JPS6115321Y2 - - Google Patents

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JPS6115321Y2
JPS6115321Y2 JP11789280U JP11789280U JPS6115321Y2 JP S6115321 Y2 JPS6115321 Y2 JP S6115321Y2 JP 11789280 U JP11789280 U JP 11789280U JP 11789280 U JP11789280 U JP 11789280U JP S6115321 Y2 JPS6115321 Y2 JP S6115321Y2
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ball
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inertial
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、支持体と被支持体との間に介在さ
れてこれらの相対的な低加速度変位を許容すると
ともに高加速度変位を抑制する緩衡器に関する。
例えば各種のプラントや火力発電所において
は、各種の配管が多数使用されているが、この配
管が例えば温度変化等によつて緩やかに即ち低加
速度的に変位する場合これを許容し、他方、例え
ば地震等によつて急速に即ち高加速度的に変位す
る場合これを抑制する必要がある。このため、一
般に、配管(被支持体)を構築物等の支持体に緩
衡器を介して支持させている。
近年、この種の緩衡器として外部から加わる直
線運動を回転体の回転運動に変換し、前記回転体
が低加速度的に回転する際該回転体と一体的に慣
性体が同軸回転し、他方前記回転体が高加速度的
に回転する際該回転体に対し前記慣性体が回転遅
れを生じかつこれに関連して前記回転体と前記慣
性体とをそれらの回転軸線方向に相対的に離間さ
せることにより前記直線運動に対する制動力を発
生するように構成したものが知られている。この
ような緩衡器は、前記回転体に対する前記慣性体
の回転遅れに基づいて、これらの回転軸線方向に
相対的に離間移動させるためのいわゆるカム機構
部を有している。このカム機構部には前記直線運
動に対する制動力の応力が加わるため、その機械
的な強度と共に作動の円滑さが要求されている。
ところで、従来このような緩衡器にあつては、
前記カム機構部が次のように構成されている。す
なわち、回転体と慣性体の回転軸線方向における
それらの対向面のそれぞれに対称的に設けられて
それらの円周方向に沿つて漸次浅くなる円弧状で
かつ断面略V字形の対の傾斜溝と、これらの対の
傾斜溝間に転動自在に介在されたボールなどによ
つて構成され、そして、各傾斜溝において、その
円弧内周側の壁面と円弧外周側の壁面との2箇所
に前記ボールが接触しながら転動するようになさ
れている。ところが、各傾斜溝は、そこにおける
前記両壁面上のボールの転動軌跡が、前記回転体
と慣性体の同一回転軸線に直交する同一平面上に
位置するようにその溝形状が設定されている。こ
のための前記両壁面上におけるボールの周速が異
なり、そのボールと前記両壁面間に滑りが生じて
そのボールの転動が不円滑となると共に、傾斜溝
の壁面に偏摩耗を来たすおそれがあり、この結
果、このカム機構部の作動が不円滑となつて、緩
衡器の作動が不安定となるという問題があつた。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
ボールが接触する傾斜溝内の複数の接触部におけ
るそのボールの周速が等しくなるようにその傾斜
溝を形成することによつて、そのボールの転動を
円滑とし、この結果、作動安定性が優れた緩衡器
を提供することを目的とするものである。
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
図中1は複数の構成部材の結合でなる筒体であ
つて、その両端は閉塞されている。この筒体1の
内部中央にはロツド2が矢印A,B方向摺動自在
に支持され、またこのロツド2の一端は筒体1の
一端部を貫通して外方へ突出されている。筒体1
の大径部分の内周部には、中央部にロツド2が貫
通するようにされた回転体3がベアリング4を介
して回転自在に取付けられてる。これら回転体3
とロツド2との間には、筒体1に対するロツド2
の矢印A,B方向の直線移動を回転体3の回動に
変換するための運動変換機構5が設けられてい
る。この運動変換機構5は、例えばロツド2の外
周部に設けられたねじ部と、このねじ部に螺合す
るように回転体3に転動自在に設けられた複数の
ボールとによつて構成されている。また、第1図
中における回転体3の左側の小径部分3aには、
慣性体6が矢印A,B方向摺動自在にかつ回転自
在に嵌装されている。これらの回転体3と慣性体
6の矢印A,B方向における対向面3b,6aの
それぞれには、対称でかつ互いに対向する対の傾
斜溝7,8が設けられている。これらの傾斜溝
7,8は、第2図、第3図に示すように、回転体
