JPS63116749A

JPS63116749A - 竪型粉砕機

Info

Publication number: JPS63116749A
Application number: JP26050086A
Authority: JP
Inventors: 久家　和利
Original assignee: Ube Industries Ltd
Current assignee: Ube Corp
Priority date: 1986-10-31
Filing date: 1986-10-31
Publication date: 1988-05-21
Also published as: JPH0535025B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は回転テーブルと粉砕ローラとの協働により、セ
メント原料や石炭、化学品などを粉砕する竪型粉砕機に
関するものである。

［従来の技術］セメント原料や石炭、化学品などの流体を細かく粉砕し
粉体とする粉砕機の一種として回転テ・−プルと粉砕ロ
ーラとを備えた竪型粉砕機が広く用いられている。この
種の粉砕機は、円筒状ケーシングの下部において減速機
付きモータで駆動されて低速回転する円盤状の回転テー
ブルと、その上面外周部を円周方向へ等分する箇所に油
圧等で圧接されて従動回転する複数個のローラとを備え
ている。

例えば、従来の竪型粉砕機を示す第４図において、全体
を符号１で示す粉砕機は外観上−つの塔体として形成さ
れたケーシング２０を備え、その基部には電動機（モー
タ）２および減速機１７によって回転される回転テーブ
ル３が配置されている。そして、この回転テーブル３に
摺接して回転するように複数個の円錐状の粉砕ローラ４
が配置′されており、この粉砕ローラ４は支持アーム５
に回転自在に軸承されている。支持アーム５は、支軸６
で粉砕機側に軸承された回動アーム７の一端に固定され
、この回動アーム７は回転テーブル３を囲んでいるケー
シング８の側方を通って下方に延び、粉砕機の下部空間
に臨んでいる。そして、この回動アーム７の下端は粉砕
機１のベースにその下端を回動自在に軸承された圧力シ
リンダ９のロッド１０の先端に回転自在に軸承されてい
る。

回転テーブル３の中心部へ併給管（図示せず）で供給さ
れた原料としての粒体は、テーブルの回転により従動す
るローラ４と回転テーブル３との間へ噛込まれ粉砕され
る。一方、ケーシング８内にはダクト（図示せず）によ
って熱風が導かれており、この熱風が回転テーブル３の
外周面とケーシング８の内周面との間の環状空間部１４
から吹き上がることにより、微粉体は乾燥されながら粉
砕機１内を上昇し、熱風との混合体として排出管１６か
ら排出され次の工程へ送られる。

なお、粒度の粗い粒子も、一部は粉砕機１内を上昇する
が、上方の回転式セパレータ１８の回転羽根１５にて分
級され、回転テーブル３上へ戻される。

この回転式セパレータ１８は、中心部に鉛直な回転！ｉ
［１Ｉ１３を設け、回転羽根１５を、複数個、等ピッチ
で回転軸１３に固設し、軸とともに任意の回転数にて回
転されている。この羽根１５は、通常の場合、略り字断
面形状を有し、Ｌ字折曲部がセパレータ内側となるよう
に、円環状かつ放射状に配設されている。この羽根１５
が回転軸１３と共に回転することにより、各羽根１５間
を通過してセパレータ内に流れ込む気流から微粒子が分
離される。

［発明が解決しようとする問題点］上記のように構成された回転式セパレータでは、セパレ
ータが１段に過ぎないので、それだけ分級性能特性曲線
の分級点の勾配が緩やかであり、分級精度、換言すれば
分級のするどさがさほどではない。すなわち、細粉中に
混入する粗粉が多く、戻粉中へ混じる細粉も少なくない
。したがって、精粉の品質が低く、また分級精度の不良
から粉砕機の粉砕能力の低下やランニングコストの増大
を惹起するなどの悪影響を及ぼす。

この場合、セパレータの回転数を増大したり、羽根間隔
を狭めたりすれば、分級点が細粉別にシフトし、分級も
ある程度鋭くなる。しかしながら、このような対策はセ
パレータの通気圧損を増大させ、ファン勤カコストをか
なり高くするところから実際的ではない。

また、１台の粉砕機から２　ｆｆｆｌ類の粒度の製品粉
粒を取り出し得るように構成されることが望まれる場合
がある。（例えば石灰石やタルク等の各種粘土鉱物の場
合、微細なものが望まれる化学原料としての需要のほか
に、やや粒度の大きい土壌改良材等としての需要がある
。）しかしながら、従来の竪型粉砕機は、１台では。

