JPS5943121A - 吹込成型用合成繊維の製造方法 - Google Patents

吹込成型用合成繊維の製造方法

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JPS5943121A
JPS5943121A JP14911282A JP14911282A JPS5943121A JP S5943121 A JPS5943121 A JP S5943121A JP 14911282 A JP14911282 A JP 14911282A JP 14911282 A JP14911282 A JP 14911282A JP S5943121 A JPS5943121 A JP S5943121A
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fiber
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Mikio Tashiro
幹雄 田代
Shiro Murakami
村上 嗣郎
Kazunori Orii
折居 一憲
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はダウンライクの風合、ドレーブ性保温性、嵩高
性ま有する吹込成型用合成繊維の製造方法に関する。
従来より、各種の詰物に鳥類の羽毛が使用されている。
しかし、天然の羽毛は量的な制約、製造加工上の複雑さ
、品質の不均一;価格が高いこと等の問題があって、広
汎な用途に利用することは難しく、これに代る羽毛様の
特性を有する詰物素材の要求が高まってきた。各種詰物
に使用される羽毛は水鳥の翼の部分から得られるスモー
ルフェザ−と胸部から得られるダウンとからなり、ダウ
ンの比率が高いものほどソフトでドレーブ性に富み、嵩
高性で高価格な製品として取扱われている。
本発明はダウンライクの柔軟性、嵩高性、保温性を有す
る吹込成型用合成繊維の製造方法に関するものであり、
羽毛に用いられている吹込み成型機を用いて空気流によ
り側地に直接吹き込むことが容易な合成繊維の製造方法
を提供しようとするものである。
合成繊維を素材とする吹込成型用羽毛様合成繊維の製造
方法は既に種々提案されている。
例えば、特公昭52−28426号公報、同57−50
308号公報に示されるようにシリコーン糸油剤を通常
の繊維に付着させて改質する方法は確かにドレーブ性は
若干改良できるが嵩が不充分で風合も羽毛と全く異なり
、圧縮回復性の乏しいものしか得られない。また特公昭
48−7955号公報、同57−39134号公報に示
されるように繊維集合状態を球状あるいは放射状にする
方法は確かに形態的には特異であるが羽毛の有する特性
を何ら満足すべきものとはなっていない。
また、合成繊維として特開昭56−141206号公報
に示されている如くファインデニールでかつ摩擦係数の
低いステープルファイバーを用いると風合が柔軟で保温
性が優れ、ドレーブ性に富んだ詰綿が得られることが知
られている。
単糸繊度が3デニール以下の細デニールでかつ摩擦係数
の低い合成繊維はタウンライク風合、保温性、ドレーブ
性を与えるが単糸繊度が小さくなればなる程合成繊維の
製造プロセスにおける開繊性が悪くなる。すなわち、合
成繊維そのものの中に貝柱の未開繊部分が多く嵩の低い
ものとなる。そのため天然羽毛の吹き込み成型機(詰込
機)を用いて側地に細デニールの合成繊維をそのまゝ吹
込もうとするとブロアのファンに合成繊維が巻きついた
り、ブロアやダクトに詰まるなどして作業を円滑に進め
ることができない。なんとか詰込作業を進めることがで
きたとしても側地内に詰込まれた合成繊維は十分開繊さ
れていず嵩が低く、またダンゴ状の繊維塊を形成してし
まうため詰物表面に凹凸ができその凹凸が繊維製品の品
位を損うと共に着用時の風合を損ね違和感を与えるので
