合割合は、該繊維状物を
、該共重合体として8重量%以上、銅粉末として1重量
%以上含有するように選定する。該共重合体の含有量が
8重量%未満、あるいは銅粉末の含有量が1重量%未満
では、十分な消臭効果が得られない。
上記特定の共重合体および銅粉末を含む繊維状物を不織
布に配合するには、不織布製造工程で不織布を構成する
繊維と混合すればよく、また、紡績工程で不織布を構成
する繊維と複合させてもよい。
(作用) 本発明の消臭性繊維構造物の消臭機構は、従来の活性炭
などのような物理的吸着脱臭ではなく、不飽和カルボン
酸および/又はその無水物とエチレンとの直接共重合体
並びに銅粉末による化学的消臭に基づくものであるうえ
、繊維状であるため、表面積が大きくなるので、消臭能
力が著しく向上する。
特に不飽和カルボン酸および/又はその無水物とエチレ
ンとの直接共重合体は、アンモニア、トリメチルアミン
等の窒素化合物およびn−酪酸等の脂肪族化合物に起因
する悪臭の消臭に、また銅粉末は、硫化水素、メチルメ
ルカプタン等の硫黄化合物に起因する悪臭の消臭に有効
であるため、はとんどあらゆる種類の悪臭に対して消臭
効果を発揮することができる。
更に、不飽和カルボン酸および/又はその無水物とエチ
レンとの直接共重合体は、それ単独では機械的特性が劣
り、加工性、耐久性が悪く、更に繊維形成性も良くない
ため、繊維状で使用するのが不便であるが、他の重合体
と複合したり、他の繊維と混用させることによって、上
記共重合体の欠点を解消することができる。
尚、上記共重合体は、消臭効果のみならず、バインダ効
果も有しており、各種バインダとして作用させることも
できる。
また、銅粉末は、殺菌効果も有しており、悪臭の発生を
抑制するという付随的な作用も持っている。
(実施例) 以下、実施例をあげて本発明を詳述するが本発明はこれ
らに同等限定を受けるものではない。
なお、消臭性の評価として、次のような方法で消臭率を
求めた。
即ち、10gの紡績糸サンプルを41のデシケータに入
れアスピレータで減圧し、測定ガス(液体)を一定量注
入する。その後、デシケータ内を大気圧に戻し、その時
のガス濃度を初期ガス濃度とする。初期濃度としては2
00〜300pp+++になる様に調節する。更に3時
間後のデシケータ内のガス濃度を測定し初期濃度と比較
し下記式により消臭率を算出した。
実施例1〜3.比較例1〜2 特開昭58−70712号公報に記載された第4図の如
き装置により複合繊維を成形した。即ち、2基の30φ
押出機の一方(A)からエチレン・アクリル酸共重合体
(三菱油化側製:ユカロンEAA  A−201M)チ
ップを、もう一方の押出機(B)から50メツシュの篩
を通過する銅粉末を第1表に示す含有量となるように分
散混合させたポリプロピレン(宇部興産■製: S −
115M)のチップを、それぞれ定量的に溶融押出し、
アダプタ一部直前にて合流させた。この場合、エチレン
・アクリル酸共重合体としての含有量が第・1表に示す
如くなるように両者の吐出割合を変更した。押出し温度
はA側押出機が210℃〜 250℃、B側押出機が2
20℃〜260℃、アダプタ一部以後ダイまでが250
℃であった。アダプタ一部にはKen ics型ス型子
タテイックミキサーレメント数8ケ)を配置し、両成分
ポリマーを混合させた0次いで、ステンレス製の60メ
ツシュ平織金綱からなる凹凸口金から混合ポリマーを吐
出し、冷却風を吹きつけながら6m/分の速度で引取っ
た。この際、口金には約50Aの電流を流しジュール熱
を発生させ口金部の温度コントロールを計った。
かくして得られた吐出繊維を、引きつづき、85℃に制
御された熱板上で、1.3〜2.5倍に延伸した。
得られた繊維は、エチレン・アクリル酸共重合体と銅含
有ポリプロピレンとがサイドバイサイドに配置され、エ
チレン・アクリル酸共重合体の一部が横断面の周囲に露
出しており、繊維の横断面が非円形で、異形係数は少な
くとも1.4であり、該異形係数および横断面積が繊維
軸方向に沿って不規則に変化している複合繊維であった
。繊維物性は第1表に示す通りであった。この複合繊維
を、95鶴の長さにカントし、100℃で10分間熱風
処理して立体捲縮して発現させた。この繊維の消臭率を
第1表に示す。
また、実施例2の繊維について、細菌数の経時的測定試
験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行ったところ
、下記のような効果が得られた。
黒カビ、白セン菌の発生は認められなかった。
(本頁、以下余白) 第1表 実施例4〜6.比較例3〜4 エチレン・アクリル酸共重合体(三菱油化■製:ユカロ
