JPH11178952A - ゴルフクラブシャフトの調子の判定方法,その方法で表現される特性を特徴としたゴルフシャフトおよびそのシャフトを装着したゴルフクラブ - Google Patents

ゴルフクラブシャフトの調子の判定方法,その方法で表現される特性を特徴としたゴルフシャフトおよびそのシャフトを装着したゴルフクラブ

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JPH11178952A
JPH11178952A JP9351070A JP35107097A JPH11178952A JP H11178952 A JPH11178952 A JP H11178952A JP 9351070 A JP9351070 A JP 9351070A JP 35107097 A JP35107097 A JP 35107097A JP H11178952 A JPH11178952 A JP H11178952A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャフト自身で計測される調子などの性能と
ゴルファーがスイング時にシャフトの調子などの性能を
フィーリングとして感じたり評価したりする官能とを一
致できるような方法を提供する。 【解決手段】 アドレスからインパクトまでのスイング
中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメントの
分布を計測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布に
より求まる曲率分布よりシャフトの調子を含む特性を決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はゴルフクラブシャ
フトの調子の判定方法,その方法で表現される特性を特
徴としたゴルフシャフトおよびそのシャフトを装着した
ゴルフクラブに関し、特に、ゴルフクラブのシャフトに
かかる曲げモーメントの分布を測定して曲げ剛性分布に
より求まる曲率分布でシャフトの調子を判定するような
方法,ゴルフシャフトおよびゴルフクラブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴルフクラブは打球をより遠く
へ狙った位置に正確に飛ばす、といった性能を有するこ
とが重要な事項の1つである。ここで、スイング中のゴ
ルフシャフトの挙動に着目する。アドレスからインパク
トまでの間、シャフトは各々のゴルファー独特のしなり
方とねじれ方をしてインパクトを迎え、インパクト部は
さまざまな形態に変形する。特に重要なのは、インパク
ト直前でクラブヘッドがどのように運動し、正確なイン
パクトを迎えることができるかであり、これにはシャフ
トの役割は最も重要であることは言うまでもなく、特に
シャフトのフレックスや調子などの特性を軽視すること
はできない。
【0003】従来より、ゴルフシャフトはシャフトのし
なり方の違い(先端側,中央部,グリップ側のどの部分
がよくしなるか)から各々の先調子,中調子,手元調子
と称している。また、その判定方法は数通り存在する
が、いずれも静的な曲げモーメントを負荷し、シャフト
の撓みを測定し、評価するものであった。
【0004】従来の最も代表的な判定方法は、シャフト
のグリップ側を固定して、先端部に負荷を与えたときの
シャフト先端部の撓み量(以下、Tip def と略称する)
と、逆にシャフト先端を固定して、グリップ部に負荷を
与えたときのグリップ部の撓み量(以下、Butt defと略
称する)の比“Tip def /Butt def”の数値が小さいほ
ど「先調子」と判定していた。また、これらの値を利用
して、前記以外の類似した方法により、調子を判定して
いるところも存在している。
【0005】従来の判定方法の他の代表例として、シャ
フトの先端・グリップ側の両方からシャフトに静的な座
屈の負荷を与え、その撓んだ曲線のピーク位置がシャフ
トの先端側に近いか、グリップ側に近いかで先調子から
手元調子まで判定しているところも存在している。
【0006】さらに、従来の判定方法のさらに他の例と
して、上述の2つの例と同様にして、シャフトに静的な
負荷を与えた状態で、そのときの曲げ曲線を計測し、各
位置での曲率よりシャフトの調子などを判定していると
ころも存在してきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4はこの発明の背景
となりかつこの発明が適用される代表的なスチールシャ
フト[:S1]と、特異な炭素繊維強化プラスチック製
シャフト(以下、CFRPシャフトと略称する)の、外
径,曲げ剛性分布を示す図である。
【0008】前述の従来の最初の代表的な測定方法で
は、図4に示す代表的なスチールシャフトのように、シ
ャフト先端部からグリップ部にかけて外径が段階的に増
加し、それに反比例して肉厚が小さくなる設計では、曲
げ剛性分布が段階的に増加するシャフトにおいて間接的
ではあるが、“Tip def /Butt def”の値がシャフトの
前剛性分布の違いの特徴を表現しており問題はなかっ
た。
【0009】しかし、昨今のCFRPシャフトでは、図
24に示すように、異なった弾性率の炭素繊維の組合
せ,繊維の配向角(シャフト長さ方向に対して炭素繊維
のなす角;ストレイトレイヤー,バイアスレイヤーな
ど),積層数を部分的に変えるなどさまざまな設計が可
能となり、図4に示すような特異なCFRPシャフトの
例も見られるようになった。それによって、前述の従来
の3つの代表例のような調子判定方法では、シャフトの
特徴の表現が難しく、またシャフト自身で計測される
「調子」などの性能と、ゴルファーがスイング時のシャ
フトの「調子」などの性能をフィーリングとして感じた
り、評価したりする官能とが一致しない場合があるとい
う問題が生じてきている。
【0010】それゆえに、この発明の主たる目的は、シ
ャフト自身に計測される調子などの性能とゴルファーが
スイング時にシャフトの調子などの性能をフィーリング
