JPH1078954A - 文字処理装置及び文字処理プログラムを記憶した媒体 - Google Patents

文字処理装置及び文字処理プログラムを記憶した媒体

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JPH1078954A
JPH1078954A JP8232795A JP23279596A JPH1078954A JP H1078954 A JPH1078954 A JP H1078954A JP 8232795 A JP8232795 A JP 8232795A JP 23279596 A JP23279596 A JP 23279596A JP H1078954 A JPH1078954 A JP H1078954A
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JP
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character string
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character
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JP8232795A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kishida
裕之 岸田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、文字列に例えばアンダーラインや4倍
角などの文字修飾属性を付与する方法としては、まず最
初に文字列を入力して、その後に入力した文字列に対し
て範囲指定を行い、属性の指示を行っていた。このよう
な方法では、キー操作が多くなるという問題があった。 【解決手段】 入力された文字列に対し、変換処理など
を行い候補を表示させている状態、つまり未確定文字列
が存在する場合において、属性の指示が行われると、未
確定文字列を属性付与の対象範囲として属性の付与を行
うことによって、範囲指定を行わずに文字に属性を付与
することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日本語かな漢字変
換機構を備えた文字あるいは文字列の入力手段を持ち、
文字の拡大・縮小、アンダーライン・網掛け・取消線の
付与、斜体のような変形といった文字属性の設定を行う
ことができる文書処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサのような文書処理装置において、文字や文字
列に修飾を施すためには以下のような手法が用いられて
いる。
【0003】入力されている文字に対して、属性を変更
する対象部分を選択して属性変更の指示を与える、ある
いは目的の文字位置にカーソルを置き、そこで属性変更
の指示を与えるものである。例えば以下のような操作を
行う。
【0004】まず、ユーザーはキーボードあるいはマウ
スなどのポインティングデバイスを用いて文字列の一部
を選択する操作を行う。文字列の選択された部分は、そ
の範囲が反転して表示されたり、範囲の始点と終点を示
す記号が表示されたりする。その後に属性を付与あるい
は変更するための指示を与えることにより、文字列の該
範囲に属性が付与あるいは変更される。
【0005】あるいは、属性付与を指示する操作が行わ
れたとき、カーソルが存在する位置の1個の文字に対し
て指定の属性の付与あるいは変更が行われるという手法
もある。
【0006】このように、属性を付与するためには、改
めて属性付与(もしくは変更)のための操作を必要とす
る。つまり、従来の方法は文字の入力と属性の付与とが
独立した処理となっており、従って、属性を付与するた
めには文字を入力し、それを確定させ、改めて範囲を指
定するかカーソルを目的の文字位置に移動させ、その後
に属性付与の指示を与えるという手順を踏む必要があ
る。
【0007】このような問題を解決するため、従来より
様々な手法が考案されてきている。例えば、特開昭63
−129460号公報には文字を入力していく過程にお
いて、拡大などの属性を任意の時点で与える方法が記述
されている。
【0008】これによると、かな漢字変換のために文字
を入力していく過程では未確定文字列が表示されてお
り、属性を与えるべき所望の文字列の先頭文字に属性付
与を指示する操作を行う。このときの操作は属性付与の
開始を意味する。引き続き未確定文字列を入力し、属性
を解除する文字に対して属性付与の終了を意味する操作
を行うことで該範囲に対する属性付与が実現される。