好ましくない。
ここで開繊性について厳密に考えると2つに定義される
(1)均一開繊性・・・繊維集合体中に単繊維が集団を
形成して貝柱状となっている部分と単繊維同志が分離し
ている部分が存在し、後者の割合が多い場合を均一開繊
性がよいという。
(2)嵩高開繊性・・・繊維集合体において均一開繊性
は悪く、すなわち貝柱状集団繊維が比較的多いが貝柱状
集団繊維と、分離された多数の単繊維とがランダムに分
散し嵩高になる場合嵩高開繊性がよいという。
また均一開繊性がよければ一般に嵩高開繊性もよくなる
傾向がある。
本発明では均一開繊性の尺度として開繊率を次式で定義
する。
開繊率(%)=(全繊維量(g)−貝柱状集団繊維量(
g))/全繊維量(g)×100嵩高開繊性の尺度とし
て本発明では以下で詳細に述べるが開梱後無荷重嵩を採
用している。
本発明者らの検討結果によると吹き込み成型機の作業性
が良く、かつ得られた詰物の嵩性が良好なのは均一開繊
性と嵩高開繊性とが共に高い場合である。
従来の合成繊維の製造方法では一般に紡糸された原糸は
、多数本合糸されて10〜300万デニールのトウとな
し、これを適当な延伸倍率で延伸した後、油剤を付与し
捲縮加工したのち捲縮熱を固定しその後直ちに切断して
ステープルファイバーとなし、これをベールに梱包して
いる。
このような従来の合成繊維の製造方法では単糸繊度が3
デニール以下の合成繊維で開繊率の高いものでかつ嵩高
なものを得るには限界がある。例えばトウ切断後にエア
ノズルで圧空を強く吹きあててステープルファイバーを
開繊しようとして圧空圧をいくら高めてもその効果はほ
とんどない。
ところでステープルファイバーとした後梱包工程までエ
アタクトで空気輸送してもほとんど分離開繊されない。
(嵩高開繊性は向上しない)さらによりダウンライクの
ソフトな風合を得るためトウを柔軟性を与える油剤の付
着量を高めると、剤そのものの粘着力により単糸同志が
粘着し均一開繊性を悪くする。また詰物の嵩性をよくす
るため捲縮性能を極度に高めることも均一開繊性を悪化
せしめる。
以上述べたごとく、従来の合成繊維の製造方法では単糸
繊度が3デニール以下で処理剤を付なした合成繊維を用
いた場合通常の羽毛吹き込み成型機では吹き込みが困難
か吹き込みができたとしても嵩性の低い詰物しか得られ
なかった。
本発明の目的は上記の欠点を改良し、単糸繊度が3デニ
ール以下であって柔軟剤で処理した合成繊維でも吹き込
み成型性に優れ極めて嵩高性で柔軟性に富み、保温性、
ドレーブ性の良好な吹込成型用合成繊維の製造方法な提
供することにある。
すなわち本発明は 「単糸繊度3デニール以下、繊維間静摩擦係数0.3以
下の熱固定した捲縮トウを、少くともトウの長さ方向に
弛緩、緊張を繰返し張力変動を生ぜしめる工程およびギ
ア状に噛合った開繊体で、開繊せしめる工程を通したの
ち、200mm以下の繊維長に切断し、ついで直ちに圧
空を吹付けて分離・開繊せしめることを特徴とする吹込
成型用合成繊維の製造方法」である。
本発明において使用される合成繊維は、ポリエステル系
、アクリル系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等いず
れでもよいが嵩高性の点からはポリエステル系の合成繊
維が最も好ましい。
単糸繊度はダウンライクの柔軟な風合、ドレーブ性、保
温性に近ずけるために3デニール以下、特に1デニール
以下が好ましい。
詰物の嵩高性と保温性を高めるために単糸繊度が0.0
01〜0.5デニールのものと0.5〜3デニールのも
のとを20:80〜80:20の割合でほぼ均一に混合
した異デニール繊維を混合したものを用いることは好ま
しい態様である。
繊維の断面形状には開繊性の点からはトウ開繊時に繊維
間のずれを生じやすいように繊維側面に一個以上の突起
を有する断面のもの例えば第3図〜第22図等の任意の
