JPH10232A - 粉体の溶解装置および溶解方法 - Google Patents

粉体の溶解装置および溶解方法

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JPH10232A
JPH10232A JP8175603A JP17560396A JPH10232A JP H10232 A JPH10232 A JP H10232A JP 8175603 A JP8175603 A JP 8175603A JP 17560396 A JP17560396 A JP 17560396A JP H10232 A JPH10232 A JP H10232A
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powder
dissolving
dissolution
tank
liquid
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JP8175603A
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Yukio Tanaka
幸雄 田中
Akihiko Sugimoto
章彦 杉本
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Toray Industries Inc
Toray Kiki KK
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Toray Industries Inc
Toray Kiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体を所定の濃度に簡単な機構で調整でき、か
つ連続的に溶解し供給することのできる、例えば透析液
用粉体の溶解装置および溶解方法が提供される。 【解決手段】この粉体の溶解装置は、所定量の粉体を投
入するための開口面を上部に有し、かつその開口面を下
方に回動させる駆動手段を備えた少なくとも1台の粉体
供給手段と、その粉体供給手段の下方に位置し、その粉
体供給手段から投入された粉体を溶解する溶解槽からな
り、粉体供給手段が、粉体を溶解槽内に複数回に分割し
て投入するように独立して制御され、かつ、溶解槽内の
液体を攪拌しながら粉体を投入するように制御されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体の溶解装置、
例えば人工透析装置に使用される透析液原液を調整する
ための装置の改良および粉体の溶解方法の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば病院などで腎不全患者の治
療のために使用されるバイカーボネイト透析液は、塩化
ナトリウムやブドウ糖などからなるA剤原液、炭酸水素
ナトリウムなどからなるB剤原液、および水の3種類を
定量混合して調整される。これらのうちB剤は、従来か
ら粉体状のものが一般に多く用いられており、このよう
な粉体を自動的に溶解する装置として、例えば、実公平
6−28121号公報に、移送される包袋の中央部を切
断開封して粉体を払い出し、その後で、粉体を計量搬送
して所定量を溶解槽に投入して、希釈水と混合溶解する
装置が提案されている。
【0003】また、最近、A剤も粉体として供給する試
みがなされはじめ、この粉体を溶解する装置として、特
開平7−275354号公報に、溶解濃度を連続して検
出し、所定の濃度になるように粉体供給量を制御するよ
うにした装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実公平6−2
8121号公報に記載された装置は、保持搬送された包
袋を1袋ずつ切断開封して払い出した粉体を計量し所定
量を溶解するようにしているので、包袋を1袋ずつ溶解
装置に装着するための手間が必要であり、また、開封に
際しては袋を回転刃にて切断して、粉体を下方に設けら
れた溶解槽に落下投入するため、袋の切断クズが粉体に
混入する恐れがあり、また、粉体が周辺に飛散し、装置
トラブルの要因になる恐れがある。更に、粉体重量を精
度良く計量することは吸湿などの影響により難しく、そ
のため得られる溶解液濃度が不正確になる可能性が高い
という不都合がある。