【0009】実施例によると、属性付与の終了を意味す
る操作は「変換」キーの押下であったり、「拡大」キー
の押下であったり、様々である。そして「変換」キーの
押下による変換処理の後に、前述の手順で付与された属
性が施された文字列が表示される。実施例にある「ふじ
さん」の例をとれば、「ふ」を入力後に拡大キーにより
拡大属性を与え、「ん」を入力する前に拡大キーを押し
て拡大属性の終了を指示することになっている。その後
に変換キーを押すと、「富士山」という文字列が拡大し
て表示される。
【0010】さらに、特開平1−150968号公報に
おいては、属性付与の指示によりかな文字列を漢字に変
換するとともに属性を与える方法が示されている。該公
報の方法によれば、属性の付与を文字入力時に行えるよ
うにすることで従来の欠点の解消を目指している。これ
を説明すると次のような操作となる。
【0011】最初に、ユーザーはこれから入力する文字
列に与える属性を決定するために属性を指示する操作を
行う。続いて目的のかな文字列を入力し、通常は「変
換」キーを押すことでかな漢字変換処理を開始せしめ、
最終的に所望の漢字文字列を得る。
【0012】該公報では、「変換」キーの操作に代わっ
て属性付与を指示する操作でも同様にかな漢字変換処理
を開始する。このとき行う属性付与の指示は既に入力さ
れて漢字に変換された文字列に対するものではなく、こ
れから新たに入力する文字列に対するものである。
【0013】該公報の実施例にある「はるの」「おが
わ」を例に取れば、最初の文字列である「はるの」を入
力する前に全角という属性を与える必要がある(ただし
既に初期値情報として全角が与えられていれば属性指示
の操作は省略できる)。続いて「はるの」というかな文
字列を入力する。そして次に入力する予定の「おがわ」
は拡大しなければならないので、「はるの」を入力した
後に拡大属性を指示する。この操作で「はるの」は拡大
されない通常の全角属性を持つ「春の」に変換される。
引き続いて「おがわ」を入力し、変換あるいは「はさら
さらいくよ」に対する属性付与の操作を行うと、「おが
わ」は拡大属性を持つ「小川」に変換される。ちなみ
に、「はるの」に対して変換操作を行って「春の」が得
られているとき、「おがわ」に対する拡大指示操作を行
うと「春の」に更に変換処理が加えられ、例えば「張る
の」というような文字列になる。
【0014】また、特開平5−73565号公報にも同
様の記載がなされている。この公報がによると、先に属
性付与を指示する操作を行ってこれを始点とし、その後
に文字列を入力し、再度属性付与の操作を行ってこれを
終点とすることで属性を付与する範囲を決定する。文字
列入力の前に属性を与えなければならないという点にお
いて、これは特開平1−150968号公報と同様であ
る。実施例にある「秋の大運動会開催の件」によれば、
次のような手順の操作を行うことになる。
【0015】あきの[横倍角]だいうんどうかい[横倍
角] かいさいの[アンダーライン]けん[アンダーライン] ([]は属性指示の操作である。) その後に変換操作を行うことにより「秋の大運動会開催
の件」が得られる(「大運動会」は横倍角、「件」はア
ンダーライン)。
【0016】さらに始点と終点で区分された範囲に対し
て、先に指示した属性を確認あるいは変更する手段も示
されているが、これは文字入力に先立って属性を指示し
た始点が存在することで成立するものであり、始点と終
点をユーザーが指定することで対象の範囲を特定すると
いう本質は変わらないものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、文字
列の入力とそれに対する属性の付与を複合して行うこと
が困難である。それを解決するために前述のようないく
つかの方法が公開されている。しかしながら、いずれの
方法も操作の手順が不自然で、属性を与えるべき文字列
の範囲とそれに付与する属性との関連が理解しにくい。
前述の3件に共通しているのは、属性を付与する範囲を
決めるために、ユーザーは文字入力に先立って属性を与
えなければならないという点である。言い換えれば、入
力する文字種を指定した後に文字の入力を行うようにな
っている。一般的に、未だ入力されていない文字列のた
めに属性を指示するより、既に入力して表示されている
文字列に対して属性を与える方が、属性を与える範囲と
結果を確認できるために視認性に優れ、直感的に理解し
やすい。
【0018】本発明は、属性を付与する範囲をかな漢字
変換における未確定文字列とすることで、従来のように
属性を付与する範囲が理解しづらい、あるいは操作が煩
雑になるといった課題を解消する。つまり、文字列入力
に先立って属性付与の指示を行う必要はなく、かな漢字