断面形状のものが好ましく、異型度の高いものがより好
ましい。また保温性、嵩高性もあわせて向上せしめるに
は中空率3〜45%の非円形横断面外周を有する中空繊
維がより好ましい。例えば第4図〜第8図、第10図、
第22図などである。
上述の如き中空繊維を用いるトウ開繊時に繊維横断面形
状が外力により大きく変形してより開繊し易くなる。
ここでいう繊維間静摩擦係数(以下μsという)の測定
方法はJISL−1074に準ずるものであり、数値が
小さいほど繊維間の平滑性は良好である。
本発明においてμsが0.30以下のときトウ開繊時の
開繊性が良好であると共に得られた繊維の風合がダウン
ライクの極めて柔軟なものとなる。μsが0.30を越
えるとトウ開繊時の開繊性が悪化すると同時に得られた
繊維の風合もよくなく好ましくない。μsを0.30以
下とするにはシリコーン樹脂を主体とする表面処理剤で
処理するのが好ましい。
シリコーン樹脂を主たる成分とするシリコーン樹脂の具
体例としては、繊維表面で反応硬化して皮膜を形成する
メチルハイドロジエンポリシロキサン、エポキシ基含有
ポリシロキサンアミノ基含有ポリシロキサン、オキシア
ルキレン基含有ポリシロキサン、メチルビニルポリシロ
キサンアルコキシポリシロキサン及びこれらの混合物、
これらにアミノシラン等の架橋剤を混合した反応性オル
ガノポリシロキサン系のものが好ましい。これらは溶液
状態、エマルジョン状態で適用することができる。通常
シリコーン樹脂は帯電防止性が悪いので少量のカチオン
またはアニオン界面活性剤を添加して帯電防止性を付与
する。
シリコーン樹脂を主たる成分とする処理剤の付着量は乾
燥時の重量で繊維に対し0.1〜3%が好ましい。0.
1重量%未満では前記の如くダウンライクの柔軟性を付
与することができない。
また、3.0重量%を越えて付与しても平滑性、柔柔軟
性はそれほど向上しない。
本発明の方法により処理されるトウは捲縮を付与され8
0℃以上で熱固定された捲縮トウである。捲縮トウの捲
縮性能は捲縮数が5山/25mm以上、捲縮度が5%以
上であることが望ましい。
捲縮数が5山/25mm以上であると嵩高性や圧縮回復
性が優れているので好ましく、又、詰物製品着用中に側
地から繊維が抜け出る度合が少なく、側地の通気量が比
較的大きい目の荒い側地すなわち安価な側地を使用する
ことが可能であり好ましい。捲縮数が5山/25mm未
満でも本発明の方法を用いることできるが単糸繊度が細
いことと相俟って嵩高性や圧縮回復性が若干低下する。
捲縮度が5%未満では詰物として嵩高性、圧縮回復嵩高
性が十分満足できるレベルに達しない。捲縮度が5%以
上ならば良好な嵩高性、圧縮回復性が得られ好ましい。
捲縮形態は押込捲線方式によるジグザグ状の平面捲縮で
も、複合紡糸や非対称冷却紡糸により繊維断面に異方性
を付与し潜在捲縮を発現させる立体捲縮でもあるいは両
者の混合されたものでもよい。
つぎに熱同定された捲縮トウに弛緩、緊張を繰返し張力
変動を生ぜしめることが必要であり、この弛緩、緊張は
トウの長さ方向、巾方向に施してもよいが、少なくとも
長さ方向には施す必要がある。
たとえば具体例としてほぼ等速で回転する一対のフィー
ドローラー及び一対の引取ローラーの間にトウの供給速
度よりも速く回転する一対のローラーを設け、該ローラ
ーの少なくとも片側のローラーを軸にそってカットした
カットローラーとしこれによりトウに緊張と弛緩を交互
に与えるようにする方法などを利用してもよい(実公昭
47−14169号公報)。
捲縮トウを開繊するには上記の方法にエッジを有しギア
状に噛合った開繊体で擦過する方法を加える効果的に開
繊することができる。すなわちほゞ等速で回転する一対
のフィードローラー及び一対の引取ローラーの間にトウ
の供給速度よりも速く回転する一対のエッジを有しギア
状に噛合った開繊体を設け、これによりトウな擦過・開
