JPH1134820A - 車輌運搬機 - Google Patents

車輌運搬機

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JPH1134820A
JPH1134820A JP17527198A JP17527198A JPH1134820A JP H1134820 A JPH1134820 A JP H1134820A JP 17527198 A JP17527198 A JP 17527198A JP 17527198 A JP17527198 A JP 17527198A JP H1134820 A JPH1134820 A JP H1134820A
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JP
Japan
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vehicle
wheel
pair
moving
roller
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JP17527198A
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Seiichi Sato
誠一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停止車輌を、エンジンをかけずに簡便に多方
向に移動でき、例えば災害時においても、レッカー車を
使用することなく停止車輌を簡易に移動させることがで
きる車輌運搬機を提供すること。 【解決手段】 車輌運搬機11は、車輌Cの複数の車輪
Tのうちの1つを乗せた状態で移動可能である。車輌運
搬機11は、地面に接した状態の車輪Tの円周面の下部
両側とそれぞれ対向する位置に挿入可能な一対の第1、
第2ローラ19a、19bと、第1、第2ローラ19
a、19bを相互に対向させた状態で接近させ、又は離
間させる移動手段と、第1、第2ローラ19a、19b
を任意の対向位置でロックするラチェット機構32と、
第1、第2ローラ19a、19b、移動手段及びラチェ
ット機構32を一体的に担持した状態で移動可能な移動
担持部とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌運搬機に関
し、更に詳細には、放置車輌や故障車輌の移動、駐車場
での車輌の整理、或いは、自動車生産ラインでの車輌の
移動時に好適に使用できる車輌運搬機に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、キーが抜かれて道
路等に放置された車輌(自動車)や、エンジンが故障す
る等によって停止した車輌を移動させるためには、レッ
カー車等の大型機材を用いた大がかりで煩雑な作業が必
要であった。また、車輌を駐車場内で移動、整理する際
には、車輌を1台ずつエンジンをかけて発進させるとい
う面倒な作業が必須とされていた。従って、このような
車輌の移動は、作業が煩雑である、或いは、機材に要す
る費用や人件費が嵩む等の多くの問題を含んでいた。
【0003】本発明は、上述の事情に鑑み、停止車輌
を、エンジンをかけずに簡便に多方向に移動でき、例え
ば、交通渋滞等で道路事情が悪く、レッカー車の走行が
不可能な災害時においても、レッカー車を使用すること
なく停止車輌を簡易に移動させることができる車輌運搬
機を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、地面に接し
ている車輪を個々に持ち上げ、かつその状態を維持しつ
つ移動できるように構成すれば、1台の車輌を任意に移
動できることを着想し、本発明を完成するに到った。
【0005】上記目的を達成するために、本発明の車輌
運搬機は、車輌の複数の車輪のうちの1つを乗せた状態
で移動可能な形式の車輌運搬機であって、地面に接した
状態の車輪の円周面の下部両側とそれぞれ対向する位置
に挿入可能な一対の挿入部材と;前記一対の挿入部材を
相互に対向させた状態で接近させ、又は離間させる移動
手段と;前記一対の挿入部材を任意の対向位置でロック
するロック手段と;前記一対の挿入部材、移動手段及び
