JPS6025548Y2 - 秤量装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、被計量物を搬送する過程において、計量部
で一時的に停止させることにより重量測定を行ない、所
望のラベルを貼着して排出させる秤量装置に関するもの
である。

従来、この種の装置においては計量部もモータにより駆
動されるコンベアにより構成されており、その重量はき
わめて大きくて秤としてはその初荷重が高いものである
。

そのため、計量部の感度や精度も高くすることは難かし
く、しかも、フルオートシステムとして大がかりな装置
にする必要のあるものである。

この考案は、このように点に鑑みなされたもので、計量
部の重量を軽減することができる秤量装置を得ることを
目的とするものである。

この考案は、計量部を傾斜可能なコロコンベアとし、こ
れにより、被秤量物の自重による搬送を行なわせるとと
もに計量時にはストッパーにより一時的に停止させるこ
とができ、したがって、計量部の重量をきわめて軽減す
ることができ、しかも、被計量物の送りを制御するスト
ッパーも軽量物で簡単に形成することができるように構
成したものである。

この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

まず、テーブル１が設けられ、このテーブル１上にはそ
の手前側の全長にわたって断面コの字形のコンベアフレ
ーム２が取付けられている。

このコンベアフレーム２内には左より搬入コンベア部３
、計量部４、貼付コンベア部５が順次連設されている。

゛そして、前記貼付コンベア部５の背部には自動貼付装
置６を備えた本体７が設けられている。

また、被計量物Ａの進行位置を各部で検出するＶ１検出
器８、Ｖ２検出器９、■３検出器１０が設けられている
。

ついで、前記搬入コンベア部３の詳細は第２図に示す。

すなわち、゛三本のローラ１１，１２．１３が並設され
、前記ローラ１１はベルト１４を介してモータ１５に連
結されている。

また、前記ローラ１２は大径部ξ小径部とが交互に形成
された多段形状のものであり、その大径部と前記ローラ
１１との間には複数本の丸ベルト１６が所定の間隔をも
って巻回されており、前記ローラ１２の小径部と前記ロ
ーラ１３との間には前記丸ベルト１６の間に位置して複
数本の丸ベルト１７が巻回されている。

また、前記貼付コンベア部５は二本のローラ１８．１９
を有し、両者間には複数の丸ベルト２０が平行に巻回さ
れているとともに前記ローラ１８はベルト２１を介して
モータ２２に連結されている。

しかして、前記計量部４は第３図および第４図に示すよ
うに構成されている。

まず、テーブル１上にロードセル等により重量を電気的
信号に変換するようにした枠本体２３が固定され、この
枠本体２３には皿受フレーム２４が取付けられている。

この皿受フレーム２４の右端には支点ホルダー２５が設
けられ、支点となる軸２６によりコロコンベア２７が回
動自在に取付けられている。

このコロコンベア２７の左方下面は前記皿受フレーム２
４に固定された受ゴム２４ａにより受けられている。

そして、前記コロコンベア２７は板金製のローラホルダ
ー２８と支軸２９に取付けられた複数個のコロ３０とよ
りなる。

また、前記コロコンベア２７の右半分を覆うようにして
ストッパーとなる皿板３１が設けられて前記皿受フレー
ム２４に固定され、前記コロ３０の存する位置にはそれ
ぞれ角孔３２が形威されている。

さらに、前記枠本体２３の左側部には動作部となるソレ
ノイド３３が取付けられ、このソレノイド３３の突き上
げ棒３４は前記コロコンベア２７の左端下部に位置腰通
常時は隙間のある状態で非接触状態となっている。

このような構成において、被計量物Ａは図示しない供給
部より搬入コンベア部３に移送される。

この搬入コンベア部３においては、ますローラ１２．１
３間の丸ベルト１７に載置され、この丸ベルト１７の周
速は遅いため搬送速度は低い。

そして、丸ベルト１６に移されるとその丸ベルト１．６
の周速は早いため、被計量物Ａの搬送速度は大きくなる
。

これにより、被計量物Ａが連続的に送られて来ても丸ベ
ルト１６上ではそれらの間隔が大きくなることになる。

そして、■□検出器８により被計量物Ａが検出されると
、搬入コンベア部３は停止する。

しかして、これが−個目の被計量物Ａであれば、ソレノ
イド３３のＯＦＦであることを条件として搬入コンベア
部３は動作を開始して計量部４に移送し、それが二個目
以降の被計量物Ａであれば、前にある被計量物ＡのＯＦ
Ｆ時に搬入コンベア部３の動作は再開されて被計量物Ａ
は計量部４に移送される。

この計量部４においてはｖ２検出器９が被計量物Ａを検
出してその被計量物Ａが計量部４上に存する信号を発生
させる。

この被計量物Ａはストッパーとして作用する皿板３１に
より停止され、計量動作が終了して後述のソレノイド３
３が動作するまでその位置に留まる。

そして、一定時間後に枠本体２３による秤データサンプ
リングが行なわれ、データが本体７内の回路に取込まれ
る。

このデータ取込みとともに本体７内で演算が行なわれて
図示しないプリンタによりラベルに印字がなされ、また
、ソレノイド３３が動作する。

これにより、突き上げ棒３４が上昇し軸２６を中心とし
てコロコンベア２７が左端を上にするように傾斜する。

これにより、コロ３０が角孔３２より上方に突出し、被
計量物Ａを貼付コンベア部５に向けて移送する。

この貼付コンベア部５においては、Ｖ３検出器１０が被
計量物Ａを検出すると、モータ２２を停止させて貼付コ
ンベア部５を停止させる。

そして、この停止中に自動貼付装置６を動作させて被計
量物Ａにラベルを貼付ける。

ついで、モータ２２の停止時間はタイマーで制御され、
再び貼付コンベア部５が動作して被計量物Ａを搬出する
。

この考案は、上述のように起伏自在のコロコンベアによ
って計量部を形威し、しかもそのコロコンベアの傾斜状
態によりコロの上面より上方に位置したり下方に位置し
たりして被計量物の搬送を制御するストッパーを設けた
ので、計量部にモータを設ける必要がな、＜、これによ
り、きわめて軽量化することができて秤部の初荷重を軽
減化することができ、しかもストッパーもきわめて軽量
部材により簡単に製作することができる等の効果を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は斜視
図、第２図は搬送系路の正面図、第３図は計量部の側面
図、第４図はその平面図、第５図はタイミングチャート
である。 ３・・・・・・搬入コンベア部、４・・・・・・計量部
、５・・・・・・貼付コンベア部、２７・・・・・・コ
ロコンベア、３０・・・・・・コロ、３１・・・・・・
皿板（ストツバ−）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被計量物を搬入する搬入コンベア部とその被計量物の重
   量を測定する計量部と前記被計量物にラベルを貼着した
   後に排出させる貼付コンベア部とよりなるものにおいて
   、前記計量部を複数のコロによるコロコンベアで形威し
   、このコロコンベアを前記貼付コンベア部に向けて傾斜
   するように起伏自在に設け、このコロコンベアの一部に
   そのコロコンベアが傾斜したとき前記コロの上面より下
   方に位置しそのコロコンベアが水平方向に戻ったとき前
   記コロの上面より上方へ突出するストッパーを設けたこ
   とを特徴とする秤量装置。