【0005】一方、特開平7−275354号公報に記
載された装置は、溶解濃度を連続して検出して所定の濃
度になるように粉体供給量を制御するもので、前記のA
剤のような粉体に適用する場合には、主剤のみ溶解する
場合と、主剤とブドウ糖の両方を溶解する場合があるた
め、濃度および粉体供給量を各々精度よく検出するため
には、主剤とブドウ糖をそれぞれ個別に濃度測定して供
給制御する必要があり、2系列分の装置が必要で複雑な
装置になる。しかも、得られる溶解液濃度も不正確にな
る可能性が高くなるという不都合もある。
【0006】また、上記A剤はB剤と異なり、1日使用
分をまとめて溶解してもその成分の変化は少ないため、
200L程度のタンクに所定量の粉体と水を入れ、溶解
する簡易型の溶解装置も使用される場合もあるが、装置
が大きくなるので、都会の病院などでは設置場所が問題
になる。さらに最近では、透析液の水質管理を一層強化
する傾向にあり、透析治療終了後に溶解装置を洗浄し、
翌日の透析に備えることが要求されつつあるが、大型タ
ンクの場合は、薬液洗浄水と後洗浄水を共に多量に消費
するため不経済である。
【0007】本発明は上記の多くの問題点に鑑みてなさ
れたものであり、製造メーカで事前に粉体重量を精度良
く計量した粉体をそのまま溶解するため、溶解液濃度の
制御が容易で、トラブルなく連続運転できる粉体の溶解
装置および溶解方法を提供することを目的としている。
【0008】本発明の他の目的は、特に、前記A剤の主
剤、ブドウ糖などを所定の濃度に簡単な機構で調整で
き、かつ連続的に溶解、供給することのできる透析液溶
解装置および透析液用の溶解方法を提供することにあ
る。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
せんとするものであって、本発明の粉体の溶解装置は、
粉体を液体に溶解させる粉体溶解装置であって、所定量
の粉体を投入するための開口面を上部に有し、かつその
開口面を下方に回動させる駆動手段を備えた、少なくと
も1台の粉体供給手段と、その粉体供給手段の下方に位
置し、その粉体供給手段から投入された粉体を溶解する
溶解槽とを設けてなることを特徴とするものである。
【0010】また本発明は、次のa〜dのような好まし
い態様を含んでいる。 a.前記請求項1に記載の粉体の溶解装置において、溶
解槽の底面に傾斜部分を設けたものであること。 b.前記請求項1または2に記載の粉体の溶解装置にお
いて、溶解槽の底面などに攪拌手段を設けたものである
こと。 c.前期請求項1ないし3のいずれかに記載の粉体の溶
解装置において、溶解槽の排出ラインの開閉弁の手前に
溶解液の噴流を加える手段を設けたものであること。 d.前記請求項1ないし4のいずれかに記載の粉体の溶
解装置が、人工透析液原液用粉体の溶解装置であるこ
と。
【0011】また、本発明の粉体の溶解方法は、請求項
1ないし5のいずれかに記載された装置に好ましく適用
されるものであって、粉体を溶解槽内に投入して液体で
溶解する方法において、少なくとも1台の粉体供給手段
のそれぞれが、粉体を溶解槽内に複数回に分割して投入
するように独立して制御され、かつ、該溶解槽には予め
液体を注液し、攪拌しながら該粉体を投入するように制
御されていることを特徴とする粉体の溶解方法である。
【0012】本発明において、請求項1に記載の発明で
は、所定量の粉体を投入するための開口面を上部に有
し、かつその開口面を下方に回動させる駆動手段を備え
た、少なくとも1台の粉体供給手段と、その粉体供給手
段の下方に位置し、その粉体供給手段から投入された粉
体を溶解する溶解槽とを備えているので、事前に収納し
た粉体を溶解している間に、次のバッチの粉体を粉体供
給手段に収納しておけば、溶解が完了すると、すぐに、
粉体を投入でき、連続して溶解作業が可能になる。ま
た、粉体投入をホッパを回転させることにより行なうた
め、粉体が確実に投入できる。
【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1記載
の発明において、溶解槽の底面に傾斜部分を設けたの
で、投入された粉体が攪拌手段に近づくこと、および攪
拌効果も伝わり易くなることの相乗効果により、短時間
での溶解が容易になる。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2記載の発明において、前記溶解槽の底面に攪拌手段
