JPH10112663A - デジタルオーディオ放送受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声信号に関連した付加情報を記憶し、後刻
内容を確認することができるようにしたＤＡＢ受信機を
提供する。 【解決手段】 付加データの内容の変更を検出すると読
み書き指示手段８３から書き込み指示をし、書き込み指
示毎にアドレス処理手段８１にて付加データ記憶領域９
１に対してアドレス指定をし、指定アドレスに付加デー
タと該付加データの記憶時の時刻情報とを書き込み、表
示器１０に表示をする。したがって、付加データの内容
変更毎に付加データおよび時刻情報が付加データ記憶領
域９１に記憶されると共に表示器１０に付加データおよ
び時刻表示がなされる。付加情報表示切り替え指示信号
を検出したときは読み書き指示手段８３から読み出し指
示をし、読み出し指示毎に時系列的に古い記憶付加デー
タおよび該記憶付加データ記憶時の時刻情報を読み出す
べく付加データ記憶領域９１に対して読み出しアドレス
指定を行って、読み出し指示毎に時系列的に古い付加デ
ータおよび時刻情報に基づく表示を表示器１０に行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、欧州遠距離通信基
準(ETS 300 401）に基づくデジタルオーディオ放送受信
機に関し、さらに詳細には放送内容に関連した付加情
報、例えば放送音楽の曲名、アーティスト名等の確認が
確実に行えるデジタルオーディオ放送受信機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のデジタルオーディオ放送（以下、
デジタルオーディオ放送をＤＡＢと記す）受信機では図
２に示すように、アンテナ１１から入力されたＤＡＢ信
号はＲＦ部１２に供給され、ＲＦ部１２にて増幅、周波
数変換されて復調部１３へ送られ復調される。復調部１
３で復調された信号はチャンネルデコーダ部１４へ送ら
れ、チャンネルデコーダ部１４では、放送番組内容であ
る信号（音声信号と記す）と付加情報であるデータ（付
加データとも記す）との分離およびエラー訂正等デコー
ド処理が行われる。このデコード処理された音声信号は
音声デコーダ部１５へ送られ、音声デコーダ部１５では
圧縮された音声信号のデコードおよびＤ／Ａ変換が行わ
れ、Ｄ／Ａ変換された音声信号は音声信号出力端子１６
から出力される。また、音声デコーダ部１５からは音声
に関連する付加データが出力されてＣＰＵ１８に送られ
る。ＣＰＵ１８はキースイッチ群１７およびＲＡＭ１９
と協働してデジタルオーディオ放送受信機のシステム全
体を制御するものであり、ＣＰＵ１８の制御のもとに表
示器２０の表示も制御する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来のＤＡＢ
受信機において、放送番組内容に関連した放送音楽の曲
名、アーティスト名等を含む付加情報が放送番組内容に
付加されて送出されてくる場合がある。かかる付加情報
が送られてきた場合、その情報の記憶は行わず、すぐに
付加情報に基づく表示をＤＡＢ受信機に設けた表示器２
０にて行うように構成されていた。

【０００４】しかるに付加情報が変更されて、新しい付
加情報が送られてきた場合には、従来のＤＡＢ受信機で
は、すぐに新しい付加情報に基づく表示に表示器の表示
が切り替わって、古い付加情報は捨てられてしまってい
る。

【０００５】したがって、従来のＤＡＢ受信機によれ
ば、新しい付加情報が送られてきたとき、古い付加情報
に基づく表示を見逃してしまうことがあるという問題点
があった。

【０００６】特に、車載用ＤＡＢ受信機においては運転
中に表示情報を確認することはとても困難であり危険で
あるという問題点があるほか、気に入った曲が放送され
ている場合に、その曲名、アーティスト名等を紙等に記
録しておきたいが、記録の途中で表示が切り替わってし
まうなどの問題点が生ずる。

