JPH10143950A - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

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JPH10143950A
JPH10143950A JP8295563A JP29556396A JPH10143950A JP H10143950 A JPH10143950 A JP H10143950A JP 8295563 A JP8295563 A JP 8295563A JP 29556396 A JP29556396 A JP 29556396A JP H10143950 A JPH10143950 A JP H10143950A
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JP
Japan
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signal
reproduction
speed
head
rotary
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Application number
JP8295563A
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English (en)
Inventor
Seiji Higure
誠司 日暮
Yoichi Zenno
陽一 禅野
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/46Controlling, regulating, or indicating speed
    • G11B15/467Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven
    • G11B15/4671Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling simultaneously the speed of the tape and the speed of the rotating head

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  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速再生時には、互いにアジマス角度の異な
る2つの回転ヘッドのアジマス角度の相違による回転ヘ
ッドの再生信号のデータレートの差が大きく、1つのP
LLで安定にクロックを再生抽出することが困難で、ま
た、再生信号が得られる走査領域が大きく異なるため
に、データを効率的に再生できない。 【解決手段】 高速再生時に、CTLヘッド15により
再生したコントロール信号とテープ走行方向識別信号に
基づき速度情報電圧発生回路18により発生された速度
情報電圧とFG16からの速度検出信号とにより、周波
数検出回路20を含む速度制御サーブループにより、回
転ヘッドHa及びHbのうち磁気テープ14の走行方向
に応じて定めた、再生信号が得られる走査領域が大きな
方の回転ヘッドからの再生信号のデータレートを記録デ
ィジタル情報信号のデータレートに等しくするように、
ドラムモータ11の回転速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気再生装置に係
り、特にディジタル情報信号が回転ヘッドにより記録さ
れた磁気テープを記録時と異なるテープ走行速度とし
て、回転ヘッドにより記録ディジタル情報信号を高速再
生する磁気再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、円筒状回転体に180度対向
して設けられた2つの回転ヘッドにより、上記回転体の
外周側面に約180度の角度範囲にわたって斜めに巻回
されて一定速度で走行される磁気テープに情報信号を記
録し再生する構成のヘリカルスキャン方式の磁気記録再
生装置が広く知られている。かかる磁気記録再生装置で
は、通常は記録密度向上のために上記の2つの回転ヘッ
ドは互いにアジマス角度が異ならしめられて、ガードバ
ンドなく又は極めて狭小なガードバンドを設けて情報信
号記録トラックを磁気テープ上に密接して記録形成して
いる。
【0003】図15(A)、(B)は、上記の記録トラ
ックの部分拡大図と、回転ヘッドの通常再生時とそれ以
外の再生時の走査軌跡を示す。図15(A)、(B)に
おいて、磁気テープ130上には2本のトラックT1、
T2がガードバンド無く密接してテープ長手方向に対し
て斜めに記録形成されている。トラックT1は回転ヘッ
ドHmにより記録形成されており、記録信号の磁化反転
位置の一部を131、132で示す。また、トラックT
2は回転ヘッドHpにより記録形成されており、記録信
号の磁化反転位置の一部を133、134で示す。磁化
反転位置131と132が記録波長を示し、同様に磁化
反転位置133と134が記録波長を示す。
【0004】また、回転ヘッドHm及びHpは、それぞ
れトラック幅方向に対して角度α傾斜したギャップg
1、g2を有している磁気ヘッドである。すなわち、回
転ヘッドHm及びHpはアジマス角度がそれぞれα度で
ある点は同じであるが、ギャップg1はトラック幅方向
に対して反時計方向にα度傾斜しているのに対し、ギャ
ップg2はトラック幅方向に対して時計方向にα度傾斜
している点で異なる。なお、αは90度未満の鋭角であ
る。ここに、本明細書においては、トラック幅方向に対
して反時計方向にα度傾斜しているギャップg1を有す
る回転ヘッドHmは、負のアジマス角度α(−α度)を
有する回転ヘッドというものとし、トラック幅方向に対
して時計方向にα度傾斜しているギャップg2を有する
他方の回転ヘッドHpは、正のアジマス角度α(+α
度)を有する回転ヘッドというものとする。
【0005】さて、回転ヘッドHm及びHpを自己が記
録した又は自己と同じアジマス角度の回転ヘッドが記録
したトラックT1、T2を、磁気テープ130の走行速
度を記録時と同一速度として再生する通常再生時には、
回転ヘッドHm及びHpはそれぞれ図15(A)に一点
鎖線A1、A2で示すように、トラックT1、T2の軌
跡と同じ走査軌跡を描くため、トラックT1とT2の磁
化反転間隔(記録波長)が同じであれば、磁化反転間隔
(記録波長)を走査する時間は同じである。従って、記
録情報信号がディジタル情報信号の場合、再生データレ
ートはアジマス角度に関係なく同一である。
【0006】これに対し、回転ヘッドHm及びHpを自
己が記録した又は自己と同じアジマス角度の回転ヘッド
が記録したトラックT1、T2を、磁気テープ130の
走行速度を記録時と異なる速度として再生する特殊再生
時には、テープ走行速度が記録時と異なるため、回転ヘ
ッドHm及びHpはそれぞれ図15(B)に一点鎖線B
1、B2で示すように、トラックT1、T2の軌跡と異
なる走査軌跡を描くこととなる。
【0007】このため、図15(B)から分かるよう
に、トラック幅及びトラックT1の磁化反転位置131
と132の間の磁化反転間隔(記録波長)とトラックT
2の磁化反転位置133と134の間の磁化反転間隔
(記録波長)とが同一であっても、各磁化反転間隔13
1〜134は、トラック幅方向に対して記録回転ヘッド
のギャップに対応した傾斜を有しているので、回転ヘッ
ドHm及びHpが走査軌跡B1、B2を描く場合は、回
転ヘッドHmがトラックT1の磁化反転間隔を通過する
時間の方が、回転ヘッドHpがトラックT2の磁化反転
間隔を通過する時間よりも長くなってしまう。従って、
記録情報信号がディジタル情報信号の場合、再生データ
レートは回転ヘッドHmの方が回転ヘッドHpよりも小
さくなってしまう。
【0008】従来のVHS(登録商標)方式のVTRで
は回転ヘッドのアジマス角度が±6度、テープ幅8ミリ
の磁気テープに情報信号を記録再生する8ミリビデオで
は回転ヘッドのアジマス角度が±10度と極めて小さ
