JPS6231708Y2 - - Google Patents

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JPS6231708Y2
JPS6231708Y2 JP1230380U JP1230380U JPS6231708Y2 JP S6231708 Y2 JPS6231708 Y2 JP S6231708Y2 JP 1230380 U JP1230380 U JP 1230380U JP 1230380 U JP1230380 U JP 1230380U JP S6231708 Y2 JPS6231708 Y2 JP S6231708Y2
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hydraulic clutch
clutch
oil
gear
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、各種の作業機を附設され各種の農
作業等を行なう農用トラクタ等を走行させる走行
駆動装置であつて、走行動力変速用の油圧クラツ
チ式変速装置を備えているタイプの走行駆動装置
に、関するものである。
農用トラクタ等は、トレンチヤーを牽引しての
圃場内での溝切り作業、防除機を附設しての果樹
園、菜園等での防除作業、除雪機を附設しての路
上での除雪作業、その他各種の作業時に、超低速
での車輌走行、つまりクリープ走行を、要求され
る。そしてこのようなクリープ走行時の車速につ
いては、行なわれる作業の種類、圃場等の状態、
積雪量等に応じ、最適車速が自ら異なる。
これに対し農用トラクタ等の走行作業車に設け
られているクリープ走行機構は従来一般に、例え
ば実開昭53−149183号公報とか実開昭54−1830号
公報とかに開示されているように、選択的に走行
動力の伝導にあずからせうる歯車減速機構を備え
たものに構成され、歯車シフト式の走行動力変速
装置に附設されて来ている。かかるクリープ走行
機構はクリープ走行時の車速を一定とするか、或
はせいぜい2段にしか変更することを許さず、多
段の変更を可能としようとすれば高価につくと共
に嵩張つたものとなる。
そこで考えられることは可変容積形の油圧ポン
プと定容積形の油圧モータとを、該ポンプ及びモ
ータと共に閉回路を形成する1対の油圧給排回路
により接続してなる周知の油圧伝導装置(ハイド
ロスタチツク・トランスミツシヨン)を走行動力
伝導径路中に設けて、この油圧伝導装置により車
速の変更制御をクリープ走行範囲でも行なつてク
リープ走行時の車速の無段の変更制御により、車
輌をクリープ走行させつつ行なわれる各種の作業
時に作業の種類及び条件に適応したクリープ走行
車速を得ることである。ところが油圧伝導装置は
その属性として、その可変容積形油圧ポンプの斜
板角度を2度とか3度といつた小さなものに変更
し容積を小さくすると該油圧ポンプでの油リーク
量が吐出流量と対比して大きくなり、このためク
リープ走行時の車速が安定しないこととなる。ま
たそれ自体がエネルギー効率の低い油圧伝導装置
を農用トラクタ等の走行作業車に用いることは、
得策でない。
そこでこの考案は、車速を多段に変更制御する
油圧クラツチ式変速装置を設けてある農用トラク
タ等の走行作業車において、クリープ走行時の車
速を無段に且つ安定に得させることとする機構
を、油圧クラツチ式変速装置を利用した簡単な構
造で安価につくように、且つ、従来採用されてい
るクリープ車速よりも高い範囲の車速をも無駄の
ない態様で得させるように、組込んである走行駆
動装置を提供しようとするものである。
図示の実施例について、この考案に係る農用ト
ラクタ等の走行駆動装置の構成を説明すると、第
1の実施例に係る、第1図に図示の農用トラクタ
等の走行駆動機構において、1はエンジン、2は
最終走行駆動手段である左右の後輪であつて、こ
のエンジン1と後輪2間の伝動機構中には、エン