として感じたり評価したりする官能とを一致できるよう
なゴルフクラブシャフトの調子の判定方法,その方法で
表現される特性を特徴としたゴルフシャフトおよびその
シャフトを装着したゴルフクラブを提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1,8および15
に係る発明は、アドレスからインパクトまでのスイング
中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメントの
分布を計測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布に
より求まる曲率分布よりシャフトの調子を含む特性を決
定し、それらの特性で表現されるゴルフシャフトおよび
そのようなゴルフシャフトを備えたゴルフクラブで構成
され、シャフト自身で計測される調子を含む性能と、ゴ
ルファーがスイング時のフィーリングとして感じたり、
評価したりする官能とを一致させることができる。
【0012】請求項2,9および16に係る発明は、ア
ドレスからインパクトまでのスイング中のシャフトにか
かる曲げモーメントの分布を計測し、特に、インパクト
直前のシャフトにかかるスイング方向の曲げモーメント
の分布の変化率を計測し、そのデータとシャフトの曲げ
剛性分布により求まる曲率分布の変化率よりシャフトの
調子を含む特性を決定し、そのような調子のシャフトお
よびそのようなシャフトを備えたゴルフクラブで構成さ
れる。
【0013】請求項3,10および17に係る発明は、
アドレスからインパクトまでのスイング中のシャフトに
かかる曲げモーメントの分布を計測し、特に、インパク
ト直前のシャフトにかかるスイング方向の曲げモーメン
トの分布の変化率を計測し、そのデータとシャフトの曲
げ剛性分布により求まる曲率分布の変化率の各部分の比
率(面積比)よりシャフトの調子を含む特性を決定し、
そのような調子よりゴルフシャフトを構成し、そのよう
なゴルフシャフトを備えてゴルフクラブが構成される。
【0014】請求項4,11および18に係る発明は、
アドレスからインパクトまでのスイング中のシャフトに
かかる曲げモーメントの分布を計測し、特にインパクト
直前のシャフトにかかるスイング方向の曲げモーメント
の分布の変化率を計測し、そのデータとシャフトの曲げ
剛性分布により求まる曲率分布の変化率において、クラ
ブヘッドのネック部とグリップ部に相当する部分を除い
たシャフト部において三等分した各部分の比率(面積
比)よりシャフトの調子を含む特性を決定し、そのよう
なシャフトによってゴルフシャフトを構成し、そのよう
なゴルフシャフトを備えてゴルフクラブが構成される。
【0015】請求項5,12および19に係る発明は、
アドレスからインパクトまでのスイング中のシャフトに
かかる曲げモーメントの分布を計測し、特に、インパク
ト直前のシャフトにかかるスイング方向の曲げモーメン
トの分布の変化率を計測し、そのデータとシャフトの曲
げ剛性分布により求まる曲率分布の変化率のピークの位
置よりシャフトの調子を含む特性を決定し、そのような
調子のシャフトでゴルフシャフトを構成し、それらのゴ
ルフシャフトを備えたゴルフクラブが構成される。
【0016】請求項6,13および20に係る発明は、
アドレスからインパクトまでのスイング中のシャフトに
かかる曲げモーメントの分布を計測し、特に、トップオ
ブスイング付近やコック解放時付近のシャフトに生じる
最大の曲げモーメントの分布を計測し、その計測したデ
ータとシャフトの曲げ剛性分布により求まる曲率分布よ
りシャフトの調子を含む特性を決定し、そのようなシャ
フトによりゴルフシャフトを構成し、そのようなゴルフ
シャフトを備えたゴルフクラブが構成される。
【0017】請求項7,14および21に係る発明は、
アドレスからインパクトまでのスイング中のシャフトに
かかる曲げモーメントの分布を計測し、特に、インパク
ト直前のシャフトに発生するトウダウン方向の最大の曲
げモーメントの分布を計測し、そのデータとシャフトの
曲げ剛性分布により求まる曲率分布よりシャフトの調子
を含む特性を決定し、その決定されたシャフトを用いて
ゴルフシャフトが構成され、そのようなゴルフシャフト
を備えたゴルフクラブが構成される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態で用
いられるシャフト曲げ剛性計測装置を示す図である。図
1において、シャフト曲げ剛性計測装置1は、ゴルフク
ラブのシャフト2の撓み曲線y(x)と外径D(x)を
計測するものであり、シャフト2のグリップ側が固定部
11によって固定されており、シャフト2の先端部側に
はy方向に移動可能なトルクセンサ12が設けられる。
シャフト2の先端部には治具2aが装着されており、そ
の治具2aを図1においてy方向に移動させて曲げモー
メントを与えたとき、トルクセンサ12は負荷量Loa
dを検出する。
【0019】また、シャフト曲げ剛性計測装置1にはレ
ーザ寸法測定器13が設けられている。このレーザ寸法
測定器13は、シャフト2を挟むように対峙した1対の
ゲージ14,15を含み、シャフト2の長さ方向に移動
可能であって、1対のゲージ14,15とその間の距離
が調整可能になっている。レーザ寸法測定器13を固定
部11側からシャフト2の先端部側に13a,13bの
ように順次移動させてシャフト2の撓み曲線y(x)と
外径D(x)を計測する。
【0020】図2は、この発明の一実施形態の概略ブロ
ック図である。図2において、図1に示したシャフト曲
げ剛性計測装置1で測定された負荷量Loadと撓みy
(x)および外径D(x)のデータはCPU4に与えら
れる。CPU4には入力部3と出力部5とが接続されて
いる。入力部3はたとえばキーボードなどから構成され
ていて、必要なデータが入力される。CPU4は後述の
図3に示すフローチャートに基づくプログラムを処理
し、その結果を出力部5に出力する。出力部5として
は、たとえばプリンタやディスプレイなどが用いられ
る。
【0021】図3はこの発明の一実施形態のゴルフクラ