く、またディジタル音声信号を記録再生する回転ヘッド
型ディジタル・オーディオ・テープレコーダ(R−DA
T)でも回転ヘッドのアジマス角度は±20度と小さ
く、また特殊再生時のテープ走行速度も通常記録時とあ
まり大きく違わないため、上記の回転ヘッドHm及びH
pのアジマス角度の相違による特殊再生時の同一磁化反
転間隔(記録波長)の再生時間の相違は実用上無視で
き、よって、従来は特に何らの対策も施していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、近年、研究
開発が盛んに行われている、上記のヘリカルスキャン方
式の磁気記録再生装置と基本的に同様の構造ではある
が、MPEG方式などに従い圧縮されたディジタルデー
タなどのビットストリームデータを記録再生するディジ
タルレコーダでは、回転ヘッドのアジマス角度が±30
度と大きく、しかも特殊再生時のテープ走行速度も記録
時のテープ走行速度の100倍以上の高速再生を行うた
め、上記のアジマス角度の相違による特殊再生時の同一
磁化反転間隔(記録波長)の再生時間の相違により、2
つの回転ヘッドから得られる再生信号の再生データレー
トが実用上無視できないほど大きく異なることとなり、
その結果、再生データを効率良く抽出できないという問
題がある。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
再生データを効率良く抽出できる磁気再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、安価な構成に
より高速再生データを正確に再生し得る磁気再生装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、少なくとも負のアジマス角度である第1の
アジマス角度の第1の回転ヘッドと、正のアジマス角度
である第2のアジマス角度の第2の回転ヘッドがドラム
モータにより回転する回転ドラムに取り付け固定され、
かつ、コントロールヘッドが所定位置に固定されてお
り、ディジタル情報信号が回転ヘッドにより第1のアジ
マス角度の傾斜トラックと第2のアジマス角度の傾斜ト
ラックとが交互に記録形成され、かつ、固定ヘッドによ
り一定繰り返し周波数のコントロール信号がコントロー
ルトラックに記録されている磁気テープから既記録信号
を再生する磁気再生装置において、磁気テープの走行速
度を記録時のそれよりも速くして再生する高速再生時
に、コントロールトラックからコントロールヘッドによ
り再生したコントロール信号と磁気テープの走行方向識
別信号とを入力信号として受け、第1及び第2の回転ヘ
ッドのうち磁気テープの走行方向に応じて定めた所定の
一方の回転ヘッドからの再生信号のデータレートを記録
ディジタル情報信号のデータレートに等しくする速度情
報電圧を発生する速度情報電圧発生回路と、速度情報電
圧発生回路により発生された速度情報電圧に基づいて、
ドラムモータの回転速度を制御する速度制御サーボルー
プとを有する構成としたものである。
【0013】ここで、上記の速度情報電圧発生回路は、
高速再生時の磁気テープ走行方向が記録時と同じとき
は、第2の回転ヘッドの再生信号のデータレートを記録
ディジタル情報信号のデータレートに等しくし、磁気テ
ープ走行方向が記録時と逆方向であるときは、第1の回
転ヘッドの再生信号のデータレートを記録ディジタル情
報信号のデータレートに等しくする速度情報電圧を発生
することを特徴とする。
【0014】本発明では、高速再生時に磁気テープの走
行方向に応じて定めた所定の一方の回転ヘッドから再生
信号が得られるように、所定の一方の回転ヘッドの再生
信号のデータレートを記録ディジタル情報信号のデータ
レートに等しくする。ここで、上記の所定の一方の回転
ヘッドは、第1及び第2の回転ヘッドのうち高速再生時
の磁気テープ走行方向が記録時と同じときは第2の回転
ヘッドであり、記録時と逆のときは第1の回転ヘッドで
あり、いずれも再生信号が得られる走査領域が大なる方
の回転ヘッドである。
【0015】また、本発明は、再生信号中のクロック信
号を抽出するための位相同期ループ内の電圧制御発振器
の中心周波数を、第1及び第2の回転ヘッドのうち磁気
テープの走行方向に応じて定めた一方の回転ヘッドから
の再生信号のデータレートに対応する周波数に設定する
か、等化器を磁気テープの走行方向に応じて定めた一方
の回転ヘッドからの再生信号のデータレートに適合する
等化特性に設定するようにしたものである。上記の一方
の回転ヘッドは、第1及び第2の回転ヘッドのうち高速
再生時の磁気テープ走行方向が記録時と同じときは第2
の回転ヘッドであり、記録時と逆のときは第1の回転ヘ
ッドであり、いずれも走査領域が大なる方の回転ヘッド
である。
【0016】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、ドラムモータにより回転する回転ドラムにその回転
ドラムの回転中心に対して点対称の位置に、負のアジマ
ス角度である第1のアジマス角度の第1の回転ヘッドと
正のアジマス角度である第2のアジマス角度の第2の回
転ヘッドが少なくとも取り付け固定され、かつ、コント
ロールヘッドが所定位置に固定されており、ディジタル
情報信号が回転ヘッドにより第1のアジマス角度の傾斜
トラックと第2のアジマス角度の傾斜トラックとが交互
に記録形成され、かつ、固定ヘッドにより一定繰り返し
周波数のコントロール信号がコントロールトラックに記
録されている磁気テープから既記録信号を再生する磁気
再生装置において、第1及び第2の回転ヘッドの再生信
号を、回転ドラムの半回転周期毎に極性が反転するヘッ
ドスイッチングパルスに基づいて選択して時系列的に合
成するスイッチ手段と、スイッチ手段の出力再生信号の
波形等化を行う等化器と、等化器の出力信号からクロッ
ク信号を抽出して電圧制御発振器から出力する位相同期
ループと、位相同期ループの出力クロック信号に基づい
て等化器の出力再生信号の再生データを識別する識別器
と、磁気テープの走行速度を記録時のそれよりも速くし
て再生する高速再生時に、ヘッドスイッチングパルスと
コントロールトラックからコントロールヘッドにより再
生したコントロール信号と磁気テープの走行方向識別信
号とを入力信号として受け、少なくとも位相同期ループ
内の電圧制御発振器の中心周波数を、第1及び第2の回
転ヘッドの各再生信号のデータレートに対応する周波数
に、ヘッドスイッチングパルスに同期して切換設定する
設定電圧を発生する設定電圧発生回路とを有する構成と
したものである。
【0017】本発明では、高速再生時に第1及び第2の
回転ヘッドのアジマス角度の相違によって再生信号のデ
ータレートに相違が生じたとしても、第1及び第2の回
転ヘッドの再生信号のいずれについても一つの位相同期
ループを用いてクロック信号を抽出することができる。
【0018】また、等化器の等化特性を、設定電圧発生
回路より出力される設定電圧に基づき、高速再生時に第
1及び第2の回転ヘッドの各再生信号のデータレートに
適合する等化特性に、ヘッドスイッチングパルスに同期
して切換設定することにより、第1及び第2の回転ヘッ
ドの再生信号のいずれについても一つの等化器を用いて
等化特性を付与できる。
【0019】更に、本発明は高速再生時に第1及び第2
の回転ヘッドのうち、一方の回転ヘッドの再生信号のデ
ータレートが通常再生時のそれよりも高いデータレート
で、他方の回転ヘッドの再生信号のデータレートが通常
再生時のそれよりも低いデータレートで再生されるよう
に、ドラムモータの回転速度を制御する速度制御サーボ
ループを有することを特徴とする。これにより、ヘッド
スイッチングパルスに同期して切換設定する位相同期ル
ープ内の電圧制御発振器の中心周波数や等化器の等化特
性の変化を小さくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0021】図1は本発明になる磁気再生装置の第1の
実施の形態の構成図を示す。同図において、円筒状の回
転ドラム10の底面には相対向して、かつ、同じ高さ位