変換操作により所望の漢字文字列が得られた後に属性を
指示することでユーザーが期待する属性を付与すること
を目的とする。
【0019】本発明はさらに、かな漢字変換処理部が未
確定文字列に属性を付与して表示できない場合であって
も、属性付与の操作により入力された文字列に対して属
性を与えられるようにする。
【0020】例えばパーソナルコンピュータでは、かな
漢字変換処理部とアプリケーションプログラムとが別個
に存在し、密接に連携した動作を行えない場合がある。
つまり、かな漢字変換処理部は未確定文字列の範囲を明
確に区別して表示するが、その際にアプリケーションプ
ログラムからかな漢字変換処理部に対して未確定文字列
の表示属性を通知することができないのが一般的であ
る。このような場合においても、ユーザーによる属性付
与の操作を契機としてアプリケーションプログラムから
かな漢字変換処理部に対して文字列を確定させる指示を
与え、アプリケーションプログラムが受け取った確定文
字列に対してユーザーが指示した属性を付与して記録・
表示することを可能とする。
【0021】さらに、入力およびかな漢字変換された文
字列は前述の手段によって属性と共に記録・表示される
が、本発明はこのように確定した属性に対してユーザー
による更なる属性の変更・追加あるいは取消を可能とす
る手段を与える。例えばユーザーが最初に指示した属性
が横倍角であれば、文字列は横倍角の属性と共に記録・
表示される。ここでユーザーは横倍角として表示された
結果を確認するが、何らかの理由で4倍角が適切と判断
したとき、ユーザーは4倍角を指示する操作を行うこと
で属性を変更することができる。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1によれ
ば、文字列を入力する入力手段、入力された文字列を表
示する表示手段、入力された文字列を仮名漢字変換して
表示する変換手段、文字列に特定の属性を付与するため
の属性指示手段、前記入力手段から入力された文字列あ
るいは前記変換手段によって変換された文字列を特定の
確定操作により確定させることにより、文書として記憶
する文書記憶手段とを備えた文字処理装置において、前
記属性指示手段により属性の指示がなされた場合に、そ
の属性の付与範囲を、前記確定操作が行われていない未
確定文字列として属性を付与し、文書として前記文書記
憶手段に記憶することにより、上記課題を解決する。
【0023】上記手段により、日本語入力のために通常
使用されるかな漢字変換の操作において、文字列の入力
と共にそれに付与する属性を指定できるので、属性を付
与するための余分な操作を行う必要がない。更に、属性
を付与する範囲は未確定文字列として他の部位と区分し
て表示されているので、文字を入力する前にあらかじめ
属性を指定するというような不自然な操作を要しない。
【0024】さらに、パソコンなどで従来から使用され
ているかな漢字変換処理部はアプリケーションプログラ
ムから独立して存在しており、一般的に未確定文字列に
属性を付与して表示する機能を備えていない。アプリケ
ーションプログラムとこのような変換処理部とを組み合
わせて使用したときでも、操作性を損なうことなく文字
入力時に属性を付与することができる。
【0025】また、本発明の請求項2においては、前記
属性指示手段により属性の指示がなされた場合に、前記
未確定文字列が存在しない場合において、直前に属性を
付与した文字列に対して属性の変更、追加あるいは削除
を行うことにより、上記課題を解決する。
【0026】上記手段により、確定してアプリケーショ
ンプログラムの内部に記録された文字列に対して更に属
性を変更・追加・削除することが可能となり、より便利
な機能と操作性が実現される。
【0027】本発明の請求項3において、コンピュータ
を、文字列を入力する入力手段、入力された文字列を表
示する表示手段、入力された文字列を仮名漢字変換して
表示する変換手段、文字列に特定の属性を付与するため
の属性指示手段、前記入力手段から入力された文字列あ
るいは前記変換手段によって変換された文字列を特定の
確定操作により確定させることにより、文書として記憶
する文書記憶手段として機能させるプログラムを記録し
た媒体であって、前記属性指示手段により属性の指示が
なされた場合に、その属性の付与範囲を、前記確定操作
が行われていない未確定文字列として属性を付与し、文
書として前記文書記憶手段に記憶することを実現させる
ためのプログラムを記録することによって、上記課題を
解決する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示すために必要
な文書処理装置の構成図である。1は文字を入力するた