ブシャフトの曲げ剛性分布を計測する動作を示すフロー
チャートである。
【0022】次に、図1〜図3を参照して、シャフト2
の長さ方向の曲げ剛性EIを求める方法について説明す
る。図1に示すように、シャフト2のグリップ側を固定
部11によって固定し、トルクセンサ12によってシャ
フト2の先端部に曲げモーメントを加え、レーザ寸法測
定器13をシャフト2の固定部11側から先端部側に移
動させて撓み曲線y(x)と外径D(x)を計測してC
PU4に入力する。また、CPU4にはトルクセンサ1
2から負荷量Loadも入力される。
【0023】一般に、はり(ここではシャフト)に曲げ
モーメントM(x)が作用すると、その横断面における
中立面の曲率半径をR(x)とするとき、シャフト2の
長さ方向にx軸を定義し、曲げ剛性EI(x)を以下の
ようにして求める。すなわち、CPU4は入力されたデ
ータに基づいてシャフト中立軸の撓み曲線y(x)を次
式により算出する。
【0024】y(x);(x,y) 次に、CPU4は最小二乗法により円近似して半径R
と、中心(a,b)を次式により算出する。
【0025】(x−a)2 +(y−b)2 =R2 続いて、曲率分布1/R(x)を次式により計算する。
【0026】1/R(x)=−{d2 y(x)/d
2 }/{1+(dy(x)/dx)23/2 また、CPU4は負荷量Loadおよび負荷からの距離
xより、曲げモーメントM(x)を算出して補完する。
【0027】M(x)=Load×x そして、CPU4はシャフト2の曲げ剛性分布EI
(x)を次式により計算する。
【0028】EI(x)=M(x)/{1/R(x)} 図4はこの発明の一実施形態で計測したシャフトの長さ
方向の曲げ剛性EIと外径Dの計測結果の一例を示す図
である。この実施形態で計測した結果の計測精度につい
ては、曲げ剛性の既知の鉄製の丸棒を計測したところ、
良い一致が見られた。表1は図1に示した実施形態での
計測精度の結果を示す表である。この表1から明らかな
ように、曲げ剛性の測定値と計算値との差がわずかなも
のとなっていることが明らかである。
【0029】
【表1】
【0030】また、真直はりの撓みの関係より、その微
小部分に働く曲げモーメントM(x)を求める。
【0031】 M(x)=EI(x)・{d2 y(x)/dx2 } 上述の式より、xについての微分方程式を解き、シャフ
トのしなりyを求めると、 y(x)=∫∫{M(x)/EI(x)}dx・dx+
C1・x+C2 C1,C2:積分定数 となる。この式およびシャフト曲げ剛性計測装置で計測
した曲げ剛性分布のデータを用いたシャフトの静荷重時
の片持ち撓み試験の撓み量y(x)の静解析の結果と、
静的な実荷重における片持撓み試験の撓み量の測定結果
の比較でも良い一致が見られた。表2にこの発明の一実
施形態による計測装置の計測精度の結果を示す。
【0032】
【表2】
【0033】このようにして、計測精度の高いシャフト
曲げ剛性計測装置を確立することによって、以下に述べ
るようにスイング中のシャフトにかかる曲げモーメント
の分布の計測が可能になった。
【0034】図5はアドレスからインパクトまでのスイ
ング中のシャフトに発生する歪みを計測する装置を示す
図である。図5(a)に示すように、ゴルフクラブのシ
ャフト2の4箇所21〜24に図5(b)のシャフト2
の断面図に示すように、x軸方向とy軸方向に歪みゲー
ジ61,62が設けられる。これらの歪みゲージ6はx
方向,y方向の歪み量を検出する。歪みゲージ6の検出
出力は図5(c)に示すようにブリッジボックス7を介
して増幅器8に入力されて増幅され、FFTアナライザ
9によって歪み波形が解析され、パーソナルコンピュー
タ10に歪み波形が入力される。
【0035】図6は、図5に示した装置で計測されるデ
ータとシャフトの外径,曲げ剛性分布のデータおよび計
測用グラフに貼付した歪みゲージの位置や前記クラブヘ
ッドとシャフトの組付け条件などの計測諸条件によりア
ドレスからインパクトまでのスイング中のシャフトにか
かる曲げモーメントの分布を計測するためのフローチャ
ートを示す図である。
【0036】この図6に示したフローチャートに基づく
プログラムを処理して代表的なゴルファーのスイング中
のシャフトにかかる曲げモーメントの分布を解析するた
めに、プロゴルファーを含む女性から男性までさまざま
なタイプのゴルファー29名の被験者(熟練者〜アマチ
ュア;男性:20名[:A01〜A20],女性:9名
[:B01〜B09])により、クラブ1本につき5ス
イングとして、各々クラブ1〜3本で実打を実施した。
【0037】表3に実験に用いたクラブ,シャフトの諸
元値を示す。実験用のクラブ[:C1〜C9]は、ウッ
ドクラブでドライバ(1W)を使用した。そして、各ク
ラブにつき、図5の装置により、曲げ歪みを計測する。
ここで、引張・圧縮歪みは、曲げ歪みに対して小さいた
め、無視した。
【0038】
【表3】
【0039】図7は図5に示した装置で測定したスイン
グ中のシャフトのx方向およびy方向にかかる曲げモー
メントM(x,t)の分布を示す図であり、図8はイン
パクト直前のシャフトにかかるスイング方向の曲げモー
メントの分布を示す図であり、図9は曲げモーメントの
変化率を示す図である。
【0040】図10はインパクト手前のx方向のM
(x,t)を用い多変量解析のクラスター分類法による
分類を示す図であり、この解析により、代表的なゴルフ
ァーのスイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの
分布のデータを抽出する。図11は代表的な先調子のス
チールシャフトおよび手元調子のシャフトの外径,曲げ
剛性分布EI(x)を示す図であり、図12は代表的な
先調子のスチールシャフトおよび手元調子のスチールシ
ャフトのインパクト直前のシャフトの曲率分布の変化率
dK(x,t)/dtを示す図である。
【0041】この発明の第2の実施形態として、図7に
示すアドレスからインパクトまでのスイング中のシャフ
トにかかる曲げモーメントの分布を計測し、特に、図8
に示すようにインパクト直前のシャフトにかかるスイン