ンEAA  A−201M)を鞘成分、50メツシュの
篩を通過する銅粉末を含有するポリプロピレン(宇部興
産■製S−115M)を芯成分とする第3図に示すよう
な同心円型芯鞘複合となるように、エクストルーダー型
溶融複合紡糸機を用い、紡糸孔数15孔(孔径0.3 
tm )の紡出孔から吐出させ、500m/分で巻取っ
た。この際、エチレン・アクリル酸共重合体および銅粉
末の含有量を第2表に示すように種々変更した。次いで
、この未延伸糸を70℃の温水中で1.3倍に延伸した
この繊維の物性および消臭率は、第2表に示す通りであ
った。
また、実施例5の繊維について、細菌数の経時的測定試
験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行ったところ
、下記のような結果が得られた。
黒カビ、白セン菌の発生は認められなかった。
(本頁、以下余白) 第2表 実施例7〜9.比較5〜6 実施例1と同様の方法により得られた複合繊維を51m
mにカットし、90℃で5分間熱風処理を施し、10ケ
/251mの立体捲縮を有する力°ット綿を得た。
このカット綿と、繊度4de、繊維長64m、捲縮率1
3ケ/25鶴のポリエチレンテレフタレートステープル
ファイバーとをエチレン・アクリル酸共重合体および銅
粉末の含有量が第3表に示す如くなるように、種々の割
合で混打綿工程で混合し、20番手の紡績糸を得た。
これらの紡績糸の消臭率は第3表に示す通りであった。
また、実施例8の紡績糸について、細菌数の経時的測定
試験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行つたとこ
ろ、下記のような効果が得られた。黒カビ、白セン菌の
発生は認められなかった。
(本頁、以下余白) 第3表 実施例10〜12.比較例7〜8 実施例4と同様の方法で溶融紡糸、延伸した複合繊維に
、ギヤ捲縮装置で12ケ/25fiの捲縮を付与した後
、51mの長さにカットしてカット綿を得た。
このカット綿と、繊度2 des繊維長51鶴、捲縮数
10ケ/25fiのレーヨンステーブルファイバーとを
エチレン・アクリル酸共重合体および銅粉末の含有量が
第4表に示す如くなるように種々の割合で混打綿工程で
混合し、20番手の紡績糸を得た。
これらの紡績糸の消臭率は、第4表に示す通りであった
・ また、実施例11の紡績糸について、細菌数の経時的測
定試験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行ったと
ころ、下記のような結果が得られた。黒カビ、白セン菌
の発生は認められなかった。
第4表 実施例13〜15.比較例9 特開昭58−70712号公報に記載された第4図の如
き装置により、複合繊維を成形した。
即ち、2基の30φ押出機の一方(X)から、エチレン
・アクリル酸共重合体(三菱油化側型:ユカロンEAA
  A−201M)チップを300g/分ずつ、もう一
方の押出機(Y)からポリプロピレン(宇部興産■製:
 S −115M)のチップを75g/分ずつを各定量
的に溶融押出し、アダプタ一部直前にて合流させた。押
出し温度はA側押出機が210℃〜250℃、B側押出
機が220℃〜260℃、アダプタ一部以後ダイまでが
250℃であった。
アダプタ一部にはKen ics型スラスタティックミ
キサーレメント数8ケ)を配置し、両成分ポリマーを混
合させた。凹凸口金としてステンレス製の60メツシュ
平織金網を用い、冷却風を吹きつけながら6m/分の速
度で引取った。この際口金には約50Aの電流を流し、
ジュール熱を発生させ口金部の温度コントロールを計っ
た。
引きつづき85℃に制御された熱板によって1.3倍に
延伸を行い、安定したサイドバイサイド型の複合繊維を
得た。
繊維物性としては平均単糸デニールが12de、強度は
1.2g/de、伸度50%であった。又異形係数は1
.4であった。
更に該繊維束を51mにカットし、90℃で5分間熱風
処理を施し、立体捲縮を有するカット綿を得た。更に、
特開昭58−70712号公報記載の装置により複合繊
維を成形した。即ち、2基の30φ押出機の一方(X)
から300メツシュの篩をパスする電解銅粉とポリプロ
ピレン(宇部興産側型S−5−1l5を41J: 60
wt%で混合したチップを240g/分ずつもう一方の
押出機(Y)からポリエチレン(三菱化成側型ノーブレ
ンMK−40)のチップを60g/分ずつを各定量的に
溶融押出し、アダプタ一部直前にて合流させた。凹凸口
金としてステンレス製の60メツシュ平織金網を用い6
m/分の速度で引き取り、引きつづき120℃に制御さ
れた熱板によって2倍に延伸を行い複合繊維を得た。繊