置にアジマス角度−30度の回転ヘッドHaとアジマス
角度+30度の回転ヘッドHbとが、そのギャップ面が
回転ドラム10の外周側面より僅かに突出するように取
り付け固定されている。
【0022】ドラムモータ11のモータシャフト12の
一端が、回転ドラム10の下側に僅かに離間して設けら
れた円筒状の固定ドラム12の中心部を貫通して回転ド
ラム10の中心部に固定されている。従って、回転ドラ
ム10と回転ヘッドHa及びHbは、ドラムモータ11
のモータシャフト12の回転(以下、便宜上、ドラムモ
ータ11の回転ともいう)と一体的に回転する。
【0023】更に、回転ドラム10と固定ドラム11の
外周側面には、一点鎖線で示すように磁気テープ14が
斜めに、かつ、約180度の角度範囲に亘って巻回され
ており、図示しないキャプスタン及びローラにより挟持
されて一定方向に走行されるようにされている。
【0024】磁気テープ14はアジマス角度−30度の
第1の回転ヘッドとアジマス角度+30度の第2の回転
ヘッドにより、ディジタル情報信号がガードバンド無く
傾斜トラックに記録されており、また、そのテープ側縁
部付近にテープ長手方向に沿って一定繰り返し周波数の
コントロールパルス(以下、CTLパルスと記す)がコ
ントロールトラックに記録されている記録済磁気テープ
である。上記の傾斜トラックの記録ディジタル情報信号
は回転ヘッドHa、Hbにより再生され、上記のコント
ロールトラックの記録CTLパルスは、固定のコントロ
ールヘッド(以下、CTLヘッド)15により再生され
る。
【0025】上記のディジタル情報信号は、一例として
主情報であるメインデータと、パック(データ)と称さ
れる補助データなどからなる。ここで、パックは、カセ
ットID、タイムコード、記録日時、ソース情報(例え
ば、ディジタル放送信号を記録したときのチャンネルや
プログラムインデックス番号)、テキストデータ(例え
ば、プログラム毎のタイトル、概要など)などの補助情
報やその識別情報を内容とする固定長のデータである。
【0026】上記のパックは、磁気テープ14にメイン
データやサブコードデータと共に各傾斜トラックに記録
されている。各傾斜トラックは、データブロックに相当
するシンクブロックと呼ばれる一定量のデータエリアを
回転ヘッドHa、Hbの走査に従って複数個配置するこ
とにより構成される。図13はこのシンクブロックの一
例のフォーマットを示す。同図に示すように、シンクブ
ロックはそのシンクブロック再生のための2バイトの同
期信号(Sync)の領域101と、3バイトのアドレ
ス情報(ID)の領域102と、様々な情報を格納する
3バイトのヘッダ格納領域103と、96バイトの実質
的なデータ格納エリア104と、このシンクブロックの
情報の誤り訂正のための8バイトのパリティの領域10
5とが時系列的に合成された全部で112バイトの構成
である。
【0027】また、図14は本発明の一実施の形態によ
り再生する磁気テープ14上の傾斜トラックの一例のト
ラックフォーマットを示す。同図に示すように、1本の
トラックはマージン領域111、プリアンブル領域11
2、サブコード領域113、ポストアンブル領域11
4、IBG領域115、プリアンブル領域116、メイ
ンデータ領域117、誤り訂正符号領域118、ポスト
アンブル領域119及びマージン領域120からなり、
全部で356シンクブロックから構成されている。
【0028】メインデータ領域117及び誤り訂正符号
領域118のうち、メインデータ領域117は例えば6
シンクブロックの倍数の306シンクブロックに設定さ
れる。また、誤り訂正符号領域118は、誤り訂正のた
めの外符号(C2符号)が記録される領域で、30シン
クブロックからなる。サブコード領域113は4シンク
ブロック(=448バイト)からなり、その各シンクブ
ロックはそれぞれ28バイトの4つのサブコードブロッ
ク121からなる。そして、各サブコードブロック12
1のそれぞれは3つのパック122を有している。従っ
て、サブコード領域113全体では、48パック(=4
×4×3パック)記録される。
【0029】一方、メインデータ領域117を構成する
306シンクブロックの各シンクブロックのうち、前記
ヘッダ格納領域103の中の1バイトをパックの1バイ
トに割り当て、よって6シンクブロック分集めて1つの
パックの6バイトを記録する。従って、メインデータ領
域117全体では、51(=306/6)パック記録さ
れる。これにより、1本のトラック全体では計99(=
48+51)パック記録されることとなる。
【0030】図1に戻って説明するに、周波数発電機
(FG)16はドラムモータ11のモータシャフトに設
けられた公知の構成により、ドラムモータ11の回転速
度に比例した周波数の速度検出信号を発生する。また、
パルスジェネレータ(PG)17は例えば回転ドラム1
0の中心に対して点対称に回転ドラム10に設けられた
2個のマグネットと、そのマグネットが前方を通過した
ことを検出する固定のピックアップヘッドとからなり、
回転ドラム10の半回転毎に交互に極性の異なる位相検
出信号を出力する。以上の機構は従来より周知のヘリカ
ルスキャン方式の磁気記録再生装置と同様である。
【0031】次に、この実施の形態の通常再生動作につ
いて説明する。通常再生時には磁気テープ14は図示し
ないキャプスタン等により記録時と同一方向に、かつ、
記録時と同一走行速度で走行される。これにより、CT
Lヘッド15は磁気テープ14上のCTLトラックから
CTLパルスを再生して速度情報電圧発生回路18に供
給する。この速度情報電圧発生回路18は、この再生C
TLパルスと端子19を介して入力されるテープ走行方
向識別信号とから、テープ走行速度に応じた速度情報電
圧を発生する。
【0032】図2は速度情報電圧発生回路18の一例の
ブロック図を示す。同図において、CTL周期カウンタ
33は、端子31を介して入力される前記再生CTLパ
ルスと、再生CTLパルスの繰り返し周波数よりも十分
に高い一定繰り返し周波数の基準パルスとに基づいて、
再生CTLパルスの一周期中の基準パルス数をカウント
する。従って、CTL周期カウンタ33のカウント値は
再生CTLパルスの周期に比例した値であり、リード・
オンリ・メモリ(ROM)34のアドレス端子に前記端
子19から入力されたテープ走行方向識別信号と共に入
力される。
【0033】ROM34には、テープ走行速度及びテー
プ走行方向に応じて、後述するように最適なデータ抽出
ができるようなドラム回転数とするための速度情報電圧
データが予め記憶されている。再生CTLパルスの周期
は、磁気テープ14のテープ走行速度と比例の関係にあ
る。
【0034】従って、このときはROM34は通常再生
時のテープ走行速度を示すCTL周期カウンタ33のカ
ウント値と、テープ走行方向が記録時と同一走行方向
(これを正方向というものとする)であることを示すテ
ープ走行方向識別信号とが入力され、これに基づきRO
M34は通常再生時に最適な速度情報電圧データを発生
する。この速度情報電圧データはD/A変換器35に供
給されてアナログ信号である速度情報電圧に変換された
後出力端子36を介して図1の周波数検出回路20に供
給される。
【0035】図3は周波数検出回路20の一例の構成図
を示す。入力端子41を介して入力された図1のFG1
6からの速度検出信号は、F/V変換器43に入力され
て、周波数に応じたレベルの電圧に変換された後、抵抗
44、演算増幅器45及び帰還抵抗46よりなる加算器
の反転入力端子に入力され、ここで図1の速度情報電圧
発生回路18から入力端子42を介して加算器の非反転
入力端子に入力される、通常再生であることを示す速度
情報電圧Vnと加算されて出力端子47に制御電圧とし
て出力される。
【0036】再び図1に戻って説明するに、この周波数
検出回路20の出力制御電圧は、ループフィルタ24を
介してモータ・ドライブ・アンプ(MDA)25に供給
され、ここで電力増幅された後モータ駆動電圧としてド
ラムモータ11に印加され、その回転速度を制御する。
上記のドラムモータ11、FG16、周波数検出回路2
0、ループフィルタ24及びMDA25からなるフィー
