JPH1175544A

JPH1175544A - 樹木剪定作業車

Info

Publication number: JPH1175544A
Application number: JP24284997A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Imoto; 洋井本
Original assignee: IMOTO KK
Current assignee: IMOTO KK
Priority date: 1997-09-08
Filing date: 1997-09-08
Publication date: 1999-03-23

Abstract

(57)【要約】【課題】人力による樹木の剪定作業は、重労働であ
り、また、背が高い樹木を伐採する際には、その伐採作
業は高所作業となって危険が高いという不具合があっ
た。【解決手段】走行車両の前部に運転部４、後部に搭載
台５を配置し、該搭載台５上に、レール８・８を前後方
向に配設し、該レール上に移動台１７・１８を複数配置
して，それぞれ前後に移動可能とし、各移動台上に多関
節アームを有し、その先端にトリマー１４・１５・１６
を設けた切断機６・７を載置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、道路や公園等の植
え込みに植えられた樹木を剪定するための樹木剪定作業
車の技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、道路の植え込みに植えられた街路
樹や、公園や公団等の植え込みに植えられた樹木の剪定
は人力で行われており、剪定鋏や鋸や電動式やエンジン
式のトリマーを用いて、数人が別々に分かれて作業して
いたのである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、街路や公園等
の比較的低い植え込みは、道路や歩道に沿って多数連続
的に植えられており、人力による樹木の剪定作業は労力
がかかり、特に夏場の剪定作業は骨が折れるのであっ
た。また人力で剪定を行うために作業時間もかかるもの
であった。そこで、剪定作業の労力を軽減すると共に作
業時間の短縮を行うことが求められていた。また、背が
高い樹木を剪定する際には、梯子や脚立等を用いなけれ
ばならず、梯子や脚立等の移動に時間がかかり、また、
高所作業となり、危険が増すという問題もあったのであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。即ち、走行車両の前部に運転部、後部
に搭載台を配置し、該搭載台上に、多関節アームを有
し、その先端にトリマーを設けた切断機を載置したもの
である。

【０００５】また、走行車両の搭載台上にレールを前後
方向に配設し、該レール上に移動台を複数配置して，そ
れぞれ前後に移動可能とし、各移動台上にトリマーを設
けた切断機を載置したものである。

【０００６】また、前記移動台上にアームとバランスウ
エイトを左右回動可能に支持し、該アームとバランスウ
エイトを互いに逆方向に回動するようにしたものであ
る。また、前記トリマーをアーム先端で３６０度回動可
能に支持した、また、前記走行車両に切断機の刈り取り
位置を撮るカメラと、その映像を映すモニターを設けた
ものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
図１は本発明の樹木剪定作業車の側面図、図２は同じく
平面図、図３は同じく切断機７を後方へ移動させた際の
平面図、図４は同じく後面図、図５は図４の切断刃を収
納した際の後面図、図６は図４の切断刃を進行方向右側
に位置した際の後面図である。

【０００８】図１、図２、図３より本発明の樹木剪定作
業車１の全体構成から説明する。樹木剪定作業車１は走
行車両３０の搭載台５上に剪定装置３１が載置されてい
る。走行車両３０は前輪２・２と後輪３・３を具備した
４輪式としており、該樹木剪定作業車１の前部には運転
部４を配設し、また、後部には搭載台５を配設してい
る。但し、走行車両３０は３輪式等であってもよく、限
定するものではない。搭載台５は後部に配置することな
く、前方であってもよい。前記運転部４には、操向ハン
ドル２３、クラッチ操作レバー、後述する切断機を操作
するための操作レバー等を配設している。

【０００９】前記搭載台５上には、前後方向にレール８
・８を平行に配設し、該レール８・８上には、本発明の
要部をなす樹木を剪定するための切断機６・７がそれぞ
れ前後方向に移動可能に載置されており、剪定する樹木
２６・２６・２６・・・の大きさに合わせて切断機６・
７の間隔９を可変とすることができる。

【００１０】次に、前記切断機６・７の構成について説
明する。レール８・８上には移動台１７・１８が摺動可
能に載置されて、図示しないロック装置によって任意位
置で固定可能としている。但し、移動台１７・１８はモ
ーターまたはシリンダー等の駆動によって移動する構成
とすることができ、また、移動台１７・１８は互いに衝
突したり、前方または後方へ飛び出さないように、位置
がセンサー等より検出されて、モーターまたはシリンダ
ーが制御される。レール８・８の後端には、ストッパ８
ａを固設して、切断機６・７がレール８・８上を逸脱し
ないようにしている。

