JPH11317961A - 画像符号化装置及び画像復号化装置,画像符号化方法及び画像復号化方法,並びにデ―タ記憶媒体 - Google Patents

画像符号化装置及び画像復号化装置,画像符号化方法及び画像復号化方法,並びにデ―タ記憶媒体

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JPH11317961A
JPH11317961A JP5886099A JP5886099A JPH11317961A JP H11317961 A JPH11317961 A JP H11317961A JP 5886099 A JP5886099 A JP 5886099A JP 5886099 A JP5886099 A JP 5886099A JP H11317961 A JPH11317961 A JP H11317961A
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JP
Japan
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motion vector
shape
color
macroblock
signal
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Application number
JP5886099A
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English (en)
Inventor
Shinya Sumino
眞也 角野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常にフレーム単位の動き補償符号化処理が行
われる形状符号化装置における形状動きベクトルの予測
処理においても、インタレースカラー信号に対応するカ
ラー動きベクトルを参照可能とする。 【解決手段】 物体に対応するインタレース画像信号に
対する動き補償符号化処理として、フレーム単位の処理
とフィールド単位の処理とを適応的に切り換えて行う画
像符号化装置において、形状動きベクトルの予測値をカ
ラー動きベクトルを参照して生成するMV予測器204
aを備え、該MV予測器204aでは、参照すべきカラ
ー動きベクトルがフィールド単位の動き補償符号化処理
に対応するものである場合は該フィールド単位のカラー
動きベクトルをフレーム単位の動きベクトルに変換する
フレームMV変換器110bの出力を参照するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像符号化装置及
び画像復号化装置,画像符号化方法及び画像復号化方
法,及びデータ記憶媒体に関し、特に、1画面上の画像
を構成する物体の形状を示す形状信号に関する動きベク
トルを効率よく符号化する装置及び方法、該形状動きベ
クトルの符号化により得られる符号化信号を復号化する
装置及び方法、並びに、上記形状動きベクトルの符号化
処理あるいは形状動きベクトルの復号化処理をソフトウ
エアにより行うための画像処理プログラムを格納したデ
ータ記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音声,画像,その他のデータを統
合的に扱うマルチメディア時代を迎え、従来からの情報
メディア,つまり新聞,雑誌,テレビ,ラジオ,電話等
の情報を人に伝達する手段がマルチメディアの対象とし
て取り上げられるようになってきた。一般に、マルチメ
ディアとは、文字だけでなく、図形、音声、特に画像等
を同時に関連づけて表すことをいうが、上記従来の情報
メディアをマルチメディアの対象とするには、その情報
をディジタル形式にして表すことが必須条件となる。
【0003】ところが、上記各情報メディアで扱われる
情報量をディジタル情報量として見積もってみると、文
字の場合1文字当たりの情報量は1〜2バイトであるの
に対し、音声の場合1秒当たり64Kbits(電話品
質)、さらに動画については1秒当たり100Mbits
(現行テレビ放送品質)以上の情報量が必要となり、上
述したほとんどの情報メディアにおいては、その膨大な
情報をディジタル形式でそのまま扱うことは現実的では
ない。例えば、テレビ電話は、64Kbps 〜1.5Mbp
s の伝送速度を持つサービス総合ディジタル網(ISD
N:Integrated Services Digital Network)によってす
でに実用化されているが、テレビカメラの映像情報をそ
のままISDNで送ることは不可能である。
【0004】そこで、必要となってくるのが情報の圧縮
技術である。例えば、テレビ電話の場合、ITU−T
(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)で国際標準
化されたH.261やH.263規格の動画圧縮技術が
用いられている。また、MPEG1規格の情報圧縮技術
によると、通常の音楽用CD(コンパクト・ディスク)
に音声情報とともに画像情報を入れることも可能とな
る。
【0005】ここで、MPEG(Moving Picture Exper
ts Group) とは、動画データ(動画像の画像信号)の圧
縮技術に関する国際規格であり、MPEG1は、動画デ
ータを1.5Mbps まで、つまりテレビ信号の情報を約
100分の1にまで圧縮する規格である。また、MPE
G1規格を対象とする伝送速度が主として約1.5Mbp
s に制限されていることから、さらなる高画質化の要求
をみたすべく規格化されたMPEG2では、動画データ
が2〜15Mbps に圧縮される。
【0006】さらに現状では、MPEG1,MPEG2
と標準化を進めてきた作業グループ(ISO/IEC JTC1/SC2
9/WG11) によって、物体単位で符号化処理や信号操作を
可能とし、マルチメディア時代に必要な新しい機能を実
現する動画データの圧縮技術がMPEG4として規格化
されつつある。このMPEG4では、当初、低ビットレ
ートの符号化方法の標準化を目指してきたが、現在は、
標準化の対象が、インタレース画像に対応した高ビット
レートのより汎用的な符号化処理に拡張されている。
【0007】図8は物体単位の符号化処理を説明するた
めの模式図である。図8(a) は、1つの画像を構成する
物体に対応する、輝度信号及び色差信号からなるカラー
信号から得られる画像空間Tsを示し、図8(b) は、該
物体の形状を示す形状信号から得られる画像空間Ssを
示す。図8(b) に示す画像空間Ssの、黒塗り部分が物
体Soの内部領域であり、物体内部に含まれる画素(物
体内画素)に対応するカラー信号により、上記画像空間
Tsにおける魚の画像(物体)Toが表現される。
【0008】MPEG4では、物体に対応する、形状信
号及びカラー信号を含む画像信号を、マクロブロックと
呼ばれる所定数の画素からなる領域を単位として、符号
化する。上記カラー信号を、所定数の画素からなるマク
ロブロックを単位として符号化する技術は、MPEG
1,MPEG2で導入されているが、MPEG4では、
カラー信号とともに形状信号もマクロブロックを単位と
して符号化される。
【0009】図8(c) は、カラー信号を、上記画像空間
Tsを区分するマクロブロックTmbに対応するよう分
割するブロック化処理を概念的に示す図、図8(d) は、
形状信号を、上記画像空間Ssを区分するマクロブロッ
クSmbに対応するよう分割するブロック化処理を概念
的に示す図である。
【0010】MPEG4では、画面(画像空間)の一部
に物体が含まれている場合に効率良く符号化できるよ
う、画面全体に対応する画像信号を符号化するのではな
く、画面内の物体を含む矩形領域の内部に対応する画像
信号のみを符号化することが可能となっている。なお、
上記物体を囲む矩形領域はバウンディングボックスと呼
ばれている。
【0011】具体的には、カラー信号に対しては、図8
(e) に示すように、そのバウンディングボックスTbに
対応する部分をマクロブロックに対応するよう分割する
ブロック化処理が施される。また、形状信号に対して
も、図8(f) に示すように、該バウンディングボックス
Sbに対応する部分をマクロブロックに対応するよう分
割するブロック化処理が施される。
【0012】上記各マクロブロックに対応する、カラー
信号及び形状信号を含む画像信号に対しては、マクロブ
ロック単位で、MPEG1, 2と同様の動き補償符号化
処理が施される。
【0013】この動き補償符号化処理では、フレーム間
での物体の動きは、本来、カラー信号と形状信号の間で
一致したものとなるはずであるが、実際には、物体の真
の動きと、各信号の符号化処理が効率の良いものとなる
物体の動きとは一致しない。
【0014】つまり、動き補償符号化処理は、カラー信
号あるいは形状信号の動き補償誤差を符号化する方法で
ある。このため、動き補償符号化処理では、物体の真の
動きを示す動き情報(動きベクトル)に比べて動き補償
誤差が小さくなる動き情報が得られれば、物体の真の動
きを示す動き情報(動きベクトル)に基づいて動き補償
を行うよりも、上記動き補償誤差が小さくなる動き情報
(動きベクトル)に基づいて動き補償する方が符号化効
率の向上につながる。特に、カラー信号は多値信号であ
り、形状信号は物体内画素と物体外画素とを区別する2
値信号であることから、両信号の性質は若干異なり、動
き補償誤差が小さくなる動きベクトルも両信号の間で若
干異なることとなる。
【0015】なお、上記動き補償誤差は、現画面(符号
化処理が施される画面)における被処理マクロブロック
(符号化処理の対象となるマクロブロック)に対応する
カラー信号あるいは形状信号と、前画面(符号化処理済
の参照画面)における、上記被処理マクロブロックと同
一サイズの所定領域(予測マクロブロック)に対応する
カラー信号あるいは形状信号との差分値である。また、
各マクロブロックに対応する動きベクトルは、上記画面
上での被処理マクロブロックに対する予測マクロブロッ
クの位置関係を示す位置情報である。
【0016】そこで、MPEG4においては、カラー信
号に対する動き補償符号化処理は、該カラー信号から得
られる動きベクトル(以下、カラー動きベクトルともい
う。
【0017】)に基づいて、形状信号に対する動き補償
符号化処理は、該形状信号から得られる動きベクトル
(以下、形状動きベクトルともいう。)に基づいて行う
ようにしている。
【0018】また、上記カラー動きベクトルとこれに対
応する形状動きベクトルとは、その向きや大きさが必ず
しも一致するものではないが、これらの動きベクトルの
間には強い相関がある。このため、MPEG4では、現
画面における符号化処理済マクロブロックに対応する形
状動きベクトルと、これに対応するカラー動きベクトル
とに基づいて、符号化すべき被処理マクロブロックに対
応する形状動きベクトルの予測値を生成し、この予測値
と被処理被処理マクロブロックに対応する形状動きベク
トルとの差分値を、被処理マクロブロックに対応する形
状動きベクトルの情報として符号化する方法が採用され
ている。
【0019】以下、MPEG4準拠の従来の画像符号化
装置及び画像復号化装置について説明する。図9は、M
PEG4準拠の従来の画像符号化装置を説明するための
ブロック図である。この画像符号化装置1000は、カ
ラー信号に対する、動き補償符号化処理を含む符号化処
理を行うカラー符号化装置1100と、形状信号に対す
る、動き補償符号化処理を含む符号化処理を行う形状符
号化装置1200とを有している。
【0020】この形状符号化装置1200は、入力端子
1201に入力された各物体に対応する形状信号Ssを
マクロブロックに対応するようブロック化して、ブロッ
ク化形状信号Bsを出力するブロック化器1210と、
符号化処理済画面(前画面)に対応する形状信号(局所
復号化形状データ)Ldsが参照形状信号MLdsとし
て格納されるメモリ1260とを有している。
【0021】また、上記形状符号化装置1200は、上
記メモリ1260に格納されている参照形状信号MLd
s及び上記ブロック化器1210から出力されるブロッ
ク化形状信号Bsに基づいて、被処理マクロブロックに
対応する動きベクトルMVsを検出するとともに、この
検出処理の際に得られる形状信号に関する動き補償誤差
信号DFsを出力する形状動き検出器1240と、上記
参照形状信号MLds及び形状動きベクトルMVsに基
づいて、ブロック化形状信号Bsの動き補償処理を行っ
て、被処理マクロブロックに対応する予測形状信号(予
測マクロブロックの形状信号)Psを出力する形状動き
補償器1250と、上記ブロック化器1210の出力B
s及び形状動き検出器1240からの動き補償誤差信号
DFsに基づいて、形状信号の符号化モードの判定を行
って形状符号化モード信号Mosを出力するモード判定
器1280とを有している。
【0022】なお、この形状符号化モード信号Mos
は、形状信号に対応する被処理マクロブロックが物体外
マクロブロック、画面内の画素値相関を利用した画面内
符号化処理が施されたイントラマクロブロック、及び画
面間の画素値相関を利用した画面間符号化処理が施され
たインターマクロブロックのいずれであるかを示すもの
である。なお、物体外マクロブロックは、その画素がす
べて物体外に位置するマクロブロックであり、イントラ
マクロブロック及びインターマクロブロックは、少なく
とも一部の画素が物体内に位置する物体内マクロブロッ
クである。
【0023】また、上記形状符号化装置1200は、上
記ブロック化形状信号Bsに対して、上記形状符号化モ
ード信号Mosに基づいて、上記予測形状信号Psを参
照する算術符号化処理(画面間符号化処理)あるいは上
記予測形状信号Psを参照しない算術符号化処理(画面
内符号化処理)を施して形状符号化データCsを出力す
るとともに、該形状符号化データCsの復号化データ
(局所復号化形状データ)Ldsを出力する形状符号化
器1220と、上記形状符号化データCs及び形状符号
化モード信号Mosに対して可変長符号化処理を施して
形状符号化信号Esを出力する可変長符号化器1230
と、上記形状符号化モード信号Mos,及びカラー符号
化装置1100からの動きベクトルに関する情報Mmv
t,Mmotに基づいて、上記形状動きベクトルMVs
を符号化して形状動きベクトル符号化信号Emvsを出
力する動きベクトル符号化装置1270とを有してい
る。
【0024】また、この形状符号化装置1200では、
上記形状符号化器1220からの局所復号化形状データ
Ldsは、上記メモリ1260に参照形状信号MLds
として格納されるようになっている。このメモリ126
0に格納された参照形状信号MLdsは、上記形状動き
検出器1240及び形状動き補償器1250に出力さ
れ、形状信号に対する動き検出処理及び動き補償処理に
用いられるようになっている。上記局所復号化形状デー
タLdsは、上記カラー符号化装置1100に出力さ
れ、カラー信号に対する動き検出処理及び動き補償処理
に用いられるようになっている。
【0025】一方、上記カラー符号化装置1100は、
入力端子1101に入力された各物体に対応するカラー
信号Stをマクロブロックに対応するようブロック化し
て、ブロック化カラー信号Btを出力するブロック化器
1110と、符号化処理済画面(前画面)に対応するカ
ラー信号(局所復号化カラーデータ)Ldtが参照カラ
ー信号MLdtとして格納されるメモリ1160とを有
している。
【0026】また、上記カラー符号化装置1100は、
上記メモリ1160に格納された参照カラー信号MLd
t,上記形状符号化装置1200からの局所復号化形状
データLds,及び上記ブロック化器1110の出力B
tに基づいて、被処理マクロブロックに対応するカラー
動きベクトルMVtを検出するとともに、カラー信号に
関する動き補償誤差信号DFtを出力するカラー動き検
出器1140を有している。
【0027】また、上記カラー符号化装置1100は、
上記ブロック化器1110の出力Bt,カラー動き検出
器1140からの動き補償誤差信号DFt,及び形状符
号化装置1200からのブロック化形状信号Bsに基づ
いて、カラー信号に対する符号化モードの判定を行って
カラー符号化モード信号Motを出力するモード判定器
1180と、上記参照カラー信号MLdt,上記カラー
動きベクトルMVt及び上記形状符号化装置1200か
らの局所復号化形状データLdsに基づいて、ブロック
化カラー信号Btの動き補償処理を行って、被処理マク
ロブロックに対する予測カラー信号(予測マクロブロッ
クのカラー信号)Ptを出力するカラー動き補償器11
50とを有している。
【0028】なお、このカラー符号化モード信号Mot
は、カラー信号に対応する被処理マクロブロックが物体
外マクロブロック、画面内の画素値相関を利用した画面
内符号化処理が施されたイントラマクロブロック、及び
画面間の画素値相関を利用した画面間符号化処理が施さ
れたインターマクロブロックのいずれであるかを示すも
のである。
【0029】また、上記カラー符号化装置1100は、
上記ブロック化カラー信号Btに対して、上記予測カラ
ー信号Ptを参照する波形符号化処理(画面間予測符号
化処理)あるいは上記予測カラー信号Ptを参照しない
波形符号化処理(画面内符号化処理)を施してカラー符
号化データCtを出力するとともに、該カラー符号化デ
ータCtの復号化データ(局所復号化カラーデータ)L
dtを出力するカラー符号化器1120とを有してい
る。
【0030】さらに、上記カラー符号化装置1100
は、上記カラー符号化データCt及びカラー符号化モー
ド信号Motに対して可変長符号化処理を施してカラー
符号化信号Etを出力する可変長符号化器1130と、
上記カラー符号化モード信号Motに基づいて、上記カ
ラー動きベクトルMVtを符号化してカラー動きベクト
ル符号化信号Emvtを出力するとともに、カラー動き
ベクトルに関する情報Mmvt,Mmotを上記形状符
号化装置1200の動きベクトル符号化装置1270に
出力する動きベクトル符号化装置1170とを有してい
る。
【0031】また、このカラー符号化装置1100で
は、上記カラー符号化器1120からの局所復号化カラ
ーデータLdtは、上記メモリ1160に参照カラー信
号MLdtとして格納されるようになっており、このメ
モリに格納された参照カラー信号MLdtは、上記カラ
ー動き検出器1140及びカラー動き補償器1150に
出力され、動き検出処理及び動き補償処理に用いられる
ようになっている。
【0032】なお、MPEG4における画像信号は、物
体に対応するカラー信号を他のカラー信号と合成する際
の合成比率を示す透過度信号を含むデータ構造となって
おり、画像符号化装置は、上記形状符号化装置1200
及びカラー符号化装置1100とともに、上記透過度信
号を符号化する透過度符号化装置を有しているが、ここ
ではその説明は省略する。なお、この透過度符号化装置
は、上記カラー符号化装置1100とほぼ同様な構成と
なっており、透過度信号に対する動き補償を、上記カラ
ー動きベクトルMVtに基づいて行う点のみ、カラー符
号化装置1100と異なっている。従って、透過度符号
化装置は、動き検出器は有していない。
【0033】次に上記画像符号化装置1000の動作に
ついて説明する。所定の物体に対応する画像信号を構成
する形状信号Ssが形状符号化装置1200の入力端子
1201に入力されると、該形状信号Ssはブロック化
器1210にて、上記矩形領域(バウンディング・ボッ
クス)を区分する各マクロブロックに対応するよう分割
されてブロック化形状信号Bsが生成される。このブロ
ック化形状信号Bsは、形状符号化装置1200におけ
る形状動き検出器1240,形状符号化器1220,及
びモード判定器1280へ出力されるとともに、カラー
符号化装置1100のモード判定器1180へ出力され
る。
【0034】該形状動き検出器1240では、上記ブロ
ック化形状信号Bs及びメモリ1260に格納されてい
る前画面の参照形状信号MLdsに基づいて、被処理マ
クロブロックに対応する形状動きベクトルMVsが検出
される。この形状動きベクトルMVsは形状動き補償器
1250及び動きベクトル符号化装置1270に出力さ
れる。
【0035】また、このとき、上記形状動き検出器12
40からは、動き検出処理の際に生成された、形状信号
に関する動き補償誤差信号DFsがモード判定器128
0に出力される。すると、該モード判定器1280で
は、上記ブロック化器1210の出力Bs及び動き補償
誤差信号DFsに基づいて、被処理マクロブロックに対
する符号化モードの判定が行われて形状符号化モード信
号Mosが出力される。
【0036】上記形状動き補償器1250では、上記形
状動きベクトルMVs及び上記参照形状信号MLdsに
基づいてブロック化形状信号Bsの動き補償処理が行わ
れ、被処理マクロブロックに対応する予測形状信号Ps
が生成される。また上記形状動きベクトル符号化装置1
270では、上記形状符号化モード信号Mos,及びカ
ラー符号化装置1100における動きベクトル符号化装
置1170からの動きベクトルに関する情報Mmvt,
Mmotに基づいて、上記形状動きベクトルMVsの符
号化処理が行われて、形状動きベクトル符号化信号Em
vsが出力端子1203から出力される。
【0037】また、上記形状符号化器1220では、上
記予測形状信号Psを参照する算術符号化処理、あるい
は上記予測形状信号Psを参照しない算術符号化処理
が、上記形状符号化モード信号Mosに基づいて、ブロ
ック化形状信号Bsに対して施され、形状符号化データ
Csが生成されるとともに、該形状符号化データCsの
算術復号化により局所復号化形状データLdsが生成さ
れる。この局所復号化形状データLdsは上記メモリ1
260に参照形状信号MLdsとして格納される。
【0038】そして、可変長符号化器1230では、上
記形状符号化データCs及び形状符号化モード信号Mo
sを可変長符号に変換する処理が行われ、該可変長符号
化処理により生成された被処理マクロブロックに対応す
る形状符号化信号Esが出力端子1202から出力され
る。
【0039】一方、所定の物体に対応する画像信号を構
成するカラー信号Stが形状符号化装置1100の入力
端子1101に入力されると、該カラー信号Stはブロ
ック化器1110にて、上記矩形領域(バウンディング
・ボックス)を区分する各マクロブロックに対応するよ
う分割されてブロック化カラー信号Stが生成される。
このブロック化カラー信号Btは、カラー動き検出器1
140,カラー符号化器1120,及びモード判定器1
180へ出力される。
【0040】該カラー動き検出器1140では、上記ブ
ロック化カラー信号Bt,メモリ1160における参照
カラー信号MLdt,及び形状符号化装置1200から
の局所復号化形状データLdsに基づいて、被処理マク
ロブロックに対応するカラー動きベクトルMVtが検出
される。このカラー動きベクトルMVtはカラー動き補
償器1150及び動きベクトル符号化装置1170に出
力される。
【0041】また、このとき、上記カラー動き検出器1
140からは、動き検出処理の際に生成された、カラー
信号に関する動き補償誤差信号DFtがモード判定器1
180に出力される。すると、該モード判定器1180
では、上記ブロック化器1110の出力Bt,動き補償
誤差信号DFt,及びブロック化形状信号Bsに基づい
て、被処理マクロブロックに対する符号化モードの判定
が行われてカラー符号化モード信号Motが出力され
る。
【0042】上記カラー動き補償器1150では、上記
カラー動きベクトルMVt,上記参照カラー信号MLd
t,及び上記局所復号化形状データLdsに基づいて、
ブロック化カラー信号Btの動き補償により、被処理マ
クロブロックに対応する予測カラー信号Ptが生成され
る。また、上記カラー動きベクトル符号化装置1170
では、上記カラー符号化モード信号Motに基づいて上
記カラー動きベクトルMVtの符号化処理が行われる。
これにより、動きベクトル符号化信号Emvtが出力端
子1103から出力されるとともに、上記カラー動きベ
クトルMVtに関する情報Mmvt,Mmotが上記カ
ラー動きベクトル符号化装置1170から上記形状符号
化装置1200の動きベクトル符号化装置1270へ出
力される。
【0043】また、上記カラー符号化器1120では、
上記カラー符号化モード信号Mot及び局所復号化形状
データLdsに基づいて、ブロック化カラー信号Btに
対して、上記予測カラー信号Ptを参照する波形符号化
処理あるいは上記予測カラー信号Ptを参照しない波形
符号化処理が施され、カラー符号化データCtが生成さ
れるとともに、該カラー符号化データCtの波形復号化
処理により局所復号化カラーデータLdtが生成され
る。この局所復号化カラーデータLdtは上記メモリ1
160に参照カラー信号MLdtとして格納される。
【0044】そして、可変長符号化器1130では、上
