JPH1074688A - レジスト塗布方法およびレジスト塗布装置 - Google Patents

レジスト塗布方法およびレジスト塗布装置

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JPH1074688A
JPH1074688A JP8248595A JP24859596A JPH1074688A JP H1074688 A JPH1074688 A JP H1074688A JP 8248595 A JP8248595 A JP 8248595A JP 24859596 A JP24859596 A JP 24859596A JP H1074688 A JPH1074688 A JP H1074688A
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JP
Japan
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resist
pressure
substrate
wafer
container
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JP8248595A
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Inventor
Hiroyuki Nakano
博之 中野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細なレジストパターンを精度よく形成する
ことができ、かつ、現像欠陥を有効に抑えることができ
るレジスト塗布方法およびレジスト塗布装置を提供す
る。 【解決手段】 レジスト塗布室1内においてウェーハ3
上にレジスト供給ノズル5からレジストを吐出し、塗布
する場合に、あらかじめレジスト塗布室1内にN2 ガス
などの不活性ガスを導入して大気圧よりも高くレジスト
供給ノズル5内の圧力以下の圧力にしておき、この圧力
下でレジスト供給ノズル5からレジストを吐出する。レ
ジスト塗布後、ウェーハ3を最初に加熱する工程まで
は、この圧力下で行う。あるいは、レジスト塗布後、レ
ジスト塗布室1内の圧力を5分以上の時間をかけて大気
圧まで減圧し、その後ウェーハ3を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レジスト塗布方
法およびレジスト塗布装置に関し、例えば、半導体装置
の製造工程におけるレジストの塗布に適用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】LSIの集積度の向上とともにそのデザ
インルールは縮小し、それに伴ってLSI製造工程にお
けるリソグラフィー工程に用いられるレジストの性能お
よびレジスト現像方法も、より高度なものが要求されて
いる。
【0003】レジストの性能は、一般に、現像時の露光
部と未露光部との溶解速度の差、すなわちいわゆる溶解
コントラストが大きいほどよいとされている。それは、
この溶解コントラストが大きいほど現像により得られる
レジストパターンの断面形状は矩形に近くなるが、この
ように現像により得られるレジストパターンの断面形状
が矩形に近いほど、次の工程、例えばエッチング工程に
おいてこのレジストパターンをマスクとして行われるエ
ッチング時のパターン変換差やばらつきが小さくなり、
高精度の加工が可能となるからである。また、溶解コン
トラストが大きいほど、レジストの解像度は高く、より
微細なパターンの形成が可能となる。
【0004】これまで、この溶解コントラストを大きく
するために、レジストに様々な改良が加えられてきた。
その一つに、レジストに表面難溶化効果を持たせること
が挙げられる。これは、未露光部のレジストに現像液が
接触すると、レジストの溶解速度が極端に減少するとい
う効果である。この表面難溶化効果をレジストに持たせ
ることにより、レジストの解像度や現像により得られる
レジストパターンの形状は大きく向上した。
【0005】一方、レジストの現像方法も、より微細な
パターンを精度よく形成するために改良が加えられた。
一般に、レジストの解像度やレジストパターンの断面形
状は現像液の攪拌が少ない方がよく、また、現像の均一
性についてはできるだけレジストに物理的アタックを与
えない方がよいことがわかっている。
【0006】そこで、レジストに対する物理的アタック
を少なくし、レジスト上によりソフトに現像液を盛るこ
とができ、微細なレジストパターンを精度よく形成する
ことができるレジスト現像方法およびそれに用いる現像
