JPH11222976A - 熨斗瓦及び棟構造 - Google Patents

熨斗瓦及び棟構造

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JPH11222976A
JPH11222976A JP3973398A JP3973398A JPH11222976A JP H11222976 A JPH11222976 A JP H11222976A JP 3973398 A JP3973398 A JP 3973398A JP 3973398 A JP3973398 A JP 3973398A JP H11222976 A JPH11222976 A JP H11222976A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、熨斗瓦、瓦屋根の棟構造の改良に
関する発明及び瓦屋根上に温水器等を設置する際に使用
する設置具の改良に関する発明である。 【構成】 本発明は、上記の課題を解決するために、表
面及び背面に2対の突条を平行に突設し、前記背面の2
対の突条間には分割条溝を設けるとともに、左右両端に
係止溝を有する左右垂下部を形成したことを特徴とする
熨斗瓦、所定の位置にネジ山が形成されている芯棒と、
前記芯棒に螺合させる各ナットと、カバ−と、前記カバ
−内に取り付ける防水材と、前記防水材に係止される挿
通孔を有するプレ−トと、垂木及び野地板に固定する固
定板とからなることを特徴とする設置具及び所定の位置
にネジ山が形成されている芯棒と、前記芯棒に螺合させ
る各ナットと、カバ−と、前記カバ−内に取り付ける防
水材と、前記防水材に係止される挿通孔を有するプレ−
トと、垂木及び野地板に固定する固定板とからなること
を特徴とする設置具の構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熨斗瓦、瓦屋根の棟構
造の改良に関する発明及び瓦屋根上に温水器等を設置す
る際に使用する設置具の改良に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、瓦屋根の棟構造は、特開平7−1
19250号に記載されているように、円瓦、熨斗瓦等
を積み重ねて、積み重ねられた前記円瓦及び熨斗瓦とを
一緒に針金で縛りつけた構造であった。
【0003】また、瓦屋根上に温水器や発電するための
太陽電池板等を設置するための適切な設置具は存在しな
かっために、瓦屋根の瓦を剥して垂木や野地板に直接に
釘を打ち込み、温水器や太陽電池板を瓦屋根上に固定し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
瓦屋根の棟構造では、地震の振動や台風の強風により棟
瓦を構成する円瓦や熨斗瓦等が崩れたり、吹き飛んだ
り、円瓦や熨斗瓦の位置がずれて雨漏りがしたりすると
の欠点があった。
【0005】また、瓦屋根の瓦を取り除いて又は除かず
に、新たに温水器や太陽電池等を瓦屋根上に設置する際
に使用する設置するための適切な設置具がなかったため
に、新たに温水器や太陽電池等を瓦屋根上に設置するこ
とが極めて困難であった。
【0006】そこで、本発明は、上記の課題を解決する
ために、地震の振動にも耐えることができ、台風の強風
にも耐えることができる瓦屋根の棟構造及び瓦屋根に温
水器や太陽電池板等を容易かつ簡単に設置することがで
きるとともに、雨漏りを引き起こすことの無い設置具を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、表面及び背面に2対の突条を平行に突
設し、前記背面の2対の突条間には分割条溝を設けると
ともに、左右両端に係止溝を有する左右垂下部を形成し
たことを特徴とする熨斗瓦及び所定の位置にネジ山が形
成されている芯棒と、前記芯棒に螺合させる各ナット
と、カバ−と、前記カバ−内に取り付ける防水材と、前
記防水材に係止される挿通孔を有するプレ−トと、垂木
及び野地板に固定する固定板とからなることを特徴とす
る設置具の構成とした。
【0008】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明である瓦屋根の棟構造の正面図であ
る。本瓦屋根の棟構造1は、野地板7上に設けられた瓦
棒7aに平瓦6を係止し、前記平瓦6、6上の上面の左
右に面戸8、8を形成するとともに前記平瓦6、6上に
分割熨斗瓦2a、2a、2aを練り土3aを用い、分割
熨斗瓦2a、練り土3a、分割熨斗瓦2a、練り土3a
と交互に積み上げる。
【0009】練り土3aにより積み上げられていて対向
する分割熨斗瓦2a、2a同士を、針金4により縛り付
ける。最下位の分割熨斗瓦2aの一端は、面戸8の上部
を跨ぐように載せる。その上に分割熨斗瓦2aを複数段
積み重ねて、練り土3aを積み上げて練り土3a上に円
瓦3を載せる。
【0010】そして、分割熨斗瓦2a、2a、2a及び
円瓦3を積み上げた後に、最下位の分割熨斗瓦2aの係
止溝13に針金5を係止させて、分割熨斗瓦2a、2
a、2a及び円瓦3、3、3等を縛り付ける。分割熨斗
瓦2aの上面に形成されている突条9、9aは、分割熨
斗瓦2aと分割熨斗瓦2aの間に適当な間隙を保つとと
もに、分割熨斗瓦2aが左右にずれることがないように
するストッパ−となる。
【0011】図2は本発明である瓦屋根の棟構造の他の
実施例の正面図である。本例の瓦屋根の棟構造1aは、
垂木7b上の野地板7、7上に設けられた瓦棒7a、7
aに、平瓦6、6、6、6を係止し、前記平瓦6、6上
に練り土3aを置き、練り土3aの両端に面戸8を形成
する。
【0012】釘16より、棟げた7cに止める場合は、
比較的小さな棟、即ち、3段、4段、5段程度の棟に使
用する。1段目に並べた分割熨斗瓦2a、2aは隣同
士、また対向する分割熨斗瓦2a、2a同士を一本の針
金5で編み上げて連結固定することにより、従来は、分
割熨斗瓦2a、2aを積み上げただけの棟構造であった
ものが、台面部において針金5により連結固定させるこ
とにより、引っ張り強度がうまれ、圧縮は土、練り土、
熨斗瓦により、対応させることで棟構造を強度なもとす
ることができる。
【0013】前記平瓦6、6上に分割熨斗瓦2a、2
a、2aを練り土3aを用い、練り土3a、分割熨斗瓦
2a、練り土3a、分割熨斗瓦2a、練り土3aと交互
に積み上げる。
【0014】練り土3aにより積み上げられる分割熨斗
瓦2a、2a同士を、分割熨斗瓦2a、2aに突設され
ている突条に針金4を掛けて対向する分割熨斗瓦2aと
