JPS5817465B2 - テトラヒドロイソキノリン誘導体の製法 - Google Patents
テトラヒドロイソキノリン誘導体の製法Info
- Publication number
- JPS5817465B2 JPS5817465B2 JP52106200A JP10620077A JPS5817465B2 JP S5817465 B2 JPS5817465 B2 JP S5817465B2 JP 52106200 A JP52106200 A JP 52106200A JP 10620077 A JP10620077 A JP 10620077A JP S5817465 B2 JPS5817465 B2 JP S5817465B2
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- trimethoxybenzyl
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- Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は5,7−シヒドロキシー1−(3,4゜5−ト
リメトキシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリンの新規製法に関する。
リメトキシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリンの新規製法に関する。
本発明の目的化合物である5、7−シヒドロキシー1−
1 (g 、 4、5−)リメトキシベンジル)−1,
2,3,4−テトラヒトロインキノリン(L)服すぐれ
た気管支拡張作用及び強い血流増加作用を有する有用な
医薬化合物であることが知られている(特開昭51−7
0770号)。
1 (g 、 4、5−)リメトキシベンジル)−1,
2,3,4−テトラヒトロインキノリン(L)服すぐれ
た気管支拡張作用及び強い血流増加作用を有する有用な
医薬化合物であることが知られている(特開昭51−7
0770号)。
しかし、この化合物CI)はイソキノリン骨格の6位に
電子供与性置換基を有さないため、その製造には数多く
の工程より成る迂遠なルートを経由する必要があり、工
業的製法としてはより簡便な製造が望まれる。
電子供与性置換基を有さないため、その製造には数多く
の工程より成る迂遠なルートを経由する必要があり、工
業的製法としてはより簡便な製造が望まれる。
本発明者等は、化合物CI)の簡易合成法を探求し研究
を重ねた結果、パルビニル(Barbier )反応を
利用すれば、工程数を短縮することができ、かつ収率よ
く化合物CI) を製造しうろことを見出した。
を重ねた結果、パルビニル(Barbier )反応を
利用すれば、工程数を短縮することができ、かつ収率よ
く化合物CI) を製造しうろことを見出した。
本発明によれば、目的化合物CI)は下記反応式で示さ
れる方法によシ容易に製造される。
れる方法によシ容易に製造される。
(但し、R1及びR2はベンジル基、R3は3゜4.5
−)リメトキシベンジル基、X及びX′はハロゲン原子
を表わす) 即ち、インキノリニウム塩(I[’3、マグネシウムお
よび3,4.5−)リメトキシベンジルハライドをパル
ビニル反応に付し、得られる1、2−ジヒドロイソキノ
リン誘導体(EV)の3位4位間ノ、=重結合tr:ソ
ジウムモノアセトキシボロヒドリドにて単結合に還元し
て1,2.3.4−テトラヒドロイソキノリン誘導体〔
■〕を得、次いでこの化合物を接触還元反応に付すこと
によシ目的化合物CI)を得ることができる。
−)リメトキシベンジル基、X及びX′はハロゲン原子
を表わす) 即ち、インキノリニウム塩(I[’3、マグネシウムお
よび3,4.5−)リメトキシベンジルハライドをパル
ビニル反応に付し、得られる1、2−ジヒドロイソキノ
リン誘導体(EV)の3位4位間ノ、=重結合tr:ソ
ジウムモノアセトキシボロヒドリドにて単結合に還元し
て1,2.3.4−テトラヒドロイソキノリン誘導体〔
■〕を得、次いでこの化合物を接触還元反応に付すこと
によシ目的化合物CI)を得ることができる。
以下、本発明方法を詳しく説明する。
第一工程のパルビニル反応は、適当な溶媒中においてイ
ンキノリニウム塩(II)及びマグネシウム片の混合物
に3、4、5−4リメトキ7ベンジルハライドを加え、