液供給ノズル(以下「現像ノズル」ともいう。)が開発
され、実用化されている。その一例について、図4、図
5および図6を参照しながら説明する。ここで、図4は
平面図、図5は側面図、図6は図4および図5に示す現
像ノズルの拡大底面図である。
【0007】図4、図5および図6に示すように、この
従来のレジスト現像方法においては、現像を行うべき露
光済みのレジスト(図示せず)が形成されたウェーハ3
1の一直径上にこの直径とほぼ同一の長さを有する現像
ノズル32を配置し、この現像ノズル32の底部に互い
に隣接して一列に多数設けられた現像液吐出用の穴33
からウェーハ31上に現像液を吐出した状態でこのウェ
ーハ31を1/2回転させることにより、ウェーハ31
の全面に現像液を供給し、レジストの現像を行う。
【0008】図7および図8は、レジストに対する物理
的アタックを少なくした従来のレジスト現像方法の他の
例を示す。図7および図8に示すように、この従来のレ
ジスト現像方法においては、現像を行うべき露光済みの
レジスト(図示せず)が形成されたウェーハ41の中心
付近の真上に現像ノズル42がくるようにし、ウェーハ
41を回転させながら、現像ノズル42の先端に設けら
れた5個の現像液吐出用の穴43からウェーハ41上に
現像液を図7および図8中矢印で示すように吐出するこ
とにより、ウェーハ41の全面に現像液を供給し、レジ
ストの現像を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、溶解コ
ントラストが高い高解像度レジストを用い、しかもレジ
ストに対する物理的アタックが少ないレジスト現像方法
を採用することにより高集積度のLSIの製造が可能に
なったが、新たな問題としてレジストの現像欠陥が発生
するようになった。
【0010】ここで、この現像欠陥とは、コンタクトホ
ール形成用のフォトマスクを用いて露光されたレジスト
を現像したときに、ウェーハ上数個から数十個のコンタ
クトホールが開口されない現象である。この現像欠陥に
ついてより具体的に説明すると、次の通りである。すな
わち、図9Aに示すように、ウェーハ51上にレジスト
52を塗布した後、図示省略したフォトマスクを用いて
このレジスト52の露光を行うと、このレジスト52に
潜像53が形成される。次に、図9Bに示すように、レ
ジスト52の現像を行うために、ウェーハ51上に現像
ノズル(図示せず)から現像液54を吐出すると、潜像
53が形成された部分のレジスト52が溶解する。この
とき、現像ノズルからの吐出時に圧力が加えられた現像
液54がウェーハ51上に供給されて大気圧に戻ること
により、この現像液54中に溶存していた気体が溶出し
て泡となり、いわゆるマイクロバブル55が形成され
る。そして、このマイクロバブル55が、レジスト52
のうちの溶解すべき部分、すなわち潜像53が形成され
た部分の上にかぶさると、この部分に対する現像液54
の供給が不十分となり、現像が進まなくなる。この結
果、図9Cに示すように、現像により得られるレジスト
パターン56にコンタクトホール56aが開口されない
部分、すなわち現像欠陥57が発生する。
【0011】溶解コントラストが高い高解像度レジスト
を用いたときに現像欠陥57が発生するのは、次のよう
な理由による。すなわち、一般に、溶解コントラストが
高い高解像度レジストは表面の疎水性が高く、表面難溶
化層が形成されやすい。このため、レジストの表面とこ
の表面に付着したマイクロバブルとの隙間に現像液が入
り込めないことから、マイクロバブルは長時間付着した
状態になり、これによって現像欠陥が発生する。また、
物理的アタックの少ないレジスト現像方法を用いたとき
に現像欠陥57が発生するのは、次のような理由によ
る。すなわち、このレジスト現像方法においては、レジ
ストに対する物理的アタックを弱くするために、そのア
タックの強さの分布がウェーハ上で不均一になってしま
う。この結果、レジスト表面に付着したマイクロバブル
を除去することができず、現像欠陥が発生してしまう。
【0012】一方、レジスト膜厚むらが周期的に放射状
に発生する、いわゆるストライエーションを防止する目
的でレジスト中に界面活性剤を添加することがあるが、
この界面活性剤の影響でレジスト表面の疎水性が高くな
り過ぎることによっても、同様な現像欠陥が発生してい
る。さらに、ウェーハ上に現像液を盛るときの現像液の
ぶつかり合いにより現像液中に空気が巻き込まれ、マイ
クロバブルとなる現象も確認されている。
【0013】以上のようなマイクロバブルによる現像欠
陥の発生は、LSIの製造歩留まりを確実に低下させる
大きな問題であることから、微細なレジストパターンを