ジン1に主クラツチ3を介し連動連結された駆動
軸4とそれに平行させて設けた伝動軸5との間に
配して、走行動力変速用の油圧クラツチ式変速装
置6が設けられている。伝動軸5の出力端には、
小径の出力傘歯車7を設けてあり、この出力傘歯
車7は、左右後輪2用の差動装置8の大径の入力
傘歯車9と噛合されている。差動装置8には、そ
れを選択的に非作動とするためのデフロツク装置
10を附設してあり、また差動装置8の左右の出
力軸11は、それに嵌着せる小径歯車12を後輪
車軸2aに嵌着せる大径歯車13と噛合せて構成
された左右の最終歯車減速装置を介して、左右の
後輪車軸2aへと連動連結されている。
油圧クラツチ式変速装置6は、第1図に示すよ
うに、駆動軸4に固定して設けたF1固定変速歯
車14と伝動軸5に遊嵌して設けたF1遊転変速
歯車15とを互いに噛合せてなるF1変速歯車1
4,15列と、駆動軸4に固定して設けたF2
定変速歯車16と伝動軸5に遊嵌して設けたF2
遊転変速歯車17とを互に噛合せてなるF2変速
歯車16,17列と、駆動軸4に固定して設けた
R固定変速歯車18を遊転自在に支持されたR中
間歯車19に噛合せると共にR中間歯車19に伝
動軸5に遊嵌して設けたR遊転変速歯車20を噛
合せてなるR変速歯車18,19,20列との他
に、特に、駆動軸4に固定して設けたC固定変速
歯車21と伝動軸5に遊嵌して設けたC遊転変速
歯車22とを互に噛合せてなるC変速歯車21,
22列を、備えたものに構成されている。上記し
た各遊転変速歯車15,17,20,22には伝
動軸5上で、F1油圧クラツチ23、F2油圧クラ
ツチ24、R油圧クラツチ25、C油圧クラツチ
26を、配設してある。各油圧クラツチ23,2
4,25,26は、周知の多板式油圧クラツチに
構成されている。
第1図に図示の油圧クラツチ式変速装置6は、
F1油圧クラツチ23を入れることで、F1遊転変
速歯車15を伝動軸5に結合し、F1変速歯車1
4,15列を介し駆動軸4と伝動軸5間を連動連
結して前進1速F1の変速比を、またF2油圧クラ
ツチ24を入れることで、F2遊転変速歯車17
を伝動軸5に結合し、F2変速歯車16,17列
を介し駆動軸4と伝動軸5間を連動連結して前進
2速F2の変速比を、さらにR油圧クラツチ25
を入れることで、R遊転変速歯車20を伝動軸5
に結合し、R変速歯車18,19,20列を介し
駆動軸4と伝動軸5間を連動連結して後進1速R
の変速比を、それぞれ選択的に得ることができる
ものに構成されているが、該油圧クラツチ式変速
装置6はまた特に、C油圧クラツチ26をスリツ
プ運転させ、このC油圧クラツチ26のスリツプ
運転状態でC変速歯車21,22列を介し駆動軸
4と伝動軸5間を、ギヤ21,22比で決定され
る減速比よりも大きな減速比でもつて連動連結し
て、クリープ走行Cの変速比を得ることができる
ものに、構成されている。
上記目的のための油圧回路の構成を、同様に第
1図について説明すると、前記したエンジン1に
より主クラツチ3を介して駆動される油圧ポンプ
27が設けられており、油タンク28から該油圧
ポンプ27により、給油回路29を介して油圧ク
ラツチ23,24,25,26方向への作動油の
供給が、行なわれる。給油回路29端は、図示の
ような5ポート・3位置の第1の電磁切換弁30
の一次側のポンプポートへと接続されており、第
1の電磁切換弁30の後段には、該第1の電磁切
換弁30の二次側の1ポートを一次側のポンプポ
ートへと給油回路29Aにより接続してある、図
示のような4ポート・3位置の第2の電磁切換弁
31を、設けてある。各電磁切換弁30,31の
一次側の各地の1ポートは、タンクポートとさ
れ、油タンク28へと接続されている。第1の電
磁切換弁30の二次側の他の2ポートは、油圧給
排回路32,33を介してF1油圧クラツチ23
及びF2油圧クラツチ24へと、それぞれ接続さ
れている。第2の電磁切換弁31の二次側の2ポ
ートは、油圧給排回路34,35を介してR油圧