3および慣性体6の円周方向に沿つた円弧状で、
かつそれぞれ中央から両側に向かうにしたがい漸
次浅くなるように形成され、そして、これら各対
の傾斜溝7,8間にはボール9が転動自在に介在
されている。また、これら傾斜溝7,8は、第2
図、第5図に示すように回転体3と慣性体6の回
転軸線C寄りの曲面状の壁面7a,8a(円弧内
周側に位置する壁面)と、前記回転軸線Cから遠
ざかる側の曲面状の壁面7b,8b(円弧外周側
に位置する壁面)とを有している。傾斜溝8内に
おけるボール9の各転動状態において(第5図参
照)、両壁面8a,8bにおけるボール9との接
触点P1,P2の結線の延長が、前記回転軸線C上に
おけるボール9の公転中心点P3を通るように、壁
面8a,8bの曲率中心点O1,O2が、それぞれ
の曲率半径線上にボール9の中心点O0が位置す
るような異なる点に設定されている。ボール9の
転動に伴う壁面8a,8b上の接触点P1,P2の移
動軌跡を、それぞれ第2図中仮想線D,Eで表わ
す。ここで、前記傾斜溝8における接触点P1,P2
について換言すれば、これらは前記回転軸線Cか
らの離間距離に対応する距離だけ前記回転体3と
慣性体6との相対的な離間方向(第5図中左方)
へずれて設定されている。これらの相互間のずれ
距離を第5図中Fで示す。なお、傾斜溝7におけ
る壁面7a,7bは、前記壁面8a,8bと対称
的に形成されている。
慣性体6の第1図中左方の側面と筒体1の内壁
面1aとの間には、弾圧スプリング10が介在さ
れていて、そのスプリング力によつて、常時、慣
性体6は矢印B方向に付勢され、そしてボール9
を介して回転体3に圧接させられている。このた
め、通常、慣性体6は、第3図に示すようなボー
ル9の安定状態でかつ所定の間隔Gを隔てて回転
体3に対し一体的に連係されていると共に、第1
図に示すように筒体1の内壁面1aから矢印B方
向に若干の距離だけ離間させられている。また、
筒体1の内壁面1aと慣性体6との対向部分は、
それらが慣性体6の矢印A方向への移動によつて
互いに圧接したとき、それらの相対的な回転変位
を制動する接触摩擦力を発生するようになされて
いる。なお、筒体1の内壁面1aにおいて、スプ
リング10との当接箇所にベアリングを配備する
等して、筒体1に対するスプリング10の回転摺
動を円滑なものとすることが好ましい。
次に、上記構成の緩衡器の作用について説明す
る。
通常は第1図、第3図に示すような状態にあつ
て、慣性体6は回転体3と共に一体的に回転可能
とされている。
ま、配管等の被支持体が例えば温度変化等によ
つて緩やかに即ち低加速度的に変位した場合、筒
体1とロツド2が相対的に矢印A,B方向に低加
速度的に移動し、これに伴い回転体3が低速回転
すると共に、慣性体6は第3図に示すような連係
状態のまま回転体3に追従して低速回転する。即
ち、このような場合、慣性体6は回転体3と共に
一体的に回転し、従つて抵抗力は生ぜず、配管等
の被支持体の緩やかな即ち低加速度的な変位を許
容する。
次に、配管等の被支持体が例えば地震等によつ
て急激に即ち高加速度的に変位した場合、筒体1
とロツド2が相対的に矢印A,B方向に高加速度
的に移動し、これに伴い回転体3が高速回転す
る。すると、慣性体6は回転体3に追従して回転
することができず、これらの間に相対的な回転ず
れが生じる。これにより、第4図に示すようにボ
ール9は傾斜溝7,8のうち少なくとも一方の浅
い部分に変位し、この結果、慣性体6は、回転体
3から離間する方向即ち矢印A方向にスプリング
10の力に抗して移動され、そして、回転体3と
の対向間隔がHとなつた時点で筒体1の内壁面1
aに圧接させられる。すると、これらの間に制動
摩擦力が発生し、この制動力の反力が慣性体6と
ボール9を介して回転体3に作用してその回転を
制動する。したがつて、このような場合、配管等
の被支持体の急激な即ち高加速度的な変位は抑制
される。ところで、前記ボール9の変位に際し、
このボール9は、傾斜溝7,8の壁面7a,7
b,8a,8bに対する各接触部上に等しい周速
で転動する。すなわち、傾斜溝8内において、ボ
ール9との接触移動軌跡Eはその内側に位置する
軌跡Dよりも当然長いが(第2図参照)、その分
だけ接触点P2に対するボール9の回転半径r2(第
5図参照)が接触点P1に対するボール9の回転半
径r1よりも長いから、ボール9は回転軸線Cに直
交する軸線を中心として壁面8a,8bに対し
等しい周速で円滑に転動する。なお、傾斜溝7に
おいても、ボール9は同様にして円滑に転動す
る。
その後、前記高加速度的な変位力が解除される
と、スプリング10の復元力によつて、回転体
3、慣性体6、ボール9の相対位置関係は第1
図、第3図に示すような元の通常状態に自動的に
復帰する。
なお、前記傾斜溝7,8におけるボール9との
接触点P1,P2を、第6図に示すような凸部7c,
8c,7d,8dによつて設定するようにしても
よく、また、傾斜溝7,8の一方を単にボール9
を転動自在に収納する収納溝としてもよい。
また、この考案は回転体3と慣性体6との相対
的なずれ力を変換して、これら両者を離間移動さ
