JPS621473Y2 - - Google Patents

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JPS621473Y2
JPS621473Y2 JP1981141798U JP14179881U JPS621473Y2 JP S621473 Y2 JPS621473 Y2 JP S621473Y2 JP 1981141798 U JP1981141798 U JP 1981141798U JP 14179881 U JP14179881 U JP 14179881U JP S621473 Y2 JPS621473 Y2 JP S621473Y2
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JP
Japan
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gear
shaft
transmission
gears
reverse
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、農用その他の自走式作業車の走行
用トランスミツシヨン、より詳しくは、互に直列
に接続された油圧クラツチ式の主変速装置と歯車
シフト式の副変速装置とを、ミツシヨンケース内
において上下に配して設けてあり、主変速装置に
おいて前進変速段数の方が後進変速段数よりも多
くされている走行用トランスミツシヨンに、関す
るものである。
上記のように構成された走行用トランスミツシ
ヨンは例えば特開昭53−112366号公報から公知で
あり、互に直列に接続された油圧クラツチ式の主
変速装置と歯車シフト式の副変速装置とをミツシ
ヨンケース内において前後に配して設けてあるも
のと比較し、ミツシヨンケースの前後巾を短縮さ
せる長所を備えている。
ところで上記した公報に開示の走行用トランス
ミツシヨンは互に平行する4本の伝動軸を設けた
構造において、歯車シフト式の副変速装置を2本
の伝動軸間に、また油圧クラツチ式の主変速装置
を他の2本の伝動軸間に、それぞれ配設している
ため、次の不具合がみられていた。
すなわち上記構造のトランスミツシヨンでは油
圧クラツチ式の主変速装置に設けられる複数個の
多板式油圧クラツチが全て1本の伝動軸上に設置
されるため、それぞれが比較的に大きな前後巾を
占める複数個の多板式油圧クラツチにより主変速
装置の方が歯車シフト式の副変速装置よりもかな
り長尺となり、主変速装置が副変速装置端位置よ
り大きくはみ出し、副変速装置の一端外方(後
方)にトランスミツシヨン機構が配置されていな
い余分のスペースを生じさせると共に、変速装置
の全体としての前後巾が長尺の主変速装置により
決定されるためミツシヨンケースの前後巾の短縮
がなお不十分であつた、そしてこの不具合は、油
圧クラツチ式の主変速装置における車輌前進側の
最高速変速段の従動側歯車に配して特開昭52−
131065号公報等から公知である一方向クラツチ、
つまり該従動側歯車を遊嵌設置してある伝動軸側
から車輌前進方向に駆動されると係合して同歯車
を該伝動軸に対し結合してエンジンの不測停止時
に車輌の暴走を阻止しまたエンジン引きがけを容
易に行なわせる一方向クラツチを設けているた
め、同一方向クラツチが占める前後巾だけ油圧ク
ラツチ式変速装置がさらに長尺化することによつ
て、より高められていた。
そこでこの考案は特開昭53−112366号公報に開
示のもの同様に4本の伝動軸を設ける構造におい
て、油圧クラツチ式の主変速装置と歯車シフト式
の副変速装置とから成る変速装置がミツシヨンケ
ース内に、余分のスペースをほとんど生じさせな
いように、且つ、全体としてみた前後巾が圧縮さ
れるように、配置されている、自走式作業車の新
規な走行用トランスミツシヨンを提供しようとす
るものである。
この考案課題を解決するために、この考案は添
