JPH10181948A - シート材搬送装置および画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

シート材搬送装置および画像読取装置および画像形成装置

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JPH10181948A
JPH10181948A JP35623396A JP35623396A JPH10181948A JP H10181948 A JPH10181948 A JP H10181948A JP 35623396 A JP35623396 A JP 35623396A JP 35623396 A JP35623396 A JP 35623396A JP H10181948 A JPH10181948 A JP H10181948A
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JP
Japan
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sheet
sheet material
skew
conveying
time
Prior art date
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Application number
JP35623396A
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English (en)
Inventor
Akito Mori
昭人 森
Yutaka Udagawa
豊 宇田川
Masao Watabe
昌雄 渡部
Hiroichi Kodama
博一 児玉
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送されるシート材の斜行補正およびシート
材間の距離補正を行って適正にシート材を搬送する信頼
性に優れたシート材搬送装置および画像読取装置および
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 原稿nの後端が各センサを通過する時間
は同じであり、この後端通過時からカウンタの第1カウ
ントアップを開始する(C)。先に表面前センサが原稿
n+1先端を検出することによりHIレベルになり
(D)、その時のカウント値Bが原稿nと原稿n+1と
の紙間に対応する第1カウント値となり、一旦カウント
アップを停止し、再び第2カウントアップを開始する。
その後、表面奥センサが原稿n+1先端を検出すること
によりHIレベルになり(E)、その時のカウント値A
が原稿n+1の斜行量に対応する第2カウント値とな
り、カウント動作を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナー、複写
機、ファクシミリ装置などの画像読取装置や画像形成装
置等に備えられるシート材搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のシート材搬送装置で
は、例えば、複写機等の画像形成装置において、搬送原
稿の画像を読み取る画像読み取り部に原稿を送り込むた
めの装置として用いられている。
【0003】このようなシート材搬送装置には、一般的
に原稿の斜行を補正する機能を備えている。例えば、搬
送方向と直交する幅方向の左右にそれぞれ独立して回転
する搬送ローラ対、原稿の斜行量を検出するセンサ対を
設けて、センサ対により検出した原稿の斜行に応じて搬
送ローラ対を回転駆動する各モータの回転速度を変える
ことにより、原稿の斜行補正が行なわれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、センサ対により検出した原
稿の斜行量のみに注目し、斜行量に応じて搬送ローラ対
を回転駆動する各モータの回転速度を変えて斜行補正し
ていた。
【0005】すなわち、シート材が斜行して搬送されて
くる場合には幅方向の左右に設けられたそれぞれの搬送
ローラの速度を所定の速度から一時的に変更して(シー
ト材の幅方向のうち遅れている側の速度を速くするか、
または、先行している側の速度を遅くする)、斜行補正
していた。
【0006】このように、連続して搬送されるシート材
のシート材間の距離には考慮せずに、斜行補正を行って
いるため、シート材間の距離は、当初の設定されたシー
ト材間の距離と比較して、広くなったり狭くなってしま
っていた。
【0007】このようなシート材間の距離に誤差が生ず
ると、画像読み取りタイミングあるいは画像形成タイミ
ングにズレが生じてしまったり、また、シート材の搬送
処理の高速化の妨げとなってしまっていた。
【0008】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、搬送
されるシート材の斜行補正およびシート材間の距離補正
を行って適正にシート材を搬送する信頼性に優れたシー
ト材搬送装置および画像読取装置および画像形成装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、シート材の搬送方向と垂直方向の
異なる位置にそれぞれ設けられ、各々独立にシート材を
搬送可能な第1の搬送手段および第2の搬送手段と、シ
ート材の搬送方向と垂直方向の異なる位置にそれぞれ設
けられ、各々独立にシート材の通過を検知する第1の検
知手段および第2の検知手段と、該第1の検知手段およ
び第2の検知手段によって検知された各々の通過検知時
間と、予め設定された目標時間と、の比較情報に基づ
き、搬送されるシート材の搬送状態を認識する認識手段
と、該認識手段によって認識されたシート材の搬送状態
に基づき、前記第1の搬送手段および第2の搬送手段の
搬送速度を各々独立に制御する制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0010】したがって、認識手段は第1の検知手段お
よび第2の検知手段によって検知された各々の通過検知
時間と、予め設定された目標時間と、の比較情報からシ