分割熨斗瓦2aを縛り付ける。最下位の分割熨斗瓦2a
の一端は、面戸8の上部を跨ぐように載せてあり、その
上に分割熨斗瓦2a、2aを積み重ねられていて、練り
土3aを積み上げて練り土3a上に円瓦3が設けられて
いる。
【0015】さらに、円瓦3の上部にパッキン16aを
取り付け、円瓦3に形成されている釘挿通孔に釘16を
分割熨斗瓦2aと分割熨斗瓦2aの間及び練り土3a中
に打ち込み、最後に最下位の分割熨斗瓦2a、2aに形
成されている係止溝13、13に針金5を係止させて、
分割熨斗瓦2a、2a、2a及び円瓦3を緊縛する。
【0016】図2に示すように、釘16を棟げた7cに
打ち込み、針金4、5により熨斗瓦2a及び円瓦3の全
体を締め付けることにより、地震の振動、台風の強風等
に耐えられる構造となる。
【0017】図2a及び2bは瓦屋根の棟構造の他の実
施例を示した図である。図2a及び図2bは瓦屋根の棟
構造の組立工程を示した図であり、図2cは本例の瓦屋
根の棟構造が完成した状態を示した図である。図2a、
図2b及び図2cに示す場合には、棟げた7cに打ち込
んだ釘16に巻き付けた針金16bにより円瓦3の上で
縛り付け固定する場合の構造は大きな棟構造、即ち、7
段、9段、10段以上の棟構造に使用するものである。
【0018】図2a及び図2bに示すように、平瓦6と
平瓦6の間から棟げた7cに針金16bを捲着した釘1
6を打設する。そして、平瓦6、6の上に練り土3aを
置き、前記練り土3a上に分割熨斗瓦2a、2aを置
く。
【0019】そして、分割熨斗瓦2a表面に形成されて
いる突条9と突条9a間を針金4で対向する分割熨斗瓦
2a同士を緊縛し安定させる。前記分割熨斗瓦2a、2
aの前記練り土3a上に分割熨斗瓦2a、2a→練り土
3a→分割熨斗瓦2a、2aの順に交互に積み重ねてい
く。そして、最下位の練り土3aの両端は、こてを用い
て平坦な面戸8を形成する。
【0020】分割熨斗瓦2a、2a、2a、練り土3a
を積み重ねた後に、図2cに示すように、中央に2個所
に孔3b、3bが形成された円瓦3を乗せ、釘16に捲
着した前記針金16bを前記孔3b、3bに挿通させた
後、前記針金16bの上端を巻止する。最下位に位置す
る分割熨斗瓦2aの係止溝13に針金5を係止させ、分
割熨斗瓦2a、2a、2a及び円瓦3、3、3等が風や
地震等によりずれることがないように縛り付ける。
【0021】図3は、本発明である瓦屋根の棟構造の左
側面図である。分割熨斗瓦2a、2a、2a、2a、2
a・・・・・に形成されている係止溝13、13、1
3、13、13、13・・・・に針金5を係止させ、円
瓦3、3、3、3、3、3、3・・・・・の上部で交差
するようにして分割熨斗瓦2a、円瓦3、飾り瓦17等
全体を縛り付ける。符号15は鬼瓦である。
【0022】一般の瓦屋根の棟構造では、練り土3aの
接着力のみで固定されているが、練り土3a又はなんば
んモルタルのようなものは乾燥すると収縮し、ひび割れ
等が起きる。それにより、分割熨斗瓦2a、2aとの接
着力も無くなる。そこで、図3に示すように、1本の針
金5で棟全体を包み込むように縛り上げることで練り土
3aの接着力がなくなっても針金が接着力のかわりをす
る。また、縛り上げる際、分割熨斗瓦2aが隣接する分
割熨斗瓦と針金5により連結されることにより、強度を
高められる。しかも、1本の針金5で棟を巻き上げてい
くので作業も速い。
【0023】図4は、本発明である瓦屋根の棟構造に使
用される熨斗瓦の正面斜視図である。本熨斗瓦2は、や
や湾曲した形状であり、左右両端の下方には垂下部1
1、11aが形成されている。
【0024】前記左右垂下部11、11aには、図4に
示すように、針金5を係止させるための係止溝13、1
3、13、13が形成されている。そして、表面には、
同一方向に平行に2対の突条9、9a、9b、9cがほ
ぼ中央に設けられていているとともに、針金4を挿通す
るための挿通孔14、14が穿設されている。
【0025】図5は本発明である瓦屋根の棟構造に用い
られる熨斗瓦の背面斜視図である。背面には、図に示す
ように、分割条溝12が形成され、前記切断用条溝12
を中心にして2対の突条10、10a、10b、10c
が対向して設けられているとともに、針金4を挿通する
ための貫通孔14、14がある。
【0026】図6は図4中のA−A線に沿った縦断面
図、図6aは中央部の条溝で切断した状態の縦断面図で
ある。熨斗瓦2を中央に形成されている切断用条溝12
及び挿通孔14、14上から金槌等で叩くと切断用条溝
12から真二つに割れ、分割熨斗瓦2a、2aができ
る。
【0027】図7は本発明である瓦屋根の棟構造の切断
熨斗瓦同士を針金で縛りつけ方法の平面図、図7aは切
断熨斗瓦同士を他の方法で縛りつけた状態の平面図であ
る。
【0028】図7では、一方の分割熨斗瓦2a、2aの
表面に突設する突条9、9bに針金4を2回巻き付ける
とともに、他方の分割熨斗瓦2a、2aに突設されてい
る突条9a、9cに前記針金4を更に2回巻き付ける。
このような巻き付け方法では、分割熨斗瓦2aと分割熨
斗瓦2aの中間位置で針金4を交差させて巻き付けるの
である。
【0029】図7aでは、一方の分割熨斗瓦2a、2a
の表面に突設する突条9、9bに針金4を2回巻き付け
るとともに、他方の分割熨斗瓦2a、2aに突設されて
いる突条9a、9cに前記針金4を更に2回巻き付け
る。本巻き付け方法では、針金4を交差させずに平行に
四角形状に巻き付けるのである。
【0030】図7及び図7aに示すように、分割熨斗瓦
2a、2a同士の突条9、9a、9b、9cに針金4を
巻き付けて固定することにより、隣接する分割熨斗瓦2
a、2a及び対向する分割熨斗瓦2a、2aとも連結さ
れる。つまり、台面部に並べた熨斗瓦2a、2a、2a
は全て連結固定される。
【0031】大きな棟構造になれば、例えば、熨斗瓦を
10段以上も積み上げるような棟構造では、連結固定す
る部分を1段目、4段目、7段目というように増やせば
良い。コンクリート等で作る建造物等は、中に鉄筋を組
むことで引っ張りには強い。このようにコンクリートに
より圧縮に対向させ、鉄筋により引っ張りに対向させて
いるのである。
【0032】このことは、瓦屋根の棟構造も同じで、土
又は瓦は、圧縮には強いが土も瓦も引っ張りには弱い。
瓦屋根の棟の場合は、連結されていないので引っ張りに
対する強度が弱い。そこで、針金4により全ての分割熨
斗瓦2a、2aを連結させることにより引っ張りに対す
る強度を強くし地震、その他の揺れには極めて強くな
る。
【0033】図8から図17までは、本発明である設置