ロック手段を一体的に担持した状態で移動可能な移動担
持部と;を備えていることを特徴としている。
【0006】本発明の車輌運搬機を用いる場合には、先
ず、任意の車輪に対応する位置に車輌運搬機を1基ずつ
配置する。そして、いずれかの車輌運搬機において、一
対の挿入部材を、その対応する車輪の円周面の下部両側
に挿入した状態で移動手段を操作し、一対の挿入部材を
相互に接近させる。この際、一対の挿入部材が、車輪の
円周面の下部両側にそれぞれ当接しつつ該車輪を持ち上
げる。次いで、適宜の持上げ位置で移動手段の操作を停
止することにより、一対の挿入部材はロック手段によっ
てロックされる。これにより、当該車輪は、移動担持部
によって担持されて、移動可能な状態となる。これらと
同様の操作を、他の車輌運搬機によってその対応する車
輪に対してそれぞれに行う。これにより、車輌は、各車
輪が持ち上げられた状態で移動(運搬)可能な状態とな
る。上述のように、本車輌運搬機によれば、停止車輌
を、エンジンをかけることなく簡便に多方向に移動させ
ることができる。このような車輌の移動手法は、特に、
災害時等における停止車輌の移動時に極めて有効とな
る。
【0007】好適には、前記一対の挿入部材は、それぞ
れ、前記移動担持部に相互に平行に支持された第1ロー
ラ及び第2ローラから構成されている。また、前記移動
手段は、手動回転操作部材と、該手動回転操作部材が一
方向に回転したときに前記一対の挿入部材を相互に接近
させるネジ送り機構とを備えていることも好ましい態様
である。これらの場合、移動担持部及び移動手段を、比
較的簡素なメカ的構成で実現することができる。
【0008】また、本発明の車輌運搬機は、別の態様に
よると、車輌の複数の車輪のうちの1つを乗せた状態で
移動可能な形式の車輌運搬機であって、地面に接した状
態の車輪の円周面とそれぞれ対向する位置に挿入可能、
かつ上下方向に移動可能な一対の昇降部と;両端が各昇
降部にそれぞれ連結され、地面に接した状態の車輪の円
周面に略下方から当接可能なチェーン部材と;前記一対
の昇降部を任意の昇降位置でロックするロック手段と;
前記一対の昇降部、チェーン部材及びロック手段を一体
的に担持した状態で移動可能な移動担持部と;を備えて
いることを特徴としている。
【0009】本発明の別態様の車輌運搬機を使用する場
合には、先ず、任意の車輪に対応する位置に車輌運搬機
を1つずつ配置する。そして、いずれかの車輌運搬機に
おいて、一対の昇降部を、その対応する車輪の円周面の
下部両側に挿入し、かつ、チェーン部材を車輪の円周面
の略下方に位置させた状態で、各昇降部をそれぞれに作
動させる。すると、各昇降部がそれぞれ上昇作動するこ
とに伴い、両端が各昇降部に連結されたチェーン部材が
上昇して、対応する車輪を持ち上げる。次いで、適宜の
持上げ位置で昇降手段の操作を停止することにより、チ
ェーン部材はロック手段によってロックされる。これに
より、当該車輪は、移動担持部によって担持されて、移
動可能な状態となる。これらと同様の操作を、他の車輌
運搬機によってその対応する車輪に対してそれぞれに行
う。これにより、車輌は、各車輪が持ち上げられた状態
で移動可能な状態となる。
【0010】発明の実施の形態】次に、図示実施形態例
を参照して、本発明を具体的に説明する。図1及び図2
は、それぞれ、本発明の一実施形態例における車輌運搬
機を異なる状態で示す平面図であり、図1は車輪の挿入
前の状態を示し、図2は車輪の挿入後の状態を示す。図
3及び図4は、それぞれ、図1の車輌運搬機の要部を示
す正面図及び側面図であり、図5は、図1の車輌運搬機
を用いて車輌を移動させる際の一使用例を説明するため
の側面図である。
【0011】図1に示すように、車輌運搬機11は、略
長方形状の枠体12と、枠体12の両側部にそれぞれ、
枠体12の幅方向を向いて相互に平行に支持された第1
及び第2ローラ19a、19bとを備えている。車輌運
搬機11は更に、第1、第2ローラ19a、19bを相
互に対向させた状態で接近又は離間させるローラ移動機
構(移動手段)と、第1、第2ローラ19a、19bを
任意の対向位置でロック可能なラチェット機構(ロック
手段)32とを備えている。また、枠体12の前部に
は、牽引バー40(図5参照)の先端を孔9aに係合さ
せて枠体12と連結するための連結部材9が固定されて