ート材の搬送状態を認識するので詳細な搬送状態が認識
される。
【0011】前記目標時間は、正常に搬送される2つの
シート材のうち先のシート材の後端が通過してから後の
シート材の先端が通過するまでの時間に設定されるとよ
い。
【0012】シート材の搬送方向に垂直な幅に対する中
心線よりも一方の側に前記第1の搬送手段および第1の
検知手段が設けられ、該中心線よりも他方の側に前記第
2の搬送手段および第2の検知手段が設けられるとよ
い。
【0013】前記認識手段は、前記第1の検知手段によ
って検知されたシート材の通過時間と前記第2の検知手
段によって検知されたシート材の通過時間との比較か
ら、シート材の斜行方向および斜行量を算出する第1の
算出手段を有するとよい。
【0014】したがって、通過時間の早さによって斜行
方向が判断され、通過時間の比較した時間の差によって
斜行量が算出される。
【0015】前記認識手段は、前記それぞれの検知手段
によって検知されたシート材の通過時間と前記目標時間
との比較から、一つ前に搬送されたシート材との間隔の
誤差を算出する第2の算出手段を有するとよい。
【0016】したがって、通過時間と目標時間との比較
した時間の差によって一つ前に搬送されたシート材との
間隔の誤差が算出される。
【0017】前記制御手段は、前記第1の検知手段によ
って検知されたシート材の通過時間および前記第2の検
知手段によって検知されたシート材の通過時間が共に前
記目標時間よりも遅れている場合には、前記第1の算出
手段によって算出された斜行方向および斜行量に基づい
て、前記第1の搬送手段および第2の搬送手段のうち一
方の搬送手段の搬送速度を一時的に所定速度よりも速く
するように制御するとよい。
【0018】したがって、一つ前に搬送されたシート材
との間隔の誤差を縮めながら斜行が補正される。
【0019】前記制御手段は、前記第1の検知手段によ
って検知されたシート材の通過時間および前記第2の検
知手段によって検知されたシート材の通過時間が共に前
記目標時間よりも早い場合には、前記第1の算出手段に
よって算出された斜行方向および斜行量に基づいて、前
記第1の搬送手段および第2の搬送手段のうち一方の搬
送手段の搬送速度を一時的に所定速度よりも遅くするよ
うに制御するとよい。
【0020】したがって、一つ前に搬送されたシート材
との間隔の誤差を縮めながら斜行が補正される。
【0021】前記制御手段は、前記第1の検知手段によ
って検知されたシート材の通過時間および前記第2の検
知手段によって検知されたシート材の通過時間が一方が
前記目標時間よりも早く、他方が前記目標時間よりも遅
い場合には、前記第1の算出手段によって算出された斜
行方向および斜行量に基づいて、前記第1の搬送手段お
よび第2の搬送手段のうち一方の搬送手段の搬送速度を
一時的に所定速度よりも遅くし、他方の搬送手段の搬送
速度を一時的に所定速度よりも速くするように制御する
とよい。
【0022】したがって、一つ前に搬送されたシート材
との間隔の誤差を縮めながら斜行が補正される。
【0023】前記制御手段は、前記第2の算出手段によ
って算出された一つ前に搬送されたシート材との間隔が
正常な間隔よりも大きい場合には、算出結果に基づいて
前記第1の搬送手段および第2の搬送手段のうちの少な
くとも一方の搬送手段の搬送速度を一時的に所定速度よ
りも速くするように制御するとよい。
【0024】したがって、一つ前に搬送されたシート材
との間隔の誤差が補正される。
【0025】前記制御手段は、前記第2の算出手段によ
って算出された一つ前に搬送されたシート材との間隔が
正常な間隔よりも小さい場合には、算出結果に基づいて
前記第1の搬送手段および第2の搬送手段のうちの少な
くとも一方の搬送手段の搬送速度を一時的に所定速度よ
りも遅くするように制御するとよい。
【0026】したがって、一つ前に搬送されたシート材
との間隔の誤差が補正される。
【0027】前記制御手段は、前記第1の算出手段およ
び第2の算出手段の両方の算出結果に基づいて、前記第
1の搬送手段および第2の搬送手段それぞれの搬送速度
の変更速度および変更させる期間を決定するとよい。
【0028】したがって、斜行と、一つ前に搬送された
シート材との間隔の誤差と、が同時に補正される。
【0029】画像読取装置に、上記のシート材搬送装置
によって搬送されるシートの原稿画像を読み取る読取手
段を備えるとよい。
【0030】画像形成装置に、上記のシート材搬送装置
によって搬送されるシート材上に、画像を形成する画像
形成手段を備えるとよい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0032】(第1の実施の形態)図1乃至図11に
は、本発明の第1の実施の形態について示されている。
【0033】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシ
ート材搬送装置が備えられた、画像読取装置である流し
読みスキャナーの概略断面構成図である。
【0034】以下シート材である原稿の給送するための
装置に本実施の形態に関わるシート材搬送装置を適用し
た場合について説明する。
【0035】図1において101はシート材搬送装置と
しての原稿給送装置、102はスキャナー本体、103
は原稿積載トレイ、104は原稿積載トレイのリフター
駆動モーター、105は給送ローラ、106は分離ロー
ラ、107は引き抜きローラ、108,109,11
0,111,112は縦パス搬送ローラ、113は表面
読み取り引き抜きローラ、118は裏面読み取り引き抜
きローラ、114,115は両面排紙パス搬送ローラ、
116,117は反転パス搬送ローラ、119は排紙ロ
ーラ、132は排出原稿積載トレイ、120は表読み取
り時の斜行補正ローラ、121は裏読み取り時の斜行補
正ローラ、127は原稿照明ランプ、128はレンズ、
129は画像読み取り用CCDリニアイメージセンサ、
斜行補正ローラ120と121の間133の位置が流し
読み画像読み取り位置であり、130は紙センサであ
る。
【0036】図2は主要部(流し読み取り部)を上部か
ら見た概略構成図である。
【0037】ここで表,裏の斜行補正ローラ120,1