グ方向の曲げモーメントの分布M(x,t)と図9に示
す変化率dM(x,t)/dtが計測される。次に、そ
の変化率dM(x,t)/dtと図11(a),(b)
に示すシャフトの曲げ剛性分布EI(x)により求ま
る、図12(a),(b)に示す曲率分布の変化率dK
(x,t)/dtよりシャフトの調子が決定される。そ
して、決定された調子のシャフトによりゴルフシャフト
およびそのシャフトを装着したゴルフクラブが実現され
る。
【0042】なお、図8および図9において、インパク
ト直前のM(x,t)のデータおよび変化率dM(x,
t)/dtのデータにおいて、29名の被験者の中でほ
ぼ中間のデータであり、大半のゴルファーがここに分類
されると予測される。以下の説明では、中間のゴルファ
ーにおける解析結果を示す。この分類においては、図1
0に示すように、インパクト手前のx方向のM(x,
t)を用い、多変量解析のクラスター分析法;凝集法
[ツリークラスタリング法](距離速度:ユークリッド
距離:結合ルール:群平均法(UPGMA法)が用いら
れる。)による分類が行なわれ、前記の中間のゴルファ
ー(代表的なゴルファー)を抽出した。
【0043】次に、この発明の第3の実施の形態とし
て、スイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分
布が計測され、特にインパクト直前のシャフトにかかる
スイング方向の曲げモーメントの分布M(x,t)とそ
の変化率dM(x,t)/dtが計測され、次にその変
化率dM(x,t)/dtとシャフトの曲げ剛性分布E
I(x)により求まる曲率分布の変化率dK(x,t)
/dtの各部分の比率(面積比)よりシャフトの調子が
決定される。そして、その調子の決定されたシャフトに
よりゴルフシャフトおよびそのシャフトを装着したゴル
フクラブが実現される。
【0044】図13は図11(a)に示した曲げ剛性分
布EI(x)を持つ代表的な先調子のスチールシャフト
のインパクト直前の曲率分布の変化率dK(x,t)/
dtの割合を示す図であり、図14は図11(b)に示
す曲げ剛性分布EI(x)の持つ代表的な手元調子のス
チールシャフトのインパクト直前の曲率分布の変化率d
K(x,t)/dtの割合を示す図である。
【0045】図13(a)は、代表的な先調子のスチー
ルシャフトのインパクト直前の曲率分布の変化率dK
(x,t)/dtのシャフト部のヘッド側とグリップ側
の各々2分の1の占める割合(面積比)を示しており、
図14(a)は代表的な手元調子のスチールシャフト直
前の曲率分布の変化率dK(x,t)/dtのシャフト
部のヘッド側とグリップ側の各々2分の1の占める割合
(面積比)を示している。ただし、いずれもヘッドのネ
ック部とグリップ部相当部を除いている。
【0046】次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態では、スイング中のシャフトにかかる曲
げモーメントの分布が計測され、特に、インパクト直前
のシャフトにかかるスイング方向のモーメントの分布M
(x,t)とその変化率dM(x,t)/dtが計測さ
れる。次に、その変化率dM(x,t)/dtとシャフ
トの曲げ剛性分布EI(x)による求まる曲率分布の変
化率dK(x,t)/dtにおいて、クラブヘッドのネ
ック部とグリップ部に相当する部分を除いたシャフト部
において三等分した各部分の比率(面積比)よりシャフ
トの調子が決定される。そして、その調子の決定された
ゴルフシャフトおよびそのシャフトを装着したゴルフク
ラブが実現される。
【0047】上述の第4の実施形態の一例として、図1
3(b)に代表的な先調子のスチールシャフトのインパ
クト直前の曲率分布の変化率dK(x,t)/dtのシ
ャフト部のヘッド側と中間部とグリップ側の各々3分の
1の占める割合(面積比)を示し、図14(b)に代表
的な手元調子のスチールシャフトのインパクト直前の曲
率分布の変化率dK(x,t)/dtのシャフト部のヘ
ッド側と中間部とグリップ側の各々3分の1の占める割
合(面積比)を示す。ただし、いずれもヘッドネック部
とグリップ部相当部分を除いている。
【0048】ここで、新たにシャフト全体の曲率分布の
変化率dK(x,t)/dtに対するヘッド側の曲率分
布の変化率dK(x,t)/dtの割合を「動的なフレ
キシブル・レシオ」(Dynamic Flexible Ratio)と呼称
し、シャフト部のヘッド側,中央部,グリップ側を各々
三等分したパラメータを、各々「DF Ratio tip」,「DF
Ratio middle 」,「DF Ratio butt 」と称することに
する。
【0049】次に第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態では、スイング中のシャフトにかかる
曲げモーメントの分布が計測され、特にインパクト直前
のシャフトにかかるスイング方向の曲げモーメントの分
布M(x,t)とその変化率dM(x,t)/dtが計
測される。次に、その変化率dM(x,t)/dtとシ
ャフトの曲げ剛性分布EI(x)により求まる曲率分布
の変化率dK(x,t)/dtのピーク部の位置よりシ
ャフトの調子が決定される。そして、その調子の決定さ
れたシャフトを用いてゴルフシャフトおよびそのシャフ
トを装着したゴルフクラブが実現される。
【0050】この第5の実施形態により、前述の図12
(a)および図12(b)により、代表的な先調子と手
元調子のスチールシャフトのインパクト直前の曲率分布
の変化率dK(x,t)/dtのピークの位置は、先調
子のシャフトは400〜500mmに存在し、手元調子
のシャフトは700〜800mm付近に若干のピークの
存在していることを確認できる。
【0051】この解析の曲率分布の変化率dK(x,
t)/dtは、スイング中のシャフトのしなりの変化速
度(変化率)を示しているため、この実施形態において
この分布の最大の点は、インパクト手前において最も大
きくしなり、変化する点を示し、このピークの位置を
「動的なキックポイント」(Dynamic Kick Point)と称