【００１１】そして、進行方向前部側に載置した移動台
１７上には基台３２を設け、該基台３２内に上下回動モ
ーターを収納し、該基台３２より後方に回動軸を突出し
て、該回動軸上にアーム１２を固定し、また、基台３２
より回動軸を突出してバランスウエイト１０を固定し、
前記アーム１２の突出方向と反対方向にバランスウエイ
ト１０を突出し、両者は互いに逆方向に回動するように
構成している。このようにして左右の重量バランスを維
持して、左右の重量バランスを失って切断機６・７が転
倒することがなく、アーム１２の駆動力も低減するよう
にしている。

【００１２】また、前記アーム１２の先端には水平方向
に回動軸を設けてスイングアーム１９を上下回動可能に
支持し、該回動軸には回動モーターが固定されて、スイ
ングアーム１９を上下に回動できるようにしている。そ
して更に、スイングアーム１９の先端には、スイングア
ーム１９の軸心方向の回動軸を有する回動モーターと該
軸心方向に介して直角方向の回動軸を有する回動モータ
ーを設けて、該回動モーターの回動軸上にトリマー１４
の基部を取り付けて、該トリマー１４を上下左右に回動
可能としている。つまり、アームとスイングアームとト
リマーによって多関節アームを形成している。従って、
トリマー１４は３６０度回転できて、刃の向きは上下方
向及び左右方向、斜め方向にも向けられるようにしてい
る。該トリマー１４はバリカン状の往復切断刃より構成
され、該トリマー１４の基部にモーター２２を配置し
て、前記切断刃を往復駆動する構成としている。但し、
トリマーは回転刃やチェーンソー等で構成することもで
きる。また、トリマーは略円弧状に構成して、樹木を円
弧状に仕上げることもできる。

【００１３】また、進行方向後部側の切断機７は、移動
台１８と基台３２とバランスウエイト１１とアーム１３
が前記切断機６と略同様に構成され、該アーム１３の先
端にはスイングアーム２０・２１がそれぞれ別々のモー
ターによって上下回動可能に設けられ、該スイングアー
ム２１の先端には前記トリマー１４と同様に上下左右に
トリマー１６の基部が回動可能に設けている。

【００１４】また、スイングアーム２０の先端にはトリ
マー１５の基部が上下回動可能に取り付けられ、該トリ
マー１５の切断刃は左右方向に向けられて、主として樹
木の上面を剪定する際に使用される。そして、トリマー
１５・１６の切断刃はそれぞれモーターによって駆動さ
れる。

【００１５】また、切断機６・７による樹木の剪定状況
を観察するため、カメラ３４が切断機６・７が見える任
意の位置、本実施例では運転部４の後部上に設置してお
り、運転部４の操向ハンドル２３の側方には、モニター
搭載台２４を設け、該モニター搭載台２４上にモニター
２５を搭載し、前記カメラ３４とモニター２４を接続し
ている。これより、樹木の剪定状況を運転部４に居なが
らにして確認でき、夏の暑い日でも運転席に着席したま
まで、快適に剪定作業を行うことができる。また、樹木
剪定作業中は、切断機６・７の周辺は危険であり、図示
せぬ枠を樹木剪定作業車の周りに配置して、剪定作業中
に子供等が近づくことがないようにし、安全を確保する
ことができる。

【００１６】このような構成において、一本ずつ離れて
樹木が植えられている場合には、図３に示すように、前
記トリマー１４・１６は刃面を上下方向に向けて、図４
に示すように、アーム１２・１３、スイングアーム１９
・２１を上下に回動して樹木の前後面を刈り取り、更
に、トリマー１４・１６を水平方向で略９０度回動して
樹木の側面（剪定作業車１に平行な樹木の面）も剪定で
きる。そして、トリマー１５の刃面を前後水平方向とし
て、剪定する樹木の高さ位置に合わせて、移動台１８を
前後動させることによって、頂部の高さに合わせて剪定
することができる。

