JPH1090677A - 反射型表示装置及びその発色方法 - Google Patents

反射型表示装置及びその発色方法

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JPH1090677A
JPH1090677A JP8234387A JP23438796A JPH1090677A JP H1090677 A JPH1090677 A JP H1090677A JP 8234387 A JP8234387 A JP 8234387A JP 23438796 A JP23438796 A JP 23438796A JP H1090677 A JPH1090677 A JP H1090677A
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layer
display device
color
multilayer film
liquid crystal
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JP8234387A
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Hiroyuki Kamiya
洋之 神谷
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International Business Machines Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】干渉膜を構成する二種の誘電体層の屈折率の差
Δnの大きい組み合わせによって、十分な色純度と十分
な白レベルを有する干渉多層膜方式の反射型液晶表示装
置を提供すること。 【解決の手段】少なくとも、ガラス基板と、該ガラス基
板上に形成された多層膜部分と、該多層膜部分上に形成
された液晶層に代表される光透過層とを具備する反射型
表示装置であって、少なくとも二つの色に係わるガラス
基板・多層膜部分・光透過層の組み合わせが、表示装置
平面上の同一の位置に積層されて存在することを特徴と
する反射型表示装置による。好ましくは、多層膜部分が
3つの誘電体層からなり、また、多層膜部分が少なくと
も二種の誘電体層で構成され、第一の誘電体層と第二の
誘電体層に係わるそれぞれの第一の屈折率と第二の屈折
率との差Δnが、Δn>1.2であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は反射型表示装置、
代表的にはカラー反射型TFT液晶表示装置(TFT−
LCD)における新規な着色方法に係わるものである。
本願発明は特に発色方法として誘電体多層膜を用いた場
合の新規な発色方法及びそのためのカラーTFT−LC
Dの構造に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は軽量、かつ、小型の表示
装置として、近年コンピュータのデイスプレイ装置を始
め、多くの分野で使用されている。特に、カラー液晶表
示装置においては極めて高精細な画像を得ることが可能
となり、静止画像のみならず、動画を表示するための表
示装置として大幅な普及が予想されている。
【0003】現在主流となっている液晶表示装置は透過
型のTFT−LCDである。これは、光源であるバック
ライトからの光をTFTが形成されている基板後方から
液晶セル部分に透過させ、TFTをスイッチとして加え
られた液晶の配向の変化によって、光の偏光状態を変
え、偏光板によって特定の偏光を発するピクセルとそう
でないピクセルとを区別することによって表示を行うも
のである。しかし、透過型の液晶表示装置は偏光板やカ
ラーフィルターを使用するために光量全体の相当量が遮
断されてしまい、必要な明るさを確保しにくいという欠
点がある。また、バックライトを必要とするので消費電
力が大きく、コンピュータの小型化、携帯化に不利であ
る。
【0004】そこで、近年はバックライトを有せず、周
囲光のみで十分な光量を確保する反射型の液晶表示装置
が脚光を浴びつつある。反射型液晶表示装置の模式図を
図1に示す。反射型液晶表示装置は二枚の透明基板(通
常はガラス基板である)に介在する液晶を有する点では
従来の透過型液晶表示装置と同様である。また、同様
に、カラーフィルタが形成された一方のガラス基板上に
は透明電極のパターンが形成されている。しかし、他方
のガラス基板側には透明電極ではなく、金属電極が形成
され、反射板としての役割をも担う点で透過型液晶表示