このような異種の粒度の需要に対応できなかった。

［問題点を解決するための手段］本発明のうち第１の発明は、回転式セパレータをケーシ
ング内の上部に備えた竪型粉砕機において、この回転式
セパレータの下方に固定羽根式セパレータを設置し、該
固定羽根式セパレータの分級物を回転テーブル上に戻す
ようにしたものである。

また、第２の発明は、第１の発明において固定羽根式セ
パレータの分級物をケーシング外に取り出して製品化し
得るように構成したものである。

［作用コ本発明のうち第１の発明に係る竪型粉砕機では、セパレ
ータを２段に設けであるから、鋭い分級が可能であり、
粒度の揃ったかつ微細な製品粉末を製造できる。この場
合、１段目のセパレータは固定羽根式セパレータである
から、圧損も小さい。

また、第１の発明では、粒度の粗い固定羽根式セパレー
タでの分級物を回転テーブル上に戻すようにしているか
ら、粗粒を効率良く微粉砕できる。

第２の発明では、固定羽根式セパレータで分級された粗
粒をケーシング外に取り出しているから、１台の竪型粉
砕機によって２ｆ！！類の粒度の製品を得ることができ
る。

［実施例］以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は本発明のうち第１の発明の実施例に係る竪型粉
砕機の縦断面図である。

この竪型粉砕機においては、回転式セパレータ１８の下
側に固定羽根式セパレータ３０が設けられている。この
固定羽根式セパレータ３０は、下方−に向って穿まるコ
ーン状の円環羽根３１を複数枚（本実施例では４枚）、
上下に多数配列したものであり、最も上側の円環羽根３
１は、ケーシング天井部からセパレータ１５を取り囲む
ように垂設された円筒ケーシング３２に連設されており
、最も下側の円環羽根３１には、シュート３３が連設さ
れている。

なお、その他の構成は前記第４図の竪型粉砕機と同様で
あるので、同一部材に同一符号を付してその説明を省略
する。

このように構成された竪型粉砕機においては、投入され
た原料が回転テーブル３とローラ４との間に噛み込まれ
て生じた粉砕物のうち、細粉と、それよりも粒度の粗い
粒子（以下、中間粒ということがある。）の一部とは、
それぞれ熱風により撤退されて固定羽根式セパレータ３
０内に流入する。

この固定羽根式セパレータ３ｏの各羽根３１内を通過す
るとぎに、気流は斜め下向きとなると共に流速を増し、
この通過の後に上向き流となる。

そのため、各粒子には、固定羽根式セパレータ３０内に
おいて遠心力と重力とが作用し、粒度の大きな中間粒は
該固定羽根式セパレータ３ｏ内で分級され、シュート３
３から回転テーブル３上に向けて落下される。

一方、粒径の小さい粒子は固定羽根式セパレータ３０内
を通過して回転式セパレータ１８に達し、その回転羽根
１５間を通過する際に分級作用を受け、粒径の大きな粒
子は羽根面に沿って落下したり、あるいは遠心力によっ
て回転羽根１５の前縁側に押し戻され、次いで落下する
。この落下粒子の大部分はシュート３３から回転テーブ
ル３上へ向けて戻される。

回転式セパレータ１８を通過した微細粉は、排出管１６
から排出されサイクロンや電気集塵機等の捕集装置に送
られ、微細粉末の製品とされる。

このように、２段階にわたって分級を行うところから、
製品粉末は微細なものであり、かつ分級粒度も鋭い。し
かも、第１段目のセパレータは通気圧損の小さい固定羽
根式セパレータ３ｏであるから、全体としての排風ファ
ン動力の消費も低い。

第２図は第１図の竪型粉砕機に改良を加えた竪型粉砕機
の縦断面図である。この実施例では、固定羽根式セパレ
ータ３ｏの円環羽根３１上に、該円環羽根３１の通過気
流を螺旋流とするためのベーン３４が設けられている。

即ち、このベーン３４は、円環羽根３１の円環の半径方
向と交叉する方向に延設されている。なお、本実施例で
はこのベーン３４は、該円環半径方向との交叉角度が変
更できるように支軸（図示略）によって該円環羽根３１
に枢着されている。

このような第２図の竪型粉砕機の固定羽根式セパレータ
３０においては、円環羽根３１間を通過する気流が螺旋
流となるので、該固定羽根式セパレータ３０内の粒子に
は、さらに螺旋回転に伴う遠心力が作用し、第１図と同
様の分級作用とこの螺旋流の分級作用とが相乗して、−
段と分級効率が向上され、粗粉が確実に固定羽根式セパ
レータ３０内で分級される。

