JPH1141474A - 画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体

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JPH1141474A
JPH1141474A JP9192399A JP19239997A JPH1141474A JP H1141474 A JPH1141474 A JP H1141474A JP 9192399 A JP9192399 A JP 9192399A JP 19239997 A JP19239997 A JP 19239997A JP H1141474 A JPH1141474 A JP H1141474A
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JP9192399A
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Yoshiaki Yamanaka
義明 山中
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原画像が色の偏りの大きい画像であっても、
表示された画像に対して操作者が補正するなどの手間を
最小限として、適切な色補正量や階調バランス修正を実
行して良質の出力画像を得ることが可能な画像処理方
法,画像処理装置及び画像処理プログラムを記憶した記
憶媒体を得る。 【解決手段】 原画像の駒画像データについて、複数の
各色毎に濃度とその出現頻度との関係を作成し(S1,
S2)、この各色毎の濃度とその出現頻度との関係につ
いて出現頻度のまとまりに応じて所定数の領域に分け
(S3)、前記濃度とその出現頻度との関係において各
色の濃度が同等な領域に属している画素に基づいて各色
毎の濃度バランス基準曲線を求め(S4〜S6)、この
各色毎の濃度バランス基準曲線により色補正を行う(S
7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法、画
像処理装置及び記憶媒体に関し、特に原画像の駒画像デ
ータの色補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なカラー写真原稿からの焼付にお
いては、従来、カラー写真原稿の駒の全面積の平均濃度
を測定し、駒の全面積での感光材料に与える青色、緑
色、赤色の各色の露光量が一定となるように露光量を制
御し、カラーバランスの良好なプリントを作成するよう
にしている。
【0003】上記方式では、高彩度の、即ち、被写体の
色の分布の偏りが大きい、例えば、特定の有彩色が駒の
大部分を占めるようなカラー写真原稿の駒を露光する場
合に、適正なプリントが得られ難いという欠点がある。
【0004】また、入力カラーデジタル画像は、一般に
被写体の輝度範囲やカラーフィルムの記録可能な濃度範
囲より狭いダイナミックレンジで撮像して得られたもの
が多く、彩度の高い画素は、記録可能な色に変換されて
色バランス再現が狂ったり、また、入力装置の違いやフ
ィルムの品種の違い,フィルムの現像処理の違いなどに
よって異なる色の偏りになり、そのまま出力すると色の
偏った画質の悪いものとなることが多かった。
【0005】そこで、様々な手法により色バランスを修
正して出力している。しかし、これらの従来の手法で
は、入力装置の違いやフィルムの品種の違いや画像の種
類の違いなどによっては適正な結果が得られないことが
あった。
【0006】そのため、入力カラーデジタル画像をモニ
タに表示し、表示された画像をみながら操作者が画像デ
ータの各色のデータ値を増減したりする調整により補正
し、その補正の結果のハードコピーを出力する。更に、
出力したハードコピーとモニタに表示された画像を比較
して、その差を加味して、最終的な補正を決定し、決定
された最終的な補正の結果のハードコピーを出力してい
たが、繰り返し補正・出力するので大変時間がかかり、
更に、操作者の熟練度により、結果として得られたハー
ドコピーの色の良否に大きな差が生じたりして問題であ
った。
【0007】この問題に対して、複数の駒を有するカラ