【０００７】本発明は、音声信号に関連した付加情報を
自動的に記憶しておき、後刻内容を確認することができ
るようにしたＤＡＢ受信機を提供することを目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明のＤＡＢ受信機
は、ＤＡＢ受信機において、音声信号情報と共に送られ
てくる音声情報に関連した付加情報および該付加情報記
憶時の時刻情報を記憶する付加情報記憶手段と、付加情
報および時刻情報に基づく表示を行う表示手段と、付加
情報の内容が変更されたことを検出して付加情報および
時刻情報を付加情報記憶手段に書き込むことを指示しか
つ付加情報表示切り替え指示信号を検出して付加情報記
憶手段から付加情報および時刻情報の読み出し指示を行
う読み書き指示手段と、読み書き指示手段からの書き込
み指示毎に付加情報記憶手段に対して付加情報と該付加
情報の記憶時の時刻情報との書き込みアドレスの指定を
行い、かつ読み書き指示手段からの読み出し指示毎に時
系列的に順次古い記憶付加情報および該記憶付加情報の
記憶時の時刻情報を読み出すべく付加情報記憶手段に対
して読み出しアドレスの指定を行うアドレス処理手段と
を備え、読み書き指示手段による書き込み指示がされた
ときは書き込まれる付加情報および時刻情報に基づく表
示を表示手段に行わせかつ読み書き指示手段による読み
出し指示がされたときは読み出された付加情報および時
刻情報に基づく表示を表示手段に行わせることを特徴と
する。

【０００９】本発明のＤＡＢ受信機は、付加情報の内容
変更が検出されると読み書き指示手段から書き込み指示
がなされ、書き込み指示がなされる毎にアドレス処理手
段によって付加情報記憶手段に対してアドレス指定がさ
れ、指定されたアドレスに付加情報と該付加情報の記憶
時の時刻情報とが書き込まれ、かつ表示手段に表示がな
される。したがって、付加情報の内容が変更される毎に
付加情報および時刻情報が付加情報記憶手段に記憶され
ると共に表示手段に付加情報に基づく表示および時刻表
示がなされる。付加情報表示切り替え指示信号が検出さ
れたときは、読み書き指示手段から読み出し指示がなさ
れ、読み書き指示手段からの読み出し指示毎に時系列的
に古い記憶付加情報および該記憶付加情報の記憶時の時
刻情報を読み出すべく付加情報記憶手段に対して読み出
しアドレスの指定が行れて、読み書き指示手段からの読
み出し指示毎に時系列的に古い付加情報および時刻情報
に基づく表示が表示手段になされることになる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるＤＡＢ受信
機を実施の形態によって説明する。図１は本発明の実施
の一形態にかかるＤＡＢ受信機の構成を示すブロック図
である。

【００１１】本発明の実施の一形態にかかるＤＡＢ受信
機は、図１に示すように、アンテナ１から入力されたＤ
ＡＢ信号はＲＦ部２に供給され、ＲＦ部２にて増幅、周
波数変換されて復調部３へ送られ復調される。復調部３
で復調された信号はチャンネルデコーダ部４へ送られ、
チャンネルデコーダ部４では、音声信号と付加データと
の分離およびエラー訂正等デコード処理が行われる。こ
のデコード処理された音声信号は音声デコーダ部５へ送
られ、音声デコーダ部５では圧縮された音声信号のデコ
ードおよびＤ／Ａ変換が行われ、Ｄ／Ａ変換された音声
信号は音声信号出力端子６から出力される。また、音声
デコーダ部５からは音声に関連する付加データが出力さ
れＣＰＵ８に送られる。ＣＰＵ８はキースイッチ群１７
およびＲＡＭ９と協働してデジタルオーディオ放送受信
機のシステム全体を制御するものであり、ＣＰＵ８の制
御のもとに表示器１０の表示も制御する。

【００１２】さらに、本発明の実施の一形態にかかるＤ
ＡＢ受信機のキースイッチ群７には押圧により付加デー
タ切り替え指示を行う付加データ表示切り替えキースイ
ッチ７１含み、ＲＡＭ９には付加データと付加データの
記憶時刻とを対応させて記憶するための付加データ記憶
領域９１を備えている。

【００１３】ＣＰＵ８には、デジタルオーディオ放送受
信機のシステム全体を制御するほか、ＤＡＢ信号中の付
加データの内容が変更されたことおよび付加データ表示
切り替え指示がなされたことを検出して、ＤＡＢ信号中
の付加データの内容が変更されたとき付加データをＲＡ
Ｍ９１の付加データ記憶領域９１へ書き込み指示をし、
かつ付加データ表示切り替え指示がなされたとき表示切
り替え指示毎に付加データ記憶領域９１から記憶付加デ
ータおよび記憶時刻情報を読み出し指示をする付加デー
タ読み書き指示手段８３と、書き込み指示がされる毎に
付加データ記憶領域９１に対して付加データと該付加デ
ータ記憶時の時刻情報との書き込みのアドレス指定を行
い、かつ読み出し指示がされる毎に時系列的に古い記憶
付加データおよび該記憶付加データ記憶時の時刻情報を
読み出すべくアドレスの指定を行うアドレス処理手段８
１と、アドレス処理手段８１によって指定されたアドレ
スに付加データを格納するときにおける時刻情報を読み
出してＲＡＭ９の付加データ記憶領域９１に格納させる
ための時計処理手段８２とを機能的に備えている。