従って、第１図の竪型粉砕機と比べてほぼ同等の圧損に
よって一段と鋭い分級がなされるようになり、微細でか
つ粒度分布の狭い製品粉末が得られる。

特に、本実施例では、ベーン３４の角度を調節可能とし
ているから、固定羽根式セパレータ３０における分級の
鋭さを調節できるという効果が奏される。

第３図は本発明のうち第２の発明の実施例に係る竪型粉
砕機の縦断面図である。

この第３図の竪型粉砕機では、第１図の竪型粉砕機にお
いて、シュート３３の下端に、中間粒排出用のシュート
３５を設け、固定羽根式セパレータ３０で分級された中
間粒をケーシング２０外に取り出すように構成している
。この竪型粉砕機では排出管１６から微細でかつ粒径の
揃った細粉製品が得られ、シュート３５からは中間粒の
製品が得られることになる。従って、１台の竪型粉砕機
で２種類の粒度の製品が得られ、しかも排風ファンの消
費動力も少ない。

なお、この第３図の実施例において、回転式セパレータ
１８の回転数を調節することにより、細粉製品と中間粒
製品の区画粒径を調節できる。

この第３図の実施例では、ベーンは設けられていないが
、第２図の実施例と同様のベーン３４を設けても良い。

この場合、ベーンを円環羽根３１に対して枢着して可動
ベーンどしても良い。第２．３図のその他の構成は第１
図と同様であるので、同一部材に同一符号を付してその
説明を省略する。

なお、上記の各実施例は本発明の一例であり、本発明は
他の態様にても実施できる。

例えば、各ローラ４の支持アーム５を圧力枠で連結し、
この圧力枠を引き下げ方向に付勢することにより各ロー
ラ４を回転テーブル３に圧接するようにしても良い。

［発明の効果コ以上述べた通り、本発明によれば回転式セパレータの分
級精度が向上し、精粉中への粗粉の混入が極力押えられ
、分級のシャープな粒度構成を持つ製品が得られるため
、製品の品質が向上する。また、分級精度の向上により
粉砕能力が増加すると共に、排風ファンの動力消費も少
なくて足り、ランニングコストも低減することが出来る
。

さらに、本発明によれば、１台の竪型粉砕機で２種類の
粒度の製品を効率良く製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明のうち第１の発明に係る竪
型粉砕機の一実施例を示す。第３図は、本発明のうち第
２の発明の実施例を示す竪型粉砕機の縦断面図、第４図
は従来例の断面図である。３・・・回転テーブル、　　４・・・粉砕ローラ、１５
・・・セパレータ回転羽根、１６・・・排出管、　　　１８・・・回転式セパレータ
、３０・・・固定羽根式セパレータ、３１・・・円環羽根、　　３３．３５・・・シュート、
３４…ベーン。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）回転テーブルと、該回転テーブル上に配設された
粉砕ローラと、これら回転テーブル及び粉砕ローラを囲
むケーシングと、該ケーシングの頂部に設けられた精粉
の気流搬出用の開口と、このケーシング内の上部に設け
られた回転式セパレータとを有する竪型粉砕機において
、該回転式セパレータの下側に固定羽根式セパレータを、
該固定羽根式セパレータの通過流を回転式セパレータに
導入可能に設ける共に、該固定羽根セパレータでの分級
物を前記回転テーブル上に供給可能としたことを特徴と
する竪型粉砕機。
（２）前記固定羽根式セパレータは、多段に配設された
複数枚の、下方に向って穿まるコーン状の円環羽根を備
えてなる特許請求の範囲第１項に記載の竪型粉砕機。
（３）前記円環羽根の羽根面には、該円環の半径方向と
交叉する方向に延在する螺旋流形成用ベーンを配設して
ある特許請求の範囲第２項に記載の竪型粉砕機。
（４）該ベーンは、該円環の半径方向との交叉角を可変
に設けられている特許請求の範囲第３項に記載の竪型粉
砕機。
（５）回転テーブルと、該回転テーブル上に配設された
粉砕ローラと、これら回転テーブル及び粉砕ローラを囲
むケーシングと、該ケーシングの頂部に設けられた精粉
の気流搬出用の開口と、このケーシング内の上部に設け
られた回転式セパレータとを有する竪型粉砕機において
、該回転式セパレータの下側に固定羽根式セパレータを、
該固定羽根式セパレータの通過流を回転式セパレータに
導入可能に設ける共に、該固定羽根セパレータでの分級
物を該ケーシング外に取出可能としたことを特徴とする
竪型粉砕機。