ー写真原稿の各駒を読み取り、得られた各駒の画素毎の
各原色情報に基づいて、複数の駒を有するカラー写真原
稿から焼付露光してプリントを得る際の露光量を決定す
る際に、2組の2原色間の濃度差と中性濃度とを求め、
この2組の2原色間の濃度差と中性濃度との関数関係か
らカラー写真原稿に固有な値を導いて露光制御すること
が提案されている。
【0008】しかし、このような方法では、カラー写真
原稿の駒の中に高彩度画素の割合が大きい高彩度駒が有
る場合、高彩度画素の影響を受け、このような高彩度駒
から正しいカラーバランスのプリントが得られ難いもの
であった。
【0009】そこで、従来は、例えば特開平5−664
98号のように、原色間の累積密度関数の相関係数を利
用して高彩度駒の影響を減じて統計をとる方法や、例え
ばドイツ特許公開第2912130号のように、所定の
濃度間条件に基づいて各駒について高彩度駒か否か判定
し、高彩度駒と判定された駒を除いて統計を取り、この
統計に基づいて高彩度駒と判定されなかった駒の各画素
について高彩度画素か否か判定し、高彩度画素と判定さ
れた画素を除いて前述の統計と異なる統計を取ることに
より、高彩度画素の影響を減じる方法などにより、高彩
度画素の影響をできるだけ少なくなるようにしてきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高彩度駒を除
いて統計をとると、駒単位で画素情報を取り除くので、
統計から高彩度駒中の高彩度ではない画素も取り除かれ
てしまう。従って、統計量が十分確保できず、適正な色
補正量が得られずに、適正に色補正された画像を得るた
めの露光量が得られないことがある。
【0011】一方、統計量を確保するために、高彩度駒
でない駒の画素を高彩度と評価する条件を緩めると、本
来高彩度と評価すべき画素も高彩度画素と評価されず、
高彩度画素の影響を十分に取り除くことができずに、高
彩度画素の影響による色バランスが不良な画像の発生率
が依然高かった。
【0012】また、ドイツ特許公開第2912130号
の方法では、高彩度駒でない駒の中の高彩度画素である
ものは取り除かれるが、最初に高彩度駒を駒単位で取り
除いてしまうため、統計から高彩度駒の中の高彩度でな
い画素までもが取り除かれてしまい、統計量が十分確保
できず、そのため、色バランスが不良な画像の発生率が
依然高かった。また、対象駒が1駒しかない場合、その
駒が高彩度と評価されると統計が得られず、適切な色補
正量が得られないといった問題もある。
【0013】また、単に最大濃度や最低濃度などに基づ
く所定の条件で高彩度画素を除き、高彩度画素を除いた
統計をとっても、高彩度画素を取り除く条件の設定が難
しく、カラーフィルムの特性や現像処理による特性など
に基づく色の変動で本来高彩度でない画素を高彩度画素
として取り除いてしまったり、逆に、本来高彩度画素で
ある画素を取り除かなかったりして、不良品率が依然高
いものしか得られなかった。
【0014】本発明の目的は、原画像が色の偏りの大き
い画像であっても、表示された画像に対して操作者が補
正するなどの手間を最小限として、適切な色補正量や階
調バランス修正を実行して良質の出力画像を得ることが
可能な画像処理方法,画像処理装置及び画像処理プログ
ラムを記憶した記憶媒体を得ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本件出願の発明者は、高
彩度画素の影響による色の偏りに関する問題を改良すべ
く鋭意研究を行った結果、色の偏りのないニュートラル
画素を効率良く検出できる新たな手法を見出すと共に、
ニュートラル画素を検出した上で濃度修正や色補正を行
うことでカラーフェリアの発生を抑えることができるこ
とを見出し、本発明を完成させたものである。
【0016】(1)請求項1,請求項4及び請求項7記
載の発明では、原画像の駒画像データについて、複数の
各色毎に濃度とその出現頻度との関係を作成し、この各
色毎の濃度とその出現頻度との関係について出現頻度の
まとまりに応じて所定数の領域に分け、前記濃度とその
出現頻度との関係において各色の濃度が同等な領域に属
している画素(ニュートラル画素)に注目して色補正を