装置と異なる。カラーフィルタ側のガラス基板から入射
した光は透明電極と金属電極との間に印加された電圧に
よって配向を受けた液晶層によって変調を受け、金属電
極の表面で反射されてカラーフィルタ側のガラス基板か
ら出射される。
【0005】ところが、このような反射型液晶表示装置
ではカラーフィルタを用いているので十分な明るさが得
られないという欠点がある。その理由は、カラーフィル
タによって入射した白色光のうちの2/3程度が吸収さ
れてしまうこと、通常の染料法、顔料分散法、印刷法で
形成されたカラーフィルタにおいては着色手段として染
料・顔料を用いるため、高い透過率を持たせることは期
待できないこと、などが考えられる。
【0006】そこで、例えば特開平7−287115号
公報に開示されるように、高屈折率材料からなる薄膜と
低屈折率材料からなる薄膜とを交互に積層し、干渉多層
膜を形成し、カラーフィルタを用いることなく発色する
方法が提案されている。この方法は、交互に積層された
多層膜が特定の波長領域の光を透過する一方で、それ以
外の波長領域の光を反射することによってカラーフィル
タを代替する作用を有するというものである。そして、
この方法によれば、透過波長領域においてはほぼ100
%の透過率を有しており、反射波長領域においてもほぼ
100%の反射率を有していることから、色素の吸収を
利用したカラーフィルターのような吸収による透過率の
低下がないという点が最大の利点である。
【0007】干渉多層膜方式の一例について、図2に示
す。図2にはチタン酸化物(TiO2)とシリコン酸化
物(SiO2)とを交互に3層積層した多層干渉膜5を
ガラス基板1上に形成した構造を示す。図2において
は、ガラス基板1上にTiO2膜4が形成され、その上
に、SiO2膜3、さらにTiO2が膜2が漸次積層され
ている。このような干渉多層膜がR,G,Bの色毎に3
つづつ並列していることが特徴である。ここで、チタン
酸化物、シリコン酸化物の屈折率はそれぞれ2.4、
1.5である。また、これらの酸化物層の厚さの相互関
係によって吸収波長領域と透過波長領域とが決定され、
発色されるべき色が決まる。一般的には膜厚=(目標と
する中心波長λc)x(2n−1)/4(nは整数)と
すると、干渉により目標とする色の発色が起こる。図2
には図示していないが、基板上には干渉多層膜5の他
に、液晶の配向を変えるためのTFTが形成されてい
る。
【0008】干渉多層膜方式の理論的な裏付けを記載す
る。まず、必要な明るさを規定する反射率Rは(n1
2)/(n1+n2)の二乗に比例する。ここで、n1
2は干渉多層膜を構成するそれぞれの膜の屈折率であ
る。従って、この式に鑑みれば干渉多層膜を構成する二
つの膜の屈折率の差が大きいほど十分な反射率Rが得ら
れ、明るい画像が得られることになる。従って、n1
2=Δnの値を大きくとる、つまり、干渉多層膜に使
用される二つの膜の屈折率の差Δnを大きくするほど、
明るい画像が得られることになる。
【0009】しかし、二つの膜の屈折率の差Δnを大き
くするするほど色純度が落ちるのも事実である。つま
り、Δnが大きい組み合わせの干渉多層膜において波長
−反射率依存性を測定すると、中心波長に対して極めて
ブロードな反射率のピークが得られることになる。この
ようなブロードな波長−反射率特性は一般的に言って、
色純度の点から十分ではない。従って、従来技術におい
てはΔn<1程度の組み合わせを用いていた。例えば、
図2に示したチタン酸化物(TiO2)とシリコン酸化
物(SiO2)との組み合わせでは、Δn=0.9であ
る。このような組み合わせにおいては、Δnが大きくな
く、従って、反射率Rが小さいから、十分な白レベルを
確保できない。図2に示した干渉多層膜の波長−反射率
依存性を図3に示す。R,G,B各領域において、反射
率は最大で60%程度であり、十分な反射率が得られな
いために、白レベル(太線)もいきおい小さくなり実用
に耐えない。このように、干渉多層膜方式の発色におい
てもカラーフィルターによる発色と同様に、色純度と明
るさ(白レベル)との兼ね合いが本質的な課題である。
そして、干渉多層膜方式においては、Δnが大きいほど
各干渉多層膜の反射率が大きく、明るさ(白レベル)が
大きくなるが、反面、Δnが大きいほど色純度が低下す
るという二律相反が存在するのである。
【0010】白レベルを稼ぐために5層にするという方
式も考えられる。白レベルは各層から反射される光の合
計量に依存するから、層の数を多くすることによって、
反射される光の絶対量が増大し、白レベルの向上に寄与
する。図4に5層の干渉多層膜の波長−反射率依存性を