記カラー符号化データCt及びカラー符号化モード信号
Motを可変長符号に変換する処理が行われ、被処理マ
クロブロックに対応するカラー符号化信号Etが出力端
子1102から出力される。
【0045】図10は、MPEG4準拠の画像復号化装
置を説明するためのブロック図である。この画像復号化
装置2000は、図9に示す画像符号化装置1000か
ら出力された画像符号化信号を復号化するものであり、
上記カラー符号化装置1100からのカラー符号化信号
Etに対して、動き補償復号化処理を含む復号化処理を
行うカラー復号化装置2100と、上記形状符号化装置
1200からの形状符号化信号Esに対して、動き補償
復号化処理を含む復号化処理を行う形状復号化装置22
00とを有している。
【0046】上記形状復号化装置2200は、入力端子
2201に入力された各物体に対応する形状符号化信号
Esに対して可変長復号化処理を施して形状復号化デー
タAs及び形状符号化モード信号Mosを出力する可変
長復号化器2210と、被処理マクロブロックに対応す
る形状復号化データAsに対して、上記形状符号化モー
ド信号Mosに基づいて、被処理マクロブロックの予測
形状信号Psを参照する算術復号化処理、あるいは該予
測形状信号Psを参照しない算術復号化処理を施して、
形状復号化信号Dsを出力する形状復号化器2220と
を有している。
【0047】また、上記形状復号化装置2200は、上
記形状復号化信号Dsを、復号化処理済画面(前画面)
に対応する参照形状信号MDsとして格納するメモリ2
260と、上記形状復号化信号Dsを、所定のマクロブ
ロックからなる矩形領域(バウンディング・ボックス)
に対応するよう統合して、形状再生信号Rsを出力端子
2203から出力する逆ブロック化器2230とを有し
ている。
【0048】さらに、上記形状復号化装置2200は、
入力端子2202に入力された、上記画像符号化装置1
000からの形状動きベクトル符号化信号Emvsを、
上記形状符号化モード信号Mos及びカラー復号化装置
2100からのカラー動きベクトルの情報Mmvs,M
motに基づいて復号化して、形状動きベクトル復号化
信号Dmvsを生成する動きベクトル復号化装置224
0と、該形状動きベクトル復号化信号Dmvs及び参照
形状信号MDsに基づいて、被処理マクロブロックに対
応する予測形状信号Psを生成する形状動き補償器22
50とを有している。
【0049】一方、上記カラー復号化装置2100は、
入力端子2101に入力された各物体に対応するカラー
符号化信号Etに対して可変長復号化処理を施してカラ
ー復号化データAt及びカラー符号化モード信号Mot
を出力する可変長復号化器2110と、被処理マクロブ
ロックに対応するカラー復号化データAtに対して、上
記カラー符号化モード信号Mot及び形状復号化装置2
200からの形状復号化信号Dsに基づいて、該被処理
マクロブロックの予測カラー信号Ptを参照する波形復
号化処理、あるいは該予測カラー信号Pt参照しない波
形復号化処理を施して、カラー復号化信号Dtを出力す
るカラー復号化器2120とを有している。
【0050】また、上記カラー復号化装置2100は、
上記カラー復号化信号Dtを、復号化処理済画面(前画
面)に対応する参照形状信号MDtとして格納するメモ
リ2160と、上記カラー復号化信号Dtを、所定のマ
クロブロックからなる矩形領域(バウンディング・ボッ
クス)に対応するよう統合して、カラー再生信号Rtを
出力端子2103から出力する逆ブロック化器2130
とを有している。
【0051】さらに、上記カラー復号化装置2200
は、入力端子2102に入力された、上記画像符号化装
置1000からのカラー動きベクトル符号化信号Emv
tを上記カラー符号化モード信号Motに基づいて復号
化して、カラー動きベクトル復号化信号Dmvsを生成
するとともに、カラー動きベクトルの情報Mmvt,M
motを出力する動きベクトル復号化装置2140と、
該カラー動きベクトル復号化信号Dmvt,参照カラー
信号MDt及び形状復号化装置2200からの形状復号
化信号Dsに基づいて、被処理マクロブロックに対応す
る予測カラー信号Ptを生成するカラー動き補償器21
50とを有している。
【0052】次に上記画像復号化装置2000の動作に
ついて説明する。
【0053】上記形状復号化装置2200の入力端子2
201に各物体に対応する形状符号化信号Esが入力さ
れると、可変長復号化器2210では、該形状符号化信
号Esに対してマクロブロック毎に可変長復号化処理が
施されて、各マクロブロックに対応する形状復号化デー
タAs及び形状符号化モード信号Mosが生成される。
【0054】また、上記装置2200の入力端子220
2に入力された形状動きベクトル符号化信号Emvs
は、動きベクトル復号化装置2240にて、上記形状符
号化モード信号Mos及びカラー復号化装置2100か
らの動きベクトルの情報Mmvs,Mmotに基づいて
復号化されて、形状動きベクトル復号化信号Dmvsが
生成される。すると、形状動き補償器2250では、こ
の形状動きベクトル復号化信号Dmvs及びメモリ22
60に格納されている参照形状信号MDsに基づいて、
被処理マクロブロックに対応する予測形状信号Psが生
成される。
【0055】また、形状復号化器2220では、上記被
処理マクロブロックに対応する形状復号化データAsに
対して、上記形状符号化モード信号Mosに基づいて、
該被処理マクロブロックの予測形状信号Psを参照する
算術復号化処理、あるいは該予測形状信号Psを参照し
ない算術復号化処理が施されて、形状復号化信号Dsが
生成される。この形状復号化信号Dsはメモリ2260
に参照形状信号MDsとして格納されるとともに、逆ブ
ロック化器2230に出力される。該逆ブロック化器2
230では、上記形状復号化信号Dsは、所定のマクロ
ブロックからなる矩形領域(バウンディング・ボック
ス)に対応するよう統合されて、形状再生信号Rsとし
て出力端子2203から出力される。
【0056】一方、上記カラー復号化装置2100の入
力端子2101に各物体に対応するカラー符号化信号E
tが入力されると、可変長復号化器2110では、該カ
ラー符号化信号Etに対してマクロブロック毎に可変長
復号化処理が施されて、各マクロブロックに対応するカ
ラー復号化データAt及びカラー符号化モード信号Mo
tが生成される。
【0057】また、上記装置2100の入力端子210
2に入力されたカラー動きベクトル符号化信号Emvt
は、動きベクトル復号化装置2140にて、上記カラー
符号化モード信号Motに基づいて復号化される。この
a復号化装置2140からは、カラー動きベクトル復号
化信号Dmvtが出力されるとともに、カラー動きベク
トルに関する情報Mmvt,Mmotが出力される。す
ると、カラー動き補償器2150では、このカラー動き
ベクトル復号化信号Dmvt,メモリ2160に格納さ
れている参照カラー信号MDt,及び形状復号化器22
20からの形状復号化信号Dsに基づいて、被処理マク
ロブロックに対応する予測カラー信号Ptが生成され
る。
【0058】また、カラー復号化器2120では、上記
被処理マクロブロックに対応するカラー復号化データA
tに対して、上記カラー符号化モード信号Mot及び形
状復号化装置2000からの形状復号化データDsに基
づいて、該被処理マクロブロックの予測カラー信号Pt
を参照する波形復号化処理、あるいは該予測カラー信号
Ptを参照しない波形復号化処理が施されて、カラー復
号化信号Dtが生成される。このカラー復号化信号Dt
はメモリ2160に参照カラー信号MDtとして格納さ
れるとともに、逆ブロック化器2130に出力される。
該逆ブロック化器2130では、カラー復号化信号Dt
は、所定のマクロブロックからなる矩形領域(バウンデ
ィング・ボックス)に対応するよう統合されて、カラー
再生信号Rtとして出力端子2103から出力される。
【0059】次に、上述した画像符号化装置1000に
おける、カラー動きベクトル及び形状動きベクトルの符
号化処理について詳しく説明する。まず、動きベクトル
を用いた動き補償処理について説明する。MPEG4で
は、1つのマクロブロック(16×16画素からなる画
像空間)を形成するカラー信号(インターレースあるい
は非インターレース)に対するフレーム単位の動き補償
処理では、基本的には、図11(a) に示すように、4つ
の動きベクトルMV1〜MV4により、被処理マクロブ
ロックMBに対応する予測カラー信号が生成される。こ
こで、4つの動きベクトルMV1〜MV4は、図11
(a) に示すように、1つのマクロブロックMBを構成す
る4つのブロック(8×8画素からなる画像空間)B1
〜B4に対応する動きベクトルである。なお、これらの
動きベクトルMV1〜MV4がすべて等しい場合は、上
記マクロブロックMBに対するフレーム単位の動き補償
処理は、図11(d) に示すように1つの動きベクトルM
V(MV=MV1=MV2=MV3=MV4)による動
き補償処理と等価となる。
【0060】また、1つのマクロブロックを形成するカ
ラー信号(インターレース)に対するフィールド単位の
動き補償処理では、図11(b) に示すように、第1の動
きベクトルMVf1及び第2の動きベクトルMVf2に
より、フレームにおける被処理マクロブロックMBに対
応する予測カラー信号が生成される。ここで、第1の動
きベクトルMVf1は、フレームを構成する奇数フィー
ルドの走査線上の画素からなる第1の半マクロブロック
(図11(c) 参照)MBf1に対応する動きベクトルで
ある。また、第2の動きベクトルMVf2は、フレーム
を構成する偶数フィールドの走査線上の画素からなる第
2の半マクロブロック(図11(c) 参照)MBf2に対
応する動きベクトルである。なお、上記各半マクロブロ
ックは16×8画素からなる画像空間であるが、図11
(b) では説明の都合上、正方形の領域として示してい
る。また、上記第1,第2の動きベクトルMVf1及び
MVf2が等し、上記マクロブロックMBに対するフィ
ールド単位の動き補償処理は、図11(d) に示すように
1つの動きベクトルMV(MV=MVf1=MVf2)
によるフレーム単位の動き補償処理と等価となる。
【0061】一方、形状信号に対するフレーム単位の動
き補償処理では、カラー信号に対するフレーム単位の動
き補償処理とは異なり、図11(d) に示すように、常に
1つの動きベクトルMVにより、被処理マクロブロック
MBに対応する予測形状信号が生成される。
【0062】次に、動きベクトルの符号化処理について
説明する。被処理マクロブロック(16×16画素)に
対応するカラー信号の動きベクトル(カラー動きベクト
ル)の符号化処理では、被処理マクロブロックに隣接し
て位置する処理済の参照マクロブロックの動きベクトル
に基づいて予測された予測動きベクトルと、被処理マク
ロブロックの動きベクトルとの差分値が、被処理マクロ
ブロックの動きベクトルの情報として符号化される。
【0063】以下、カラー動きベクトルの予測処理につ
いて詳述する。 (1)フレーム単位の動き補償処理における動きベクト
ル予測処理について (1a)被処理マクロブロックMBxが4つの動きベク
トルを有する場合は、図12(a) に示すように、被処理
マクロブロックMBxにおけるブロックB0aの動きベ
クトルMVt0aの予測値が、該ブロックB0aに隣接
するブロックRB1a,RB2a,RB2bを参照ブロ
ックとして、これらのブロックの動きベクトルMVt1
a,MVt2a,MVt2bに基づいて生成される。ま
た、被処理マクロブロックMBxにおけるブロックB0
bの動きベクトルMVt0bの予測値は、上記動きベク
トルMVt0aの予測値と同様に、該ブロックB0bに
隣接するブロックB0a,RB2b,RB3を参照ブロ
ックとしてこれらのブロックの動きベクトルMVt0
a,MVt2b,MVt3に基づいて再生される。被処
理マクロブロックMBxにおけるブロックB0cの動き
ベクトルMVt0cの予測値も、上記動きベクトルMV
t0aの予測値と同様に、該ブロックB0cに隣接する
ブロックRB1b,B0a,B0bを参照ブロックとし
てこれらのブロックの動きベクトルMVt1b,MVt
0a,MVt0bに基づいて生成される。さらに、被処
理マクロブロックMBxにおけるブロックB0dの動き
ベクトルMVt0dの予測値は、該ブロックB0dに隣
接するブロックB0c,B0a,B0bを参照ブロック
としてこれらの参照ブロックの動きベクトルMVt0
c,MVt0a,MVt0bに基づいて生成される。
【0064】(1b)被処理マクロブロックMB0が1
つの動きベクトルMVt0を有する場合、言い換える
と、上記被処理マクロブロックMBxにおける各ブロッ
クB0a〜B0dの動きベクトルMVt0a〜MVt0
dがすべて等しい場合は、図12(b) に示すように、被
処理マクロブロックMB0の動きベクトルMVt0の予
測値は、該被処理マクロブロックMB0に隣接するブロ
ックRB1,RB2,RB3を参照ブロックとして、こ
れらのブロックの動きベクトルMVt1,MVt2,M
Vt3に基づいて生成される。なお、上記フレーム単位
の動き補償処理における動きベクトル予測処理の説明で
は、被処理マクロブロックに隣接する参照マクロブロッ
クが、すべて4つの動きベクトルを有する、フレーム単
位の動き補償処理が施されたマクロブロックである場合
を示しているが、参照マクロブロックが1つの動きベク
トルのみを有する場合は、該参照マクロブロックを構成
する4つのブロックがすべて同一の動きベクトルを有す
るものとして、被処理マクロブロックにおける各ブロッ
クの動きベクトルの予測値が生成される。また、参照マ
クロブロックが、2つの動きベクトルを有する、フィー
ルド単位の動き補償処理が施されたマクロブロックであ
る場合は、2つの動きベクトルの平均値に基づいて、被
処理マクロブロックにおける各ブロックの動きベクトル
の予測値が生成される。
【0065】(2)フィールド単位の動き補償処理にお
こる動きベクトル予測処理について このフィールド単位の動き補償処理は、図12(c) に示
すように、被処理マクロブロックMByが第1,第2の
2つの動きベクトルMVt01,MVt02を有する場
合に対応する処理である。上記第1の動きベクトルMV
t01は、フレームを構成する奇数フィールドの走査線
上の画素からなる第1の半マクロブロック(16×8画
素)MBf1に対応する動きベクトルである。上記第2
の動きベクトルMVt02は、フレームを構成する偶数
フィールドの走査線上の画素からなる第2の半マクロブ
ロックMBf2(16×8画素)に対応する動きベクト
ルである。この場合、図12(c) に示すように、被処理
マクロブロックMByの第1,第2の動きベクトルMV
tf1,MVtf2の予測値は、該被処理マクロブロッ
クMByに隣接するブロックRB1,RB2,RB3を
参照ブロックとして、これらのブロックの動きベクトル
MVt1,MVt2,MVt3に基づいて生成される。
【0066】なお、上記フィールド単位の動き補償処理
における動きベクトル予測処理の説明では、被処理マク
ロブロックに隣接する参照マクロブロックが、すべて4
つの動きベクトルを有する、フレーム単位の動き補償処
理が施されたマクロブロックである場合を示している
が、参照マクロブロックが1つの動きベクトルのみを有
する場合は、該参照マクロブロックを構成する4つのブ
ロックが同一の動きベクトルを有するものとして、被処
理マクロブロックMByを構成する2つの半マクロブロ
ックMBf1,MBf2の動きベクトルMVt01,M
Vt02の予測値が生成される。
【0067】また、参照マクロブロックが、奇数フィー
ルド及び偶数フィールドに対応する2つの動きベクトル
を有する、フィールド単位の動き補償処理が施されたマ
クロブロックである場合は、被処理マクロブロックMB
yを構成する、奇数フィールドに対応する半マクロブロ
ックMBf1の動きベクトルMVt01の予測値は、参
照マクロブロックを構成する、奇数フィールドの半マク
ロブロックの動きベクトルに基づいて生成される。また
この場合、被処理マクロブロックMByを構成する、偶
数フィールドに対応する半マクロブロックMBf2の動
きベクトルMV02の予測値は、参照マクロブロックを
構成する、偶数フィールドの半マクロブロックの動きベ
クトルに基づいて生成される。
【0068】次に、形状信号に対する動き補償処理にお
ける形状動きベクトル予測処理について詳述する。な
お、形状信号に対応する被処理マクロブロックは、上述
したように常に1つの動きベクトルのみを有している。
被処理マクロブロック(16×16画素)に対応する形
状信号の動きベクトル(形状動きベクトル)の符号化処
理では、被処理マクロブロックに隣接して位置する処理
済の参照マクロブロックの動きベクトルに基づいて予測
された予測動きベクトルと、被処理マクロブロックの形
状動きベクトルとの差分値が、被処理マクロブロックの
形状動きベクトルの情報として符号化される。ただし、
上述したように、形状信号の動きベクトルとカラー信号
の動きベクトルの間には強い相関があるため、被処理マ
クロブロックの形状動きベクトルに対する予測値(予測
形状動きベクトル)は、処理済の参照マクロブロックの
カラー動きベクトルと処理済の参照マクロブロックの形
状動きベクトルの両方に基づいて生成される。
【0069】すなわち、被処理マクロブロックMBs0
に対応する形状動きベクトルMVs0の予測値は、図1
2(d) に示す、形状信号に対応する被処理マクロブロッ
クMBs0周辺のマクロブロックRMBs1,RMBs
2,RMBs3のベクトルMVs1,MVs2,及びM
Vs3だけでなく、図12(b) に示す、カラー信号に対
応する被処理マクロブロックMB0周辺のブロックRB
1,RB2,RB3のカラー動きベクトルMVt1,M
Vt2,MVt3を参照して生成される。なお、上記カ
ラー動きベクトル及び形状動きベクトルの予測処理で
は、被処理マクロブロックに隣接する隣接マクロブロッ
クが、イントラマクロブロック(画面内符号化処理が施
されたマクロブロック)である場合や物体外マクロブロ
ック(すべての画素が物体外に位置するマクロブロッ
ク)である場合は、イントラマクロブロックや物体外マ
クロブロックについては動きベクトルが存在しないた
め、動きベクトルの存在する隣接マクロブロックのみを
参照マクロブロックとして、被処理マクロブロックに対
する動きベクトルの予測値を生成する処理を行う。
【0070】図13は、上記画像符号化装置1000を
構成する従来の動きベクトル符号化装置を説明するため
のブロック図である。なお、この図では、カラー符号化
装置1100を構成する動きベクトル符号化装置(以
下、カラー動きベクトル符号化装置という。)117
0、及び形状符号化装置1200を構成する動きベクト
ル符号化装置(以下、形状動きベクトル符号化装置とい
う。)1270が示されている。また、この動きベクト
ル符号化装置の説明では、動きベクトルの予測処理は、
被処理マクロブロックMB0が1つのカラー動きベクト
ルのみを有し、被処理マクロブロック周辺のブロックR
B1〜RB3を参照ブロックとする場合(図12(b) 参
照)を例に挙げる。
【0071】上記カラー動きベクトル符号化装置117
0は、非インタレースカラー信号に対応する動きベクト
ルを符号化するものであり、この装置1170は、入力
端子1に入力された被処理マクロブロックの動きベクト
ルMVtを記憶するMVメモリ102と、入力端子2に
入力されたカラー符号化モード信号Motを格納するM
V有効メモリ103とを有している。ここで、上記カラ
ー符号化モード信号Motは、カラー信号から得られる
画像空間における被処理マクロブロックが、イントラマ
クロブロック及び物体外マクロブロックの一方であるか
あるいはインターマクロブロックであるかを示すカラー
動きベクトル有効信号ある。従って、このカラー動きベ
クトル有効信号により、上記画像空間上にて被処理マク
ロブロックに隣接して位置する参照マクロブロックが、
イントラマクロブロック及び物体外マクロブロックの一
方であるかあるいはインターマクロブロックであるかの
判定を行うことができる。
【0072】また、上記カラー動きベクトル符号化装置
1170は、上記MV有効メモリ103からのカラー符
号化モード信号Motに基づいて、上記MVメモリ10
2に格納されている、符号化済マクロブロックにおける
参照ブロックRB1,RB2,RB3に対応するカラー
動きベクトルMVt1,MVt2,MVt3から、MV
予測値(被処理マクロブロックのカラー動きベクトルの
予測値)Pmvtを生成するMV予測器104と、該M
V予測器104からのMV予測値Pmvtを参照して被
処理マクロブロックMB0のカラー動きベクトルMVt
0の符号化処理を行って、カラー動きベクトルの符号化
信号Emvtを出力するMV符号化器105とを有して
いる。
【0073】さらに、上記カラー動きベクトル符号化装
置1170は、入力端子1とMV符号化器105との間
に設けられた前段スイッチ100と、出力端子10とM
V符号化器105との間に設けられた後段スイッチ10
1とを有しており、該両スイッチ100,101は上記
カラー符号化モード信号Motにより開閉制御されるよ
うになっている。
【0074】一方、上記形状動きベクトル符号化装置1
270は、非インタレース形状信号に対応する動きベク
トルを符号化するものであり、この装置1270は、入
力端子4に入力された被処理マクロブロックの形状動き
ベクトルMVsを記憶するMVメモリ202と、入力端
子5に入力された形状符号化モード信号Mosを格納す
るMV有効メモリ203とを有している。ここで、該形
状符号化モード信号Mosは、形状信号から得られる画
像空間における被処理マクロブロックが、イントラマク
ロブロック及び物体外マクロブロックの一方であるか、
あるいはインターマクロブロックであるかを示す形状動
きベクトル有効信号である。従って、この形状動きベク
トル有効信号Mosにより、形状信号から得られる画像
空間にて被処理マクロブロックの隣接して位置する参照
マクロブロックに対して、これがイントラマクロブロッ
ク及び物体外マクロブロックの一方であるかインターマ
クロブロックであるかの判定を行うことができる。
【0075】また、上記形状動きベクトル符号化装置1
270は、上記カラー符号化モード信号Mot及び上記
形状符号化モード信号Mosに基づいて、上記MVメモ
リ202に格納されている、符号化済マクロブロックに
対応する形状動きベクトルMVs1,MVs2,MVs
3から、MV予測値(被処理マクロブロックの形状動き
ベクトルの予測値)Pmvsを生成するMV予測器20
4と、該MV予測器204からのMV予測値Pmvsを
参照して被処理マクロブロックMBs0の形状動きベク
トルMVs0の符号化処理を行って、形状動きベクトル
の符号化信号Emvsを出力するMV符号化器205と
を有している。ここで、上記MV予測器204は、上記
カラー動きベクトル符号化装置1170のMVメモリ1
02から供給される半画素精度のカラー動きベクトルを
1画素精度のカラー動きベクトルに変換し、この変換に
より得られた1画素精度のカラー動きベクトルを用いて
予測処理を行う構成となっている。これは、カラー符号
化装置では、半画素精度の動きベクトルにより動き補償
処理が行われるのに対し、形状符号化装置では、1画素
精度の動きベクトルにより動き補償処理が行われるため
である。
【0076】さらに、上記形状動きベクトル符号化装置
1270は、入力端子4とMV符号化器205との間に
設けられた前段スイッチ200と、出力端子11とMV
符号化器205との間に設けられた後段スイッチ201
とを有しており、該両スイッチ200,201は上記形
状符号化モード信号Mosにより開閉制御されるように
なっている。
【0077】次に動作について説明する。上記カラー動
きベクトル符号化装置1170では、カラー信号から得
られる動きベクトルMVtが符号化されてその符号化信
号Emvtが出力され、形状動きベクトル符号化装置1
270では、形状信号から得られる動きベクトルMVs
が符号化されてその符号化信号Emvsが出力される。
【0078】すなわち、カラー符号化モード信号Mot
が動きベクトル有効信号として入力端子2に入力される
と、該動きベクトル有効信号Motにより、MV符号化
器105の前段スイッチ100及びその後段スイッチ1
01が開閉制御される。具体的には、入力された被処理
マクロブロックMB0に対応するカラー動きベクトルM
Vt0が符号化する必要のあるものである場合には上記
両スイッチ100及び101は導通状態となり、一方、
被処理マクロブロックMB0に対応するカラー動きベク
トルMVt0が符号化する必要のないものである場合に
は上記両スイッチ100及び101は非導通状態とな
る。
【0079】言い換えると、被処理マクロブロックが画
面内符号化処理が施されたイントラマクロブロックであ
