JPH1130488A - 復水器のホットウェル水位制御装置 - Google Patents

復水器のホットウェル水位制御装置

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JPH1130488A
JPH1130488A JP19641997A JP19641997A JPH1130488A JP H1130488 A JPH1130488 A JP H1130488A JP 19641997 A JP19641997 A JP 19641997A JP 19641997 A JP19641997 A JP 19641997A JP H1130488 A JPH1130488 A JP H1130488A
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JP
Japan
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water level
control valve
condenser
hot well
circulating water
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JP19641997A
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Inventor
Hideki Fujishima
英樹 藤島
Yoshisuke Ishizaki
義介 石崎
Toshiyuki Takahashi
俊行 高橋
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常用の調節弁によるホットウェル水位制御が
不調に陥ったときも、ホットウェル水位をプラントが運
転停止に至らない望ましい水位に保持すること。 【解決手段】 復水器2のホットウェル水位は水位検出
器8によって検出され、検出水位信号として水位調節計
9に入力される。水位調節計9では標準水位(設定値)
との間で偏差が演算され、これに基づいて第1調節弁1
0および第2調節弁14に開度指令信号が出力される。
第1調節弁10の働きが、たとえば弁軸のスティックに
より不調に陥っても、第2調節弁14が正常に機能し、
ホットウェル水位が望ましい水位に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地熱発電プラントに
係り、特にホットウェル内の循環水水位を一定に保つた
めに復水器に付設して用いられる復水器のホットウェル
水位制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地熱発電プラントにおいてはタ
ービン排気を凝縮させる復水器として直接接触式復水器
が用いられる。すなわち、ここでタービン排気と冷却媒
体としての冷却水は固定伝熱壁を介することなく直接接
触し、冷却された蒸気が凝縮して復水となり、冷却水と
共に復水器のホットウェルに回収されることになる。ホ
ットウェルに集まるのは凝縮した復水に加えて冷却水と
しての水があり、ホットウェル内の復水水位は多量の冷
却水のために大きく変動する。
【0003】復水器の循環水系統およびホットウェル水
位制御の典型的な例を図面を参照して説明する。図5に
おいて、タービン1内で膨張を終えた蒸気は排気として
復水器2に流入し、後記の冷却塔からの冷却水(以下、
循環水と称する)と直接接触し、復水となって循環水と
共にホットウェルに落下する。この高温の循環水は循環
水ポンプ3によって抽出され、戻り用循環水管4および
各分岐管5を通して冷却塔6に導かれる。ここで、循環
水は冷たい大気によって冷却され、下部のリザーバに落
下する。この低温の循環水は供給用循環水管7を通して
復水器2に導かれ、器内を流れる排気中に吹き出し、こ
れを冷却するように構成されている。
【0004】一方、復水器2のホットウェル水位は水位
検出器8によって検出され、検出水位信号として水位調
節計9に入力される。水位調節計9では標準水位(設定
値)との間で偏差が演算され、たとえば検出水位信号が
設定値よりも大きいとき、循環水管4の経路の調節弁1
0を開くように、また、検出水位信号が設定値よりも小
さいときは、調節弁10を閉じるように開度指令信号が
出力されるようになっている。なお、図中、符号11は
循環水スプレー弁であり、冷却塔6内に循環水を噴霧す
るために備えられる。また、符号12は循環水止め弁で
あり、循環水の流れを止めるためのものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した復水器2のホ
ットウェル水位は復水器2に導入される多量の循環水の
ために変動が激しく、特に何らかの原因によりホットウ
ェル水位制御が不調に陥り、ホットウェルから流出する