混液中に生成する3、4,5−トリメトキ7ベンジルマ
グネシウムハライド(III)を直ちにインキノリニウ
ム塩(I[)と反応させることによシ実施することがで
きる。
ンキノリニウム塩(II)及びマグネシウム片の混合物
に3、4、5−4リメトキ7ベンジルハライドを加え、
混液中に生成する3、4,5−トリメトキ7ベンジルマ
グネシウムハライド(III)を直ちにインキノリニウ
ム塩(I[)と反応させることによシ実施することがで
きる。
原料インキノリニウム塩(n)としては、例えば記号X
で示される基が塩素、臭素等である化合物を有利に使用
できる。
で示される基が塩素、臭素等である化合物を有利に使用
できる。
また、反応が生起しにくい場合には、たとえば1,2−
ジブロモエタンの如き反応開始剤を少量使用して反応を
生起嘔せることもできる。
ジブロモエタンの如き反応開始剤を少量使用して反応を
生起嘔せることもできる。
一般に反応は熱時にスムースに進行し、高収率にて1,
2−ジヒドロイソキノリン誘導体(IV)を得ることが
できる。
2−ジヒドロイソキノリン誘導体(IV)を得ることが
できる。
ここに得られる化合物(IV)は不安定であるので、単
離することなく゛次工程の原料とするのが好都合である
。
離することなく゛次工程の原料とするのが好都合である
。
第二工程の還元反応は、ソジウムモノアセトキンボロヒ
ドリドを還元試薬として用いて実施するこの還元試薬は
、試薬そのものを反応液に添加してもよく、また、反応
液にソジウムボロヒドリドと酢酸を別々に加えて反応の
場合で生成した試薬を利用してもよい。
ドリドを還元試薬として用いて実施するこの還元試薬は
、試薬そのものを反応液に添加してもよく、また、反応
液にソジウムボロヒドリドと酢酸を別々に加えて反応の
場合で生成した試薬を利用してもよい。
反応は、たとえば適当な溶媒中で1,2−ジヒドロイソ
キノリン誘導体(IV)と還元試薬とを反応させれば、
熱時好適に還元反応が進行し、収率よくテトラヒドロイ
ソキノリン誘導体〔■〕を得ることができる。
キノリン誘導体(IV)と還元試薬とを反応させれば、
熱時好適に還元反応が進行し、収率よくテトラヒドロイ
ソキノリン誘導体〔■〕を得ることができる。
第三工程の接触還元反応は常法に従い適当な溶媒中接触
還元触媒の存在下に化合物(V)と水素ガスとを接触さ
せることにより実施できる。
還元触媒の存在下に化合物(V)と水素ガスとを接触さ
せることにより実施できる。
前記触媒としては例えば、酸化白金、パラジウム・カー
ボン等を使用できる。
ボン等を使用できる。
反応は常温常圧乃至加温加圧下にてもスムースに進行し
、高収率にて目的化合物〔■を得ることができる。
、高収率にて目的化合物〔■を得ることができる。
以上詳しく説明した如く、本発明方法は、たとえば前記
特開昭51−70770号に記載された目的化合物〔I
〕の製法(ライセルト反応を利用した方法)に比べ、工
程数も3工程減少し、(5゜7−ジ置換インキノリン(
Vl)を基準とする)。
特開昭51−70770号に記載された目的化合物〔I
〕の製法(ライセルト反応を利用した方法)に比べ、工
程数も3工程減少し、(5゜7−ジ置換インキノリン(
Vl)を基準とする)。
また、収率も約37%程向−ヒしており(前記と同一基
準)、目的化合物CI)の製法として優れた方法である
。
準)、目的化合物CI)の製法として優れた方法である
。
尚、本発明の原料化合物(II)はたとえば5゜7−ジ
置換インキノリン(Vl)よシ下記反応式で示される方
法によシ製しうる。
置換インキノリン(Vl)よシ下記反応式で示される方
法によシ製しうる。
(但し、R1,R2及びXは前記と同一意味を有する)
実施例
(1)マグネシウム片5gをテトラヒドロフラン(以下
、THFと称す)150mlにけん濁し、窒素気流下に
1,2−ジブロモエタン0.9 rul ヲ加え、室温
で15分かくはんする。
、THFと称す)150mlにけん濁し、窒素気流下に
1,2−ジブロモエタン0.9 rul ヲ加え、室温
で15分かくはんする。
これに、2−ベンジル−5,7−ジベンジルオキシイソ
キノリニウムプロミド15.0gを加え、次いで34.
5−トリメトキシベンジルクロリド10gのTHF80
ml溶液を10分で滴下し、室温で15分かくはん後、
45分間還流する。
キノリニウムプロミド15.0gを加え、次いで34.