付図に例示するように、互に直列に接続された油
圧クラツチ式の主変速装置22と歯車シフト式の
副変速装置23とを、ミツシヨンケース3内にお
いて上下に配して設けてあり、主変速装置22に
おいて前進変速段数の方が後進変速段数よりも多
くされている走行用トランスミツシヨンにおい
て、次のような技術的手段を講じた。
すなわちミツシヨンケース3内に入力軸13と
前進軸14と後進軸15と歯車変速軸16とを平
行配置し、前記主変速装置22における原動側の
変速用歯車28,29を入力軸13上に固定設置
すると共に、該主変速装置22における従動側の
変速用歯車30F1,30F2,30Rのうち前進
変速段用の歯車30F1,30F2は前進軸14上
に、また後進変速段用の歯車30Rは後進軸15
上に、それぞれ遊嵌設置して、前進変速段用の多
板式油圧クラツチ31F1,31F2と後進変速段
用の多板式油圧クラツチ31Rとを前進軸14上
と後進軸15上とに振分けて設置し、また後進軸
15上に設けた上記の歯車30R及び多板式油圧
クラツチ31Rを後進軸15の一端側に片寄せて
配置して、該後進軸15の他端側で後進軸15上
に、前進軸14及び後進軸15から歯車変速軸1
6上に遊嵌設置した歯車27,41を含むギヤ列
を介しギヤ伝動を受けて該両軸14,15と同行
回転する一連の変速歯車43,44を遊嵌設置
し、前記した歯車シフト式の副変速装置23の変
速用ギヤ群を該一連の変速歯車43,44と歯車
変速軸16上に摺動のみ自在に設けた一連のシフ
ト歯車50,51とから構成し、さらに前進軸1
4上に設けた前記歯車30F1,30F2のうちの
最高速変速段用の歯車30F2に配して該前進軸
14上に、前進軸14側から車輌前進方向に駆動
されると係合して該歯車30F2を前進軸14に
対し結合する一方向クラツチ57を設けた。
図例では後進軸15上に設けた後進変速段用の
歯車30R及び多板式油圧クラツチ31Rを後進
軸15の前端側に片寄せて配置し、副変速装置2
3原動側の一連の変速歯車43,44を後進軸1
5の後端側で該後進軸15に遊嵌設置している
が、歯車30R及び多板式油圧クラツチ31Rと
変速歯車43,44との前後配置関係を逆にして
もよい。また図例では一方向クラツチ57を、歯
車30F2と一体回転する支筒体54に内装させ
て前進軸14上に設置しているが、歯車30F2
のボス部に上記支筒体54に対応する筒部を一体
形成して該筒部に一方向クラツチを、前進軸14
上で内装させる構造とすることもできる。
変速は通例のように、油圧クラツチ式の主変速
装置22については方向切換弁の操作で何れか一
の油圧クラツチ30F1,30F2もしくは30R
を作動させることにより、また歯車シフト式の変
速装置23についてはシフトフオークの操作で各
シフト歯車50,51を摺動変位させ対応する各
変速歯車50,51に対し選択的に噛合せること
により、行なわれる。
実施例について説明すると、同実施例はこの考
案を、第1図に示すようなフレーム式トラクタに
おいて実施した例に係る。第1図に図示のフレー
ム式トラクタは、機体フレーム1に支架させて機
体前部にエンジン2を、機体後部にミツシヨンケ
ース3を、それぞれ設置すると共に、機体フレー
ム1に左右揺動可能に支持させたフロントアクス
ルハウジング4に支持させて左右の前輪5を、ま
たミツシヨンケース3後部両側面上のリヤアクス
ルハウジング6に支持させて左右の後輪7を、そ
れぞれ設けてあるものに、構成されている。エン
ジン2の動力は、両端にユニバーサル・ジヨイン
ト機構を有する伝動軸8によつてミツシヨンケー
ス3内へと伝達され、ミツシヨンケース3内の後
述する走行用トランスミツシヨンを経て左右の後
輪7に伝達され、また必要に応じ左右の前輪5に
伝達されて、二輪または四輪駆動による車輌走行
を行なわせるように図られており、またエンジン
2の動力はミツシヨンケース内の後述するPTO