繊する方法である。開繊されたトウは開繊前のトウ巾に
対し約3倍となっておりこれを一旦集束してカットする
。トウをカットする方法は、グルグルカッター、ギロチ
ンカッターなどいずれの方法でもよい。カット長(繊維
長)は200mm以下が好ましい。特に20〜76mm
が好ましい。200mmを越えると吹込成型性が悪化し
、ニアブロアのファンに捲付くなどのトラブルを生じ吹
込性が低下するので好ましくない。
通常の4〜8デニール単糸繊度の合成繊維を用いた場合
は繊維長は35mm以下でなければ実用可能な吹込成型
性が得られないが本発明においては3デニール以下とい
う細デニールにもかかわらず繊維長を200mmまで長
くしても吹込成型が可能である。200mm以下にカッ
トされた繊維はノズルから噴射された圧空によりカット
後直ちに分離・開繊される。
前述の如く、この圧空のみで繊度が3デニール以下の通
常の捲縮短繊維を十分開繊しようとしても不可能である
。少くともトウの長さ方向に弛緩、緊張を繰返し張力変
動を生ぜしめ、さらにトウ開繊装置を通過させることに
よってはじめて従来の方法では得られない高度の分離・
開繊が可能となるのである。さらにトウ開繊されてカッ
トされた合成繊維の方向をランダム化してより嵩高性の
詰物となすためにカット直後の圧空吹付けによる分離、
開繊が必要である。
以下図面に基づき本発明の方法を説明する。
第1図は従来のトウ捲縮工程以後の製綿方法を示す。捲
縮トウ1は熱処理機2で熱固定された後にカッター3で
ステープルファイバー4にカットされる。第2図は本発
明に係る製造装置の1態様例の概要を示す側面概略図で
ある。
第2図において、捲縮トウ1は熱処理機2で熱固定され
た後にガイドローラー5を通って一連のトウ把持移送ロ
ーラー6、8、10に供給される。該ローラー6と8と
の間に一方がカットローラー7′他方が普通のローラー
7″からなる一対のローラー7(この一対のローラーを
第1開繊ローラーと呼ぶ)が設けられている。3デニー
ル以下の繊度の異形断面繊維で特に外周部に突起を有す
る断面のもの、例えば第3図〜第22図の断面のものは
繊維間の接触面積が小さいためずれを生じ易いので比較
的開繊性が良好であり、このような断面の合成繊維を用
いると上述の第1開繊ローラー7と把持移送ローラー6
、8を用いるだけでも良好な開繊がある程度可能である
これに加えて中空断面のものは伸縮時に横断面の変形が
容易に起るのでより均−開繊し易く好ましい。第1開繊
ローラーの周速度はトウの移送速度即ちローラー6、8
の周速度より通常1.5〜7倍速くなるように設定され
ている。
カットローラー7′の非カット面と普通の円筒ローラー
7″の間で一時的に捲縮トウが把持されたとき、ローラ
ー6と第1開繊ローラー7との間の捲縮トウは緊張状態
となり、第1開繊ローラー7とローラー8との間では弛
緩状態となる。
またカットローラー7′のカット面と普通のローラー7
″の間では一時的に捲縮トウが把持されないのでローラ
ー6からローラー8まで捲縮トウ全体が弛緩状態となる
。この緊張、緩和の繰り返し作用を受けて捲縮トウはト
ウ巾力向にも広くかつより均一に開繊される。
第2図において、単糸繊度が3デニール以下であって突
起を有しない円形断面糸の繊維では上述の第1開繊ロー
ラー7と把持移送ローラー6、8のみの構成のものでは
十分な開繊がなされないのでさらに把持移送ローラー8
、10の間に複数のエッジを有しギア状にかみ合う1対
の開繊体9(この一対の開繊体を第2開繊ローラーと呼
ぶ)を設ける必要がある。
第2開繊ローラーのエッジ先端の回転速度はトウの移送
速度即ちローラー8、10の表面速度より通常1.5〜
7倍速くなるように設定されている。従って捲縮トウは
ギア先端で擦過されることにより開繊される。このよう
にして捲縮トウ1は第2開繊ローラー9においてさらに
十分開繊されるのである。エッジ部の形状はトウを擦過