ドバックループは、速度制御サーボループを構成してお
り、FG16からの速度検出信号が通常再生である速度
情報電圧Vnと所定の関係にあるように、ドラムモータ
11の回転速度を可変制御する。
【0037】一方、PG17より取り出された位相検出
信号は、位相検出回路21に供給され、ここでその極性
を検出して回転ドラム10の半回転毎に極性が反転する
矩形波であるヘッドスイッチングパルスHSWに変換さ
れた後、波形整形されて傾斜波信号とされて発振器22
よりの回転ドラム10の本来の半回転周期に等しい周期
の基準信号と位相比較され、それにより得られた位相誤
差信号がスイッチ回路23の端子23aに入力される。
スイッチ回路23は、通常再生時には図示しない切換信
号により端子23aに接続されるように制御されるた
め、位相検出回路21より出力された上記位相誤差信号
が、スイッチ回路23を通過してループフィルタ24に
供給され、ここで所定の周波数成分のみが取り出され、
更にMDA25により電力増幅されてモータ駆動電圧と
されてドラムモータ11に印加され、その回転位相を制
御する。
【0038】上記のドラムモータ11、PG17、位相
検出回路21、スイッチ回路23、ループフィルタ24
及びMDA25からなるフィードバックループは、位相
制御サーボループを構成しており、回転ドラム10の回
転位相が発振器22よりの基準信号と同期するように、
ドラムモータ11の回転位相を可変制御する。
【0039】以上の速度制御及び位相制御を受けるドラ
ムモータ11の回転と一体的に回転する磁気ヘッドであ
る回転ヘッドHa及びHbは、記録済磁気テープ14の
既記録傾斜トラックからディジタル情報信号を回転ドラ
ム10の半回転毎に交互に再生し、その再生ディジタル
情報信号を図示しないロータリートランスを介して対応
する再生アンプ26、27に供給して増幅させた後、ス
イッチ回路28の端子28a、28bに供給する。この
スイッチ回路28は位相検出回路21内で生成された前
記ヘッドスイッチングパルスHSWにより、回転ドラム
10の半回転毎、すなわち、回転ヘッドHa及びHbの
うち磁気テープ14上を走査している側の回転ヘッドの
再生ディジタル情報信号を選択するように切換制御さ
れ、出力端子29を介して図示しない後段の等化回路等
の信号処理回路へ出力される。通常再生時の以上の動作
は従来のヘリカルスキャン方式の磁気再生装置と同様で
ある。
【0040】次に、高速再生時の動作について説明す
る。高速再生時にはスイッチ回路23が端子23b側に
切換接続され、これにより位相検出回路21の出力位相
誤差信号のループフィルタ24への伝送がスイッチ回路
23により遮断されるので、前述した位相制御サーボル
ープが切断される。また、速度情報電圧発生回路18か
らは正方向高速再生(FF)の場合は通常再生時の速度
情報電圧Vnよりも大きい速度情報電圧が出力され、磁
気テープ14の走行方向を記録時の反対方向として記録
時のテープ走行速度よりも速く走行させて再生する逆方
向高速再生(REW)の場合は、上記の速度情報電圧V
nよりも小さい速度情報電圧が出力される。
【0041】ここで、正方向高速再生時には図4(A)
に示すように、例えば回転ヘッドHaは矢印の方向に走
査軌跡F1を描き、回転ヘッドHbは矢印の方向に走査
軌跡F2を描く。磁気テープ14上には図4(A)、
(B)に示すように、回転ヘッドHaと同じ−30度の
アジマス角度の回転ヘッドで記録されたトラックTm
1、Tm2と、回転ヘッドHbと同じ+30度のアジマ
ス角度の回転ヘッドで記録されたトラックTp1、Tp
2、Tp3とが交互にガードバンド無く密接して記録形
成されている。一方、逆方向高速再生時には図4(B)
に示すように、例えば回転ヘッドHaは矢印の方向に走
査軌跡R1を描き、回転ヘッドHbは矢印の方向に走査
軌跡R2を描く。
【0042】良く知られているように、アジマス損失効
果により回転ヘッドHa、Hbは自己と異なるアジマス
角度の回転ヘッドで記録されたトラックからは再生信号
の減衰が極めて大きく、自己と同じアジマス角度の回転
ヘッドで記録されたトラックのみから再生信号を得るこ
とができるから、図4(A)に示す正方向高速再生時に
は、回転ヘッドHaはトラックTm1の走査領域51、
トラックTm2の走査領域52から再生信号を得、回転
ヘッドHbはトラックTp2の走査領域53、トラック
Tp3の走査領域54からそれぞれ再生信号を得ること
ができる。同様に、図4(B)に示す逆方向高速再生時
には、回転ヘッドHaはトラックTm2の走査領域5
5、トラックTm1の走査領域56から再生信号を得、
回転ヘッドHbはトラックTp2の走査領域57、トラ
ックTp1の走査領域58からそれぞれ再生信号を得る
ことができる。
【0043】ここで、再生信号量は走査領域の大きさに
比例するから、正方向高速再生時には図4(A)から分
かるように、走査領域53及び54の方が走査領域51
及び52よりかなり大きいから、+30度のアジマス角
度の回転ヘッドHbの方が−30度のアジマス角度の回
転ヘッドHaよりも多くのデータ量をS/N比良く再生
することができる。一方、逆方向高速再生時には、図4
(B)から分かるように、走査領域55及び56の方
が、走査領域57及び58よりもかなり大きいから、−
30度のアジマス角度の回転ヘッドHaの方が+30度
のアジマス角度の回転ヘッドHbよりも多くのデータ量
をS/N比良く再生することができる。
【0044】そこで、この実施の形態では、正方向高速
再生時には+30度のアジマス角度の回転ヘッドHbの
再生信号の再生データレートを記録時のデータレートと
同じにするように、また、逆方向高速再生時には−30
度のアジマス角度の回転ヘッドHaの再生信号の再生デ
ータレートを記録時のデータレートと同じにするよう
に、回転ドラム10の回転制御を行うものである。
【0045】すなわち、図2に示した速度情報電圧発生
回路18内のROM34には、正方向高速再生時には+
30度のアジマス角度の回転ヘッドHbの再生信号の再
生データレートを記録時のデータレートと同じにするよ
うに、また、逆方向高速再生時には−30度のアジマス
角度の回転ヘッドHaの再生信号の再生データレートを
記録時のデータレートと同じにするような、回転ドラム
10の回転速度を示す速度情報電圧データが予め計測し
て格納されている。
【0046】ここで、磁気テープ14上には傾斜トラッ
クは1秒間当り60本記録形成され、各傾斜トラックに
は前述したように、356シンクブロックのディジタル
情報信号がヘッダその他と共に記録され、各シンクブロ
ックは112バイトであるから記録データレートは1
9.138560(=356×60×112×8÷10
6)Mbpsである。
【0047】また、回転ドラム10の直径を62mm、
スチル角5.9353度、スチルスキャン長97.3894 (≒62π
/2)mm、通常走行スキャン角5.9523度、100倍速
スキャン角8.2948度、−100倍速スキャン角4.6186度
とすると、回転ドラム10の回転速度が通常再生時と同
じ場合は、100倍速時では回転ヘッドHaの再生デー
タレートは13.4209Mbps 、回転ヘッドHbの再生データ
レートは14.0701Mbpsとかなり低く、また、正方向高速
再生時には+30度のアジマス角度の回転ヘッドHbの
再生信号を選択するので、ROM34には100倍速時
には再生データレート14.0701Mbps を19.13856Mbpsとす
るような、通常再生時の速度情報電圧Vnより大きい速
度情報電圧のデータが格納されている。
【0048】一方、上記の条件下で−100倍速時では
回転ヘッドHaの再生データレートは24.9718Mbps 、回
転ヘッドHbの再生データレートは24.3094 Mbpsと記録
時のデータレートより高く、また、逆方向高速再生時に
は−30度のアジマス角度の回転ヘッドHaの再生信号
を選択するので、ROM34には−100倍速時には再
生データレート24.9718Mbps を19.13856Mbpsとするよう
な、通常再生時の速度情報電圧Vnより小さい速度情報
電圧のデータが格納されている。