行うようにしている。
【0017】このような処理により、高彩度画素を排除
することが可能になり、高彩度画素の影響のない状態で
原画像の駒画像データに色補正処理を施すことが可能に
なる。
【0018】(2)請求項2,請求項5及び請求項8記
載の発明では、原画像の駒画像データについて、複数の
各色毎に濃度とその出現頻度との関係を作成し、この各
色毎の濃度とその出現頻度との関係について出現頻度の
まとまりに応じて所定数の領域に分け、前記濃度とその
出現頻度との関係において各色の濃度が同等な領域に属
している画素に基づいて各色毎の濃度バランス基準曲線
を求め、この各色毎の濃度バランス基準曲線により各画
素の色補正を行うようにしている。
【0019】このような処理により、高彩度画素を排除
することが可能になり、高彩度画素の影響のない状態
で、原画像の駒画像データについて各画素毎に濃度修正
を施すことが可能になる。
【0020】(3)請求項3,請求項6及び請求項9記
載の発明では、原画像の駒画像データについて、複数の
各色毎に濃度とその出現頻度との関係を作成し、この各
色毎の濃度とその出現頻度との関係について出現頻度の
まとまりに応じて所定数の領域に分け、前記濃度とその
出現頻度との関係において各色の濃度が同等な領域に属
している画素の平均濃度と駒平均濃度との差により色補
正を行うようにしている。
【0021】このような処理により、高彩度画素を排除
することが可能になり、高彩度画素の影響のない状態で
原画像の駒画像データについて各画素毎に濃度修正や色
補正を施すことが可能になり、さらに、駒平均濃度によ
る画像処理で発生する色の偏りの影響も補正することが
可能になる。
【0022】(4)なお、以上の各発明の説明におい
て、原画像とは、ネガフィルムやポジフィルム等の透過
原稿上の画像や、プリントや印刷物等の反射原稿上の画
像や、撮像して得られたビデオ映像信号などのアナログ
画像やデジタルカメラやデジタルスキャナなどにより原
画を読み取りデジタル化して得られたデジタル画像等の
電子画像などが該当する。なお、カラーであってもモノ
クロであっても、各発明の処理を適用することが可能で
あるが、特にカラーの場合には偏りのない忠実な色を再
現できる点で好ましい。
【0023】また、本発明において濃度とは、該当する
色の濃淡を示す量の総称であり、濃度以外に、反射率、
透過率、輝度、入力画像信号レベル、出力画像信号レベ
ルなどを包括した概念である。
【0024】また、各色毎の濃度とその出現頻度との関
係とは、濃度ヒストグラムや累積密度関数などが該当す
る。そして、出現頻度のまとまりに応じて領域を分ける
場合には、濃度ヒストグラムでは出現頻度の山や谷の部
分を参照して定めればよく、累積密度関数では形状や変
曲点を参照して定めればよい。
【0025】なお、濃度とその出現頻度との関係につい
ては、濃度ヒストグラムを用いることが、目視にて山や
谷の部分を参照して定める場合であっても直感的に判断
し易く、また判別規準法などで自動的に演算して定める
場合でも分類精度が向上して好ましい。
【0026】また、本発明において色補正とは、被写体
又はカラー原画像を好ましい色又は好ましい色と感じる
色に色バランスを補正することである。そして、色補正
条件とは、この色補正の条件のことである。色補正条件
としては、焼付露光の場合は、透過原稿を撮像して得ら
れた情報に基づき、LATD制御による焼付露光量を補
正するための色補正量であってもよいし、カラーデジタ
ル原画像から出力画像を得る場合は、各画素の濃度に対
して加算や減算などの演算を行うための一定の色補正量
であってもよいし、各画素の中性色濃度に応じて各画素
の濃度に対して加算や減算などの演算を行うための色補
正量の中性色濃度に対する関数データであってもよい
し、その他のものであってもよい。
【0027】また、本発明によりカラー原画像から得ら
れる色補正条件の利用方法には、焼付露光の場合のLA
TD制御による露光量を補正する色補正量であるとき、
求めた色補正量により、露光量を補正し、補正した露光
量で透過原稿からプリント用感光材料に焼付露光してプ
リントを得ることや、カラーデジタル原画像からハード
コピーを得る場合、求めた色補正条件によりカラーデジ