いる。上記第1、第2ローラ19a、19bは、地面に
接した状態の車輪Tの円周面の下部両側とそれぞれ対向
する位置に挿入可能な一対の挿入部材を構成している。
【0012】枠体12の前後(通常に見た際の紙面の左
右)には、それぞれ、床板部14が配設されている。各
床板部14の下面には、それぞれ、回動プレート24が
支軸39によって回動自在に支持されている。回動プレ
ート24は、枠体12の幅(紙面の上下方向)とほぼ同
程度の長さを有する断面略コ字状に形成されており(図
3参照)、両端の屈曲部には、移動ローラ37が回転軸
28で回転自在に支持されている。また、支軸39は、
移動ローラ37が転動時にキャスターとして機能するよ
うに、側面視における回動プレート24の前後偏心部に
配置されている(図4参照)。
【0013】枠体12の前後にそれぞれ配置された移動
ローラ37は、図3に示すように、全体として、中間部
が最も大径で、同図左右に向かって徐々に小径となるテ
ーパ形状を呈している。移動ローラ37は、中間部の大
径部37aと、大径部37aからローラ両端に向かって
順次に位置する中間径部37b及び小径部37cとを備
えている。大径部37aと中間径部37bと小径部37
cとの間は、それぞれ、転動時に地面に接触しない括れ
状に形成されている。このような移動ローラ37の形状
は、車輌運搬機11の1基が約300kg以上の荷重を
受けることができるように配慮した結果である。つま
り、車輌運搬機11の使途によって地面の条件が一定で
はなく、特に軟弱な地面の場合には広い接地面積が必要
であり、幅広のローラが要求されるからである。幅広ロ
ーラのキャスター機能(方向転換機能)を低下させない
ためにテーパを設け、かつ接地面との抵抗を減少するた
めに、大径部37aと中間径部37bとの間、及び、中
間径部37bと小径部37cとの間に逃げ面を設けてい
る。一対の移動ローラ37と枠体12とは、第1、第2
ローラ19a、19bと、ローラ移動機構と、ラチェッ
ト機構32とを一体的に担持した状態で移動可能な移動
担持部を構成している。
【0014】次に、上記ローラ移動機構について説明す
る。枠体12の一側部12aの両端には、外方に所定量
突出するブラケット13が1つずつ設けられている。一
側部12aにおけるブラケット13より中間側には、ブ
ラケット13と同程度突出するブラケット15が2つ設
けられ、更に、2つのブラケット15より中間側には、
平面視略コ字状のブラケット34が固定されている。
【0015】ブラケット34の左右には、それぞれ、そ
の一方の壁面とブラケット15、13を順次に回転自在
に貫通する回転軸29aと、他方の壁面とブラケット1
5、13を順次に回転自在に貫通する回転軸29bとが
配設されている。回転軸29a、29bの両端には、そ
れぞれ、傘歯車30と傘歯車31とが固定されている。
ブラケット34の内側には、対向する一対の傘歯車31
に共通に噛み合う傘歯車38が配設されている。
【0016】また、ブラケット34における枠体12の
前後方向と平行な壁面には、手動回転操作部材を成す手
動回転ハンドル(又は手動回転レバー)33と、ロック
解除釦35とを備えたラチェット機構32が取り付けら
れている。傘歯車38は、当該ラチェット機構32に連
結されており、手動回転ハンドル33が一方向に回転し
たときの回転で、一対の傘歯車31を相互に反対方向に
回転させる。
【0017】枠体12の両端部には、それぞれ、第1、
第2ローラ19a、19bとそれぞれに平行なスクリュ
ーシャフト20が回転自在に支持されている。各スクリ
ューシャフト20には、それぞれ、中央部から両端に向
かって相互に逆向きの螺旋ネジが同じピッチで形成され
ている。また、スクリューシャフト20には、一側部1
2aから外方に突出した部分に、傘歯車30と噛み合う
傘歯車36が固定されている。各スクリューシャフト2
0の逆向きの螺旋ネジには、それぞれ、相互に逆向きの
内ネジを有するナット21が螺合されているので、スク
リューシャフト20が正、逆方向に回転すると、2つの
ナット21は相互に逆方向に同速度で移動して接近又は
離間する。
【0018】枠体12の一側部12aの内側には、枠体
12の前後方向に亘ってレール16aが配設されてい
る。枠体12の他側部12bは、その中央部が、枠体1
