JPH0928452A - 気密化粧料容器 - Google Patents

気密化粧料容器

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JPH0928452A
JPH0928452A JP7188988A JP18898895A JPH0928452A JP H0928452 A JPH0928452 A JP H0928452A JP 7188988 A JP7188988 A JP 7188988A JP 18898895 A JP18898895 A JP 18898895A JP H0928452 A JPH0928452 A JP H0928452A
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JP
Japan
Prior art keywords
lid
container body
push piece
rotary frame
frame
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7188988A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Yajima
勲 矢島
Akihito Torii
晶仁 鳥居
Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
YKK Corp
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd, YKK Corp, Yoshida Kogyo KK filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP7188988A priority Critical patent/JPH0928452A/ja
Publication of JPH0928452A publication Critical patent/JPH0928452A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体内に収納した化粧皿内の気密保持に
対して、この容器本体に蝶着した蓋体の蝶着部分が影響
してしまうと共に、蓋体を開ける際の操作性が悪い。 【解決手段】 容器本体12に回転可能に嵌合した回転
枠20に化粧皿22を受容する。回転枠20の外側に第
1係合突起24を突設する一方、蓋体16に第2係合突
起26を形成する。第1,第2係合突起24,26は板
ばね28の付勢力による回転枠20の回転で互いに係合
する。容器本体12の前端部内側に、第1,第2係合突
起24,26の係合を解除するプッシュピース32を設
ける。プッシュピース32は中央部分の操作部32aを
容器本体12の開口部12cから外方に突出し、その一
端部の支持部32dを容器本体12の支持ピン34に回
動可能に嵌合する。操作部32aの他端部から屈曲可能
に突設した押圧力入力部32fの先端部を、回転枠20
の外側から一体に突設した係止板36に係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯容易に化粧料
を収納する気密化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、化粧料の携帯用にコンパクト等
の化粧料容器が用いられるが、この化粧料容器は容器本
体内に設けられる中枠に化粧皿を形成し、この化粧皿内
に化粧料を収納すると共に、容器本体の後端部に開閉自
在に蝶着される蓋体を設け、この蓋体で容器本体上側を
覆うようになっている。そして、容器本体と蓋体との前
端部間に設けられるフック機構で蓋体の閉止状態が保持
され、かつ、このフック機構を解除するための操作ボタ
ンが容器本体の前端部から突出されるのが一般的な構造
となっている。
【0003】ところで、この種の化粧料容器では化粧皿
の気密性を保持するにあたって、例えば実公平6−25
85号公報に開示されるように蓋体の裏側にパッキン材
を設け、蓋体を閉止した際にこのパッキン材が化粧皿の
周縁部上面に圧接されるようになっている。しかしなが
ら、かかる従来の気密化粧料容器にあっては、パッキン
材による気密保持精度を高く維持するために、蓋体と容
器本体との蝶着部分に高い精度が要求される。
【0004】そこで、蓋体の蝶着部分の精度に影響され
ることなく化粧皿内の気密性を十分に確保することがで
きる化粧料容器が本出願人により提案されている。即
ち、この化粧料容器は容器本体に回転自在に支持される
回転枠に化粧皿を収納し、これら回転枠および前記蓋体
に互いに係合可能な係合突起を設けて、これら係合突起
を介して回転枠の周縁部を蓋体に直接係止させるように
なっている。このように回転枠と蓋体とを直接係止する
ことにより、蓋体の蝶着部分に関係なくパッキン材と回
転枠または化粧皿の上端周縁部との気密精度を高く保持
できる。また、前記回転枠には操作ボタンを一体に設け
ると共に、係合突起の係止方向に回転付勢する付勢手段
を設けてあり、前記操作ボタンを操作して回転枠を付勢
手段の付勢力に抗して回転することにより、この回転枠
の係合突起と蓋体の係合突起との係合を離脱できるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の気密化粧料容器にあっては、蓋体を開ける際に操