精度よく形成し、かつ、現像欠陥を抑える技術が強く望
まれている。
【0014】したがって、この発明の目的は、微細なレ
ジストパターンを精度よく形成することができ、かつ、
現像欠陥を有効に抑えることができるレジスト塗布方法
およびレジスト塗布装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った。以
下にその概要を説明する。本発明者の知見によれば、現
像欠陥の原因となるマイクロバブルが発生する一つの原
因は、レジスト供給ノズルからレジストが吐出されると
きに生ずる急激な圧力差による気体の溶解度の変化であ
る。すなわち、従来、レジスト供給ノズルからのレジス
トの吐出は大気圧下で行われているが、レジスト供給ノ
ズル内の圧力は例えば約1.96×105 Pa(2kg
/cm2 )と高いため、レジスト供給ノズルから大気中
にレジストが吐出されたときには約1×105 Pa(約
1kg/cm2 )の圧力差が生じ、それによりレジスト
中の気体の溶解度が大幅に増加し、これがマイクロバブ
ルの発生の原因となる。したがって、レジスト供給ノズ
ルからレジストが吐出されるときに生ずる急激な圧力差
を少なくし、気体の溶解度の変化を少なくすれば、マイ
クロバブルの発生の低減を図ることができる。そして、
このためには、レジスト供給ノズルからのレジストの吐
出を、レジスト供給ノズル内の圧力を超えない範囲で大
気圧よりも高い圧力下で行うのが有効である。
【0016】また、このように大気圧よりも高い圧力下
でレジストの吐出を行う場合においては、吐出後、レジ
ストが流動性を保持している状態で急激に大気圧に戻す
と、そのときの圧力変化によりマイクロバブルが発生す
るおそれがあることから、レジスト塗布後に最初に行わ
れる加熱によりレジストの流動性がなくなるまでは、大
気圧に戻さず、吐出時の圧力のまま保持するのが好まし
い。一方、レジスト塗布後、徐々に、具体的には5分以
上の時間をかけて大気圧に戻すことにより、マイクロバ
ブルの発生を防止することができる。この発明は以上の
検討に基づいて案出されたものである。
【0017】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明の第1の発明は、基板上にレジスト供給ノズルか
らレジストを吐出し、塗布するようにしたレジスト塗布
方法において、大気圧よりも高くレジスト供給ノズル内
の圧力以下の圧力下でレジスト供給ノズルからレジスト
を吐出するようにしたことを特徴とするものである。
【0018】この発明の第1の発明の一実施形態におい
ては、レジストを吐出する工程から基板を最初に加熱す
る工程までを、大気圧よりも高くレジスト供給ノズル内
の圧力以下の圧力下で行う。
【0019】この発明の第1の発明の他の一実施形態に
おいては、レジストを塗布する容器内で基板上にレジス
トを塗布した後、レジストを塗布する容器内の圧力を5
分以上の時間をかけて大気圧まで減圧し、その後基板を
加熱する。
【0020】この発明の第2の発明は、基板上にレジス
ト供給ノズルからレジストを吐出し、塗布するようにし
たレジスト塗布装置において、大気圧よりも高くレジス
ト供給ノズル内の圧力以下の圧力下でレジスト供給ノズ
ルからレジストを吐出するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0021】この発明の第2の発明において、レジスト
塗布装置は、典型的には、基板上にレジストを塗布した
後、レジストが塗布された基板を最初に加熱する工程ま
での間に基板の周辺の雰囲気が大気圧にならないように
構成される。
【0022】この発明の第2の発明の一実施形態におい
ては、レジスト塗布装置は、基板上にレジストを塗布す
るための加圧および減圧可能な第1の容器と、基板を加
熱するための加圧および減圧可能な第2の容器とを有
し、第1の容器と第2の容器との間で基板を途中で大気
にさらすことなく搬送することができるように構成され
る。
【0023】この発明の第2の発明の他の一実施形態に
おいては、レジスト塗布装置は、基板上にレジストを塗
布する部分と基板を加熱する部分とを備えた加圧および
減圧可能な第1の容器と、レジストを塗布すべき基板を
一旦収納するための加圧および減圧可能な第2の容器と
を有し、第1の容器と第2の容器との間で基板を途中で
大気にさらすことなく搬送することができるように構成
される。
【0024】この発明の第2の発明のさらに他の一実施
形態においては、レジスト塗布装置は、基板上にレジス
トを塗布するための加圧および減圧可能な容器を有し、
その容器内で基板上にレジストを塗布した後、その容器
の外部で基板を加熱するように構成される。