2の前後方向に所定幅に切り欠かれており、この切欠き
部10の前方のレール16b下面には、回動レール部材
17の一端が、軸40で回動自在に支持されている。切
欠き部10の枠体前後方向の幅は、地面E(図4)に接
触した状態の車輪Tの円周面の下部両側を余裕をもって
挿入できる寸法に設定されている。回動レール部材17
は、切欠き部10の前後幅とほぼ同じ長さに形成されて
おり、他端には係合部17bが設けられている。また、
切欠き部後方のレール16bの下面には、係合部17b
と係合して回動レール部材17を図2の閉止位置でロッ
クするロック部18が配設されている。回動レール部材
17は、図2の状態で、前後に位置するレール16bと
連続するレール17aを有している。
【0019】第1、第2ローラ19a、19bは、それ
ぞれ、左右のレール16a、16b間に亘る軸25を有
している。各軸25は、中央部に固定されたブラケット
26と、両端に1つずつ回転自在に支持されたローラ2
2とを備えている。また、各軸25のブラケット26と
ローラ22との間には、ロール27が回転自在に嵌合さ
れている。更に、各ナット21と各ブラケット26との
間には、それぞれ、リンク23が回動自在に連結されて
いる。
【0020】各ナット21は、図示しないフリーホイル
により、スクリューシャフト20が車輪持上げ方向に回
転する際には各リンク23に対して回転せず、ラチェッ
ト機構32が解除されて車輪Tが自重で下降する際には
各リンク23に対して回転フリーとなって逆回転するよ
うに構成されている。また、スクリューシャフト20の
螺旋ネジと、該螺旋ネジに螺合したナット21との間の
ギヤ比は、車輪Tを持ち上げた状態でラチェット機構3
2が解除されたときに、車輪Tの自重によって押し戻さ
れるナット21がシャフト20上で初期位置に向かって
移動できる比に設定されている。
【0021】スクリューシャフト20、ナット21及び
リンク23は、手動回転ハンドル33が正、逆方向に回
転したときに第1、第2ローラ19a、19bを相互に
接近又は離間させネジ送り機構を構成している。
【0022】上記構成の車輌運搬機11を用いて車輌C
を移動させる際には、以下のように操作する。先ず、車
輌Cの任意の車輪Tと対応する位置に車輌運搬機11を
1基配置し、ロック部18を操作して係合部17bを外
し、回動レール部材17を、図1の矢印A方向に回動さ
せて開放しておく。この状態において、車輌運搬機11
を、車輪Tの外面側から内面側(車輌Cの下部側)に向
けて押し込んで、第1、第2ローラ19a、19bを、
車輪Tの円周面の下部両側とそれぞれ対向する位置(図
4の空間S、S)に挿入する。この後、車輪Tの内
面側に手を入れて、回動レール部材17を、矢印Aと逆
方向に回動させてその係合部17bをロック部18に係
合させ、枠体12に対してロックする。
【0023】この状態において、ローラ移動機構を操作
する。すなわち、手動回転ハンドル33を一方向に小角
度ずつ繰り返し回転させ、傘歯車38を介して一対の傘
歯車31を相互に逆方向に回転させ、回転軸29a、傘
歯車30、36を介して前部のスクリューシャフト20
を回転させると共に、回転軸29b、傘歯車30、36
を介して後部のスクリューシャフト20を回転させる。
これにより、枠体12の前部に位置するスクリューシャ
フト20では、一対のナット21が軸中央部に向かって
同速度でそれぞれ移動するため、一対のリンク23を介
して、軸25が、即ち第1ローラ19aが車輪Tの円周
面に向かって移動する。同様に、枠体12の後部に位置
するスクリューシャフト20でも、一対のナット21が
軸中央部に向かって同速度でそれぞれ移動するため、一
対のリンク23を介して、軸25が、即ち第2ローラ1
9bが車輪Tの反対側の円周面に向かって、前部のスク
リューシャフト20と平行に移動する。
【0024】これにより、車輪Tは、ロール27を車輪
Tに対して転動させつつ該車輪Tの円周面下部側に入り
込もうとする第1、第2ローラ19a、19bによって
持ち上げられる。そして、車輪Tが適宜の位置に上昇し
た時点で手動回転ハンドル33の操作を止めると、ラチ
ェット機構32が、車輌Cの重量によって逆方向に回転
しようとする傘歯車38をロックするため、第1ローラ
19aはその位置でロックされる。これにより、車輪T