タル原画像を補正して出力画像を得るなどが挙げられ
る。本発明により出力画像を得た場合、出力画像はその
ままで或いは適当な処理を施されて、モニタ上の表示画
像やハードコピーとして良好な色バランスの画像を得る
ことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例につ
いて図面を参照しつつ説明する。 <画像処理システム全体の構成>まず、図2を参照して
本実施の形態例の画像処理装置を適用する画像処理シス
テムの電気的構成を説明する。
【0029】本実施の形態例の画像処理装置は、カラー
原画像であるカラーデジタル画像を色バランス再現処理
などして出力画像を得るシステムなどに適用されるもの
である。
【0030】例えば、不特定多数のエンドユーザである
操作者が撮影した長手方向に複数の駒が記録されたB
(青色)感光Y(イエロー)発色層とG(緑色)感光M
(マゼンタ)発色層とR(赤色)感光C(シアン)発色
層とを有する撮影用長尺状ハロゲン化銀カラーネガ写真
感光フィルム(以下、フィルムという)を、自動的にフ
ィルム現像処理して、入力カラーデジタル画像を得て、
色バランス再現処理などを入力カラーデジタル画像に施
し出力画像を得て、B感光Y発色層とG感光M発色層と
R感光C発色層とを有するプリント用ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料である印画紙(以下、印画紙という)に
画像処理された画像を走査露光し、露光された印画紙を
ペーパー現像処理してプリントにし、仕分けするシステ
ムなどに用いることが可能である。
【0031】以上のような処理を行うために図2に示す
画像処理システムでは、画像処理システムの全体を制御
する制御部100と、制御部100と各部との間で制御
データを授受する制御バス102と、各部の間で画像デ
ータを授受するデータバス103と、フィルムを浸漬現
像処理して写真原稿にするフィルム現像部200と、フ
ィルム現像部200で得られた写真原稿を撮像してA/
D変換・対数変換等を行い入力カラーデジタル画像を得
るスキャナ部300と、スキャナ部300からのカラー
デジタル原画像から色補正などして出力画像を生成する
画像処理部400と、画像処理部400からの出力画像
を印画紙に露光する露光部500と、露光部500で露
光された印画紙を浸漬現像処理しプリントにする印画紙
現像部600とを備えている。
【0032】<画像処理システムの動作>ここで、図1
のフローチャート及び図3以降の説明図を参照して、画
像処理システムの動作(画像処理方法,画像処理装置の
動作,画像処理プログラムの手順)について説明する。
【0033】まず、フィルム現像部200で現像処理さ
れたフィルムや既に現像済みのフィルムについて、スキ
ャナ部300で各駒毎の画像を読み込んで駒画像データ
を作成する(図1S1)。
【0034】そして、この駒画像データについて、各色
毎に濃度とその出現頻度を示す濃度ヒストグラムを作成
する(図1S2)。ここでは、R,G,Bの原色毎に濃
度ヒストグラムを作成する例を示す(図3参照)。
【0035】なお、各色毎の濃度とその出現頻度との関
係とは、濃度ヒストグラム以外にも累積密度関数などが
存在するが、この実施の形態例では濃度ヒストグラムを
用いて説明する。
【0036】このようにして作成された各色の濃度ヒス
トグラムについて、濃度ヒストグラムの山谷の形状に応
じて所定数に分類する(図1S3)。ここでは、濃度ヒ
ストグラムを判別規準法により、7部位に分類する例を
示す。
【0037】なお、出現頻度のまとまりに応じて領域を
分ける場合には、濃度ヒストグラムでは出現頻度の山や
谷の部分を参照して定めればよく、累積密度関数では形
状や変曲点を参照して定めればよい。
【0038】まず、濃度ヒストグラム全体の形状によ
り、山と谷で二分する第1の閾値TH1を求め、次に、
TH1を境にして、ハイライト部の山とそれ以外とを分
ける第2の閾値TH2、シャドー部の山とそれ以外とを
分ける第3の閾値TH3、を定め、かつ、各閾値に幅を
持たせることで、合計して7部位に分類する。
【0039】図3(a)はRの濃度ヒストグラムを7分