具に関する図面である。図8は本発明である設置具を屋
根に取り付けた状態の縦断面図、図9は本発明である設
置具を構成するカバーの斜視図、図10は本設置具を構
成する防水材と締め具の斜視図、図11は本設置具を構
成するプレ−トの斜視図、図12は本設置具を構成する
固定板の平面図、図13は本設置具を構成する固定板の
使用時の平面図、図14は図13に示した固定板の左側
面図である。
【0034】図8に示すように、本例の設置具18は、
所定の位置にネジ山が形成されている芯棒19と、前記
芯棒19に螺合させるナット20、20、20と、カバ
−22と、前記カバ−22内に取り付ける防水材23
と、前記防水材23に係止されるプレ−ト24と、垂木
34及び野地板33に止めネジ30によって固定された
固定板29とからなる。
【0035】本例の設置具18を構成する部品を図9か
ら図14において詳細に説明する。先ず、カバ−21
は、図9に示すように、半球体の形状をしており、中央
部には芯棒19を挿通するための開口縁が筒状に起立し
た挿通孔22aが設けられている。
【0036】また、防水材23は、図10に示すよう
に、カバ−22と同様に半球体の形状であり、中央部に
は芯棒19を挿通するための挿通孔23bが形成されて
いる。本防水材23は、係止突条23aをプレート24
に係止し、防水材23の下部に形成された突条23cの
上部に締付具35を捲着し固定する。
【0037】プレ−ト24は、図11に示すように、柔
軟性のある素材を用いて板状の形状で、平瓦31を包み
込むことが出来るような大きさがあるとともに形状をし
ている。プレ−ト24の中央部には、円筒状の挿通孔2
4cが設けられている。円筒状の挿通孔24cの上端に
は係止突条24aが形成されている。本プレ−ト24の
素材としては柔軟性があるとともに耐久性のある素材を
用いたものがよい。例えば、鉛、スポンジ、ビニ−ル等
がよい。
【0038】プレ−ト24は、図8に示すように、平瓦
31を完全に包むことにより、防水の役割をする。一端
24bは平瓦31と平瓦31との間に挟むことによって
防水の役割をする。また、他端を、図8に示すように、
平瓦31の一端を包み込むように折り返すことにより完
璧に防水することができる。
【0039】固定板26は、図12に示すように、板状
であり、上端及び下端には起立部29、29が形成され
ており、中央部27には芯棒19が挿通される挿通孔2
7a、27a、27aが穿設されているとともに、前記
挿通孔27a、27a、27aを取り囲むように、立上
り片28、28、28・・・を有するスリット28a、
28a、28a・・・が形成されている。
【0040】図13及び図14は本発明である設置具を
構成する固定板を示した図であり、図13は固定板に止
めネジを打ち込んだ平面図、図14は図13の左側面図
である。図13及び図14に示すように、スリット28
aの立上り片28、28を強度が落ちないようにプレス
加工で上方に折り曲げハ字状とする。立上り片28、2
8間に形成されているスリット28aに止めネジ30を
野地板33及び垂木34に打ち込むことにより固定す
る。
【0041】スリット28aを横長としたのは、止めネ
ジ30を差込み、固定板26を固定する場合に、垂木に
止めネジ30が固定されるよう移動させることにより、
挿通孔27aが丁度いい位置にくるように調節すること
ができるようにするためである。
【0042】スリット28を横長としたことと、ナット
が固定された挿通孔27a、27a、27aを3ヶ所形
成したのは、固定板を固定する位置を自由に移動させて
も止めネジ30を垂木にねじ込めなければ、平瓦31の
貫通孔25を最良の位置に設けることが出来ない。
【0043】即ち、横長のスリット28と、3つの貫通
孔27aのいずれか1つを使用することで平瓦31の貫
通孔25の位置がどの位置に決まろうと固定板26を移
動させ3ヶ所の貫通孔27aのうちの1つを、平瓦31
の貫通孔25の位置に合わせられるように調節し、止め
ネジ30を完璧に垂木にねじ込めるようにしたためであ
る。
【0044】また、平瓦31に設ける貫通孔25は、平
瓦31の形状の山の一番低い位置でなるべく平らなとこ
ろがよい。なぜならば、固定板26から芯棒19の最上
部までの距離が長いほど設置具18の強度が弱くなるた
めである。
【0045】本設置具18を屋根に取り付ける方法は、
図8に示すように、本設置具18を取り付けたい位置の
野地板33、平瓦31のそれぞれに芯棒19の直径より
大きな貫通孔33a、25を設け、平瓦31とその左右
の平瓦31を瓦棒32より剥がす。
【0046】次に、固定板26を野地板33の上に乗
せ、野地板33上に固定板26を止めネジ30、30、
30、30により固定する。このとき、垂木34にしっ
かり固定されるよう固定板26を移動する。
【0047】挿通孔25を設けた平瓦31の上部をプレ
−ト24で包み込み、前後の平瓦31にプレ−ト24の
一端24bを平瓦31と平瓦31間に挟着されるように
して、瓦棒32に平瓦31を係止する。
【0048】芯棒19をプレート24の挿通孔24cに
挿入し、固定板26の挿通孔27aに螺合させる。その
後、前記プレート24に形成されている挿通孔24cか
ら突出している芯棒19にナット20、ワーシャー20
a及び防水材23を取り付ける。
【0049】前記防水材23に下部に形成されている係
止突条23aとプレ−ト24に形成されている係止突条
24aとを係止させ、前記係止突条23aの外周面に締
付具35を仮留しておく。
【0050】最後に、芯棒19をカバー22に形成され
ている挿通孔22aに挿入して取り付けた後、前記カバ
−22上からナット20を前記芯棒19に螺合し締め付
け、カバ−22を芯棒19に固定する。
【0051】芯棒19の上部に取付孔19aがある場合
には、取付孔19aにドライバーなどを挿入し芯棒19
が回転するのを防ぎながら前記ナット20を締め付け、
カバー22を芯棒19に固定する。
【0052】更に、取付孔19aに差し込んだドライバ
ーで芯棒19を回転させ、温水器や太陽電池パネル等の
取付に邪魔にならないように芯棒19を短く調節する。
最後に、仮留してあった締付具35を、防水材23とプ
レート24が脱外しないように締め付ける。
【0053】図15は、本発明である設置具の他の実施
例の平面図である。本例の設置具36は、主にコロニア
ル屋根板などのカラーベスト用の屋根板に用いるための
設置具である。図15に示すように、本例の設置具36
は、ボルト45が垂直に固定されているとともに前記ボ