る場合や、被処理マクロブロックがすべての画素が物体
外に位置する物体外マクロブロックであってその動きベ
クトルに対する符号化処理が不要である場合には、上記
両スイッチ100,101はOFF状態となる。一方、
上記被処理マクロブロックが、動き補償符号化処理(画
面間符号化処理)が施されたインターマクロブロックで
ある場合には、上記両スイッチ100,101はON状
態になる。
【0080】各マクロブロックに対応するカラー動きベ
クトルMVtはMVメモリ102に一時的に記憶され
る。具体的には、各マクロブロックを構成するブロック
に対応するカラー動きベクトル(図11(a) 参照)がM
Vメモリ102に記憶される。そして該MVメモリ10
2からは、図12(b) に示す、被処理マクロブロックM
B0周辺の参照ブロックMB1〜MB3に対応する動き
ベクトルMVt1〜MVt3がMV予測器104に供給
される。このときカラー動きベクトル有効信号Mot
は、MV有効メモリ103に一時的に記憶される。
【0081】上記MV予測器104に、MV有効メモリ
103から上記被処理マクロブロックに対応するカラー
動きベクトル有効信号Mmot(Mot)が供給され
る。すると、該MV予測器104では、上記有効信号M
otに基づいて、被処理マクロブロックに隣接して位置
する参照ブロックRB1〜RB3の動きベクトルMVt
1〜MVt3を符号化すべきか否かの判定、即ち、上記
各参照ブロックRB1〜RB3がイントラマクロブロッ
ク及び物体外マクロブロックの一方に属するものである
か、あるいはインターマクロブロックに属するものであ
るかの判定が行われる。そして、その判定結果に応じて
被処理マクロブロックMB0に対応する動きベクトルの
予測値(MV予測値)Pmvtが生成される。
【0082】例えば、参照ブロックRB1〜RB3がす
べてインターマクロブロックに属するものである場合
は、該MV予測器104では、符号化済の参照ブロック
RB1〜RB3に対応する動きベクトルMVt1〜MV
t3から、被処理マクロブロックMB0に対応する動き
ベクトルの予測値(MV予測値)Pmvtが生成され
る。このMV予測値PmvtはMV符号化器105に出
力される。なお、イントラマクロブロックあるいは物体
外マクロブロックに属する参照ブロックの動きベクトル
は、予測値の生成には用いられない。
【0083】上記MV符号化器105では、上記MV予
測値Pmvtを参照して、被処理マクロブロックの動き
ベクトルMVt(MVt0)とその予測値Pmvtとの
差分値(カラー差分動きベクトル)が、被処理マクロブ
ロックのカラー動きベクトルに相当する値として符号化
され、カラー動きベクトルの符号化信号Emvtが生成
される。このカラー動きベクトルの符号化信号Emvt
は、後段スイッチ101を介して出力される。
【0084】同様に、形状符号化モード信号Mos、つ
まり被処理マクロブロックの形状動きベクトルが有効な
ものか否かを示す形状動きベクトル有効信号Mosが入
力端子5に入力されると、該形状動きベクトル有効信号
Mosにより、MV符号化器205の前段スイッチ20
0及びその後段スイッチ201が開閉制御される。具体
的には、入力された被処理マクロブロックMBs0に対
応する動きベクトルMVs0が符号化する必要のあるも
のである場合には上記両スイッチ200及び201は導
通状態となる。一方、被処理マクロブロックMBs0に
対応する動きベクトルMVs0が符号化する必要のない
ものである場合には上記両スイッチ200及び201は
非導通状態となる。
【0085】言い換えると、被処理マクロブロックが画
面内符号化処理が施されたイントラマクロブロックであ
る場合や、被処理マクロブロックがすべての画素が物体
外に位置する物体外マクロブロックであってその動きベ
クトルに対する符号化処理が不要である場合には、上記
両スイッチ200及び201はOFF状態になる。一
方、上記被処理マクロブロックが、形状信号の動き補償
符号化処理(画面間符号化処理)が施されたインターマ
クロブロックである場合には、上記両スイッチ200及
び201はON状態になる。
【0086】各マクロブロックに対応する形状動きベク
トルMVsはMVメモリ202に一時的に記憶される。
そして該MVメモリ202からは、図12(d) に示す、
被処理マクロブロックMB0周辺の参照マクロブロック
RMBs1〜RMBs3に対応する動きベクトルMVs
1〜MVs3がMV予測器204に供給される。また、
このとき、図12(c) に示す、被処理マクロブロックM
B0に隣接して位置するブロックMBt1〜MBt3に
対応する動きベクトルMVt1〜MVt3が上記MVメ
モリ102からMV予測器204に供給される。このと
き形状動きベクトル有効信号Mosは、MV有効メモリ
203に記憶される。
【0087】上記MV予測器204に、MV有効メモリ
203から上記被処理マクロブロックに対応する形状動
きベクトルの有効信号Mmos(Mos)が供給され、
MV有効メモリ103から上記被処理マクロブロックに
対応するカラー動きベクトル有効信号Mmot(Mo
t)が供給される。すると、MV予測器204では、上
記有効信号Mosに基づいて、被処理マクロブロックに
隣接して位置する参照マクロブロックRMBs1〜RM
Bs3の動きベクトルMVs1〜MVs3を符号化すべ
きか否かの判定、即ち、上記各参照マクロブロックがイ
ントラマクロブロック及び物体外マクロブロックの一方
であるか、あるいはインターマクロブロックであるかの
判定が行われる。また、上記カラー動きベクトル有効信
号Mmotに基づいて、被処理マクロブロックに隣接し
て位置する参照ブロックRB1〜RB3の動きベクトル
MVt1〜MVt3を符号化すべきか否かの判定、即
ち、上記各参照ブロックRB1〜RB3がイントラマク
ロブロック及び物体外マクロブロックの一方に属するも
のであるか、あるいはインターマクロブロックに属する
ものであるかの判定が行われる。そして、その判定結果
に応じて、被処理マクロブロックMBs0に対応する動
きベクトルの予測値(MV予測値)Pmvsが生成され
る。
【0088】例えば、参照マクロブロックRMB1〜R
MB3及び参照ブロックRB1〜RB3がすべてインタ
ーマクロブロックである場合は、該MV予測器204で
は、符号化済の参照マクロブロックRMB1〜RMB3
に対応する動きベクトルMVs1〜MVs3及び符号化
済の参照ブロックRB1〜RB3に対応する動きベクト
ルMVt1〜MVt3から、被処理マクロブロックMB
s0に対応する動きベクトルの予測値(MV予測値)P
mvsが生成される。このMV予測値PmvsはMV符
号化器205に出力される。なお、イントラマクロブロ
ックあるいは物体外マクロブロックである参照マクロブ
ロックの動きベクトル、またはイントラマクロブロック
あるいは物体外マクロブロックに属する参照ブロックの
動きベクトルは、予測値の生成には用いられない。
【0089】上記MV符号化器205では、上記MV予
測値Pmvsを参照して、被処理マクロブロックの動き
ベクトルMVsと該予測値Pmvsとの差分値(形状差
分動きベクトル)が、被処理マクロブロックの形状動き
ベクトルに相当する値として符号化され、形状動きベク
トルの符号化信号Emvsが生成される。この動きベク
トルの符号化信号Emvsは、後段スイッチ201を介
して出力される。
【0090】図14は、上記画像復号化装置2000を
構成する従来の動きベクトル復号化装置を説明するため
のブロック図である。この図では、カラー復号化装置2
100を構成する動きベクトル復号化装置(以下、カラ
ー動きベクトル復号化装置という。)2140、及び形
状復号化装置2200を構成する動きベクトル復号化装
置(以下、形状動きベクトル復号化装置という。)22
40が示されている。なお、この動きベクトル復号化装
置の説明においても、上記動きベクトル復号化装置の説
明と同様、動きベクトルの予測処理は、被処理マクロブ
ロックMB0が1つのカラー動きベクトルのみを有し、
被処理マクロブロック周辺のブロックRB1〜RB3を
参照ブロックとする場合(図12(b) 参照)を例に挙げ
る。
【0091】上記カラー動きベクトル復号化装置214
0は、図13に示すカラー動きベクトル符号化装置11
70から出力されたカラー動きベクトルの符号化信号E
mvtを復号化するものである。
【0092】このカラー動きベクトル復号化装置214
0は、入力端子13に入力された、被処理マクロブロッ
クに対応するカラー動きベクトルの符号化信号Emvt
を復号化してカラー動きベクトルの復号化信号Dmvt
を生成するMV復号化器303と、該カラー動きベクト
ルの復号化信号Dmvtを一時的に記憶するMVメモリ
304とを備え、被処理マクロブロックMB0に対応す
る動きベクトルの復号化処理の際には、該MVメモリ3
04からは、被処理マクロブロックに隣接する参照ブロ
ックRB1〜RB3(図12(c) 参照)の動きベクトル
MVt1〜MVt3が出力されるようになっている。
【0093】また、上記カラー動きベクトル復号化装置
2140は、入力端子6に入力された各マクロブロック
に対応するカラー符号化モード信号Motを一時的に記
憶するMV有効メモリ302と、上記MV有効メモリ3
02からの被処理マクロブロックに対応する符号化モー
ド信号Mmotに基づいて、処理済の参照ブロックRB
1〜RB3の動きベクトルMVt1〜MVt3から、被
処理マクロブロックの動きベクトルのMV予測値Pmv
tを生成するMV予測器305とを有している。
【0094】さらに、上記カラー動きベクトル復号化装
置2140は、入力端子13とMV復号化器303との
間に設けられた前段スイッチ300と、出力端子20と
MV復号化器303との間に設けられた後段スイッチ3
01とを有しており、該両スイッチ300,301は上
記符号化モード信号Motにより開閉制御されるように
なっている。
【0095】また、上記形状動きベクトル復号化装置2
240は、図13に示す動きベクトル符号化装置127
0から出力される形状動きベクトルの符号化信号Emv
sを復号化するものである。
【0096】この形状動きベクトル復号化装置2240
は、入力端子14に入力された、被処理マクロブロック
に対応する形状動きベクトルの符号化信号Emvsを復
号化して形状動きベクトルの復号化信号Dmvsを生成
するMV復号化器403と、該形状動きベクトルの復号
化信号Dmvsを一時的に記憶するMVメモリ404と
を備え、該MVメモリ404からは、被処理マクロブロ
ックに隣接する参照マクロブロックRMB1〜RMB3
(図12(d) 参照)の動きベクトルMVs1〜MVs3
が出力されるようになっている。
【0097】また、上記形状動きベクトル復号化装置2
240は、入力端子7に入力された、被処理マクロブロ
ックに対応する符号化モード信号Mosを格納するMV
有効メモリ402と、上記MV有効メモリ402からの
被処理マクロブロックに対応する符号化モード信号Mm
os及び上記MV有効メモリ302からの被処理マクロ
ブロックに対応する符号化モード信号Mmotに基づい
て、処理済の参照マクロブロックRMB1〜RMB3の
動きベクトルMVs1〜MVs3及び処理済の参照ブロ
ックRB1〜RB3の動きベクトルMVt1〜MVt3
から、被処理マクロブロックMBs0の動きベクトルM
Vs0のMV予測値Pmvsを生成するMV予測器40
5とを有している。なお、このMV予測器405は、上
記カラー動きベクトル復号化装置2140のMVメモリ
304から供給される半画素精度のカラー動きベクトル
を1画素精度のカラー動きベクトルに変換し、この変換
により得られた1画素精度のカラー動きベクトルを用い
て予測処理を行う構成となっている。これは、カラー復
号化装置では、半画素精度の動きベクトルにより動き補
償処理が行われるのに対し、形状復号化装置では、1画
素精度の動きベクトルにより動き補償処理が行われるた
めである。
【0098】さらに、上記形状動きベクトル復号化装置
2240は、入力端子14とMV復号化器403との間
に設けられた前段スイッチ400と、出力端子21とM
V復号化器403との間に設けられた後段スイッチ40
1とを有しており、該両スイッチ400,401は上記
符号化モード信号Mosにより開閉制御されるようにな
っている。
【0099】次に動作について説明する。上記カラー動
きベクトル復号化装置2140では、図13に示すカラ
ー動きベクトル符号化装置1170から出力されるカラ
ー動きベクトルの符号化信号Emvtが復号化されて、
その復号化信号Dmvtが生成される。また、上記形状
動きベクトル復号化装置2240では、図13に示す形
状動きベクトル符号化装置1270から出力される形状
動きベクトルの符号化信号Emvsが復号化されて、そ
の復号化信号Dmvsが生成される。
【0100】すなわち、カラー復号化装置2100の可
変長復号化器2110にて復号化された符号化モード信
号Motが、被処理マクロブロックの動きベクトルが有
効なものか否かを示す動きベクトル有効信号として入力
端子6に入力されると、該符号化モード信号Motによ
り、上記MV復号化器303の前段スイッチ300及び
その後段スイッチ301が開閉制御される。具体的に
は、入力された被処理マクロブロックに対応するカラー
動きベクトルの符号化信号が復号化する必要のあるもの
である場合には上記両スイッチ300及び301は導通
状態となり、一方、該カラー動きベクトルの符号化信号
が復号化する必要のないものである場合には上記両スイ
ッチ300及び301は非導通状態となる。
【0101】言い換えると、被処理マクロブロックが画
面内符号化処理が施されたものである場合や、被処理マ
クロブロックが物体外に位置するマクロブロックであっ
てその動きベクトルに対する符号化処理が不要である場
合には、上記両スイッチはOFF状態になり、上記被処
理マクロブロックが動き補償符号化処理(画面間符号化
処理)が施されたものである場合に上記両スイッチはO
N状態になる。
【0102】入力端子13に入力されたカラー動きベク
トルの符号化信号Emvtは、MV復号化器303に
て、被処理マクロブロックのカラー動きベクトルに対す
る予測値Pmvtを参照して復号化され、カラー動きベ
クトルの復号化信号Dmvtが生成される。この復号化
信号Dmvtは、MVメモリ304に一時的に記憶され
る。
【0103】上記被処理マクロブロックMB0のカラー
動きベクトルMVt0に対する復号化処理では、図12
(c) に示す、参照ブロックRB1〜RB3に対応する動
きベクトルMVt1,MVt2,MVt3に相当する復
号化信号DmvtがMV予測器305に入力される。ま
た、上記各マクロブロックに対応する動きベクトルが有
効か否かを示す符号化モード信号Motは、MV有効メ
モリ302に一時的に記憶される。そしてMV予測器3
05では、上記MV有効メモリ302からの符号化モー
ド信号Mmotに基づいて、被処理マクロブロックに隣
接して位置する参照ブロックの動きベクトルMVt1〜
MVt3が符号化されているか否かの判定、即ち、上記
各参照ブロックがイントラマクロブロック及び物体外マ
クロブロックの一方に属するものであるか、またはイン
ターマクロブロックに属するものであるかの判定が行わ
れる。この判定結果に応じて、被処理マクロブロックM
B0に対応する動きベクトMVt0の予測値(MV予測
値)Pmvtが生成される。なお、この予測値生成にお
ける具体的処理は、カラー動きベクトル符号化装置にお
けるものと同一である。そして上記MV予測値Pmvt
が上記MV復号化器303に出力される。
【0104】一方、形状復号化装置2200の可変長復
号化器2210にて復号化された符号化モード信号Mo
sが入力端子7に入力されると、該符号化モード信号M
osにより、上記MV復号化器403の前段スイッチ4
00及びその後段スイッチ401が開閉制御される。具
体的には、入力された被処理マクロブロックに対応する
形状動きベクトルの符号化信号が復号化する必要のある
ものである場合には上記両スイッチ400及び401は
導通状態となり、一方、該形状動きベクトルの符号化信
号が復号化する必要のないものである場合には上記両ス
イッチ400及び401は非導通状態となる。
【0105】言い換えると、被処理マクロブロックが画
面内符号化処理が施されたものである場合や、被処理マ
クロブロックが物体外に位置するマクロブロックであっ
てその動きベクトルに対する符号化処理が不要である場
合には、上記両スイッチ400及び401はOFF状態
になり、上記被処理マクロブロックが動き補償符号化処
理(画面魔符号化処理)が施されたものである場合には
上記両スイッチ400及び401はON状態になる。
【0106】入力端子14に入力された形状動きベクト
ルの符号化信号Emvsは、MV復号化器403にて、
被処理マクロブロックの形状動きベクトルに対する予測
値Pmvsを参照して復号化され、形状動きベクトルの
復号化信号Dmvsが生成される。この復号化信号Dm
vsは、MVメモリ404に一時的に記憶される。
【0107】上記被処理マクロブロックMBs0の形状
動きベクトルMVs0に対する符号化処理では、図12
(d) に示す参照マクロブロックRMB1,RMB2,R
MB3に対する動きベクトルMVs1,MVs2,MV
s3に相当する復号化信号Dmvs、および図12(c)
に示す参照ブロックRB1,RB2,Rb3に対する動
きベクトルMVt1,MVt2,MVt3に相当する復
号化信号DmvtがMV予測器405に入力される。ま
た、上記各マクロブロックに対応する形状動きベクトル
が有効か否かを示す符号化モード信号Mosは、MV有
効メモリ402に一時的に記憶される。そして、MV予
測器405には、該MV有効メモリ402から上記被処
理マクロブロックに対応する形状動きベクトル有効信号
Mosが供給され、MV有効メモリ302から上記被処
理マクロブロックに対応するカラー動きベクトル有効信
号Mmotが供給される。
【0108】すると、上記MV予測器405では、上記
有効信号Mmosに基づいて、被処理マクロブロックに
隣接して位置する参照マクロブロックの形状動きベクト
ルMVs1〜MVs3が符号化されているか否かの判
定、即ち、上記各参照マクロブロックがイントラマクロ
ブロック及び物体外マクロブロックの一方であるか、あ
るいはインターマクロブロックであるかの判定が行われ
る。また、上記MV有効メモリ302からの符号化モー
ド信号Mmotに基づいて、被処理マクロブロックに隣
接して位置する参照ブロックの動きベクトルMVt1〜
MVt3が符号化されているか否かの判定、即ち、上記
各参照ブロックがイントラマクロブロック及び物体外マ
クロブロックの一方に属するものか、あるいはインター
マクロブロックに属するものであるかの判定が行われ
る。そしてその該判定結果に応じて、被処理マクロブロ
ックMBs0に対応する動きベクトルの予測値Pmvs
が生成される。この予測値生成における具体的処理は動
きベクトル符号化装置におけるものと同一である。そし
て上記MV予測値Pmvsが上記MV復号化器403に
出力される。
【0109】
【発明が解決しようとする課題】さて、MPEG4に対
応する画像符号化処理は、処理対象となる画像信号をM
PEG2と同様にインタレース画像信号にも拡張可能な
ものであり、この画像符号化処理では、カラー信号に対
してはフィールド単位の動き補償処理を施すことも可能
になっている。MPEG4におけるフィールド単位の動
き補償処理は、MPEG2におけるものと同じである。
この動き補償処理では、図12(c) に示すように、1画
面(1フレーム)における各マクロブロックには、該マ
クロブロックを構成する、第1,第2フィールドのブロ
ックMBf1,MBf2に対応する動きベクトルMVt
01,MVt02が割当てられる。つまり、各マクロブ
ロックに対して2つの動きベクトルが存在することとな
る。
【0110】但し、MPEG4の動き補償処理では、被
処理マクロブロックの動きベクトルと、近傍マクロブロ
ックの動きベクトルから予測した動きベクトル予測値と
の差分動きベクトルを、被処理マクロブロックの動きベ
クトルの情報として符号化する、MPEG2における動
きベクトルの符号化よりも効率の良い動きベクトル符号
化方法が導入された。
【0111】図15は、従来のインタレースカラー信号
u対応する動きベクトル符号化装置を説明するための
ブロック図である。この動きベクトル符号化装置117
0aは、フレーム単位の動きベクトルを記憶するフレー
ムMVメモリ102aと、フィールド単位の動きベクト
ルを記憶するフィールドMVメモリ102bと、フレー
ム単位の動きベクトルをフィールド単位の動きベクトル
に変換するフィールドMV変換器110aと、フィール
ド単位の動きベクトルをフレーム単位の動きベクトルに
変換するフレームMV変換器110bとを有している。
【0112】また、上記動きベクトル符号化装置117
0aは、被処理マクロブロックの動きベクトルが有効か
否かを示す符号化モード信号Motを格納する有効MV
メモリ103と、該格納された符号化モード信号Mmo
tに基づいて、フレーム単位の動きベクトルの予測値を
フレーム単位の、符号化済参照マクロブロックに対応す
る動きベクトルから予測生成するフレームMV予測器1
04aと、該格納された符号化モード信号Mmotに基
づいて、フィールド単位の動きベクトルの予測値をフィ
ールド単位の、符号化済参照マクロブロックの動きベク
トルから予測生成するフィールドMV予測器104bと
を有している。
【0113】ここで、上記フレームMV予測器104a
は、符号化済の参照マクロブロックの動きベクトルがフ
レーム単位であればフレームMVメモリ102aに格納
されている動きベクトルを参照し、符号化済の参照マク
ロブロックの動きベクトルがフィールド単位であれば、
フィールドMVメモリ102bに記憶されたフィールド
単位の動きベクトルをフレームMV変換器110bで変
換して得られるフレーム単位の動きベクトルを参照する
構成となっている。上記フィールドMV予測器104b
は、符号化済参照マクロブロックの動きベクトルがフィ
ールド単位であれば、フィールドMVメモリ102bに
格納されている動きベクトルを参照し、符号化済参照マ
クロブロックの動きベクトルがフレーム単位であれば、
フレームMVメモリ102aに記憶されたフレーム単位
の動きベクトルをフィールドMV変換器110aで変換
して得られるフィールド単位の動きベクトルを参照する
構成となっている。
【0114】さらに、上記動きベクトル符号化装置11
70aは、MV予測器104aから出力されるMV予測
値を参照して、フレーム単位の動きベクトルの符号化処
理を行うフレームMV符号化器105aと、MV予測器
104bから出力されるMV予測値を参照して、フィー
ルド単位の動きベクトルの符号化処理を行うフィールド
MV符号化器105bとを有している。
【0115】また、上記動きベクトル符号化装置117
0aは、入力端子1に接続された入力ノードS1i、上
記フレームMVメモリ102a及びフレームMV符号化
器105aの入力に接続された第1の出力ノードS1
a、上記フィールドMVメモリ102b及びフィールド
MV符号化器105bの入力に接続された第2の出力ノ
ードS1b、及び開放された第3の出力ノードS1cを
有し、上記カラー符号化モード信号Motに基づいて、
上記入力ノードS1iを上記第1〜第3の出力ノードの
いずれかに接続する前段スイッチ100を有している。
また、上記動きベクトル符号化装置1170aは、出力
端子10に接続された出力ノードS2o、上記フレーム
MV符号化器105aの出力に接続された第1の入力ノ
ードS2a,上記フィールドMV符号化器105bの出
力に接続された第2の入力ノードS2b,及び開放され
た第3の入力ノードS2cを有し、上記カラー符号化モ
ード信号Motに基づいて、上記出力ノードS2oを上
記第1〜第3の入力ノードのいずれかに接続する後段ス
イッチ101を有している。
【0116】次に動作について説明する。入力端子1に
は、被処理マクロブロックのカラー動きベクトルMvt
が入力され、入力端子2には被処理マクロブロックのカ
ラー動きベクトル有効信号Motが入力される。する
と、上記カラー動きベクトル有効信号Motに基づい
て、上記前段スイッチ100及び後段スイッチ101が
切り換え制御される。
【0117】つまり、カラー動きベクトルMVtが符号
化処理の必要のないものである場合には、上記前段スイ
ッチ100の入力ノードS1iは開放出力ノードS1c
に接続され、後段スイッチ101の出力ノードS2oは
その開放入力ノードS2cに接続される。
【0118】また、カラー動きベクトルMVtが符号化
処理の必要なフレーム単位の動きベクトルである場合に
は、上記前段スイッチ100の入力ノードS1iは第1
出力ノードS1aに接続され、後段スイッチ101の出
力ノードS2oはその第1入力ノードS2aに接続され
る。