クラツチ25及びC油圧クラツチ26へと、それ
ぞれ接続されている。第1の電磁切換弁30は、
給油回路29を給油回路29Aへと接続して第2
の電磁切換弁31方向に作動油を供給すると共
に、油圧給排回路32,33を油タンク28へと
接続してF1油圧クラツチ23及びF2油圧クラツ
チ24を切る中立位置Nと、給油回路29を油圧
給排回路32へと接続してF1油圧クラツチ23
を入れると共に、油圧給排回路33を油タンク2
8へと接続してF2油圧クラツチ24を切り、且
つ、給油回路29A端をブロツクする前進1速位
置F1と、給油回路29を油圧給排回路33へと
接続してF2油圧クラツチ24を入れると共に、
油圧給排回路32を油タンク28へと接続して
F1油圧クラツチ23を切り、且つ、給油回路2
9A端をブロツクする前進2速位置F2とを、備
えている。他方、第2の電磁切換弁31は、給油
回路29Aと油圧給排回路34,35とを油タン
ク28へと接続してR油圧クラツチ25及びC油
圧クラツチ26を切る中立位置N′と、第1の電
磁切換弁30の中立位置Nにおいて、給油回路2
9Aを油圧給排回路34へと接続してR油圧クラ
ツチ25を入れると共に、油圧給排回路35を油
タンク28へと接続してC油圧クラツチ26を切
る後進1速位置Rと、第1の電磁切換弁30の中
立位置Nにおいて、給油回路29Aを油圧給排回
路35へと接続してC油圧クラツチ26に作動油
を供給すると共に、油圧給排回路34を油タンク
28へと接続してR油圧クラツチ25を切るクリ
ープ位置Cとを、備えている。第1の電磁切換弁
30は、その各ソレノイド30a,30bの選択
的な励磁により各作用位置F1,F2へと選択的に
変位せしめられ、また第2の電磁切換弁31は、
その各ソレノイド31a,31bの選択的な励磁
により各作用位置R,Cへと選択的に変位せしめ
られる。上記のソレノイド30a,30b,31
a,31bは、そのうち1個が、油圧クラツチ式
変速装置6の変速段切替えのために、択一的に励
磁せしめられる。
第1の電磁切換弁30を作用位置F1,F2にお
いた場合及び第2の電磁切換弁31を作用位置R
においた場合に、油圧クラツチ23,24,25
に作用せしめられる油圧を設定するために、第1
図に示すように、給油回路29から分岐させてあ
るリリーフ回路36に挿入して、高圧調圧弁37
が設けられている。この高圧調圧弁37は図示の
場合、その圧力設定用スプリング37aを規制さ
れた位置まで前進可能なピストン37bに受けさ
せ、このピストン37bの背後に調圧弁37一次
側の油圧を、絞り38を介して導き、第1の電磁
切換弁30を中立位置Nから各作用位置F1,F2
に切替えたとき及び第2の電磁切換弁31を中立
位置N′から作用位置Rに切替えたときに、ピス
トン37bが徐々に前進して、正規油圧までの油
圧の立上りが徐々に行なわれることとし、クラツ
チ嵌入時のシヨツク防止を図つてある。39は、
絞り38と並列接続して設けられた逆止弁で、各
電磁切換弁30,31を中立位置N,N′に戻し
たときにピストン37b背後から迅速に油を抜く
ためのものである。高圧調圧弁37からのリリー
フ油は、油圧クラツチ23,24,25,26の
摩擦エレメント部等の被潤滑部Lへと、導かれて
いる。
これに対し、第2の電磁切換弁31をクリープ
位置Cにおいた場合にC油圧クラツチ26に作用
せしめられる油圧を設定するために、前記油圧給
排回路35から分岐させてあるリリーフ回路40
に挿入して、低圧調圧弁41が設けられている。
この低圧調圧弁41は、C油圧クラツチ26をフ
ル・エンゲージングさせる油圧よりも低い油圧を
設定して、該C油圧クラツチ26をスリツプ運転
させるものと、されている。第1図に図示の低圧
調圧弁41は、その圧力設定用スプリング41a
端を可動ばね受41bに受けさせ、調整レバー4
2にて進退調節される螺杆43を該可動ばね受4
1bに当てて、レバー42操作で設定油圧の変更