【0049】このように、この高速再生時には周波数検
出回路20より出力された高速再生時の速度情報電圧と
FG16からの速度検出信号とが所定の関係にあるよう
に、ドラムモータ11の回転速度が可変制御され、正方
向高速再生時には+30度のアジマス角度の回転ヘッド
Hbの再生信号の再生データレートを記録時のデータレ
ートと同じにされ、また、逆方向高速再生時には−30
度のアジマス角度の回転ヘッドHaの再生信号の再生デ
ータレートを記録時のデータレートと同じにされる。こ
れにより、この実施の形態では最も効率の良いデータ抽
出ができる。
【0050】図5は本発明になる磁気再生装置の第2の
実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構
成部分には同一符号を付してある。図5に示す実施の形
態は、高速再生時にドラムモータ11の回転速度は一定
にして、等化器63とクロック抽出用の位相同期ループ
(PLL)65内の電圧制御発振器(VCO)の中心周
波数を高速再生時に制御するものである。
【0051】すなわち、通常再生以外の特殊再生時に
は、回転ドラムの回転速度を通常再生時と同じ一定回転
速度とした状態では、正のアジマス角度の回転ヘッドと
負のアジマス角度の回転ヘッドで再生のデータレートに
差が生じ、この差はアジマス角度が±30度と大きく、
また±100倍速以上などの高速再生時に特に大きい。
従って、これら2つの回転ヘッドの再生信号をヘッドス
イッチングパルスの極性に応じてスイッチングして1つ
のPLLに入力してクロックを抽出する場合は、いずれ
か一方の回転ヘッドの再生信号には安定にPLLがロッ
クするが、もう一方の回転ヘッドの再生信号にはロック
が困難となる等の問題がある。また、両回転ヘッドの再
生信号に対して上記のPLLがロックする場合でも、ロ
ックイン時間が長くなったり、定常位相誤差が生じる
等、PLLを最適位相にロックさせることが困難であ
る。
【0052】また、高速再生時には、回転ドラムの回転
速度が一定であると、再生データレートが大幅に変化す
るため、回転ドラムの回転速度を変化させ、ヘッド・テ
ープ間相対速度を通常再生時と同じくしてデータを抽出
する方法がとられてきた。しかしながら、互いにアジマ
ス角度が異なる2つの回転ヘッド間でアジマス角度が存
在することによるヘッド・テープ間相対速度の差を解消
するためには、回転ヘッドが磁気テープを走査する毎
に、すなわち回転ドラムの半回転期間毎に交互に回転ド
ラムの回転速度を変化させなければならないが、回転ド
ラムの応答が遅いことから実現するのは困難である。
【0053】そこで、この実施の形態では、高速再生時
にドラムモータ11の回転速度は一定にして、等化器6
3とクロック抽出用のPLL65内のVCOの中心周波
数を、再生データ量が多く得られる方の回転ヘッドの再
生データレートに適合するように制御するものである。
【0054】図5の実施の形態の動作について説明する
に、前述した位相検出回路21において説明したと同様
にして生成されたヘッドスイッチングパルスHSWによ
りスイッチングされるスイッチ回路28より交互に取り
出された回転ヘッドHa及びHbの再生信号は、等化器
63に供給されて公知の波形等化がなされる。
【0055】等化器63は近年、電圧の制御によって周
波数特性を決定する電子フィルタを用いる構成が一般的
となっており、例えば図6に示す構成とされている。こ
の等化器63は、電子フィルタ68と(1+D)パーシ
ャルレスポンス処理を行う遅延及び加算器69からな
り、端子62を介して入力される速度情報電圧により電
子フィルタ68はその周波数特性が可変制御されるよう
にされ、遅延及び加算器69は電圧制御可変ディレイラ
インを用いてその遅延量Dが可変制御される構成とされ
ている。
【0056】ここで、端子62を介して入力される速度
情報電圧は、第1の実施の形態と同様にしてROMを用
いて生成され、正方向高速再生時には+30度のアジマ
ス角度の回転ヘッドHbの再生信号に対して等化器63
が最適な等化特性とし、また、逆方向高速再生時には−
30度のアジマス角度の回転ヘッドHaの再生信号に対
して等化器63が最適な等化特性とするように切り換え
る。これにより、等化器63の周波数特性は、図7に示
すように、例えば正方向高速再生時には通常再生時より
も再生データレートが低下するから実線Iで示す周波数
特性から一点鎖線IIで示す周波数特性へ変更されること
となる。
【0057】再び図5に戻って説明するに、等化器63
により波形等化された再生信号は、検出器64に供給さ
れてあるしきい値と比較されて2値の検出データに波形
整形された後、PLL65及び識別器66に供給され
る。PLL65は入力検出データからそのクロック信号
を抽出して識別器66に供給し、検出器64の出力検出
データを識別器66においてこの抽出クロックでラッチ
させて再生データを出力させる。
【0058】ここで、PLL65は図8に示すように、
端子62を介して入力される速度情報電圧により、内部
のVCO78の中心周波数が可変制御される構成とされ
ている。すなわち、図8において、端子71を介して入
力された検出器64からの検出データは位相比較器72
に供給され、ここでVCO78よりの信号と位相比較さ
れ、その位相差に応じた位相誤差信号に変換された後、
ループフィルタ73で不要高域周波数成分が除去され、
バッファアンプ74で緩衝増幅され、更に抵抗75、演
算増幅器76及び帰還抵抗75よりなる減算器により端
子62より入力される速度情報電圧と減算された後VC
O78に制御電圧として印加され、その出力発振周波数
を可変制御する。VCO78の出力信号は位相比較器7
2に比較信号として入力される。
【0059】かかる構成のPLL65により、検出デー
タ中のクロック信号に位相同期した信号、すなわち再生
クロック信号が出力される。ここで、VCO78の中心
周波数は、位相比較器72よりの位相誤差信号だけでな
く、端子62を介して入力される速度情報電圧により可
変制御される。この速度情報電圧は等化器63に入力さ
れる速度情報電圧と同様であり、VCO78の中心周波
数を、正方向高速再生時には+30度のアジマス角度の
回転ヘッドHbの再生信号のデータレートに適合するよ
うに通常再生時より低く設定し、逆方向高速再生時には
−30度のアジマス角度の回転ヘッドHaの再生信号の
データレートに適合するように通常再生時より高く切り
換える。
【0060】これにより、正方向高速再生時には+30
度のアジマス角度の回転ヘッドHbの再生信号が最適な
特性で等化され、更にそのクロック信号が再生(抽出)
されるため、識別器66から回転ヘッドHbの再生信号
の再生データが出力される。一方、逆方向高速再生時に
は−30度のアジマス角度の回転ヘッドHaの再生信号
が最適な特性で等化され、更にそのクロック信号が再生
(抽出)されるため、識別器66から回転ヘッドHaの
再生信号の再生データが出力される。前述したように、
正方向高速再生時は回転へッドHbの再生データ量が回
転ヘッドHaのそれよりも多く、逆方向高速再生時は回
転ヘッドHaの再生データ量が回転ヘッドHbのそれよ
りも多いから、この実施の形態によれば、高速再生時に
おいて再生データレートが変化しても、最も効率の良い
データ抽出が安価な構成でできる。
【0061】なお、本出願人は先に特願平8−3435
6号にて特殊再生時には、互いにアジマス角度が異なる
2つの回転ヘッドのうち再生信号を得ることができる走
査領域の大なる方のアジマス角度の回転ヘッドからの再
生信号を用いるようにした磁気記録再生装置を提案した
が、このものは上記の再生信号はその中に含まれる制御
情報を抽出して再生動作の制御を行うために用いるもの
であり、以上の実施の形態のような再生信号を得ること
ができる走査領域の大なる方のアジマス角度の回転ヘッ
ドの再生信号から常時再生情報を得るためのものではな
い。
【0062】図9は本発明になる磁気再生装置の第3の
実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1及び図5