【0119】このとき、上記入力端子1に入力された被
処理マクロブロックの動きベクトルMVtは一時的にM
Vメモリ102aに記憶される。さらに、フィールドM
V変換器110aでは、上記MVメモリ102aに記憶
されたフレーム単位の動きベクトルがフィールド単位の
動きベクトルに変換される。
【0120】まず、カラー動きベクトルMVtが符号化
処理の必要なフィールド単位の動きベクトルである場合
には、上記前段スイッチ100の入力ノードS1iは第
2出力ノードS1bに接続され、後段スイッチ101の
出力ノードS2oはその第2入力ノードS2bに接続さ
れる。
【0121】このとき、上記入力端子1に入力された被
処理マクロブロックの動きベクトルMVtは一時的にM
Vメモリ102bに記憶される。さらに、フレームMV
変換器110bでは、上記MVメモリ102bに記憶さ
れたフィールド単位の動きベクトルがフレーム単位の動
きベクトルに変換される。
【0122】そして、被処理マクロブロックの動きベク
トルMVtが、フレーム単位の動きベクトルの場合に
は、フレームMV予測器104aにて、フレーム単位の
動きベクトルの予測値が生成され、フレームMV符号化
器105aにて、被処理マクロブロックの動きベクトル
MVtが上記予測値を参照して符号化され、フレーム単
位動きベクトルの符号化信号Emvt1が生成される。
この符号化信号Emvt1は後段スイッチ101を介し
て動きベクトル符号化信号Emvtとして生成される。
【0123】このとき、フレームMV予測器104aで
は、参照マクロブロックがフレーム動き補償処理が施さ
れたものであれば、フレームMVメモリ102aに格納
されている動きベクトルが参照され、上記参照マクロブ
ロックがフィールド動き補償処理が施されたものであれ
ば、フィールドMVメモリ102bに記憶されたフィー
ルド単位の動きベクトルをフレームMV変換器110b
にて変換して得られるフレーム単位の動きベクトルが参
照される。
【0124】一方、被処理マクロブロックの動きベクト
ルMVtが、フィールド単位の動きベクトルの場合に
は、フィールドMV予測器104bにて、フィールド単
位の動きベクトルの予測値が生成され、フィールドMV
符号化器105bにて、被処理マクロブロックの動きベ
クトルMVtが上記予測値を参照して符号化され、フィ
ールド単位動きベクトルの符号化信号Emvt2が生成
される。この符号化信号Emvt2は後段スイッチ10
1を介して動きベクトル符号化信号Emvtとして生成
される。
【0125】このとき、フィールドMV予測器104b
では、参照マクロブロックがフィールド動き補償処理が
施されたものであれば、フィールドMVメモリ102b
に格納されている動きベクトルが参照され、上記参照マ
クロブロックがフレーム動き補償処理が施されたもので
あれば、フレームMVメモリ102bに記憶されたフレ
ーム単位の動きベクトルをフィールドMV変換器110
aにて変換して得られるフィールド単位の動きベクトル
が参照される。
【0126】図16は、従来のインタレースカラー信号
に対応する動きベクトル復号化装置を説明するためのブ
ロック図である。この動きベクトル復号化装置2140
aは、図15に示す動きベクトル符号化装置1170a
から出力される動きベクトルの符号化信号Emvtを復
号化して、動きベクトルの復号化信号Dmvtを出力す
るものである。
【0127】この動きベクトル復号化装置2140a
は、被処理マクロブロックのフレーム単位動きベクトル
の符号化信号を、復号化済参照マクロブロックの動きベ
クトルから得られる予測動きベクトルを参照して復号化
してフレーム動きベクトルの復号化信号Dmvt1を出
力するフレーム復号化器303aと、被処理マクロブロ
ックのフィールド単位動きベクトルの符号化信号を、復
号化済参照マクロブロックの動きベクトルから得られる
予測動きベクトルを参照して復号化してフィールド動き
ベクトルの復号化信号Dmvt2を出力するフィールド
復号化器303bとを有している。
【0128】上記動きベクトル復号化装置2140a
は、フレーム動きベクトルの復号化信号Dmvt1を記
憶するフレームMVメモリ304aと、フィールド動き
ベクトルの復号化信号Dmvt2を記憶するフィールド
MVメモリ304bと、フレーム単位の動きベクトルの
復号化信号をフィールド単位の動きベクトルの復号化信
号に変換するフィールドMV変換器310aと、フィー
ルド単位の動きベクトルの復号化信号をフレーム単位の
動きベクトルの復号化信号に変換するフレームMV変換
器310bとを有している。
【0129】また、上記動きベクトル符号化装置214
0aは、被処理マクロブロックの動きベクトルが有効か
否かを示す符号化モード信号Motを格納する有効MV
メモリ302と、該格納された符号化モード信号Mmo
tに基づいて、フレーム単位の動きベクトルの予測値P
mvt1をフレーム単位の復号化済動きベクトルから予
測生成するフレームMV予測器305aと、該格納され
た符号化モード信号Motに基づいて、フィールド単位
の動きベクトルの予測値Pmvt2をフィールド単位の
復号化済動きベクトルから予測生成するフィールドMV
予測器305bとを有している。
【0130】ここで、上記フレームMV予測器305a
は、復号化済参照マクロブロックの動きベクトルがフレ
ーム単位であればフレームMVメモリ304aに格納さ
れている動きベクトルを参照し、復号化済参照マクロブ
ロックの動きベクトルがフィールド単位であれば、フィ
ールドMVメモリ304bに記憶されたフィールド単位
の動きベクトルをフレームMV変換器310bで変換し
て得られるフレーム単位の動きベクトルを参照する構成
となっている。上記フィールドMV予測器305bは、
復号化済参照マクロブロックの動きベクトルがフィール
ド単位であれば、フィールドMVメモリ304bに格納
されている動きベクトルを参照し、復号化済参照マクロ
ブロックの動きベクトルがフレーム単位であれば、フレ
ームMVメモリ304aに記憶されたフレーム単位の動
きベクトルをフィールドMV変換器310aで変換して
得られるフィールド単位の動きベクトルを参照する構成
となっている。
【0131】また、上記動きベクトル復号化装置214
0aは、入力端子13に接続された入力ノードS3i、
上記フレームMV復号化器303aの入力に接続された
第1の出力ノードS3a、上記フィールドMV復号化器
303bの入力に接続された第2の出力ノードS3b、
及び開放された第3の出力ノードS3cを有し、上記符
号化モード信号Motに基づいて、上記入力ノードS3
iを上記第1〜第3の出力ノードのいずれかに接続する
前段スイッチ300を有している。また、上記動きベク
トル復号化装置2140aは、出力端子20に接続され
た出力ノードS4o、上記フレームMV復号化器303
aの出力に接続された第1の入力ノードS4a,上記フ
ィールドMV復号化器303bの出力に接続された第2
の入力ノードS4b,及び開放された第3の入力ノード
S4cを有し、上記符号化モード信号Motに基づい
て、上記出力ノードS4oを上記第1〜第3の入力ノー
ドのいずれかに接続する後段スイッチ301を有してい
る。
【0132】次に動作について説明する。入力端子13
には、被処理マクロブロックの動きベクトルの符号化信
号Emvtが入力され、入力端子6には被処理マクロブ
ロックの動きベクトル有効信号Motが入力される。す
ると、上記動きベクトル有効信号Motに基づいて、上
記前段スイッチ300及び後段スイッチ301が切り換
え制御される。
【0133】また、上記動きベクトル有効信号Motが
MV有効メモリ302に格納されると、MV有効メモリ
302に格納された有効信号Mmotに基づいて、MV
予測器305a、305bで参照するマクロブロックの
動きベクトルMVt1,MVt2,MVt3が符号化さ
れているかどうか、およびフレーム単位の動きベクトル
であるかフィールド単位の動きベクトルであるかが、フ
レームMV予測器305aおよびフィールドMV予測器
305bにて判定される。
【0134】まず、上記動きベクトルの符号化信号Em
vtが復号化処理の必要のないものである場合には、上
記前段スイッチ300の入力ノードS3iは開放出力ノ
ードS3cに接続され、後段スイッチ301の出力ノー
ドS4oはその開放入力ノードS4cに接続される。
【0135】また、被処理マクロブロックの動きベクト
ルの符号化信号Emvtが復号化処理の必要なフレーム
単位の動きベクトルである場合には、上記前段スイッチ
300の入力ノードS3iは第1出力ノードS3aに接
続され、後段スイッチ301の出力ノードS4oはその
第1入力ノードS4aに接続される。
【0136】このとき、上記入力端子13に入力された
被処理マクロブロックの動きベクトルの符号化信号Em
vtはフレームMV復号化器303aにて被処理マクロ
ブロックの予測動きベクトルPmvt1を参照して復号
化され、動きベクトルの復号化信号Dmvt1が生成さ
れる。この復号化信号Dmvt1は、一時的にMVメモ
リ304aに記憶される。さらに、フィールドMV変換
器310aでは、上記MVメモリ304aに記憶された
フレーム単位の動きベクトルがフィールド単位の動きベ
クトルに変換される。
【0137】また、フレームMV予測器305aでは、
被処理マクロブロックの動きベクトル有効信号に基づい
て、被処理マクロブロックに隣接する復号化済参照マク
ロブロックの動きベクトルを参照して、被処理マクロブ
ロックの動きベクトルの予測動きベクトルを生成するフ
レーム動き補償処理が行われる。このきと、参照マクロ
ブロックがフレーム動き補償処理が施されたものであれ
ば、フレームMVメモリ304aに格納されている動き
ベクトルが参照され、上記参照マクロブロックがフィー
ルド動き補償処理が施されたものであれば、フィールド
MVメモリ304bに記憶されているフィールド単位の
動きベクトルをフレームMV変換器310bにて変換し
て得られるフレーム単位の動きベクトルが参照される。
【0138】次に、被処理マクロブロックの動きベクト
ルの符号化信号Emvtが復号化処理の必要なフィール
ド単位の動きベクトルである場合には、上記前段スイッ
チ300の入力ノードS3iは第2出力ノードS3bに
接続され、後段スイッチ301の出力ノードS4oはそ
の第2入力ノードS4bに接続される。
【0139】このとき、上記入力端子13に入力された
被処理マクロブロックの動きベクトルの符号化信号Em
vtはフィールドMV復号化器303bにて被処理マク
ロブロックの予測動きベクトルPmvt2を参照して復
号化され、動きベクトルの復号化信号Dmvt2が生成
される。この復号化信号Dmvt2は、一時的にMVメ
モリ304bに記憶される。さらに、フィールドMV変
換器310bでは、上記MVメモリ304bに記憶され
たフレーム単位の動きベクトルがフィールド単位の動き
ベクトルに変換される。
【0140】また、フィールドMV予測器305bで
は、被処理マクロブロックの動きベクトル有効信号に基
づいて、被処理マクロブロックに隣接する復号化済参照
マクロブロックの動きベクトルを参照して、被処理マク
ロブロックの動きベクトルの予測動きベクトルを生成す
るフィールド動き補償処理が行われる。このきと、参照
マクロブロックがフィールド動き補償処理が施されたも
のであれば、フィールドMVメモリ304bに格納され
ている動きベクトルが参照され、上記参照マクロブロッ
クがフレーム動き補償処理が施されたものであれば、フ
レームMVメモリ304aに記憶されているフィールド
単位の動きベクトルをフレームMV変換器310bにて
変換して得られるフレーム単位の動きベクトルが参照さ
れる。
【0141】ところで、通常のTV放送で使用されるイ
ンタレースカラー信号や、インターネットやデータベー
スに利用される非インタレースのカラー信号および形状
信号については広い利用分野が考えられるが、インタレ
ース形状信号の利用分野はあまり大きくないと考えられ
る。
【0142】近年話題となっている次世代テレビは非イ
ンタレース方式が採用される可能性が高く、したがって
実用的な観点からは、利用分野があまり大きくないイン
タレース形状信号の符号化処理のために符号化装置およ
び復号化装置の構成が複雑なものとなることは好ましく
ない。
【0143】そこで、符号化装置および復号化装置の構
成が複雑なものになるの抑えつつ、インターレース形状
信号の符号化及び復号化処理を可能とするには、インタ
レースカラー信号の符号化処理あるいは復号化処理のた
めの回路構成と、非インタレース形状信号の符号化処理
あるいは復号化処理のための回路構成とを組み合わせる
方法が考えられる。
【0144】ところが、インタレース形状信号に対して
非インタレース符号化処理を行うならば、インタレース
形状信号の動き補償処理も非インタレースに対応してフ
レーム単位で行われることとなる。この場合、カラー信
号がインタレース信号ならば、カラー信号に関する動き
ベクトルはフィールド単位とフレーム単位の2種類があ
り、単純に従来の動きベクトル符号化処理のように、カ
ラー動きベクトルを参照した形状動きベクトルの符号化
を行うことは困難である。
【0145】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るためになされたものであり、非インタレース形状信号
に関する動きベクトルの符号化処理及び復号化処理を、
最小限の回路構成の拡張でもって、インタレースカラー
信号に関する動きベクトルの符号化処理及び復号化処理
と組み合わせて、良好に行うことができる画像符号化装
置及び画像復号化装置、画像符号化方法及び画像復号化
方法、並びに、該画像符号化方法,あるいは画像復号化
方法によるインタレース形状信号に関する動きベクトル
の符号化処理,あるいは復号化処理をコンピュータに行
わせるための画像処理プログラムを格納したデータ記憶
媒体を得ることを目的とする。
【0146】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る画像処理装置は、所定の画像空間に含まれる個々の
物体に対応する、該物体をカラー表示するためのカラー
信号及び該物体の形状を示す形状信号を含むインタレー
ス画像信号を受け、該画像信号に対してフレーム単位及
びフィールド単位の動き補償符号化処理を含む適応的な
符号化処理を、上記画像空間を区分する所定数の画素か
らなるマクロブロック毎に施す画像符号化装置であっ
て、インタレースカラー信号に対してフレーム単位,あ
るいはフィールド単位の動き補償符号化処理を行うため
のフレーム単位,あるいはフィールド単位の、被処理マ
クロブロックに対応するカラー動きベクトルを、その予
測値に基づいて符号化するカラー動きベクトル符号化装
置と、インタレース形状信号に対してフレーム単位の動
き補償符号化処理を行うためのフレーム単位の、被処理
マクロブロックに対応する形状動きベクトルを、処理済
マクロブロックに対応するカラー動きベクトル及び形状
動きベクトルから得られる予測値に基づいて符号化する
形状動きベクトル符号化装置とを備え、上記カラー動き
ベクトル符号化装置を、処理済マクロブロックに対応す
るフィールド単位のカラー動きベクトルをフレーム単位
のカラー動きベクトルに変換する動きベクトル変換手段
を有する構成とし、上記形状動きベクトル符号化装置
を、上記処理済マクロブロックに対応するカラー動きベ
クトルがフィールド単位の動きベクトルであるとき、上
記被処理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの
予測値を、該処理済マクロブロックに対応するフレーム
単位の形状動きベクトル及び上記動きベクトル変換手段
から出力されるフレーム単位のカラー動きベクトルに基
づいて生成する形状動きベクトル予測器を有する構成と
したものである。
【0147】この発明(請求項2)に係る画像符号化装
置は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応す
る、該物体をカラー表示するためのカラー信号及び該物
体の形状を示す形状信号を含むインタレース画像信号を
受け、該画像信号に対してフレーム単位及びフィールド
単位の動き補償符号化処理を含む適応的な符号化処理
を、上記画像空間を区分する所定数の画素からなるマク
ロブロック毎に施す画像処理装置であって、インタレー
スカラー信号に対してフレーム単位, あるいはフィール
ド単位の動き補償符号化処理を行うためのフレーム単
位, あるいはフィールド単位の、被処理マクロブロック
に対応するカラー動きベクトルを、その予測値に基づい
て符号化するカラー動きベクトル符号化装置と、インタ
レース形状信号に対してフレーム単位の動き補償符号化
処理を行うためのフレーム単位の、被処理マクロブロッ
クに対応する形状動きベクトルを、その予測値に基づい
て符号化する形状動きベクトル符装置とを備え、上記形
状動きベクトル符号化装置を、上記処理済マクロブロッ
クのカラー動きベクトルがフレーム単位の動きベクトル
であるとき、上記被処理マクロブロックに対応する形状
動きベクトルの予測値を、処理済マクロブロックに対応
するカラー動きベクトル及び形状動きベクトルに基づい
て生成し、上記処理済マクロブロックのカラー動きベク
トルがフィールド単位の動きベクトルであるとき、上記
被処理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予
測値を、処理済マクロブロックに対応するフレーム単位
の形状動きベクトルのみに基づいて生成する形状動きベ
クトル予測器を有する構成としたものである。
【0148】この発明(請求項3)に係る画像処理装置
は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応する、
該物体をカラー表示するためのカラー信号及び該物体の
形状を示す形状信号を含むインタレースもしくは非イン
タレース画像信号を受け、該画像信号に対してフレーム
単位及びフィールド単位の動き補償符号化処理を含む適
応的な符号化処理を、上記画像空間を区分する所定数の
画素からなるマクロブロック毎に施す画像符号化装置で
あって、カラー信号に対してフレーム単位, あるいはフ
ィールド単位の動き補償符号化処理を行うためのフレー
ム単位, あるいはフィールド単位の、被処理マクロブロ
ックに対応するカラー動きベクトルを、その予測値に基
づいて符号化するカラー動きベクトル符号化装置と、非
インタレース形状信号に対してフレーム単位の動き補償
符号化処理を行うためのフレーム単位の、被処理マクロ
ブロックに対応する形状動きベクトルをその予測値に基
づいて符号化する形状動きトル符号化装置とを備え、上
記形状動きベクトル符号化装置を、上記画像信号として
非インタレース画像信号を受けたとき、上記被処理マク
ロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値を、処
理済マクロブロックに対応するカラー動きベクトル及び
形状動きベクトルに基づいて生成し、上記画像信号とし
てインタレース画像信号を受けたとき、上記被処理マク
ロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値を、処
理済マクロブロックに対応するフレーム単位の形状動き
ベクトルのみに基づいて生成する形状動きベクトル予測
器を有する構成としたものである。
【0149】この発明(請求項4)に係る画像復号化装
置は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応す
る、該物体をカラー表示するためのカラー信号及び該物
体の形状を示す形状信号を含むインタレース画像信号に
対応する画像符号化信号を受け、該画像符号化信号に対
してフレーム単位及びフィールド単位の動き補償復号化
処理を含む適応的な復号化処理を、上記画像空間を区分
する所定数の画素からなるマクロブロック毎に施す画像
復号化装置であって、インタレースカラー信号に対応す
る符号化信号に対してフレーム単位, あるいはフィール
ド単位の動き補償復号化処理を行うためのフレーム単
位, あるいはフィールド単位の、被処理マクロブロック
に対応するカラー動きベクトルを、その予測値に基づい
て復号化するカラー動きベクトル復号化装置と、インタ
レース形状信号に対応する符号化信号に対してフレーム
単位の動き補償復号化処理を行うためのフレーム単位
の、被処理マクロブロックに対応形状動きベクトルを、
処理済マクロブロックに対応するカラー動きベクトル及
び形状動きベクトルから得られる予測値に基づいて復号
化する形状動きベクトル復号化装置とを備え、上記カラ
ー動きベクトル復号化装置を、処理済マクロブロックに
対応するフィールド単位のカラー動きベクトルをフレー
ム単位のカラー動きベクトルに変換する動きベクトル変
換手段を有する構成とし、上記形状動きベクトル復号化
装置を、上記処理済マクロブロックに対応するカラー動
きベクトルがフィールド単位の動きベクトルであると
き、上記被処理マクロブロックに対応する形状動きベク
トルの予測値を、該処理済マクロブロックに対応するフ
レーム単位の形状動きベクトル及び上記動きベクトル変
換手段から出力されるフレーム単位のカラー動きベクト
ルに基づいて生成する形状動きベクトル予測器を有する
構成としたものである。
【0150】この発明(請求項5)に係る画像処理装置
は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応する、
該物体をカラー表示するためのカラー信号及び該物体の
形状を示す形状信号を含むインタレース画像信号に対応
する画像符号化信号を受け、該画像符号化信号に対して
フレーム単位及びフィールド単位の動き補償復号化処理
を含む適応的な復号化処理を、上記画像空間を区分する
所定数の画素からなるマクロブロック毎に施す画像復号
化装置であって、インタレースカラー信号に対応する符
号化信号に対してフレーム単位, あるいはフィールド単
位の動き補償復号化処理を行うためのフレーム単位, あ
るいはフィールド単位の、被処理マクロブロックに対応
するカラー動きベクトルを、その予測値に基づいて復号
化するカラー動きベクトル復号化装置と、非インタレー
ス形状信号に対応する符号化信号に対してフレーム単位
の動き補償復号化処理を行うためのフレーム単位の、被
処理マクロブロックに対応形状動きベクトルを、その予
測値に基づいて復号化する形状動きベクトル復号化装置
とを備え、上記形状動きベクトル復号化装置は、上記処
理済マクロブロックのカラー動きベクトルがフレーム単
位の動きベクトルであるとき、上記被処理マクロブロッ
クに対応する形状動きベクトルの予測値を、処理済マク
ロブロックに対応するカラー動きベクトル及び形状動き
ベクトルに基づいて生成し、上記処理済マクロブロック
のカラー動きベクトルがフィールド単位の動きベクトル
であるとき、上記被処理マクロブロックに対応する形状
動きベクトルの予測値を、処理済マクロブロックに対応
するフレーム単位の形状動きベクトルのみに基づいて生
成する形状動きベクトル予測器を有する構成としたもの
である。
【0151】この発明(請求項6)に係る画像処理装置
は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応する、
該物体をカラー表示するためのカラー信号及び該物体の
形状を示す形状信号を含むインタレースもしくは非イン
タレース画像信号に対応する画像符号化信号を受け、該
画像符号化信号に対して、フレーム単位及びフィールド
単位の動き補償復号化処理を含む適応的な復号化処理
を、上記画像空間を区分する所定数の画素からなるマク
ロブロック毎に施す画像処理装置であって、インタレー
スカラー信号の符号化信号に対してフレーム単位あるい
はフィールド単位の動き補償復号化処理を行うためのフ
レーム単位あるいはフィールド単位の、被処理マクロブ
ロックに対応するカラー動きベクトルを、その予測値に
基づいて符号化するカラー動きベクトル復号化装置と、
非インタレース形状信号の符号化信号に対してフレーム
単位の動き補償復号化処理を行うためのフレーム単位
の、被処理マクロブロックに対応する形状動きベクトル
を、その予測値に基づいて復号化する形状動きベクトル
復号化装置とを備え、上記形状動きベクトル復号化装置
を、上記画像符号化信号として非インタレース画像信号
に対応する画像符号化信号を受けたとき、上記被処理マ
クロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値を、
処理済マクロブロックに対応するカラー動きベクトル及
び形状動きベクトルに基づいて生成し、上記画像符号化
信号としてインタレース画像信号に対応する画像符号化
信号を受けたとき、上記被処理マクロブロックに対応す
る形状動きベクトルの予測値を、処理済マクロブロック
に対応するフレーム単位の形状動きベクトルのみに基づ
