JPS5932927Y2 - ガスクロマトグラフ用検出器 - Google Patents

ガスクロマトグラフ用検出器

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JPS5932927Y2
JPS5932927Y2 JP4064283U JP4064283U JPS5932927Y2 JP S5932927 Y2 JPS5932927 Y2 JP S5932927Y2 JP 4064283 U JP4064283 U JP 4064283U JP 4064283 U JP4064283 U JP 4064283U JP S5932927 Y2 JPS5932927 Y2 JP S5932927Y2
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JP
Japan
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flame
ion source
detector
gas
nozzle
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JP4064283U
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JPS58175453U (ja
Inventor
秀夫 高橋
一夫 千徳
Original Assignee
株式会社日立製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案はガスクロマトグラフ用検出器に係り、特に熱イ
オン化測定と水素炎イオン化測定を兼用し得る検出器に
関する。
〔考案の背景〕
熱イオン化検出器(以後FTDと記す)は水素炎イオン
化検出器(以後FIDと記す)の水素炎中にアルカリイ
オンを導入したもので、窒素化合物や燐、−・ロゲン等
の化合物等を高感度で検出できる特長があり、例えば食
品や農薬等の分析に用いられる。
従来のアルカリイオン源の寿命は短いので次等に感度が
変化すると共に、アルカリイオン源を加熱している電源
の僅かな変動でもイオン発生量が微妙に変化する性質を
もっていた。
したがって、従来のFTDの再現性は低く高精度の定量
分析にはほとんど採用されていないのが現状である。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、FTDとFIDの状態に互いに変換す
る場合の操作が簡単であり、またFTDとして使用する
際に高精度の測定結果が得られるガスクロマトグラフ用
検出器を提供することにある。
〔考案の要点〕
本考案では、耐熱性保持具に保持させたリード線によっ
て、フレームノズルとカソード電極の間に電気的発熱体
を延在させたこと、保持具を検出器壁に出入自在に取り
付け、イオン源を取手によって炎の中へあるいは炎の外
へ移動し得るようにしたこと、金属塩からなるイオン源
に電気的発熱体を埋めたこと、イオン源がフレームノズ
ル上にある間に電気的発熱体を定電流装置を用いて加熱
することを、構成上の骨子とする。
〔考案の実施例〕
第1図は本考案の一実施例を説明するための図で、FT
Dとして用いるときの説明図である。
アルカリイオン源1はセラミック製の保持具2に支持さ
れた丈夫な一対の導線によって保持され、フレームノズ
ル10の上に設置されている。
保持具2は検出器壁8の孔に移動可能に嵌入されており
、保持具2のアルカリイオン源1とは反対側に設けた取
手3を引けば破線で示す位置1でアルカリイオン源1を
後退させることができる。
アルカリイオン源1を支持する一対の導線は定電流電源
装置5とスイッチ4とを有する回路と接続されている。
キャリアガス導入管12の上端はフレームノズル10と
なっており、その周囲には空気導入管11より導入した
空気が流出する。
キャリアガス導入管12に接続した水素導入管13より
は水素が流入し、この水素導入管13より分岐した付加
ガス導入管14よりは窒素又はヘリウム等が導入される
また、フレームノズル10は図に示されていない高圧定
電圧装置の陽極側に接続され、フレームノズル10の上
方に設置したカソード板9はその陰極側に接続されてい
る。
このように構成されたFTDで分析を行うには、1ず、
取手3を押して第1図のようにアルカリイオン源1をフ
レームノズル10上に位置させる。
次に、各導入管11,12,13および14より所定量
の空気およびガスを導入してスイッチ4を入れ、アルカ
リイオン源1を加熱して点火させ、カソード板9の出力
