JPH1140794A - 固体撮像素子の製造方法及び固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子の製造方法及び固体撮像素子

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JPH1140794A
JPH1140794A JP9189355A JP18935597A JPH1140794A JP H1140794 A JPH1140794 A JP H1140794A JP 9189355 A JP9189355 A JP 9189355A JP 18935597 A JP18935597 A JP 18935597A JP H1140794 A JPH1140794 A JP H1140794A
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substrate
layer
hole accumulation
ion implantation
sensor
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Hiroaki Oki
洋昭 大木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HAD構造のセンサ部を有する固体撮像素子
では、正孔蓄積層を構成する不純物が信号転送部側の転
送電極下に拡散し、信号電荷の読み出し特性を悪化さ
せ、スミアを増大させる。 【解決手段】 センサ部5上に開口部14aを有する転
送電極14を基板11上に形成し、センサ部5の表面側
に信号電荷蓄積層15を形成する。その後、センサ部5
上の信号転送部3側をマスク6で覆ってセンサ部5にお
ける基板11の表面層に対して1回目のイオン注入を行
い、信号電荷蓄積層15の表面層にP型不純物を導入す
る。また、センサ部5における信号転送部3側を露出さ
せて、センサ部5における基板11の表面層に対して1
回目のイオン注入よりも注入ドーズ量及び注入エネルギ
ーを低く抑えて2回目のイオン注入を行い、信号電荷蓄
積層15の表面層にP型不純物を導入し、P型の正孔蓄
積層16を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子及び
その製造方法に関し、特にはHAD(Hole Accumulated
Diode) 構造のセンサ部を有する固体撮像素子及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すHAD(Hole Accumulated D
iode) 構造のセンサ部を有する固体撮像素子を形成する
には、先ず、P型の基板21の表面側に素子分離領域2
2及び信号転送領域23を形成し、次に開口部24aを
有する転送電極24をこの基板21上に形成する。この
開口部24aは、信号転送領域23との間に間隔を有し
かつ素子分離領域22に隣接した位置に設けられるセン
サ部50の上方に設けられる。その後、この転送電極2
4をマスクに用いたイオン注入によって、信号電荷蓄積
層25を形成するためのN型不純物をセンサ部50にお
ける基板21の表面側に導入する。またこのイオン注入
によって、信号電荷蓄積層25と信号転送領域23との
間の基板21の表面部分がP型の読み出し領域21aと
なる。さらに、上記転送電極24をマスクに用いたイオ
ン注入によって、信号電荷蓄積層25の表面層に正孔蓄
積層26を形成するためのP型不純物を導入する。この
際、正孔蓄積層26におけるP型不純物の濃度が、上記
読み出し領域21aのP型不純物の濃度よりも濃くなる
ようにする。また、上記各イオン注入は、基板21表面
に対して略垂直方向から行われる。
【0003】以上によって、基板21の表面側における
N型の信号電荷蓄積層25の表面層にP型の正孔蓄積層
26を設けてなるHAD構造のセンサ部50を有する固
体撮像素子が得られる。上記構成の固体撮像素子では、
熱励起によって基板21の表面で発生した電子が正孔蓄
積層26で補足され、暗電流の発生が抑制されて感度の
向上が図られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記固体撮像
素子の製造方法及びこれによって形成された固体撮像素
子では、以下のような課題があった。すなわち、信号電
荷蓄積層や正孔蓄積層を形成するために基板中に導入し
た不純物は、これらの不純物の活性化熱処理やその後の
熱工程で転送電極の下方に拡散される。特に、正孔蓄積