ルト45にナット46が螺合されている基板47と、前
記基板47を覆い被せるように取り付けられているとと
もに突出部41、突条部38、注入孔39等が形成され
ている押圧板37からなる。
【0054】即ち、本例の設置具36は、押圧板37の
ほぼ中央部に中央突出部41が形成されている。中央突
出部41にはボルト45が螺合するナット46が固定さ
れているとともに、4隅及び周辺部には止めネジ44、
44、44・・・・が脱着可能に取り付けられている。
押圧部37の中央突出部41の外側には注入孔39及び
確認孔43が穿設されている。
【0055】図16は本発明である設置具を屋根板上に
設置した状態を示した正面断面図であり、図15に示し
たB−B線に沿った縦断面図である。図17は本発明で
ある設置具を屋根板上に取り付けた状態を示した側面の
断面図であり、図15に示したC−C線に沿った縦断面
図である。
【0056】図16及び図17に示すように、押圧板3
7は基板47を被うように設置されているため、中央突
出部41と基板47に囲まれた間隙42が形成されてい
る。例の設置具36の取付方法は、まず、本設置具36
を設置させたい位置の屋根板48と屋根板48の間に挟
み、基板47を屋根板48の上に置く。符号50はコロ
ニアルを止めている釘である。
【0057】その上から押圧板37に形成されているボ
ルト挿入口に上部に貫通孔52が設けられているボルト
45を挿通しつつ基板47を覆い、基板47の方形の板
の部分を被うように膨らんだ中央突出部41を覆設す
る。次に、押圧板37を基板47の上から屋根板48と
野地板49を貫通するように複数個のパッキン付きの止
めネジ44、44、44・・・・・・で固定する。
【0058】最後に、前記間隙42に、図15で示した
左端の注入孔39、39、39、39の順にコーキング
剤を注入していく。即ち、図15において、左下端の注
入孔39、左上端の注入孔39、右上端の注入孔39、
右下端の注入孔39の順に注入していく。
【0059】右下端の注入孔39からコーキング剤を注
入するときには、コーキング剤が止め板40まで到達し
確認孔43から溢れ出るぐらい多めに注入し、コーキン
グ剤が充填されたのを確認し取り付けを終了する。
【0060】即ち、コーキング剤を充填する場合は、先
ず、図15の平面図の左下の注入孔39より注入してい
き、左上の注入孔39aにコーキング剤が見えたら、今
度は前記注入孔39aから注入していき、右上の注入孔
39bにコーキング剤が見えたら前記注入孔39bから
注入し、右下の注入孔39cにコーキング剤が見えた
ら、前記注入孔39cより注入し、確認孔43にコーキ
ング剤が見えたところで注入を終了する。
【0061】本例の設置具36の取り付けには、垂木を
用いなくても良い構造になっている。板屋根を施工し終
えた屋根上からは、垂木を探し当てることが困難であ
る。そこで、垂木に固定しなくても通常の板屋根の下に
設置されている合板(厚さ10mm〜12mm)を利用
することにより十分な取り付け強度を得ることが出来る
構造となっている。
【0062】図18は、本発明である瓦屋根の棟構造に
使用する分割熨斗瓦の他の実施例の上面斜視図、図19
は本例の分割熨斗瓦の背面斜視図である。本例の分割熨
斗瓦2aは、分割熨斗瓦53と、前記分割熨斗瓦2aの
一端に取り付けられ係合部材54と、前記分割熨斗瓦2
aの他端に取り付ける屈曲部材55からなる。
【0063】図18に示すように、本分割熨斗瓦2aの
一端は、下方に湾曲し突設部53aが形成されていて、
前記突設部53aに係合部54aが係合されている。前
記係合部材54の上部には折返部54bが形成されてい
るとともに、下部には平坦部54aが形成されている。
【0064】また、本例の分割熨斗瓦2aの他端には、
屈曲部材55が止めネジ57により固定されている。前
記屈曲部材55は、断面形状がL型の部材に起立部55
bを設け、前記起立部部55bに係止溝55a、55a
を設けた構造の部材である。
【0065】図19に示すように、分割熨斗瓦53の裏
面左部には、同一方向に平行に2対の突条56、56
a、56b、56cが設けられているとともに、止めネ
ジ57を差し込むための孔58が穿設されている。
【0066】図20は図18及び19で示した分割熨斗
瓦を使用して棟構造を示した断面図である。図20に示
すように、先ず、平瓦6、6上に分割熨斗瓦2aを積み
重ねていく。前記分割熨斗瓦2aの右端又は左端には、
屈曲部材55が止めネジ57によって固定されている。
そして、積み上げられた最下位の分割熨斗瓦2aの突設
部53aに前記係合部材54を係合させるとともに、折
返部54bに針金60を係止させて瓦屋根の棟を構築す
る。
【0067】前記係合部材54はの素材としては弾性力
のある金属を使い、その弾性力を利かせることで縛り上
げた針金が緩むことがない。係合部材54の弾性力があ
るので、針金60を係合部材54に縛り付けていくのは
難しいので、緩めた状態で針金60を縛った後にハッカ
62を使い、ハッカ62により針金60の縛りつけた部
分を引っ張り上げながら針金60を捩れ取る方法で強固
に締め付けて棟構造を構築する。
【0068】図20に示すように、本例の瓦屋根の棟構
造61は、野地板7上に設けられた瓦棒7aに平瓦6を
係止し、前記平瓦6、6上の練り土の左右面を平らにし
て面戸8、8を形成するとともに、前記平瓦6、6上に
分割熨斗瓦2a、2a、2aを練り土3aを用い、分割
熨斗瓦2a、練り土3a、分割熨斗瓦2a、練り土3a
と交互に積み上げ、瓦屋根の棟を構築する。
【0069】そして、分割熨斗瓦2a、2a、2a及び
円瓦3を積み上げた後に、最下位の分割熨斗瓦2aの係
合部53aに係合している係合部材54の折返部54b
に針金60を係止させて、分割熨斗瓦2a、2a、2a
及び円瓦3、3、3等を針金60により締め付ける。
【0070】図21は図18及び19で示した分割熨斗
瓦を使用するとともに、補助部材を使用して締め付ける
棟構造の断面図である。本瓦屋根の棟構造61では、円
瓦3の上面に断面形状が略三角形の補助部材51を使用
して針金60で縛り付ける構造である。
【0071】補助部材51上で針金60を縛り付けるに
はハッカ62を使用する。前記針金60で縛り付ける場
合には、積み重ねられた円瓦3上で、針金60を強く結
んでしまっては、針金60と針金60の結び目60aを
強く結んでしまってはハッカ62で巻き取りづらくな
る。
【0072】そこで、針金60の結び目60aの下に補
助部材51を挟んで、針金60を軽く縛り付けておく。
ハッカ62の先端を補助部材51の中央の隙間51aに