いて生成する形状動きベクトル予測器を有する構成とし
たものである。
【0152】この発明(請求項7)に係る画像処理方法
は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応する画
像信号を、フレーム単位及びフィールド単位の動き補償
符号化処理を含む適応的な符号化処理により、上記画像
空間を区分する所定数の画素からなるマクロブロック毎
に符号化する画像符号化方法であって、上記画像信号に
含まれる物体の形状を示すインタレース形状信号に対し
てフレーム単位の動き補償符号化処理を行うための形状
動きベクトルを、その予測値に基づいて各マクロブロッ
ク毎に符号化する形状動きベクトル符号化処理と、上記
画像信号に含まれる物体をカラー表示するためのインタ
レースカラー信号に対してフィールド単位の動き補償符
号化処理を行うためのフィールド単位のカラー動きベク
トルをフレーム単位のカラー動きベクトルに変換するカ
ラー動きベクトル変換処理とを含み、該形状動きベクト
ル符号化処理では、被処理マクロブロックに対応する形
状動きベクトルの予測値を、処理済マクロブロックに対
応する形状動きベクトル及びカラー動きベクトルを参照
して生成する際、上記処理済マクロブロックに対応する
カラー動きベクトルがフィールド単位の動きベクトルで
ある場合、該処理済マクロブロックのカラー動きベクト
ルを上記カラー動きベクトル変換処理により変換して得
られたフレーム単位のカラー動きベクトルを参照するも
のである。
【0153】この発明(請求項8)に係る画像処理方法
は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応するイ
ンタレース画像信号を、フレーム単位及びフィールド単
位の動き補償符号化処理を含む適応的な符号化処理によ
り、上記画像空間を区分する所定数の画素からなるマク
ロブロック毎に符号化する画像符号化方法であって、上
記画像信号に含まれる物体をカラー表示するためのイン
タレースカラー信号に対してフレーム単位,あるいはフ
ィールド単位の動き補償符号化処理を行うためのフレー
ム単位,あるいはフィールド単位のカラー動きベクトル
を、その予測値に基づいて各マクロブロック毎に符号化
するカラー動きベクトル符号化処理と、上記画像信号に
含まれる物体の形状を示すインタレース形状信号に対し
てフレーム単位の動き補償符号化処理を行うための形状
動きベクトルを、その予測値に基づいて各マクロブロッ
ク毎に符号化する形状動きベクトル符号化処理とを含
み、該形状動きベクトル符号化処理では、上記処理済マ
クロブロックに対応するカラー動きベクトルがフレーム
単位の動きベクトルであるとき、被処理マクロブロック
に対応する形状動きベクトルの予測値を、処理済マクロ
ブロックに対応する形状動きベクトル及びカラー動きベ
クトルを参照して生成し、上記処理済マクロブロックに
対応するカラー動きベクトルがフィールド単位の動きベ
クトルであるとき、被処理マクロブロックに対応する形
状動きベクトルの予測値を、該処理済マクロブロックに
対応する形状動きベクトルのみを参照して生成するもの
である。
【0154】この発明(請求項9)に係る画像符号化方
法は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応する
インタレースもくしは非インタレース画像信号を、フレ
ーム単位及びフィールド単位の動き補償符号化処理を含
む適応的な符号化処理により、上記画像空間を区分する
所定数の画素からなるマクロブロック毎に符号化する画
像符号化方法であって、上記画像信号に含まれる物体を
カラー表示するためのカラー信号に対してフレーム単
位,あるいはフィールド単位の動き補償符号化処理を行
うためのフレーム単位,あるいはフィールド単位のカラ
ー動きベクトルを、その予測値に基づいて各マクロブロ
ック毎に符号化するカラー動きベクトル符号化処理と、
上記画像信号に含まれる物体の形状を示す非インタレー
ス形状信号に対してフレーム単位の動き補償符号化処理
を行うための形状動きベクトルを、その予測値に基づい
て各マクロブロック毎に符号化する形状動きベクトル符
号化処理とを含み、上記形状動きベクトル符号化処理で
は、上記画像信号が非インタレース画像信号であると
き、被処理マクロブロックに対応する形状動きベクトル
の予測値を、処理済マクロブロックに対応する形状動き
ベクトル及びカラー動きベクトルを参照して生成し、上
記画像信号がインタレース画像信号であるとき、被処理
マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値
を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベクトル
のみを参照して生成するものである。
【0155】この発明(請求項10)に係る画像復号化
方法は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応す
るインタレース画像信号に対応する画像符号化信号を、
フレーム単位及びフィールド単位の動き補償復号化処理
を含む適応的な復号化処理により、上記画像空間を区分
する所定数の画素からなるマクロブロック毎に復号化す
る画像処理方法であって、上記画像信号に含まれる物体
の形状を示すインタレース形状信号に対応する符号化信
号に対してフレーム単位の動き補償復号化処理を行うた
めの形状動きベクトルを、その予測値に基づいて各マク
ロブロック毎に復号化する形状動きベクトル復号化処理
と、上記画像信号に含まれる物体をカラー表示するため
のインタレースカラー信号に対応する符号化信号に対し
てフィールド単位の動き補償復号化処理を行うためのフ
ィールド単位のカラー動きベクトルをフレーム単位のカ
ラー動きベクトルに変換するカラー動きベクトル変換処
理とを含み、上記形状動きベクトル復号化処理では、被
処理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予測
値を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベクト
ル及びカラー動きベクトルを参照して生成する際、上記
処理済マクロブロックに対応するカラー動きベクトルが
フィールド単位の動きベクトルである場合、該処理済マ
クロブロックのカラー動きベクトルを上記カラー動きベ
クトル変換処理により変換して得られたフレーム単位の
カラー動きベクトルを参照するものである。
【0156】この発明(請求項11)に係る画像復号化
方法は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応す
るインタレース画像信号に対する画像符号化信号を、フ
レーム単位及びフィールド単位の動き補償復号化処理を
含む適応的な復号化処理により、上記画像空間を区分す
る所定数の画素からなるマクロブロック毎に復号化する
画像復号化方法であって、上記画像信号に含まれる物体
をカラー表示するためのインタレースカラー信号に対応
する符号化信号に対してフレーム単位,あるいはフィー
ルド単位の動き補償復号化処理を行うためのフレーム単
位,あるいはフィールド単位のカラー動きベクトルを、
その予測値に基づいて各マクロブロック毎に復号化する
カラー動きベクトル復号化処理と、上記画像信号に含ま
れる物体の形状を示すインタレース形状信号に対応する
符号化信号に対してフレーム単位の動き補償復号化処理
を行うための形状動きベクトルを、その予測値に基づい
て各マクロブロック毎に復号化する形状動きベクトル復
号化処理を含み、上記形状動きベクトル復号化処理で
は、上記処理済マクロブロックに対応するカラー動きベ
クトルがフレーム単位の動きベクトルであるとき、被処
理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値
を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベクトル
及びカラー動きベクトルを参照して生成し、上記処理済
マクロブロックに対応するカラー動きベクトルがフィー
ルド単位の動きベクトルであるとき、被処理マクロブロ
ックに対応する形状動きベクトルの予測値を、該処理済
マクロブロックに対応する形状動きベクトルのみを参照
して生成するものである。
【0157】この発明(請求項12)に係る画像復号化
方法は、所定の画像空間に含まれる個々の物体に対応す
るインタレースもしくは非インタレース画像信号に対す
る画像符号化信号を、フレーム単位及びフィールド単位
の動き補償復号化処理を含む適応的な復号化処理によ
り、上記画像空間を区分する所定数の画素からなるマク
ロブロック毎に復号化する画像復号化方法であって、上
記画像信号に含まれる物体をカラー表示するためのカラ
ー信号に対応する符号化信号に対してフレーム単位,あ
るいはフィールド単位の動き補償復号化処理を行うため
のフレーム単位,あるいはフィールド単位のカラー動き
ベクトルを、その予測値に基づいて各マクロブロック毎
に復号化するカラー動きベクトル復号化処理と、上記画
像信号に含まれる物体の形状を示す非インタレース形状
信号に対応する符号化信号に対してフレーム単位の動き
補償復号化処理を行うための形状動きベクトルを、その
予測値に基づいて各マクロブロック毎に復号化する形状
動きベクトル復号化処理を含み、上記形状動きベクトル
復号化処理では、上記画像符号化信号が非インタレース
画像信号に対応する画像符号化信号であるとき、被処理
マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値
を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベクトル
及びカラー動きベクトルを参照して生成し、上記画像符
号化信号がインタレース画像信号に対応する画像符号化
信号であるとき、被処理マクロブロックに対応する形状
動きベクトルの予測値を、処理済マクロブロックに対応
する形状動きベクトルのみを参照して生成するものであ
る。
【0158】この発明(請求項13)に係るデータ記憶
媒体は、画像処理プログラムを格納したデータ記憶媒体
であって、上記画像処理プログラムとして、請求項7記
載の画像符号化方法による符号化処理をコンピュータに
行わせるための符号化プログラムを格納したものであ
る。
【0159】この発明(請求項14)に係るデータ記憶
媒体は、画像処理プログラムを格納したデータ記憶媒体
であって、上記画像処理プログラムとして、請求項8記
載の画像符号化方法による符号化処理をコンピュータに
行わせるための符号化プログラムを格納したものであ
る。
【0160】この発明(請求項15)に係るデータ記憶
媒体は、画像処理プログラムを格納したデータ記憶媒体
であって、上記画像処理プログラムとして、請求項9記
載の画像符号化方法による符号化処理をコンピュータに
行わせるための符号化プログラムを格納したものであ
る。
【0161】この発明(請求項16)に係るデータ記憶
媒体は、画像処理プログラムを格納したデータ記憶媒体
であって、上記画像処理プログラムとして、請求項10
記載の画像復号化方法による復号化処理をコンピュータ
に行わせるための復号化プログラムを格納したものであ
る。
【0162】この発明(請求項17)に係るデータ記憶
媒体は、画像処理プログラムを格納したデータ記憶媒体
であって、上記画像処理プログラムとして、請求項11
記載の画像復号化方法による復号化処理をコンピュータ
に行わせるための復号化プログラムを格納したものであ
る。
【0163】この発明(請求項18)に係るデータ記憶
媒体は、画像処理プログラムを格納したデータ記憶媒体
であって、上記画像処理プログラムとして、請求項12
記載の画像復号化方法による復号化処理をコンピュータ
に行わせるための復号化プログラムを格納したものであ
る。
【0164】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による画
像符号化装置を構成する動きベクトル符号化装置を説明
するためのブロック図である。この実施の形態1の画像
符号化装置は、MPEG4に準拠したインタレース画像
信号を符号化する画像符号化装置であり、図9に示す従
来の画像符号化装置1000における、カラー信号の動
きベクトル符号化装置1170及び形状信号の動きベク
トル符号化装置1270に代えて、上記インタレース画
像信号に対した動きベクトル符号化装置1071を備え
たものである。
【0165】なお、上記MPEG4に準拠したインタレ
ース画像信号は、1画面の画像を構成する物体をカラー
表示するためのインタレースカラー信号、該物体の形状
を示すインタレース形状信号、及び上記物体を他の画像
と合成するための合成比率を示すインタレース透過度信
号を含むデータ構造となっている。従って、上記画像符
号化装置は、上記インタレースカラー信号の符号化処理
を行うカラー符号化装置、上記インタレース形状信号の
符号化処理を行う形状符号化装置、及び上記インタレー
ス透過度信号の符号化処理を行う透過度符号化装置を有
するものである。ただし、上記透過度符号化装置は、上
記カラー符号化装置と同様な構成となっており、また本
発明とは直接関係するものではないため、その説明は省
略する。
【0166】本実施の形態1の動きベクトル符号化装置
1701は、上記カラー符号化装置を構成するカラー動
きベクトル符号化装置1171と、上記形状符号化装置
を構成する形状動きベクトル符号化装置1271とを有
している。そして、この実施の形態1では、上記カラー
符号化装置は、図9に示すカラー符号化装置1100と
ほぼ同様な構成を有し、インタレースカラー信号に対す
る動き補償符号化処理の際には、フレーム単位の動き補
償処理とフィールド単位の動き補償処理とを適応的に切
り換える構成となっている。また、このカラー符号化装
置におけるカラー動きベクトル符号化装置1171は、
図15に示す従来のカラー動きベクトル符号化装置11
70aと全く同一の構成となっている。
【0167】なお、従来の説明ではフィールド変換器1
10a及びフレーム変換器110bでの具体的処理は示
していないが、上記カラー動きベクトル符号化装置11
71のフィールドMV変換器110aは、具体的には、
フレームMVメモリ102aから、フレーム単位の動き
補償処理が施されたマクロブロックに対応するフレーム
単位のカラー動きベクトル(以下、フレームCMVとも
言う。)を受け、該フレームを構成する各フィールドに
対応するカラー動きベクトル(以下、フィールドCMV
とも言う。)として、上記フレームCMVと同一の2つ
の動きベクトルを出力する構成となっている。また、上
記カラー動きベクトル符号化装置1171のフレームM
V変換器110bは、具体的には、フィールドMVメモ
リ102bから、フィールド単位の動き補償処理が施さ
れたマクロブロックに対応するフィールド単位の2つの
カラー動きベクトル(以下、フィールドCMV1,フィ
ールドCMV2とも言う。)を受け、該フィールドが構
成するフレームに対応するカラー動きベクトル(フレー
ムCMV)として、上記フィールドCMV1とフィール
ドCMV2を平均して得られる1つの動きベクトルを出
力する構成となっている。
【0168】なお、上記フレームMV変換器110bの
具体的な処理例としては、両フィールドの動きベクトル
の平均値をフレーム単位の動きベクトルとするものに限
らず、一方のフィールドに対応する半マクロブロックが
物体外に位置する場合は、他方のフィールドに対応する
半マクロブロック(つまり物体内に位置する半マクロブ
ロック)の動きベクトルをそのフレームに対応するマク
ロブロックの動きベクトルとするようにしてもよい。こ
の場合、各フィールドに対応する動きベクトルを平均化
する処理が不要となり、しかも参照される動きベクトル
は、物体外半マクロブロックの、無意味な値を有する動
きベクトルの影響のないものとなるいった効果がある。
特に、フレームMV変換器110bの出力が、カラー動
きベクトル符号化装置1171におけるフレームMV予
測器104aと形状動きベクトル符号化装置1271に
おけるMV予測器204とで共通に使える場合は、動き
ベクトル平均化のための信号処理の削減や予測精度の向
上という点で効果が大きい。
【0169】また、上記実施の形態1では、上記形状符
号化装置は、上記形状動きベクトル符号化装置1271
の構成のみ、図9に示す従来の形状符号化装置1200
と異なっている。この実施の形態1の形状符号化装置
は、上記インタレース画像信号に含まれるインタレース
形状信号をプログレッシブ形状信号に変換し、このプロ
グレッシブ形状信号に対して符号化処理を行う構成とな
っている。つまり、この形状符号化装置は、画面間符号
化処理の際には常にフレーム単位の動き補償符号化処理
を行う構成となっている。
【0170】さらに、上記形状動きベクトル符号化装置
1271は、図13に示す従来の形状動きベクトル符号
化装置1270におけるMV予測器204に代えて、上
記カラー動きベクトル符号化装置1171におけるフレ
ームMVメモリ102aに記憶されているフレーム単位
のカラー動きベクトル、及び該装置1171におけるフ
レームMV変換器110bから出力されるフレーム単位
のカラー動きベクトルを参照して、被処理マクロブロッ
クの形状動きベクトルに対する予測値を生成するMV予
測器204aを備えたものである。なお、該MV予測器
204aは、上記カラー動きベクトル符号化装置117
1のフレームMVメモリ102aから供給される半画素
精度のカラー動きベクトルを1画素精度のカラー動きベ
クトルに変換し、この変換により得られた1画素精度の
カラー動きベクトルを用いて予測処理を行う構成となっ
ている。これは、カラー符号化装置では、半画素精度の
動きベクトルにより動き補償処理が行われるのに対し、
形状符号化装置では、1画素精度の動きベクトルにより
動き補償処理が行われるためである。
【0171】具体的には、上記MV予測器204aで
は、図12(d) に示す被処理マクロブロックMBs0の
形状動きベクトルMVs0に対する予測値の生成の際に
は、形状信号から得られる画像空間(形状画像空間)に
おける参照マクロブロックとして、被処理マクロブロッ
クMBs0に隣接して位置するマクロブロックRMBs
1〜RMBs3が選択される。従って、参照される形状
動きベクトルとしては、これらのマクロブロックRMB
s1〜RMBs3の動きベクトルMVs1〜MVs3が
用いられる。一方、カラー信号から得られる画像空間
(カラー画像空間)では、上記被処理マクロブロックM
Bs0に対応するマクロブロックMB0に隣接して位置
する参照マクロブロックは、フレーム単位の動き補償処
理が施されたものであるとは限らない。従って、参照マ
クロブロックがフレーム単位の動き補償処理が施された
ものである場合は、上記フレームMVメモリ102aに
格納されている動きベクトルを照し、上記参照マクロブ
ロックがフィールド単位の動き補償処理が施されたもの
である場合は、上記フィールドMVメモリ102bに格
納されているフィールド単位の動きベクトルをフレーム
MV変換器110bにて変換して得られるフレーム単位
の動きベクトルを参照する。
【0172】なお、カラー画像空間における各参照ブロ
ックの動きベクトルMVt1,MVt2,MVt3が符
号化されているか否か、言い換えると、参照ブロックの
属する参照マクロブロックが、画面間符号化処理が施さ
れたインターマクロブロックであるか否かの判定は、上
記MV予測器204aでは、MV有効メモリ103の出
力である動きベクトル有効信号Mmotに基づいて行わ
れる。
【0173】また、上記形状画像空間にて被処理マクロ
ブロックMBs0に隣接して位置する隣接マクロブロッ
クRMBs1〜RMBs3のうちの、イントラマクロブ
ロックあるいは物体外マクロブロックに該当するものに
ついては、その動きベクトルは、上記動きベクトルの予
測値の生成処理では参照されない。また、同様に上記カ
ラー画像空間にて被処理マクロブロックMB0に隣接し
て位置する隣接ブロックRB1〜RB3のうちの、イン
トラマクロブロックあるいは物体外マクロブロックに属
するものについても、その動きベクトルは上記動きベク
トルの予測値の生成処理では参照されない。
【0174】次に作用効果について説明する。なお、本
実施の形態1では、画像符号化装置の動作は、動きベク
トル符号化装置1071の動作のみ、従来の画像符号化
装置1000と異なっており、動きベクトル符号化装置
1071の動作は、形状動きベクトル符号化装置127
1の動作のみ従来の動きベクトル符号化装置と異なって
いる。従って、本実施の形態1の動きベクトル符号化装
置1071を構成するカラー動きベクトル符号化装置1
171は従来のカラー動きベクトル符号化装置1170
と同一である。
【0175】図13に示す従来の形状動きベクトル符号
化装置1270におけるMV予測器204では、被処理
マクロブロックの形状動きベクトルの予測値を生成する
際には、カラー動きベクトルとして、カラー動きベクト
ル符号化装置1170におけるMVメモリ102に格納
されている動きベクトルMVt1,MVt2,MVt3
を参照している。
【0176】ところが、インタレースカラー信号に対応
した画素符号化装置では、画面間符号化処理として、フ
レーム単位の動きベクトル補償符号化処理とフィールド
単位の動き補償符号化処理とが適応的に切り換えられて
行われるため、各マクロブロックに対応する動きベクト
ルとして、フィールド単位の動きベクトルとフレーム単
位の動きベクトルの2種類の動きベクトルが生成される
こととなる。
【0177】この場合には、従来の形状動きベクトル符
号化装置1270におけるMV予測器204で参照され
る形状動きベクトルがフレーム単位の動きベクトルであ
るため、該MV予測器204では、フィールド単位のカ
ラー動きベクトルを単純に参照することはできない。
【0178】これに対し、本実施の形態1の形状動きベ
クトル符号化装置1271におけるMV予測器204a
では、形状画像空間における被処理マクロブロックの形
状動きベクトルの予測値を生成する際には、カラー画像
空間における参照マクロブロックがフレーム単位の動き
補償処理が施されたものである場合、上記カラー動きベ
クトル符号化装置1171におけるフレームMVメモリ
102aに格納されている対応する動きベクトルが参照
される。一方、カラー画像空間における参照マクロブロ
ックがフィールド単位の動き補償処理が施されたもので
ある場合、MV予測器204aでは、上記カラー動き補
償符号化装置1171におけるフィールドMVメモリ1
02bに格納されている対応する動きベクトルをフレー
ムMV変換器110bにて変換されて得られるフレーム
単位の動きベクトルが参照される。
【0179】従って、形状動きベクトル符号化装置12
71のMV予測器204aでは、参照マクロブロックが
フィールド単位及びフレームのいずれの動き補償処理が
施されたものであっても、参照されるカラー動きベクト
ルは常にフレーム単位の動きベクトルとなる。
【0180】この結果、インタレース画像信号に対して
動き補償符号化処理を行う画像符号化装置における動き
ベクトル符号化装置1171では、従来の非インタレー
ス画像信号に対して動き補償符号化処理を行う画像符号
化装置における動きベクトル符号化装置と同様に、カラ
ー画像空間のマクロブロックに対応するカラー動きベク
トルを参照して、形状画像空間の被処理マクロブロック
に対応する形状動きベクトルの予測値を生成することが
できる。
【0181】このように本実施の形態1では、物体に対
応するカラー信号及び形状信号を含むインタレース画像
信号に対する動き補償符号化処理として、フレーム単位
の動き補償符号化処理とフィールド単位の動き補償符号
化処理とを適応的に切り換えて行う画像符号化装置にお
いて、形状動きベクトルの予測値をカラー動きベクトル
を参照して生成するMV予測器204aを備え、該MV
予測器204aでは、参照すべきカラー動きベクトルが
フィールド単位の動き補償符号化処理に対応するもので
ある場合は該フィールド単位のカラー動きベクトルをフ
レーム単位の動きベクトルに変換するフレームMV変換
器110bの出力を参照するようにしたので、常にフレ
ーム単位の動き補償符号化処理が行われる形状符号化装
置における形状動きベクトルの予測処理においても、イ
ンタレースカラー信号に対応するカラー動きベクトルを
参照することができる。
【0182】このため、形状動きベクトル符号化装置
を、カラー動きベクトル符号化装置と同様な構成、つま
りフレーム単位の動きベクトルとフィールド単位の動き
ベクトルのそれぞれに対応する動きベクトル符号化部を
有する構成とすることなく、従来の形状動きベクトル符
号化装置におけるMV予測器の構成を若干変更すること
により、物体に対応するインタレース画像信号の動き補
償符号化処理を行う画像符号化装置として、形状動きベ