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図9において、ヘッドスイッチングパルスHSWに
よりスイッチングされるスイッチ回路28より交互に取
り出された回転ヘッドHa及びHbの再生信号は、特性
固定の等化器81に供給されて公知の波形等化がなされ
た後、検出器64によりあるしきい値と比較されて2値
の検出データとされて、PLL84及び識別器66に供
給される。
【0063】一方、アジマス設定電圧発生回路83は、
CTLヘッド15により記録済磁気テープ14のCTL
トラックから再生されたCTLパルスと、端子82を介
して入力されたテープ走行方向識別信号と、端子61を
介して入力されたヘッドスイッチングパルスHSWとに
基づいてアジマス設定電圧Vsetを発生する。このア
ジマス設定電圧発生回路83は、図10に示す如く、C
TL周期カウンタ87、ROM88及びD/A変換器8
9からなる構成とされている。
【0064】ROM88には高速再生時の各倍速比毎
に、かつ、回転ヘッドHa、Hbの再生データレートに
応じて回転ヘッド別にPLL84に最適なVCO中心周
波数を設定するための設定電圧用データが予め計測され
て格納されている。すなわち、正方向高速再生時には、
VCO中心周波数を通常再生時よりも低く、かつ、回転
ヘッドHaの再生時の方が回転ヘッドHbの再生時より
も低く設定するデータが格納されており、逆方向高速再
生時には、VCO中心周波数を通常再生時よりも高く、
かつ、回転ヘッドHaの再生時の方が回転ヘッドHbの
再生時よりも高く設定するデータが格納されている。
【0065】CTL周期カウンタ87は、端子85を介
して入力された再生CTLパルスの一周期の期間に、端
子86を介してクロック端子に入力される一定の高周波
数の基準パルス数を計数し、その計数値を端子61より
のヘッドスイッチングパルスHSWと端子82よりのテ
ープ走行方向識別信号と共にROM88のアドレス端子
に入力する。再生CTLパルスの一周期は磁気テープ1
4の走行速度に比例しているから、上記のCTL周期カ
ウンタ87の計数値は、磁気テープ14の走行速度に比
例している。
【0066】従って、ROM88からはその時点におけ
る磁気テープ14の走行速度と走行方向に応じた、か
つ、回転ヘッドHa及びHbのそれぞれの再生データレ
ートに応じたVCO中心周波数設定用データが、ヘッド
スイッチングパルスHSWに同期して切換出力される。
このROM88の出力データはD/A変換器89に供給
されてアナログ信号である設定電圧Vsetに変換され
た後、端子90を介して図9のPLL84に入力され
る。
【0067】PLL84は図11に示す如き構成とされ
ている。同図中、図8及び図10と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。図10において、
演算増幅器91は端子90を介して前記設定電圧Vse
tが非反転入力端子に入力され、反転入力端子に位相誤
差電圧が入力されてそれらの減算を行い、出力電圧を制
御電圧としてVCO92に印加され、その発振周波数を
可変制御する。ここで、上記のVCO92の中心周波数
は端子90を介して入力される設定電圧Vsetにより
決められる。
【0068】これにより、PLL84のVCO92から
は高速再生している回転ヘッドHa及びHbのそれぞれ
の再生信号のクロックに同期した信号が取り出されて図
9の識別器66に供給される。従って、識別器66から
は高速再生のためにアジマス角度−30度の回転ヘッド
Haとアジマス角度+30度の回転ヘッドHbでの間で
再生のデータレートの差が大きくても、いずれの回転ヘ
ッドHa及びHbからの再生信号も1つのPLL84に
入力して安定にロックすることができ、正確にクロック
信号成分を抽出することができ、識別器66から正確に
再生データを得ることができる。また、この実施の形態
によれば、2つの回転ヘッドHa及びHbのいずれから
も再生データを得ることができる。
【0069】ところで、上記のPLL84を用いる磁気
再生装置では、特に高速再生時に回転ヘッドHa及びH
bの磁気テープ14との相対速度を通常再生時と同じく
するために、回転ドラムの回転速度をテープ送りに応じ
て変化させるものと、如何なるテープ送りであっても、
回転ドラムの回転速度を一定にするものとが考えられる
が、いずれの場合も、アジマス角度の相違による再生デ
ータレートに差が生じる。
【0070】回転ヘッドHa、Hbと磁気テープ14と
の相対速度を一定とするように回転ドラムの回転速度を
制御するドラムサーボを行う場合は、上記の第3の実施
の形態でのPLL84によりクロック抽出が可能である
が、回転ドラムの回転速度を一定にするだけの場合に
は、単にPLL内のVCO中心周波数を設定するだけで
は十分でないことがある。すなわち、特に高速再生時に
は回転ヘッドHaとHb間の再生信号のデータレートの
差が大きいために、等化器81の波形等化特性が適さな
くなるためである。
【0071】そこで、回転ドラムの回転速度を一定にす
る場合にも、高速再生時に効率の良いデータ再生ができ
るようにしたのが、図12にブロック図を示す第4の実
施の形態の磁気再生装置である。同図中、図9と同一構
成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図1
2において、アジマス設定電圧発生回路83は出力設定
電圧により、PLL84内のVCOの中心周波数をヘッ
ドスイッチングパルスHSWに同期して切換設定すると
共に、等化器95の等化特性を制御する。
【0072】等化器95は印加電圧によって特性が制御
される電子フィルタで構成されており、PLL84に与
える設定電圧と同じものがアジマス設定電圧発生回路8
3から与えられることにより、各テープ速度の各々のデ
ータレートに最適な等化特性を設定することができる。
また、設定電圧は、前述の通り、2つの回転ヘッドHa
及びHbのアジマス角度に最適なように、ヘッドスイッ
チングパルスHSWに同期して切換設定されているた
め、アジマス角度毎に最適の等化特性を得ることができ
る。
【0073】ところで、上記の第3及び第4の実施の形
態では、高速再生時に回転ヘッドHa及びHbの磁気テ
ープ14との相対速度を通常再生時と同じくするため
に、回転ドラムの回転速度をテープ送りに応じて変化さ
せるか、如何なるテープ送りであっても、回転ドラムの
回転速度を一定にしているが、いずれの場合も、アジマ
ス角度の相違による再生データレートに差が生じるた
め、PLL84内のVCOの中心周波数、更には等化器
95の等化特性をヘッドスイッチングパルスHSWに同
期して切換設定している。
【0074】しかし、高速再生速度が大きくなるほど、
上記のアジマス角度の相違による再生データレートの差
が大きくなるため、PLL84内のVCOの中心周波数
や等化器95の等化特性の値の変化が大きい。そこで、
本発明の他の実施の形態として、上記の値の変化をでき
るだけ小さくするため、正方向高速再生時には回転ヘッ
ドHaの再生信号が通常再生時よりも低いデータレート
で、かつ、回転ヘッドHbの再生信号が通常再生時より
も高いデータレートで再生されるように、また逆方向高
速再生時には、回転ヘッドHaの再生信号が通常再生時
よりも低いデータレートで、かつ、回転ヘッドHbの再
生信号が通常再生時よりも高いデータレートで再生され
るように、回転ドラムの回転速度をヘッドスイッチング
パルスHSWの極性に応じて切り換えると共に、クロッ
ク抽出用PLL内のVCOの中心周波数もヘッドスイッ
チングパルスHSWの極性に応じて切り換える構成とし
てもよい。なお、この場合、ヘッドスイッチングパルス
HSWの極性に応じて更に等化器の周波数特性を切り換
えるようにしてもよい。
【0075】上記の回転ドラムの回転速度をヘッドスイ
ッチングパルスHSWの極性に応じて切り換えるために
は、高速再生時にはドラムモータの位相制御サーボルー
プを図1の実施の形態と同様に切断し、かつ、ドラムモ
ータの速度制御サーボループ中の周波数検出回路20に
供給する速度情報電圧を、上記のヘッドスイッチングパ
ルスHSWの極性に応じて切り換えることにより実現し