21は図2に示すように奥手前に1個ずつ配置されてお
り表面側では搬送手段としての斜行補正ローラ120
(第1の搬送手段である斜行補正ローラ120-1および
第2の搬送手段である斜行補正ローラ120-2)各々の
駆動源であるモータ201,202の回転速度を変える
ことにより斜行補正を行い、斜行量は第1の検知手段で
あるセンサ203および第2の検知手段であるセンサ2
04での検出時間差により検知する。
【0038】裏面側では斜行補正ローラ121(第1の
搬送手段である斜行補正ローラ121-1および第2の搬
送手段である斜行補正ローラ121-2)各々の駆動源で
あるモータ205,206の回転速度を変えることによ
り斜行補正を行い、斜行量は第1の検知手段であるセン
サ207および第2の検知手段であるセンサ208での
検出時間差により検知する。
【0039】尚、ここでは斜行補正ローラ120,12
1によって搬送される原稿を検知する検知手段としてセ
ンサ203,204,207,208を搬送方向上流側
と下流側に2つずつ配置しているが、これに限定される
ものではなく、例えば前記センサの代わりにCCD等を
用いて原稿検知を行う構成としても良い。また前記斜行
補正ローラ120,121を回転駆動する駆動手段であ
るパルスモータを例示しているが、これに限定されるも
のではない。
【0040】図3は図1中の主要部(両面搬送パス13
4部)の概略構成図である。
【0041】両面読取時には、表面を読み取った原稿は
裏面斜行補正ローラ121を介し両面搬送パス内に搬送
され、113,116,117の搬送ローラにより搬送
された後、再び裏面斜行補正ローラ121を介し流し読
み画像読み取り位置133に搬送され裏面の画像を読み
取り両面排紙パス搬送ローラ114,115を介して排
出する。
【0042】図中の2本の太線は連続して搬送される2
枚の原稿n、n+1(搬送順)を示しており原稿n+1
の後端が裏面斜行補正ローラ121を抜けた瞬間を示し
ており、原稿n、原稿n+1は図中矢印の向きに搬送さ
れ、Yは原稿nと原稿n+1の搬送紙間、Xは原稿nと
原稿n+1のすれ違い紙間を示し、Xの距離だけ原稿n
が搬送される間に裏面斜行補正ローラ121は搬送方向
を変えるために反転(図中矢印Aから矢印Bへ)しなけ
ればならず、Yの距離は原稿間が判断できる距離、ジャ
ム余裕などから決定される。
【0043】紙間Yが狭くなるほどXの距離が広くな
り、原稿nと原稿n+1とのすれ違いと裏面斜行補正ロ
ーラ121の反転時間に余裕ができるが、原稿nと原稿
n+1の搬送紙間に余裕がなくなり紙間が検知できず滞
留ジャムになりやすく、紙間Xが狭くなるほどYの距離
が広くなり紙間に余裕ができるが、原稿nと原稿n+1
のすれ違いと裏面斜行補正ローラ121の反転時間に余
裕がなくなり、表面を読み取った後の原稿n+1の後端
が裏面斜行補正ローラ121を通過したのち、裏面斜行
補正ローラ121を反転開始し、裏面読み取りの定常速
度に戻る前に原稿nの先端が裏面斜行補正ローラ121
に突入し、原稿を痛めやすくなる。
【0044】よって、X,Y共に範囲が限定され、紙間
がその範囲内を越えないように原稿搬送特に両面搬送パ
ス内での原稿搬送を行わなければならない。
【0045】図4に示すように、原稿検知センサ20
3,204,207,208によって検知された情報
は、この検知情報から原稿の斜行方向及び斜行量を算出
する認識手段を構成する算出手段としてのカウンタ部4
01に転送される。このカウンタ部401において、原
稿の斜行方向は「1」又は「0」の2値で手前奥どちら
に斜行しているかの情報とし、さらに手前奥どちらか一
方のセンサが原稿を検知してから他方のセンサが原稿を
検知するまでの時間をあるクロック周波数fでカウント
し、このカウント値を原稿の斜行量としている。そし
て、ここで算出された原稿の斜行方向及び斜行量は、本
装置の制御手段であるCPU402に送信される。
【0046】CPU402は、前述の如くして算出され
た原稿の斜行方向及び斜行量の情報を蓄積手段であるメ
モリ部403に蓄積し、該メモリ部403に蓄積された
斜行方向及び斜行量から斜行変位方向及び斜行変位量を
算出する。そして、この斜行変位方向及び斜行変位量に
基づいて斜行補正ローラ120,121の原稿搬送速度
が幅方向両側で一定となるようにモータ駆動パルス(駆
動周波数)を可変してパルスモータ201,202,2
05,206の駆動を制御している。
【0047】図5は前述の表面読み取り前の斜行補正時
における斜行補正ローラ、原稿の動きを上部から見た状
態図である。
【0048】図5(a)において補正開始前、手前側斜
行補正モータ201と奥側斜行補正モータ202が斜行
補正ローラ120-1,120-2を同速度で回転させ、原
稿先端がセンサ203,204に到達するのを待ち、手
前側と奥側のセンサが原稿先端を検知すると斜行方向及
び斜行量の情報を算出する。
【0049】図5(b)において、算出した斜行方向及
び斜行量の情報から、手前側斜行補正モータ201と奥
側斜行補正モータ202による駆動周波数を変え、斜行
補正ローラ120-1,120-2の回転速度を変えること
により斜行補正を開始する。
【0050】駆動周波数の変更方法としては次の3つが
挙げられる。
【0051】1)手前奥の一方の斜行補正ローラを定常
速度で回転させ、他方の斜行補正ローラの回転速度を下
げ、再び定常速度に戻す。
【0052】2)手前奥の一方の斜行補正ローラを定常
速度で回転させ、他方の斜行補正ローラの回転速度を上
げ、再び定常速度に戻す。
【0053】3)手前奥の一方の斜行補正ローラの回転
速度を下げ、他方の斜行補正ローラの回転速度を上げ、
再び定常速度に戻す。
【0054】図5(c)において、斜行補正終了後、手
前側斜行補正モータ201と奥側斜行補正モータ202
が斜行補正ローラ120-1,120-2を同速度で回転さ
せ読み取り部に原稿を搬送する。
【0055】図6は表面読み取り前における斜行センサ
入力とカウンタの関係を表す図である。
【0056】図中601は表面前センサ203の端子の
状態を表し、原稿がセンサ上に無いときLOWレベルと
なり、原稿がセンサ上にあるときHIレベルになる。H
Iレベル時のn、n+1はそれぞれ先行する原稿n、次
