JPS6116390Y2

JPS6116390Y2 -

Info

Publication number: JPS6116390Y2
Application number: JP1981058174U
Authority: JP
Priority date: 1981-04-22
Filing date: 1981-04-22
Publication date: 1986-05-20
Also published as: JPS57171069U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は建屋に開設した窓開口部に装着する
出窓に関し、その目的は組立施工が容易でかつ連
結強度に優れた出窓を提供することにある。

次に、本考案の一実施例を図にしたがつて説明
すると、図中Ｓは窓開口部に装着された出窓の全
体であつて、同出窓Ｓは窓枠部２、床板７および
左右の側壁板１０と屋根部１４とより構成されて
いる。

３は、窓枠部２の上枠であつて、その断面にお
いて、３Ａは摺動ウエブであつて、同摺動ウエブ
３Ａの下面側にはその長手方向に沿つて障子溝３
Ｂ，３Ｃおよび網戸３Ｄが形成されている。な
お、３Ｅは上枠３の長手方向に沿つて形成された
ビス受けである。

４は窓枠部２の下枠であつて、その断面におい
て、４Ａは摺動ウエブであつて屋外側へ下降する
階段状に障子ウエブ４Ｂ，４Ｃよび網戸ウエブ４
Ｄが形成され、各ウエブ４Ｂ，４Ｃ，４Ｄにはそ
れぞれレール４Ｅが条設されている。また、網戸
ウエブ４Ｄの屋外端には前縁４Ｆが垂設されると
ともに、その下端部には図示下方開放の溝部４Ｇ
が形成されている。また、摺動ウエブ４Ａの屋内
端には鉛直状に屋内縁４Ｈが設けられ、同縁４Ｈ
の上端には屋内側へ突出する取付片４Ｊが形成さ
れている。また、屋内縁４Ｈの上端部寄りには屋
内側へ突出する突片４Ｋが設けられて取付片４Ｊ
とにより床板７を嵌挿する溝部４Ｌが形成されて
いる。また、溝部４Ｇと屋内縁４Ｈの端部間には
水平状に下縁４Ｍが設けられて下枠４には中空部
４Ｎが一体に形成されている。なお、４Ｐは下枠
４の長手方向に沿つて形成されたビス受けであ
る。

５は、窓枠部２の図示左側の縦枠であつて、そ
の断面において、５Ａは戸当ウエブであつて、上
枠３および下枠４の張出幅と対応する張出幅を有
して鉛直状に設けられ、その図示右側面には仕切
片５Ｂ，５Ｃ，５Ｄが突設されて戸当溝５Ｅ，５
Ｆが設けられ、仕切片５Ｃの屋外面には気密部材
を嵌着するあり溝５Ｇが形成されている。また、
戸当ウエブ５Ａの屋外端の図示左側面には飾面５
Ｊを有する断面略Ｃ型状の補強枠５Ｈがその長手
方向に沿つて一体に形成され、同補強枠５Ｈの屋
内片５Ｋの一部には屋内側へ向つて突片５Ｌが突
設されて側壁板１０の端縁を嵌挿可能な凹部５Ｍ
が形成されるとともに戸当ウエブ５Ａの背面側に
は側壁板１０の当接部５Ｎが形成されている。

６は、窓枠部２の図示右側の縦枠であつて、こ
の縦枠６は左側の縦枠５に形成されたある溝５Ｇ
が屋内側に形成されたことが相違するのみで、他
の部位は対称形状に形成されているので同位の部
位には番号６に同符号Ａ〜Ｎを附してその説明は
省略する。

このように形成された上枠３、下枠４および左
右の縦枠５，６はビス受け３Ｅ，４Ｐを介して連
結されて方形状に枠組みされた窓枠部２が形成さ
れている。なお、窓枠部２を枠組みしたとき、左
右の縦枠５，６は図示のようにその下端部側は下
枠４の取付位置より所定の長さ下方へ延設されて
いる。このように枠組みされた窓枠部２の下枠４
側には床板７が、また、左右の縦枠５，６には側
壁板１０が取付けられている。