めの文字入力部、2は文字列に属性を付与するための属
性指示部、3は入力された文字列を表示するための表示
部、4は文字列の集合を文書として内部に記録するため
の文書記憶部、5は指示された属性を記憶するための属
性記憶部、6は入力された文字列をかな漢字変換するた
めの変換処理部、7は装置全体を動作させるための制御
部である。
【0029】文字入力部1は、かな文字などを入力する
ための例えばキーボードであり、変換処理を指示する
「変換」キーなども含まれる。属性入力部2は、文字入
力部1を構成するキーボードに含まれて構成される場合
がある。あるいは表示部3に属性に対応した文字や記号
を表示し、それをマウスなどの指示手段によって指示す
るように構成され、「倍角」などの属性を入力するもの
である。
【0030】表示部3は、文書・未確定文字列・その他
の情報を表示するための例えばCRTや液晶表示部、そ
れらを制御するためのタイミング信号発生部、文字フォ
ントを生成する手段などで構成される。
【0031】文書記憶部4はRAMで構成され、入力さ
れた確定文字列を適切な管理情報と共に記憶しておく。
また、このRAMは、その一部にプログラムを格納した
り、処理に必要な一時的バッファとしても用いられる。
属性記憶部5は、属性入力部2によって入力された属性
を格納するためのRAMで構成され、通常文書記憶部4
を構成するRAMの一部が使用される。
【0032】変換処理部6は、入力された文字や変換途
中の情報を記憶するためのRAM、プログラムを格納す
るためのRAMあるいはROM、かな文字列を漢字かな
混じり文字列に変換するために使用する辞書が格納され
たROMあるいはRAMで構成される。
【0033】制御部7は装置全体を適切に動作させるた
めのもので、CPU、RAMのリフレッシュ機構、割り
込み制御機構など、情報処理装置としての基本的な構成
要件から成るものである。
【0034】上記からもわかるように本発明は、基本的
な入出力装置及び入出力制御、記憶装置、演算装置等か
らなるコンピュータに、上記した各構成である文字入力
部1、属性入力部2、表示部3、文書記憶部4、属性記
憶部5、変換処理部6、制御部7の機能を実現させるプ
ログラムを記憶した媒体として構成することも可能であ
る。
【0035】次に、図2以降を参照しながら本発明を詳
細に説明する。本発明の処理は、メッセージングシステ
ムを基本として解説する。メッセージングシステムで
は、装置に対して行われる様々な操作や装置内で発生す
る事象をイベントとして扱い、イベントの発生はあらか
じめ決められた形式のメッセージとして装置内のプログ
ラムモジュールに通知される。イベントをメッセージに
変換し、メッセージを送るべきプログラムモジュールを
特定するといった汎用的な処理はオペレーティングシス
テムの内部で行われるので、本説明では特に言及しな
い。
【0036】図2は変換処理部に含まれるキーメッセー
ジ処理関数で、キーボードを操作することで発生するイ
ベントがキーメッセージに変換されてオペレーティング
システムから送られ、それを処理するものである。図3
は変換処理部に含まれる通知メッセージ処理関数で、ア
プリケーションなどから送られる通知メッセージを処理
する。図4はこれらの関数内で使われる確定処理を説明
するものである。
【0037】図5、図6はアプリケーションプログラム
に含まれるメッセージ処理関数で、図5(A)はキーボ
ードからのキーメッセージを、図5(B)はマウスから
のマウスメッセージを、図6は他のモジュールからの通
知メッセージを受け取るそれぞれの関数である。メッセ
ージの種類はこれから解説するもの以外に多数あり、ま
たこの他にも様々なメッセージ処理関数が存在するが、
本発明に直接関与しないメッセージの説明はここでは省
略する。
【0038】最初に図2〜図4を用いて変換処理部の動
作を説明する。ユーザーがキーボードを操作すると、変
換処理部のキーメッセージ処理関数はそのキーに対応す
るキーコードをキーメッセージとして受け取る(S
0)。そのメッセージで示されるキーコードを判定し
(S1)、キーコードが文字を意味するものでかつ未確
定文字列バッファが空であれば(S2)、該当する文字
を入力文字列バッファに格納してその内容を画面に表示
する(S3)。引き続きキーボードが操作されて文字に
該当するキーメッセージを受け取ると、それを順次入力
文字列バッファに追加格納して画面に表示する(S
3)。
【0039】次に受け取ったキーメッセージが「変換」
キーであれば(S4)、入力文字列バッファに存在する
かな文字列を辞書を参照して漢字かな混じり文字列に変
換し、得られた文字列を未確定文字列バッファに格納し
(S5)、最初の候補文字列として画面に表示する(S