維物性としては平均単糸デニールが6.8de。
強度1.5g/de、伸度45%であった。該繊維を5
11■にカットし熱風処理により立体捲縮を有するカッ
ト綿を得た。
このカット綿と6デニール、カット長51nのポリエチ
レンテレフタレート綿とをエチレン・アクリル酸共重合
体および銅粉末の含有量を第5表の如く種々変えて混綿
し通常の短綿紡式の紡績工程を通して20番手の紡績糸
を得た。これらの紡績糸の消臭率は第5表に示す通りで
あった。
第5表 実施例16〜19.比較例10 ポリエチレンテレフタレート(奇人■製: (?) =
0.64)を芯成分としエチレン・アクリル酸共重合体
(三菱油化■製:ユカロンEAA  XA211S−1
)を鞘成分とし、重量比が6:4である同心円型芯鞘複
合となるように、エクストルーダー型溶融複合紡糸機を
用い、紡糸孔数20孔の紡出孔から吐出させ、1.00
0 m7分で巻き取った。
この際、ポリエチレンテレフタレート側のエクストルー
ダーの温度は270〜295℃であり、エチレン・アク
リル酸共重合体側のエクストルーダーの温度は210〜
250℃であった。この未延伸糸を75℃の温水中で3
.0倍に延伸し、さらに押込み捲縮機により捲縮を付与
した。この複合繊維の物性は平均単糸デニールが6.O
de、強度が3.2g/de、伸度は40%であった。
得られた繊維を51mにカットしてカット綿Aを得た。
次に、特開昭58−70712号公報に記載された装置
により、銅粉末含有複合繊維を成形した。
すなわち、2基の30φ押出機の一方の押出機(X)か
ら、300メツシュの篩をパスする電解銅粉とポリプロ
ピレン(宇部興産側型 S−115M)を40 : 6
0wt%で混合したチップを240 g /分ずつ、も
う一方の押出81 (Y)からポリプロピレン(宇部興
産■製 S−115M)のチップを60g/分ずつ各定
量的に溶融押出しし、アダプタ一部直前にて合流させた
。凹凸口金としてステンレス製の50メツシュ平織金網
を用い10m/分の速度で引き取り、引きつづき120
℃に制御された熱板によって2.5倍に延伸を行い、さ
らに押込み捲縮機により捲縮を付与した。この繊維の物
性としては平均単糸デニールが7 、 Ode、強度1
.8g/de、伸度45%であった。得られた繊維を5
1鶴にカントしてカット綿Bを得た。
これらのカット綿Aおよびカット綿Bをエチレン・アク
リル酸共重合体および銅粉末の含有量が第6表に示すよ
うに種々変えて混綿し通常の短綿紡式の紡績工程を通し
て20番手の紡績糸を得た。
ただし、実施例19においては、カット綿AおよびBに
6デニール、カット長510のポリエチレンテレフタレ
ート綿を混綿した。これらの紡績糸の消臭率は第6表に
示す通りであった。また、実施例17の紡績糸について
細菌数の経時的測定試験(生理食塩水を使用し゛C常温
で測定)を行ったところ、下記のような結果が得られた
。黒カビ、白セン菌の発生は認められなかった。
第6表 実施例20〜22.比較例11〜12 実施例1と同様の方法により得られた繊維を、14寸2
00 g / rdのポリエチレンテレフタレートフィ
ラメント仮撚加工糸からなるメリヤス編に、エチレン・
アクリル酸共重合体および銅粉末としての含有量が第7
表に示す如くなるように種々の割合で交編し、得られた
編物について消臭率を測定した。測定結果は第7表に示
す通りであった。
また、実施例21の編物について、細菌数の経時的測定
試験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行ったとこ
ろ、下記のような効果が得られた。
黒カビ、白セン菌の発生は認められなかった。
(本頁、以下余白) 第7表 実施例23〜25.比較例13〜14 実施例4と同様の方法で溶融紡糸、延伸した複合繊維に
、ギヤ捲縮装置で12ケ/25龍の捲縮を付与した後、
51inの長さにカットしてカット綿を得た。
このカット綿と、繊度2de、繊維長51w5、捲縮数
12ケ/25wのレーヨンステープルファイバーに混打
綿工程で50重量%混合し、30番手の紡績糸を得た。
この紡績糸を、ポリエチレンテレフタレート紡績糸と、
エチレン・アクリル酸共重合体および銅粉末としての含
有量が第8表に示す如くなるように種々の割合で交織し
て目付200g/n?の綾織物とし、得られた織物につ
いて消臭率を測定した。測定結果は、第8表に示す通り
であった。
また、実施例24の織物について、細菌数の経時時測定
試験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行ったとこ
ろ、下記のような結果が得られた。