【００１４】上記のＤＡＢ受信機において、ＤＡＢ信号
中には音声信号のほかに、付加データの内容が変更され
たことを示すトグルビットと１文字８ビット構成で最大
１２８文字分の付加データが含まれている。

【００１５】次に、本発明の実施の一形態にかかるＤＡ
Ｂ受信機の作用について説明する。本説明において、付
加データである１２８文字のデータと付加データの記憶
時刻情報とが連続したアドレスに記録される場合を例に
説明する。

【００１６】音声デコーダ部５から音声信号に関連する
付加データがＣＰＵ８に送られてきた場合、ＣＰＵ８で
は付加データのトグルビットのチェックが行われる。こ
のチェックの結果、トグルビットの値が変化した場合
（トグルビットの値が‘０’から‘１’に変化した場
合、または‘１’から‘０’に変化した場合）には付加
データが変更された場合であって、付加データ読み書き
指示手段８３は付加データの付加データ記憶領域９１へ
の書き込み指示を行うとともに、アドレス処理手段８１
によるアドレス変更処理がなされて、付加データ記憶領
域９１のアドレスが１２８文字分と時刻情報分だけ進め
られたアドレスに指定される。この処理によって、新た
な付加データである１２８文字のデータと時計処理手段
８２による時刻情報とが、付加データ記憶領域９１の指
定されたアドレスに記憶される。同時にＣＰＵ８の制御
のもとに表示器１０には新たな付加データに基づく表示
と時刻表示とがなされる。

【００１７】次のチェック時において、トグルビットの
値が変化していない場合には付加データが変更されてい
ない場合であって、付加データ読み書き指示手段８３は
付加データの付加データ記憶領域９１への書き込み指示
もせず、アドレス処理手段８１によるアドレス変更処理
もなされず、表示器１０には前の付加データおよび時刻
情報に基づく表示が継続される。

【００１８】引き続く次のチェック時において、トグル
ビットの値が変化した場合には付加データが変更された
場合であって、付加データ読み書き指示手段８３は付加
データの付加データ記憶領域９１への書き込み指示を行
うとともに、アドレス処理手段８１によるアドレス変更
処理がなされて、付加データ記憶領域９１のアドレスが
さらに１２８文字分と時刻情報分だけ進められたアドレ
スに指定される。この処理によって、次の新たな付加デ
ータである１２８文字のデータと時計処理手段８２によ
るそのときの時刻情報とが、付加データ記憶領域９１の
指定されたアドレスに記憶される。同時にＣＰＵ８の制
御のもとに新たな付加データに基づく表示と時刻表示と
に表示器１０の表示更新がなされる。

【００１９】付加データ記憶領域９１の記憶領域の全て
に付加データおよび時刻情報が記憶されると、次から書
き込み指示がなされる度に古い情報が削除されて、新し
い付加データおよび時刻情報が格納されていく。

【００２０】また、ＣＰＵ８にはチャンネルデコーダ部
４より定期的に時計情報が送られてくるので、それを基
に内部で時計処理手段８２を走らせることもできる。

【００２１】付加データ記憶領域９１に記憶されている
付加データの内容を確認する場合は付加データ表示切り
替えキースイッチ７１を押圧する。付加データ表示切り
替えキースイッチ７１が押圧された場合、付加データ読
み書き指示手段８３は付加データ記憶領域９１から付加
データの読み出し指示を行うとともに、アドレス処理手
段８１によるアドレス変更処理がなされて、付加データ
記憶領域９１のアドレスが１２８文字分と時刻情報分だ
けもとに戻すアドレスに指定される。この処理によっ
て、１つ前の付加データ（１つ古い付加データ）である
１２８文字のデータと該付加データが記憶されたときの
時刻情報とが、付加データ記憶領域９１の指定されたア
ドレスから読み出されて、ＣＰＵ８の制御のもとに表示
器１０には１つ前の付加データに基づく表示と該付加デ
ータが記憶された時刻表示とがなされる。