は、当該上昇位置(図4の二点鎖線参照)で停止し、移
動担持部によって担持されて移動可能な状態となる。こ
れらの操作を他の車輪Tに対しても同様に行うことによ
り、車輌Cは、各車輪Tが持ち上げられた状態で移動可
能な状態となる。
【0025】ところで、車輌運搬機11を地面上に載置
して、上述の車輪持上げ工程を行う際には、手動回転ハ
ンドル33が設けられた枠体12の一側部12aと地面
との間の距離がそれほど大きくはない。しかし、手動回
転ハンドル33と傘歯車38との間にはラチェット機構
32が存在するため、手動回転ハンドル33を一方向に
僅かな角度ずつ繰り返し回転させることにより、何ら問
題無く、車輪Tを円滑に持ち上げることができる。この
効果は、災害時の放置車輌や故障車輌を移動させる場
合、或いは、隣り合う多数の車輌がある駐車場で車輌を
移動させる場合等のように、狭い空間内での作業を余儀
なくされる場合に特に有効となる。
【0026】上記操作の後、図5に示すように、前方の
車輪Tを担持する車輌運搬機11に牽引バー40を連結
し、前方の作業者が該牽引バー40を牽引し、後方の作
業者が車輌Cの後部を押すことにより、エンジンをかけ
ることなく、停止車輌Cを簡便に移動させることができ
る。
【0027】上記移動時には、移動ローラ37がテーパ
状に形成され、かつ支軸39が回動プレート24の前側
に位置しているので、車輌運搬機11は、車輪Tを担持
した状態で、作業者が牽引する方向に自在に移動する
(図6の矢印参照)。そして、所望の位置に車輌Cを移
動させた時点で、各車輌運搬機11のロック解除釦35
をそれぞれに操作してロック手段を解除すると、各車輪
Tは、自重によって第1及び第2ローラ19a、19b
を前後方向にそれぞれ押し広げながら、徐々に下降して
それぞれに接地する。
【0028】次に、図7及び図8を参照して、本発明に
係る第2実施形態例を説明する。本実施形態例の車輌運
搬機11’では、第1ローラ19aが第1実施形態例の
場合と同様に可動式であるが、第2ローラが、前後に移
動しない位置固定式の第2ローラ19b’である点で第
1実施形態例と異なっている。他の構成及び要素は第1
実施形態例とほぼ同様であり、図では同様の部材に同じ
符号を付している。
【0029】本車輌運搬機11’では、車輌Cを移動さ
せる際には上記車輌運搬機11の場合と同様に操作す
る。この際、手動回転ハンドル33を一方向に小角度ず
つ繰り返し回転させると、回転が傘歯車38〜傘歯車3
0、36を介して前部のスクリューシャフト20に伝わ
ることによって、第1ローラ19aが車輪Tに向かって
移動するが、後部の第2ローラ19a’は、同じ位置で
車輪Tを担持する。これにより、車輪Tは、第2ローラ
19a’のロール27によって後方側を回転自在に支え
られた状態で、第1ローラ19aのロール27によって
前方側の円周面下部側を押圧されるため、次第に上昇す
る。そして、車輪Tが適宜の位置に上昇した時点で手動
回転ハンドル33の操作を止めると、第1ローラ19a
がその位置でロックされるため、車輪Tは、当該上昇位
置で停止し、移動担持部によって担持された移動可能な
状態となる。これらの操作を他の車輪Tに対しても同様
に行うことにより、車輌Cは、各車輪Tが持ち上げられ
た状態で移動可能な状態となる。
【0030】なお、第1及び第2実施形態例において、
各レール16a、16b、17aにそれぞれラックを形
成し、第1及び第2ローラ19a、19bの各ローラ2
2をそれぞれ、該ラックには噛合しないように位置する
第1ピニオンに代え、更に、第1ローラ19aとレール
16a、16b(17a)間、及び第2ローラ19bと
レール16a、16b(17a)間に、上記ラックと第
1ピニオンとに同時に噛合する第2ピニオンを両端にそ
れぞれ備えた回転伝達ローラ(図示せず)を介在させる
構成にすることもできる。この場合、第1、第2ローラ
19a、19bと回転伝達ローラとは、車輪Tの昇降時
に枠体12に沿って相互に平行な状態を維持して移動で
きるように支持する。この構成によれば、手動回転ハン
ドル33を操作して車輪Tを持ち上げる場合に、第1及
び第2ローラ19a、19bが、第1、第2実施形態例
のときとは逆の車輪下方に潜り込もうとする方向に回転
するので、各ロール27を省いた構成としても、車輪T