層を形成するために基板の表面層に導入したP型不純物
が転送電極下方に拡散した場合には、当該転送電極下方
の読み出し領域における信号電荷蓄積層側でP型不純物
の濃度が濃くなる。このため、信号電荷蓄積層から読み
出し領域に信号電荷を読み出し難くなる。これを防止す
るために、正孔蓄積層におけるP型不純物の濃度や拡散
深さの設定値を低くすると、正孔蓄積層に本来の機能を
持たさせることが出来なくなってしまう。
【0005】さらに、光学系の縮小にともない単位画素
サイズの縮小化が進んだ固体撮像素子では、読み出し領
域の幅も狭くなるため、より信号電荷転送領域の近くに
まで、正孔蓄積層を形成するためのP型不純物の拡散領
域が拡大されることになる。そして、通常、この正孔蓄
積層は0Vに固定されるため、この拡大領域も0Vに固
定されることになる。したがって、転送電極下のニュー
トラル領域(電位が固定されない領域)の幅が狭くなる
ことになり、上記拡大領域付近で光電変化された信号電
荷は、当該拡大領域と信号転送領域との間の電界によっ
て当該信号転送領域に混入し易くなる。これは、スミア
を多発させる要因になる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の固体撮像素子の製造方法は、信号電荷蓄積層
上における基板の表面層に正孔蓄積層を設けて成るHA
D構造のセンサ部を有する固体撮像素子の製造方法であ
る。そして、特に請求項1記載の方法では、センサ部に
おける基板の表面層に2回のイオン注入によって正孔蓄
積層を形成するための不純物を導入する。この際、1回
のイオン注入は、センサ部における信号転送部側をマス
クで覆った状態で行う。そして、もう1回のイオン注入
は、上記センサ部における上記信号転送部側を露出させ
た状態で行う。
【0007】上記方法では、センサ部における基板の表
面層に正孔蓄積層を形成するための2回のイオン注入の
うちの1回では、上記センサ部における信号転送部側に
不純物が注入されない。このことから、2回のイオン注
入の際の各注入条件の設定によって、信号転送部側とそ
の他の部分とで不純物量や不純物の拡散深さが異なる上
記正孔蓄積層を得ることができる。したがって、信号転
送部側における上記不純物の濃度や拡散深さの値が他の
部分よりも小さい正孔蓄積層が形成される。
【0008】また、請求項2記載の方法では、上記セン
サ部上に開口部を有する転送電極を上記基板上に形成し
た後、当該転送電極をマスクに用いて上記信号転送部側
から上記センサ部の表面層に斜めイオン注入を行う。こ
れによって、上記正孔蓄積層を形成するための不純物を
センサ部における基板の表面層に導入する。
【0009】上記方法では、正孔蓄積層を形成するため
のイオン注入が、転送電極をマスクに用いて信号転送部
側から斜めに行われる。このため、センサ部における当
該信号転送部側の基板の表面層には、転送電極の陰にな
って正孔蓄積層を形成するためのP型不純物が導入され
ない部分が生じる。このため、後に上記P型不純物が基
板中で拡散しても、当該P型不純物の転送電極下への拡
散幅が小さく抑えられる。
【0010】さらに、本発明の固体撮像素子は、HAD
構造のセンサ部を有する固体撮像素子であり、信号転送
部側におけるP型不純物の濃度及び拡散深さのうちの少
なくとも一方の値が他の部分のこれらの値よりも小さい
正孔蓄積層を有することを特徴としている。
【0011】上記構成の固体撮像素子では、正孔蓄積層
における信号転送部側のみが他の部分と比較してP型不
純物の濃度や拡散深さの値が小さいため、このP型不純
物が信号転送部側の転送電極下方へ拡散することによる
影響が小さく抑えられる。しかも、正孔蓄積層における
上記他の部分は、P型不純物の濃度及び拡散深さが確保
されることから、基板表面で熱励起された電荷の捕捉能
力が保たれ暗電流の防止効果が損なわれることはない。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は、本発明の請求項1を適用した
固体撮像素子の製造方法の第1実施形態を説明するため
の図である。以下に、図1を用いて第1実施形態を説明
する。
【0013】先ず、図1(1)に示すように、例えばシ
リコンからなるP型の基板11における素子分離部2の
表面側に素子分離領域12を形成し、素子分離部2に隣
接する基板11の信号転送部3の表面側にN型の信号転
送領域13を形成する。上記信号転送部3は、すなわち
垂直方向の転送部である。また、上記P型の基板11
は、例えばPウェル層であっても良い。その後、信号転
送部3に隣接する基板11の読み出しゲート部4上、信