することにする。
【0052】次に、第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態では、スイング中のシャフトにかかる曲
げモーメントの分布が計測され、特に、トップオブスイ
ング付近やコック解放時付近のシャフトに生じる最大の
曲げモーメントの分布が計測される。次に、その曲げモ
ーメント分布のデータとシャフトの曲げ剛性分布により
求まる曲率分布よりシャフトの特性が決定される。そし
て、その特性が決定されたシャフトを用いてゴルフシャ
フトおよびそのシャフトを装着したゴルフクラブが実現
される。
【0053】上述の第6の実施形態により、図15にト
ップオブスイング付近やコック解放時付近のシャフトに
生じる最大の曲げモーメントの分布を示し、図16はト
ップオブスイング付近やコック解放時付近のシャフトの
曲率分布を示す。
【0054】次に、第7の実施形態について説明する。
第7の実施形態では、スイング中のシャフトにかかる曲
げモーメントの分布が計測され、インパクト直前のシャ
フトに発生するトウダウン方向の最大の曲げモーメント
の分布が計測される。次に、その曲げモーメント分布の
データとシャフトの曲げ剛性分布により求まる曲率分布
によりシャフトの特性が決定される。そして、その特性
の決定されたシャフトを用いてゴルフシャフトおよびそ
のシャフトを装着したゴルフクラブが実現される。
【0055】図17はインパクト直前のシャフトに発生
するトウダウン方向の最大の曲げモーメントの分布を示
し、図18にインパクト直前のシャフトに発生するトウ
ダウン方向のシャフトの曲率分布を示す。
【0056】次に、第8の実施形態について説明する。
第8の実施形態では、スイング中のシャフトにかかる曲
げモーメントの分布が計測され、次にスイング中の曲げ
モーメントやその変化率のデータとシャフトの曲げ剛性
分布により求まる曲率分布やその変化率よりシャフトの
特性が決定される。そして、その特性の決定されたシャ
フトを用いてゴルフシャフトおよびそのシャフトを装着
してゴルフクラブが実現される。
【0057】以上の実施形態により、シャフト自身で計
測される調子を含む性能と、ゴルファーがスイング時の
フィーリングとして感じたり、評価したりする官能とを
一致させることができる。
【0058】図19はシャフト全体の曲率分布の変化率
dK(x,t)/dtに対するヘッド側の曲率分布の変
化率dK(x,t)/dtの割合を、各々シャフトのヘ
ッド側2分の1とした場合とインパクト直前の「シャフ
ト先端の傾き角度」を示す。この割合が大きいシャフト
ほど、「シャフト先端の傾き角度」は大きくなり、その
傾向もほぼ線形となった。
【0059】図20は「DF Ratio tip」とインパクト直
前の「シャフト先端の傾き角度」を示す図である。前述
の図19と同様にして、この割合が大きいシャフトほ
ど、「シャフト先端の傾き角度」は大きくなり、その傾
向もほぼ線形となった。特に、ヘッド側3分の1の曲率
分布の変化率dK(x,t)/dtの割合をとったと
き、最小二乗法により1次近似した結果、相関係数が
0.88(y=0.0688・x+1.3144:n=
21;フレックスS)となり、最大を示した。
【0060】以上により、「DF Ratio tip」の大小は
「調子」判定に不可欠であり、打球の飛び出し角度に大
きく関係することが明らかとなった。また、「DF Ratio
middle 」と「DF Ratio butt 」についてはいずれのパ
ラメータにも相関が見られなかったが、ゴルファーのフ
ィーリングやスイングのタイミングのとり方に感覚的に
影響していることが推測される。
【0061】図21は「DF Ratio tip」と「DF Ratio b
utt 」/「DF Ratio middle 」の関係を示す図である。
図21において、横軸の「DF Ratio tip」は前述したシ
ャフトヘッド側3分の1の曲率分布の変化率dK(x,
t)/dtの割合で、打球の飛び出し角度(シャフト先
端の傾き角度)とに相関がある。一方、縦軸の「DF Rat
io butt 」/「DF Ratio middle 」はシャフト中間部に
対するシャフトグリップ部の曲率分布の変化率dK
(x,t)/dtの割合の比であり、この値が大きい
と、シャフト中間部よりグリップ部のしなりの変化率が
大きいことを示している。
【0062】図21の●(n=17)は1960年代か
ら使われている代表的なスチールシャフトのデータを示
している。これらのスチールシャフトは、「先調子」,
「中調子」,「手元調子」と普遍的に区分されており、
データをもとに「調子」の判別を実施すると、DF Ratio
tip≒20(%)を境に「先調子」と「手元調子,中調
子」が分類されていることがわかる。また、DF Ratio b
utt /DF Ratio middle ≒1.2を境に「手元調子」と
「中調子」が分類できる。
【0063】図21の○(n=71)は、現在市販され
ているCFRPシャフトの散布を示す。スチールシャフ
トの散布状態に対し、CFRPシャフトの散布状態はか
なり離散していることがわかり、設計の自由度の大きい
ことが明白である。また、各軸に対してのヒストグラム
からわかるように、前述した境界値の「DF Ratio tip≒
20(%)」および「DF Ratio butt /DF Ratio middl
e ≒1.2」は各々ヒストグラムのほぼ中間値であるこ
とが確認できる。このため、前述の説明と同様にして、
「調子」の分類が可能である。また、スチールシャフト
の全盛の時代もCFRPシャフトの全盛の時代も、コン
セプトや設計などの基準があまり変わっていないことが
推測できる。
【0064】図22は「動的なキックポイント」と「シ
ャフト先端の傾き角度」の関係の一例を示す図である。
図22において、「動的なキックポイント」はヘッド寄
りに存在するシャフトについて、シャフト先端部の傾き
角度が大きくなっている傾向が見られたが、顕著な相関
は得られなかった。
【0065】図23は、これまでに説明してきた第1〜