を設けたので、投入された粉体が攪拌手段に近づくこ
と、また、攪拌効果も伝わり易くなることの相乗効果に
より、短時間での溶解が容易になる。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれかの発明において前記溶解槽の排出ライン
の開閉弁の手前に、溶解液の噴流を加える手段を設けた
ので、排水ラインに逆流を発生させることにより、溶解
槽の排出ラインに侵入する未溶解粉体を溶解槽内に戻す
ことができ、その結果、未溶解粉体をなくすことが可能
となる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれかの発明において、人工透析液原液用粉体を
溶解することに適用でき、連続して透析原液を得ること
ができる。
【0017】また、請求項6に記載の粉体の溶解方法で
は、粉体を溶解槽内に投入して液体で溶解する方法にお
いて、少なくとも1台の粉体供給手段のそれぞれが、該
粉体を該溶解槽内に複数回に分割して投入するように独
立して制御され、かつ、該溶解槽には予め液体を注液
し、攪拌しながら該粉体を投入するように制御されるシ
ステムとしたことで、投入直後に攪拌されること、ま
た、一度に大量投入しないため粉体が堆積することが少
なく、速やかに溶解できる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図1は本発明の1実施例(透析液用
粉体溶解装置)を説明するためのフロー図である。図1
において、装置上方には、上部に粉体を投入しセットす
るための開口面1aをもち、その内部に粉体を一次的に
貯留する粉体供給手段である粉体供給手段(ホッパー)
1が複数台(図1では2台)並置されている。ホッパー
1はモータ(外部駆動装置)15の回転により回動して
粉体をその下方の溶解槽2に落下投入するので、その外
形状は、例えば半円筒のような回転方向に滑らかな形状
であることが望ましい。また、ホッパー1の少なくとも
内壁表面にフッ素系樹脂加工のような低摩擦、低付着処
理を施すことが望ましい。また、ホッパー1に振動を加
え、粉体が落下し易くすることを採用することもでき
る。ホッパー1はまた、側面が囲い13で覆われ、また
上面が開閉蓋14で覆われて密閉構造となっており、外
部から異物などが混入しないように構成される。さら
に、ホッパー1は、下方の溶解槽2からの湿気の影響を
受けて粉体が吸湿固化しないようにホッパー1下部側に
開口部をもたない構造にすることが好ましい。また、囲
い13の側面の一部には、フィルタ15が設けられてい
て、内部の湿気を外部に排気するとともに外部の異物な
どが混入しない構造としている。
【0019】本発明では、ホッパー1を回動し粉体を溶
解槽2に投入するとき、溶解槽2内の空気が粉体と一緒
に舞い上がることがあるので、これの防止のため、かか
る回転式のホッパー1を外部からさらに包み込むように
外部固定ホッパー(図示せず)で密閉した構造とするこ
とができる。また、粉体の吹き上がりを防止するため
に、ホッパー1を回動させる前に、溶解槽2にあるレベ
ルまで液体(水)を張る方法、さらにはホッパー1の回
動角度を段階的に傾ける方法などを採用することもでき
る。
【0020】また、ホッパー1の動作は上部開口面1a
からの湿気防止のため、ホッパー1を段階的に傾ける度
に、原点位置に復帰させることが好ましく、さらにホッ
パー1の上方から粉体が吸湿するのを防止するため、前
記外部固定ホッパーの外面にヒータを備えて吸湿を防止
する構造としてもよい。さらに、溶解槽2の上部を開閉
扉(図示せず)で密封した構造とし、ホッパー1に湿気
が入りにくいようにすることもできる。
【0021】ホッパー1の下方に位置する溶解槽2は、
好ましくは攪拌手段(攪拌機)8を備えている。さら
に、溶解槽2の後方には溶解された液を一次貯留する貯
留槽5が送液ライン10で連通しており、溶解槽2と貯
留槽5の間に開閉弁6と、開閉弁6の直前に位置する噴
射手段7と、送液ポンプ4とを有する送液ライン10が
配置される。また、循環ライン12は噴射手段7と溶解
槽2との間に配置され、循環送液用ポンプ3と電導度計
11とを有し、かつ給水ライン9と接続されている。ま
た、貯留槽5の下部に排出ライン16が配置され、排出
弁17を開くか、図示しないポンプ等によって、次工程