示す。5層のものは図2に示した3層のものに、単純に
SiO2層とTiO2層とを一層づつ加え、5層膜とした
ものである。3層のものと比べ、白レベル(太線)に若
干の改善が見られるものの、本質的な改善効果はない。
従って、各色に係わる干渉多層膜をガラス基板1上に並
列に形成し、それぞれの干渉多層膜の層の数を増やすと
いう解決方法には明るさ(白レベル)の面で限界がある
のである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の第一の課題
は、干渉多層膜の層の数を増加させることなく、十分な
白レベルを有する干渉多層膜方式の反射型液晶表示装置
を提供することである。本願発明の第二の課題は、高い
色純度を維持しつつ、十分な白レベルを有する干渉多層
膜方式の反射型液晶表示装置を提供することである。本
願発明の第三の課題は、Δnの大きい組み合わせによっ
て、十分な色純度と十分な白レベルを有する干渉多層膜
方式の反射型液晶表示装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明の上記課題は、
少なくとも、ガラス基板と、該ガラス基板上に形成され
た多層膜部分と、該多層膜部分上に形成された液晶層に
代表される光透過層とを具備する反射型表示装置であっ
て、少なくとも二つの色に係わるガラス基板・多層膜部
分・光透過層の組み合わせが、表示装置平面上の同一の
位置に積層されて存在することを特徴とする反射型表示
装置によって達成可能である。好ましくは、多層膜部分
が3つの誘電体層からなり、また、多層膜部分が少なく
とも二種の誘電体層で構成され、第一の誘電体層と第二
の誘電体層に係わるそれぞれの第一の屈折率と第二の屈
折率との差Δnが、Δn>1.2であることが望まし
い。
【0013】さらに、この反射型表示装置は、上方に位
置する第一の色に係わるガラス基板・多層膜部分・光透
過層の組み合わせ中の第一の多層膜部分が、下方に位置
する第二の色に係わる波長領域外の光を遮断することに
よって、第二の色を発色するに必要な色純度を確保する
ことを特徴とするものである。このような方法によるこ
とによって、第二の色に係わる第二の多層膜部分単体で
は十分な色純度を実現することができない程度に大きい
Δnを有する多層膜を用いても、十分な色純度を実現で
きる。従って、十分な色純度と十分な白レベルを両立す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本願発明の第一の実施例を図5に
示す。この実施例では5層の干渉多層膜を各色毎に形成
し、これを各色に係わる液晶層と組み合わせている。つ
まり、ガラス基板1上に青(B)に係わる5層の干渉多
層膜10が形成され、その上に液晶層11と他のガラス
基板15が形成され、一つの単位となっている。ガラス
基板15上には緑(G)に係わる5層の干渉多層膜20
が形成され、その上に液晶層21と別のガラス基板25
が形成されている。ガラス基板25上には赤(R)に係
わる5層の干渉多層膜30が形成され、その上に液晶層
31とガラス基板35が形成されている。このように、
第一の実施例においては各色に係わる干渉多層膜と液晶
層との組み合わせを直列に積層した構造となっている。
直列構造とすることの利点は、図6に示すように白レベ
ル(太線)が大幅に向上することである。これは、並列
に配列した干渉多層膜方式のものは(図2、図3参
照)、白レベルの強度は各干渉多層膜の面積に比例して
それぞれの色に係わる反射率の1/3に低下してしまう
のに対し、直列に配列した干渉多層膜方式のものは、白
レベルの強度は面積比例による低下が免れるからであ
る。従って、各色に係わる反射率がそのまま白レベル強
度になるので、十分に明るい画像を得ることが可能とな
る。
【0015】この場合の各色に係わる波長−反射率特性
も図6に示されている。この構造では色純度を確保する
ために各色の中心波長に対して比較的半値幅の狭い波長
−反射率特性を得るために、Δnを比較的小さくする必
要がある。第一の実施例において許容されるΔnの範囲
は、Δn<1.5、好ましくはΔn<1.0である。従
って、この実施例において好適な酸化物の組み合わせは
代表的にはチタン酸化物(TiO2)とシリコン酸化物
(SiO2)となる(Δn=0.9)。
【0016】なお、第一の実施例においては上に位置す
る干渉多層膜と液晶層の組み合わせから順に、R,G,
Bの組み合わせで配列しているが、これは単なる一例で
あり、別の順番によることも可能である。
【0017】第一の実施例を改善したものが図7に示す
第二の実施例である。この構造においては、Δn>1.