【0025】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、大気圧よりも高くレジスト供給ノズル内の圧力以下
の圧力下でレジスト供給ノズルからレジストを吐出する
ようにしていることにより、レジスト供給ノズルからレ
ジストが吐出されるときに生ずる圧力差を従来に比べて
少なくすることができ、この圧力差による気体の溶解度
の変化を少なくすることができる。これによって、マイ
クロバブルの発生の低減を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態
においては、同一または対応する部分には同一の符号を
付す。
【0027】まず、この発明の第1の実施形態によるレ
ジスト塗布装置について説明する。図1はこのレジスト
塗布装置を示す略線図である。図1に示すように、この
レジスト塗布装置は、レジスト塗布室1と加熱室2とを
有している。レジスト塗布室1内には、ウェーハ3を保
持するウェーハチャック4がその中心軸の周りに回転可
能に設けられている。ウェーハチャック4の上方の部分
におけるレジスト塗布室1の上部には、レジストを吐出
するレジスト供給ノズル5が設けられている。また、レ
ジスト塗布室1の上部には、ガス導入管6とガス排出管
7とが設けられている。そして、ガス導入管6から不活
性ガス、例えばN2 ガス、Arガス、Heガスなどをレ
ジスト塗布室1内に導入し、加圧することができるよう
になっている。また、ガス排出管7に接続された外部真
空ポンプ(図示せず)によって、レジスト塗布室1内を
減圧することができるようになっている。また、レジス
ト塗布室1の一側面には、ウェーハ3を導入するための
ドア8が設けられている。
【0028】一方、加熱室2内にはウェーハ3を加熱す
るためのオーブン9が設けられている。また、加熱室2
の上部には、レジスト塗布室1と同様に、ガス導入管1
0とガス排出管11とが設けられている。そして、ガス
導入管10から不活性ガス、例えばN2 ガス、Arガ
ス、Heガスなどを加熱室2内に導入し、加圧すること
ができるようになっている。また、ガス排出管11に接
続された外部真空ポンプ(図示せず)によって、加熱室
2内を減圧することができるようになっている。加熱室
2の一側面には、ウェーハ3を搬出するためのドア12
が設けられている。また、上述のレジスト塗布室1と加
熱室2とは、ドア13を備えた隔壁14によって仕切ら
れている。
【0029】次に、この発明の第1の実施形態によるレ
ジスト塗布方法について説明する。この第1の実施形態
によるレジスト塗布方法においては、図1に示すレジス
ト塗布装置を用いて、次のようにしてレジストの塗布を
行う。すなわち、まず、ウェーハ3を収納したキャリア
15をレジスト塗布装置の所定位置にセットする。次
に、レジスト塗布室1のドア8を開け、このドア8を通
じてキャリア15からウェーハ3をレジスト塗布室1内
に搬送し、ウェーハチャック4上に載せる。次に、ドア
8を閉めた後、レジスト塗布室1内にガス導入管6を通
じて不活性ガスを導入し、このレジスト塗布室1内を大
気圧よりも高くレジスト供給ノズル5内の圧力以下の圧
力に加圧する。例えば、レジスト供給ノズル5内の圧力
が1.96×105 Pa(2kg/cm2 )である場
合、このレジスト塗布室1内の圧力は1.01×105
Pa(1.03kg/cm2 )〜1.96×105 Pa
(2kg/cm2 )に設定する。次に、レジスト供給ノ
ズル5より所定量のレジスト(図示せず)をウェーハ3
上に吐出する。その後、ウェーハチャック4をその中心
軸の周りに回転させ、この回転による遠心力によってレ
ジストをウェーハ3上に均一に広げる。これによって、
ウェーハ3上の全面にレジストが均一に塗布される。
【0030】次に、レジスト塗布室1のドア13を開
け、上述のようにしてレジストが塗布されたウェーハ3
を、図示省略したウェーハ搬送機構を用いて、ドア13
を通じてレジスト塗布室1から加熱室2内に設けられた
オーブン9上に搬送した後、ドア13を閉める。このと
き、加熱室2内にはあらかじめガス導入管10を通じて
不活性ガスを導入しておき、レジスト塗布室1内の圧力
と同等の圧力に加圧しておく。
【0031】次に、加熱室2に移されたウェーハ3をオ
ーブン9によって例えば50〜150℃に加熱した後、
この加熱室2内の不活性ガスをガス排出管11を通じて
排出し、加熱室2内の圧力を大気圧に戻す。次に、ドア
12を開け、このドア12を通じてウェーハ3を加熱室
2から搬出する。この後、レジストの露光および現像の
工程を経て、ウェーハ3上にレジストパターンが形成さ
れる。