の人工透析液供給装置18に透析液A剤原液を供給する
ようになっている。さらに、人工透析液供給装置18に
てA剤原液、B剤原液、希釈水を調合し、人工透析装置
19に透析液を供給するようになっている。
【0022】本発明の溶解槽2は、好ましくはその底面
に粉体を滑動させるための傾斜部分をもっている。傾斜
部分は貯留槽5の底面全体でもよく、図1のように部分
的でもよい。傾斜角度は、粉体の種類や投入量などによ
って選択される。
【0023】本発明においては、粉末剤などの粉体を貯
留するホッパー1を複数台備え、一つの溶解槽2を共通
にして粉体の必要量を自動的に順次投入し溶解を行なう
ようにしたため、粉体のセット量に比べ溶解槽2および
貯留槽5を小型化でき、装置をコンパクトにできる。
【0024】本発明において、好ましく適用できる粉体
としては、食塩および食塩を含んだ人工透析A原用粉体
などが挙げられ、また、液体はこれら粉体の溶媒であ
り、主に水が使用される。
【0025】次に、各部の作用について説明する。
【0026】まず、開閉蓋14を開き、粉体供給手段で
あるホッパー1に所定量の計量済みの粉体(A剤透析原
液用粉体)を事前に投入する。次に、溶解槽2に給水ラ
イン9から所定量より若干少な目の水を注入した後、攪
拌手段8にて攪拌する。次にホッパー1をモータ15に
より回動させ一定の回転角度にて停止させて、粉体の一
部を溶解槽2に投入する。さらに、ホッパー1を初期の
位置に戻し、その状態から再度回転させ、前回より大き
な回転角度にて停止させて粉体を投入する。この動作を
数回必要回数だけ繰り返し、最終的に粉体の全量を投入
する。投入回数は粉体の投入量、溶解性に応じて変更し
て差し支えない。また、投入粉体量が一度に溶解できる
程度に少量の場合は、一度に投入してもよい。このよう
にホッパーにセットされた粉体の量に見合った液体
(水)とのバッチ式定量混合なので、調整濃度にばらつ
きがない。粉体および液体の量は予め、コンピュータに
データを入力して制御することができる。
【0027】本発明の実施において、給液方法は2段の
ように複数回にわけることが望ましい。第一段階の液量
は規定値より若干少なめに調整する。このとき、液量の
制御は比較的ラフでも構わない。溶解が十分進んだ後、
第二段階の給液では、定液量弁により規定値まで液量を
調整する。定液量弁で小液量の給液をすることで給液圧
の影響を受けることなく、液面レベルのコントロール精
度を高めることができる。
【0028】また、粉体供給手段のホッパー1は必ずし
も投入毎に初期の位置に戻さなくてもよいが、吸湿しや
すい粉体を使用する場合は、前述のように初期の位置に
戻すのが望ましい。
【0029】ホッパー1から段階的に粉末を投入する
際、溶解槽2内の液体は攪拌状態にしておくことが好ま
しく、これにより粉体の溶解性を上げることができる。
また攪拌方法には、攪拌翼による方法あるいは循環ポン
プの吐出圧力を利用した攪拌などの方法がある。
【0030】このようにして溶解槽2に投入された粉体
は攪拌機8で攪拌されるが、図1に示すような攪拌翼と
モータからなる攪拌機8を液面の上部に設置する場合
は、粉体の堆積防止のため粉体の投入範囲を避けた場所
に攪拌機8を設置せざるを得ない。この場合必然的に、
攪拌機8は溶解槽2の端の位置に配置することになる
が、攪拌機8から離れた場所に投入された粉体は攪拌不
足となり、溶解に多大な時間を要することになり実用に
そぐわないことが起こり得る。本実施例では、溶解槽2
の底面に図1に示すような傾斜部分を設け投入された粉
体が攪拌部に集まりやすい構造にしたので、投入された
粉体が傾斜部分をすべり、攪拌機8に近づくことと、溶
解槽2のデッドスペースが減少する相乗効果で攪拌効果
が向上し、粉体が速やかに溶解される。
【0031】また図2は、本発明の攪拌手段の第2の実
施例を示す断面図である。図2に示すように、溶解槽2
の底面に攪拌手段8として攪拌翼や攪拌ノズルを配置す
る場合は、攪拌手段8を粉体の投入範囲内に設置できる
ので、十分な攪拌効果を発揮せしめることができる。
【0032】撹拌翼の回転は、液量(液面レベル)によ
りそれぞれコントロールされる。液面レベルが低いとき
は、回転速度を落として液体の跳ね上がりや渦巻きを防
止することができる。
【0033】本発明においては、溶解槽2に循環ポンプ
を配し攪拌機能をもたせることができる。粉体の溶解