循環水量が減少すると、ホットウェル水位が急上昇し、
数十秒でタービン1の排気室に達し、タービン1の羽根
が循環水と触れてしまう危険性がある。一方、ホットウ
ェルから流出する循環水量が増大すると、数十秒のうち
に循環水ポンプ3の停止に至る異常水位低下に見舞われ
る。
【0006】このようなホットウェル水位制御の不調は
循環水量を調節する調節弁10の働きに何らかの異常が
生じて起こるものが大部分であり、たとえ調節弁10の
働きに異常が生じても、これを別の手段によって支援す
ることが求められている。
【0007】そこで、本発明の目的は常用の調節弁によ
るホットウェル水位制御が不調に陥ったときも、ホット
ウェル水位をプラントが運転停止に至らない望ましい水
位に保持することのできる復水器のホットウェル水位制
御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る発明は復水器から冷却塔に導かれる循
環水量を調節する第1調節弁と、復水器のホットウェル
水位を検出する水位検出器と、予め決められた設定値と
水位検出器からの検出水位信号との偏差に基づいて第1
調節弁の開度を決める開度指令信号をつくる水位調節計
とを具備してなる復水器のホットウェル水位制御装置に
おいて、復水器のホットウェルから冷却塔に導かれる循
環水量を第1調節弁と並列の経路で第1調節弁と協働し
て調節する第1調節弁を備えることを特徴とするもので
ある。
【0009】上記構成からなるホットウェル水位制御装
置においては第1調節弁が何らかの原因により不調に陥
ったときも、第2調節弁がこれに代わってホットウェル
水位を望ましい水位に保つように循環水量を調節する。
これによりホットウェル水位は警報が出力される高水位
まで上昇せず、あるいは低水位まで降下せず、プラント
は運転停止を強いられることなく、継続して運転するこ
とができる。
【0010】さらに、請求項2に係る発明は復水器から
冷却塔に導かれる循環水量を調節する第1調節弁と、復
水器のホットウェル水位を検出する水位検出器と、予め
決められた設定値と水位検出器からの検出水位信号との
偏差に基づいて第1調節弁の開度を決める開度指令信号
をつくる水位調節計とを具備してなる復水器のホットウ
ェル水位制御装置において、復水器のホットウェルから
冷却塔に導かれる循環水量を第1調節弁に代わり単独に
調節する非常用調節弁と、予め決められた設定値と水位
検出器からの検出水位信号との偏差に基づいて非常用調
節弁の開度を決める開度指令信号をつくる非常用水位調
節計と、第1調節弁の動作に異常が発生したとき、ホッ
トウェル水位制御を水位調節計から非常用水位調節計に
切り換える手段とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0011】上記構成からなるホットウェル制御装置に
おいては第1調節弁が何らかの原因により不調に陥った
ときも、非常用調節弁がこれに代わってホットウェル水
位を望ましい水位に保つように循環水量を調節する。こ
れによりホットウェル水位は警報が出力される高水位ま
で上昇せず、あるいは低水位まで下がらず、プラントは
運転停止を強いられることなく、引き続き運転すること
ができる。
【0012】また、請求項3に係る発明は復水器から冷
却塔に導かれる循環水量を調節する第1調節弁と、復水
器のホットウェル水位を検出する水位検出器と、予め決
められた設定値と水位検出器からの検出水位信号との偏
差に基づいて第1調節弁の開度を決める開度指令信号を
つくる水位調節計とを具備してなる復水器のホットウェ
ル水位制御装置において、冷却塔から復水器に導かれる
循環水量を調節する非常用調節弁と、予め決められた設
定値と前記水位検出器からの検出水位信号との偏差に基
づいて非常用調節弁の開度を決める開度指令信号をつく
る非常用水位調節計と、第1調節弁の動作に異常が発生
したとき、ホットウェル水位制御を水位調節計から非常
用水位調節計に切り換える手段とを備えることを特徴と
するものである。
【0013】上記構成からなるホットウェル水位制御装
置においては第1調節弁が何らかの原因により不調に陥
ったときも、非常用調節弁がこれに代わってホットウェ
ル水位を望ましい水位に保つように循環水量を調節す
る。これによりホットウェル水位は警報が出力される高
水位まで上昇せず、あるいは低水位まで降下せず、プラ
ントは運転停止を強いられることなく継続して運転する
ことができる。
【0014】さらに、請求項4に係る発明は復水器から
冷却塔に導かれる循環水量を調節する第1調節弁と、復
水器のホットウェル水位を検出する水位検出器と、予め
決められた設定値と水位検出器からの検出水位信号との
偏差に基づいて第1調節弁の開度を決める開度指令信号
をつくる水位調節計とを具備してなる復水器のホットウ
ェル水位制御装置において、復水器のホットウェルから
導かれる循環水を互いに独立した経路を通して冷却塔内