クトルの符号化の際にカラー動きベクトルを参照して形
状動きベクトルの予測値を生成する形状動きベクトル符
号化装置の回路構成が簡単なものを実現することができ
る。
【0183】なお、上記実施の形態1では、形状動きベ
クトルの予測値を生成する際に参照されるカラー画像空
間における参照マクロブロックが1つの動きベクトルを
有する場合と、各ブロックに対応する4つの動きベクト
ルを有する場合とを区別していないが、これは上記いず
れの場合も、参照される動きベクトルとしては同じもの
が用いられるためである。
【0184】つまり、上記参照マクロブロックが1つの
動きベクトルを有する場合は、該参照マクロブロックを
構成する4つのブロックに対応する動きベクトルがすべ
て等しい場合であると考えられるので、結局、参照され
る動きベクトルは、上記いずれの場合も、形状画像空間
における被処理マクロブロックMBs0(図12(d)参
照)に対しては、カラー画像空間の被処理マクロブロッ
クMB0(図12(c)参照)の周辺に位置するブロック
RB1〜RB3の動きベクトルMVt1〜MVt3が用
いられる。
【0185】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2に係る画像復号化装置を構成する動きベクトル符号
化装置を説明するためのブロック図である。この実施の
形態2の画像復号化装置は、MPEG4に準拠したイン
タレース画像信号を符号化して得られる符号化信号を復
号化する画像復号化装置であり、図10に示す従来の画
像復号化装置2000における、カラー信号の動きベク
トル復号化装置2140及び形状信号の動きベクトル復
号化装置2240に代えて、上記インタレース画像信号
に対した動きベクトル復号化装置2041を備えたもの
である。なお、上記画像復号化装置は、上記インタレー
スカラー信号に対応する復号化処理を行うカラー復号化
装置、上記インタレース形状信号に対応する復号化処理
を行う形状復号化装置、及び上記インタレース透過度信
号に対応する復号化処理を行う透過度復号化装置を有す
るものであるが、上記透過度復号化装置は、上記カラー
復号化装置と同様な構成となっており、また本発明とは
直接関係するものではないため、その説明は省略する。
【0186】本実施の形態2の動きベクトル復号化装置
2041は、上記カラー復号化装置を構成するカラー動
きベクトル復号化装置2141と、上記形状復号化装置
を構成する形状動きベクトル復号化装置2241とを有
している。
【0187】そして、この実施の形態2では、上記カラ
ー復号化装置は、図10に示すカラー復号化装置210
0とほぼ同様な構成を有し、インタレースカラー信号を
符号化して得られる符号化信号に対する動き補償復号化
処理の際には、フレーム単位の動き補償処理とフィール
ド単位の動き補償処理とを適応的に切り換える構成とな
っている。また、このカラー復号化装置におけるカラー
動きベクトル復号化装置2141は、図16に示す従来
のカラー動きベクトル復号化装置2140aと全く同一
の構成となっている。
【0188】なお、従来の説明ではフィールド変換器3
10a及びフレーム変換器310bでの具体的処理は示
していないが、上記カラー動きベクトル復号化装置21
41のフィールドMV変換器310aは、具体的には、
フレームMVメモリ304aから、フレーム単位の動き
補償処理が施されたマクロブロックに対応するフレーム
単位のカラー動きベクトル(フレームCMV)を受け、
該フレームを構成する各フィールドに対応するカラー動
きベクトル(フィールドCMV)として、上記フレーム
CMVと同一の2つの動きベクトルを出力する構成とな
っている。また、上記カラー動きベクトル復号化装置2
141のフレームMV変換器310bは、具体的には、
フィールドMVメモリ304bから、フィールド単位の
動き補償処理が施されたマクロブロックに対応するフィ
ールド単位の2つのカラー動きベクトル(フィールドC
MV1,フィールドCMV2)を受け、2 つのフィール
ドにより構成されるフレーム対応するカラー動きベクト
ル(フレームCMV)として、上記フィールドCMV1
とフィールドCMV2を平均して得られる1つの動きベ
クトルを出力する構成となっている。
【0189】また、上記フレームMV変換器310bの
具体的な処理例としては、両フィールドの動きベクトル
の平均値をフレーム単位の動きベクトルとするものに限
らず、一方のフィールドに対応する半マクロブロックが
物体外に位置する場合は、他方のフィールドに対応する
半マクロブロック(つまり物体内に位置する半マクロブ
ロック)の動きベクトルをそのフレームに対応するマク
ロブロックの動きベクトルとするようにしてもよい。こ
の場合、各フィールドに対応する動きベクトルを平均化
する処理が不要となり、しかも参照される動きベクトル
は、物体外半マクロブロックの、無意味な値を有する動
きベクトルの影響のないものとなるいった効果がある。
特に、フレームMV変換器310bの出力が、カラー動
きベクトル復号化装置2141におけるフレームMV予
測器305aと、形状動きベクトル復号化装置2241
におけるMV予測器405aとで共通に使える場合は、
動きベクトル平均化のための信号処理の削減や予測精度
の向上という点で効果が大きい。
【0190】また、上記実施の形態2では、上記形状復
号化装置は、上記形状動きベクトル復号化装置2241
の構成のみ、図10に示す形状復号化装置2200と異
なっている。この実施の形態2の形状復号化装置は、上
記実施の形態1の形状符号化装置によりプログレッシブ
形状信号を符号化して得られる形状符号化信号に対して
復号化処理を行うものである。つまり、この形状復号化
装置は、画面間復号化処理の際には常にフレーム単位の
動き補償復号化処理を行う構成となっている。なお、こ
の復号化処理により得られたプログレッシブ形状信号
は、インタレース形状信号に変換されて画像表示に利用
される。
【0191】さらに、上記形状動きベクトル復号化装置
2141は、図14に示す従来の動きベクトル復号化装
置を構成する形状動きベクトル復号化装置2240にお
けるMV予測器405に代えて、上記カラー動きベクト
ル復号化装置2141におけるフレームMVメモリ30
4aに記憶されているフレーム単位のカラー動きベクト
ル、及び該装置2141におけるフレームMV変換器3
10bから出力されるフレーム単位のカラー動きベクト
ルの一方を適応的に選択し、選択したカラー動きベクト
ルを参照して被処理マクロブロックの形状動きベクトル
に対する予測値を生成するMV予測器405aを備えた
ものである。
【0192】具体的には、上記MV予測器405aは、
図12(d) に示す被処理マクロブロックMBs0の形状
動きベクトルMVs0に対する予測値の生成の際には、
形状信号から得られる画像空間(形状画像空間)では、
参照マクロブロックとして、被処理マクロブロックMB
s0に隣接して位置するマクロブロックRMBs1〜R
MBs3が選択される。従って、参照される形状動きベ
クトルとしては、これらのマクロブロックRMBs1〜
RMBs3の動きベクトルMVs1〜MVs3が用いら
れる。一方、カラー信号から得られる画像空間(カラー
画像空間)では、上記被処理マクロブロックMBs0に
対応するマクロブロックMB0に隣接して位置する参照
マクロブロックは、フレーム単位の動き補償処理が施さ
れたものであるとは限らない。従って、参照マクロブロ
ックがフレーム単位の動き補償処理が施されたものであ
る場合は、上記フレームMVメモリ304aに格納され
ている動きベクトルを参照、上記参照マクロブロックが
フィールド単位の動き補償処理が施されたものである場
合は、上記フィールドMVメモリ304bに格納されて
いるフィールド単位の動きベクトルをフレームMV変換
器310bにて変換して得られるフレーム単位の動きベ
クトルを参照する。
【0193】なお、カラー画像空間における各参照ブロ
ックの動きベクトルMVt1,MVt2,MVt3が符
号化されているか否か、言い換えると、参照ブロックの
属する参照マクロブロックがインターマクロブロックで
あるか否かの判定は、MV有効メモリ402の出力であ
る動きベクトル有効信号Mmotに基づいて行われる。
【0194】また、上記形状画像空間にて被処理マクロ
ブロックMBs0に隣接して位置する隣接マクロブロッ
クRMBs1〜RMBs3のうちの、イントラマクロブ
ロックあるいは物体外マクロブロックに該当するものに
ついては、その動きベクトルは、上記動きベクトルの予
測値の生成処理では参照されない。また、同様に上記カ
ラー画像空間にて被処理マクロブロックMB0に隣接し
て位置する隣接ブロックRB1〜RB3のうちの、イン
トラマクロブロックあるいは物体外マクロブロックに属
するものについても、その動きベクトルは上記動きベク
トルの予測値の生成処理では参照されない。
【0195】次に作用効果について説明する。なお、本
実施の形態2では、画像復号化装置の動作は、動きベク
トル復号化装置2041の動作のみ、従来の画像復号化
装置2000と異なっており、動きベクトル復号化装置
2041の動作は、形状動きベクトル符号化装置224
1の動作のみ従来の動きベクトル復号化装置と異なって
いる。従って、本実施の形態2の動きベクトル復号化装
置2041を構成するカラー動きベクトル復号化装置2
141は従来のカラー動きベクトル復号化装置2140
と同一である。
【0196】図14に示す従来の形状動きベクトル復号
化装置2240におけるMV予測器405では、被処理
マクロブロックの形状動きベクトルの予測値を生成する
際には、カラー動きベクトルとして、カラー動きベクト
ル復号化装置2140におけるMVメモリ304に格納
されている動きベクトルMVt1,MVt2,MVt3
を参照している。
【0197】ところが、インタレースカラー信号に対応
した画素復号化装置では、画面間復号化処理として、フ
レーム単位の動きベクトル補償復号化処理とフィールド
単位の動き補償復号化処理とが適応的に切り換えられて
行われるため、各マクロブロックに対応する動きベクト
ルとして、フィールド単位の動きベクトルとフレーム単
位の動きベクトルの2種類の動きベクトルが生成される
こととなる。
【0198】この場合には、従来の形状動きベクトル復
号化装置2240におけるMV予測器405で参照され
る形状動きベクトルがフレーム単位の動きベクトルであ
るため、該MV予測器405では、フィールド単位のカ
ラー動きベクトルを単純に参照することはできない。
【0199】これに対し、本実施の形態2の形状動きベ
クトル復号化装置2241におけるMV予測器405a
では、形状画像空間における被処理マクロブロックの形
状動きベクトルの予測値を生成する際には、カラー画像
空間における参照マクロブロックがフレーム単位の動き
補償処理が施されたものである場合、上記カラー動きベ
クトル復号化装置2141におけるフレームMVメモリ
304aに格納されている対応する動きベクトルが参照
される。一方、カラー画像空間における参照マクロブロ
ックがフィールド単位の動き補償処理が施されたもので
ある場合、MV予測器405aでは、上記カラー動き補
償符号化装置2141のフィールドMVメモリ304b
における対応するフィールド単位の動きベクトルをフレ
ームMV変換器310bにて変換して得られるフレーム
単位の動きベクトルが参照される。
【0200】従って、形状動きベクトル復号化装置22
41のMV予測器405aでは、参照マクロブロックが
フィールド単位及びフレームのいずれの動き補償処理が
施されたものであっても、参照されるカラー動きベクト
ルは常にフレーム単位の動きベクトルとなる。
【0201】この結果、インタレース画像信号に対して
動き補償復号化処理を行う画像復号化装置における動き
ベクトル復号化装置2141では、従来の非インタレー
ス画像信号の符号化信号に対して動き補償復号化処理を
行う画像復号化装置における動きベクトル復号化装置と
同様に、カラー画像空間のマクロブロックに対応するカ
ラー動きベクトルを参照して、形状画像空間の被処理マ
クロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値を生
成することができる。
【0202】このように本実施の形態2では、物体に対
応するカラー信号及び形状信号を含むインタレース画像
信号の符号化信号に対する動き補償復号化処理として、
フレーム単位の動き補償復号化処理とフィールド単位の
動き補償復号化処理とを適応的に切り換えて行う画像復
号化装置において、形状動きベクトルの予測値をカラー
動きベクトルを参照して生成するMV予測器405aを
備え、該MV予測器405aでは、参照すべきカラー動
きベクトルがフィールド単位の動き補償復号化処理に対
応するものである場合は該フィールド単位のカラー動き
ベクトルをフレーム単位の動きベクトルに変換するフレ
ームMV変換器310bの出力を参照するようにしたの
で、常にフレーム単位の動き補償復号化処理が行われる
形状復号化装置における形状動きベクトルの予測処理に
おいても、インタレースカラー信号に対応するカラー動
きベクトルを参照することができる。
【0203】このため、形状動きベクトル復号化装置
を、カラー動きベクトル復号化装置と同様、フレーム単
位の動きベクトルとフィールド単位の動きベクトルのそ
れぞれに対応する動きベクトル復号化部を有する構成と
することなく、従来の形状動きベクトル復号化装置にお
けるMV予測器の構成を若干変更することにより、物体
に対応するインタレース画像信号の符号化信号に対する
動き補償復号化処理を行う画像復号化装置として、形状
動きベクトルの符号化信号の復号化の際にカラー動きベ
クトルを参照して形状動きベクトルの予測値を生成する
形状動きベクトル復号化装置の回路構成が簡単なものを
実現することができる。
【0204】なお、上記実施の形態2では、形状動きベ
クトルの予測値を生成する際に参照されるカラー画像空
間における参照マクロブロックが1つの動きベクトルを
有する場合と、各ブロックに対応する4つの動きベクト
ルを有する場合とを区別していないが、これは上記いず
れの場合も、参照される動きベクトルとしては同じもの
が用いられるためである。
【0205】つまり、上記参照マクロブロックが1つの
動きベクトルを有する場合は、該参照マクロブロックを
構成する4つのブロックに対応する動きベクトルがすべ
て等しい場合であると考えられるので、結局、参照され
る動きベクトルは、上記いずれの場合も、形状画像空間
における被処理マクロブロックMBs0(図12(d)参
照)に対しては、カラー画像空間の被処理マクロブロッ
クMB0(図12(c)参照)の周辺に位置するブロック
RB1〜RB3の動きベクトルMVt1〜MVt3が用
いられる。
【0206】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3による画像符号化装置を構成する動きベクトル符号
化装置を説明するためのブロック図である。この実施の
形態3の動きベクトル符号化装置1072は、実施の形
態1の動きベクトル符号化装置1071と同様、上記カ
ラー符号化装置を構成するカラー動きベクトル符号化装
置1172と、上記形状符号化装置を構成する形状動き
ベクトル符号化装置1272とを有している。
【0207】ここで、上記カラー動きベクトル符号化装
置1172は、上記実施の形態1のカラー動きベクトル
符号化装置1171と全く同一構成となっている。ま
た、上記形状動きベクトル符号化装置1272は、上記
実施の形態1の形状動きベクトル符号化装置1271に
おけるMV予測器204aに代えて、カラー動きベクト
ル符号化装置1172におけるフレームMVメモリ10
2aの出力(つまり、フレーム単位の動きベクトル)の
みを参照して、被処理マクロブロックの形状動きベクト
ルの予測値を生成するMV予測器204bを備えたもの
である。従って、本実施の形態2の形状動きベクトル符
号化装置1272は、上記MV予測器204b以外の構
成は上記実施の形態1の形状動きベクトル符号化装置1
271と全く同一となっている。
【0208】具体的には、上記MV予測器204bで
は、図12(d) に示す被処理マクロブロックMBs0の
形状動きベクトルMVs0に対する予測値の生成の際に
は、形状信号から得られる画像空間(形状画像空間)に
おける参照マクロブロックとして、被処理マクロブロッ
クMBs0に隣接して位置するマクロブロックRMBs
1〜RMBs3が選択される。従って、参照される形状
動きベクトルとしては、これらのマクロブロックRMB
s1〜RMBs3の動きベクトルMVs1〜MVs3が
用いられる。一方、カラー信号から得られる画像空間
(カラー画像空間)では、上記被処理マクロブロックM
Bs0に対応するマクロブロックMB0に隣接して位置
する参照マクロブロックは、フレーム単位の動き補償処
理が施されたものであるとは限らない。従って、参照マ
クロブロックがフレーム単位の動き補償処理が施された
ものである場合は、上記フレームMVメモリ102aに
格納されている動きベクトルを照し、上記参照マクロブ
ロックがフィールド単位の動き補償処理が施されたもの
である場合は、カラー動きベクトルは参照しない。な
お、上記MV予測器204bのその他の構成は上記実施
の形態1のMV予測器204aと同一である。
【0209】次に作用効果について説明する。本実施の
形態3の動きベクトル符号化装置1072では、実施の
形態1の動きベクトル符号化装置1071とは異なり、
カラー動きベクトル符号化装置1172のフレームMV
変換器110bの出力(フレーム単位の動きベクトル)
は形状動きベクトル符号化装置1272へは送信されな
い。
【0210】また、上記形状動きベクトル符号化装置1
272では、形状画像空間における被処理マクロブロッ
クの形状動きベクトルの予測値を生成する際には、カラ
ー画像空間における参照マクロブロックがフレーム単位
の動き補償処理が施されたものである場合、上記カラー
動きベクトル符号化装置1171におけるフレームMV
メモリ102aに格納されている対応する動きベクトル
がMV予測器204bにて参照される。一方、カラー画
像空間における参照マクロブロックがフィールド単位の
動き補償処理が施されたものである場合、MV予測器2
04bでは、上記実施の形態1のMV予測器204aと
は異なり、上記カラー動き補償符号化装置1171にお
けるフレームMV変換器110bの出力(フレーム単位
の動きベクトル)は参照されない。
【0211】このため、本実施の形態3の動きベクトル
符号化装置1072では、フィールド単位のカラー動き
ベクトルを参照しないことから、実施の形態1の動きベ
クトル符号化装置1071(図1参照)に比べて、被処
理マクロブロックの形状動きベクトルに対する予測値の
予測精度が劣化する可能性がある。
【0212】また、被処理マクロブロックがフレーム単
位の動き補償処理を施されたものであり、かつ参照マク
ロブロックがフィールド単位の動き補償処理を施された
ものである場合については、カラー動きベクトル符号化
装置1172におけるフレームMV変換器110bの出
力が、カラー動きベクトル符号化装置1172のフレー
ムMV予測器104aにて参照されることとなるため、
実施の形態1の動きベクトル符号化装置の構成が適して
いると言える。
【0213】つまり、上記の場合には、カラー動きベク
トル符号化装置1172におけるフレームMV予測器1
04aにて、フィールド単位の動きベクトルを参照する
必要があるため、フレームMV変換器110bでは、フ
ィールド単位の動きベクトルをフレーム単位に変換する
処理が行われる。従って、フレームMV変換器110b
の出力(フレーム単位の動きベクトル)を、カラー動き
ベクトル符号化装置1172のフレームMV予測器10
4aと形状動きベクトル符号化装置1272のMV予測
器204bの両方に出力するもの、その一方のフレーム
MV予測器104aへ供給するのも、フレームMV変換
器110bでの処理量は同じである。従って、上記のよ
うな場合に対しては、形状動きベクトルの予測値の予測
精度という観点からすると、実施の形態1の動きベクト
ル符号化装置の構成が適していると言える。
【0214】しかしながら、例えば、カラー画像空間に
おける被処理マクロブロック及び参照マクロブロックが
ともにフィールド単位の動き補償処理が施されたもので
ある場合には、カラー動きベクトル符号化装置1172
では、フィールドMVメモリ304bの出力を参照する
こととなる。このため、形状動きベクトルの予測処理の
際にフィールド単位の動き補償処理が施された参照マク
ロブロックのカラー動きベクトルを参照する実施の形態
1の動きベクトル符号化装置1071の構成では、形状
動きベクトルの予測処理のためだけに、フレームMV変
換器110bにてフィールド単位のカラー動きベクトル
をフレーム単位のカラー動きベクトルに変換する処理を
行わなければならないこととなる。
【0215】これに対して、本実施の形態3の動きベク
トル符号化装置1172では、形状動きベクトル符号化
装置1172のフレームMVメモリ102aの出力のみ
が形状動きベクトル符号化装置1272のMV予測器2
04bに供給されるようになっている。
【0216】このような構成では、例えば、カラー画像
空間における被処理マクロブロック及び参照マクロブロ
ックがともにフィールド単位の動き補償処理が施された
ものである場合には、形状動きベクトル符号化装置12
72では、形状動きベクトルの予測処理の際には、参照
マクロブロックのカラー動きベクトルが参照されること
はなく、この結果、カラー動きベクトル符号化装置11
72のフレームMV変換器110bでは、フィールド単
位のカラー動きベクトルをフレーム単位のカラー動きベ
クトルに変換する処理を省略することができる。
【0217】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4による画像復号化装置を構成する動きベクトル復号
化装置を説明するためのブロック図である。この実施の
形態4の動きベクトル復号化装置2042は、図3に示
す実施の形態3の動きベクトル符号化装置1072に対
応するものである。この動きベクトル復号化装置204
2は、上記動きベクトル符号化装置1072におけるカ
ラー動きベクトル符号化装置1172から出力されるカ
ラー動きベクトルの符号化信号Emvtを復号化してそ
の復号化信号Dmvtを出力するカラー動きベクトル復
号化装置2142と、上記動きベクトル符号化装置10
72における形状動きベクトル符号化装置1272から
出力される形状動きベクトルの符号化信号Emvsを復
号化してその復号化信号Dmvsを出力する形状動きベ
クトル復号化装置2242とを有している。
【0218】ここで、上記カラー動きベクトル復号化装
置2142は、上記実施の形態2のカラー動きベクトル
復号化装置2141と全く同一構成となっている。ま
た、上記形状動きベクトル復号化装置2142は、上記
実施の形態2の形状動きベクトル復号化装置2142に
おけるMV予測器405aに代えて、カラー動きベクト
ル復号化装置2142におけるフレームMVメモリ30
4aの出力(つまり、フレーム単位の動きベクトル)の
みを参照して、被処理マクロブロックの形状動きベクト
ルの予測値を生成するMV予測器405bを備えたもの
である。従って、本実施の形態4の形状動きベクトル復
号化装置2142は、上記MV予測器405b以外の構
成は上記実施の形態2の形状動きベクトル復号化装置2
141と全く同一となっている。
【0219】具体的には、上記MV予測器405bは、
図12(d) に示す被処理マクロブロックMBs0の形状
動きベクトルMVs0に対する予測値の生成の際には、
形状信号から得られる画像空間(形状画像空間)では、
参照マクロブロックとして、被処理マクロブロックMB
s0に隣接して位置するマクロブロックRMBs1〜R
MBs3が選択される。従って、参照される形状動きベ
クトルとしては、これらのマクロブロックRMBs1〜
RMBs3の動きベクトルMVs1〜MVs3が用いら
れる。一方、カラー信号から得られる画像空間(カラー
画像空間)では、上記被処理マクロブロックMBs0に
対応するマクロブロックMB0に隣接して位置する参照
マクロブロックは、フレーム単位の動き補償処理が施さ
れたものであるとは限らない。従って、参照マクロブロ
ックがフレーム単位の動き補償処理が施されたものであ
る場合は、上記フレームMVメモリ304aに格納され
ている動きベクトルを参照、上記参照マクロブロックが
フィールド単位の動き補償処理が施されたものである場
合は、カラー動きベクトルを参照しない。なお、上記M
V予測器405bのその他の構成は、上記実施の形態2
のMV予測器405aの構成と同一である。
【0220】次に作用効果について説明する。本実施の
形態4の動きベクトル符号化装置2042では、実施の
形態2の動きベクトル復号化装置2041とは異なり、