用トランスミツシヨンを経て、機体後部へ延出さ
せてあるPTO軸9へと伝達され、機体後方に連
結される作業機の駆動力を上記PTO軸9から得
るようになされている。ミツシヨンケース3の後
部上面には上記作業機を昇降させるための油圧リ
フト装置10と乗用座席11とを、設置してあ
る。車輛のステアリングは、乗用座席11前方の
操縦ハンドル12により左右の前輪5を旋回させ
て行なうように、図られている。
ミツシヨンケース3内の前半部には第2−5図
に示すように、入力軸13と前進変速軸14と後
進変速軸15と歯車変速軸16とを、機体前後方
向に沿わせ互に平行させて設けてあり、このうち
入力軸13が、その延長線上のポンプ軸17と前
記伝動軸8とを介しエンジン2へ連動接続されて
いる。また歯車変速軸16は、その後端に一体形
成した小径の出力傘歯車18を介して左右の後輪
7方向へ常時連動接続されると共に、ミツシヨン
ケース3の前端下部に設けた前輪駆動力取出し軸
19に対し前輪駆動クラツチ20を介し選択的に
連動接続可能とされている。上記した前輪駆動力
取出し軸19は、第1図に示すカバー筒21内の
伝動軸及びフロントアクスルハウジング4内の伝
動機構を介し左右の前輪5に常時連動接続されて
いる。
ミツシヨンケース3内に設けられた走行用トラ
ンスミツシヨンは特に、互に直列に接続された油
圧クラツチ式の主変速装置22と歯車シフト式の
副変速装置23とを、ミツシヨンケース3内の前
半部において上下に配して設けてあるものに、構
成されている。前記した前進変速軸14と後進変
速軸15とは、主変速装置22の従動側に設けら
れていて、該両変速軸14,15はその前端部に
嵌着した出力歯車24,25を、歯車変速軸16
の前半部上に遊嵌設置した中空伝動軸26の前端
に一体形成された歯車27に対し、第4図に図示
のように噛合せることで、上記中空伝動軸26へ
と接続されている。主変速装置22は、入力軸1
3と前進変速軸14及び後進変速軸15間を適宜
の変速比でもつて連動連結し、変速された回転数
の回転力を中空伝動軸26に出力するものに構成
されている。他方、副変速装置23は、中空伝動
軸26と歯車変速軸16間を適宜の変速比でもつ
て連動連結するものに構成されている。
主変速装置22について更に説明すると、前進
変速軸14上には、入力軸13に嵌着された歯車
28,29に噛合されたF1歯車30F1及びF2
車30F2を、それぞれ遊嵌装置してあると共
に、遊転自在な該F1歯車30F1及びF2歯車30
F2を選択的に前進変速軸14に結合するための
多板式のF1油圧クラツチ31F1,31F2を設け
てある。またミツシヨンケース3の前端開口を覆
う蓋板32に支持させた支軸33上には後進用の
アイドラ歯車34を設けてあり、第4図に示すよ
うに入力軸13上の上記歯車28に噛合された該
アイドラ歯車34に対し噛合されたR歯車30R
を後進変速軸15上に遊嵌設置すると共に、遊転
自在な該R歯車30Rを選択的に後進変速軸15
に結合するための多板式のR油圧クラツチ31R
を、同様に後進変速軸15上に設けてある。上記
した各油圧クラツチ31F1,31F2,31F3
通例のように、F1歯車30F1,F2歯車30F2
R歯車30Rの各ボス部と変速軸14,15に固
定された各クラツチハウジングとに複数枚宛の摩
擦板と相手板とを、それぞれクラツチ軸線方向に
沿い摺動のみ自在に支持させて摩擦板及び相手板
群35を構成し、リターンばね36により後退附
勢させて上記クラツチハウジング内に設けられた
クラツチ作動用のピストン37を油圧作用で前進
させ上記摩擦板と相手板間を係合させて、クラツ
チ係合を得るものに構成されているが、前進変速
軸14に装架させてあるF1油圧クラツチ31F1
とF2油圧クラツチ31F2には特に、摩擦板及び
相手板群35を上記ピストン37の反対側から受
ける皿ばね38を内装させてある。また後進変速
軸15に装架させてあるR油圧クラツチ31Rは