2とし、波長−反射率依存性を半値幅の広いブロードな
ピーク特性を有する構造とすることによって、各色の干
渉多層膜の色純度を犠牲にする。後述するように、この
実施例では各色の干渉多層膜の色純度を犠牲にしても、
干渉多層膜の直列の配列を利用して、上方に位置する干
渉多層膜を一種の光フィルタとして利用することによっ
て、十分な色純度を装置全体としては実現することが可
能である。
【0018】第一の実施例と第二の実施例との相違点は
層が5層から3層に減少した点、及び、各干渉多層膜を
構成する酸化物層のΔn>1.2と大きい点である。そ
の他の点についての変更はない。つまり、ガラス基板1
上にBに係わる3層の干渉多層膜10が形成され、その
上に液晶層11と他のガラス基板15が形成され、一つ
の単位となっている。ガラス基板15上にはGに係わる
3層の干渉多層膜20が形成され、その上に液晶層21
と別のガラス基板25が形成されている。ガラス基板2
5上にはRに係わる3層の干渉多層膜30が形成され、
その上に液晶層31とガラス基板35が形成されてい
る。このように、第二の実施例においても各色に係わる
干渉多層膜と液晶層との組み合わせを直列に積層した構
造となっている。
【0019】第二の実施例ではΔnが大きいので、各色
の干渉多層膜は十分な反射率を有する。従って、層の数
を第一の実施例よりも減少することが可能となるであ
る。図7に示す3層構造に係わる第二の実施例は、図8
に示すように第一の実施例のものと同等、または、それ
以上の白レベルを実現できる。
【0020】以下、第二の実施例の原理についてより詳
細に説明する。まず、第二の実施例はR,G,B各色に
対応する3つの液晶層11、21、31と、各液晶層に
対応する3つの干渉多層膜10、20、30を有し、こ
れらが、二つのガラス基板1、35に挟持されるととも
に、他の二つのガラス基板15、25によって、各色に
係わる液晶層11、21、31と干渉多層膜10、2
0、30の組み合わせが分離されている。干渉多層膜層
10、20、30は好ましくは3層であるが、5層以上
でも構わない。干渉多層膜層のΔnは1.2以上であ
り、好ましくは2.0以上である。従って、干渉多層膜
層を構成する酸化物膜の組み合わせとしては、低屈折率
膜として氷晶石、フッ化マグネシウム、フッ化トリウ
ム、フッ化セリウム、一酸化シリコン等が考えられ、高
屈折率膜としてシリコン、ゲルマニウム、テルル化鉛等
が考えられる。前者の屈折率、後者の屈折率はそれぞれ
約1.5以下、約3.5以上であり、少なくともΔn=
2.0である。
【0021】このように、Δnを大きくするのが第二の
実施例の特徴である。従って、各色に係わる色純度は犠
牲にされる。図9、図10、図11は干渉多層膜として
シリコンと酸化シリコンを組み合わせた場合のR,G,
B各色それぞれの波長−反射率依存性を示す。これらの
図に示されるように、波長−反射率特性は極めてブロー
ドな特性を示す。しかし、以下に説明するようにこのよ
うなブロードな特性であっても、干渉多層膜と液晶層の
組み合わせが直列に接続されているという第二の実施例
の特徴を利用すると、十分な色純度を確保することが可
能となる。
【0022】例えば、Rに係わる液晶層31・干渉多層
膜30の組み合わせと、Gに係わる液晶層21・干渉多
層膜20の組み合わせとに着目する。図9に示すよう
に、Rに係わる干渉多層膜の波長−反射率依存性は58
0nmで反射率50%であり、630nm以上では反射
率80%以上である。従って、Rに係わる干渉多層膜3
0によって580nm以上の波長を有する光はその大部
分が反射され、Gに係わる液晶層21・干渉多層膜20
には到達しない。これは、Rに係わる液晶層31・干渉
多層膜30の組み合わせが、Gに係わる液晶層21・干
渉多層膜20と直列に配列されており、かつ、前者は後
者の直上に位置し、前者が特定の波長に係わる光を遮断
(フィルタリング)するような位置関係にあるからであ
る。このような位置関係を考えると、Gに係わる干渉多
層膜20の波長−反射率依存性はこの配列では実際は5
80nm以上の波長領域で反射率の低下を起こし、図1
0の点線で示したような特性を呈することになる。従っ
て、このような直列の位置関係では、Rに係わる干渉多
層膜30のフィルタリング作用によって、ブロードな波