調整を可能としてあり、これにより、C油圧クラ
ツチ26に対し無段階に変更調整される油圧を作
用させて、スリツプ運転されるC油圧クラツチ2
6の係合度ないしスリツプ度を無段階に変更制御
できることとしてある。
第1図に図示の第1の実施例に係る走行駆動装
置は、以上に説明して来たように構成されてい
て、第1の電磁切換弁30を前進1速位置F1
は前進2速位置F2においたり第2の電磁切換弁
31を後進1速位置Rにおいたりして、車輌を通
常走行させるときは、各切換弁31位置に対応し
て入れられる油圧クラツチ23,24,25が、
高圧調圧弁37にて設定される油圧を作用せしめ
られてフル・エンゲージングし、ギヤ14,15
比或はギヤ16,17比或はギヤ18,19,2
0比によつて決定される変速比でもつて、駆動軸
4と伝動軸5間が連動連結される。これに対し、
第2の電磁切換弁31をクリープ位置Cにおいた
ときは、低圧リリーフ弁41にて設定される低油
圧がC油圧クラツチ26へ作用することとなつ
て、該C油圧クラツチ26がスリツプ運転され、
駆動軸4と伝動軸5間がギヤ21,22比で決定
される減速比よりも大きな減速比でもつて連動連
結されて、伝動軸5の極く低速での回転が得ら
れ、車両がクリープ走行せしめられる。そして、
このクリープ走行時の車速は、低圧調圧弁41の
設定油圧を、前記のように調整レバー42にて無
段階に変更調整することで、無段に変更制御でき
る。
次に、第2図に図示の第2の実施例について説
明すると、この第2の実施例では、第1の実施例
における前進1速F1の変速段用の変速歯車1
4,15列及び油圧クラツチ23を、クリープ走
行変速段用のものに兼用させてある。すなわち、
第1の実施例における前記変速歯車21,22列
とC油圧クラツチ26とは、第2図に図示の第2
の実施例では省略されていて、F1油圧クラツチ
23が次のような構成のものとされている。すな
わち、F1油圧クラツチ23、F2油圧クラツチ2
4及びR油圧クラツチ25の各々は、第2図に示
すように、伝動軸5に固定して設けたクラツチハ
ウジング45と該クラツチハウジング45内へと
延出させてある歯車15,17,20のボス延長
部とにそれぞれ、複数枚宛の摩擦板46と相手板
47とを、交互に配してクラツチ軸線方向に沿い
摺動のみ自在に支持させてなる、周知の多板式油
圧クラツチに構成されている。各油圧クラツチ2
3,24,25のクラツチハウジング45内に
は、ピストン48を油密に嵌合してあり、リター
ンばね49により後退方向に移動附勢された該ピ
ストン48の背後に選択的に油圧を作用させるこ
とで、同ピストン48の前進を得て、摩擦板46
と相手板47間の圧接係合を得、各油圧クラツチ
23,24,25の嵌入を得るように構成されて
いることも、周知の通りである。
以上のようであるが特に、同様に第2図に示す
ように、F1油圧クラツチ23のピストン48の
みは、他の油圧クラツチ24,25のピストン4
8と形状を異ならしめて、内径側端部に摩擦板4
6及び相手板47反対方向に延長する延長部48
aを形成してあり、該延長部48aを、クラツチ
ハウジング45の相当形状の環状溝穴45aに油
密に嵌合させてある。そしてF1油圧クラツチ2
3のクラツチハウジング45内には、半径方向外
方側でピストン48背後に位置する第1の油室5
0と、半径方向内方側で上記ピストン延長部48
aの背後に位置する第2の油室51とを、それぞ
れ形成してあり、第1の油室50に油圧を導入し
たときは、半径方向での巾S1を延長部48a外径
端からピストン48外径端までとする面積大な第
1の油圧作用部においてピストン48背面に油圧
が作用せしめられ、逆に第2の油室51に油圧を
導入したときは、半径方向での巾S2をピストン延
長部48aの内径端から外径端までとする面積小
な第2の油圧作用部においてピストン48背面に
油圧が作用せしめられるように、図られている。
ピストン延長部48aの外周面上には、第1の油