得る。
【0076】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば回転ヘッドは第1のアジマス
角度の第1の回転ヘッドと第2のアジマス角度の第2の
回転ヘッドが近接配置されて一組の第1のダブルアジマ
スヘッドを構成し、更に、第1の回転ヘッドと回転ドラ
ムの回転中心を中心とした点対称位置に第2のアジマス
角度の第3の回転ヘッドを配置し、第2の回転ヘッドと
上記の回転中心を中心とした点対称位置に第1のアジマ
ス角度の第4の回転ヘッドを配置し、第3及び第4の回
転ヘッドにより一組の第2のダブルアジマスヘッドを構
成し、これら第1及び第2のダブルアジマスヘッドによ
り回転ドラムの半回転周期毎に交互に一対ずつトラック
を並列に形成する構成の磁気再生装置にも適用すること
ができる。また、本発明は再生専用装置のみならず、ヘ
リカルスキャン方式の磁気記録再生装置の再生系に適用
できることは勿論である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高速再生時に磁気テープの走行方向に応じて定めた所定
の一方の回転ヘッドから再生信号が得られるように、所
定の一方の回転ヘッドの再生信号のデータレートを記録
ディジタル情報信号のデータレートに等しくするように
したものであり、上記の所定の一方の回転ヘッドとし
て、再生信号が得られる走査領域が大なる方の回転ヘッ
ドを選択するようにしたため、高速再生時に最も効率の
良いデータ再生ができる。
【0078】また、本発明によれば、再生信号中のクロ
ック信号を抽出するための位相同期ループ内の電圧制御
発振器の中心周波数や等化器の等化特性を、磁気テープ
の走行方向に応じて定めた一方の回転ヘッドからの再生
信号のデータレートに適合する周波数や等化特性に設定
するようにしたため、一つの位相同期ループや一つの等
化器を用いて高速再生時に最も効率の良いデータ再生が
できる。
【0079】また、本発明によれば、高速再生時に第1
及び第2の回転ヘッドのアジマス角度の相違によって再
生信号のデータレートに相違が生じたとしても、第1及
び第2の回転ヘッドの再生信号のいずれについても一つ
の位相同期ループを用いてクロック信号を抽出すること
ができ、また、第1及び第2の回転ヘッドの再生信号の
いずれについても一つの等化器を用いて等化特性を付与
できるため、第1及び第2の回転ヘッドの再生信号の両
方から高速再生時のデータを安価な構成で抽出すること
ができる。
【0080】更に、本発明によれば、高速再生時に第1
及び第2の回転ヘッドのうち、一方の回転ヘッドの再生
信号のデータレートが通常再生時のそれよりも高いデー
タレートで、他方の回転ヘッドの再生信号のデータレー
トが通常再生時のそれよりも低いデータレートで再生さ
れるように、ドラムモータの回転速度を制御する速度制
御サーボループを有することにより、ヘッドスイッチン
グパルスに同期して切換設定する位相同期ループ内の電
圧制御発振器の中心周波数や等化器の等化特性の変化を
小さくすることができるため、第1及び第2の回転ヘッ
ドのいずれの再生信号に対しても安定に位相同期ループ
をロック動作させることができると共に、等化器により
安定に等化特性を付与でき、よって高速再生時も安定確
実に再生データを効率良く抽出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】図1中の速度情報電圧発生回路の一例の構成図
である。
【図3】図1中の周波数検出回路の一例の構成図であ
る。
【図4】正方向高速再生時と逆方向高速再生時のヘッド
走査軌跡とトラックの走査領域との関係を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図6】図5中の等化器の一例のブロック図である。
【図7】図6の等化器の周波数特性の変化を説明する図
である。
【図8】図5中のPLLの一例の構成図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態のブロック図であ
る。
【図10】図9中のアジマス設定電圧発生回路の一例の
ブロック図である。
【図11】図9中のPLLの一例の構成図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態のブロック図であ
る。
【図13】磁気テープ上に記録されるシンクブロックの
一例のフォーマットを示す図である。
【図14】本発明により再生する磁気テープ上の傾斜ト
ラックの一例のトラックフォーマットを示す図である。
【図15】通常再生時と通常再生以外の再生時における
回転ヘッドの走査軌跡を説明する図である。
【符号の説明】
Ha 第1の回転ヘッド Hb 第2の回転ヘッド F1、F2 正方向高速再生(FF)時のヘッド走査軌
跡 R1、R2 逆方向高速再生(REW)時のヘッド走査
軌跡 Hm 負のアジマス角度の回転ヘッド Hp 正のアジマス角度の回転ヘッド 10 回転ドラム 11 ドラムモータ 12 モータシャフト 13 固定ドラム 14 記録済み磁気テープ 15 コントロールヘッド(CTLヘッド) 16 周波数発電機(FG) 17 パルスジェネレータ(PG) 18 速度情報電圧発生回路 19、82 テープ走行方向識別信号入力端子 20 周波数検出回路 21 位相検出回路 22 発振器 23、28 スイッチ回路(スイッチ手段) 24 ループフィルタ 25 モータ・ドライブ・アンプ(MDA) 26、27 再生アンプ 31 再生コントロールパルス入力端子 32 基準パルス入力端子 33、87 コントロール(CTL)周期カウンタ(カ
ウンタ手段) 34、88 リード・オンリ・メモリ(ROM) 35、89 D/A変換器 41 速度検出信号入力端子 42、62 速度情報電圧入力端子 45、76、91 演算増幅器 47 制御電圧出力端子 51〜58 再生信号が得られる走査領域 61 ヘッドスイッチングパルス(HSW)入力端子 63、81、95 等化器 64 検出器 65、84 位相同期ループ(PLL) 66 識別器 68 電子フィルタ 69 遅延及び加算器 71 検出データ入力端子 72 位相比較器 73 ループフィルタ 78、92 電圧制御発振器(VCO) 83 アジマス設定電圧発生回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも負のアジマス角度である第1
    のアジマス角度の第1の回転ヘッドと、正のアジマス角
    度である第2のアジマス角度の第2の回転ヘッドがドラ
    ムモータにより回転する回転ドラムに取り付け固定さ
    れ、かつ、コントロールヘッドが所定位置に固定されて
    おり、ディジタル情報信号が回転ヘッドにより前記第1
    のアジマス角度の傾斜トラックと前記第2のアジマス角
    度の傾斜トラックとが交互に記録形成され、かつ、固定
    ヘッドにより一定繰り返し周波数のコントロール信号が
    コントロールトラックに記録されている磁気テープから
    既記録信号を再生する磁気再生装置において、 前記磁気テープの走行速度を記録時のそれよりも速くし
    て再生する高速再生時に、前記コントロールトラックか
    ら前記コントロールヘッドにより再生したコントロール
    信号と前記磁気テープの走行方向識別信号とを入力信号
    として受け、前記第1及び第2の回転ヘッドのうち前記
    磁気テープの走行方向に応じて定めた所定の一方の回転
    ヘッドからの再生信号のデータレートを前記記録ディジ
    タル情報信号のデータレートに等しくする速度情報電圧
    を発生する速度情報電圧発生回路と、 前記速度情報電圧発生回路により発生された速度情報電
    圧に基づいて、前記ドラムモータの回転速度を制御する
    速度制御サーボループとを有することを特徴とする磁気
    再生装置。
  2. 【請求項2】 前記速度情報電圧発生回路は、高速再生
    時に前記第1及び第2の回転ヘッドのうち前記磁気テー
    プの走行方向に応じて定めた一方の回転ヘッドからの再