長−反射率依存性を有する干渉多層膜20は十分な色純
度の実現が可能となる。
【0023】Bに関する液晶層11・干渉多層膜10の
組み合わせと、Gに関する液晶層21・干渉多層膜20
の組み合わせでも同様のことが言える。つまり、Gに関
する干渉多層膜20の波長−反射率依存性を図10に示
すが、490nmにおいて反射率50%以上であり、5
80nm以上において反射率80%以上を有する。従っ
て、490nm以上の波長を有する光はGに係わる干渉
多層膜20によって反射され、Bに係わる液晶層11・
干渉多層膜10に到達しない。これは、Gに係わる液晶
層21・干渉多層膜20の組み合わせが、Bに係わる液
晶層11・干渉多層膜10と直列に配列されており、か
つ、前者は後者の直上に位置し、前者が特定の波長に係
わる光を遮断(フィルタリング)するような位置関係に
あるからである。このような位置関係を考えると、Bに
係わる干渉多層膜の波長−反射率依存性は490nm以
上の波長領域で反射率の低下を起こし、図11の点線で
示したような特性を呈することになる。ここでも、Bに
係わる干渉多層膜は本来的にはブロードな波長−反射率
依存性を有するものの、本願発明特有の直列の位置関係
により、Bに係わる干渉多層膜によって十分な色純度を
実現できることがわかる。
【0024】これらの各色に係わる波長−反射率依存性
を組み合わせて、白レベルを描いたものが図8である。
図8に示すように、各色毎に十分な色純度を維持しつ
つ、かつ、十分な白レベルを実現可能であることがわか
る。
【0025】図12に第三の実施例を示す。この実施例
は第二の実施例と極めて似ているが、最下層の色に係わ
る液晶層11には対応する干渉多層膜が存在しない。そ
の代わりに、アルミ板等の反射率の高い金属板40を用
いる点で、第二の実施例と区別される。このような構成
であっても、各色に係わる液晶層・干渉多層膜が直列に
接続されている構造を取っているために、Rに係わる波
長領域、Gに係わる波長領域は遮断されて、最下層の色
に係わる液晶層にはBに係わる波長領域の光しか到達し
ない。従って、Bに係わる色純度も十分確保可能とな
る。そして、反射率の面から言うと、干渉多層膜よりも
金属板40の方が高いので、第三の実施例によれば第二
の実施例以上の白レベルの実現が可能となる。
【0026】
【実施例】本願発明の第2の実施例に係わる構造の製造
方法について図7を参照しつつ詳細に説明する。まず、
ガラス基板35を2枚用意する。ガラス基板35上には
それぞれ透明電極層(図示せず)が形成される。透明電
極層としてもっとも一般的なのは酸化インジウム−スズ
(ITO)である。その後、一方のガラス基板1上に、
それぞれ、多層膜10、20、30を形成する。多層膜
として好適なものはシリコンと酸化シリコンである。前
者、後者の屈折率はそれぞれ3.5、1.5である。多
層膜の厚さはそれぞれの膜がどの色に係わるものである
かによって変動する。例えば、Rに関する多層膜30の
場合はシリコン膜の厚さ、酸化シリコン膜の厚さはそれ
ぞれ570A、1330A前後とする。同様に、Gに関
する多層膜20のシリコン膜厚、酸化シリコン膜厚は4
80A、1120Aであり、Bに関する多層膜10のシ
リコン膜厚、酸化シリコン膜厚はそれぞれ290A、6
70Aである。これらの多層膜は周知の方法で形成する
ことができる。例えば、好適な方法のうちの一つとして
スパッタリングがあげられる。他の方法としては、CV
D、PVDが考えられる。シリコンと酸化シリコン膜と
の組み合わせが最も好適な組み合わせであると推測され
る。なぜならば、シリコンは廉価であり、かつ、シリコ
ン膜を形成することは世の中一般に行われているから汎
用の装置を利用できる。また、酸化シリコンとの相性も
よく剥離や界面での有害な化合物の生成もない。酸化シ
リコン層についてはシリコン層を形成した後に、表面酸
化や酸素イオンの打ち込み等の方法も十分に考えられ
る。本願発明は特定の膜の形成方法、多層膜の製造方法
に限定されるものではない。
【0027】本願発明の第1の実施例では干渉多層膜と
して5層の金属層を配置する。しかし、第2の実施例に
用いた多層膜の厚さ、種類を用いれば十分に実施可能で
ある。
【0028】なお、本明細書においては干渉多層膜を構