時、ポンプ吐出口を溶解槽2のデッドスペースになりや
すい部分に設け、あるいは向けてやることにより、粉体
の溶解性を向上させることができる。例えば、溶解槽2
の底部から出ている配管接続部は粉溜まりになり易いの
で、吐出口から配管を繋げることにより、溜まり部へ吹
き付け、下部から吹上げ循環ができ、効率がよい。
【0034】粉体の溶解が大略完了した後に、循環送液
用ポンプ3を作動させ、循環ライン12を通じて、送液
ライン10中の開閉弁6の直前に位置する噴射ノズル7
から溶解液を送液させる。この操作により、図3に示す
ように、粉体投入後に、溶解槽2の底面の排出口から送
液ライン10内に侵入した未溶解の粉体が溶解槽2内に
押し戻され、かつ、攪拌を受けるため、未溶解粉体も溶
解される。
【0035】溶解がほぼ完了した後、攪拌機8を停止さ
せ最終到達液面まで給水ライン9から注水後、再度攪拌
機8を作動して攪拌溶解を続ける。一定時間経過後、電
導度計11にて濃度チェックし、問題なければ、攪拌機
8と循環送液用ポンプ3を停止させる。貯留槽5の送液
OKの信号確認後、開閉弁6を開き、送液ポンプ4を作
動させて送液ライン10から貯留槽5に送液する。送液
が完了し、溶解槽2が空であることをセンサにて確認
後、次の溶解工程を開始させる。以上の工程を繰り返す
ことにより、連続溶解が行なわれる。
【0036】また、溶解槽2および貯留槽5にそれぞれ
温度計を配し、溶解液の調整状態を常時チェックするこ
とができる。
【0037】本発明においては、溶解装置全体に外装板
を付けることにより、粉体をホッパー1にセットすると
き、ホッパー1に落下ゴミがはいるのを防止できる。ま
た、溶解装置に図示しない自動薬液(洗浄液)注入ユニ
ットを設け、各槽および配管部を自動的に薬液洗浄した
り水洗したりすることができる。さらに、吸水タンクか
らの供給水が他の装置の使用と重なり、その量が十分に
確認できない場合、自己タイマーで他の装置の動作時間
帯と重ならないようにして洗浄動作を行なわせることが
できる。
【0038】本発明の粉体溶解装置は、食塩等の溶解に
適用されるが、特に人工透析液原液用粉末剤の溶解に好
適に使用される。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば次の効果が得られる。ま
ず、請求項1記載の粉体の溶解装置では、所定量の粉体
を投入するための開口面を上部に有し、そしてその開口
面を下方に回転させる駆動手段を備えた、少なくとも1
台の粉体供給手段と、その粉体供給手段の下方に位置し
粉体供給手段から投入された粉体を溶解する溶解槽とを
備えているので、事前に収納した粉体を溶解している間
に、次のバッチの粉体を粉体供給手段に収納しておけ
ば、先の溶解が完了すると、直ちに次の粉体を投入する
ことができ、連続して溶解作業が可能になる。
【0040】そして本発明では、このように連続して溶
解できるため、一回の溶解量を少なくでき、装置全体を
コンパクトにできるので、設置場所が小さくてすむ利点
がある。また、粉体の溶解槽への投入を、粉体供給手段
(ホッパー)を回転させることにより行なうため、粉体
を確実に投入でき、また、開閉ゲートや振動フィーダに
よる計量などの複雑な構造は用いないので、粉体による
装置のトラブルを事前に防止できる。さらに、正確に計
量された粉体を袋から直接、粉体供給手段へ収納し、そ
のまま溶解槽へ投入し、所定量の水によって溶解する簡
単な機構なので、粉体の飛散も少なく計量誤差も少な
い。その結果、濃度バラツキの小さい溶解液が得られ
る。
【0041】請求項2記載の粉体の溶解装置では、溶解
槽の底面が傾斜部分をもっているので、投入された粉体
が攪拌手段の方に近づくこと、また、攪拌効果も伝わり
易くなることの相乗効果により、短時間での溶解が可能
となる。
【0042】請求項3記載の粉体の溶解装置では、溶解
槽の底面に攪拌手段を備えたことで、投入された粉体が
攪拌手段に近づくこと、また、攪拌効果も伝わり易くな
ることの相乗効果により、さらに短時間での溶解が可能
になる。
【0043】請求項4記載の粉体の溶解装置では、溶解
槽の排出ラインの開閉弁の手前に、溶解液の噴流を加え
る手段を設け、排水ラインに逆流を発生させることによ
り、溶解槽の排出ラインに侵入する未溶解粉体を溶解槽
に戻すことができ、その結果、未溶解粉体をなくすこと
が可能となる。
【0044】請求項5記載の粉体の溶解装置では、これ