類(〜)した例を示し、図3(b)はGの濃度ヒス
トグラムを7分類(〜)した例を示し、図3(c)
はBの濃度ヒストグラムを7分類(〜)した例を示
している。なお、このように山と谷とが現れない場合に
は、傾きの変化点を山や谷の代わりにして閾値を定める
ようにすればよい。また、ここでは所定の数として7部
位の分類の例を示したが、これ以外の数に分類しても構
わない。
【0040】そして、駒画像データの各画素のRGBの
濃度値をこの濃度ヒストグラムの分類に当てはめて、各
色で同じ分類に属する画素を検出する。ここで、各色で
同じ分類に属する画素とは、ある画素の濃度値につい
て、各色の濃度値を上述した分類にあてはめた場合に、
第1部位〜第7部位の同じ部位に属しているようなもの
をいう。例えば、Rの濃度値がに属し,Gの濃度値が
に属し,Bの濃度値がに属する等である。
【0041】したがって、濃度ヒストグラムを3つの部
位(高/中/低)に分けた場合であれば、RGBのいず
れもが高に属している場合や、RGBのいずれもが中に
属している場合や、RGBのいずれもが低に属している
場合などが該当する。また、分類した部位は、ある濃度
値で明確に区分されていることが好ましいが、隣接する
部位で重なりを有するように定めてもよい。
【0042】そして、このように検出された画素を、ニ
ュートラル画素と定める(図1S4)。このようにして
ニュートラル画素を検出することで、各色で異なる分類
に属する画素(高彩度画素など)を排除することが可能
になる。
【0043】なお、このようにニュートラル画素を抽出
すると、欠落した濃度値の部分や、極めて少数のデータ
により突出した濃度値の部分が発生し、後述する濃度バ
ランス基準曲線が不連続になることがある。
【0044】そこで、ニュートラル画素に基づいて濃度
ヒストグラムを作成し、この濃度ヒストグラムを平滑化
する(図1S5)。このような処理により、欠落した濃
度値の部分や突出した濃度値を滑らかに補間するするこ
とができる。
【0045】そして、ニュートラル画素の濃度値を用い
て、濃度バランス基準曲線を作成する(図1S6)。こ
の濃度バランス基準曲線とは、ある画素について、各色
の濃度値(NDr,NDg,NDb)がある場合、全色
濃度ND=(NDr+NDg+NDb)/3、すなわ
ち、NDr,NDg,NDbの平均値)を横軸にとり、
各色濃度(NDr,NDg,NDb)を縦軸にとって作
成した特性曲線である。この濃度バランス基準曲線(図
4)が、各色毎の濃度バランスのずれ状態を示してい
る。
【0046】ここで、上記の濃度バランス基準曲線に基
づいて、各画素の濃度修正を行う(図1S7)。この濃
度修正では、以下の式〜式に基づいて、各画素毎に
濃度値を修正する。
【0047】ここでは、画像データの画素のアドレスを
ijで示すものとし、カラー原画像のRGBの各色濃度値
をNDrij,NDgij,NDbijとし、修正カラー画像
のRGBの各色濃度値をNDrij’,NDgij’,ND
bij’とする。また、全色濃度値をNDij=(NDrij
+NDgij+NDbij)/3とする。そして、上述した
図4の濃度バランス基準曲線に対して、横軸にNDri
j,NDgij,NDbijを当てはめ、縦軸に得られた値
をΔNDrij,ΔNDgij,ΔNDbijとする。
【0048】 NDrij’=(NDrij−ΔNDrij)+NDij … NDgij’=(NDgij−ΔNDgij)+NDij … NDbij’=(NDbij−ΔNDbij)+NDij … また、上述した演算以外にも、縦軸に画像データNDr
ij,NDgij,NDbijを直接当てはめ、横軸から得ら
れた値をNDrij’,NDgij’,NDbij’として、
色補正することも可能である。
【0049】そして、以上のS2〜S7のようなニュー
トラル画素の検出とニュートラル画素に基づく各画素の
濃度修正とを、収れんするまで繰り返すようにする(図
1S8)。例えば、上記S7の濃度修正量の平均値を各
修正回数毎に監視しておき、各回の差分が一定値未満に
なったら収れんしたとみなし、次の処理に進むようにす
る。
【0050】この実施の形態例の色補正は、フィルムの
1駒分のカラーデジタル原画像を色補正するので、カラ