に噴霧する複数個の循環水スプレー弁と、予め決められ
た設定値と水位検出器からの検出水位信号との偏差に基
づいて操作すべき循環水スプレー弁の個数を決め、この
決められた数の循環水スプレー弁を開くように開放信号
を出力する循環水スプレー弁制御器と、第1調節弁の動
作に異常が発生したとき、ホットウェル水位制御を水位
調節計から循環水スプレー弁制御器に切り換える手段と
を備えることを特徴とするものである。
【0015】上記構成からなるホットウェル水位制御装
置においては第1調節弁が何らかの原因により不調に陥
ったときも、複数個の循環水スプレー弁がこれに代わっ
てホットウェルの水位を望ましい水位に保つように循環
水量を調節する。これによりホットウェル水位は警報が
出力される高水位まで上昇せず、あるいは低水位まで下
がらず、プラントは運転停止を強いられることなく引き
続き運転することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1において、循環水管4には調
節弁(以下、第1調節弁と称する)10を迂回するバイ
パス管13が設けられており、この経路内に第2調節弁
14が設けられている。第1調節弁10と協働する第2
調節弁14は水位調節計9と結ばれ、検出水位信号と、
設定値との偏差に応じて開度が変わり、バイパス管13
側を流れる循環水量が調節されるようになっている。
【0017】本実施の形態は上記構成からなり、復水器
2の運転中、水位調節計9からの開度指令信号が第1調
節弁10および第2調節弁14双方に出力される。この
とき、第1調節弁10および第2調節弁14の開度は開
度指令信号に応じて変化し、循環水管4およびバイパス
管13を通る循環水量が調節される。
【0018】すなわち、第1および第2調節弁10、1
4の双方が正常に機能している間、循環水量は常に適正
に保持され、これによりホットウェル内の水位は標準水
位を保っている。
【0019】一方、復水器2の運転中、たとえば第1調
節弁10の弁軸においてスティックが発生し、第1調節
弁10の働きが不調に陥り、第1調節弁10がそのとき
の、たとえば比較的少量の循環水が流動する開度で固定
され、ホットウェルから抽出される循環水量が減少す
る。このとき、第1調節弁10の働きが不調に陥って
も、第2調節弁14は正常に機能しており、第1調節弁
10での流量の減少に伴って一時的にホットウェル水位
が上昇しても水位調節計9から与えられる開度指令信号
で第2調節弁14の開度がより大きく開き、ホットウェ
ル水位は警報が出力される高水位までは上昇しない。こ
れにより復水器2は引き続き運転を続けることができ
る。
【0020】また、スティック発生時に、多量の循環水
が流動する開度で固定された場合、一時的にホットウェ
ル水位は低下するものの、第2調節弁14の開度がより
小さくなるように絞れるので、ホットウェル水位は警報
が出力される低水位までは下がらず、このときも警報は
出力されず、復水器2は引き続き運転を続けることがで
きる。
【0021】かくして、本実施の形態においては第1調
節弁4が何らかの原因により不調に陥ったときも、同等
の機能を備えた第2調節弁14によってホットウェル水
位を望ましい水位に保つことができる。したがって、プ
ラントは運転停止を強いられることなく引き続き運転す
ることが可能である。
【0022】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図2において、循環水管4には第1調節弁10を迂
回するバイパス管13が設けられており、そこに経路内
を流れる循環水量を調節する非常用調節弁15が設けら
れている。また、水位調節計9と同様な設定値と水位検
出器8からの検出水位信号との偏差を求めて開度指令信
号をつくる非常用水位調節計16が設けられる。この非
常用水位調節計16は開度指令信号を入力する非常用調
節弁15と結ばれている。
【0023】さらに、2つの水位調節計9、16の間で
ホットウェル水位制御を切り換える切り換え器17が設
けられる。この切り換え器17は入力端が第1調節弁1
0の弁軸で、たとえばスティック等の異常が発生したと
き、動作異常信号を出力する動作異常検出器18と結ば
れ、出力端は水位調節計9および非常用水位調節計16
とそれぞれ接続されている。
【0024】本実施の形態は上記構成からなり、復水器
2の運転中、水位調節計9からの開度指令信号が第1調
節弁10に出力され、その開度が開度指令信号に応じて
変化し、循環水管4を通る循環水量が調節される。すな
わち、第1調節弁10が正常に機能している間、循環水
量は常に適正に保持され、これによりホットウェル内の
水位は標準水位を保っている。
【0025】一方、復水器2の運転中、たとえば第1調
節弁10の弁軸でスティックが発生し、第1調節弁10
の働きが不調に陥ると、動作異常検出器18がこの異常