７は上記した床板であつて、所定のスペースを
有する平板状に形成されるとともに、窓開口部Ｗ
に装着したときには図示のように屋内縁は屋内側
へ若干張出す大きさに形成され、同板７の屋内側
下面には図示のように補助板８が止着されてい
る。また、床板７にはその上面および上面より屋
内側下面にわたつてステンレス板あるいは合成樹
脂板等からなる保護板９が止着されている。この
ように形成された床板７の屋外縁は下枠４の溝部
４Ｌに嵌挿されてねじ２７Ａにより止着されてい
る。

１０は左右の側壁板であつて、所定の張出幅を
有し、その下縁側は床板７の取付位置より図示の
ように下方へ延設する長さに形成され、同板１０
の外側面および外側面より下縁側内面にわたつて
保護板９が止着され、その内側面の床板７の取付
位置に沿つて図示断面略Ｌ型状の取付部材１１が
取付けられている。また、側壁板１０の図示屋内
側の外側面および内側面に沿つて取付部材１２，
１３が止着されている。このように形成された側
壁板１０はその屋外側は縦枠５，６の戸当ウエブ
５Ａ，６Ａの背面の当接部５Ｎ，６Ｎに当接され
るとともに、その外縁は凹部５Ｍ，６Ｍに嵌挿さ
れてねじ２７Ｂにより止着され、また、内側に取
付けた取付部材１１の取付片１１Ａが床板７の上
面に沿つて当接されてねじ２７Ｃに止着されてい
る。このように枠組みされた窓枠部２および左右
の側壁板１０上部側には閉蓋状に屋根部１４が取
付けられている。

１４は上記した屋根部であつて、垂直壁板１
５，桁材１６、屋根板１７、天井板１８および上
部外装板２１と縁枠２０とにより構成されてい
る。

１５は垂直壁板であつて、屋根部１４の基取付
部となるもので、鉄鋼板等からなり、同板１５に
は所定の間隔で図示のように対応して切起し施工
されて上下に取付片１５Ａ，１５Ｂがその長手方
向に沿つて複数箇所形成されている。このように
形成された垂直壁板１５と窓枠部２の取付部とな
る桁材１６との間には屋根板１７が屋外側へやや
下傾状に止着され、その下方には天井板１８が止
着されている。なお、取付片１５Ａ，１５Ｂと屋
根板１７および天井板１８との止着は鋲着Ｒで例
示したがねじ着であつてもよい。また、天井板１
８の左右側縁の上面には縁部材１９が止着されて
いる。この屋根板１７と天井板１８との屋外側端
部間には縁枠２０が鋲着されている。

２０は上記した縁枠であつて、アルミニウム等
の軽合金材等の押出型材よりなるもので、その断
面において、２０Ａは縁片であつて鉛直状に設け
られ、その下端部には天井板１８に取付けられる
取付片２０Ｂが形成されている。また、縁片２０
Ａは下方へ延設されかつ屋内側へ折返される断面
略Ｌ型状の折返片２０Ｃが形成されている。ま
た、縁片２０Ａの上端には屋外側へ向つて断面略
かぎ形状の係合片２０Ｄが形成されている。この
ように形成された縁枠２０は屋根板１７と天井板
１８との先端部間に沿つて鋲着R₁，R₂されてい
る。また、この縁枠２０は第３図に示すように屋
根部１４の左右側部に沿つて図示のようにその取
付片２０Ｂを介して天井板１８の側縁に鋲着R₃
されている。なお、この鋲着R₁，R₂，R₃はねじ
着であつてもよい。また、取付片１５Ｂ側には図
示断面かぎ形状の取付縁枠２２がその長手方向に
沿つて一体状に鋲着されている。

２１は屋根部１４の上部外装板であつて、鉄鋼
材あるいはステンレス鋼材等の板材を折曲成形し
てなるもので、その断面において、２１Ａはウエ
ブであつて屋根板１７の上面に沿つて屋外側へ下
傾状に形成され、その屋外端は下方へ折曲されて
前縁２１Ｂが形成されるとともに、さらに屋外側
へ折曲されて縁枠２０の係合片２０Ｄと係合する
折返片２１Ｃが形成されている。また、ウエブ２
１Ａの屋内端は上方へ鉛直状に折曲されて図示垂
直壁板１５と重合状に当接する取付片２１Ｄが形
成されている。また、ウエブ２１Ａの左右両側縁
は下方へ折曲されて側片２１Ｅが形成されるとと
もに、さらに図示内側へ折曲されて縁枠２０と係
合する折返片２１Ｆが形成されている。