ーデジタル原画像の大部分がある色に偏っている場合に
生じる従来法による色補正の不具合を減じて全体の色バ
ランスを良好なものとできるだけではなく、特定濃度域
のみで色バランスが崩れたものに対しても有効である。
例えば、ハイライト部のみがピンクに偏っている画像、
シャドー部のみが緑色がかっている画像、などに対して
も部分的に良好な色バランスとすることができ、全体と
して良好が画像を得ることができるようになる。
【0051】また、ニュートラル画素の検出を各駒毎に
行い、複数駒にわたってニュートラル画素を集めて濃度
バランス基準曲線を作成してもよい。このようにするこ
とで、1駒から検出されたニュートラル画素が少ない場
合であっても、より精度の高い、複数駒にわたって使用
する濃度バランス基準曲線が得られる。
【0052】そして、画像処理部300で上述の色補正
により得られた出力画像を露光部500が印画紙に露光
して、印画紙現像部600が露光された印画紙を浸漬現
像処理しプリントにすると、色バランスが良好なプリン
トを得ることができる。また、画像処理部300で上述
の色補正により得られた出力画像を画像表示装置などに
表示すると、色バランスが良好なモニタ画像を表示でき
る。
【0053】以上の実施の形態例は、ディジタル画像処
理やディジタル露光に適したものであったが、以下にア
ナログ露光に適した実施の形態例について説明する。こ
こでは、フィルム上の原画像からの透過光により、感光
材料(印画紙など)に焼付露光(以下、これをアナログ
露光とも言う)を行う場合の実施の形態例を図5を参照
して説明する。
【0054】この場合、上述した例と同様にして、スキ
ャナ部300で各駒毎の画像を読み込んで駒画像データ
を作成(図5S1)し、この駒画像データについて、各
色毎に濃度の出現頻度を示す濃度ヒストグラムを作成
(図5S2)し、濃度ヒストグラムの山谷の形状に応じ
て所定数に分類(図5S3)し、駒画像データの各画素
のRGBの濃度値をこの濃度ヒストグラムの分類に当て
はめて、各色で同じ分類に属する画素をニュートラル画
素と定める(図5S4)。
【0055】このようにして検出されたニュートラル画
素の平均濃度を用いて焼付露光時の色補正を実行する
(図5S5)。一般的なシステムでは、LATD制御と
呼ばれる駒平均濃度による色補正が行われているため、
この段階での色補正量ΔCCVr,ΔCCVg,ΔCC
Vbは、以下の式のようにすることが好ましい。
【0056】 ΔCCVr=NDnr−IDr ΔCCVg=NDng−IDg ΔCCVb=NDnb−IDb … ここで、NDnr,NDng,NDnbはニュートラル
画素のRGB各色の平均濃度、IDr,IDg,IDb
はRGB各色の駒平均濃度である。
【0057】このように、ニュートラル画素の平均濃度
から駒平均濃度を差し引くことで、LATD制御の色補
正による色の偏り(カラーフェリア)の影響を除くこと
が可能になる。また、LATD制御の色補正を行わない
装置にあっては、ニュートラル画素の平均濃度だけによ
る色補正を行うようにしてもよい。
【0058】このようにして得られた画面全体の色バラ
ンスを調整する色補正量(ΔCCVr,ΔCCVg,Δ
CCVb)に基づいて、焼付時の露光量を調整するカラ
ーカットフィルタを制御して良好な画像をプリントとし
て得る。
【0059】また、ディジタル画像処理に適した実施の
形態例のような各画素毎に色補正量を変えて色補正を行
うことで、ネガカラーフィルムの特性に起因して特定の
濃度域で色バランスが崩れ易い、適正露光でない(露出
アンダーや露出オーバーな)原画像に対して特に有効に
作用して、良好な色バランスにすることが可能になる。
【0060】さらに、デジタルカメラやスキャナで得た
ディジタル画像データの場合、モノクロフィルムを2色
以上で読み取るような場合、CD−ROM等の媒体に記
録された画像データを出力する場合などにも、良好な色
バランスの画像を得ることができるようになる。
【0061】なお、以上の実施の形態例では、色補正を
施したい原画像データそのものから作成した濃度バラン
ス基準曲線に基づいて色補正の画像処理を行っていた
が、濃度バランス基準曲線を作成する際の画像データの