入れて針金60の結び目60aに掛け引っ張り上げ締付
用の補助部材51を抜き取り針金60の余裕分を締上げ
る。
【0073】その後、補助部材51を結び目60aの下
から抜き取り、更に、緩みがあり余裕のある針金60を
巻き取る。この場合いきなり針金60を巻き取ると係合
部材54が傾いたり位置ずれを起こしたりする場合が有
るので、全体のバランスを見ながら徐々に巻き取ること
が必要である。
【0074】図22は、本発明である瓦屋根の棟構造に
使用する分割熨斗瓦の他の実施例を積み重ねた状態の正
面図である。本例の分割熨斗瓦2aでは、折返部59a
を設けた構造の屈曲部材59としたものである。
【0075】このように、屈曲部材59に折返部59a
を設けたのは、熨斗瓦に形成されている挿通孔14の位
置が熨斗瓦を製造している会社により多少異なる場合が
有るので、その場合でも容易に取り付けることができが
たつきを無くすためである。
【0076】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような構成で
あるから以下の効果が得られる。第1に、大量にかつ安
価に、また手軽に二分割できる熨斗瓦を製造できるので
経済的に良い。
【0077】第2に、瓦や屋根に傷を付けず、コーキン
グが手軽にできるので無駄が無いとともに、板屋根に穴
を開けることが無く防水効果がよい。第3に、アンテナ
や温水器など簡単にかつ頑丈に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である瓦屋根の棟構造の正面図である。
【図2】本発明である瓦屋根の棟構造の他の実施例の正
面図である。
【図2a】本発明である瓦屋根の棟構造の他の実施例の
正面図である。
【図2b】図2aに示した実施例において分轄熨斗瓦を
積み重ねた状態の正面図である。
【図2c】図2aに示した実施例において棟構造を完成
させた状態の正面図である。
【図3】図1に示した瓦屋根の棟構造の左側面図である
【図4】本発明である屋根の棟構造に用いられる熨斗瓦
の表面斜視図である。
【図5】本発明である屋根の棟構造に用いられる熨斗瓦
の背面斜視図である。
【図6】図4中のA−A線に沿った縦断面図である。
【図6a】中央部の切断用条溝で切断した状態の縦断面
図である。
【図7】本発明である瓦屋根の棟構造の分割熨斗瓦同士
を針金で縛りつけ方法の平面図である。
【図7a】本発明である瓦屋根の棟構造の分割熨斗瓦同
士を他の方法で縛りつけた状態の平面図である。
【図8】本発明である設置具を瓦屋根に設置した状態の
一部縦断面図である。
【図9】本発明である設置具を構成するカバーの斜視図
である。
【図10】本発明である設置具を構成する防水材と締め
具の斜視図である。
【図11】本発明である設置具を構成する鉛シートの斜
視図である。
【図12】本発明である設置具を構成する固定板の平面
図である。
【図13】本発明である設置具を構成する固定板の使用
時の平面図である。
【図14】図13に示した固定板の左側面図である。
【図15】本発明である設置具の他の実施例を屋根板に
設置した状態の平面図である。
【図16】本発明である設置具の他の実施例を屋根板上
に設置した正面断面図であり、図15中のB−B線に沿
った断面図である。
【図17】本発明である設置具の他の実施例を取り付け
た状態の側面断面図であり、図15中のB−B線に沿っ
た断面図である。
【図18】本発明である瓦屋根の棟構造に使用する分轄
熨斗瓦の他の実施例の斜視図である。
【図19】図18に示した分割熨斗瓦の背面斜視図であ
る。
【図20】図18及び図19に示した熨斗瓦を積み重ね
た状態の部分正面図である。
【図21】図18及び図19に示した熨斗瓦を使用する
とともに補助部材を用いた棟構造の縦断面図である。
【図22】本発明である瓦屋根の棟構造に使用する分轄
熨斗瓦の他の実施例を積み重ねた状態の一部縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1〜1c 棟構造 2 熨斗瓦 2a 分割熨斗瓦 3 円瓦 3a 練り土 4、5 針金 6 平瓦 7 野地板 7a 瓦棒 7b 垂木 7c 棟げた 8 面戸 9、9a 突条 10、10a 突条 11 左垂下部 11a 右垂下部 12 分割条溝 13 係止溝 14 挿通孔 15 鬼瓦 16 釘 16a 挿通孔 17 飾り瓦 18 設置具 19 芯棒 19a 取付孔 20 ナット 20a ワッシャー 21 防水具 22 カバー 23 防水材 23a 突条 23b 挿通孔 24 プレ−ト 24a 係止突条 24b 一端 24c 貫通孔 25 貫通孔 26 固定板 27 中央部 27a 挿通孔 28 立上り片 28a スリット 29 起立部 30 止めネジ 31 平瓦 32 瓦棒 33 野地板 33a 貫通孔 34 垂木 34a 貫通孔 35 締付具 36 設置具 37 押圧板 38 突条部 39〜39c 注入孔 40 止め板 41 突出部 42 隙間 43 確認孔 44 止めネジ 45 ボルト 46 ナット 47 基板 48 屋根板 49 野地板 50 釘 51 補助部材 51a 間隙 52 貫通孔 53 分割熨斗瓦 53a 湾曲部 54 係合部材 54a 平坦部 54b 折返部 55 屈曲部材 55a 係止溝 55b 起立部 56〜56c 突条 57 止めネジ 58 孔 59 屈曲部材 59a 折返部 60 針金 60a 結び目 61 瓦屋根の棟構造 62 ハッカ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 熨斗瓦及び棟構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熨斗瓦、瓦屋根の棟構
造の改良に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、瓦屋根の棟構造は、特開平7−1
19250号に記載されているように、円瓦、熨斗瓦等
を積み重ねて、積み重ねられた前記円瓦及び熨斗瓦とを
一緒に針金で縛りつけた構造であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
瓦屋根の棟構造では、地震の振動や台風の強風により棟
瓦を構成する円瓦や熨斗瓦等が崩れたり、吹き飛んだ
り、円瓦や熨斗瓦の位置がずれて雨漏りがしたりすると
の欠点があった。
【0004】そこで、本発明は、上記の課題を解決する
ために、地震の振動にも耐えることができ、台風の強風
にも耐えることができる瓦屋根の棟構造及び瓦屋根に温
