JPS6241584Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、巻線鉄芯を介さずに各極のコイルを
複数個隣接配設して薄板内板状に形成されるフラ
ツトモータのロータに関するもので、薄形を維持
してガバナーを配備し定速回転を可能とするロー
タを得ることを目的とする。

従来のモータのロータにあつては、第４図に示
す如く、ガバナー６をロータＡに取付けた場合軸
方向のロータ長が大となりモータが薄型を維持で
きない欠点があつた。

本考案はかかる背景に鑑みて為されたもので、
以下第１図及至第３図に示す実施例及びその使用
例に従つて説明する。

図において１．１．１は略楕円状に巻かれそれ
ぞれ巻線窓１ａを有するコイルであり、中心点対
称に120度間隔にかつお互いが隣接するよう配設
され全体形状として略薄形円板状のコイル板２を
形成する。３は軸であり、コイル１間に生じた中
央空所に埋設される樹脂材４に貫通固定される。
（その他の補強用ブツシユを介在させてもよい。）
５は３セグメント円筒型の整流子であり軸３に圧
入固定され、その整流子端子部をコイル１に結線
される。６．６はコイル１に対して直列に結線さ
れるガバナーであり、根元を絶縁板７に固定され
先端に接点８ａを有する接点板８と根元を絶縁板
７に固定され先端におもり９ａを有する導電線板
ばね９とより成り、上記コイル１の巻線窓１ａ内
におもり９ａがコイル板２の外周方向に向くよう
配設される。そして、ガバナー６はロータＡが低
速回転のときは、接点８ａは導電線板ばね９の先
端に接触してコイル１をON状態とし、ロータＡ
が高速回転のときは、おもり９ａに作用する遠心
力により導電線板ばね９を曲させ接点８ａから導
電線板ばね９の先端を離れさせコイル１をOFF
状態とする。

かゝる構成のフラツトモータのロータＡは、第
３図に示す如くそのコイル平板面に対面するよう
配設される磁石Ｂと、その整流子５に摺接する刷
子Ｃとその軸３を支持する軸受Ｄ，Ｄとハウジン
グＥとよりフラツトモータを構成する。そして、
かゝるフラツトモータにあつては、磁石Ｂより発
した磁気はロータＡのコイルイを横切りヨークと
して作用せるハウジングＥを径由して閉磁路を形
成されている。

かゝるように本考案のフラツトモータのロータ
は、コイルの巻線窓にガバナーを収納配設したこ
とを特徴とするものであり、ロータの駆動トルク
発生に寄与する度合が低い巻線窓にガバナーを配
設しているのでトルク発生の支障がなく、ロータ
の板厚に対して無関係な巻線窓にガバナーを配設
しているので、モータの薄型を維持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の実施例であるロー
タ及びその使用例であるフラツトモータを示すも
ので、第１図はロータ斜視図、第２図は主要部品
であるガバナー斜視図、第３図はモータ断面図で
ある。第４図は本考案に対比される従来のロータ
を用いたモータを示す断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻線鉄芯を介さずに各極のコイルを複数個隣接
   配設して薄板内板状に形成されるフラツトモータ
   のロータにおいて、コイルの巻線窓にガバナーを
   収納配設したことを特徴とするフラツトモータの
   ロータ。