号転送部3上及び素子分離部2上を覆う状態で、基板1
1上に絶縁膜(図示省略)を介してポリシリコンからな
る転送電極14を形成する。この転送電極14は、読み
出しゲート部4と素子分離部2との間のセンサ部5上に
開口部14aを有するものになる。
【0014】次に、転送電極14をマスクに用いたイオ
ン注入によって、センサ部5における基板11の表面側
にN型の信号電荷蓄積層15を形成するためのN型不純
物を導入する。そして、信号電荷蓄積層15と信号転送
領域13との間の基板11部分に、P型のP型の読み出
し領域11aを形成する。以上の工程は、既知の技術を
用いて行われることとする。
【0015】そして、次に示す工程からが、本第1実施
形態の方法で特徴的な工程になる。すなわち、先ず、基
板11上にイオン注入用のマスク6を設ける。このマス
ク6は開口部6aを有し、素子分離部2上、信号転送部
3上、読み出しゲート部4上及びセンサ部5上における
信号転送部3側の約半分を覆う状態で配置される。この
マスク6が、例えばレチクルマスクであるとする。次
に、このマスク6上からの1回目のイオン注入を行うこ
とによって、センサ部5における素子分離部2側に正孔
蓄積層部分16aを形成するためのP型不純物を導入す
る。
【0016】その後、図1(2)に示すように、センサ
部5上における信号転送部3側にマスク6の開口部6a
が配置されるように、当該マスク6の位置をシフトさせ
る。ここでは、センサ部5上において、上記1回目のイ
オン注入の際にマスク6で覆われていた部分上に開口部
6aが配置されるようにする。次に、このマスク6上か
らの2回目のイオン注入を行うことによって、センサ部
5における信号転送部3側に正孔蓄積層部分16bを形
成するためのP型不純物を導入する。この第2回目のイ
オン注入では、上記1回目のイオン注入よりも注入エネ
ルギー及び注入ドーズ量を低く抑える。
【0017】以上の後、基板11中に導入した各不純物
の活性化熱処理を行う。これによって、正孔蓄積層部分
16aと正孔蓄積層部分16bとからなる正孔蓄積層1
6が信号電荷蓄積層15の表面層に設けられたHAD構
造の固体撮像素子が得られる。
【0018】上記製造方法では、センサ部5における信
号転送部3側をマスク6で覆った1回目のイオン注入よ
りも、センサ部5における信号転送部3側を露出させた
2回目のイオン注入で注入エネルギー及び注入ドーズ量
が低くなるようにして正孔蓄積層16を形成するための
P型不純物の導入を行った。このため、この正孔蓄積層
16は、信号転送部3側におけるP型不純物の濃度及び
拡散深さの値が他の部分におけるこれらの値よりも小さ
いものになる。このため、この正孔蓄積層16を構成す
るP型不純物が信号転送部3側の転送電極14下方に拡
散することによる影響が小さく抑えられる。したがっ
て、信号転送領域13と上記P型不純物の拡散領域との
間が狭くなってスミアが発生し易くなることや、信号電
荷蓄積層15から信号転送領域13に信号が読み出され
難くなることが防止される。しかも、正孔蓄積層16に
おける上記他の部分は、P型不純物の濃度及び拡散深さ
が確保されることから、基板11表面で熱励起された電
荷の捕捉能力が保たれ、暗電流の防止効果が損なわれる
ことはない。
【0019】尚、上記製造方法で用いるマスク6はレチ
クルマスクとしたが、レジストパターンでも良い。この
場合には、1回目のイオン注入と2回目のイオン注入と
で異なるレジストパターンを基板11上に形成すること
とする。また、上記2回目のイオン注入では、特にマス
ク6を基板11上に設けることなく、転送電極14をマ
スクに用いたイオン注入を行い、センサ部5の全面にP
型不純物を導入しても良い。この際、2回目のイオン注
入では、正孔蓄積層16における信号転送部3側(すな
わち正孔蓄積層部分16b)とその他の部分(すなわち
正孔蓄積層部分16a)とで、P型不純物の濃度差が十
分に取れるように注入エネルギーを設定することとす
る。
【0020】さらに、上記2回目のイオン注入は、上記
1回目のイオン注入よりも注入エネルギー及び注入ドー
ズ量を低く抑えた条件で行うようにした。しかし、上記
2回目のイオン注入においては、注入エネルギーまたは
注入ドーズ量の何方か一方のみを上記1回目のイオン注
入よりも低く抑えても良い。このようにして形成された
正孔蓄積層16は、信号転送部3側におけるP型不純物
の濃度が他の部分のP型不純物の濃度よりも低いか、ま
たは信号転送部3側におけるP型不純物の拡散深さが他
の部分のP型不純物の拡散深さよりも浅いものになる。
そして、上記各1回目のイオン注入と各2回目のイオン