せるいわゆるカム機構部の特徴を有するから、そ
の他の部分の構成については何ら前記実施例に限
定されず、適宜設計変更が可能であり、また、前
記ずれ力を変換して慣性体6の一部分を回転体3
から離間移動させ、この一部分の離間移動によつ
て制動力を発生するように構成してもよい。
このように、この考案による緩衡器によれば、
回転体と慣性体の回転軸線方向におけるそれらの
対向面にそれらの円周方向に沿つて漸次浅くなる
円弧状の傾斜溝をそれぞれ設け、該傾斜溝間にボ
ールを介在させ、かつ前記傾斜溝における前記ボ
ールとの接触部を、前記傾斜溝の円弧内周側の点
接触部と円弧外周側の点接触部との複数の点接触
部とし、前記回転体及び慣性体の軸線と直交しか
つ前記円弧内周側の点接触部を通る平面と前記円
弧外周側の点接触部を通る平面との平行平面間隔
を、前記複数の点接触部における前記ボールの周
速が等しくなる間隔としているから、傾斜溝の複
数の点接触部におけるボールの周速を等しくし
て、ボールに円滑に転動させることができ、これ
により傾斜溝の壁面とボールとの間の滑りを防止
することができるので、傾斜溝の壁面に偏摩耗が
生じるのを防ぐことができ、この結果、作動安定
性が優れた緩衡器を提供することができる等の効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す概略縦断面
図、第2図はその慣性体の傾斜溝に対するボール
の配置形態の説明図、第3図は第1図の−線
に沿う一部の拡大断面図、第4図は制動作動時に
おける第3図同様の図、第5図は第3図の−
線に沿う一部の拡大断面図、第6図はこの考案の
第2実施例を示す第5図同様の図である。 1……筒体、2……ロツド、3……回転体、3
b……対向面、6……慣性体、6a……対向面、
7……傾斜溝、8……傾斜溝、9……ボール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外部から加わる直線運動を回転体の回転運動に
    変換し、前記回転体が低加速度的に回転する際該
    回転体と一体的に慣性体が回転し、他方前記回転
    体が高加速度的に回転する際該回転体に対し前記
    慣性体が回転遅れを生じかつこれに関連して前記
    回転体と前記慣性体とをそれらの回転軸線方向に
    相対的に離間させることにより前記直線運動に対
    する制動力を発生するように構成した緩衡器にお
    いて、前記回転体と前記慣性体の回転軸線方向に
    おけるそれらの対向面にそれらの円周方向に沿つ
    て漸次浅くなる円弧状の傾斜溝をそれぞれ設け、
    該傾斜溝間にボールを介在させ、かつ前記傾斜溝
    における前記ボールとの接触部を、前記傾斜溝の
    円弧内周側の点接触部と円弧外周側の点接触部と
    の複数の点接触部とし、前記回転体及び慣性体の
    軸線と直交しかつ前記円弧内周側の点接触部を通
    る平面と前記円弧外周側の点接触部を通る平面と
    の平行平面間隔を、前記複数の点接触部における
    前記ボールの周速が等しくなる間隔としたことを
    特徴とする緩衡器。
JP11789280U 1980-08-20 1980-08-20 Expired JPS6115321Y2 (ja)

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JP11789280U JPS6115321Y2 (ja) 1980-08-20 1980-08-20

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11789280U JPS6115321Y2 (ja) 1980-08-20 1980-08-20

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Publication Number Publication Date
JPS5740746U JPS5740746U (ja) 1982-03-05
JPS6115321Y2 true JPS6115321Y2 (ja) 1986-05-13

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ID=29478629

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JP11789280U Expired JPS6115321Y2 (ja) 1980-08-20 1980-08-20

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JP6297454B2 (ja) * 2014-08-28 2018-03-20 株式会社免制震ディバイス 免震用ダンパ

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JPS5740746U (ja) 1982-03-05

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