6)。引き続いて「変換」キーが押されれば前記と同様
の変換処理を行い、2番目の候補文字列として未確定文
字列バッファに格納(S5)すると共に画面に表示(S
6)する。
【0040】次に受け取ったキーメッセージが例えば
「エンター」キーであれば、これはユーザーが確定操作
を行ったことを意味するので(S7)、変換処理部のキ
ーメッセージ処理関数は未確定文字列バッファが空でな
いことを確認した後(S8)、以下のような確定処理を
行う。
【0041】確定処理を図4をもとに説明する。まず、
画面に表示されている候補文字列(これは未確定文字列
である)を消去し(S11)、未確定文字列バッファが
空でなければ(S12)未確定文字列バッファに存在す
る文字列を通知メッセージに付随するパラメータとし
(S13)、未確定文字列バッファと入力文字列バッフ
ァの内容を消去(S15)し、アプリケーションプログ
ラムに対して「確定」通知メッセージを発行する(S1
6)。
【0042】また、変換処理部がアプリケーションプロ
グラムから「確定コマンド」通知メッセージを受け取っ
た(図3)場合も、前記と同じ手順で確定処理(図4)
が行われる(S10→図4)。
【0043】また1回以上の変換処理が行われると未確
定文字列バッファに変換後の文字列が格納され、空では
なくなる。この状態で有効な文字を表すキーコードをキ
ーメッセージとして受け取った場合は(S8)、前記と
同じ手順で確定処理(図4)を行う。更にこの場合は、
確定処理で初期状態に戻った後の入力文字バッファに該
当する文字を格納し、最初に文字が入力されたときと同
様の処理(S3)が行われる。
【0044】これがかな漢字変換の基本的な処理である
が、この途中で文字や変換に関与しないキーコードを受
け取ると、変換処理部はそのメッセージを処理せずにア
プリケーションプログラムへキーメッセージを発行する
(S9)。例えば属性の付与を指定するキーコードは変
換処理部では処理されず、アプリケーションプログラム
へ渡される。
【0045】変換処理部が未確定文字列を有していない
ときに「確定コマンド」通知メッセージを受け取った場
合も、通知メッセージ処理関数は確定処理関数を呼び出
す(S10(図3))が、確定処理関数(図4)はパラ
メータにヌル文字列を設定(S14)してから「確定」
通知メッセージを発行する(S16)。ヌル文字列とは
文字を一つも含まない文字列のことである。
【0046】また、変換処理部が未確定文字列を有して
いないときに「エンター」キーメッセージを受け取る
と、これは確定を意味するものではなく、エンターキー
としてアプリケーションプログラムのキーメーセージ処
理関数へ渡される(S9(図2))ようになっている。
【0047】次に図5、6を用いてアプリケーションプ
ログラムの動作を説明する。通知メッセージ処理関数
(図6)が「確定」通知メッセージを受け取ると(S2
1)、そのパラメータとして付随する文字列を、属性記
憶部に保存されている属性を付加して(S22)、内部
データに変換し、文書記憶部に格納(S23)する。
【0048】このとき、格納されたデータの先頭と末尾
の位置を範囲ポインターとして格納(S24)する。初
期状態では属性記憶部に保存されている属性はカーソル
が位置する文字の属性に等しく、従ってこの場合は受け
取った文字列に対してカーソルが位置する文字の属性が
付与される。
【0049】一方、キーメッセージ処理関数は送られて
きた様々なキーメッセージを解読し、そのキーコードに
応じた処理を行うが、多くのものは本発明の請求とは無
関係なので説明を省略する。図5(A)に示すように、
ここでキーメッセージが属性の付与を指定するキーコー
ドであった場合は(S1A)、次のような処理を行う。
まずそのキーコードに対応する属性を属性記憶部に格納
する(S2A)(例えばこの属性はアンダーラインであ
ったとする)。
【0050】続いて変換処理部に対して「確定コマン
ド」通知メッセージを発行(S3A)すると、前述の変
換処理部で説明した手順の処理が行われ、アプリケーシ
ョンプログラムの通知メッセージ処理関数は変換処理部
より「確定」通知メッセージを受け取る(図6)。これ
により、アプリケーションはメッセージに付随するパラ
メータとして、渡された文字列を受け取る。ここで属性
記憶部に保存されている属性、すなわちアンダーライン
属性が付加され(S22)、内部データに変換して文書
記憶部に格納され(S23)、合わせて該文字列の先頭
と末尾の位置が格納される(S24)。
【0051】こうして、変換処理部が未確定文字列を有
していたとき、属性付与が指示されると未確定文字列は
確定文字列としてアプリケーションプログラムに引き渡
され、かつ該属性が付与される。
【0052】また、属性付与の指示がマウスメッセージ