室50と第2の油室51間を油密にシールするた
めのOリング52を、装着してある。各油圧クラ
ツチ23,24,25のピストン48背後に対す
る油圧の供給は通例のように、伝動軸5に穿設さ
れた各別の油路(図示せず)と各クラツチハウジ
ング48に穿設された油路(F2油圧クラツチ2
4とR油圧クラツチ25については、第2図に図
示の油路53)とを介して、行なわれるようにさ
れているが、F1油圧クラツチ23のクラツチハ
ウジング48には、第1の油室50に連通する第
1の油路54と第2の油室51に連通する第2の
油路55とを、各別に形成してあり、該各油路5
4,55は、伝動軸5に穿設された各別の油路
(図示せず)へと連らねてある。
以上のように、第2図に図示の第2の実施例に
おいては、F1油圧クラツチ23に、面積大な第
1の油圧作用部でもつてピストン48背面に油圧
を作用させる第1の油室50と、面積小な第2の
油圧作用部でもつてピストン48背面に油圧を作
用させる第2の油室51とを、形成して、これら
の各油室50,51に各別の作動油給排路54,
55を導いてある。そして、第1の実施例におけ
ると類似の油圧回路を設け、第1の油室50に対
しては選択的に高油圧を導いてF1油圧クラツチ
23をフル・エンゲージングさせ前進1速F1
変速比を得、また第2の油室51に対しては選択
的に低油圧を導いてF1油圧クラツチ23をスリ
ツプ運転させ車輌クリープ走行を得るように、図
られている。
以上の説明から明らかなように、この考案の農
用トラクタ等の走行駆動装置は、車速を多段に変
更制御する油圧クラツチ式変速装置を設けてある
農用トラクタ等において、前記油圧クラツチ式変
速装置6の変速段を切換え制御するための切換弁
30,31と車輌前進方向での最低速の変速段用
の油圧クラツチ26または23との間の油圧給排
回路35に接続された調圧弁41を設けて、この
調圧弁41を、上記油圧クラツチ26または23
に対する作用油圧を選択的に無段に減圧して該油
圧クラツチ26或は23をスリツプ運転させる調
圧弁に構成したことを特徴としてなり、次の効果
を奏する。
すなわちこの考案の走行駆動装置は、上記した
調圧弁41により上記油圧クラツチ26または2
3に対する作用油圧を選択的に適宜の値まで減圧
し該油圧クラツチを対応したスリツプ率でスリツ
プ運転させることにより、車輌をクリープ走行さ
せることとし、そのときの車速は調圧弁41がク
ラツチ作用油圧を無段に減圧可能なものとされて
いることから無段に変更制御できる。またクラツ
チ作用油圧を調圧弁41により減圧して油圧クラ
ツチ26または23のスリツプ運転により車輌の
クリープ走行を得ることとしている本考案によれ
ば、クリープ走行時には油圧の減圧により油リー
クがかえつて低められると共に油圧クラツチ26
または23に近い位置に設けた調圧弁41によつ
て減圧されたクラツチ作用油圧を精密に保持させ
うることから、クリープ走行時の車速が安定す
る。しかも車輌前進方向での最低速の変速段用の
油圧クラツチ26または23をスリツプ運転させ
てクリープ走行を得ることとしているから、同油
圧クラツチ26または23をスリツプさせること
なく運転する場合の車速、つまり従来採用されて
いるクリープ車速よりも高い範囲にある車速、か
ら油圧クラツチ26または23を高スリツプ率で
運転する場合の極く低いクリープ車速までの範囲
で、油圧クラツチ式変速装置のより高速段側で得
ることができる車速と車速を重復させるといつた
無駄なしに、無段の変速を行なえることとする。
しかもクリープ走行機構が油圧クラツチ式変速
装置6を利用して、つまり同変速装置の変速ギヤ
列を含む変速伝動機構と油圧ポンプ、切換弁、定
常のクラツチ作用油圧を設定する調圧弁等を含む
油圧供給機構とをそのまま利用し、単に1油圧給
排回路35に減圧用の調圧弁41を附加して接続
するのみで構成されているから、本案走行駆動装
置は前述の長所を有するものでありながら構造が