を一層容易に持ち上げることができる。
【0031】更に、図9を参照して、本発明に係る第3
実施形態例を説明する。本実施形態例の車輌運搬機1
1”は、第1実施形態例で示した第1ローラ19a、1
9bに代えて、前後一対の昇降部45と、チェーン部材
46とを備えている。他の構成及び要素は第1実施形態
例とほぼ同様であり、図では同様の部材に同じ符号を付
している。
【0032】本車輌運搬機11”は、上記車輌運搬機1
1と同じ構成のロック手段と移動担持部とを備えてい
る。前後に位置する各昇降部45は、地面に接した状態
の車輪Tの円周面とそれぞれ対向する位置に挿入可能
で、上下方向に移動自在に構成されている。枠体12の
前側及び後側における各スクリューシャフト20に対向
する位置には、枠体12の幅方向に亘る支持バー44が
配設されている。各支持バー44の中間部には、図10
及び図11に示す昇降支持バー47が植設されている。
昇降支持バー47には昇降部材48が摺動自在に嵌合さ
れており、昇降部材48には、一対のリンク23が回動
自在に連結されている。
【0033】また、チェーン部材46は、中央部分を弛
ませた状態でその両端が各昇降部45にそれぞれ連結さ
れ、地面に接した状態の車輪Tの円周面に略下方から当
接可能に構成されている。チェーン部材46は、タイヤ
Tの幅方向における両側面のやや外側に位置する長手部
46g、46hと、長手部46gと46hとの間に渡さ
れた渡り部46c、46d、46e、46fとを備え
る。渡り部46cと46eとの間の距離は、実際に接地
した際のタイヤTの接地面Tgよりやや幅広になるよう
に設定される。長手部46gは、その右端側が、接地面
Tgの前後幅よりやや長い距離でチェーン本体から接離
可能に構成される。この接離動作は、長手部46gの右
端側にフック部46bが設けられ、かつチェーン本体側
にフック受け部46aが設けられていることによって実
現される。
【0034】従って、車輌を運搬する際には、先ず、任
意の車輪Tに対応する位置に車輌運搬機11”を1基ず
つ配置する。そして、いずれかの車輌運搬機11”にお
いて、回動レール部材17を開放し、かつチェーン部材
46のフック部46bをフック受け部46aから外した
状態で、対応する車輪Tの円周面の下部両側に一対の昇
降部45を挿入し、車輪Tの円周面の略下方にチェーン
部材46を位置させる。次いで、車輪Tの内面側に手を
入れ、回動レール部材17を開放時と逆方向回動させ、
係合部17bをロック部18に係合させて枠体12に対
してロックすると共に、フック部46bをフック受け部
46aに係合させる。
【0035】この状態において、手動回転ハンドル33
を小角度ずつ繰り返し回転させる。これにより、傘歯車
38〜傘歯車30、36を介してスクリューシャフト2
0に回転が伝わり、ナット21、リンク23を介して昇
降部材48が上昇する。このため、各昇降部45がそれ
ぞれ上昇作動することに伴い、両端が各昇降部の昇降部
材48に連結されたチェーン部材46が上昇して車輪T
を持ち上げる。次いで、適宜の持上げ位置で手動回転ハ
ンドル33の操作を止めることにより、チェーン部材4
6はロック手段によってロックされる。これにより、車
輪Tは、移動担持部によって担持されて、移動可能な状
態となる。これらと同様の操作を、他の車輌運搬機1
1”によってその対応する車輪Tに対してそれぞれに行
うことにより、車輌Cは、各車輪Tが持ち上げられた状
態で移動可能な状態となる。
【0036】なお、第1及び第2の実施形態例では、第
1、第2ローラ19a、19bを作動させる手段として
ネジ送り機構を用いたが、ネジ送り機構に代えて油圧機
構を用いることも可能である。また、第1及び第2の実
施形態例では、手動回転ハンドル(又は手動回転レバ
ー)33を回転操作することによってネジ送り機構を作
動させたが、手動回転ハンドル33に代えてモータを用
い、該モータの駆動によってネジ送り機構を作動させる
ことも可能である。第3の実施形態例では、前後一対の
昇降部45を作動させる手段としてネジ送り機構を用い
たが、ネジ送り機構に代えて油圧機構を用いることも可
能である。また、第3の実施形態例では、手動回転ハン
ドル(又は手動回転レバー)33を回転操作することに
よって前後一対の昇降部45を作動させたが、手動回転