電圧を記録させる。
この出力電圧の記録、即ちクロマトグラムのベースライ
ンが安定したならば、カラム前のキャリアガス流路に設
けた試料導入部に試料を導入する。
試料成分はカラムが分離されキャリアガスに乗って順次
流出し、フレームノズル10上に生じている水素炎でイ
オン化されると共にアルカリイオンで更にイオン化が促
進されカソード板9に捕捉される。
したがって、試料成分に対応するピークをクロマトグラ
ム上に記録するようになる。
水素炎イオン化検出法によって炭化水素系の試料を分析
する場合は、付加ガス導入管14よりのガス導入を停止
し、比較的多量の水素を水素導入管13より導入すると
共に、スイッチ4を投入してアルカリイオン源1を加熱
して点火し、水素炎を生じさせる。
水素炎が生じたならば取手3を引き戻してスイッチ4を
切る。
このようにすればFIDの状態となり、炭化水素の分析
を高感度で行うことができる。
第2図は第1図のアルカリイオン源を説明する図で、第
2図aはアルカリ金属又はアルカリ士金属の塩にスパイ
ラル状に巻回した電源線を埋設したもの、第2図すは円
筒形発熱抵抗体を、第2図Cは電熱線で編んだ篭を同様
に埋設したものである。
従来のアルカリイオン源は巻回した電熱線をアルカリ金
属化合物等の溶液に浸漬して引上げ、電熱線の周囲に僅
かにアルカリ金属化合物等を被覆させたものであったの
で、長時間使用する間にアリカリ化合物等が蒸発して消
耗しアルカリイオンの発生率が低下して感度が減衰して
いた。
しかるに第2図a 、b 、cのいずれのアルカリイオ
ン源1を用いても、アルカリ金属化合物等の付着量が多
いので、消耗したイオン源を遂次補給し長期間感度低下
を生ずることなく使用することができる。
なお、加熱抵抗体をソーダガラス中に埋設したアルカリ
イオン源1を用いることもできる。
第3図は第1図のFTDの付加ガス流量と分析値の再現
性との関係を示す線図で、横軸は付加ガス流量をm4/
minで示し、縦軸は再現性をCV%で示している。
このCv%はクロマトグラムのピーク高さの偏差値を平
均値で割った値である。
この場合の分析条件は次のごとくである。
カラム・・・シリコンオイル系0V−1を3%付着させ
た充てん材を充てんした2mのガラス カラム。
キャリアガス・・・ヘリウム、40m1/min水素流
量・・・水素導入管13より5ml/min導入。
空気流量・・・空気導入管11より100rrll/m
in導入。
温度・・・カラムは180℃、試料導入部は250’C
に加熱。
試料・・・カフェインとニコチンの混合溶液で、導入し
た溶液1μl中には1100n含有。
付加ガスであるヘリウムの導入量を増加させると急速に
再現性が向上し、約10m1/min以上では=定値と
なっている。
即ち、この場合は付加ガス10rIll/min流せば
再現性の良好なりロマトグラムを得ることができる。
なお、付加ガスとしてキャリアガスと同じヘリウムを導
入したが、窒素を導入しても良い。
また、付加ガスはヘリウムや窒素のような不活性ガスに
限定されず、FTD測定上に悪影響を与えないガス、例
えば空気や酸素を導入しても良い。
このように再現性が向上する理由は、水素導入管13の
内径は1〜21nrILであり、FIDとして使用する
ときは20〜90m1/minの割合で使用しているが
、FTDとして使用するときは10m4/rr1in以
下の水素量しか必要としない。
このような小流量では水素導入管13に接続した流量調
節弁の作動が不正確となると共に、水素導入管13内圧
力が減圧状態になって間欠的に流れるようになるので水
素炎の状態が不安定になるものと推定される。
しかるに本実施例のように付加ガスを導入したときは水
素導入管13内が減圧状態になることがないので、水素
と付加ガスが均一に混合して安定した流れとなり再現性
が向上するものと考えられる。
第4図は第1図における定電流電源装置の特性を示す線
図で、アルカリイオン源1に電力を供給する電源装置と
して定電圧電源装置を用いた場合と、定電流電源装置を
用いた場合とを比較したものである。
横軸は測定時間を分(min)で示し、縦軸は一定量の
成分量を導入したときのクロマトグラム、上のピーク高
さをので示している。
この実験時の分析条件は第3図の場合と同様で試料はカ
フェインのみの溶液を5分毎に1100nずつ導入して
そのクロマトグラム上のピーク高さを記録したものであ
る。
破線21は出力電圧安定度が1%である定電圧電源装置
を用いてアルカリイオン源1を加熱した場合で、この再
現性を求めるとCv値は約3%であった。