でき繊維そのものに損傷を与えないものならば第24図
の如き台形などいずれもでもよサビ形、第25図の如き
台形などいずれでもよいが角は第26図、第27図、第
28図の如く若干丸味を帯びさせるのがトウをスムース
に通過させ単糸切れによる毛羽を生じせないので好まし
い。
なお上述のごとく第1開繊ローラーで張力変軸を生じさ
せてから第2開繊ローラーで擦過させても第2開繊ロー
ラーで開繊処理を施したのち第1開繊ローラーであるい
はこの順序を逆にして緊張、弛緩の繰り返しを与えても
同じ様な開繊効果を得ることができる。
このようにして開繊されたトウはローラー10を経て集
束されカッター3に供給され所望の繊維長に切断されカ
ッターの近傍に設けられたエアノズル12により分離、
開繊される。このエアノズル12による分離、開繊は短
繊維が一旦第1開繊ローラー7および第2開繊ローラー
9で開繊されているので容易に分離、開繊するのである
たとえば捲縮数5山/インチ以上、捲縮率5%以上の捲
縮トウは本発明の方法によれば開織率80%以上の綿と
なる。
従って本発明の方法により処理した綿の開梱後の無加重
嵩は35cm3/g以上で極めて嵩高性であり、吹込成
型方式における通過性は通常の吹込機を用いた場合に極
めて良好であり、詰物の嵩性、ドレープ性、保温性、風
合も極めて良好であり、スモールフェザー20%以下ダ
ウン80%以上の高級天然羽毛に類似した特性を有する
尚本発明の方法により得られる合成繊維は羽毛と混合し
て使用することも可能である。本発明の方法において捲
縮トウを熱固定する前、あるいは捲縮トウを熱固定し開
繊したのち公知の吸湿、吸水、防炎、防汚加工処理など
を施してもさしつかえない。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 O−クロロフェノールに溶解し25℃で測定した固有粘
度(I.V)が0.65であるポリエチレンテレフタレ
ートを第4図の糸断面形状で中空率が15%を与える2
40個の紡糸口金から紡糸温度280℃で紡糸速度10
00m/mmで紡糸し、これを延伸糸デニールに換算し
て約30万デニールになるように集束してトウとなし、
75℃の熱水延伸浴を用いて延伸速度100m/mmで
延伸倍率3.2で延伸し、ジメチルポリシロキサンとメ
チルハイドロジエンポリシロキサンとの混合液を乾燥時
の重量で繊維に対して0.3%となるように付与した後
押込捲縮機で捲縮を付与し、140℃30分間で熱固定
した。
このようにして得られたトウを第2図に示す如きトウ開
繊装置を用いてトウ開繊した。第2図の第1開繊ローラ
ー7の直径はカットローラ−7′円筒ローラー7″とも
15cmでカットローラーは切削部4カ所のものを用い
た。この第1開繊ローラー7の周速度はトウ把持移送ロ
ーラー6、8、10の周速度に対し4倍とした。
第2開繊ローラー9の外径は上下ローラー(9′9″)
とも15cmで第24図、第27図の形状のもので、エ
ッジ部の長さは1cmで1個のローラーに15ケのエッ
ジを設けトウ開繊時の第2開繊ローラー9′、9″のカ
ミ合い深さは5mmとした。第2開繊ローラー7の周速
度はトウ把持移送ローラー6、8、10の周速度に対し
4倍とした。トウ開繊に用いるこれらのローラー群の巾
は50cmとした。
このようにして開繊したトウを再び集束した状態で38
mmに切断し、直ちに圧空により分離開繊した。得られ
た繊維の物性は第1表の実施例1の欄に示す通りである
。第1表の如く、開繊率は極めて高いものであった。こ
れを2.5cm3/gの比容積まで圧縮してベールに梱
包した。
これを約20日間放置後開梱したところ、無荷重嵩が4
5cm3/gと極めて高く、これを通常の羽毛吹込成型
機に通したところ全く問題なく吹込作業を行うことがで
きた。
比較例1、2、3、4 実施側1において、トウ開繊を行なわずに試繊した結果