【0032】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、レジスト塗布室1内を大気圧よりも高くレジスト供
給ノズル5内の圧力以下の圧力に加圧し、この圧力下で
レジスト供給ノズル5からレジストをウェーハ3上に吐
出し、塗布するようにしていることにより、大気圧下で
レジストを吐出する従来のレジスト塗布方法に比べ、レ
ジスト供給ノズル5からレジストが吐出されるときのレ
ジストの圧力の変化を少なくすることができる。このた
め、レジスト中のマイクロバブルの発生の低減を図るこ
とができ、以後の工程で行われるレジスト現像の際の現
像欠陥の発生を大幅に、例えば従来の半分以下に抑える
ことができる。これによって、ウェーハ3を用いて製造
される半導体装置、例えばLSIの製造歩留りを大幅に
向上させることができる。
【0033】次に、この発明の第2の実施形態によるレ
ジスト塗布装置について説明する。図2はこのレジスト
塗布装置を示す略線図である。図2に示すように、この
レジスト塗布装置は、レジスト塗布部と加熱部とにより
構成されているレジスト塗布・加熱室16と、処理され
るべきウェーハ3が一旦収納される予備室17とを有し
ている。レジスト塗布・加熱室16内においては、レジ
スト塗布部にウェーハチャック4が設けられ、加熱部に
オーブン9が設けられ、さらにウェーハチャック4とオ
ーブン9との間にウェーハ3を搬送するためのアーム1
8が設けられている。また、レジスト塗布・加熱室16
の上部においては、ウェーハチャック4の上方の部分に
レジスト供給ノズル5が設けられているとともに、オー
ブン9の上方の部分にガス導入管6とガス排出管7とが
設けられている。第1の実施形態と同様に、ガス導入管
6からレジスト塗布・加熱室16内に不活性ガスを導入
し、加圧することができるようになっている。また、ガ
ス排出管7に接続された外部真空ポンプ(図示せず)に
よって、レジスト塗布・加熱室16内を減圧することが
できるようになっている。また、レジスト塗布・加熱室
16の一側面には、ウェーハ3を搬出するためのドア2
0が設けられている。
【0034】一方、予備室17内にはアーム19が設け
られており、このアーム19を用いてウェーハ3をレジ
スト塗布・加熱室16に搬送することができるようにな
っている。この予備室17の上部には、ガス導入管10
とガス排出管11とが設けられている。そして、ガス導
入管10から予備室17内に不活性ガスを導入し、加圧
することができるようになっている。また、ガス排出管
11に接続された外部真空ポンプによって、予備室17
内を減圧することができるようになっている。さらに、
予備室17の一側面には、ウェーハ3を導入するための
ドア21が設けられている。また、上述のレジスト塗布
・加熱室16と予備室17とはドア22を備えた隔壁2
3によって仕切られている。
【0035】次に、この発明の第2の実施形態によるレ
ジスト塗布方法について説明する。この第2の実施形態
によるレジスト塗布方法においては、図2に示すレジス
ト塗布装置を用いて、次のようにしてレジストの塗布を
行う。すなわち、まず、ウェーハ3を収納したキャリア
15をレジスト塗布装置の所定位置にセットする。次
に、予備室17のドア21を開け、このドア21を通じ
てウェーハ3をキャリア15から予備室17内に搬送
し、アーム19上に載せる。次に、ドア21を閉めた
後、ガス導入管10を通じて予備室17内に不活性ガス
を導入し、第1の実施形態と同様の圧力に加圧する。
【0036】次に、ドア22を開けた後、アーム19に
よって予備室17からウェーハ3をドア13を通じてレ
ジスト塗布・加熱室16内に搬送し、ウェーハチャック
4上に載せ、ドア22を閉める。このとき、レジスト塗
布・加熱室16にはあらかじめガス導入管6を通じて不
活性ガスを導入しておき、予備室17内の圧力と同等の
圧力に加圧しておく。
【0037】次に、第1の実施形態と同様にして、レジ
スト供給ノズル5からレジストをウェーハ3上に吐出
し、塗布した後、アーム18を用いて、オーブン9上に
ウェーハ3を搬送する。次に、ウェーハ3をオーブン9
によって50〜150℃に加熱した後、ガス排出管7を
通じてレジスト塗布・加熱室16内の不活性ガスを排出
し、レジスト塗布・加熱室16内の圧力を大気圧に戻
す。次に、レジスト塗布・加熱室16のドア20を開
け、このドア20を通じてウェーハ3をレジスト塗布・
加熱室16から搬出する。
【0038】この後、レジストの露光および現像の工程
を経て、ウェーハ3上にレジストパターンが形成され
る。以上のように、この第2の実施形態によれば、大気
圧よりも高くレジスト供給ノズル5内の圧力以下の圧力