として与えられた場合も同様で(図5(B))、マウス
の操作により属性が選択されたことを検知すると(S1
B)、該属性を属性記憶部に保存し(S2B)、変換処
理部に対して「確定コマンド」通知メッセージを発行す
る(S3B)。これらの処理はキーメーセージの処理と
類似している。
【0053】ここで更に属性の指示操作が行われると、
キーメッセージ処理関数あるいはマウスメッセージ処理
関数は前述の手順と同様に該属性を属性記憶部に保存し
(S2A、S2B)、変換処理部に対して「確定コマン
ド」通知メッセージを発行する(S3A、S3B)。
【0054】しかし変換処理部は未確定文字列を有して
いないので、前述の変換処理部での手順に従って、アプ
リケーションプログラムの通知メッセージ処理関数はパ
ラメータにヌル文字列が設定された「確定」通知メッセ
ージを受け取り(図6)、これを検知する(S21)。
【0055】文字列がヌルであれば、先に受け取ってい
た確定文字列に対する範囲ポインターを参照し、その範
囲にある文字列の属性を属性記憶部に保存してある属性
に変更、あるいは属性の追加を行う(S25)。
【0056】属性記憶部に保存されている属性が、属性
の削除を意味するものであれば、それまでの属性は削除
される。属性の削除は同一の属性が与えられた場合にも
行われることがある。例えば、既にアンダーラインが付
与されている文字列に対して再度アンダーラインを指示
すると、その文字列に付いていたアンダーライン属性が
削除されるといった具合である。
【0057】以上を図7の文字列を例にして説明する。
目的の文が「お菓子の展示即売会」(「展示即売会」は
4倍角でアンダーライン付き)であるとすると、ユーザ
ーは「おかしの(変換)てんじそくばいかい(変換)
(4倍角)(アンダーライン)」と入力操作を行う。
【0058】このような入力操作を例にとり、以下に詳
細に説明する(図4−2)。
【0059】(f01)「お」という文字が入力される
と、それを変換処理部の入力文字列バッファに格納し、
画面に「お」が表示される。(f02)続いて「かし
の」という3個の文字が入力されて同様に格納され、画
面に「おかしの」が表示される。図中の“φ”はなにも
ないこと(ヌル)を示している。
【0060】(f03)ここで変換キーが押されるの
で、変換処理部はかな文字列「おかしの」を「お菓子
の」という漢字かな混じり文字列に変換して未確定文字
列バッファに格納し、画面に「お菓子の」を表示する。
【0061】(f04)続いて「て」が入力されると、
既に変換されている「お菓子の」という未確定文字列は
変換処理部の確定処理関数によって確定させられ、変換
処理部より発行される確定通知メッセージのパラメータ
に設定されてアプリケーションプログラムの通知メッセ
ージ処理関数へ渡される。この処理の過程で変換処理部
の入力文字列バッファと未確定文字列バッファの内容は
消去される。
【0062】(f05)アプリケーションの属性記憶部
には何も属性が設定されていないとすると、アプリケー
ションの通知メッセージ処理関数は引き渡された「お菓
子の」という文字列を「属性無し」という属性とともに
文書記憶部に格納し、範囲ポインターの始点と終点はそ
れぞれ「お」「の」を指す。そして「お菓子の」という
文字列がアプリケーションの処理でカーソル位置に表示
され、カーソルは「の」の次の位置に移動する。
【0063】(f06)ここで処理は変換処理部に戻
り、改めて入力文字列バッファに「て」が格納され、カ
ーソル位置に「て」が表示される。(f07)続いてユ
ーザーが「んじそくばいかい」と入力すると、これは入
力文字列バッファに追加格納されて「てんじそくばいか
い」という文字列になり、画面に表示される。
【0064】(f08)続いて変換キーが押されるの
で、「てんじそくばいかい」は「展示即売会」に変換さ
れて未確定文字列バッファに格納され、「てんじそくば
いかい」に代わって「展示即売会」が画面に表示され
る。
【0065】(f09)次に4倍角属性が指示される
と、変換処理部はこれを認識しないのでアプリケーショ
ンへのキーメーッセージとして転送する。そしてアプリ
ケーションのキーメッセージ処理関数は受け取った4倍
角属性を属性記憶部に保存して確定コマンド通知メッセ
ージを発行する。
【0066】(f10)これにより変換処理部は「展示
即売会」を確定させ、アプリケーションに対して確定通
知メッセージを発行する。(f11)アプリケーション
の通知メッセージ処理関数は引き渡された「展示即売
会」という文字列を直前に指示された「4倍角」属性と
ともに文書記憶部に格納し、範囲ポインターの始点と終
点はそれぞれ「展」「会」を指す。そして「展示即売
会」という文字列がアプリケーションの処理でカーソル
