JPS6152715B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的） 本発明は、かみそり本体部に収納されるモータ
出力軸に対し軸芯方向に往復動する第１の往復刃
アタツチメントと軸芯直角方向に往復動する第２
の往復刃アタツチメントを上記モータ出力軸に対
し変換自在として成る複往復動電気かみそりに係
るもので、部品点数の削減を図り構造を簡単にし
て複往復動を得るようにすることを目的とする。

（発明の背景） 古来、除毛具は日本かみそりの様な柄と刃がＩ
型のものと安全かみそりの様なＴ型のものとに大
別される。それに使用する部位によつて、違つた
使い勝手がある。そこで全般的な電気的除毛具を
提供する場合にはＩ型、Ｔ型両方の使い勝手を与
える必要がある。そこで、駆動モータを用いる電
気かみそりにおいて、１つの駆動モータから横型
（Ｔ型）振動と縦型（Ｉ型）振動を得る変換機構
が要求される。本発明はかゝる背景に立脚して為
されたものであり、以下図面に示す実施例に従つ
て本発明を説明する。

（実施例の構成及び動作） 第１図乃至第６図の図において、１はかみそり
本体であり、内部にモータ２を収納している。３
はかみそり本体１内に収納されるフエースギアで
あり、一体的に偏心カム４を有しモータ出力軸２
ａの直角方向配列される支軸５に軸支され、モー
タ出力軸２ａに取付けられたピニオン歯車６にか
みあう。すなわちフエースギア３とピニオン歯車
６と偏心カム４はモータ出力軸２ａに対し回転を
直角変換し円運動を出力する変換装置７を構成す
る。８は長尺板形状の駆動桿であり、根元に偏心
カム４に嵌合する透孔８ａを有し中央付近に駆動
桿支軸９が貫通支持する長孔８ｂを有し、先端に
当該駆動桿長手方向に突出する第２の係合突起８
ｃ及び該係合突起８ｃと直角方向に突出する第１
の係合突起８ｄを有する。そして駆動桿８は根元
が偏心カム４により円運動をし中央付近の長孔８
ｂは駆動桿支軸９に沿つて拘束されているので先
端はすなわち第１の係合突起８ｃ及び第２の係合
突起８ｄは略長円運動をする。

１０ａは第１のアタツチメント１０を構成すべ
き第１のハウジングであり、図示しないが例えば
弾性突起を介して上記かみそり本体１に着脱自在
に取付けられる。１１は根元を第１の往復刃１２
に固定された片持梁状の縦型刃用継手であり、先
端に設けられた嵌合孔１１ａは上記駆動桿８の第
１の係合突起８ｄに嵌合自在であり、嵌合により
連結される。そして縦型刃用継手１１は根元を支
点として梁状弾性変形するので、第１の係合突起
８ｄの略長円運動のうちモータ出力軸軸芯直角方
向（図示ｘ）の偏位は伝達されずモータ出力軸軸
芯方向（図示ｙ）の偏位のみ伝達される。１３は
第１のハウジング１０ａに固定される固定刃であ
り、上記第１の往復刃１２をすなわち縦型刃に摺
接してひげ若しくは髪を切断する。

１４ａは第２のアタツチメントを構成すべき第
２のハウジングであり、根元を上記第１のハウジ
ング１０ａと同様かみそり本体１に取付けられ、
先端付近に屈曲部１４ｂを有している。１５は根
元に第２の往復刃１６を取付けた横型刃用継手で
あり、先端に設けられたコ字型挾持溝１５ａを上
記駆動桿８の第２の係合突起８ｃに嵌合自在であ
り、嵌合により連結される。そして第２の係合突
起８ｃはコ字型挾持溝１５ａの開口方向にはすべ
りを発生するので、第２の係合突起８ｃの略長円
運動のうちモータ出力軸芯方向（図示ｙ）の偏位
は伝達されず、モータ出力軸軸芯直角方向（図示
ｘ）の偏位のみ伝達される。尚、１７は横型刃用
継手１５を駆動桿８方向に押圧せるバネであり、
コ字型挾持溝１５ａの上記すべりと補完して図示
ｙ方向の偏位を伝達しない。１８は第２のハウジ
ング１４ａに固定される固定刃であり、上記第２
の往復刃１６すなわち横型刃に摺接してひげ若し
くは髪を切断する。