    生信号のデータレートを前記記録ディジタル情報信号の
    データレートに等しくする速度情報電圧用のデータを各
    速度毎に予め記憶しているメモリと、前記再生コントロ
    ール信号の周期に基づいて前記磁気テープの走行速度に
    応じた計数値を出力するカウンタ手段と、前記磁気テー
    プの走行方向識別信号と前記カウンタ手段の出力計数値
    とを前記メモリのアドレス端子に入力することによりこ
    のメモリから読み出された前記速度情報電圧用のデータ
    をアナログ信号である前記速度情報電圧に変換して出力
    するD/A変換器とからなることを特徴とする請求項1
    記載の磁気再生装置。
  3. 【請求項3】 前記速度情報電圧発生回路は、前記高速
    再生時の磁気テープ走行方向が記録時と同じときは、前
    記第2の回転ヘッドの再生信号のデータレートを前記記
    録ディジタル情報信号のデータレートに等しくし、前記
    磁気テープ走行方向が記録時と逆方向であるときは、前
    記第1の回転ヘッドの再生信号のデータレートを前記記
    録ディジタル情報信号のデータレートに等しくする速度
    情報電圧を発生することを特徴とする請求項1又は2記
    載の磁気再生装置。
  4. 【請求項4】 ドラムモータにより回転する回転ドラム
    にその回転ドラムの回転中心に対して点対称の位置に、
    負のアジマス角度である第1のアジマス角度の第1の回
    転ヘッドと正のアジマス角度である第2のアジマス角度
    の第2の回転ヘッドが少なくとも取り付け固定され、か
    つ、コントロールヘッドが所定位置に固定されており、
    ディジタル情報信号が回転ヘッドにより前記第1のアジ
    マス角度の傾斜トラックと前記第2のアジマス角度の傾
    斜トラックとが交互に記録形成され、かつ、固定ヘッド
    により一定繰り返し周波数のコントロール信号がコント
    ロールトラックに記録されている磁気テープから既記録
    信号を再生する磁気再生装置において、 前記第1及び第2の回転ヘッドの再生信号を、前記回転
    ドラムの半回転周期毎に極性が反転するヘッドスイッチ
    ングパルスに基づいて選択して時系列的に合成するスイ
    ッチ手段と、 前記スイッチ手段の出力再生信号の波形等化を行う等化
    器と、 前記等化器の出力信号からクロック信号を抽出して電圧
    制御発振器から出力するする位相同期ループと、 前記位相同期ループの出力クロック信号に基づいて前記
    等化器の出力再生信号の再生データを識別する識別器
    と、 前記磁気テープの走行速度を記録時のそれよりも速くし
    て再生する高速再生時に、少なくとも前記位相同期ルー
    プ内の前記電圧制御発振器の中心周波数を、前記第1及
    び第2の回転ヘッドのうち前記磁気テープの走行方向に
    応じて定めた所定の一方の回転ヘッドからの再生信号の
    データレートに対応する周波数に設定する速度情報電圧
    を発生する速度情報電圧発生回路とを有することを特徴
    とする磁気再生装置。
  5. 【請求項5】 前記等化器はその等化特性が、前記速度
    情報電圧発生回路より出力される速度情報電圧に基づ
    き、高速再生時に前記第1及び第2の回転ヘッドのうち
    前記磁気テープの走行方向に応じて定めた一方の回転ヘ
    ッドからの再生信号のデータレートに適合する等化特性
    に設定されることを特徴とする請求項4記載の磁気再生
    装置。
  6. 【請求項6】 前記速度情報電圧発生回路は、前記高速
    再生時の磁気テープ走行方向が記録時と同じときは、前
    記第2の回転ヘッドの再生信号のデータレートに適合さ
    せる速度情報電圧を発生し、前記磁気テープ走行方向が
    記録時と逆方向であるときは、前記第1の回転ヘッドの
    再生信号のデータレートに適合させる速度情報電圧を発
    生することを特徴とする請求項4又は5記載の磁気再生
    装置。
  7. 【請求項7】 ドラムモータにより回転する回転ドラム
    にその回転ドラムの回転中心に対して点対称の位置に、
    負のアジマス角度である第1のアジマス角度の第1の回
    転ヘッドと正のアジマス角度である第2のアジマス角度
    の第2の回転ヘッドが少なくとも取り付け固定され、か
    つ、コントロールヘッドが所定位置に固定されており、
    ディジタル情報信号が回転ヘッドにより前記第1のアジ
    マス角度の傾斜トラックと前記第2のアジマス角度の傾
    斜トラックとが交互に記録形成され、かつ、固定ヘッド
    により一定繰り返し周波数のコントロール信号がコント
    ロールトラックに記録されている磁気テープから既記録
    信号を再生する磁気再生装置において、 前記第1及び第2の回転ヘッドの再生信号を、前記回転
    ドラムの半回転周期毎に極性が反転するヘッドスイッチ
    ングパルスに基づいて選択して時系列的に合成するスイ
    ッチ手段と、 前記スイッチ手段の出力再生信号の波形等化を行う等化
    器と、 前記等化器の出力信号からクロック信号を抽出して電圧
    制御発振器から出力する位相同期ループと、 前記位相同期ループの出力クロック信号に基づいて前記
    等化器の出力再生信号の再生データを識別する識別器
    と、 前記磁気テープの走行速度を記録時のそれよりも速くし
    て再生する高速再生時に、前記ヘッドスイッチングパル
    スと前記コントロールトラックから前記コントロールヘ
    ッドにより再生したコントロール信号と前記磁気テープ
    の走行方向識別信号とを入力信号として受け、少なくと
    も前記位相同期ループ内の前記電圧制御発振器の中心周
    波数を、前記第1及び第2の回転ヘッドの各再生信号の
    データレートに対応する周波数に、前記ヘッドスイッチ
    ングパルスに同期して切換設定する設定電圧を発生する
    設定電圧発生回路とを有することを特徴とする磁気再生
    装置。
  8. 【請求項8】 前記等化器はその等化特性が、前記設定
    電圧発生回路より出力される設定電圧に基づき、高速再
    生時に前記第1及び第2の回転ヘッドの各再生信号のデ
    ータレートに適合する等化特性に、前記ヘッドスイッチ
    ングパルスに同期して切換設定されることを特徴とする
    請求項7記載の磁気再生装置。
  9. 【請求項9】 前記設定電圧発生回路は、前記高速再生
    時に前記第1及び第2の回転ヘッドのそれぞれの再生信
    号のデータレートに適合した設定電圧用のデータを各速
    度毎に予め記憶しているメモリと、前記再生コントロー
    ル信号の周期に基づいて前記磁気テープの走行速度に応
    じた計数値を出力するカウンタ手段と、前記磁気テープ
    の走行方向識別信号と前記カウンタ手段の出力計数値と
    前記ヘッドスイッチングパルスとを前記メモリのアドレ
    ス端子に入力することによりこのメモリから読み出され
    た前記設定電圧用のデータを、アナログ信号である前記
    設定電圧に変換して出力するD/A変換器とからなるこ
    とを特徴とする請求項7又は8記載の磁気再生装置。
  10. 【請求項10】 前記高速再生時に前記第1及び第2の
    回転ヘッドのうち、一方の回転ヘッドの再生信号のデー
    タレートが通常再生時のそれよりも高いデータレート
    で、他方の回転ヘッドの再生信号のデータレートが通常
    再生時のそれよりも低いデータレートで再生されるよう
    に、前記ドラムモータの回転速度を制御する速度制御サ
    ーボループを有することを特徴とする請求項7乃至9の
    うちいずれか一項記載の磁気再生装置。
JP8295563A 1996-11-07 1996-11-07 磁気再生装置 Pending JPH10143950A (ja)

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