第7の実施形態をフローチャートで示した図である。
【0066】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、スイ
ング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分布を計測
し、特定の時刻(たとえばインパクト手前,トップオブ
スイング付近など)におけるスイング中の曲げモーメン
トやその変化率のデータとシャフトの曲げ剛性分布によ
り求まる曲率分布やその変化率より、シャフトの調子を
含む性能を決定することができ、その方法で決定したゴ
ルフシャフトおよびそのシャフトを装着したゴルフクラ
ブにおいて、シャフト自身で計測される調子を含む性能
と、ゴルファーがスイング時のフィーリングとして感じ
たり、評価したりする官能とを一致させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態で用いられるシャフト曲
げ剛性計測装置を示す図である。
【図2】この発明の一実施形態の概略ブロック図であ
る。
【図3】この発明の一実施形態のゴルフクラブシャフト
の調子を判定する動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の一実施形態で計測したシャフトの長
さ方向の曲げ剛性EIと外径Dの計測結果の一例を示す
図である。
【図5】アドレスからインパクトまでのスイング中のシ
ャフトにかかる曲げモーメントの分布を計測する実験装
置を示す図である。
【図6】図5の装置で計測されるデータとシャフトの外
径,曲げ剛性分布のデータおよび計測諸条件によりアド
レスからインパクトまでのスイング中のシャフトにかか
る曲げモーメントの分布を計測解析するためのフローチ
ャートである。
【図7】図5に示した装置で測定したスイングシャフト
にかかる曲げモーメントM(x,t)の分布を示す図で
ある。
【図8】インパクト直前のシャフトにかかるスイング方
向の曲げモーメントの分布を示す図である。
【図9】インパクト直前のシャフトにかかるスイング方
向の曲げモーメントの変化率を示す図である。
【図10】インパクト手前のx方向の曲げモーメントM
(x,t)を用いて多変量解析のクラスタ分類法による
分類を示す図である。
【図11】(a)代表的な先調子のスチールシャフトお
よび(b)手元調子のシャフトの外径および曲げ剛性分
布EI(x)を示す図である。
【図12】(a)代表的な先調子のスチールシャフトお
よび(b)手元調子のスチールシャフトのインパクト直
前の曲率分布の変化率dK(x,t)/dtを示す図で
ある。
【図13】図11(a)の曲げ剛性分布EI(x)を持
つ代表的な先調子のスチールシャフトのインパクト直前
の曲率分布の変化率dK(x,t)/dtの各部分の占
める割合を示す図である。
【図14】図11(b)に示したシャフトの曲げ剛性分
布EI(x)を持つ代表的な手元調子のスチールシャフ
トのインパクト直前の曲率分布の変化率dK(x,t)
/dtの各部分の占める割合を示す図である。
【図15】トップスイング付近やコック解放時付近のシ
ャフトに生じる最大の曲げモーメントの分布を示す図で
ある。
【図16】トップオブスイング付近やコック解放時付近
のシャフトの曲率分布を示す図である。
【図17】インパクト直前のシャフトに発生するトウダ
ウン方向の最大の曲げモーメントの分布を示す図であ
る。
【図18】インパクト直前のシャフトに発生するトウダ
ウン方向のシャフトの曲率分布を示す図である。
【図19】シャフト全体の曲率分布の変化率dK(x,
t)/dtに対するヘッド側のdK(x,t)/dtの
占める割合を示す図である。
【図20】「DF Ratio tip」とインパクト直前の「シャ
フト先端の傾き角度」を示す図である。
【図21】「DF Ratio tip」と「DF Ratio butt 」/
「DF Ratio middle 」の関係を示す図である。
【図22】「動的なキックポイント」と「シャフト先端
の傾き角度」の関係の一例を示す図である。
【図23】第1〜第7の実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図24】従来のCFPRゴルフシャフトの構造を示す
図である。
【符号の説明】
1 シャフト曲げ剛性計測装置 2 シャフト 3 入力部 4 CPU 5 出力部 11 固定部 12 トルクセンサ 13 レーザ寸法測定器 14,15 ゲージ 6,61,62 歪みゲージ 7 ブリッジボックス 8 増幅器 9 FFTアナライザ 10 パーソナルコンピュータ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレスからインパクトまでのスイング
    中のゴルフクラブシャフトの調子を判定する方法であっ
    て、 前記スイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分
    布を計測し、その計測されたデータと前記シャフトの曲
    げ剛性分布により求まる曲率分布よりシャフトの調子を
    含む特性を判定することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 アドレスからインパクトまでのスイング
    中のゴルフクラブシャフトの調子を判定する方法であっ
    て、 前記スイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分
    布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにかかる
    スイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計測
    し、その計測されたデータと前記シャフトの曲げ剛性分
    布により求まる曲率分布の変化率よりシャフトの調子を
    含む特性を判定することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 アドレスからインパクトまでのスイング