（他の実施例） 第７図及び第８図は他の実施例を示すものであ
る。前記実施例における駆動稈８はかみそり本体
１に収納され、第１アタツチメント１０用と第２
アタツチメント１４用に共用されたものである
が、この実施例にあつては第７図に示される第１
アタツチメント１０及び第８図に示される第２ア
タツチメント１４内にそれぞれに駆動桿８及び
８′を収納し該駆動桿８，８′の根元に設けられた
コ字型挾持溝８ｅ，８′ｅをかみそり本体１に収
納される変換装置７の偏心カム４に交換自在に連
結したものであり、駆動桿８，８′が２つある点
で前記実施例より劣るとしても本発明の基本的思
想において同じものである。

（本発明に対比される従来例） 第９図乃至第１１図は本発明に対比される従来
例として、モータ２の出力軸には単なる継手１９
が設けられ、交替性を要求されるが故に第１のア
タツチメント１０及び第２のアタツチメント１４
には継手受２０をそれぞれ備え、第１のアタツチ
メント１０には回転方向を直角に変換するフエー
スギア２０及びピニオン歯車２１の方向変換装置
を第２のアタツチメント１４より余分に有するも
のを示している。

かゝる従来例にあつては、第１のアタツチメン
ト１０及び第２のアタツチメント１４それぞれに
継手受２０を配設しなければならないので、コス
ト高になる欠点と、第１のアタツチメント１０に
は方向変換装置分の伝達損失が発生するので、第
１の往復刃１０と第２の往復刃１４により切断力
すなわち切断性能が異なる欠点とがある。

（本発明の効果） かゝるように本発明の複往復動電気かみそり
は、モータ出力軸に対し回転を直角変換し円運動
を出力する変換装置を形成し、該変換装置に根元
を連結され中央部付近を拘束して先端部が略長円
運動する駆動桿を取付け、該駆動桿の先端部に、
先端部の回転運動を縦型刃を軸芯方向への往復動
に変換する第１のアタツチメントまたは横型刃を
軸芯直角方向への往復動に変換する第２のアタツ
チメントを変換自在に接続して成ることを特徴と
するものであるので、本発明に対比される従来例
の欠点、すなわち部品点数が多くコスト高である
欠点及び第１の往復刃と第２の往復刃により切断
性能が異なる欠点が解消され、有用な電気かみそ
りを提供することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本発明の実施例である複往
復動電気かみそりを示すもので、第１図はかみそ
り本体部の断面図、第２図は駆動桿に係る要部Ａ
矢視図、第３図は第１のアタツチメントを示す断
面図、第４図は第１のアタツチメントの要部を示
すＢ矢視図、第５図は第２のアタツチメントを示
す断面図、第６図は第２のアタツチメントの要部
を示すＣ矢視図である。第７図及び第８図は本発
明の他の実施例を示すもので、第７図ａは第１の
アタツチメントを取付けた状態の全体断面図、第
７図ｂはその要部を示すＤ矢視図、第８図ａは第
２のアタツチメントを取付けた状態の要部断面
図、第８図ｂはその要部分解斜視図である。第９
図乃至第１１図は本発明に対比される従来例を示
すもので、第９図はかみそり本体部の断面図、第
１０図は第１のアタツチメントの一部分解断面
図、第１１図は第２のアタツチメントの断面図で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ かみそり本体部に収納されるモータ出力軸に
   対し、軸芯方向に往復動する第１の往復刃アタツ
   チメントと軸芯直角方向に往復動する第２の往復
   刃アタツチメントを上記モータ出力軸に対し変換
   自在として成る複往復動電気かみそりにおいて、
   モータ出力軸に対し回転を直角変換し円運動を出
   力する変換装置を形成し、該変換装置に根元を連
   結され中央部付近を拘束して先端部が略長円運動
   する駆動桿を取付け、該駆動桿の先端部に、先端
   部の回転運動を縦型刃を軸芯方向への往復動に変
   換する第１のアタツチメントまたは横型刃を軸芯
   直角方向への往復動に変換する第２のアタツチメ
   ントを変換自在に接続して成ることを特徴とする
   複往復動電気かみそり。