極く簡単で安価に製作できるものとなつている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1の実施例を示す伝動機
構図及び油圧回路図、第2図はこの考案の第2の
実施例要部の縦断側面図である。 1……エンジン、2……後輪、4……駆動軸、
5……伝動軸、6……油圧クラツチ式変速装置、
14……F1固定変速歯車、15……F1遊転変速
歯車、16……F2固定変速歯車、17……F2
転変速歯車、18……R固定変速歯車、19……
R中間歯車、20……R遊転変速歯車、21……
C固定変速歯車、22……C遊転変速歯車、23
……F1油圧クラツチ、24……F2油圧クラツ
チ、25……R油圧クラツチ、26……C油圧ク
ラツチ、27……油圧ポンプ、29……給油回
路、29A……給油回路、30,31……電磁切
換弁、32,33,34,35……油圧給排回
路、36……リリーフ回路、37……高圧調圧
弁、40……リリーフ回路、41……低圧調圧
弁、41a……圧力設定用スプリング、41b…
…可動ばね受、42……調整レバー、43……螺
杆、45……クラツチハウジング、45a……環
状溝穴、46……摩擦板、47……相手板、48
……ピストン、48a……延長部、50……第1
の油室、51……第2の油室、54……第1の油
路、55……第2の油路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車速を多段に変更制御する油圧クラツチ式変速
    装置を設けてある農用トラクタ等において、前記
    油圧クラツチ式変速装置の変速段を切換え制御す
    るための切換弁と車輌前進方向での最低速の変速
    段用の油圧クラツチとの間の油圧給排回路35に
    接続された調圧弁41を設けて、この調圧弁41
    を、上記油圧クラツチに対する作用油圧を選択的
    に無段に減圧して該油圧クラツチをスリツプ運転
    させる調圧弁に構成したことを特徴としてなる走
    行駆動装置。
JP1230380U 1980-02-02 1980-02-02 Expired JPS6231708Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1230380U JPS6231708Y2 (ja) 1980-02-02 1980-02-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1230380U JPS6231708Y2 (ja) 1980-02-02 1980-02-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56115055U JPS56115055U (ja) 1981-09-03
JPS6231708Y2 true JPS6231708Y2 (ja) 1987-08-14

Family

ID=29608881

Family Applications (1)

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JP1230380U Expired JPS6231708Y2 (ja) 1980-02-02 1980-02-02

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JPH068087B2 (ja) * 1986-11-19 1994-02-02 株式会社クボタ 四輪駆動型作業車
JPH068088B2 (ja) * 1987-02-09 1994-02-02 株式会社クボタ 四輪駆動型作業車

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JPS56115055U (ja) 1981-09-03

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