に続く原稿n+1を示しており、HIレベルからLOW
レベルへの立ち下がりエッジは先行する原稿nの後端を
表し、LOWレベルからHIレベルへの立ち上がりエッ
ジは次に続く原稿n+1の先端を表している。602も
同様に表面奥センサ204の端子の状態を表面してい
る。
【0057】図中603,604は時間とカウンタ部4
01内部のカウント値の関係を表しており、603は斜
行量測定、604は紙間測定を示し、時間軸(横軸)は
両センサ端子状態601,602に対応している。
【0058】原稿nの後端は画像読み取り前に斜行補正
を行っているため後端が各センサ203,204を通過
する時間は同じであり、この後端通過時からカウンタの
第1カウントアップを開始する(図中時間C)。この図
において、原稿n+1の先端は手前側が先行して搬送さ
れているため、先に表面前センサ203が原稿n+1先
端を検出することによりHIレベルになり(図中時間
D)その時のカウント値Bが原稿nと原稿n+1との紙
間に対応する第1カウント値となり、一旦カウントアッ
プを停止し、再び第2カウントアップを開始する。その
後、表面奥センサ204が原稿n+1先端を検出するこ
とによりHIレベルになり(図中時間E)その時のカウ
ント値Aが原稿n+1の斜行量に対応する第2カウント
値となり、カウント動作を停止する。
【0059】この図は、注目する原稿(ここでは原稿n
+1)の前に先行する原稿(ここでは原稿n)がある場
合のカウンタの動作を示す図であり、注目する原稿の前
に先行する原稿が無い場合、第1カウント動作は行わな
い。
【0060】ここで、紙間及び斜行量のカウントはカウ
ンタ401で計測せず、センサ出力を直接CPU402
の入力端子に接続し、CPU402内でカウントしても
よい。
【0061】次に図7を用いて前述の構成の用紙搬送系
の駆動制御について、表面読み取り時の原稿n+1に注
目し説明する。
【0062】前を行く原稿nの後端が表面前あるいは奥
センサを通過したことを検知する(S1)と、原稿nと
原稿n+1との紙間測定するためにカウンタ401が第
1カウント動作を開始し(S2)、前記斜行補正ローラ
120-1,120-2によって搬送される原稿n+1の先
行している側の先端が先行側にある表面前あるいは奥セ
ンサに検知されるのを待ち(S3)、検知されると前述
したように「1」または「0」の斜行方向が得られ(S
4)、第1カウント動作を停止させ(S5)、この時の
カウント値を紙間カウント値として得(S6)、原稿n
+1の先端斜行量を測定するための第2カウント動作を
開始し(S7)、前記原稿の後行している側の先端を後
行側の表面前あるいは奥センサが検知するのを待ち(S
8)、検知されると後行側先端の検知と同時に第2のカ
ウントが終了する(S9)。この時のカウント値を斜行
カウント値として得る(S10)。
【0063】この動作は表面前センサ203、表面奥セ
ンサ204、カウンタ401によって行われ、得られた
斜行方向、斜行量、紙間の情報はCPU402に送信さ
れる。
【0064】CPU402は、予め設定されている目標
紙間をカウント値(目標時間に相当)に換算し、メモリ
部403に格納しておき、上述の方法で受信した紙間カ
ウント値を以下の順に比較する。
【0065】まず、表面前センサ203、表面奥センサ
204の両センサのうち先に原稿検知した側(先行側)
のカウント値(紙間カウント値)と目標紙間カウント値
を比較する(S11)。なお、以下、先行側カウント値
は先行側検知時間、後行側カウント値は後行側検知時
間、目標紙間カウント値は目標紙間(目標時間)に相当
する。
【0066】先行側カウント値が目標紙間カウント値と
等しいか、あるいは目標紙間カウント値より大きけれ
ば、目標紙間よりも大きな紙間により搬送されている
(目標時間よりも遅れてセンサ203、204に到達し
ている)ことになるので、補正後の紙間を先行側に合わ
せるために先行側の斜行補正ローラの回転速度を変え
ず、後に検知した側(後行側)の斜行補正ローラの回転
速度を上げることにより斜行補正を行う(S12)。
【0067】次に、先行側カウント値が目標紙間カウン
ト値よりも小さい場合には次のステップに進み、表面前
センサ203、表面奥センサ204の両センサのうち後
に原稿検知した側(後行側)のカウント値(紙間カウン
ト値+斜行カウント値)と目標紙間カウント値を比較す
る(S13)。
【0068】後行側カウント値が目標紙間カウント値と
等しいあるいは目標紙間カウント値より小さければ、目
標紙間よりも小さな紙間により搬送されている(目標時
間よりも速くセンサ203、204に到達している)こ
とになるので、補正後の紙間を後行側に合わせるために
後行側の斜行補正ローラの回転速度を変えず、先に検知
した側(先行側)の斜行補正ローラの回転速度を下げる
ことにより斜行補正を行う(S14)。
【0069】次に、後行側カウント値が目標紙間カウン
ト値よりも大きい場合には次のステップに進む。このよ
うな場合には、先行側は目標紙間よりも小さな紙間によ
り搬送され(目標時間よりも速くセンサ203またはセ
ンサ204のうち一方に到達)、後行側は目標紙間より
も大きな紙間により搬送され(目標時間よりも遅くセン
サ203またはセンサ204のうち他方に到達)ている
ことになるので、一方の先行分と他方の後行分の量を、
その測定した位置なども考慮した上で調整する必要があ
る。
【0070】本実施の形態においては、シート材の搬送
方向に垂直な幅に対する中心線に対して等距離の位置で
それぞれ通過時間を測定しているためセンサ203とセ
ンサ204によって測定された時間の平均がセンサ20
3とセンサ204を結ぶ直線上をシート材の幅方向の中
心が通過する時間に相当するため、この時間と目標時間
との比較をする必要がある。
【0071】すなわち、(紙間カウント値+斜行カウン
ト値/2)と目標紙間カウント値を比較する(S1
5)。
【0072】これらが、小数点以下を含めて等しければ
先行側の斜行補正ローラの回転速度を下げて、後行側の
斜行補正ローラの回転速度を上げる事により斜行補正を
行う(S16)。この時、先行側での斜行補正量と後行
側での斜行補正量が等しくなるように回転速度を調整す