特に、該後進変速軸15の一側、つまり図示の場
合には前端側に、片寄せて設置してある。
次に副変速装置23は、上記したR油圧クラツ
チ31Rの後方で後進変速軸15上に遊嵌設置さ
れた中空伝動軸40を備えており、この中空伝動
軸40は歯車変速軸16上の前記中空伝動軸26
に対し、中空伝動軸26の後端に一体形成した小
径歯車41と中空伝動軸40の前端に一体形成し
た大径歯車42を噛合せることで、減速連動連結
されている。この中空伝動軸40には互に径を異
にする2個の変速歯車43,44を一体形成して
ある。またミツシヨンケース3の内面上に突設し
た支壁部45′に回転自在に支持させた短長の減
速軸45に互に径を異にする2個の歯車46,4
7を嵌着すると共に、入力軸13上にボス部を共
通とし互に径を異にする2個の歯車48,49を
遊嵌設置し、中空伝動軸40上の小径側の変速歯
車43と減速軸45上の大径側の歯車46を噛合
せ、且つ、減速軸45上の小径側の歯車47と入
力軸13上の上記2個の歯車48,49のうちの
大径側の歯車48とを噛合せて、入力軸13上の
上記両歯車48,49のうちの小径側の歯車49
を、変速歯車43から入力されて減速回転せしめ
られるクリーブ変速段用の変速歯車に構成してい
る。他方、歯車変速軸16上にはボス部を共通と
する一体的な2個のシフト歯車50,51を、ス
プライン嵌合により摺動のみ自在に設けてあり、
このうちの大径側のシフト歯車50は上記した変
速歯車43と変速歯車49とに選択的に噛合せ得
るものに、また小径側のシフト歯車51は上記変
速歯車44に選択的に噛合せ得るものに、それぞ
れ形成されている。また前記中空伝動軸26端と
シフト歯車50,51のボス部とには互に噛合せ
得る爪52a,52bを形成してあつて、シフト
歯車50,51の変位により爪52a,52bを
噛合せることで係合せしめられる爪クラツチ52
が構成されている。
ミツシヨンケース3内に設けられた走行用変速
機構は、以上に説明したように構成されており、
主変速装置22によつては入力軸13により中空
伝動軸26を、F1油圧クラツチ31F1の作動で
F1歯車30F1を前進変速軸14に結合すること
で前進1速の回転数で、またF1油圧クラツチ3
1F2の作動でF2歯車30F2を前進変速軸14に
結合することで前進2速の回転数で、さらにR油
圧クラツチ31Rの作動でR歯車30Rを後進変
速軸15に結合することで後進1速の回転数で、
それぞれ選択的に回転させ得る、また副変速装置
23によつては中空伝動軸26により歯車変速軸
16を、シフト歯車50を変速歯車49に噛合せ
ることでクリーブ回転数で、またシフト歯車50
を変速歯車43に噛合せることで1速の回転数
で、さらにシフト歯車51を変速歯車44に噛合
せることで2速の回転数で、そして爪クラツチ5
2をクラツチ係合させることで3速の回転数で、
それぞれ選択的に回転させ得る。
なお第3図に示すように、前進変速軸14上に
はF2歯車30F2の一側で支筒体54を回転可能
に設置してあり、この支筒体54を、F2歯車3
0F2ボス部上の爪55と支筒体54上の爪56
とを係合させることでF2歯車30F2と一体回転
するように図ると共に、該支筒体54に内装させ
て支筒体54と前進変速軸14間に、前進変速軸
14側から相対的に車輛前進回転方向に駆動され
ると係合せしめられる一方向クラツチ57を、配
設している。この一方向クラツチ57は、例えば
特開昭52−131065号公報から公知のもので、エン
ジン2の停止時に車輛前進により後輪7とエンジ
ン2間を接続して、エンジン2の始動を容易とす
るとか降坂時にエンジン2にブレーキ作用を行な
わせるとかする。同様に第3図に示すように、後
進変速軸15の前端位には前記蓋板32前面に装
着された油路形成板58内で、つれ廻い防止ブレ
ーキ59を設けてある。このつれ廻い防止ブレー
キ59は、スプリング60作用で作動せしめられ
主変速装置22における油圧クラツチ31F1