注入とは、逆の手順で行っても良い。
【0021】(第2実施形態)図2は、本発明の請求項
2を適用した固体撮像素子の製造方法の第2実施形態を
説明するための図である。以下に、図2を用いて第2実
施形態を説明する。この第2実施形態の製造方法と上記
第1実施形態の製造方法との異なるところは、正孔蓄積
層の形成工程にあり、その他の構成要素の形成工程は上
記第1実施形態と同一であることとする。
【0022】そこで、図2(1)に示すように、表面側
に素子分離領域12及び信号転送領域13が形成された
基板11上に転送電極14を形成し、次に基板11の表
面側に読み出し領域11aと信号電荷蓄積層15を形成
する工程までを、上記第1実施形態と同様に行う。そし
て、次に示す工程からが、本第2実施形態に発明に特徴
的な工程になる。すなわち、先ず、転送電極14をマス
クに用いて信号転送部3側からセンサ部5に斜めイオン
注入を行うことによって、正孔蓄積層部分17aを形成
するためのP型不純物を基板11の表面層に導入する。
ここでは、センサ部5にP型不純物が導入されれば、斜
めイオン注入の角度は特に制限されることはない。そし
て、この斜めイオン注入が1回目のイオン注入になる。
【0023】次に、図2(2)に示すように、転送電極
14をマスクに用いて基板11表面に対して略垂直な方
向からセンサ部5にイオン注入を行うことによって、正
孔蓄積層部分17bを形成するためのP型不純物を基板
11の表面層に導入する。このイオン注入が第2回目の
イオン注入になる。この2回目のイオン注入では、上記
1回目のイオン注入よりも注入エネルギーを低く抑え
る。特に注入エネルギーは、上記正孔蓄積層部分17a
よりも正孔蓄積層部分17bの深さの値が小さくなる程
度の値にする。また、2回目のイオン注入での注入ドー
ズ量は、正孔蓄積層17における信号転送部3側(すな
わち正孔蓄積層部分17b)とその他の部分(すなわち
正孔蓄積層部分17a)とで、P型不純物の濃度差が十
分に取れるように注入エネルギーを設定することとす
る。
【0024】以上の後、基板11中に導入した各不純物
の活性化熱処理を行う。これによって、正孔蓄積層部分
17aと正孔蓄積層部分17bとからなる正孔蓄積層1
7が信号電荷蓄積層15の表面層に設けられたHAD構
造の固体撮像素子が得られる。
【0025】上記製造方法では、信号転送部3側からの
斜めイオン注入よりも、基板11表面に対して略垂直方
向からのイオン注入で注入エネルギー及び注入ドーズ量
が低くなるようにして正孔蓄積層17を形成するための
P型不純物の導入を行った。このため、この正孔蓄積層
17は、斜めイオン注入の際に転送電極14の陰になる
信号転送部3側の部分、すなわち正孔蓄積層部分17b
におけるP型不純物の濃度及び拡散深さの値が、正孔蓄
積層部分17aにおけるこれらの値よりも小さいものに
なる。このため、ここで得られた固体撮像素子では、上
記第1実施形態の方法で製造された固体撮像素子と同様
に、スミアが発生し易くなることや信号電荷蓄積層15
から信号転送領域13に信号が読み出され難くなること
が防止されると共に、暗電流の防止効果が保たれる。
【0026】尚、上記第2実施形態では、上記1回目の
イオン注入と2回目のイオン注入とを、逆の手順で行っ
ても良い。さらに、上記1回目のイオン注入のみで正孔
蓄積層17を形成するのに十分な量のP型不純物をセン
サ部5に導入できる場合には、上記2回目のイオン注入
を行わずに1回目のイオン注入のみで正孔蓄積層17を
形成するようにしても良い。この際、センサ部5におけ
る基板11の表面層の全面に正孔蓄積層17が形成され
るような条件で斜めイオン注入を行うこととする。
【0027】上記第1実施形態及び第2実施形態では、
信号電荷蓄積層15を形成するためのイオン注入を行っ
た後に、正孔蓄積層16,17を形成するためのイオン
注入を行った。しかし、本発明では、正孔蓄積層16,
17を形成するための上記各イオン注入を行った後に信
号電荷蓄積層15を形成するためのイオン注入を行うよ
うにしても良い。また、正孔蓄積層16,17を形成す
るためのイオン注入で、P型不純物のイオンとして2フ
ッ化ホウ素イオン(BF2 + )を用いる場合には、基板
11表面を酸化シリコン等のフッ素捕捉膜で覆った状態
で上記イオン注入を行うこととする。このため、このよ
うな場合には、マスク6または転送電極14から露出す
るセンサ部5は、上記フッ素捕捉膜になる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