下でレジスト供給ノズル5からウェーハ3上にレジスト
を吐出し、塗布するようにしていることにより、第1の
実施形態と同様な利点を得ることができる。
【0039】次に、この発明の第3の実施形態によるレ
ジスト塗布装置について説明する。図3はこのレジスト
塗布装置を示す略線図である。図3に示すように、この
レジスト塗布装置は、レジスト塗布室1とオーブン9と
を有している。レジスト塗布室1においては、ウェーハ
3を保持するウェーハチャック4がその中心軸の周りに
回転可能に設けられている。また、ウェーハチャック4
の上方の部分におけるレジスト塗布室1の上部には、レ
ジスト供給ノズル5が設けられているとともに、ガス導
入管6とガス排出管7とが設けられている。そして、第
1の実施形態と同様に、ガス導入管6から不活性ガスを
レジスト塗布室1内に導入し、加圧することができるよ
うになっている。また、ガス排出管7に接続された外部
真空ポンプ(図示せず)によって、レジスト塗布室1内
を減圧することができるようになっている。また、レジ
スト塗布室1の一側面にはウェーハ3を導入するための
ドア24が設けられ、他の一側面にはウェーハ3を搬出
するためのドア25が設けられている。
【0040】さらに、ドア25に隣接してアーム26が
設けられており、このアーム26を用いて、ウェーハ3
を搬送することができるようになっている。また、オー
ブン9は大気圧下に置かれており、ウェーハ3を加熱す
る工程を大気圧下で行うようになっている。
【0041】次に、この発明の第3の実施形態によるレ
ジスト塗布方法について説明する。この第3の実施形態
によるレジスト塗布方法においては、図3に示すレジス
ト塗布装置を用いて、次のようにしてレジストの塗布を
行う。すなわち、まず、ウェーハ3を収納したキャリア
15をレジスト塗布装置の所定位置にセットする。次
に、レジスト塗布室1のドア24を開け、このドア24
を通じてキャリア15からウェーハ3をレジスト塗布室
1内に搬送し、ウェーハチャック4上に載せる。次に、
ドア24を閉めた後、ガス導入管6を通じてレジスト塗
布室1内に不活性ガスを導入し、第1の実施形態と同様
の圧力まで加圧した後、第1の実施形態と同様にしてウ
ェーハ3上にレジストを塗布する。次に、レジスト塗布
室1内の不活性ガスをガス排出管7を通じて排出し、レ
ジスト塗布室1内の圧力を大気圧に戻す。このとき、こ
の大気圧への減圧は、好適には、一定の速さで、5分以
上の時間をかけて行う。このようにすることにより、こ
の大気圧への減圧の際に生ずる圧力変化によりレジスト
にマイクロバブルが発生するのを抑えることができる。
【0042】次に、ドア25を開け、アーム26によっ
てウェーハ3をレジスト塗布室1から搬出し、オーブン
9の上に載せる。その後、ウェーハ3を大気圧下で例え
ば50〜150℃に加熱する。この後、レジストの露光
および現像の工程を経て、ウェーハ3上にレジストパタ
ーンが形成される。
【0043】以上のように、この第3の実施形態によれ
ば、大気圧よりも高くレジスト供給ノズル5内の圧力以
下の圧力下でレジスト供給ノズル5からウェーハ3上に
レジストを吐出し、塗布するようにしていることによ
り、第1の実施形態と同様な利点を得ることができる。
【0044】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0045】例えば、上述の第1〜第3の実施形態によ
るレジスト塗布装置の構成はあくまでも例に過ぎず、必
要に応じてこれらと異なる構成のレジスト塗布装置を用
いてもよい。一例を挙げると、第3の実施形態によるレ
ジスト塗布装置において、レジスト塗布室1とは別に加
熱室を設け、この加熱室内にオーブン9を設けてもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、大気圧よりも高くレジスト供給ノズル内の圧力以下
の圧力下でレジスト供給ノズルから基板上にレジストを
吐出するようにしていることにより、レジスト供給ノズ
ルからレジストが吐出されるときに生ずる圧力差を少な
くすることができ、この圧力差による気体の溶解度の変
化を少なくすることができる。これによって、マイクロ
バブルの発生を抑えることができるので、微細なレジス
トパターンを精度よく形成することができ、かつ、現像
欠陥を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるレジスト塗布
装置を示す略線図である。
【図2】この発明の第2の実施形態によるレジスト塗布
装置を示す略線図である。
【図3】この発明の第3の実施形態によるレジスト塗布
装置を示す略線図である。