解像度は原画像データと同じである必要はない。例え
ば、対象となる原画像データの低解像度な画像データを
得るようにして、この低解像度な画像データから濃度バ
ランス基準曲線を作成し、この濃度バランス基準曲線か
ら対象となる(高解像度な)原画像データに色補正を施
すようにしてもよい。このようにすることで、濃度バラ
ンス基準曲線を作成するための演算処理の負荷が軽くな
るという利点がある。
【0062】このような低解像度の画像データを得る方
法としては、原画像データに縮小の画像処理を施す手法
や、本スキャンで原画像データを得る前に低解像度のプ
リスキャンを行う手法などが考えられる。
【0063】また、以上の実施の形態例では、カラー画
像の色修正の場合を中心に説明してきたが、モノクロ画
像であっても良好な結果が得られる。すなわち、モノク
ロ画像を複数の波長の色で色分解撮像して駒画像データ
を得ることにより、上述した実施の形態例を適用するこ
とができる。そして、モノクロ画像であってもカラーバ
ランスが崩れてしまった画像(ハイライト部に赤みが出
た画像など)でも、色補正によりきれいなモノクロ画像
を得ることができるようになる。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば以下のような効果が得られる。 (1)請求項1,請求項4及び請求項7記載の発明で
は、原画像の駒画像データについて、複数の各色毎に濃
度とその出現頻度との関係を作成し、この各色毎の濃度
とその出現頻度との関係について出現頻度のまとまりに
応じて所定数の領域に分け、前記濃度とその出現頻度と
の関係において各色の濃度が同等な領域に属している画
素(ニュートラル画素)に注目して色補正を行うことに
より、高彩度画素を排除することが可能になり、高彩度
画素の影響のない状態で原画像の駒画像データに色補正
処理を施すことが可能になる。
【0065】(2)請求項2,請求項5及び請求項8記
載の発明では、各色毎の濃度とその出現頻度との関係に
ついて出現頻度のまとまりに応じて所定数の領域に分
け、前記濃度とその出現頻度との関係において各色の濃
度が同等な領域に属している画素に基づいて各色毎の濃
度バランス基準曲線を求め、各色毎の濃度バランス基準
曲線により各画素の色補正を行うことにより、高彩度画
素を排除することが可能になり、高彩度画素の影響のな
い状態で、原画像の駒画像データについて各画素毎に濃
度修正を施すことが可能になる。
【0066】(3)請求項3,請求項6及び請求項9記
載の発明では、各色毎の濃度とその出現頻度との関係に
ついて出現頻度のまとまりに応じて所定数の領域に分
け、前記濃度とその出現頻度との関係において各色の濃
度が同等な領域に属している画素の平均濃度と駒平均濃
度との差により色補正を行うことにより、高彩度画素を
排除することが可能になり、高彩度画素の影響のない状
態で原画像の駒画像データについて各画素毎に濃度修正
や色補正を施すことが可能になり、さらに、駒平均濃度
による画像処理で発生する色の偏りの影響も補正するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の処理手順の様子を示す
フローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態例で用いる画像処理装置の
主要部の電気的な構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態例で用いる濃度ヒストグラ
ムの特性の一例を示す特性図である。
【図4】本発明の実施の形態例で用いる濃度バランス基
準曲線の特性の一例を示す特性図である。
【図5】本発明の実施の形態例の処理手順の様子を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
100 制御部 102 制御バス 103 データバス 200 フィルム現像部 300 スキャナ部 400 画像処理部 500 露光部 600 印画紙現像部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像の駒画像データについて、複数の