このように形成された上部外装板２１は屋根板
１７上に載置されるとともに、その折返片２１
Ｃ，２１Ｆが縁枠２０と係合され、また、その取
付片２１Ｄは垂直壁板１５に重合当接されて例え
ば点溶接等により止着されて屋根板１４が形成さ
れている。

このように形成された屋根部１４は窓枠部２お
よび左右の側壁板１０上に載置されて窓枠部２の
上枠３は桁材１６に対し取付用ねじ２８に止着さ
れ、また、天井板１８と左右の側壁板１０とはそ
の内側隅角部に沿う断面略Ｌ形状の取付部材２３
を介して相互に結合されて、出窓Ｓが形成され、
同出窓Ｓはその床板７が図示のように窓開口部Ｗ
の敷居２９上に載置されて床板７と敷居２９とは
その屋内側隅角部に沿う断面略かぎ形状の取付部
材２４を介して止着されるとともに各取付部材を
介して一体的に装着されている。

なお、図中２５は窓枠部２に建付けたガラス障
子、２６は同じく網戸である。

次に、上記のように構成された本実施例の作用
および効果について説明する。

さて、本例出窓Ｓは、前面に方形状に枠組みし
た窓枠部２を設け、側面に側壁板１０を装着する
出窓Ｓであつて、窓枠部２の左右の縦枠５，６の
背面には側壁板１０の当接部５Ｎ，６Ｎを形成
し、かつ同背面の屋外側に側壁板１０の端部を嵌
合する凹部５Ｍ，６Ｍを形成して側壁板１０を左
右の縦枠５，６に装着する構成としたものであ
る。したがつて、側壁板１０と左右の縦枠５，６
とはその取付部となる当接部５Ｎ，６Ｎと重合状
に当接して連結する構成であるから、連結施工が
極めて容易でかつ強固に連結枠組みすることがで
き、出窓自体の枠組強度を著高することができ
る。また、側壁板１０の取付けは縦枠５，６に形
成した凹部５Ｍ，６Ｍその端部を嵌込み、縦枠
５，６の当接部（戸当ウエブ）５Ａ，６Ａに止着
するだけで極めて省力的に連結枠組みし得るばか
りでなく、側壁板１０の端部を凹部５M.６Ｍに
嵌込むことで、側壁板１０の端部処理のための格
別の手段が不要となる利点がある。

さて、本考案は前面に方形状の窓枠部を設け、
側面に側壁板を装着する出窓であつて、前記窓枠
部の左右の縦枠の背面には前記側壁板の当接部を
形成し、かつ同背面の屋外側に前記側壁板の端部
を嵌合する凹部を形成して前記側壁板を前記縦枠
に装着する構成としたことにより、側壁板の取付
けは縦枠に形成した凹部にその端部を嵌合しかつ
当接部に重合状に当接して止着するのでその連結
施工を省力的に行うことができかつ強固に連結枠
組みすることができて、出窓全体の枠組強度を著
高することができ、さらに、側壁板の端部処理の
ための格別の手段が不要となるので出窓として極
めて実用性に優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
平断面図、第２図は縦断面図、第３図は第１図の
−線縦断面図である。２……窓枠部、５，６……縦枠、５Ｍ，６Ｍ…
…凹部、５Ｎ，６Ｎ……当接部、１１０……側壁
板、Ｓ……出窓。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前面の方形状の窓枠部を設け、側面に側壁板を
装着する出窓であつて、前記窓枠部の左右の縦枠
の背面は前記側壁板の当接部を形成し、かつ同背
面の屋外側に前記側壁板の端部を嵌合する凹部を
形成して前記側壁板を前記縦枠に装着する構成と
したことを特徴とする出窓。