5−トリメトキシベンジルクロリド10gのTHF80
ml溶液を10分で滴下し、室温で15分かくはん後、
45分間還流する。
今後、反応液よシネ溶物をろ去して、2−ベンジル−5
,7−ジペンジルオキシー1−(3,4,5−トリメト
キシベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン(7)
THF溶液を得る。
,7−ジペンジルオキシー1−(3,4,5−トリメト
キシベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン(7)
THF溶液を得る。
(2) (1)で得たTHF溶液にソジウムボロヒド
リド11、:lを加え、次いで水冷下に酢酸18gを滴
下する。
リド11、:lを加え、次いで水冷下に酢酸18gを滴
下する。
反応液を室温で30分かくはん後、3.5時間還流する
。
。
反応液を減圧濃縮し、残置に氷水を加え、クロロホルム
で抽出する。
で抽出する。
抽出層を水洗、乾燥後溶媒を留去し、残置の黄色油状物
をメタノール・エーテル混液にとかし、そこへ塩化水素
を含むエーテルを加え、一夜放置する。
をメタノール・エーテル混液にとかし、そこへ塩化水素
を含むエーテルを加え、一夜放置する。
析出結晶をろ取すれば、2−ベンジル−5,7−ジペン
ジルオキシー1−(3,4゜5−トリメトキシベンジル
)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン塩酸塩
を無色プリズム晶として16.:l得る。
ジルオキシー1−(3,4゜5−トリメトキシベンジル
)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン塩酸塩
を無色プリズム晶として16.:l得る。
mp、127〜130°C(分解)、収率92%
本旨はメタノール・エーテル混液よシ再結晶すれば1m
p、132〜136℃(分解)を示す。
p、132〜136℃(分解)を示す。
(3)本旨132.3g、10%パラジウム・カーボン
25g、10%塩酸150TrLl、メタノール125
0m1及び水100m1の混液を、室温下、水素気流中
(3〜4気圧)でしんとうして接触還元を行う(約5時
間を要す)。
25g、10%塩酸150TrLl、メタノール125
0m1及び水100m1の混液を、室温下、水素気流中
(3〜4気圧)でしんとうして接触還元を行う(約5時
間を要す)。
反応終了後、触媒をろ去し、ろ液より溶媒を留去し、残
置をメタノール・エーテル混液で結晶化させ、ろ取すれ
ば、5,7−シヒドロキシー1−(3,45−トリメト
キシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン塩酸塩を無色結晶として66、L9得る。
置をメタノール・エーテル混液で結晶化させ、ろ取すれ
ば、5,7−シヒドロキシー1−(3,45−トリメト
キシベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン塩酸塩を無色結晶として66、L9得る。
収率87.5%。本旨はエタノール・イソプロピルエー
テル混液から再結晶すれば、無色針状晶にして、m92
40〜243°C(分解)を示す。
テル混液から再結晶すれば、無色針状晶にして、m92
40〜243°C(分解)を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (但し、R1及びR2はベンジル基を表わし、Xは・・
ロゲン原子を表わす) で示されるインキノリニウム塩とマグネシウムとの混合
物に3.4.5−トリメトキシベンジルハライドを加え
て反応させ、一般式 (但し、R1及びR2は前記と同一意味を櫓する)で示
される1、2−ジヒドロイソキノリン誘導体を得、この
化合物の3位4位間の二重結合をソジウムモノアセトキ
シボロヒドリドにて単結合に還元し、得られる一般式 (但し、旦1及びR2は前記と同一意味を有する)で示
されるi、2,3.4−テトラヒドロイソキノリン誘導
体を接触還元反応に付することを特徴とする5、7−シ
ヒドロキシー1−(3,4,5−トリメトキシベンジル
)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンの製法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52106200A JPS5817465B2 (ja) | 1977-09-02 | 1977-09-02 | テトラヒドロイソキノリン誘導体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52106200A JPS5817465B2 (ja) | 1977-09-02 | 1977-09-02 | テトラヒドロイソキノリン誘導体の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5452070A JPS5452070A (en) | 1979-04-24 |
JPS5817465B2 true JPS5817465B2 (ja) | 1983-04-07 |
Family
ID=14427515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52106200A Expired JPS5817465B2 (ja) | 1977-09-02 | 1977-09-02 | テトラヒドロイソキノリン誘導体の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5817465B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0545170U (ja) * | 1991-11-25 | 1993-06-18 | 株式会社東海理化電機製作所 | キーシリンダ装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5170771A (ja) * | 1974-11-25 | 1976-06-18 | Tanabe Seiyaku Co | Tetorahidoroisokinorinjudotaino seiho |
JPS5170770A (ja) * | 1974-11-20 | 1976-06-18 | Tanabe Seiyaku Co |
-
1977
- 1977-09-02 JP JP52106200A patent/JPS5817465B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5170770A (ja) * | 1974-11-20 | 1976-06-18 | Tanabe Seiyaku Co | |
JPS5170771A (ja) * | 1974-11-25 | 1976-06-18 | Tanabe Seiyaku Co | Tetorahidoroisokinorinjudotaino seiho |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0545170U (ja) * | 1991-11-25 | 1993-06-18 | 株式会社東海理化電機製作所 | キーシリンダ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5452070A (en) | 1979-04-24 |
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