成する層について酸化物を用いて説明したが、層として
は有機物膜等、他の誘電体膜であってもかまわない。ま
た、本明細書においては液晶表示装置に対する応用とし
て説明したが、必ずしも光を透過する層は液晶層である
必要はない。一定の外部から電界等の刺激によって、光
透過率を制御可能な光透過層であれば十分である。
【0029】
【発明の効果】本願発明によれば、干渉多層膜の層の数
を増加させることなく、十分な白レベルを有し、かつ、
高い色純度が維持された反射型液晶表示装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】反射型液晶表示装置の模式図を示す。
【図2】従来技術に係わる並列型干渉多層膜方式(3
層)の模式図を示す。
【図3】図2に示したものの、波長−反射率依存性を示
す。
【図4】並列型干渉多層膜方式(5層)の波長−反射率
依存性を示す。
【図5】本願発明に係わる第一の実施例を示す。
【図6】第一の実施例に係わる波長−反射率依存性を示
す。
【図7】本願発明に係わる第二の実施例を示す。
【図8】第二の実施例に係わる波長−反射率依存性を示
す。
【図9】第二の実施例に係わるRに係わる波長−反射率
依存性を示す。
【図10】第二の実施例に係わるGに係わる波長−反射
率依存性を示す。
【図11】第二の実施例に係わるBに係わる波長−反射
率依存性を示す。
【図12】本願発明に係わる第三の実施例を示す。
【符号の説明】
10、20、30 干渉多層膜 11、21、31 液晶層 1、15、25、35 ガラス基板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、透明基板と、該透明基板上に
    形成された多層膜部分と、該多層膜部分上に形成された
    光透過層とを具備する反射型表示装置であって、少なく
    とも二つの色に係わる上記透明基板と上記多層膜部分と
    上記光透過層との組み合わせが積層されて存在すること
    を特徴とする、反射型表示装置。
  2. 【請求項2】3つの色に係わる上記透明基板と上記多層
    膜部分と上記光透過層との組み合わせを具備する、請求
    項1の反射型表示装置。
  3. 【請求項3】上記多層膜部分が3つの誘電体層からな
    る、請求項1の反射型表示装置。
  4. 【請求項4】上記多層膜部分が少なくとも二種の誘電体
    層で構成され、第一の誘電体層と第二の誘電体層に係わ
    るそれぞれの第一の屈折率と第二の屈折率との差Δn
    が、Δn>1.2である、請求項1の反射型表示装置。
  5. 【請求項5】最下方に位置する上記組み合わせについ
    て、上記多層膜部分を単一層からなる反射膜で代替し
    た、請求項1の反射型表示装置。
  6. 【請求項6】上記反射膜は金属層からなる、請求項5の
    反射型表示装置。
  7. 【請求項7】少なくとも、透明基板と、該透明基板上に
    形成された多層膜部分と、該多層膜部分上に形成された
    光透過層とを具備し、少なくとも二つの色に係わる上記
    透明基板と上記多層膜部分と上記光透過層の組み合わせ
    が、上記液晶表示装置平面上の同一の位置に積層されて
    存在する反射型表示装置の発色方法であって、 上方に位置する第一の色に係わる上記組み合わせ中の第
    一の多層膜部分が、下方に位置する第二の色に係わる波
    長領域外の光を遮断することによって、上記第二の色を
    発色するに必要な色純度を確保することを特徴とする、
    反射型表示装置の発色方法。
  8. 【請求項8】上記多層膜部分が少なくとも二種の誘電体
    層で構成され、第一の誘電体層と第二の誘電体層とに係
    わるそれぞれの第一の屈折率と第二の屈折率との差Δn
    が、上記第二の色に係わる上記組み合わせ中の第二の多
    層膜部分単体では十分な色純度を実現することができな
    い程度に大きい、請求項7の反射型表示装置の発色方
    法。
  9. 【請求項9】上記ΔnはΔn>1.2を満たす、請求項
    7の反射型表示装置の発色方法。
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