を人工透析液原液用粉体の溶解に適用することで、連続
して透析原液を得ることができる。
【0045】請求項6記載の粉体の溶解方法によれば、
回動投入手段が粉体を複数回に分割して投入するように
制御され、しかも前記溶解手段に注水、攪拌後に投入す
るように制御されるシステムとしたことによって、ま
た、粉体が溶解槽内に堆積することなく粉体を速やかに
溶解させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の1実施例(透析液用粉体溶
解装置)を説明するためのフロー図である。
【図2】 図2は、本発明の攪拌手段の第2の実施例を
示す断面図である。
【図3】 図3は、本発明の噴射手段の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ・・・粉体供給手段(ホッパー) 1a ・・開口面 2 ・・・溶解槽 3 ・・・循環送液用ポンプ 4 ・・・送液ポンプ 5 ・・・貯留槽 6 ・・・開閉弁 7 ・・・噴射手段(噴射ノズル) 8 ・・・攪拌手段(攪拌機) 9 ・・・給水ライン 10 ・・送液ライン 11 ・・電導度計 12 ・・循環ライン 13 ・・囲い 14 ・・開閉蓋 15 ・・フィルタ 16 ・・排出ライン 17 ・・排出弁 18 ・・人工透析液供給装置 19 ・・人工透析装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を液体に溶解させる粉体の溶解装置
    であって、所定量の粉体を投入するための開口面を上部
    に有し、かつ該開口面を下方に回動させる駆動手段を備
    えた少なくとも1台の粉体供給手段と、該粉体供給手段
    の下方に位置し、該粉体供給手段から投入された粉体を
    溶解する溶解槽とを設けてなることを特徴とする粉体の
    溶解装置。
  2. 【請求項2】 前記溶解槽の底面に傾斜部分を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の粉体の溶解装置。
  3. 【請求項3】 前記溶解槽の攪拌手段を設けたことを特
    徴とする請求項1または2記載の粉体の溶解装置。
  4. 【請求項4】 前記溶解槽の排出ラインの開閉弁の手前
    に溶解液の噴流を注入する手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の粉体の溶解装
    置。
  5. 【請求項5】 前記粉体が、人工透析液原液用の粉体で
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の粉体の溶解装置。
  6. 【請求項6】 粉体を溶解槽内に投入して液体で溶解す
    る方法において、少なくとも1台の粉体供給手段のそれ
    ぞれが、該粉体を該溶解槽内に複数回に分割して投入す
    るように独立して制御され、かつ、該溶解槽には予め液
    体を注液し、攪拌しながら該粉体を投入するように制御
    されていることを特徴とする粉体の溶解方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の粉
    体の溶解装置を用いることを特徴とする請求項6記載の
    粉体の溶解方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4694427A (en) * 1984-09-21 1987-09-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Programmable semiconductor memory device with combined sense amplification and programming capability
JP2002309189A (ja) * 2001-04-16 2002-10-23 Nitto Denko Corp 粘着剤組成物供給装置及び当該粘着剤組成物供給装置を利用した粘着テープ製造装置
WO2009151111A1 (ja) 2008-06-13 2009-12-17 ニプロ株式会社 透析液調製方法および透析液調製装置

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