を第1表の比較例1に示した。トウ開繊を行なわない場
合には開繊率が低く開梱後の無荷重嵩も低く吹込成型性
が悪く、吹込成型機の詰りを頻煩に生じ吹込み不可能で
あった。
実施例1において、捲縮熱固定を行なわずに試験した結
果を第1表の比較例2に示した。この場合シリコーン樹
脂が反応せず摩擦係数が高く押込捲縮加工時に捲縮を高
めておいてもトウ開繊工程で捲縮がヘタリ開梱後の無荷
重嵩は低く吹込成型性は不良であった。風合もガサツキ
が有りよくなかった。
実施例1において押込捲縮を付与するときに捲縮数、捲
縮率がやや低目となるように設定した結果を第1表の比
較例3に示した。捲縮数、捲縮率が低いために開梱の無
荷重嵩が低く吹込みは可能ではあったが十分満足しうる
程度とは言えなかった。
実施例1において切断直後の圧空による分離開繊を行な
わなかった結果を第1表の比較例4に示した。開繊率は
十分で未開繊部も少ないが繊維の分散がランタムになっ
ていないため開梱後の無荷重嵩が十分でなく吹込成型性
は不良であった。
実施例2、3 実施例1において断面を円形とし単糸繊度、捲縮特性を
若干変更したときの結果を第1表の実施例2に示した。
開繊量が高く、開繊後の無荷重嵩も高く吹込成型性は良
好であり、風合も柔軟で良好であった。
実施例1において、断面を円形とし単糸繊度捲繊特性を
若干変更し、繊維長を大巾に変更した結果を第1表の実
施例3に示した。繊維長が長いにもかかわらす吹込成型
性は良好であった。
実施例4 実施例1においてI.V.0.65のポリエチレンテレ
フタレート50重量%に対し、IV.0.65のポリブ
チレンテレフタレートを50重量%中空率10%を与え
る中空用紡糸ノズルを用いてサイドバイサイドのコンジ
ュゲート紡糸し、延伸倍率を4.5とした以外は実施例
1と同様に実施して得られた繊維の物性を第1表の実施
例4に示した。
捲縮は立体カール状のものであるが開繊率、開梱後無荷
重嵩共に高く吹込成型性は良好であった。
比較例5、6 実施例4においてシリコーン樹脂のかわりにオクチルフ
ォスフェートカリな用いた以外は実施例6と同様に実施
した結果を第1表の比較例5に示した。摩擦係数が高い
ために比較例2と同様開梱後無荷型嵩は低く、風合はガ
ザツキ傾向であった。
実施例4において単繊維度を本発明の範囲外の6デニー
ルとし、トウ開繊せずに38cmにカットして直ちに圧
空により開繊した結果を第1表の比較例6に示した。
吹込成型性も一応可能であったが風合のガサツキが強く
羽毛ダウンとはほど遠いものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は捲縮トウを熱固定したのち切断する従来の製綿
工程図、第2図は本発明の製綿工程図、第3図〜第22
図は異型断面ノズルの例を示す図、第23〜25図は第
2開繊ローラーの断面図の例である。第26〜28図は
、それぞれ第23〜25図の第2開繊ローラーのエッジ
の平面図である。 ′j?3い   紮+凱 次1心   ヤr圀 雰1!;已   ヤ)L口 〉¥S島   ’li’4箇 λz3巳      者糾凱 な2パA     ☆q図 125 1表1カ ヤ2−g″図〜 手続補正書 特願昭 57−149112  号 2、発明の名称 吹込成型用合成繊維の段進方法 3 補正をする者 事件との関係  特、?′1゛出願人 大阪市東1ス南本町1丁目11番地 (300)帝人株式会社 代表者 徳 末 知 大 帝  人  株  式  会  社136 補正の内容 (11明細書第2頁第10行に「嵩高性ま」とあるな「
高嵩性を」と訂正する。 (21同第3頁第13行に[系油剤−1とあるを「系油
剤」と訂正する。 (3) 同第4頁第8行に「グランライタ風合、」とあ
るを「ダウンライクの風合、1と訂正−t6゜(4) 
 同第4頁第13行に「吹き込み成型機」とあるな[吹
込成型機Jと訂1iE’する1、(5) 同第6頁f!