ハンドル33に代えてモータを用い、該モータの駆動に
よって一対の昇降部45を作動させることも可能であ
る。
【0037】第1実施形態例におけるネジ送り機構に代
えて油圧機構を用いた第4実施形態例について、図12
を参照して説明する。同図に示すように、車輌運搬機1
11における枠体12の一側部12aには、油圧タンク
50、油圧ポンプ51、手動式の切換えバルブ52、及
び、油圧タンク駆動用のバッテリー(図示せず)が配設
されている。切換えバルブ52には、駆動位置、中立位
置及び復帰位置の3位置に傾動操作可能な手動操作レバ
ー52aが設けられている。また、車輌運搬機111の
両側の床板部14上には、シリンダ53aとロッド53
bとから成る油圧アクチュエータ53がそれぞれ配設さ
れている。各シリンダ53aには、圧入ホース54aを
介して切換えバルブ52が接続され、また、ドレンホー
ス54bを介して油圧タンク50が接続されている。ロ
ッド53bの先端は、軸25中央部のブラケット26に
回動自在に取り付けられている。
【0038】次に、本実施形態例における車輌運搬機1
11の作動を説明する。上記油圧機構に関する作動以外
については第1実施形態例と同様なので、ここでは、車
輌運搬機111を車輪Tに対してセットしてからの作動
について説明する。
【0039】車輌運搬機111を車輪Tに対してセット
した後、バッテリーをオンして油圧ポンプ51を駆動
し、中立位置の手動操作レバー52aを駆動位置に傾動
させる。これにより、圧入ホース54aを介して各シリ
ンダ53aにオイルが圧入され、双方のロッド53bが
それぞれシリンダ53aから伸長して移動手段として機
能し、ブラケット26を介して軸25を車輪Tの円周面
に向けて押圧する。よって、車輪Tは、ロール27を車
輪Tに対して転動させつつ該車輪Tの円周面下部側に入
り込もうとする第1、第2ローラ19a、19bによっ
て持ち上げられる。そして、車輪Tが適宜の位置に上昇
した時点で手動操作レバー52aから手を離すと、手動
操作レバー52aが中立位置に復帰する。これにより、
切換えバルブ52がロック手段として機能して、各ロッ
ド53bのシリンダ53aへの復帰を阻止するので、車
輌Cの重量によって戻ろうとする第1、第2ローラ19
a、19bをその位置でロックする。これにより、車輪
Tは、上昇した位置で停止し、移動担持部によって担持
されて移動可能な状態となる。これらの操作を他の車輪
Tに対しても同様に行うことにより、車輌Cは、各車輪
Tが持ち上げられた状態で移動可能な状態となる。
【0040】そして、所望の位置に車輌Cを移動させた
時点で、手動操作レバー52aを中立位置から復帰位置
に傾動させると、シリンダ53aから圧油が油圧タンク
50に向かってドレーンされ、各車輪Tが、自重で第1
及び第2ローラ19a、19bを前後方向にそれぞれ押
し広げながら、徐々に下降してそれぞれに接地する。
【0041】ここでは、第1実施形態例のネジ送り機構
を油圧機構に代えた第4実施形態例を具体的に説明した
が、第2実施形態例及び第3実施形態例における各ネジ
送り機構を、油圧アクチュエータ53等を含む油圧機構
に代えて、それぞれ第5及び第6実施形態例として構成
することも勿論可能である。この場合、第5実施形態例
は第4実施形態例とほぼ同様の構成となるが、第6実施
形態例は、ロッド53bの先端を図11における昇降部
材48に連結し、ロッド53bの伸長によって昇降部材
48を昇降支持バー47に対して摺動させる構成とな
る。
【0042】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の車輌運搬機は、上記実施形
態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形
態例の構成から種々の修正及び変更を施した車輌運搬機
も、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車輌運搬
機によれば、停止車輌を、エンジンをかけることなく簡
便に多方向に移動させることができ、例えば災害時にお
いても、レッカー車を使用することなく、停止車輌を簡
便に移動できるという顕著な効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例における車輌運搬機を示