31F2,31Rに対する作用油圧によつて切ら
れるものに構成されており、主変速装置22の中
立状態において後進変速軸15、したがつて主変
速装置22従動側の回転部材を制動し、車輛の不
測発進を防止する。
前記した入力軸13は図示の場合、第2図に示
すように、伝動軸61,62を介して前記PTO
軸9へと接続されており、両伝動軸61,62間
には一方向クラツチ63が、また伝動軸62と
PTO軸9間には減速装置を兼ねたPTOクラツチ
64が、それぞれ配設されている。第2図におい
て65は、前記ポンプ軸17にて回転駆動される
ポンプギヤを有し前記油路形成板58前面上に装
着された油圧ポンプで、主変速装置22における
油圧クラツチ31F1,31F2,31Rに油圧を
供給するためのものである。また第2,5図にお
いて20a,20bはそれぞれ、歯車変速軸16
上と前輪駆動力取出し軸19上とに設けられて前
記前輪駆動クラツチ20を構成する歯車である。
前記したように主変速装置22における前進変
速軸14上のF1油圧クラツチ31F1とF2油圧ク
ラツチ31F2とに、摩擦板及び相手板群35を
クラツチ作動用ピストン37の反対側から受ける
皿ばね38を内装させてあることによつては、上
記ピストン37が油圧作用によつて前進せしめら
れるときに皿ばね38が圧縮されつつある間、該
皿ばね38が油圧力に対抗してピストン37の前
進速度を遅くするから、該各多板式油圧クラツチ
31F1,31F2が比較的ゆつくりと緩衡的に作
動せしめられる。このことは、次のような意義を
有する。すなわち、車輛の前進方向への発進時及
び前進方向での増速時に該各油圧クラツチ31
F1,32F2が作動せしめられるわけであるが、
このように車輛が前進方向において発進もしくは
加速されるときは慣性からして機体重心が後方に
留まろうとする傾向を有することから、駆動車輪
である後輪7の接地駆動点と重心線との間隔が小
となつた条件下で車輛駆動が行なわれ、機体前部
が持上げられる傾向が生じて、シヨツクが発生し
易い。これに対し、図示の走行用トランスミツシ
ヨンでは上記のように前進変速段用の多板式油圧
クラツチ31F1,31F2に皿ばね38を内装さ
せて該各油圧クラツチ31F1,31F2を緩衡的
に作動させることとしてあるから、車輛の前進方
向への発進もしくは可速が比較的ゆつくりと行な
われて、上記のシヨツク発生が防止されるのであ
る。なお皿ばね38に代えてコイルばねを用いて
もよい。
この考案が奏する効果は、次の通りである。
すなわちこの考案は前後巾を比較的大とする多
板式油圧クラツチを複数個備える油圧クラツチ式
の主変速装置22によつて変速装置の全体が長尺
化される結果になることを避けるべく、主変速装
置22の前進変速段用の多板式油圧クラツチ31
F1,31F2を装架させる前進軸14と後進変速
段用の多板式油圧クラツチ31Rを装架させる後
進軸15とを各別に設け、また伝動軸本数が増す
ことを避けるべく、個数が少ない後進変速段用の
多板式油圧クラツチ31Rを装架する上記後進軸
15上におき該油圧クラツチ31Rを後進軸15
一端側に片寄せ配置した上で、それによつてあい
た後進軸15他端側で該後進軸15上に、前進軸
14及び後進軸15からギヤ伝動を受けて回転す
る副変速装置用の一連の変速歯車43,44を遊
嵌設置し該変速歯車43,44と歯車変速軸16
上に設けるシフト歯車50,51とを組合せて歯
車シフト式の副変速装置23を構成したものであ
り、さらに主変速装置22の後進変速段用の多板
式油圧クラツチ31Rは装架せずして長さ方向で
の余裕をもつ前進軸14上にエンジン停止時に降
坂方向への車輌暴走を阻止しまたエンジン引きが
けを容易とする一方向クラツチ57を設置したも
のであつて、主変速装置22と副変速装置23と
のために4本の伝動軸13−16を設ける構造
で、該両変速装置22,23の設置部におき全4
本の伝動軸をほぼ等しい軸長のものとし各伝動軸