    各色毎に濃度とその出現頻度との関係を作成し、 この各色毎の濃度とその出現頻度との関係について出現
    頻度のまとまりに応じて所定数の領域に分け、 前記濃度とその出現頻度との関係において各色の濃度が
    同等な領域に属している画素に注目して色補正を行う、 ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記濃度とその出現頻度との関係におい
    て各色の濃度が同等な領域に属している前記画素に基づ
    いて各色毎の濃度バランス基準曲線を求め、この各色毎
    の濃度バランス基準曲線により各画素に前記色補正を行
    う、ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記濃度とその出現頻度との関係におい
    て各色の濃度が同等な領域に属している画素の平均濃度
    と駒平均濃度との差により前記色補正を行う、ことを特
    徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 原画像の駒画像データについて、複数の
    各色毎に濃度とその出現頻度との関係を作成し、この各
    色毎の濃度とその出現頻度との関係について出現頻度の
    まとまりに応じて所定数の領域に分け、前記濃度とその
    出現頻度との関係において各色の濃度が同等な領域に属
    している画素に注目して色補正を行う画像処理手段を備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段は、前記濃度とその出
    現頻度との関係において各色の濃度が同等な領域に属し
    ている前記画素に基づいて各色毎の濃度バランス基準曲
    線を求め、この各色毎の濃度バランス基準曲線により各
    画素の色補正を行うことを特徴とする請求項4記載の画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像処理手段は、前記濃度とその出
    現頻度との関係において各色の濃度が同等な領域に属し
    ている画素の平均濃度と駒平均濃度との差により色補正
    を行うことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 原画像の駒画像データについて、複数の
    各色毎に濃度とその出現頻度との関係を作成し、この各
    色毎の濃度とその出現頻度との関係について出現頻度の
    まとまりに応じて所定数の領域に分け、前記濃度とその
    出現頻度との関係において各色の濃度が同等な領域に属
    している画素に注目して色補正を行うためのプログラム
    を読み取り可能に記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  8. 【請求項8】 前記プログラムの色補正は、前記濃度と
    その出現頻度との関係において各色の濃度が同等な領域
    に属している前記画素に基づいて各色毎の濃度バランス
    基準曲線を求め、この各色毎の濃度バランス基準曲線に
    より各画素に行う、ことを特徴とする請求項7記載の記
    憶媒体。
  9. 【請求項9】 前記プログラムの色補正は、前記濃度と
    その出現頻度との関係において各色の濃度が同等な領域
    に属している画素の平均濃度と駒平均濃度との差により
    行う、ことを特徴とする請求項7記載の記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005057909A1 (ja) * 2003-12-11 2005-06-23 Fujitsu Limited 画像補正方法及びプログラム、並びに装置

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WO2005057909A1 (ja) * 2003-12-11 2005-06-23 Fujitsu Limited 画像補正方法及びプログラム、並びに装置
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