を検出する。この動作異常信号は切り換え器17に伝送
され、切り換え器17から水位調節計9を開路し、同時
に非常用水位調節計16を閉路するように切り換え信号
が出力される。
【0026】非常用水位調節計16には水位検出器8か
らの検出水位信号が入力され、そこで、設定値と検出水
位信号との偏差が求められ、開度指令信号が非常用調節
弁15に出力される。このため、非常用調節弁15が開
き、これまで循環水量を調節していた第1調節弁10に
代わって非常用調節弁15がバイパス管13を通る循環
水量を調節する。
【0027】第1調節弁10でのスティックの発生時
に、たとえば比較的少量の循環水量が流動する開度で固
定された場合、一時的にホットウェル水位が上昇する
が、非常用調節弁15が大きく開くので、冷却塔6への
循環水量は低下せずに確保され、ホットウェル水位は高
水位までは上昇せず、警報は出力されない。これにより
復水器2は引き続き運転を続けることができる。
【0028】また、スティック発生時に、比較的多量の
循環水が流動する開度で固定された場合、一時的にホッ
トウェル水位が低下するものの、最初、非常用調節弁1
5が僅かに開き、その後、偏差に応じて次第に開度が増
すように開くので、ホットウェル水位は低水位までは降
下せず、このときも警報は出力されない。
【0029】このように本実施の形態においても、第1
調節弁4が何らかの原因により不調に陥ったときも、同
等の機能を備えた非常用調節弁15によってホットウェ
ル水位を望ましい水位に保つことができる。したがっ
て、プラントは運転停止を強いられず、継続して運転す
ることが可能になる。
【0030】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図3において、供給用循環水管7の経路にはそこを
流れる循環水量を調節する非常用調節弁19が設けられ
ている。また、水位調節計9と同様な設定値と水位検出
器8から検出水位信号との偏差を演算して開度指令信号
をつくる非常用水位調節計20が設けられ、この水位調
節計20は開度指令信号を入力する非常用調節弁19と
接続されている。さらに、2つの水位調節計9、20の
間でホットウェル水位制御を切り換える切り換え器21
が設けられる。この切り換え器21は入力端が第1調節
弁10の弁軸で、たとえばスティック等の異常が発生し
たとき、動作異常信号を出力する動作異常検出器18と
結ばれ、出力端は水位調節計9および非常用水位調節計
20とそれぞれ接続されている。
【0031】本実施の形態は上記構成からなり、復水器
2の運転中、水位調節計9からの開度指令信号が第1調
節弁10に出力され、その開度が開度指令信号に応じて
変化し、循環水管4を通る循環水量が調節される。すな
わち、第1調節弁10が正常に機能している間、循環水
量は常に適正に保持され、これによりホットウェル内の
水位は標準水位を保っている。なお、この循環水が循環
する間、供給用循環水管7の循環水止め弁12は図示し
ない制御装置からの信号によりその開度が全開に保持さ
れる。
【0032】一方、復水器2の運転中、たとえば第1調
節弁10の弁軸においてスティックが発生し、第1調節
弁10の働きが不調に陥ると、動作異常検出器18がこ
の異常を検出する。この動作異常信号は切り換え器21
に送られ、切り換え器21から水位調節計9を回路し、
同時に非常用水位調節計20を閉路するように切り換え
信号が出力される。
【0033】非常用水位調節計20には水位検出器8か
らの検出水位信号が入力され、そこで設定値と検出水位
信号との偏差が演算される。ここで、得られた偏差に基
づいて開度指令信号がつくられ、非常用調節弁19に出
力される。このため、非常用調節弁19が開き、これま
で循環水量を調節していた第1調節弁10に代わって非
常用調節弁19が復水器2に流入する循環水量を調節す
る。
【0034】第1調節弁10でのスティック発生時に、
たとえば比較的少量の循環水量が流動する開度で固定さ
れた場合、一時的にホットウェル水位が上昇するが、非
常用調節弁19が大きく開くので、冷却塔6への循環水
量は低下せずに確保され、ホットウェル水位は高水位ま
では上昇せず、警報は出力されない。これにより復水器
2は引き続き運転を続けることができる。
【0035】また、スティック発生時に、比較的多量の
循環水が流動する開度で固定された場合、一時的にホッ
トウェル水位が低下するものの、最初、非常用調節弁1
9が僅かに開き、その後、偏差に応じて次第に開度が増
すように開くので、ホットウェル水位は低水位までは降
下せず、このときも警報は出力されない。
【0036】このように本実施の形態においても、第1
調節弁10が何らかの原因により不調に陥ったときも、
同等の機能を備えた非常用調節弁19によってホットウ
ェル水位を望ましい水位に保つことができる。したがっ
て、プラントは運転停止を強いられず、引き続き運転す
ることが可能になる。