    中のゴルフクラブシャフトの調子を判定する方法であっ
    て、 前記スイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分
    布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにかかる
    スイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計測
    し、その計測されたデータと前記シャフトの曲げ剛性分
    布により求まる曲率分布の変化率の各部分の比率(面積
    比)よりシャフトの調子を含む特性を判定することを特
    徴とする方法。
  4. 【請求項4】 アドレスからインパクトまでのスイング
    中のゴルフクラブシャフトの調子を判定する方法であっ
    て、 前記スイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分
    布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにかかる
    スイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計測
    し、その計測されたデータと前記シャフトの曲げ剛性分
    布により求まる曲率分布の変化率において、クラブヘッ
    ドのネック部とグリップ部に相当する部分を除いたシャ
    フト部において三等分した各部分の比率(面積比)より
    シャフトの調子を含む特性を判定することを特徴とする
    方法。
  5. 【請求項5】 アドレスからインパクトまでのスイング
    中のゴルフクラブシャフトの調子を判定する方法であっ
    て、 前記スイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分
    布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにかかる
    スイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計測
    し、その計測されたデータと前記シャフトの曲げ剛性分
    布により求まる曲率分布の変化率のピークの位置よりシ
    ャフトの調子を含む特性を判定することを特徴とする方
    法。
  6. 【請求項6】 アドレスからインパクトまでのスイング
    中のゴルフクラブシャフトの調子を判定する方法であっ
    て、 前記スイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分
    布を計測し、特に、トップオブスイング付近やコック解
    放時付近のシャフトに生じる最大の曲げモーメントの分
    布を計測し、その計測したデータと前記シャフトの曲げ
    剛性分布により求まる曲率分布よりシャフトの調子を含
    む特性を判定することを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 アドレスからインパクトまでのスイング
    中のゴルフクラブシャフトの調子を判定する方法であっ
    て、 前記スイング中のシャフトにかかる曲げモーメントの分
    布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトに発生す
    るトウダウン方向の最大の曲げモーメントの分布を計測
    し、その計測したデータと前記シャフトの曲げ剛性分布
    により求まる曲率分布よりシャフトの調子を含む特性を
    判定することを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 アドレスからインパクトまでのスイング
    中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメントの
    分布を計測し、そのデータと前記シャフトの曲げ剛性分
    布により求まる曲率分布によって前記シャフトの調子を
    含む特性が決定されたことを特徴とする、ゴルフシャフ
    ト。
  9. 【請求項9】 アドレスからインパクトまでのスイング
    中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメントの
    分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにかか
    るスイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計測
    し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求まる
    曲率分布の変化率によって前記シャフトの調子を含む特
    性が決定されたことを特徴とする、ゴルフシャフト。
  10. 【請求項10】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにか
    かるスイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計
    測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求ま
    る曲率分布の変化率の各部分の比率(面積比)によって
    シャフトの調子を含む特性が決定されたことを特徴とす
    る、ゴルフシャフト。
  11. 【請求項11】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにか
    かるスイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計
    測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求ま