水器や太陽電池板等を容易かつ簡単に設置することがで
きる熨斗瓦、瓦屋根の棟構造を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、表面及び背面に2対の突条を平行に突
設し、前記背面の2対の突条間には分割条溝を設けると
ともに、左右両端に係止溝を有する左右垂下部を形成し
たことを特徴とする熨斗瓦の構成及び平瓦上に面戸を設
け、前記面戸を覆うように練り土により分割熨斗瓦及び
円瓦を積み重ね、前記分割熨斗瓦同士を針金で縛り付け
るとともに、前記積み重ねられた分割熨斗瓦及び円瓦を
緊縛させたことを特徴とする棟構造の構成とした。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明である瓦屋根の棟構造の正面図であ
る。本瓦屋根の棟構造1は、野地板7上に設けられた瓦
棒7aに平瓦6を係止し、前記平瓦6、6上の上面の左
右に面戸8、8を形成するとともに前記平瓦6、6上に
分割熨斗瓦2a、2a、2aを練り土3aを用い、分割
熨斗瓦2a、練り土3a、分割熨斗瓦2a、練り土3a
と交互に積み上げる。
【0007】練り土3aにより積み上げられていて対向
する分割熨斗瓦2a、2a同士を、針金4により縛り付
ける。最下位の分割熨斗瓦2aの一端は、面戸8の上部
を跨ぐように載せる。その上に分割熨斗瓦2aを複数段
積み重ねて、練り土3aを積み上げて練り土3a上に円
瓦3を載せる。
【0008】そして、分割熨斗瓦2a、2a、2a及び
円瓦3を積み上げた後に、最下位の分割熨斗瓦2aの係
止溝13に針金5を係止させて、分割熨斗瓦2a、2
a、2a及び円瓦3、3、3等を縛り付ける。分割熨斗
瓦2aの上面に形成されている突条9、9aは、分割熨
斗瓦2aと分割熨斗瓦2aの間に適当な間隙を保つとと
もに、分割熨斗瓦2aが左右にずれることがないように
するストッパーとなる。
【0009】図2は本発明である瓦屋根の棟構造の他の
実施例の正面図である。本例の瓦屋根の棟構造1aは、
垂木7b上の野地板7、7上に設けられた瓦棒7a、7
aに、平瓦6、6、6、6を係止し、前記平瓦6、6上
に練り土3aを置き、練り土3aの両端に面戸8を形成
する。
【0010】釘16より、棟げた7cに止める場合は、
比較的小さな棟、即ち、3段、4段、5段程度の棟に使
用する。1段目に並べた分割熨斗瓦2a、2aは隣同
士、また対向する分割熨斗瓦2a、2a同士を一本の針
金5で編み上げて連結固定することにより、従来は、分
割熨斗瓦2a、2aを積み上げただけの棟構造であった
ものが、台面部において針金5により連結固定させるこ
とにより、引っ張り強度がうまれ、圧縮は土、練り土、
熨斗瓦により、対応させることで棟構造を強度なもとす
ることができる。
【0011】前記平瓦6、6上に分割熨斗瓦2a、2
a、2aを練り土3aを用い、練り土3a、分割熨斗瓦
2a、練り土3a、分割熨斗瓦2a、練り土3aと交互
に積み上げる。
【0012】練り土3aにより積み上げられる分割熨斗
瓦2a、2a同士を、分割熨斗瓦2a、2aに突設され
ている突条に針金4を掛けて対向する分割熨斗瓦2aと
分割熨斗瓦2aを縛り付ける。最下位の分割熨斗瓦2a
の一端は、面戸8の上部を跨ぐように載せてあり、その
上に分割熨斗瓦2a、2aを積み重ねられていて、練り
土3aを積み上げて練り土3a上に円瓦3が設けられて
いる。
【0013】さらに、円瓦3の上部にパッキン16aを
取り付け、円瓦3に形成されている釘挿通孔に釘16を
分割熨斗瓦2aと分割熨斗瓦2aの間及び練り土3a中
に打ち込み、最後に最下位の分割熨斗瓦2a、2aに形
成されている係止溝13、13に針金5を係止させて、
分割熨斗瓦2a、2a、2a及び円瓦3を緊縛する。
【0014】図2に示すように、釘16を棟げた7cに
打ち込み、針金4、5により熨斗瓦2a及び円瓦3の全
体を締め付けることにより、地震の振動、台風の強風等
に耐えられる構造となる。
【0015】図2a及び2bは瓦屋根の棟構造の他の実
施例を示した図である。図2a及び図2bは瓦屋根の棟
構造の組立工程を示した図であり、図2cは本例の瓦屋
根の棟構造が完成した状態を示した図である。図2a、
図2b及び図2cに示す場合には、棟げた7cに打ち込
んだ釘16に巻き付けた針金16bにより円瓦3の上で
縛り付け固定する場合の構造は大きな棟構造、即ち、7
段、9段、10段以上の棟構造に使用するものである。
【0016】図2a及び図2bに示すように、平瓦6と
平瓦6の間から棟げた7cに針金16bを捲着した釘1
6を打設する。そして、平瓦6、6の上に練り土3aを
置き、前記練り土3a上に分割熨斗瓦2a、2aを置
く。
【0017】そして、分割熨斗瓦2a表面に形成されて
いる突条9と突条9a間を針金4で対向する分割熨斗瓦
2a同士を緊縛し安定させる。前記分割熨斗瓦2a、2
aの前記練り土3a上に分割熨斗瓦2a、2a→練り土
3a→分割熨斗瓦2a、2aの順に交互に積み重ねてい
く。そして、最下位の練り土3aの両端は、こてを用い
て平坦な面戸8を形成する。
【0018】分割熨斗瓦2a、2a、2a、練り土3a
を積み重ねた後に、図2cに示すように、中央に2個所
に孔3b、3bが形成された円瓦3を乗せ、釘16に捲
着した前記針金16bを前記孔3b、3bに挿通させた
後、前記針金16bの上端を巻止する。最下位に位置す
る分割熨斗瓦2aの係止溝13に針金5を係止させ、分
割熨斗瓦2a、2a、2a及び円瓦3、3、3等が風や
地震等によりずれることがないように縛り付ける。
【0019】図3は、本発明である瓦屋根の棟構造の左
側面図である。分割熨斗瓦2a、2a、2a、2a、2
a、・・・に形成されている係止溝13、13、13、
13、13、13、・・・に針金5を係止させ、円瓦
3、3、3、3、3、・・・の上部で交差するようにし
て分割熨斗瓦2a、円瓦3、飾り瓦17等全体を縛り付
ける。符号15は鬼瓦である。
【0020】一般の瓦屋根の棟構造では、練り土3aの
接着力のみで固定されているが、練り土3a又はなんば
んモルタルのようなものは乾燥すると収縮し、ひび割れ
等が起きる。それにより、分割熨斗瓦2a、2aとの接
着力も無くなる。そこで、図3に示すように、1本の針
金5で棟全体を包み込むように縛り上げることで練り土
3aの接着力がなくなっても針金が接着力のかわりをす
る。また、縛り上げる際、分割熨斗瓦2aが隣接する分
割熨斗瓦と針金5により連結されることにより、強度を
高められる。しかも、1本の針金5で棟を巻き上げてい
くので作業も速い。
【0021】図4は、本発明である瓦屋根の棟構造に使