す平面図である。
【図2】図1の車輌運搬機を異なる状態で示す平面図で
ある。
【図3】図1の車輌運搬機の要部を示す正面図である。
【図4】図1の車輌運搬機の要部を示す側面図である。
【図5】図1の車輌運搬機を用いて車輌を移動させる際
の一使用例を説明するための側面図である。
【図6】図1の車輌運搬機を用いて車輌を移動させる際
の一使用例を説明するための平面図である。
【図7】本発明に係る第2実施形態例の車輌運搬機を示
す平面図である。
【図8】図7の車輌運搬機を異なる状態で示す平面図で
ある。
【図9】本発明に係る第3実施形態例の車輌運搬機を示
す平面図である。
【図10】図9の車輌運搬機の要部を示す側面図であ
る。
【図11】図9の車輌運搬機の要部を示す側面図であ
る。
【図12】本発明に係る第4実施形態例の車輌運搬機を
示す平面図である。
【符号の説明】
11、11’、11”、111 車輌運搬機 12 枠体 16a、16b、17a レール 17 回動レール部材 19a 第1ローラ 19b、19b’ 第2ローラ 20 スクリューシャフト 21 ナット 23 リンク 24 回動プレート 27 ロール 29a、29b 回転軸 30、31、36、38 傘歯車 32 ラチェット機構 33 手動回転ハンドル(又は手動回転レバー) 35 ロック解除釦 37 移動ローラ 39 支軸 44 支持バー 45 昇降部 46 チェーン部材 47 昇降支持バー 48 昇降部材 50 油圧タンク 51 油圧ポンプ 52 切換えバルブ 52a 手動操作レバー 53 油圧アクチュエータ 53a シリンダ 53b ロッド C 車輌 E 地面 T 車輪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の複数の車輪のうちの1つを乗せた
    状態で移動可能な形式の車輌運搬機であって、 地面に接した状態の車輪の円周面の下部両側とそれぞれ
    対向する位置に挿入可能な一対の挿入部材と;前記一対
    の挿入部材を相互に対向させた状態で接近させ、又は離
    間させる移動手段と;前記一対の挿入部材を任意の対向
    位置でロックするロック手段と;前記一対の挿入部材、
    移動手段及びロック手段を一体的に担持した状態で移動
    可能な移動担持部と;を備えていることを特徴とする車
    輌運搬機。
  2. 【請求項2】 前記一対の挿入部材は、それぞれ、前記
    移動担持部に相互に平行に支持された第1ローラ及び第
    2ローラから成ることを特徴とする請求項1に記載の車
    輌運搬機。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、手動回転操作部材と、
    該手動回転操作部材が一方向に回転したときに前記一対
    の挿入部材を相互に接近させるネジ送り機構とを備えて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌運搬
    機。
  4. 【請求項4】 車輌の複数の車輪のうちの1つを乗せた
    状態で移動可能な形式の車輌運搬機であって、 地面に接した状態の車輪の円周面とそれぞれ対向する位
    置に挿入可能、かつ上下方向に移動可能な一対の昇降部
    と;両端が各昇降部にそれぞれ連結され、地面に接した
    状態の車輪の円周面に略下方から当接可能なチェーン部
    材と;前記一対の昇降部を任意の昇降位置でロックする
    ロック手段と;前記一対の昇降部、チェーン部材及びロ
    ック手段を一体的に担持した状態で移動可能な移動担持
    部と;を備えていることを特徴とする車輌運搬機。
JP17527198A 1997-05-20 1998-05-19 車輌運搬機 Pending JPH1134820A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001661A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Sumio Seki 重量物移動装置と重量物移動台車および立体駐車場
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