【図4】従来のレジスト現像方法の一例を説明するため
の平面図である。
【図5】従来のレジスト現像方法の一例を説明するため
の側面図である。
【図6】従来のレジスト現像方法の一例を説明するため
の拡大底面図である。
【図7】従来のレジスト現像方法の他の例を説明するた
めの平面図である。
【図8】従来のレジスト現像方法の他の例を説明するた
めの側面図である。
【図9】従来のレジスト現像方法によりレジストの現像
を行った場合に発生する現像欠陥を説明するための断面
図である。
【符号の説明】
1・・・レジスト塗布室、2・・・加熱室、3・・・ウ
ェーハ、5・・・レジスト供給ノズル、6、10・・・
ガス導入管、7、11・・・ガス排出管、9・・・オー
ブン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にレジスト供給ノズルからレジス
    トを吐出し、塗布するようにしたレジスト塗布方法にお
    いて、 大気圧よりも高く上記レジスト供給ノズル内の圧力以下
    の圧力下で上記レジスト供給ノズルから上記レジストを
    吐出するようにしたことを特徴とするレジスト塗布方
    法。
  2. 【請求項2】 上記レジストを吐出する工程から上記基
    板を最初に加熱する工程までを、大気圧よりも高く上記
    レジスト供給ノズル内の圧力以下の圧力下で行うことを
    特徴とする請求項1記載のレジスト塗布方法。
  3. 【請求項3】 上記レジストを塗布する容器内で上記基
    板上に上記レジストを塗布した後、上記レジストを塗布
    する容器内の圧力を5分以上の時間をかけて大気圧まで
    減圧し、その後上記基板を加熱することを特徴とする請
    求項1記載のレジスト塗布方法。
  4. 【請求項4】 基板上にレジスト供給ノズルからレジス
    トを吐出し、塗布するようにしたレジスト塗布装置にお
    いて、 大気圧よりも高く上記レジスト供給ノズル内の圧力以下
    の圧力下で上記レジスト供給ノズルから上記レジストを
    吐出するようにしたことを特徴とするレジスト塗布装
    置。
  5. 【請求項5】 上記基板上に上記レジストを塗布した
    後、上記レジストが塗布された上記基板を最初に加熱す
    る工程までの間に上記基板の周辺の雰囲気が大気圧にな
    らないように構成されていることを特徴とする請求項4
    記載のレジスト塗布装置。
  6. 【請求項6】 上記基板上に上記レジストを塗布するた
    めの加圧および減圧可能な第1の容器と、上記基板を加
    熱するための加圧および減圧可能な第2の容器とを有
    し、上記第1の容器と上記第2の容器との間で上記基板
    を途中で大気にさらすことなく搬送することができるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項4記載のレ
    ジスト塗布装置。
  7. 【請求項7】 上記基板上に上記レジストを塗布する部
    分と上記基板を加熱する部分とを備えた加圧および減圧
    可能な第1の容器と、上記レジストを塗布すべき上記基
    板を一旦収納するための加圧および減圧可能な第2の容
    器とを有し、上記第1の容器と上記第2の容器との間で
    上記基板を途中で大気にさらすことなく搬送することが
    できるように構成されていることを特徴とする請求項4
    記載のレジスト塗布装置。
  8. 【請求項8】 上記基板上に上記レジストを塗布するた
    めの加圧および減圧可能な容器を有し、上記容器内で上
    記基板上に上記レジストを塗布した後、上記容器の外部
    で上記基板を加熱するように構成されていることを特徴
    とする請求項4記載のレジスト塗布装置。
JP8248595A 1996-08-31 1996-08-31 レジスト塗布方法およびレジスト塗布装置 Pending JPH1074688A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002164272A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Tokyo Electron Ltd 塗布方法及び塗布装置
US8267037B2 (en) 2007-07-09 2012-09-18 Tokyo Electron Limited Substrate processing apparatus

Cited By (3)

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