用される熨斗瓦の正面斜視図である。本熨斗瓦2は、や
や湾曲した形状であり、左右両端の下方には垂下部1
1、11aが形成されている。
【0022】前記左右垂下部11、11aには、図4に
示すように、針金5を係止させるための係止溝13、1
3、13、13が形成されている。そして、表面には、
同一方向に平行に2対の突条9、9a、9b、9cがほ
ぼ中央に設けられていているとともに、針金4を挿通す
るための挿通孔14、14が穿設されている。
【0023】図5は本発明である瓦屋根の棟構造に用い
られる熨斗瓦の背面斜視図である。背面には、図に示す
ように、分割条溝12が形成され、前記切断用条溝12
を中心にして2対の突条10、10a、10b、10c
が対向して設けられているとともに、針金4を挿通する
ための貫通孔14、14がある。
【0024】図6は図4中のA−A線に沿った縦断面
図、図6aは中央部の条溝で切断した状態の縦断面図で
ある。熨斗瓦2を中央に形成されている切断用条溝12
及び挿通孔14、14上から金槌等で叩くと切断用条溝
12から真二つに割れ、分割熨斗瓦2a、2aができ
る。
【0025】図7は本発明である瓦屋根の棟構造の切断
熨斗瓦同士を針金で縛りつけ方法の平面図、図7aは切
断熨斗瓦同士を他の方法で縛りつけた状態の平面図であ
る。
【0026】図7では、一方の分割熨斗瓦2a、2aの
表面に突設する突条9、9bに針金4を2回巻き付ける
とともに、他方の分割熨斗瓦2a、2aに突設されてい
る突条9a、9cに前記針金4を更に2回巻き付ける。
このような巻き付け方法では、分割熨斗瓦2aと分割熨
斗瓦2aの中間位置で針金4を交差させて巻き付けるの
である。
【0027】図7aでは、一方の分割熨斗瓦2a、2a
の表面に突設する突条9、9bに針金4を2回巻き付け
るとともに、他方の分割熨斗瓦2a、2aに突設されて
いる突条9a、9cに前記針金4を更に2回巻き付け
る。本巻き付け方法では、針金4を交差させずに平行に
四角形状に巻き付けるのである。
【0028】図7及び図7aに示すように、分割熨斗瓦
2a、2a同士の突条9、9a、9b、9cに針金4を
巻き付けて固定することにより、隣接する分割熨斗瓦2
a、2a及び対向する分割熨斗瓦2a、2aとも連結さ
れる。つまり、台面部に並べた熨斗瓦2a、2a、2a
は全て連結固定される。
【0029】大きな棟構造になれば、例えば、熨斗瓦を
10段以上も積み上げるような棟構造では、連結固定す
る部分を1段目、4段目、7段目というように増やせば
良い。コンクリート等で作る建造物等は、中に鉄筋を組
むことで引っ張りには強い。このようにコンクリートに
より圧縮に対向させ、鉄筋により引っ張りに対向させて
いるのである。
【0030】このことは、瓦屋根の棟構造も同じで、土
又は瓦は、圧縮には強いが土も瓦も引っ張りには弱い。
瓦屋根の棟の場合は、連結されていないので引っ張りに
対する強度が弱い。そこで、針金4により全ての分割熨
斗瓦2a、2aを連結させることにより引っ張りに対す
る強度を強くし地震、その他の揺れには極めて強くな
る。
【0031】図8は、本発明である瓦屋根の棟構造に使
用する分割熨斗瓦の他の実施例の上面斜視図、図9は本
例の分割熨斗瓦の背面斜視図である。本例の分割熨斗瓦
は、分割熨斗瓦53と、前記分割熨斗瓦53の一端に取
り付けられ係合部材54と、前記分割熨斗瓦53の他端
に取り付ける屈曲部材55からなる。
【0032】図8に示すように、本分割熨斗瓦53の一
端は、下方に湾曲し突設部53aが形成されていて、前
記突設部53aに係合部54aが係合されている。前記
係合部材54の上部には折返部54bが形成されている
とともに、下部には平坦部54aが形成されている。
【0033】また、本例の分割熨斗瓦53の他端には、
屈曲部材55が止めネジ57により固定されている。前
記屈曲部材55は、断面形状がL型の部材に起立部55
bを設け、前記起立部部55bに係止溝55a、55a
を設けた構造の部材である。
【0034】図9に示すように、分割熨斗瓦53の裏面
左部には、同一方向に平行に2対の突条56、56a、
56b、56cが設けられているとともに、止めネジ5
7を差し込むための孔58が穿設されている。
【0035】図10は図8及び19で示した分割熨斗瓦
を使用して棟構造を示した断面図である。図10に示す
ように、先ず、平瓦6、6上に分割熨斗瓦2aを積み重
ねていく。前記分割熨斗瓦2aの右端又は左端には、屈
曲部材55が止めネジ57によって固定されている。そ
して、積み上げられた最下位の分割熨斗瓦53の突設部
53aに前記係合部材54を係合させるとともに、折返
部54bに針金60を係止させて瓦屋根の棟を構築す
る。
【0036】前記係合部材54の素材は弾性力のある金
属を使い、その弾性力を利かせることで縛り上げた針金
が緩むことがない。係合部材54の弾性力があるので、
針金60を係合部材54に縛り付けていくのは難しいの
で、緩めた状態で針金60を縛った後にハッカ62を使
い、ハッカ62により針金60の縛りつけた部分を引っ
張り上げながら針金60を捩れ取る方法で強固に締め付
けて棟構造を構築する。
【0037】図10に示すように、本例の瓦屋根の棟構
造61は、野地板7上に設けられた瓦棒7aに平瓦6を
係止し、前記平瓦6、6上の練り土の左右面を平らにし
て面戸8、8を形成するとともに、前記平瓦6、6上に
分割熨斗瓦53、53、53を練り土3aを用い、分割
熨斗瓦53、練り土3a、分割熨斗瓦53、練り土3a
と交互に積み上げ、瓦屋根の棟を構築する。
【0038】そして、分割熨斗瓦53、53、53及び
円瓦3を積み上げた後に、最下位の分割熨斗瓦53の係
合部53aに係合している係合部材54の折返部54b
に針金60を係止させて、分割熨斗瓦53、53、53
及び円瓦3、3、3等を針金60により締め付ける。
【0039】図11は図8及び図9で示した分割熨斗瓦
を使用するとともに、補助部材を使用して締め付ける棟
構造の断面図である。本瓦屋根の棟構造61では、円瓦
3の上面に断面形状が略三角形の補助部材51を使用し
て針金60で縛り付ける構造である。
【0040】補助部材51上で針金60を縛り付けるに
はハッカ62を使用する。前記針金60で縛り付ける場
合には、積み重ねられた円瓦3上で、針金60を強く結
んでしまっては、針金60と針金60の結び目60aを
強く結んでしまってはハッカ62で巻き取りづらくな
る。
【0041】そこで、針金60の結び目60aの下に補
助部材51を挟んで、針金60を軽く縛り付けておく。