【００２２】さらに、続いて付加データ表示切り替えキ
ースイッチ７１が押圧された場合、同様にして、さらに
１つ古い付加データと該付加データが記憶された時刻情
報が読み出されて、表示器１０の表示がさらに１つ古い
付加データに基づく表示と該付加データが記憶された時
刻とに変更される。

【００２３】したがって、確認動作に入った場合、その
時点において一番最後に格納された付加データ（一番新
しい付加データ）とその付加データが記憶された時刻と
が共に表示器１０に表示されることになる。

【００２４】また、上記において、付加データである１
２８文字のデータと付加データの記憶時刻情報とが連続
したアドレスに記録される場合を例に説明したが、付加
データと、付加データの記憶時刻情報とが連続していな
くてもよく、互いに関連づけられていれば、付加データ
の記憶と付加データ記憶時刻情報の記憶に支障がなく、
読み出し時にも付加データの読み出しに続いて、関連に
基づくアドレスから時刻情報を読み出せばよく、読み出
し時にも支障はない。

【００２５】付加データ記憶領域９１に記憶しておいた
付加データおよび時刻情報を、外部（パソコン等）に取
り出せる機能を付加してもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるＤＡ
Ｂ受信機によれば、音声信号とともに送られてくる音声
信号に関連した付加データ（曲名、アーティスト名等）
を付加データが変化する度にその時の時刻とともに自動
的に記憶され、その記憶されたデータを時間的に後に表
示させて内容が確認できるため、見逃してしまって表示
内容を確認できなかった場合に、後にゆっくり見ること
ができるという効果がある。これは、特に車載ＤＡＢ受
信機においては好都合である。

【００２７】さらに、本発明にかかるＤＡＢ受信機によ
れば、付加データが記憶された時の時刻も一緒に記憶さ
れているでの、番組と付加データとの関連性もわかり、
また付加データの探索にも利用できるという効果も得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態にかかるＤＡＢ受信機の
構成を示すブロック図である。

【図２】従来例のＤＡＢ受信機の構成を示すブロック図
である。

【符号の説明】

２ ＲＦ部 ３ 復調部 ４ チャンネルデコーダ部 ５ 音声デコーダ部 ７ キースイッチ群 ８ ＣＰＵ ９ ＲＡＭ １０ 表示器 ８１ アドレス処理手段 ８２ 時計処理手段 ８３ 読み書き指示手段 ９１ 付加データ記憶領域

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】デジタルオーディオ放送受信機において、
   音声信号情報と共に送られてくる音声情報に関連した付
   加情報および該付加情報記憶時の時刻情報を記憶する付
   加情報記憶手段と、付加情報および時刻情報に基づく表
   示を行う表示手段と、付加情報の内容が変更されたこと
   を検出して付加情報および時刻情報を付加情報記憶手段
   に書き込むことを指示しかつ付加情報表示切り替え指示
   信号を検出して付加情報記憶手段から付加情報および時
   刻情報の読み出し指示を行う読み書き指示手段と、読み
   書き指示手段からの書き込み指示毎に付加情報記憶手段
   に対して付加情報と該付加情報の記憶時の時刻情報との
   書き込みアドレスの指定を行い、かつ読み書き指示手段
   からの読み出し指示毎に時系列的に順次古い記憶付加情
   報および該記憶付加情報の記憶時の時刻情報を読み出す
   べく付加情報記憶手段に対して読み出しアドレスの指定
   を行うアドレス処理手段とを備え、読み書き指示手段に
   よる書き込み指示がされたときは書き込まれる付加情報
   および時刻情報に基づく表示を表示手段に行わせかつ読
   み書き指示手段による読み出し指示がされたときは読み
   出された付加情報および時刻情報に基づく表示を表示手
   段に行わせることを特徴とするデジタルオーディオ放送
   受信機。
2. 【請求項２】請求項１記載のデジタルオーディオ放送受
   信機において、付加情報表示切り替え指示信号を押圧毎
   に送出する付加情報表示切り替えキースイッチを備えた
   ことを特徴とするデジタルオーディオ放送受信機。