カラー動きベクトル復号化装置2142のフレームMV
変換器310bの出力(フレーム単位の動きベクトル)
は形状動きベクトル復号化装置2242へは送信されな
い。
【0221】また、上記形状動きベクトル復号化装置2
242では、形状画像空間における被処理マクロブロッ
クの形状動きベクトルの予測値を生成する際には、カラ
ー画像空間における参照マクロブロックがフレーム単位
の動き補償処理が施されたものである場合、上記カラー
動きベクトル復号化装置2141におけるフレームMV
メモリ304aに格納されている対応する動きベクトル
がMV予測器405bにて参照される。一方、カラー画
像空間における参照マクロブロックがフィールド単位の
動き補償処理が施されたものである場合、MV予測器4
05bでは、上記カラー動き補償符号化装置2142の
フレーム変換器310bの出力(フレーム単位の動きベ
クトル)は参照されない。
【0222】このため、本実施の形態4の動きベクトル
符号化装置2042では、フィールド単位のカラー動き
ベクトルを参照しないことから、実施の形態2の動きベ
クトル復号化装置2041(図3参照)に比べて、被処
理マクロブロックの形状動きベクトルに対する予測値の
予測精度が劣化する可能性がある。
【0223】また、被処理マクロブロックがフレーム単
位の動き補償処理を施されたものであり、かつ参照マク
ロブロックがフィールド単位の動き補償処理を施された
ものである場合については、カラー動きベクトル復号化
装置2142におけるフレームMV変換器310bの出
力が、カラー動きベクトル復号化装置2142のフレー
ムMV予測器305aにて参照されることとなるため、
実施の形態2の動きベクトル符号化装置の構成が適して
いると言える。
【0224】つまり、上記の場合には、カラー動きベク
トル復号化装置2142におけるフレームMV予測器3
04aにて、フィールド単位の動きベクトルを参照する
必要があるため、フレームMV変換器310bでは、フ
ィールド単位の動きベクトルをフレーム単位に変換する
処理が行われる。従って、フレームMV変換器310b
の出力(フレーム単位の動きベクトル)を、カラー動き
ベクトル復号化装置2142のフレームMV予測器30
5aと形状動きベクトル復号化装置2242のMV予測
器405bの両方に出力するもの、その一方のフレーム
MV予測器305aへ供給するのも、フレームMV変換
器310bでの処理量は同じである。従って、上記のよ
うな場合に対しては、形状動きベクトルの予測値の予測
精度という観点からすると、実施の形態2の動きベクト
ル復号化装置の構成が適していると言える。
【0225】しかしながら、例えば、カラー画像空間に
おける被処理マクロブロック及び参照マクロブロックが
ともにフィールド単位の動き補償処理が施されたもので
ある場合には、カラー動きベクトル復号化装置2142
では、フィールドMVメモリ304bの出力を参照する
こととなる。このため、形状動きベクトルの予測処理の
際にフィールド単位の動き補償処理が施された参照マク
ロブロックのカラー動きベクトルを参照する実施の形態
2の動きベクトル復号化装置2041の構成では、形状
動きベクトルの予測処理のためだけに、フレームMV変
換器310bにてフィールド単位のカラー動きベクトル
をフレーム単位のカラー動きベクトルに変換する処理を
行わなければならないこととなる。
【0226】これに対して、本実施の形態4の動きベク
トル復号化装置2142では、形状動きベクトル符号化
装置2142のフレームMVメモリ304aの出力のみ
が形状動きベクトル符号化装置2242のMV予測器4
05bに供給されるようになっている。
【0227】このような構成では、例えば、カラー画像
空間における被処理マクロブロック及び参照マクロブロ
ックがともにフィールド単位の動き補償処理が施された
ものである場合には、形状動きベクトル符号化装置22
42では、形状動きベクトルの予測処理の際には、参照
マクロブロックの動きベクトルが参照されることはな
く、この結果、カラー動きベクトル符号化装置2142
のフレームMV変換器310bでは、フィールド単位の
カラー動きベクトルをフレーム単位のカラー動きベクト
ルに変換する処理を省略することができる。
【0228】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5による画像符号化装置を構成する動きベクトル符号
化装置を説明するためのブロック図である。この実施の
形態5の動きベクトル符号化装置1073は、実施の形
態3の動きベクトル符号化装置1073と同様、上記カ
ラー符号化装置を構成するカラー動きベクトル符号化装
置1173と、上記形状符号化装置を構成する形状動き
ベクトル符号化装置1273とを有している。
【0229】ここで、上記カラー動きベクトル符号化装
置1173は、上記実施の形態3のカラー動きベクトル
符号化装置1172と全く同一構成となっている。ま
た、上記形状動きベクトル符号化装置1273は、上記
実施の形態3の形状動きベクトル符号化装置1272の
構成に加えて、上記カラー動きベクトル符号化装置11
72のフレームMVメモリ102aとMV予測器204
bの間に設けられ、該フレームMVメモリ102aの出
力(つまり、フレーム単位の動きベクトル)の該MV予
測器204bへの供給を、画像符号化装置外部からの非
インタレース判定信号Nitに基づいて制御するスイッ
チ220を備えたものである。従って、本実施の形態5
の形状動きベクトル符号化装置1273は、上記スイッ
チ220以外の構成は上記実施の形態3の形状動きベク
トル符号化装置1272と全く同一となっている。な
お、ここで、該非インタレース判定信号Nitは、画像
符号化装置に入力される画像信号がインタレース信号で
あるか非インタレース信号であるかを示すものである。
【0230】次に作用効果について説明する。画像符号
化装置に入力される画像信号が非インタレースである場
合は、入力端子9aに入力される上記非インタレース判
定信号Nitにより、上記スイッチ220はON状態
(導通状態)になる。これにより、カラー動きベクトル
符号化装置1173におけるフレームMVメモリ102
aに格納されたフレーム単位の動きベクトルは、形状動
きベクトル符号化装置1273におけるMV予測器20
4bにて参照可能となる。
【0231】従って、画像符号化装置に非インタレース
画像信号が入力された場合は、本実施の形態5の動きベ
クトル符号化装置1073の動作は、図13に示す従来
の動きベクトル符号化装置と全く同じになり、同様の符
号化効率が実現できる。
【0232】一方、画像符号化装置に入力される画像信
号がインタレース画像信号である場合は、上記非インタ
レース判定信号Nitにより、上記スイッチ220はO
FF状態(非導通状態)になり、形状動きベクトル符号
化装置1173におけるMV予測器204bでは、その
予測処理の際にカラー動きベクトルを参照することは不
可能となる。
【0233】このため、この実施の形態5では、インタ
レース画像信号に対応する動きベクトルの符号化処理で
は、形状動きベクトルの符号化効率が劣化する一方で、
MV予測器204bでは、実施の形態3のように参照マ
クロブロックの動きベクトルがフィールド単位の動きベ
クトルであるかフレーム単位の動きベクトルであるかを
判定する必要がなくなり、この判定のための信号処理を
削減することができる。
【0234】(実施の形態6)図6は本発明の実施の形
態6による画像復号化装置を構成する動きベクトル復号
化装置を説明するためのブロック図である。この実施の
形態6の動きベクトル復号化装置2043は、図5に示
す実施の形態5の動きベクトル符号化装置1073に対
応するものである。この動きベクトル復号化装置204
3は、上記動きベクトル符号化装置1073におけるカ
ラー動きベクトル符号化装置1173から出力されるカ
ラー動きベクトルの符号化信号Emvtを復号化してそ
の復号化信号Dmvtを出力するカラー動きベクトル復
号化装置2143と、上記動きベクトル符号化装置10
73における形状動きベクトル符号化装置1273から
出力される形状動きベクトルの符号化信号Emvsを復
号化してその復号化信号Dmvsを出力する形状動きベ
クトル復号化装置2243とを有している。
【0235】ここで、上記カラー動きベクトル復号化装
置2143は、上記実施の形態4のカラー動きベクトル
復号化装置2142と全く同一構成となっている。ま
た、上記形状動きベクトル復号化装置2243は、上記
実施の形態4の形状動きベクトル復号化装置2242の
構成に加えて、上記カラー動きベクトル復号化装置21
73のフレームMVメモリ304aとMV予測器405
bの間に設けられ、該フレームMVメモリ304aの出
力(つまり、フレーム単位の動きベクトル)の該MV予
測器405bへの供給を、画像復号化装置外部からの非
インタレース判定信号Nitに基づいて制御するスイッ
チ400を備えたものである。従って、本実施の形態6
の形状動きベクトル復号化装置2243は、上記スイッ
チ400以外の構成は上記実施の形態4の形状動きベク
トル復号化装置2242と全く同一となっている。な
お、ここで、該非インタレース判定信号Nitは、画像
復号化装置に入力される画像符号化信号が非インタレー
ス画像信号の符号化信号であるかを示すものである。
【0236】次に作用効果について説明する。画像復号
化装置に非インタレース画像信号の符号化信号が入力さ
れた場合は、入力端子9bに入力される上記非インタレ
ース判定信号Nitにより、上記スイッチ400はON
状態(導通状態)になる。これにより、カラー動きベク
トル復号化装置2143におけるフレームMVメモリ3
04aに格納されたフレーム単位の動きベクトルは、形
状動きベクトル符号化装置2243におけるMV予測器
405bにて参照可能となる。
【0237】従って、画像復号化装置に非インタレース
画像信号の符号化信号が入力された場合は、本実施の形
態6の動きベクトル符号化装置1073の動作は、図1
4に示す従来の動きベクトル復号化装置と全く同じにな
り、同様の復号化効率が実現できる。
【0238】一方、画像復号化装置にインタレース画像
信号の符号化信号が入力された場合は、上記非インタレ
ース判定信号Nitにより、上記スイッチ400はOF
F状態(非導通状態)になり、形状動きベクトル復号化
装置2143におけるMV予測器405bでは、その予
測処理の際にカラー動きベクトルを参照することは不可
能となる。
【0239】このため、この実施の形態6では、インタ
レース画像信号に対応する動きベクトルの復号化処理で
は、形状動きベクトルの復号化効率が劣化する一方で、
MV予測器405bでは、実施の形態4のように参照マ
クロブロックの動きベクトルがフィールド単位の動きベ
クトルであるかフレーム単位の動きベクトルであるかを
判定する必要がなくなり、この判定のための信号処理を
削減することができる。
【0240】なお、上記各実施の形態で示した動きベク
トル符号化装置あるいは動きベクトル復号化装置の構成
を実現するための符号化あるいは復号化プログラムを、
フロッピーディスク等の記憶媒体に記録するようにする
ことにより、上記各実施の形態で示した処理を、独立し
たコンピュータシステムにおいて簡単に実施することが
可能となる。
【0241】図7は、上記実施の形態1,3,5の動き
ベクトル符号化装置あるいは実施の形態2,4,6の動
きベクトル復号化装置を、上記符号化あるいは復号化プ
ログラムを格納したフロッピーディスクを用いて、コン
ピュータシステムにより実施する場合の説明図である。
図7(a) は、フロッピーディスクの正面からみた外観、
断面構造、及びフロッピーディスク本体を示し、図7
(b) は、該フロッピーディスク本体の物理フォーマット
の例を示している。上記フロッピーディスクFDは、上
記フロッピーディスク本体Dをフロッピーディスクケー
スFC内に収容した構造となっており、該フロッピーデ
ィスク本体Dの表面には、同心円状に外周からは内周に
向かって複数のトラックTrが形成され、各トラックT
rは角度方向に16のセクタSeに分割されている。従
って、上記プログラムを格納したフロッピーディスクF
Dでは、上記フロッピーディスク本体Dは、その上に割
り当てられた領域(セクタ)Seに、上記プログラムと
してのデータが記録されたものとなっている。また、図
7(c) は、フロッピーディスクFDに対する上記プログ
ラムの記録、及びフロッピーディスクFDに格納したプ
ログラムを用いたソフトウエアによる画像処理を行うた
めの構成を示している。
【0242】上記プログラムをフロッピーディスクFD
に記録する場合は、コンピュータシステムCsから上記
プログラムとしてのデータを、フロッピーディスクドラ
イブFDDを介してフロッピーディスクFDに書き込む。
また、フロッピーディスクFDに記録されたプログラム
により、上記画像符号化装置あるいは画像復号化装置を
コンピュータシステムCs中に構築する場合は、フロッ
ピーディスクドライブFDDによりプログラムをフロッピ
ーディスクFDから読み出し、コンピュータシステムC
sにロードする。
【0243】なお、上記説明では、データ記憶媒体とし
てフロッピーディスクを用いて説明を行ったが、光ディ
スクを用いても上記フロッピーディスクの場合と同様に
ソフトウェアによる符号化処理あるいは復号化処理を行
うことができる。また、データ記憶媒体は上記光ディス
クやフロッピーディスクに限るものではなく、ICカー
ド、ROMカセット等、プログラムを記録できるもので
あればどのようなものでもよく、これらのデータ記録媒
体を用いる場合でも、上記フロッピーディスク等を用い
る場合と同様にソフトウェアによる符号化処理あるいは
復号化処理を実施することができる。
【0244】
【発明の効果】以上のようにこの発明(請求項1,7,
13)によれば、物体をカラー表示するためのインタレ
ースカラー信号に対してフィールド単位の動き補償符号
化処理を行うためのフィールド単位のカラー動きベクト
ルをフレーム単位のカラー動きベクトルに変換するカラ
ー動きベクトル変換処理を含み、物体の形状を示す形状
信号に対してフレーム単位の動き補償符号化処理を行う
ための形状動きベクトルに対する符号化処理では、被処
理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値
を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベクトル
及びカラー動きベクトルを参照して生成する際、上記処
理済マクロブロックに対応するカラー動きベクトルがフ
ィールド単位の動きベクトルである場合、該処理済マク
ロブロックのカラー動きベクトルを上記カラー動きベク
トル変換処理により変換して得られたフレーム単位のカ
ラー動きベクトルを参照するので、非インタレース形状
信号に関する動きベクトルの符号化処理を、最小限の回
路構成の拡張でもって、インタレースカラー信号に関す
る動きベクトルの符号化処理と組み合わせて良好に行う
ことが可能となる。
【0245】この発明(請求項2,8,14)によれ
ば、形状動きベクトルに対する符号化処理では、処理済
マクロブロックに対応するカラー動きベクトルがフレー
ム単位の動きベクトルであるとき、被処理マクロブロッ
クに対応する形状動きベクトルの予測値を、処理済マク
ロブロックに対応する形状動きベクトル及びカラー動き
ベクトルを参照して生成し、処理済マクロブロックに対
応するカラー動きベクトルがフィールド単位の動きベク
トルであるとき、被処理マクロブロックに対応する形状
動きベクトルの予測値を、該処理済マクロブロックに対
応する形状動きベクトルのみを参照して生成するので、
形状動きベクトルの予測処理の際に、処理済マクロブロ
ックに対応するフィールド単位のカラー動きベクトルが
参照されることはなく、この結果、被処理マクロブロッ
ク及び処理済マクロブロックに対応するカラー動きベク
トルがフィールド単位の動きベクトルである場合には、
カラー動きベクトルに対する符号化処理では、フィール
ド単位のカラー動きベクトルをフレーム単位のカラー動
きベクトルに変換する処理を省略することができる。
【0246】この発明(請求項3,9,15)によれ
ば、形状動きベクトルに対する符号化処理では、入力さ
れる画像信号が非インタレース画像信号であるとき、被
処理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予測
値を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベクト
ル及びカラー動きベクトルを参照して生成し、上記入力
される画像信号がインタレース画像信号であるとき、被
処理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予測
値を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベクト
ルのみを参照して生成するので、入力される画像信号が
インタレース画像信号である場合には、形状動きベクト
ルに対する符号化処理では、参照される処理済マクロブ
ロックに対応するカラー動きベクトルがフィールド単位
の動きベクトルであるかフレーム単位の動きベクトルで
あるかを判定する必要がなくなり、この判定のための信
号処理を削減することができる。
【0247】この発明(請求項4,10,16)によれ
ば、物体をカラー表示するためのインタレースカラー信
号に対応する符号化信号に対してフィールド単位の動き
補償復号化処理を行うためのフィールド単位のカラー動
きベクトルを、フレーム単位のカラー動きベクトルに変
換するカラー動きベクトル変換処理を含み、形状動きベ
クトルに対する復号化処理では、被処理マクロブロック
に対応する形状動きベクトルの予測値を、処理済マクロ
ブロックに対応する形状動きベクトル及びカラー動きベ
クトルを参照して生成する際、上記処理済マクロブロッ
クに対応するカラー動きベクトルがフィールド単位の動
きベクトルである場合、該処理済マクロブロックのカラ
ー動きベクトルを上記カラー動きベクトル変換処理によ
り変換して得られたフレーム単位のカラー動きベクトル
を参照するので、非インタレース形状信号に関する動き
ベクトルの復号化処理を、最小限の回路構成の拡張でも
って、インタレースカラー信号に関する動きベクトルの
復号化処理と組み合わせて良好に行うことが可能とな
る。
【0248】この発明(請求項5,11,17)によれ
ば、形状動きベクトルに対する復号化処理では、処理済
マクロブロックに対応するカラー動きベクトルがフレー
ム単位の動きベクトルであるとき、被処理マクロブロッ
クに対応する形状動きベクトルの予測値を、処理済マク
ロブロックに対応する形状動きベクトル及びカラー動き
ベクトルを参照して生成し、上記処理済マクロブロック
に対応するカラー動きベクトルがフィールド単位の動き
ベクトルであるとき、被処理マクロブロックに対応する
形状動きベクトルの予測値を、該処理済マクロブロック
に対応する形状動きベクトルのみを参照して生成するの
で、形状動きベクトルの予測処理の際に、処理済マクロ
ブロックに対応するフィールド単位のカラー動きベクト
ルが参照されることはなく、この結果、被処理マクロブ
ロック及び処理済マクロブロックに対応するカラー動き
ベクトルがフィールド単位の動きベクトルである場合に
は、カラー動きベクトル復号化処理では、フィールド単
位のカラー動きベクトルをフレーム単位のカラー動きベ
クトルに変換する処理を省略することができる。
【0249】この発明(請求項6,12,18)によれ
ば、形状動きベクトルに対する復号化処理では、入力さ
れる画像符号化信号が非インタレース画像信号に対応す
る画像符号化信号であるとき、被処理マクロブロックに
対応する形状動きベクトルの予測値を、処理済マクロブ
ロックに対応する形状動きベクトル及びカラー動きベク
トルを参照して生成し、上記入力される画像符号化信号
がインタレース画像信号に対応する画像符号化信号であ
るとき、被処理マクロブロックに対応する形状動きベク
トルの予測値を、処理済マクロブロックに対応する形状
動きベクトルのみを参照して生成するので、入力される
画像符号化信号がインタレース画像信号に対応する画像
符号化信号である場合には、形状動きベクトルに対する
復号化処理では、参照される被処理マクロブロックに対
応する動きベクトルがフィールド単位の動きベクトルで
あるかフレーム単位の動きベクトルであるかを判定する
必要がなくなり、この判定のための信号処理を削減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置を
説明するためのブロック図であり、該画像符号化装置を
構成する動きベクトル符号化装置を示している。
【図2】本発明の実施の形態2に係る画像復号化装置を
説明するためのブロック図であり、該画像復号化装置を
構成する動きベクトル復号化装置を示している。
【図3】本発明の実施の形態3に係る画像符号化装置を
説明するためのブロック図であり、該画像符号化装置を
構成する動きベクトル符号化装置を示している。
【図4】本発明の実施の形態4に係る画像復号化装置を
説明するためのブロック図であり、該画像復号化装置を
構成する動きベクトル復号化装置を示している。
【図5】本発明の実施の形態5に係る画像符号化装置を
説明するためのブロック図であり、該画像符号化装置を
構成する動きベクトル符号化装置を示している。
【図6】本発明の実施の形態6に係る画像復号化装置を
説明するためのブロック図であり、該画像復号化装置を
構成する動きベクトル復号化装置を示している。
【図7】上記各実施の形態の動きベクトル符号化処理及
び動きベクトル復号化処理をコンピュータシステムによ
り行うためのプログラムを格納したデータ記憶媒体(図
(a) ,(b) )、及び上記コンピュータシステム(図(c)
)を説明するための図である。
【図8】MPEG4に準拠した物体単位の符号化処理を
説明するための模式図であり、カラー信号から得られる
画像空間Ts(図(a) )、形状信号から得られる画像空
間Ss(図(b) )、カラー信号のブロック化処理(図
(c) ,(e) )、形状信号のブロック化処理(図(d) ,
(f) )を示している。
【図9】MPEG4準拠の従来の画像符号化装置を説明
するためのブロック図である。
【図10】MPEG4準拠の従来の画像復号化装置を説
明するためのブロック図である。
【図11】マクロブロックと動きベクトルの対応関係を
説明するための図であり、4つの動きベクトルを有する
マクロブロック(図(a) )、2つの動きベクトルを有す
るマクロブロック(図(b) )、マクロブロックにおける
各フィールドに対応する半マクロブロック(図(c) )、
1つの動きベクトルを有するマクロブロック(図(d) )
を示している。
【図12】従来の動きベクトルの予測処理を説明するた
めの図であり、カラー信号に対する被処理マクロブロッ
クが4つの動きベクトルを有する場合(図(a) )、カラ
ー信号に対する被処理マクロブロックが1つの動きベク
トルを有する場合(図(b))、カラー信号に対する被処
理マクロブロックが2つの動きベクトルを有する場合
(図(c) )、形状信号に対する動きベクトルの予測処理
(図(d) )を示している。
【図13】従来の動きベクトルの符号化装置を説明する
ためのブロック図である。
【図14】従来の動きベクトルの復号化装置を説明する
ためのブロック図である。
【図15】従来のインタレース画像信号に対応する動き
ベクトル符号化装置を説明するためのブロック図であ
る。
【図16】従来のインタレース画像信号に対応する動き
ベクトル復号化装置を説明するためのブロック図であ
る。
【符号の説明】
102a,304a フレームMVメモリ 102b,304b フィールドMVメモリ 103 MV有効メモリ 110a,310a フィールドMV変換器 110b,310b フレームMV変換器 104a,305a フレームMV予測器 104b,305b フィールドMV予測器 105a フレームMV符号化器 105b フィールドMV符号化器 303a フレームMV復号化器 303b フィールドMV復号化器 202,404 MVメモリ 203,402 MV有効メモリ 204a,204b,405a,405b MV予測器 205 MV符号化器 403 MV復号化器 1000 画像符号化装置 1071,1072,1073 動きベクトル符号化装
置 1100 カラー符号化装置 1171,1172,1173 カラー動きベクトル符
号化装置 1200 形状符号化装置 1271,1272,1273 形状動きベクトル符号
化装置 2000 画像復号化装置 2041,2042,2043 動きベクトル復号化装
置 2100 カラー復号化装置 2141,2142,2143 カラー動きベクトル復
号化装置 2200 形状復号化装置 2241,2242,2243 形状動きベクトル復号