S3行に「吹き込み成型」とあるを「吹込成型」と訂正
する。 (6)  同第6頁第11行に「揶縮熱を固定(−」ど
あるを「捲縮を熱固定1.」と訂正する。 (7)  同第7頁第12行〜第13行にE吹き込入成
型機」とあるを「吹込成型機」と訂正する。 (8)  同第7頁第17行K「吹き込み成型性」とあ
るを「吹込成型性」と訂正する。 (9)  同第10頁第9行に[ゴ、ボキシ基含有ボリ
シpキザンア]とあるを「エポキシ基含有ポリシpキザ
/、ア」と訂正する。 al  間第11頁第4行K「平滑性柔」とあるを「平
m性、」と訂正する。 θθ 同第21頁第14行に「用煩」とあるを「頻繁」
とNJ、i)E Jる〇 02 同第22頁第6行に「開梱」とあるを[開梱後j
とil正する。 (L4  同m23頁m8行K[’fLffxチに’R
t−11,V、Jとあるを「重力)チとi 、V、 J
と訂正する。 04  同第23頁第9行に「50重柘チ中」とあるな
[50重量すグ中jと訂正する。 +1!9  同第24Ja第3行〜第4行に「実施例6
」とあるを1実施例4」と訂正する。 IJ[)  l?’J第26B第4行に「異型断面ノズ
ルの」とあるな「異型断面の」と訂正する。 0η 同第26頁第8行に「平面図」とあるな「断面図
」と訂正する。 Ql  同9”526頁第8行の次に下記の文章を挿入
する。 「1は捲縮トウ、2は熱処理機、3はカッター、4はカ
ット後のステーブルファイバー、S Giガイドローラ
ー、6,8.10はトウ把持移送ローラー、7は第1I
Jiq禮ローラー、7′はカットローラー、7″  は
普通のローラー。 9は第2開峨ローラー、9′は第2開拭」−1−ラー、
9″  は第2開ル、下ローラ−,11はガイド「7−
ラー、12はエアノズル。」09  第1図及γy第2
図を別紙のとれ9す’:fi iF’、る、。 以  上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)単糸繊度3デニール以下、繊維間静摩擦係数0.
    30以下の熱固定した捲縮トウを、少くともトウの長さ
    方向に弛緩、緊張を繰返し、張力変動を生ぜしめる工程
    およびギヤ状に噛合った開繊体で開繊せしめる工程を通
    したのち、200mm以下の繊維長に切断し、ついで直
    ちに圧空を吹付けて分離、開繊せしめることを特徴とす
    る吹込成型用合成繊維の製造方法。
  2. (2)繊維が少くとも1個の突起を有する異型断面糸で
    ある特許請求の範囲第(1)項記載の製造方法。
  3. (3)繊維が少くとも1個の突起を有し、中空率が3〜
    45%の異型中空糸である特許請求の範囲第(2)項記
    載の製造方法。
  4. (4)シリコーン樹脂を主成分とする表面処理剤が乾燥
    繊維重量に対し0.1〜3.0重量%付与された捲縮ト
    ウである特許請求の範囲第(1)項乃至第(3)項のい
    ずれかに記載の製造方法。
  5. (5)繊維がポリエチレンテレフタレート繊維である特
    許請求の範囲第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記
    載の製造方法。
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