固体撮像素子の製造方法では、HAD構造のセンサ部に
おける正孔蓄積層を形成する際、センサ部における信号
転送部側をマスクで覆ったイオン注入と、センサ部にお
ける信号転送部側を露出した状態でのイオン注入とを行
うことで、信号転送部側とその他の部分とでP型不純物
量及びP型不純物の拡散深さが異なる正孔蓄積層を得る
ことができる。このため、信号転送部側におけるP型不
純物の濃度や拡散深さが他の部分のP型不純物の濃度よ
りも小さい正孔蓄積層を形成して、P型不純物の転送電
極下への拡散幅を小さく抑えることが可能になる。
【0029】また、本発明の請求項2記載の固体撮像素
子の製造方法では、HAD構造のセンサ部における正孔
蓄積層を形成する際、転送電極をマスクに用いて信号転
送部側から上記センサ部に斜めイオン注入を行うこと
で、センサ部における当該信号転送部側の基板の表面層
に転送電極の陰になって正孔蓄積層を形成するためのP
型不純物を導入させないようにすることが可能になる。
このため、上記請求項1記載の方法と同様に、P型不純
物の転送電極下への拡散幅を小さく抑えることが可能に
なる。
【0030】さらに、本発明の固体撮像素子は、HAD
構造のセンサ部を有する固体撮像素子において、P型の
正孔蓄積層の信号転送部側におけるP型不純物の濃度や
拡散深さの値を他の部分におけるこれらの値よりも小さ
くすることで、P型不純物が信号転送部側の転送電極下
へ拡散することによる影響を小さく抑えることができ
る。したがって、正孔蓄積層による暗電流の防止効果を
維持しながらも、スミアの発生を防止できかつ、信号電
荷の読み出し電圧を下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の固体撮像素子の製造方法を説明
する断面工程図である。
【図2】第2実施形態の固体撮像素子の製造方法を説明
する断面工程図である。
【図3】従来の固体撮像素子の製造方法及び固体撮像素
子を説明する断面図である。
【符号の説明】
3…信号転送部、5…センサ部、6…マスク、11…基
板、14…転送電極、14c…開口部、15…信号電荷
蓄積層、16,17…正孔蓄積層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面側における信号転送部との間
    に間隔を設けて当該基板の表面側に配置されるセンサ部
    に信号電荷蓄積層を形成し、当該信号電荷蓄積層上にお
    ける前記基板の表面層に正孔蓄積層を形成する固体撮像
    素子の製造方法において、 前記センサ部上における前記信号転送部側をマスクで覆
    った状態で当該センサ部の表面層にイオン注入を行うこ
    とによって、前記正孔蓄積層を形成するための不純物を
    前記センサ部における基板の表面層に導入する工程と、 前記信号転送部側の前記センサ部を露出させた状態で当
    該センサ部の表面層にイオン注入を行うことによって、
    前記正孔蓄積層を形成するための不純物を前記センサ部
    における基板の表面層に導入する工程とを行うことを特
    徴とする固体撮像素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板の表面側における信号転送部との間
    に間隔を設けて当該基板の表面側に配置されるセンサ部
    に信号電荷蓄積層を形成し、当該信号電荷蓄積層上にお
    ける前記基板の表面層に正孔蓄積層を形成する固体撮像
    素子の製造方法において、 前記センサ部上に開口部を有する転送電極を前記基板上
    に形成する工程と、 前記信号転送部側から前記センサ部の表面層に前記転送
    電極をマスクにして斜めイオン注入を行うことによっ
    て、前記正孔蓄積層を形成するための不純物を前記セン
    サ部における基板の表面層に導入する工程とを行うこと
    を特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板の表面側における信号転送部との間
    に間隔を有する状態で、当該基板の表面側に設けられた
    信号電荷蓄積層と当該信号電荷蓄積層の表面層に設けら
    れたP型の正孔蓄積層とからなるセンサ部を配置してな
    る固体撮像素子において、 前記正孔蓄積層は、前記信号転送部側におけるP型不純
    物の濃度及び拡散深さのうちの少なくとも何方か一方の
    値が他の部分よりも小さいものであること、 を特徴とする固体撮像素子。
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