黒カビ、白セン菌の発生は認められなかった。
(本頁、以下余白) 第811 実施例26〜28.比較例15 実施例13と同様の方法で得たカット綿と6デニール、
カット長51鶴のポリエチレンテレフタレート綿とをエ
チレン・アクリル酸共重合体および銅粉末の含有量を種
々変えて混綿し通常の短綿紡式の紡績工程を通して20
番手の紡績糸を得た。この紡績糸を、ポリエチレンテレ
フタレート紡績糸と、エチレン・アクリル酸共重合体お
よび銅粉末としての含有量が第9表に示す如くなるよう
に種々の割合で交織して目付100 g / rdの綾
織物とし、得られた織物について消臭率を測定した。測
定結果は第9表に示す通りであった。
第9表 実施例29〜32.比較例16 実施例16と同様の方法により得られたカット綿Aおよ
びカット綿Bをエチレン・アクリル酸共重合体および銅
粉末の含有量を種々変えて混綿し、通常の短綿紡式の紡
績工程を通して20番手の紡績糸を得た。ただし、実施
例32においては、カット綿AおよびBに6デニール、
カット長51Nのポリエチレンテレフタレート綿を混綿
した。これらの紡績糸を用いて、エチレン・アクリル酸
共重合体および銅粉末の含有量が第10表に示す如くな
るように種々の割合で交織し目付180 g / cd
の平織物とし、得られた織物について消臭率を測定した
その結果は、第10表に示す通りであった。
また、実施例30の織物について細菌数の経時的測定試
験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行ったところ
、下記のような結果が得られた。また、黒カビ、白セン
菌の発生は認められなかった。
(本頁、以下余白) 第10表 実施例33〜35.比較例17〜18 実施例1と同様の方法により得られた複合繊維を、95
鶴の長さにカントし、1.00 ’Cで1o分間熱風処
理して立体捲縮を発現させた。これをカード機によって
ウェブ状に開繊し、150t:の熱風で熱処理を施し、
250 g / r&の樹脂綿状の不織布として消臭率
を測定した。測定結果は、第11表に示す通りであった
また、実施例34の不織布について、細菌数の経時的測
定試験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行ったと
ころ、下記のような効果が得られた。黒カビ、白セン菌
の発生は認められなかった。
第11表 実施例36〜38.比較例19〜20 実施例4と同様の方法により得られた繊維に、ギヤ捲縮
装置で12ケ/25酊の捲縮を付与した後、51mの長
さにカントしてカット綿を得た。
このカット綿と、繊度4de、繊維長76fl、捲縮数
18ケ/2511mのポリエチレンテレフタレートステ
ープルファイバーとをエチレン・アクリル酸共重合体お
よび銅粉末の含有量が第12表に示す如くなるように種
々の割合で混合し、カード機でウェブを作成し、150
℃の熱風で熱処理を行い、200 g/イの樹脂綿状の
不織布とした。消臭率の測定結果は第12表に示す通り
であった。
また、実施例37の不織布について、細菌数の経時的測
定試験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行ったと
ころ、下記のような結果が得られた。黒カビ、白セン菌
の発生は認められなかった。
(本頁、以下余白) 第12表 実施例39〜41.比較例21 実施例13と同様の方法で得たカット綿と6デニール、
カット長51鶴のポリエチレンテレフタレート綿とをエ
チレン・アクリル酸共重合体および銅粉末の含有量を第
13表のように種々変えて混綿しカード機でウェブを作
成し、150℃の熱風で熱処理を施し、220g/rr
rの樹脂綿状の不織布を得た。
これらの不織布の消臭率は第13表に示す通りであった
第13表 実施例42〜45.比較例22 実施例16と同様の方法により得られたカット綿Aおよ
びカット綿Bをエチレン・アクリル酸共重合体および銅
粉末の含有量を第14表に示すように種々変えて混綿し
、カード機でウェブ状に開繊した。ただし、実施例45
においては、カット綿A。
Bにさらに6デニール、カット長511mのポリエチレ
ンテレフタレート綿を混綿した。このウェブ状物を用い
て消臭率を測定した。測定結果は第14表・に示す通り
であった。
また、実施例43の繊維状物について細菌数の経時的測
定試験(生理食塩水を使用して常温で測定)を行ったと
ころ、下記のような結果が得られた。また、黒カビ、白
セン菌の発生は認められなかった。
第14表 以上の各実施例、比較例の結果からも明らかなように、
エチレン・アクリル酸共重合体を8重量%以上および銅
粉末を1重量%以上含有する本発明の繊維構造物は、優