ることにより補正後の紙間が目標紙間に等しくなる。
【0073】また、(紙間カウント値+斜行カウント値
/2)と目標紙間カウント値が小数点以下を含めて等し
くなければ、(紙間カウント値+斜行カウント値/2)
と目標紙間カウント値との大小比較をする(S17)。
【0074】目標紙間カウント値の方が大きければ先行
側(低速側)での斜行補正量が後行側(高速側)での斜
行補正量よりも大きくなるように、先行側の斜行補正ロ
ーラの回転速度を下げて、後行側の斜行補正ローラの回
転速度を上げる事により斜行補正を行う(S18)。
【0075】目標紙間カウント値の方が小さければ後行
側(高速側)での斜行補正量が先行側(低速側)での斜
行補正量よりも大きくなるように、先行側の斜行補正ロ
ーラの回転速度を下げて、後行側の斜行補正ローラの回
転速度を上げる事により斜行補正を行う(S19)。
【0076】このようにして、斜行補正後の紙間が目標
紙間に等しくなる。
【0077】次に上述のフローチャートで実現される補
正方法を説明する。
【0078】図7のS12に状態遷移する時のセンサ端
子状態と目標紙間の関係を横軸を時間として、図8
(a)で表現され、図中801は表面前センサ203の
端子の状態を表し、原稿がセンサ上に無いときLOWレ
ベルとなり、原稿がセンサ上にあるときHIレベルにな
る。HIレベルの時のn,n+1はそれぞれ先行する原
稿n、次に続く原稿n+1を示しており、HIレベルか
らLOWレベルへの立ち下がりエッジは先行する原稿n
の後端を表し、LOWレベルからHIレベルへの立ち上
がりエッジは次に続く原稿n+1の先端を表している。
802も同様に表面奥センサ204の端子の状態を表し
ている。
【0079】また、803において原稿nの後端から次
の原稿n+1の先端までの目標紙間から導いた理論的な
時間、すなわち、原稿nと原稿n+1が正常に搬送され
た場合の紙間に相当する理想的な通過時間を示してい
る。
【0080】これら801〜803は斜行する原稿の表
面前センサ203が先に原稿検知し、表面奥センサ20
4が後に原稿検知し、しかも後に原稿検知した時間より
も目標紙間から導いた理論時間の方が早いことを示して
いる。
【0081】この場合、状態S12で説明した回転速度
の変更は、表面前センサ203側の表面前斜行補正ロー
ラ120-1の回転速度は読み取り時の速度のまま一定速
度を保ち(図8(b)中804)、表面奥センサ204
側の表面奥斜行補正ローラ120-2の回転速度を斜行量
を補正する分だけ一定時間上げる(図8(c)中80
5)様に駆動モータ201,202の駆動周波数を変更
することにより斜行補正を行う。図8(c)中の斜線部
806は補正量に相当する。
【0082】同様に図7のS14に状態遷移する時のセ
ンサ端子状態と目標紙間の関係を横軸を時間として、図
9(a)で表現され、901〜903は斜行する原稿の
表面前センサ203が先に原稿検知し、表面奥センサ2
04が後に原稿検知し、しかも後に原稿検知した時間よ
りも目標紙間から導いた理論時間のほうが遅いことを表
現している。
【0083】この場合、状態S14で説明した回転速度
の変更は、表面奥センサ204側の表面奥斜行補正ロー
ラ120-2の回転速度は読み取り時の速度のまま一定速
度を保ち(図9(c)中905)、表面前センサ203
側の表面前斜行補正ローラ120-1の回転速度を斜行量
を補正する分だけ一定時間下げる(図9(b)中90
4)様に駆動モータ201,202の駆動周波数を変更
することにより斜行補正を行う。図9(b)中の斜線部
906は補正量に相当する。
【0084】また図7のS16に状態遷移する時のセン
サ端子状態と目標紙間の関係を横軸を時間として、図1
0(a)で表現され、1001〜1003は斜行する原
稿の表面前センサ203が先に原稿検知し、表面奥セン
サ204が後に原稿検知し、表面前センサ203が原稿
検知した時間と表面奥センサ204が原稿検知した時間
の丁度中間点にあたる時間が目標紙間から導いた理論時
間と一致する場合を表現している。
【0085】この場合、状態S16で説明した回転速度
の変更は、例えば斜行補正量が2X(mm)であった場
合、表面前センサ203側の表面前斜行補正ローラ12
0-1の回転速度の下げ方は、回転速度を下げている時間
をt1(sec)、読み取り速度に対する回転速度が低速時
の速度の差分速度をS1(mm/sec )とすると、 t1×S1=X(mm) (斜行補正量は図10(b)中斜
線部1006) となるようにt1,S1をそれぞれ決定し、表面奥セン
サ204側の表面奥斜行補正ローラ120-2の回転速度
の上げ方は、回転速度を上げている時間をt2(sec)、
読み取り速度に対する回転速度が高速時の速度の差分速
度をS2(mm/sec )とすると、 t2×S2=X(mm) (斜行補正量は図10(c)中斜
線部1007) となるようにt2,S2をそれぞれ決定し、それぞれの
斜行補正量が等しく、X(mm)づつ補正する様に回転速
度を変更する(図10(b),(c)中1004,10
05)。
【0086】さらに図7のS18に状態遷移する時のセ
ンサ端子状態と目標紙間の関係を横軸を時間として、図
11(a)で表現され、1101〜1103は斜行する
原稿の表面前センサ203が先に原稿検知し、原稿検知
後α時間後に目標紙間から導いた理論時間になり、その
後β時間後に表面奥センサ204が原稿検知した場合を
表している(ただし、α<βである)。
【0087】この場合、状態S18で説明した回転速度
の変更は、 低速補正側の補正量 < 高速補正側の補正量 となる。この時の斜行補正量がY(mm)であれば、 低速補正側の補正量=(α/(α+β))×Y 高速補正側の補正量=(β/(α+β))×Y (α<β) となり、図11(b)を用いて、表面前センサ203側
の表面前斜行補正ローラ120-1の回転速度の下げ方
は、回転速度を下げている時間をt1(sec)、読み取り
速度に対する回転速度が低速時の速度の差分速度をS1
(mm/sec )とすると、斜線部分図11(b)中斜線部
1106が斜行補正量になるため、 t1×S1=(α/(α+β))×Y(mm) (α<β) となるようにt1,S1をそれぞれ決定し、図11
(c)を用いて、表面奥センサ204側の表面奥斜行補