の軸長の範囲でミツシヨンケース内をほぼあまね
く利用し余分のスペースをほとんど生じさせない
と共に、前進軸14上と後進軸15上とに多板式
油圧クラツチ31F1,31F2,31Rを振分け
設置したことによる主変速装置22の短縮化によ
つて主変速装置22及び副変速装置23から成る
変速装置全体の前後巾が圧縮されることとしミツ
シヨンケースの前後巾、ひいては作業車の機体長
の短縮に貢献する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を装備したフレー
ム式トラクタの概略側面図、第2図は同トラクタ
要部の縦断側面図、第3図は同トラクタ要部の一
部展開縦断側面図、第4図及び第5図はそれぞ
れ、一実施例における伝動軸配置と歯車噛合せ状
態を示すための模式的正面図である。 3……ミツシヨンケース、13……入力軸、1
4……前進変速軸、15……後進変速軸、16…
…歯車変速軸、22……油圧クラツチ式主変速装
置、23……歯車シフト式副変速装置、24,2
5……出力歯車、26……中空伝動軸、27……
歯車、28,29……歯車、30F1……F1
車、30F2……F2歯車、30R……R歯車、3
1F1……F1油圧クラツチ、31F2……F2油圧ク
ラツチ、31R……R油圧クラツチ、35……摩
擦板及び相手板群、37……ピストン、38……
皿ばね、40……中空伝動軸、41……小径歯
車、42……大径歯車、43,44……変速歯
車、49……変速歯車、50,51……シフト歯
車、52……爪クラツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互に直列に接続された油圧クラツチ式の主変速
    装置と歯車シフト式の副変速装置とを、ミツシヨ
    ンケース内において上下に配して設けてあり、主
    変速装置において前進変速段数の方が後進変速段
    数よりも多くされている走行用トランスミツシヨ
    ンにおいて、ミツシヨンケース3内に入力軸13
    と前進軸14と後進軸15と歯車変速軸16とを
    平行配置し、前記主変速装置22における原動側
    の変速用歯車28,29を入力軸13上に固定設
    置すると共に、該主変速装置22における従動側
    の変速用歯車30F1,30F2,30Rのうち前
    進変速段用の歯車30F1,30F2は前進軸14
    上に、また後進変速段用の歯車30Rは後進軸1
    5上に、それぞれ遊嵌設置して、前進変速段用の
    多板式油圧クラツチ31F1,31F2と後進変速
    段用の多板式油圧クラツチ31Rとを前進軸14
    上と後進軸15上とに振分けて設置し、また後進
    軸15上に設けた上記の歯車30R及び多板式油
    圧クラツチ31Rを後進軸15の一端側に片寄せ
    て配置して、該後進軸15の他端側で後進軸15
    上に、前進軸14及び後進軸15から歯車変速軸
    16上に遊嵌設置した歯車27,41を含むギヤ
    列を介しギヤ伝動を受けて該両軸14,15と同
    行回転する一連の変速歯車43,44を遊嵌設置
    し、前記した歯車シフト式の副変速装置23の変
    速用ギヤ群を該一連の変速歯車43,44と歯車
    変速軸16上に摺動のみ自在に設けた一連のシフ
    ト歯車50,51とから構成し、さらに前進軸1
    4上に設けた前記歯車30F1,30F2のうちの
    最高速変速段用の歯車30F2に配して該前進軸
    14上に、前進軸14側から車輌前進方向に駆動
    されると係合して該歯車30F2を前進軸14に
    対し結合する一方向クラツチ57を設けたことを
    特徴としてなる、自走式作業車の走行用トランス
    ミツシヨン。
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