    る曲率分布の変化率において、クラブヘッドのネック部
    とグリップ部に相当する部分を除いたシャフト部におい
    て三等分した各部分の比率(面積比)によってシャフト
    の調子を含む特性が決定されることを特徴とする、ゴル
    フシャフト。
  12. 【請求項12】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにか
    かるスイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計
    測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求ま
    る曲率分布の変化率のピークの位置よりシャフトの調子
    を含む特性が決定されることを特徴とする、ゴルフクラ
    ブシャフト。
  13. 【請求項13】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のシャフトにかかる曲げモーメントの分布を計測
    し、特に、トップオブスイング付近やコック解放時付近
    のシャフトに生じる最大の曲げモーメントの分布を計測
    し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求まる
    曲率分布によってシャフトの調子を含む特性を決定する
    ことを特徴とする、ゴルフシャフト。
  14. 【請求項14】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトに発
    生するトウダウン方向の最大の曲げモーメントの分布を
    計測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求
    まる曲率分布によってシャフトの調子を含む特性を決定
    することを特徴とする、ゴルフシャフト。
  15. 【請求項15】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布
    により求まる曲率分布よりシャフトの調子を含む特性の
    決定されたシャフトを装着したことを特徴とする、ゴル
    フクラブ。
  16. 【請求項16】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにか
    かるスイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計
    測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求ま
    る曲率分布の変化率よりシャフトの調子を含む特性が決
    定され、そのようなシャフトを装着したことを特徴とす
    る、ゴルフクラブ。
  17. 【請求項17】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにか
    かるスイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計
    測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求ま
    る曲率分布の変化率の各部分の比率(面積比)よりシャ
    フトの調子を含む特性が決定され、そのようなシャフト
    を装着したことを特徴とする、ゴルフクラブ。
  18. 【請求項18】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにか
    かるスイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計
    測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求ま
    る曲率分布の変化率において、クラブヘッドのネック部
    とグリップ部に相当する部分を除いたシャフト部におい
    て三等分した各部分の比率(面積比)よりシャフトの調
    子を含む特性が決定され、そのようなシャフトを装着し
    たことを特徴とする、ゴルフクラブ。
  19. 【請求項19】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトにか
    かるスイング方向の曲げモーメントの分布の変化率を計
    測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求ま
    る曲率分布の変化率のピークの位置によってシャフトの
    調子を含む特性が決定され、そのようなシャフトを装着
    したことを特徴とする、ゴルフクラブ。
  20. 【請求項20】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、トップオブスイング付近やコッ
    ク解放時付近のシャフトに生じる最大の曲げモーメント
    の分布を計測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布
    により求まる曲率分布によりシャフトの調子を含む特性
    が決定され、そのようなシャフトを装着したことを特徴
    とする、ゴルフクラブ。
  21. 【請求項21】 アドレスからインパクトまでのスイン
    グ中のゴルフクラブのシャフトにかかる曲げモーメント
    の分布を計測し、特に、インパクト直前のシャフトに発
    生するトウダウン方向の最大の曲げモーメントの分布を
    計測し、そのデータとシャフトの曲げ剛性分布により求
    まる曲率分布よりシャフトの調子を含む特性が決定さ
    れ、そのようなシャフトを装着したことを特徴とする、
    ゴルフクラブ。
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