正ローラ120-2の回転速度の上げ方は、回転速度を上
げている時間をt2(sec)、読み取り速度に対する回転
速度が高速時の速度の差分速度をS2(mm/sec )とす
ると、斜線部分図11(c)中1107が斜行補正量に
なるため、 t2×S2=(β/(α+β))×Y(mm) (α<β) となるようにt2,S2をそれぞれ決定し、それぞれの
斜行補正量がα:β(α<β)の比率になるように回転
速度を変更する(図11(b),(c)中1004,1
005)。
【0088】図7の状態S19は、図11において、α
>βの場合であり、状態S18と同様に回転速度の変更
は、低速補正側の補正量 < 高速補正側の補正量とな
る様に斜行補正をすることになり、 t1×S1=(α/(α+β))×Y(mm) (α>β) t2×S2=(β/(α+β))×Y(mm) (α>β) となるようにt2,S1をそれぞれ決定し、それぞれの
斜行補正量がα:β(α>β)の比率になるように回転
速度を変更する。
【0089】なお、表面奥センサが表面前センサの原稿
先端検知よりも先に検知した場合や、裏面側での斜行補
正においても同様の方法で処理を行う。
【0090】また本実施の形態では、速度変更を1段階
で行っているが段階的に速度を上下させるスローアップ
またはスローダウンすることにより速度変更を行っても
よい。
【0091】このように、搬送されるシート材の斜行方
向および斜行量のみに考慮して斜行を補正するのではな
く、シート材間の正常な間隔(目標紙間)から導いた目
標時間(理論時間)をも考慮して斜行補正するので、シ
ート材間の間隔の誤差を、斜行量分を限度として補正す
ることができ、シート搬送精度が向上する。
【0092】(第2の実施の形態)図12、図13およ
び図14には、本発明の第2の実施の形態が示されてい
る。上記第1の実施の形態では、シート材間の距離の誤
差を考慮してシート材の斜行をこの誤差が縮まる方向に
斜行補正して、斜行量を限度としてこの誤差を補正して
いたが、本実施の形態では、この誤差分を完全に補正す
る構成となっている。その他の構成および作用について
は第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分につ
いては同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0093】上述した第1の実施の形態では、シート材
間の距離の誤差の補正は、シート材の斜行量が限度であ
った。すなわち、上述した図8に示した場合を例とする
と、斜行量分(801と802の立ち上がりの差分)が
補正され801の立ち上がりまで補正されることになる
が、理想である803との誤差はなお解消されないが、
本実施の形態ではこの誤差分を完全に補正する構成とし
たので、例えば、斜行補正する場所から十分離れた位置
に画像形成部あるいは画像読み取り位置がある場合には
特に有効である。
【0094】図12は斜行補正を行う場所を上部から見
た図であり、表面前斜行補正ローラ、表面奥斜行補正ロ
ーラはそれぞれ1201,1202であり、それぞれの
駆動モータは1205,1206であり、搬送する用紙
の斜行方向、斜行量を検知する表面前斜行センサ、表面
奥斜行検知センサはそれぞれ1203,1204であ
る。1208は斜行補正を終えた先行用紙(n)であ
り、1207はこれから斜行補正を行う用紙(n+1)
であり、図12は先行用紙1208の後端が両斜行検知
センサ1203,1204を抜けた後、目標紙間から導
いた紙間時間経過したときの状態を上部から見た図であ
る。
【0095】図13は図12の主要な部分を拡大した図
であり、Aは目標紙間から導いた紙間距離、Bは図12
の状態での用紙の遅れ量であり(A+B)が実際の紙間
になり、Cは用紙の前側と奥側での斜行量を表してい
る。
【0096】図12および図13の状態は、横軸を時間
で表している図14(a)中のDの位置に対応し、図中
のA′,B′,C′はそれぞれ図13で表される距離
A,B,Cをそれぞれ時間に変換した時の値を示してい
る。
【0097】ここで、上記第1の実施の形態と同様の方
法を取った場合、斜行補正後に目標紙間に対して時間で
B′(距離にしてB)の分だけ紙間が空いてしまう。こ
のため距離Bの分だけ目標紙間に近づけるために、表面
前斜行補正ローラ1201、表面斜行補正ローラ120
2の回転速度を定常速度に対して高速にしなければなら
ず、この時の表面前斜行補正ローラ1202、表面奥斜
行補正ローラ1202の回転速度と時間の関係を示すの
が図14(b),図14(c)である。
【0098】図14(b)において、1404は表面前
斜行ローラの回転速度を表し、図14(a)中の表面前
センサ端子状態1401から表面前斜行ローラは斜行補
正成分を考慮せずに目標紙間に対する斜行補正後の紙間
の差分だけ回転速度を上げる。この場合の差分はBであ
るため補正量1407は B=SP1×t1 で表される。
【0099】また図14(c)において、1405は表
面奥斜行ローラの回転速度を表し、図14(a)中の表
面奥センサ端子状態1402から表面奥斜行ローラは斜
行補正量Cと目標紙間に対する斜行補正後の紙間の差分
Bだけ回転速度を上げる。この場合、補正量1406,
1408はそれぞれ C=SP2×t3 B=SP2×t2 で表され、 C+B=(SP2×t3)+(SP2×t2) が表面奥斜行ローラ1201の回転速度を上げることに
よる紙間補正を含めた補正量である。
【0100】このように、表面前斜行ローラ、表面奥斜
行ローラをそれぞれ上述の補正を行うように各ローラの
回転速度を上げることにより、斜行補正と同時に、先行
する用紙との紙間を目標紙間に(シート材間の距離の誤
差の補正)することができる。
【0101】なお、図14に基づいてシート材間の間隔
が理想間隔(正常な場合の間隔)よりも大きくなってし
まった場合について説明したが、逆にシート材間の間隔
が理想間隔よりも小さくなってしまった場合には、前述
と同様な手法で補正分だけ回転速度を下げてシート材間
の距離の誤差の補正することができる。
【0102】(他の実施の形態)前述した実施の形態で
は、算出した斜行方向、斜行量、シート間隔と目標シー