化装置 Cs コンピュータシステム D フロッピディスク本体 FC フロッピディスクケース FD フロッピディスク FDD フロッピディスクドライブ Se セクタ Tr トラック

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画像空間に含まれる個々の物体に
    対応する、該物体をカラー表示するためのカラー信号及
    び該物体の形状を示す形状信号を含むインタレース画像
    信号を受け、該画像信号に対してフレーム単位及びフィ
    ールド単位の動き補償符号化処理を含む適応的な符号化
    処理を、上記画像空間を区分する所定数の画素からなる
    マクロブロック毎に施す画像符号化装置であって、 インタレースカラー信号に対してフレーム単位,あるい
    はフィールド単位の動き補償符号化処理を行うためのフ
    レーム単位,あるいはフィールド単位の、被処理マクロ
    ブロックに対応するカラー動きベクトルを、その予測値
    に基づいて符号化するカラー動きベクトル符号化装置
    と、 インタレース形状信号に対してフレーム単位の動き補償
    符号化処理を行うためのフレーム単位の、被処理マクロ
    ブロックに対応する形状動きベクトルを、処理済マクロ
    ブロックに対応するカラー動きベクトル及び形状動きベ
    クトルから得られる予測値に基づいて符号化する形状動
    きベクトル符号化装置とを備え、 上記カラー動きベクトル符号化装置は、処理済マクロブ
    ロックに対応するフィールド単位のカラー動きベクトル
    をフレーム単位のカラー動きベクトルに変換する動きベ
    クトル変換手段を有し、 上記形状動きベクトル符号化装置は、上記処理済マクロ
    ブロックに対応するカラー動きベクトルがフィールド単
    位の動きベクトルであるとき、上記被処理マクロブロッ
    クに対応する形状動きベクトルの予測値を、該処理済マ
    クロブロックに対応するフレーム単位の形状動きベクト
    ル及び上記動きベクトル変換手段から出力されるフレー
    ム単位のカラー動きベクトルに基づいて生成する形状動
    きベクトル予測器を有することを特徴とする画像符号化
    装置。
  2. 【請求項2】 所定の画像空間に含まれる個々の物体に
    対応する、該物体をカラー表示するためのカラー信号及
    び該物体の形状を示す形状信号を含むインタレース画像
    信号を受け、該画像信号に対してフレーム単位及びフィ
    ールド単位の動き補償符号化処理を含む適応的な符号化
    処理を、上記画像空間を区分する所定数の画素からなる
    マクロブロック毎に施す画像符号化装置であって、 インタレースカラー信号に対してフレーム単位, あるい
    はフィールド単位の動き補償符号化処理を行うためのフ
    レーム単位, あるいはフィールド単位の、被処理マクロ
    ブロックに対応するカラー動きベクトルを、その予測値
    に基づいて符号化するカラー動きベクトル符号化装置
    と、 インタレース形状信号に対してフレーム単位の動き補償
    符号化処理を行うためのフレーム単位の、被処理マクロ
    ブロックに対応する形状動きベクトルを、その予測値に
    基づいて符号化する形状動きベクトル符号化装置とを備
    え、 上記形状動きベクトル符号化装置は、上記処理済マクロ
    ブロックのカラー動きベクトルがフレーム単位の動きベ
    クトルであるとき、上記被処理マクロブロックに対応す
    る形状動きベクトルの予測値を、処理済マクロブロック
    に対応するカラー動きベクトル及び形状動きベクトルに
    基づいて生成し、上記処理済マクロブロックのカラー動
    きベクトルがフィールド単位の動きベクトルであると
    き、上記被処理マクロブロックに対応する形状動きベク
    トルの予測値を、処理済マクロブロックに対応するフレ
    ーム単位の形状動きベクトルのみに基づいて生成する形
    状動きベクトル予測器を有することを特徴とする画像符
    号化装置。
  3. 【請求項3】 所定の画像空間に含まれる個々の物体に
    対応する、該物体をカラー表示するためのカラー信号及
    び該物体の形状を示す形状信号を含むインタレースもし
    くは非インタレース画像信号を受け、該画像信号に対し
    てフレーム単位及びフィールド単位の動き補償符号化処
    理を含む適応的な符号化処理を、上記画像空間を区分す
    る所定数の画素からなるマクロブロック毎に施す画像符
    号化装置であって、 カラー信号に対してフレーム単位, あるいはフィールド
    単位の動き補償符号化処理を行うためのフレーム単位,
    あるいはフィールド単位の、被処理マクロブロックに対
    応するカラー動きベクトルを、その予測値に基づいて符
    号化するカラー動きベクトル符号化装置と、 非インタレース形状信号に対してフレーム単位の動き補
    償符号化処理を行うためのフレーム単位の、被処理マク
    ロブロックに対応する形状動きベクトルをその予測値に
    基づいて符号化する形状動きベクトル符号化装置とを備
    え、 上記形状動きベクトル符号化装置は、上記画像信号とし
    て非インタレース画像信号を受けたとき、上記被処理マ
    クロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値を、
    処理済マクロブロックに対応するカラー動きベクトル及
    び形状動きベクトルに基づいて生成し、上記画像信号と
    してインタレース画像信号を受けたとき、上記被処理マ
    クロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値を、
    処理済マクロブロックに対応するフレーム単位の形状動
    きベクトルのみに基づいて生成する形状動きベクトル予
    測器を有することを特徴とする画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 所定の画像空間に含まれる個々の物体に
    対応する、該物体をカラー表示するためのカラー信号及
    び該物体の形状を示す形状信号を含むインタレース画像
    信号に対応する画像符号化信号を受け、該画像符号化信
    号に対してフレーム単位及びフィールド単位の動き補償
    復号化処理を含む適応的な復号化処理を、上記画像空間
    を区分する所定数の画素からなるマクロブロック毎に施
    す画像復号化装置であって、 インタレースカラー信号に対応する符号化信号に対して
    フレーム単位, あるいはフィールド単位の動き補償復号
    化処理を行うためのフレーム単位, あるいはフィールド
    単位の、被処理マクロブロックに対応するカラー動きベ
    クトルを、その予測値に基づいて復号化するカラー動き
    ベクトル復号化装置と、 インタレース形状信号に対応する符号化信号に対してフ
    レーム単位の動き補償復号化処理を行うためのフレーム
    単位の、被処理マクロブロックに対応する形状動きベク
    トルを、処理済マクロブロックに対応するカラー動きベ
    クトル及び形状動きベクトルから得られる予測値に基づ
    いて復号化する形状動きベクトル復号化装置とを備え、 上記カラー動きベクトル復号化装置は、処理済マクロブ
    ロックに対応するフィールド単位のカラー動きベクトル
    をフレーム単位のカラー動きベクトルに変換する動きベ
    クトル変換手段を有し、 上記形状動きベクトル復号化装置は、上記処理済マクロ
    ブロックに対応するカラー動きベクトルがフィールド単
    位の動きベクトルであるとき、上記被処理マクロブロッ
    クに対応する形状動きベクトルの予測値を、該処理済マ
    クロブロックに対応するフレーム単位の形状動きベクト
    ル及び上記動きベクトル変換手段から出力されるフレー
    ム単位のカラー動きベクトルに基づいて生成する形状動
    きベクトル予測器を有することを特徴とする画像復号化
    装置。
  5. 【請求項5】 所定の画像空間に含まれる個々の物体に
    対応する、該物体をカラー表示するためのカラー信号及
    び該物体の形状を示す形状信号を含むインタレース画像
    信号に対応する画像符号化信号を受け、該画像符号化信
    号に対してフレーム単位及びフィールド単位の動き補償
    復号化処理を含む適応的な復号化処理を、上記画像空間
    を区分する所定数の画素からなるマクロブロック毎に施
    す画像復号化装置であって、 インタレースカラー信号に対応する符号化信号に対して
    フレーム単位, あるいはフィールド単位の動き補償復号
    化処理を行うためのフレーム単位, あるいはフィールド
    単位の、被処理マクロブロックに対応するカラー動きベ
    クトルを、その予測値に基づいて復号化するカラー動き
    ベクトル復号化装置と、 インタレース形状信号に対応する符号化信号に対してフ
    レーム単位の動き補償復号化処理を行うためのフレーム
    単位の、被処理マクロブロックに対応する形状動きベク
    トルを、その予測値に基づいて復号化する形状動きベク
    トル復号化装置とを備え、 上記形状動きベクトル復号化装置は、上記処理済マクロ
    ブロックのカラー動きベクトルがフレーム単位の動きベ
    クトルであるとき、上記被処理マクロブロックに対応す
    る形状動きベクトルの予測値を、処理済マクロブロック
    に対応するカラー動きベクトル及び形状動きベクトルに
    基づいて生成し、上記処理済マクロブロックのカラー動
    きベクトルがフィールド単位の動きベクトルであると
    き、上記被処理マクロブロックに対応する形状動きベク
    トルの予測値を、処理済マクロブロックに対応するフレ
    ーム単位の形状動きベクトルのみに基づいて生成する形
    状動きベクトル予測器を有することを特徴とする画像復
    号化装置。
  6. 【請求項6】 所定の画像空間に含まれる個々の物体に
    対応する、該物体をカラー表示するためのカラー信号及
    び該物体の形状を示す形状信号を含むインタレースもく
    しは非インタレース画像信号に対応する画像符号化信号
    を受け、該画像符号化信号に対して、フレーム単位及び
    フィールド単位の動き補償復号化処理を含む適応的な復
    号化処理を、上記画像空間を区分する所定数の画素から
    なるマクロブロック毎に施す画像復号化装置であって、 カラー信号の符号化信号に対してフレーム単位あるいは
    フィールド単位の動き補償復号化処理を行うためのフレ
    ーム単位あるいはフィールド単位の、被処理マクロブロ
    ックに対応するカラー動きベクトルを、その予測値に基
    づいて符号化するカラー動きベクトル復号化装置と、 非インタレース形状信号の符号化信号に対してフレーム
    単位の動き補償復号化処理を行うためのフレーム単位
    の、被処理マクロブロックに対応する形状動きベクトル
    を、その予測値に基づいて復号化する形状動きベクトル
    復号化装置とを備え、 上記形状動きベクトル復号化装置は、上記画像符号化信
    号として非インタレース画像信号に対応する画像符号化
    信号を受けたとき、上記被処理マクロブロックに対応す
    る形状動きベクトルの予測値を、処理済マクロブロック
    に対応するカラー動きベクトル及び形状動きベクトルに
    基づいて生成し、上記画像符号化信号としてインタレー
    ス画像信号に対応する画像符号化信号を受けたとき、上
    記被処理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの
    予測値を、処理済マクロブロックに対応するフレーム単
    位の形状動きベクトルのみに基づいて生成する形状動き
    ベクトル予測器を有することを特徴とする画像復号化装
    置。
  7. 【請求項7】 所定の画像空間に含まれる個々の物体に
    対応するインタレース画像信号を、フレーム単位及びフ
    ィールド単位の動き補償符号化処理を含む適応的な符号
    化処理により、上記画像空間を区分する所定数の画素か
    らなるマクロブロック毎に符号化する画像符号化方法で
    あって、 上記画像信号に含まれる物体の形状を示すインタレース
    形状信号に対してフレーム単位の動き補償符号化処理を
    行うための形状動きベクトルを、その予測値に基づいて
    各マクロブロック毎に符号化する形状動きベクトル符号
    化処理と、 上記画像信号に含まれる物体をカラー表示するためのイ
    ンタレースカラー信号に対してフィールド単位の動き補
    償符号化処理を行うためのフィールド単位のカラー動き
    ベクトルをフレーム単位のカラー動きベクトルに変換す
    るカラー動きベクトル変換処理とを含み、 該形状動きベクトル符号化処理では、 被処理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予
    測値を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベク
    トル及びカラー動きベクトルを参照して生成する際、上
    記処理済マクロブロックに対応するカラー動きベクトル
    がフィールド単位の動きベクトルである場合、該処理済
    マクロブロックのカラー動きベクトルを上記カラー動き
    ベクトル変換処理により変換して得られたフレーム単位
    のカラー動きベクトルを参照することを特徴とする画像
    符号化方法。
  8. 【請求項8】 所定の画像空間に含まれる個々の物体に
    対応するインタレース画像信号を、フレーム単位及びフ
    ィールド単位の動き補償符号化処理を含む適応的な符号
    化処理により、上記画像空間を区分する所定数の画素か
    らなるマクロブロック毎に符号化する画像符号化方法で
    あって、 上記画像信号に含まれる物体をカラー表示するためのイ
    ンタレースカラー信号に対してフレーム単位,あるいは
    フィールド単位の動き補償符号化処理を行うためのフレ
    ーム単位,あるいはフィールド単位のカラー動きベクト
    ルを、その予測値に基づいて各マクロブロック毎に符号
    化するカラー動きベクトル符号化処理と、 上記画像信号に含まれる物体の形状を示すインタレース
    形状信号に対してフレーム単位の動き補償符号化処理を
    行うための形状動きベクトルを、その予測値に基づいて
    各マクロブロック毎に符号化する形状動きベクトル符号
    化処理とを含み、 該形状動きベクトル符号化処理では、 上記処理済マクロブロックに対応するカラー動きベクト
    ルがフレーム単位の動きベクトルであるとき、被処理マ
    クロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値を、
    処理済マクロブロックに対応する形状動きベクトル及び
    カラー動きベクトルを参照して生成し、上記処理済マク
    ロブロックに対応するカラー動きベクトルがフィールド
    単位の動きベクトルであるとき、被処理マクロブロック
    に対応する形状動きベクトルの予測値を、該処理済マク
    ロブロックに対応する形状動きベクトルのみを参照して
    生成することを特徴とする画像符号化方法。
  9. 【請求項9】 所定の画像空間に含まれる個々の物体に
    対応するインタレースもしくは非インタレース画像信号
    を、フレーム単位及びフィールド単位の動き補償符号化
    処理を含む適応的な符号化処理により、上記画像空間を
    区分する所定数の画素からなるマクロブロック毎に符号
    化する画像符号化方法であって、 上記画像信号に含まれる物体をカラー表示するためのカ
    ラー信号に対してフレーム単位,あるいはフィールド単
    位の動き補償符号化処理を行うためのフレーム単位,あ
    るいはフィールド単位のカラー動きベクトルを、その予
    測値に基づいて各マクロブロック毎に符号化するカラー
    動きベクトル符号化処理と、 上記画像信号に含まれる物体の形状を示す非インタレー
    ス形状信号に対してフレーム単位の動き補償符号化処理
    を行うための形状動きベクトルを、その予測値に基づい
    て各マクロブロック毎に符号化する形状動きベクトル符
    号化処理とを含み、 上記形状動きベクトル符号化処理では、 上記画像信号が非インタレース画像信号であるとき、被
    処理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予測
    値を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベクト
    ル及びカラー動きベクトルを参照して生成し、 上記画像信号がインタレース画像信号であるとき、被処
    理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値
    を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベクトル
    のみを参照して生成することを特徴とする画像符号化方
    法。
  10. 【請求項10】 所定の画像空間に含まれる個々の物体
    に対応するインタレース画像信号に対応する画像符号化
    信号を、フレーム単位及びフィールド単位の動き補償復
    号化処理を含む適応的な復号化処理により、上記画像空
    間を区分する所定数の画素からなるマクロブロック毎に
    復号化する画像復号化方法であって、 上記画像信号に含まれる物体の形状を示すインタレース
    形状信号に対応する符号化信号に対してフレーム単位の
    動き補償復号化処理を行うための形状動きベクトルを、
    その予測値に基づいて各マクロブロック毎に復号化する
    形状動きベクトル復号化処理と、 上記画像信号に含まれる物体をカラー表示するためのイ
    ンタレースカラー信号に対応する符号化信号に対してフ
    ィールド単位の動き補償復号化処理を行うためのフィー
    ルド単位のカラー動きベクトルをフレーム単位のカラー
    動きベクトルに変換するカラー動きベクトル変換処理と
    を含み、 上記形状動きベクトル復号化処理では、 被処理マクロブロックに対応する形状動きベクトルの予
    測値を、処理済マクロブロックに対応する形状動きベク
    トル及びカラー動きベクトルを参照して生成する際、上
    記処理済マクロブロックに対応するカラー動きベクトル
    がフィールド単位の動きベクトルである場合、該処理済
    マクロブロックのカラー動きベクトルを上記カラー動き
    ベクトル変換処理により変換して得られたフレーム単位
    のカラー動きベクトルを参照することを特徴とする画像
    復号化方法。
  11. 【請求項11】 所定の画像空間に含まれる個々の物体
    に対応するインタレース画像信号に対する画像符号化信
    号を、フレーム単位及びフィールド単位の動き補償復号
    化処理を含む適応的な復号化処理により、上記画像空間
    を区分する所定数の画素からなるマクロブロック毎に復
    号化する画像復号化方法であって、 上記画像信号に含まれる物体をカラー表示するためのイ
    ンタレースカラー信号に対応する符号化信号に対してフ
    レーム単位,あるいはフィールド単位の動き補償復号化
    処理を行うためのフレーム単位,あるいはフィールド単
    位のカラー動きベクトルを、その予測値に基づいて各マ
    クロブロック毎に復号化するカラー動きベクトル復号化
    処理と、 上記画像信号に含まれる物体の形状を示すインタレース
    形状信号に対応する符号化信号に対してフレーム単位の
    動き補償復号化処理を行うための形状動きベクトルを、
    その予測値に基づいて各マクロブロック毎に復号化する
    形状動きベクトル復号化処理とを含み、 上記形状動きベクトル復号化処理では、 上記処理済マクロブロックに対応するカラー動きベクト
    ルがフレーム単位の動きベクトルであるとき、被処理マ
    クロブロックに対応する形状動きベクトルの予測値を、
    処理済マクロブロックに対応する形状動きベクトル及び
    カラー動きベクトルを参照して生成し、上記処理済マク
    ロブロックに対応するカラー動きベクトルがフィールド
    単位の動きベクトルであるとき、被処理マクロブロック
    に対応する形状動きベクトルの予測値を、該処理済マク
    ロブロックに対応する形状動きベクトルのみを参照して
    生成することを特徴とする画像復号化方法。
  12. 【請求項12】 所定の画像空間に含まれる個々の物体
    に対応するインタレースもしくは非インタレース画像信
    号に対する画像符号化信号を、フレーム単位及びフィー
    ルド単位の動き補償復号化処理を含む適応的な復号化処
    理により、上記画像空間を区分する所定数の画素からな
    るマクロブロック毎に復号化する画像復号化方法であっ
    て、 上記画像信号に含まれる物体をカラー表示するためのカ
    ラー信号に対応する符号化信号に対してフレーム単位,
    あるいはフィールド単位の動き補償復号化処理を行うた
    めのフレーム単位,あるいはフィールド単位のカラー動
    きベクトルを、その予測値に基づいて各マクロブロック
    毎に復号化するカラー動きベクトル復号化処理と、 上記画像信号に含まれる物体の形状を示す非インタレー
    ス形状信号に対応する符号化信号に対してフレーム単位
    の動き補償復号化処理を行うための形状動きベクトル
    を、その予測値に基づいて各マクロブロック毎に復号化
    する形状動きベクトル復号化処理とを含み、 上記形状動きベクトル復号化処理では、 上記画像符号化信号が非インタレース画像信号に対応す
    る画像符号化信号であるとき、被処理マクロブロックに
    対応する形状動きベクトルの予測値を、処理済マクロブ
    ロックに対応する形状動きベクトル及びカラー動きベク
    トルを参照して生成し、 上記画像符号化信号がインタレース画像信号に対応する
    画像符号化信号であるとき、被処理マクロブロックに対
    応する形状動きベクトルの予測値を、処理済マクロブロ
    ックに対応する形状動きベクトルのみを参照して生成す
    ることを特徴とする画像復号化方法。
  13. 【請求項13】 画像処理プログラムを格納したデータ
    記憶媒体であって、 上記画像処理プログラムは、請求項7記載の画像符号化
    方法による符号化処理をコンピュータに行わせるための
    符号化プログラムであることを特徴とするデータ記憶媒
    体。
  14. 【請求項14】 画像処理プログラムを格納したデータ
    記憶媒体であって、 上記画像処理プログラムは、請求項8記載の画像符号化
    方法による符号化処理をコンピュータに行わせるための
    符号化プログラムであることを特徴とするデータ記憶媒
    体。
  15. 【請求項15】 画像処理プログラムを格納したデータ
    記憶媒体であって、 上記画像処理プログラムは、請求項9記載の画像符号化
    方法による符号化処理をコンピュータに行わせるための
    符号化プログラムであることを特徴とするデータ記憶媒
    体。
  16. 【請求項16】 画像処理プログラムを格納したデータ
    記憶媒体であって、 上記画像処理プログラムは、請求項10記載の画像復号
    化方法による復号化処理をコンピュータに行わせるため
    の復号化プログラムであることを特徴とするデータ記憶
    媒体。
  17. 【請求項17】 画像処理プログラムを格納したデータ
    記憶媒体であって、 上記画像処理プログラムは、請求項11記載の画像復号
    化方法による復号化処理をコンピュータに行わせるため
    の復号化プログラムであることを特徴とするデータ記憶
    媒体。
  18. 【請求項18】 画像処理プログラムを格納したデータ
    記憶媒体であって、 上記画像処理プログラムは、請求項12記載の画像復号
    化方法による復号化処理をコンピュータに行わせるため
    の復号化プログラムであることを特徴とするデータ記憶
    媒体。
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