位置に4倍角で表示され、カーソルは「会」の次の位置
に移動する。
【0067】(f12)更にアンダーライン属性が指示
されると、これは変換処理部を経由してアプリケーショ
ンのキーメーセージ処理関数へ伝えられる。そしてアプ
リケーションのキーメッセージ処理関数は受け取ったア
ンダーライン属性を属性記憶部に格納して確定コマンド
通知メッセージを発行する。このとき変換処理部は未確
定文字列を有していないので、アプリケーションに対し
てヌル文字列をパラメータに設定して確定通知メッセー
ジを発行する。
【0068】(f13)ヌル文字列を受け取ったアプリ
ケーションはそれを検知し、範囲ポインターを参照して
始点と終点とで示される「展示即売会」という文字列を
特定する。この文字列には既に4倍角属性が付与されて
いるので、属性記憶部に格納されているアンダーライン
属性を追加し、画面のカーソル位置に「展示即売会」と
いう4倍角属性とアンダーライン属性とを持った文字列
を表示する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば文
字あるいは文字列を入力する際の属性付与を容易に行う
ことができ、しかもユーザーは文字入力に先立って属性
を指示する必要がなく、属性が付与される範囲を容易に
認識できる方法を提供する。さらに、変換処理部がその
ための特殊な機能を持たない場合でも、アプリケーショ
ンプログラムの制御により利便性の高い属性付与方法が
実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における文書処理装置のブロック図であ
る。
【図2】本発明におけるキーメッセージ処理を示すフロ
ーチャートである。
【図3】本発明における通知メッセージ処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明における確定処理を示すフローチャート
である。
【図5】本発明におけるキーメッセージ処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明における通知メッセージ処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明における処理を入力の推移とともに示し
た図である。
【符号の説明】
1 文字入力部 2 属性入力部 3 表示部 4 文書記憶部 5 属性記憶部 6 変換処理部 7 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字列を入力する入力手段、 入力された文字列を表示する表示手段、 入力された文字列を仮名漢字変換して表示する変換手
    段、 文字列に特定の属性を付与するための属性指示手段、 前記入力手段から入力された文字列あるいは前記変換手
    段によって変換された文字列を特定の確定操作により確
    定させることにより、文書として記憶する文書記憶手段
    とを備えた文字処理装置において、 前記属性指示手段により属性の指示がなされた場合に、
    その属性の付与範囲を、前記確定操作が行われていない
    未確定文字列として属性を付与し、文書として前記文書
    記憶手段に記憶することを特徴とする文字処理装置。
  2. 【請求項2】 前記属性指示手段により属性の指示がな
    された場合に、前記未確定文字列が存在しない場合にお
    いて、直前に属性を付与した文字列に対して属性の変
    更、追加あるいは削除を行うことを特徴とする請求項1
    記載の文字処理装置。
  3. 【請求項3】 コンピュータを、 文字列を入力する入力手段、 入力された文字列を表示する表示手段、 入力された文字列を仮名漢字変換して表示する変換手
    段、 文字列に特定の属性を付与するための属性指示手段、 前記入力手段から入力された文字列あるいは前記変換手
    段によって変換された文字列を特定の確定操作により確
    定させることにより、文書として記憶する文書記憶手段
    として機能させるプログラムを記録した媒体であって、 前記属性指示手段により属性の指示がなされた場合に、
    その属性の付与範囲を、前記確定操作が行われていない
    未確定文字列として属性を付与し、文書として前記文書
    記憶手段に記憶することを実現させるためのプログラム
    を記憶した媒体。
JP8232795A 1996-09-03 1996-09-03 文字処理装置及び文字処理プログラムを記憶した媒体 Pending JPH1078954A (ja)

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