れた消臭性能を有し、更に機械的特性、耐久性、加工性
も改良されていた。
また、殺菌効果も認められた。
(発明の効果) 本発明の消臭性繊維構造物は、種々の悪臭に対し優れた
消臭性能を示し、更には機械的特性、加工性、耐久性に
も優れているうえ、殺菌効果も有しており、各種衣料、
生理用ナプキン、紙おむつ関連等の衛生材料、各種フィ
ルター類、ふとん側地、ふとん綿や中入綿、各種フェル
ト類、毛布、カーペット基剤、建物や自動車の内装材、
靴の中敷、内張、ベットマット、冷蔵庫の消臭材、ブラ
ジャー、ガードル、ボディスーツ、バストパッド、ヒッ
プパッド、サイドパッド等の各種パッド、スリーピング
ウェア等の各種消臭用素材として、有効に利用すること
ができる。
更に、本発明の消臭性繊維構造物は、洗濯を繰り返して
も消臭性能は低下せず、また、洗濯、乾燥によってアン
モニア、トリメチルアミン、n−酪酸等の臭気を放出さ
せることができ、繰り返して使用することが可能である
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明に用いられる繊維の例を示す横
断面図である。 A:不飽和カルボン酸および/又はその無水物とエチレ
ンとの直接共重合体相 B:銅粉末を分散含有する熱可塑性重合体相C:銅粉末

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.不飽和カルボン酸および/又はその無水物とエチレ
    ンとの直接共重合体並びに50メッシュの篩を通過する
    銅粉末を含む繊維状物を、該共重合体として8重量%以
    上、該銅粉末として1重量%以上含有することを特徴と
    する消臭性繊維構造物。
  2. 2.不飽和カルボン酸がアクリル酸である特許請求の範
    囲第1項記載の消臭性繊維構造物。
  3. 3.繊維状物が、不飽和カルボン酸および/又はその無
    水物とエチレンとの直接共重合体を含む繊維と、50メ
    ッシュの篩を通過する銅粉末を含む繊維とを含有する特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の消臭性繊維構造
    物。
  4. 4.繊維状物が、不飽和カルボン酸および/又はその無
    水物とエチレンとの直接共重合体相(A)中に銅粉末を
    分散させた繊維である特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の消臭性繊維構造物。
  5. 5.繊維状物が、不飽和カルボン酸および/又はその無
    水物とエチレンとの直接共重合体相(A)と前記銅粉末
    を分散含有する熱可塑性重合体相(B)とからなり、両
    相(A)、 (B)が繊維の横断面において少なくとも2つのブロッ
    クを形成している特許請求の範囲第1項または第2項記
    載の消臭性繊維構造物。
  6. 6.重合体相(A)が、少なくとも繊維横断面の周囲に
    露出している特許請求の範囲第5項記載の消臭性繊維構
    造物。
  7. 7.重合体相(A)と重合体相(B)とがサイドバイサ
    イドに配置されている特許請求の範囲第5項または第6
    項記載の消臭性繊維構造物。
  8. 8.重合体相(A)が鞘部に、重合体相(B)が芯部に
    配置されている特許請求の範囲第5項または第6項記載
    の消臭性繊維構造物。
  9. 9.重合体相(A)からなる海成分中に重合体相(B)
    からなる島成分が、海−島型に配置されている特許請求
    の範囲第5項または第6項記載の消臭性繊維構造物。
  10. 10.繊維の横断面が非円形であって、その異形係数(
    D/d)が少なくとも1.1であり、且つ該異形係数が
    繊維軸方向に沿って不規則に変化しており、また、その
    横断面積が繊維軸方向に沿って不規則に変化している特
    許請求の範囲第3項〜第9項のうちのいずれか1項記載
    の消臭性繊維構造物。
  11. 11.繊維構造物が、紡績糸である特許請求の範囲第1
    項〜第10項のうちのいずれか1項記載の消臭性繊維構
    造物。
  12. 12.繊維構造物が、織編物である特許請求の範囲第1
    項〜第10項のうちのいずれか1項記載の消臭性繊維構
    造物。
  13. 13.繊維構造物が、不織布である特許請求の範囲第1
    項〜第10項のうちのいずれか1項記載の消臭性繊維構
    造物。
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