【0037】さらに、上記実施の形態と異なる実施の形
態を説明する。図4において、ホットウェル水位制御装
置は循環水を噴霧する循環水スプレー弁11の操作個数
を制御する循環水スプレー弁制御器22を有する。この
循環水スプレー弁制御装置22は設定値と水位検出器8
からの検出水位信号との偏差を演算し、操作すべき循環
水スプレー弁11の個数を決定し、その数に見合う循環
水スプレー弁11のための開放信号をつくるもので、す
べての循環水スプレー弁11と接続されている。また、
この循環水スプレー弁制御器22は循環水管7の循環水
止め弁12の開度を予め決められた開度に調節する開度
設定器を備える。
【0038】さらに、水位調節計9と循環水スプレー弁
制御器22との間でホットウェル水位制御を切り換える
切り換え器23が設けられる。この切り換え器23は入
力端が第1調節弁10の弁軸で、たとえばスティック等
の異常が発生したとき、動作異常信号を出力する動作異
常検出器18と接続され、出力端は水位調節計9および
循環水スプレー弁制御装置22とそれぞれ結ばれてい
る。
【0039】本実施の形態は上記構成からなり、復水器
2の運転中、水位調節計9からの開度指令信号が第1調
節弁10に出力され、その開度が開度指令信号に応じて
変化し、循環水管4を通る循環水量が調節される。すな
わち、第1調節弁10が正常に機能している間、循環水
量は常に適正に保持され、これによりホットウェル内の
水位は標準水位を保っている。
【0040】一方、復水器2の運転中、たとえば第1調
節弁10の弁軸でスティックが発生し、第1調節弁10
の働きが不調に陥ると、動作異常検出器18がこの異常
を検出する。この動作異常信号は切り換え器23に送ら
れ、切り換え器23から水位調節計9を閉路し、同時に
循環水スプレー弁制御器22を閉路するように切り換え
信号が出力される。
【0041】循環水スプレー弁制御器22が立ち上がる
と、開度設定器により循環水止め弁12の開度がそれま
での開度から予め決められた開度に絞られる。さらに、
設定値と検出水位信号との偏差が演算され、操作すべき
循環水スプレー弁11の個数が決定され、この決められ
た数に応じて循環水スプレー弁11を開く開放信号が出
力される。このため、たとえば3個の循環水スプレー弁
11が開き、第1調節弁10に代わって循環水スプレー
弁11が戻り用循環水管4を流れる循環水量を調節す
る。
【0042】第1調節弁10でのスティック発生時に、
たとえば比較的少量の循環水が流動する開度で固定され
た場合、一時的にホットウェル水位が上昇するが、3個
の循環水スプレー弁11が同時に開くので、ホットウェ
ルから冷却塔6への循環水量は低下せずに確保され、ホ
ットウェル水位は高水位までは上昇せず、警報は出力さ
れない。これにより復水器2は引き続き運転を続けるこ
とができる。
【0043】また、スティック発生時に比較的多量の循
環水が流動する開度で固定された場合、一時的にホット
ウェル水位が低下するものの、まず1個の循環水スプレ
ー弁11が開き、偏差がより零に近づいたとき、2個目
の循環水スプレー弁11が開くので、ホットウェル水位
は低水位までは下がらず、このときも警報は出力されな
い。
【0044】このように本実施の形態においても第1調
節弁10が何らかの原因により不調に陥ったときも、ホ
ットウェル水位に見合う数だけ開放される循環水スプレ
ー弁11によってホットウェル水位を望ましい水位に保
つことができる。したがってプラントは運転停止を強い
られず、継続して運転することが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明は常用の調節
弁によるホットウェル水位制御が不調に陥ったときも、
これに代わる第2調節弁、あるいは非常用調節弁もしく
は複数個の循環水スプレー弁が循環水量を調節するの
で、ホットウェル水位は警報が出力される高水位まで上
昇せず、あるいは低水位まで降下せず、プラントを継続
して運転をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による復水器のホットウェル水位制御装
置を示す構成図。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図5】従来のホットウェル水位制御装置を示す構成
図。
【符号の説明】
2 復水器 6 冷却塔 8 水位検出器 9 水位調節計 10 第1調節弁 14 第2調節弁 15、19 非常用調節弁 16、20 非常用水位調節計 17、21、23 切り換え器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊行 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復水器から冷却塔に導かれる循環水量を
    調節する第1調節弁と、前記復水器のホットウェル水位