ト間隔に基づいて各ローラを駆動するパルスモータの駆
動周波数を変更し、斜行あるいは用紙間隔の補正するよ
うに構成したが、駆動源はこれに限定するものではな
い。
【0103】また、目標シート間隔に対して、実測した
シート間隔あるいはシート間隔に斜行量を加えた間隔
が、シートの搬送をスムーズに行えない間隔であればオ
ペレータに警告表示し、搬送を停止する構成にしてもよ
い。
【0104】また前述した実施の形態では、本発明を適
用したシート材搬送装置として搬送原稿の画像を読み取
る読み取り機構を備えた原稿給送装置を例示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば複写機、
ファクシミリ装置等の画像形成装置において、シート材
としての原稿を画像読み取り部に送り込むシート材搬送
手段、或いはシート材としての記録媒体を画像形成部に
送り込むシート材搬送手段に本発明を適用しても上記効
果と同様の効果を得ることができる。
【0105】
【発明の効果】本発明は、認識手段によって、第1の検
知手段および第2の検知手段によって検知された各々の
通過検知時間と、予め設定された目標時間と、の比較情
報からシート材の搬送状態を認識するので詳細な搬送状
態が認識され、この認識された詳細な搬送状態に基づき
制御手段により搬送制御するので精度に優れた搬送を実
現でき、信頼性が向上する。
【0106】目標時間を、正常に搬送される2つのシー
ト材のうち先のシート材の後端が通過してから後のシー
ト材の先端が通過するまでの時間に設定すれば、シート
材間の距離を適正にするような補正が可能となる。
【0107】第1の算出手段を備えることで、第1の検
知手段によって検知されたシート材の通過時間と第2の
検知手段によって検知されたシート材の通過時間との比
較から、通過時間の早さによって斜行方向が判断され、
通過時間の比較した時間の差によって斜行量が算出でき
る。
【0108】第2の算出手段を備えることで、それぞれ
の検知手段によって検知されたシート材の通過時間と目
標時間との比較から、一つ前に搬送されたシート材との
間隔の誤差が算出できる。
【0109】制御手段によって、目標時間との比較と、
第1の算出手段によって算出された斜行方向および斜行
量に基づく搬送制御により、一つ前に搬送されたシート
材との間隔の誤差を縮めながら斜行を補正することがで
きる。
【0110】制御手段によって、第2の算出手段による
算出結果に基づく搬送制御により、一つ前に搬送された
シート材との間隔の誤差を補正できる。
【0111】制御手段によって、第1の算出手段および
第2の算出手段の両方の算出結果に基づく搬送制御によ
り、斜行と、一つ前に搬送されたシート材との間隔の誤
差と、を同時に補正することができる。
【0112】読取手段を備えた画像読取装置や画像形成
手段を備えた画像形成装置に、上述したような搬送精度
に優れた信頼性の高いシート材搬送装置を適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシート
材搬送装置が備えられた、画像読取装置の概略断面構成
図。
【図2】図2は図1の主要部を上部から見た概略構成
図。
【図3】図3は図1の主要部の概略構成図。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態に係る画像読
取装置の制御系の構成を示すブロック図。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態に係るシート
材搬送装置の斜行補正動作を上から見た図。
【図6】図6は図4に於けるセンサ入力とカウンタの関
係を示す図。
【図7】図7は本発明本発明の第1の実施の形態に係る
シート材搬送装置の斜行補正制御を示すフローチャー
ト。
【図8】図8は図7にフローチャートに於ける所定状態
の制御図である。
【図9】図9は図7にフローチャートに於ける所定状態
の制御図である。
【図10】図10は図7にフローチャートに於ける所定
状態の制御図である。
【図11】図11は図7にフローチャートに於ける所定
状態の制御図である。
【図12】図12は本発明の第2の実施の形態に係るシ
ート材搬送装置の斜行補正部を上から見た図。
【図13】図13は本発明の第2の実施の形態に係るシ
ート材搬送装置のシート間隔とシート検知部の拡大図。
【図14】図14は第2の実施の形態に係るシート材搬
送装置に於ける所定状態の制御図。
【符号の説明】
101 原稿給送装置 102 スキャナー本体 103 原稿積載トレイ 114,115 両面排紙パス搬送ローラ 116,117 反転パス搬送ローラ 119 排紙反転ローラ 120 表読み取り時の斜行補正ローラ 121 裏読み取り時の斜行補正ローラ 201〜206 斜行補正を行うための駆動モータ 203,204,207,208 斜行量検知センサ 401 カウンタ部 402 CPU 403 メモリ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 博一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート材の搬送方向と垂直方向の異なる位
    置にそれぞれ設けられ、各々独立にシート材を搬送可能
    な第1の搬送手段および第2の搬送手段と、 シート材の搬送方向と垂直方向の異なる位置にそれぞれ
    設けられ、各々独立にシート材の通過を検知する第1の
    検知手段および第2の検知手段と、 該第1の検知手段および第2の検知手段によって検知さ
    れた各々の通過検知時間と、予め設定された目標時間
    と、の比較情報に基づき、搬送されるシート材の搬送状
    態を認識する認識手段と、 該認識手段によって認識されたシート材の搬送状態に基
    づき、前記第1の搬送手段および第2の搬送手段の搬送
    速度を各々独立に制御する制御手段と、を備えたことを
    特徴とするシート材搬送装置。
  2. 【請求項2】前記目標時間は、正常に搬送される2つの
    シート材のうち先のシート材の後端が通過してから後の
    シート材の先端が通過するまでの時間に設定されること