一方、実線22は第1図に示すように定電流電源装置5
を用いた場合で、その出力電流の安定度は5%以内の比
較的安価な装置であるが、ピーク高さの差は少なく再現
性は約0.7 CV%を示した。
なお、この場合の電圧は直流100■である。
このように定電流電源装置5を用いた場合が良好な結果
を得ることができるので、本実施例ではこれを採用した
以上本実施例のFTDは、アルカリイオン源のアルカリ
金属等の付着量を増して長寿命高感度に形成すると共に
、アルカリイオン源を検出器外から移動可能に構威し、
水素導入管に付加ガス導入管を接続することによってF
IDとの交換を容易にし、また、アルカリイオン源を加
熱する電源として定電流電源装置を用いることによって
上記アルカリイオン源の改良と相まって再現性を向上さ
せ、分析精度を著しく向上させるという効果をもってい
る。
第5図は本考案の他の実施例であるFTDの説明図であ
り、第1図と同じ部分には同一符号を付しである。
この図はカラムとしてキャピラリーカラムを使用した場
合を示すもので、キャリアガス導入管12の下端に雄ね
じを設はキャピラリカラム20の先端を挿入し、Oリン
グ16およびワツンヤ17を介してフクロナツト15で
締め付けている。
一般にキャピラリカラム20を使用する場合は、従来の
FIDにおいてもl O〜60ml/ m inの付加
ガスを添加していたが、この付加ガスの導入は付加ガス
導入管14によって行うことができるので、FIDとF
TDの変換が容易である。
また、キャピラリカラム20を充てんカラムとの交換は
Oリング16を取り換えるだけで良いので、キャピラリ
カラム16専用のアダプタを交換設置する必要はない。
本実施例のFTDは、FIDへの変換およびキャピラリ
カラムと充てんカラムとの交換が容易であるという効果
を有する。
〔考案の効果〕
本考案によれば、FTDとFIDの状態に互いに変換す
る場合の操作が簡単となる。
また、FTDとして使用する際に高精度の測定結果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のFTD状態のときの説明図
、第2図は第1図のアルカリイオン源の説明図、第3図
は第1図のFTDの付加ガス流量と分析値の再現性との
関係を示す線図、第4図は第1図の定電流電源装置の特
性を示す線図、第5図は本考案の他の実施例のFTD状
態のときの説明図である。 1・・・ア・ルカリイオン源、2・・・保持具、3・・
・取手、5・・・定電流電源装置、10・・・フレーム
ノズル、11・・・空気導入管、12・・・キャリアガ
ス導入管、13・・・水素導入管、14・・・付加ガス
導入管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ガスクロマトグラフのカラムからの試料を運ぶキャリア
    ガスに、水素ガスおよび不活性付加ガスを供給してフレ
    ームノズル上に炎を形成せしめる炎形戒部と、上記フレ
    ームノズルの上方に配置されておりイオン化された試料
    を検出するためのカソード電極と、上記炎形成部お・よ
    び上記カソード電極を囲む検出器壁と、上記検出器壁に
    取りつけられた耐熱性保持具と、上記保持具に保持され
    たリード線によって上記フレームノズルと上記カソード
    電極の間に延在される電気的発熱体と、この電気的発熱
    体を被うように形成されたアリカリ金属又はアルカリ士
    金属の塩からなるイオン源と、上記イオン源が上記フレ
    ームノズル上に位置づけられている間に上記電気的発熱
    体を加熱する定電流装置とからなるガスクロマトグラフ
    用検出器において、熱イオン化測定時に上記イオン源を
    上記フレームノズル上に形成される炎の内部に位置づけ
    、そして水素炎イオン化測定時に上記イオン源を上記炎
    の外へ退避させるとともに前記炎形成部における付加ガ
    スの供給量を制限することにより、水素ガスの供給量を
    増加させる構成となしたことを特徴とするガスクロマト
    グラフ用検出器。
JP4064283U 1983-03-23 1983-03-23 ガスクロマトグラフ用検出器 Expired JPS5932927Y2 (ja)

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JPS58175453U JPS58175453U (ja) 1983-11-24
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