    を検出する水位検出器と、予め決められた設定値と前記
    水位検出器からの検出水位信号との偏差に基づいて前記
    第1調節弁の開度を決める開度指令信号をつくる水位調
    節計とを具備してなる復水器のホットウェル水位制御装
    置において、前記復水器のホットウェルから前記冷却塔
    に導かれる循環水量を前記第1調節弁と並列の経路で該
    第1調節弁と協働して調節する第1調節弁を備え、前記
    第1調節弁の動作に異常が発生したとき、正常に機能し
    ている前記第2調節弁で循環水量を調節するようにした
    ことを特徴とする復水器のホットウェル水位制御装置。
  2. 【請求項2】 復水器から冷却塔に導かれる循環水量を
    調節する第1調節弁と、前記復水器のホットウェル水位
    を検出する水位検出器と、予め決められた設定値と前記
    水位検出器からの検出水位信号との偏差に基づいて前記
    第1調節弁の開度を決める開度指令信号をつくる水位調
    節計とを具備してなる復水器のホットウェル水位制御装
    置において、前記復水器のホットウェルから前記冷却塔
    に導かれる循環水量を前記第1調節弁に代わり単独に調
    節する非常用調節弁と、予め決められた設定値と前記水
    位検出器からの検出水位信号との偏差に基づいて前記非
    常用調節弁の開度を決める開度指令信号をつくる非常用
    水位調節計と、前記第1調節弁の動作に異常が発生した
    とき、ホットウェル水位制御を前記水位調節計から前記
    非常用水位調節計に切り換える手段とを備えることを特
    徴とする復水器のホットウェル水位制御装置。
  3. 【請求項3】 復水器から冷却塔に導かれる循環水量を
    調節する第1調節弁と、前記復水器のホットウェル水位
    を検出する水位検出器と、予め決められた設定値と前記
    水位検出器からの検出水位信号との偏差に基づいて前記
    第1調節弁の開度を決める開度指令信号をつくる水位調
    節計とを具備してなる復水器のホットウェル水位制御装
    置において、前記冷却塔から前記復水器に導かれる循環
    水量を調節する非常用調節弁と、予め決められた設定値
    と前記水位検出器からの検出水位信号との偏差に基づい
    て前記非常用調節弁の開度を決める開度指令信号をつく
    る非常用水位調節計と、前記第1調節弁の動作に異常が
    発生したとき、ホットウェル水位制御を前記水位調節計
    から前記非常用水位調節計に切り換える手段とを備える
    ことを特徴とする復水器のホットウェル水位制御装置。
  4. 【請求項4】 復水器から冷却塔に導かれる循環水量を
    調節する第1調節弁と、前記復水器のホットウェル水位
    を検出する水位検出器と、予め決められた設定値と前記
    水位検出器からの検出水位信号との偏差に基づいて前記
    第1調節弁の開度を決める開度指令信号をつくる水位調
    節計とを具備してなる復水器のホットウェル水位制御装
    置において、前記復水器のホットウェルから導かれる循
    環水を互いに独立した経路を通して前記冷却塔内に噴霧
    する複数個の循環水スプレー弁と、予め決められた設定
    値と前記水位検出器からの検出水位信号との偏差に基づ
    いて操作すべき前記循環水スプレー弁の個数を決め、こ
    の決められた数の該循環水スプレー弁を開くように開放
    信号を出力する循環水スプレー弁制御器と、前記第1調
    節弁の動作に異常が発生したとき、ホットウェル水位制
    御を前記水位調節計から前記循環水スプレー弁制御器に
    切り換える手段とを備えることを特徴とする復水器のホ
    ットウェル水位制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010169285A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Nippon Steel Engineering Co Ltd 空冷式蒸気復水装置
EP2610444A3 (en) * 2011-10-04 2014-07-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Condenser for axial flow exhaust type steam turbine and geothermal power plant having the same
CN113819070A (zh) * 2020-10-30 2021-12-21 湖北华电江陵发电有限公司 一种汽轮机组凝结水泵变频优化节能方法及***

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