    を特徴とする請求項1に記載のシート材搬送装置。
  3. 【請求項3】シート材の搬送方向に垂直な幅に対する中
    心線よりも一方の側に前記第1の搬送手段および第1の
    検知手段が設けられ、 該中心線よりも他方の側に前記第2の搬送手段および第
    2の検知手段が設けられることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のシート材搬送装置。
  4. 【請求項4】前記認識手段は、前記第1の検知手段によ
    って検知されたシート材の通過時間と前記第2の検知手
    段によって検知されたシート材の通過時間との比較か
    ら、シート材の斜行方向および斜行量を算出する第1の
    算出手段を有したことを特徴とする請求項1、2または
    3に記載のシート材搬送装置。
  5. 【請求項5】前記認識手段は、前記それぞれの検知手段
    によって検知されたシート材の通過時間と前記目標時間
    との比較から、一つ前に搬送されたシート材との間隔の
    誤差を算出する第2の算出手段を有したことを特徴とす
    る請求項1、2、3または4に記載のシート材搬送装
    置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記第1の検知手段によ
    って検知されたシート材の通過時間および前記第2の検
    知手段によって検知されたシート材の通過時間が共に前
    記目標時間よりも遅れている場合には、前記第1の算出
    手段によって算出された斜行方向および斜行量に基づい
    て、前記第1の搬送手段および第2の搬送手段のうち一
    方の搬送手段の搬送速度を一時的に所定速度よりも速く
    するように制御することを特徴とする請求項4に記載の
    シート材搬送装置。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、前記第1の検知手段によ
    って検知されたシート材の通過時間および前記第2の検
    知手段によって検知されたシート材の通過時間が共に前
    記目標時間よりも早い場合には、前記第1の算出手段に
    よって算出された斜行方向および斜行量に基づいて、前
    記第1の搬送手段および第2の搬送手段のうち一方の搬
    送手段の搬送速度を一時的に所定速度よりも遅くするよ
    うに制御することを特徴とする請求項4に記載のシート
    材搬送装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、前記第1の検知手段によ
    って検知されたシート材の通過時間および前記第2の検
    知手段によって検知されたシート材の通過時間が一方が
    前記目標時間よりも早く、他方が前記目標時間よりも遅
    い場合には、前記第1の算出手段によって算出された斜
    行方向および斜行量に基づいて、前記第1の搬送手段お
    よび第2の搬送手段のうち一方の搬送手段の搬送速度を
    一時的に所定速度よりも遅くし、他方の搬送手段の搬送
    速度を一時的に所定速度よりも速くするように制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート材搬送装置。
  9. 【請求項9】前記制御手段は、前記第2の算出手段によ
    って算出された一つ前に搬送されたシート材との間隔が
    正常な間隔よりも大きい場合には、算出結果に基づいて
    前記第1の搬送手段および第2の搬送手段のうちの少な
    くとも一方の搬送手段の搬送速度を一時的に所定速度よ
    りも速くするように制御することを特徴とする請求項5
    に記載のシート材搬送装置。
  10. 【請求項10】前記制御手段は、前記第2の算出手段に
    よって算出された一つ前に搬送されたシート材との間隔
    が正常な間隔よりも小さい場合には、算出結果に基づい
    て前記第1の搬送手段および第2の搬送手段のうちの少
    なくとも一方の搬送手段の搬送速度を一時的に所定速度
    よりも遅くするように制御することを特徴とする請求項
    5に記載のシート材搬送装置。
  11. 【請求項11】前記制御手段は、前記第1の算出手段お
    よび第2の算出手段の両方の算出結果に基づいて、前記
    第1の搬送手段および第2の搬送手段それぞれの搬送速
    度の変更速度および変更させる期間を決定することを特
    徴とする請求項4、5、6、78、9または10に記載
    のシート材搬送装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のいずれか一つに記載
    のシート材搬送装置によって搬送されるシートの原稿画
    像を読み取る読取手段を備えたことを特徴とする画像読
    取装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12のいずれか一つに記載
    のシート材搬送装置によって搬送されるシート材上に、
    画像を形成する画像形成手段を備えたことを特徴とする
    画像形成装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7389083B2 (en) * 2003-12-11 2008-06-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and medium conveying method
JP2017054077A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム
JP2018048003A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 富士ゼロックス株式会社 用紙搬送装置及び画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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