【００１７】また、低木の樹木が連続的に車道や歩道に
沿って植えられているときには、図７に示すように、ト
リマー１４・１５・１６の刃面を前後方向に向けて、ト
リマー１４を上下方向に、トリマー１５・１６を直角方
向に配置して、後面視で門型に配置し、刈り取り駆動し
ながら走行車両３０を走行させることで、同一形状に連
続して樹木を剪定することができるのである。また、図
８に示すように、トリマー１４・１５・１６の刃面を前
後方向に向けて、上下方向一列に並べて刈り取り駆動し
ながら走行車両３０を走行させることで、背の高い樹木
の側面を壁状に刈り込むこともできるのである。

【００１８】そして、樹木が左右反対側にある時には、
図６よ示すようにアーム及びスイングアームを左右反対
側に回動することによって前記同様に刈り込むことがで
きる。そして、刈り込み作業が終了すると図５に示すよ
うに、アーム及びスイングアーム及びトリマーを垂直方
向に位置させることによって車両の幅内に収納すること
ができるのである。

【００１９】

【発明の効果】以上のような構成により、次のような効
果を奏する。走行車両の前部に運転部、後部に搭載台を
配置し、該搭載台上に、多関節アームを有し、その先端
にトリマーを設けた切断機を載置したので、多関節アー
ムを駆動してトリマーにより上下左右任意の形状に樹木
を機械的に剪定することができ、高所の樹木の剪定がで
き、剪定作業時間も短縮することができる。また、トリ
マーを固定して、車両を移動することによって、道路や
歩道等に沿って一定の高さで連続邸に剪定ができ、作業
時間を大幅に短縮することができる。

【００２０】また、走行車両の搭載台上にレールを前後
方向に配設し、該レール上に移動台を複数配置して、そ
れぞれ前後に移動可能とし、各移動台上にトリマーを設
けた切断機を載置したので、トリマーをレールと前後に
移動することができて、同じ高さに刈り取ることができ
る。

【００２１】また、移動台上にアームとバランスウエイ
トを左右回動可能に支持し、該アームとバランスウエイ
トを互いに逆方向に回動するようにしたので、アームを
回動してもバランスが崩れることがなく安定して刈り取
り作業ができ、偏心荷重がかからずそのアームの駆動力
も減少できる。

【００２２】また、トリマーをアーム先端で３６０度回
動可能に支持したので、刃面を上下左右に任意の角度に
変更でき、樹木の面及び位置に容易に合わせることがで
きるのである。

【００２３】また、走行車両に切断機の刈り取り位置を
撮るカメラと、その映像を映すモニターを設けたので、
モニターを運転部に配置することで、剪定作業を運転部
に居ながらにして確認でき、快適な剪定作業を行うこと
ができ、また、作業時間を短縮できるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の樹木剪定作業車の側面図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】同じく切断機７を後方へ移動させた際の平面図
である。

【図４】同じく後面図である。

【図５】トリマーを収納した際の後面図である。

【図６】トリマーを進行方向右側に位置した際の後面図
である。

【図７】トリマーを門型に配置した状態の後面図であ
る。

【図８】トリマーを上下１列に並べた状態の後面図であ
る。

【符号の説明】

４運転部５搭載台６・７切断機８・８レール１０・１１バランスウエイト１２・１３アーム１４・１５・１６トリマー１７・１８移動台１９・２０・２１スイングアーム２５モニター

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】走行車両の前部に運転部、後部に搭載台
を配置し、該搭載台上に、多関節アームを有し、その先
端にトリマーを設けた切断機を載置したことを特徴とす
る樹木剪定作業車。
【請求項２】走行車両の搭載台上にレールを前後方向
に配設し、該レール上に移動台を複数配置して，それぞ
れ前後に移動可能とし、各移動台上にトリマーを設けた
切断機を載置したことを特徴とする樹木剪定作業車。
【請求項３】前記移動台上にアームとバランスウエイ
トを左右回動可能に支持し、該アームとバランスウエイ
トを互いに逆方向に回動するようにしたことを特徴とす
る請求項２記載の樹木剪定作業車。
【請求項４】前記トリマーをアーム先端で３６０度回
動可能に支持したことを特徴とする請求項１または請求
項２記載の樹木剪定作業車。
【請求項５】前記走行車両に切断機の刈り取り位置を
撮るカメラと、その映像を映すモニターを設けたことを
特徴とする請求項１または請求項２記載の樹木剪定作業
車。