ハッカ62の先端を補助部材51の中央の隙間51aに
入れて針金60の結び目60aに掛け引っ張り上げ締付
用の補助部材51を抜き取り針金60の余裕分を締上げ
る。
【0042】その後、補助部材51を結び目60aの下
から抜き取り、更に、緩みがあり余裕のある針金60を
巻き取る。この場合いきなり針金60を巻き取ると係合
部材54が傾いたり位置ずれを起こしたりする場合が有
るので、全体のバランスを見ながら徐々に巻き取ること
が必要である。
【0043】図12は、本発明である瓦屋根の棟構造に
使用する分割熨斗瓦の他の実施例を積み重ねた状態の正
面図である。本例の分割熨斗瓦53では、折返部59a
を設けた構造の屈曲部材59としたものである。
【0044】このように、屈曲部材59に折返部59a
を設けたのは、熨斗瓦に形成されている挿通孔14の位
置が熨斗瓦を製造している会社により多少異なる場合が
有るので、その場合でも容易に取り付けることができが
たつきを無くすためである。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような構成で
あるから、大量にかつ安価に、また手軽に2分割できる
熨斗瓦を安価に製造することができる。また、本発明で
ある棟構造は、地震の振動にも耐えることができるとと
もに、台風の強風にも耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である瓦屋根の棟構造の正面図である。
【図2】本発明である瓦屋根の棟構造の他の実施例の正
面図である。
【図2a】本発明である瓦屋根の棟構造の他の実施例の
正面図である。
【図2b】図2aに示した実施例において分轄熨斗瓦を
積み重ねた状態の正面図である。
【図2c】図2aに示した実施例において棟構造を完成
させた状態の正面図である。
【図3】図1に示した瓦屋根の棟構造の左側面図である
【図4】本発明である屋根の棟構造に用いられる熨斗瓦
の表面斜視図である。
【図5】本発明である屋根の棟構造に用いられる熨斗瓦
の背面斜視図である。
【図6】図4中のA−A線に沿った縦断面図である。
【図6a】中央部の切断用条溝で切断した状態の縦断面
図である。
【図7】本発明である瓦屋根の棟構造の分割熨斗瓦同士
を針金で縛りつけ方法の平面図である。
【図7a】本発明である瓦屋根の棟構造の分割熨斗瓦同
士を他の方法で縛りつけた状態の平面図である。
【図8】本発明である瓦屋根の棟構造に使用する分轄熨
斗瓦の他の実施例の斜視図である。
【図9】図8に示した分割熨斗瓦の背面斜視図である。
【図10】図8及び図9に示した分割熨斗瓦を積み重ね
た状態の部分正面図である。
【図11】図8及び図9に示した分割熨斗瓦を使用する
とともに補助部材を用いた棟構造の縦断面図である。
【図12】本発明である瓦屋根の棟構造に使用する分轄
熨斗瓦の他の実施例を積み重ねた状態の一部縦断面図で
ある。
【符号の説明】 1〜1c 棟構造 2 熨斗瓦 2a 分割熨斗瓦 3 円瓦 3a 練り土 4、5 針金 6 平瓦 7 野地板 7a 瓦棒 7b 垂木 7c 棟げた 8 面戸 9、9a 突条 10、10a 突条 11 左垂下部 11a 右垂下部 12 分割条溝 13 係止溝 14 挿通孔 15 鬼瓦 16 釘 16a 挿通孔 17 飾り瓦 53 分割熨斗瓦 53a 湾曲部 54 係合部材 54a 平坦部 54b 折返部 55 屈曲部材 55a 係止溝 55b 起立部 56〜56c 突条 57 止めネジ 58 孔 59 屈曲部材 59a 折返部 60 針金 60a 結び目 61 瓦屋根の棟構造 62 ハッカ
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 熨斗瓦及び棟構造
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面及び背面に2対の突条を平行に突設
    し、前記背面の2対の突条間には分割条溝を設けるとと
    もに、左右両端に係止溝を有する左右垂下部を形成した
    ことを特徴とする熨斗瓦。
  2. 【請求項2】 熨斗瓦の中央部に2個の挿通孔を穿設し
    たことを特徴とする請求項1記載の熨斗瓦。
  3. 【請求項3】 表面及び背面に突条を直線上に突設し、
    挿通孔が穿設されているとともに係止溝を有する垂下部
    が形成されていることを特徴とする分割熨斗瓦。
  4. 【請求項4】 平瓦上に面戸を設け、前記面戸を覆うよ
    うに練り土により分割熨斗瓦及び円瓦を積み重ね、前記
    分割熨斗瓦同士を針金で縛り付けるとともに、前記積み
    重ねられた分割熨斗瓦及び円瓦を緊縛させたことを特徴
    とする棟構造。
  5. 【請求項5】 円瓦、分割熨斗瓦間の練り土に釘を打ち
    つけるとともに、分割熨斗瓦同士を分割熨斗瓦に突設す
    る突条に針金を縛り付けたことを特徴とする請求項4記
    載の棟構造。
  6. 【請求項6】 所定の位置にネジ山が形成されている芯
    棒と、前記芯棒に螺合させる各ナットと、カバ−と、前
    記カバ−内に取り付ける防水材と、前記防水材に係止さ
    れる挿通孔を有するプレ−トと、垂木及び野地板に固定
    する固定板とからなることを特徴とする設置具。
  7. 【請求項7】 ボルトが垂直に固定されているとともに
    前記ボルトにナットが螺合されている基板と、前記基板
    を覆い被せるように取り付けるとともに突条部、突出
    部、注入孔が形成されている押圧板からなることを特徴
    とする設置具。
  8. 【請求項8】 分割熨斗瓦の両端に係止金具と、固定部
    材を用いたことを特徴とする請求項1記載の設置具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001303749A (ja) * 2000-04-21 2001-10-31 Takeo Kobayashi 建物の外壁改装構造及び屋根改装構造並びにそれらの工法
WO2012096344A1 (ja) * 2011-01-12 2012-07-19 シャープ株式会社 設置用部材の取付け構造、設置用部材取付け器具、設置用部材の取付け構造の施工方法、及び設置用部材の取付け構造を用いた太陽光発電システム
CN114941395A (zh) * 2022-06-01 2022-08-26 中国五冶集团有限公司 一种仿古建筑屋面千层脊构筑方法

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