作ボタンの操作により回転枠を回転して係合突起を離脱
するが、この操作ボタンは回転枠から一体に設けたもの
であるため、操作の際操作ボタンは回転枠の回転方向に
回転することになる。ところが、操作ボタンを回転枠の
回転方向に操作することは化粧料容器に横向きの力を加
えることとなるため、化粧料容器を保持しつつ蓋体を開
けるためには、片方の手で容器本体を保持する一方、他
方の手で操作ボタンを横方向へ操作する等して両手を用
いる必要があり、蓋体を開けるための操作性があまり良
くないという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、蓋体の蝶着部分の精度に関係無く化粧皿内の気密性
を高く保持しつつ、蓋体を開ける際の操作性を向上する
ようにした気密化粧料容器を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、容器本体と、この容器本体に開閉自在に
取り付けられる蓋体と、容器本体に回転自在に支持され
て化粧皿を収納する回転枠と、蓋体に設けられ、この蓋
体の閉止状態で回転枠または化粧皿の上端周縁部に圧接
するパッキン材と、前記回転枠および前記蓋体にそれぞ
れ設けられて回転枠の回転により係合または離脱される
係合突起と、前記回転枠と前記容器本体との間に設けら
れてこの回転枠を一方向に回転付勢する付勢手段と、容
器本体に形成した開口部に位置して前記回転枠に反対方
向の回転力を付加するプッシュピースとを備え、このプ
ッシュピースの操作により回転枠を反対方向に回転して
前記係合突起の係合を解除し、この状態で蓋体の開動作
を可能とする気密化粧料容器において、前記プッシュピ
ースに、中央部分に形成され前記容器本体の開口部から
外方に突出する操作部と、この操作部の一端側を容器本
体に回動可能または屈曲可能に取付ける支持部と、前記
操作部の他端側から屈曲可能に突設されて、その先端部
が前記回転枠の外周に係止される押圧力入力部とを設
け、前記操作部に入力される押圧力を前記押圧力入力部
を介して回転枠に回転力として伝達する構成とする。
【0008】そして、以上の構成の本発明の気密化粧料
容器は、回転枠および蓋体にそれぞれ設けた係合突起の
係合により、これら回転枠と蓋体とが直接係合されてパ
ッキン材で回転枠または化粧皿の上端周縁部を密接する
ことができるため、蓋体の蝶着部に関係無く蓋体の閉止
状態で化粧皿内を密閉することができる。ここで、付勢
手段で付勢された前記回転枠を反対方向に回転して前記
係合手段を離脱するにプッシュピースが用いられるが、
このプッシュピースは容器本体の開口部から外方に突出
する操作部を押圧することにより、この操作部は一端側
の支持部から回動または屈曲され、操作部の他端側の押
圧力入力部を押込み、回転枠を回転することができる。
従って、回転枠の回転が前記プッシュピースの押込み操
作により達成されるため、操作性が著しく向上されるこ
とになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照して詳細に説明する。図1から図4は本発明の気
密化粧料容器の一実施例を示し、図1は蓋体を半開した
状態の斜視図、図2は蓋体を全開した状態の平面図、図
3はプッシュピースを押込んで蓋体を全開した状態の平
面図、図4は蓋体を閉止した図2のA−A線に対応する
断面図である。
【0010】即ち、本実施例の気密化粧料容器10は図
1に示すように、容器本体12と、この容器本体12の
後方端部に蝶番14を介して蝶着される蓋体16とを備
える。前記容器本体12は図4に示すように周縁部が側
壁12aによって囲まれた皿状を成しており、この側壁
12aの内側に中枠18が取付けられる。中枠18は前
記側壁12aの内周に密接嵌合される筒部18aと、容
器本体12の上端を覆う被覆板18bとによって形成さ
れる。前記側壁12aの内周に溝部12bが形成される
と共に、前記筒部18aの外周に凸部18cが形成さ
れ、これら溝部12bと凸部18cとが互いに係合され
ることにより、中枠18は容器本体12に一体化され
る。
【0011】前記蝶番14は、容器本体12の後端部中
央に形成される凹部14aに、蓋体16の後端部中央に
形成される凸部14bが嵌合され、これら凹部14aと
凸部14bとに跨がって両側から蝶番ピン14cが挿入
されることにより構成される。また、前記蓋体16の裏
面16aの中央部に形成された凹部16bにパッキン材
19が嵌合された状態で固定される。
【0012】前記中枠18の被覆板18bの中央部には
円形開口部18dが形成され、この円形開口部18dに
回転枠20が回転可能に嵌合される。前記回転枠20は
筒状に形成され、その下端が前記容器本体12の底面1
2dに当接されると共に、外周に形成された鍔部20a
が前記被覆板18bの裏側に係止されることにより、回
転枠20の抜止めが行われる。
【0013】また、前記回転枠20の内側には図外の化
粧料を充填する化粧皿22が受容されるようになってい
る。前記回転枠20の上端内周部には前記化粧皿22の
肉厚程度の極浅い環状凹部20bが形成されると共に、
内周部には周方向に略等間隔にダボ20cが形成される
一方、前記化粧皿22の上端部にフランジ22aが形成
されると共に、外周には前記ダボ20cに係合される凹
部22bが形成される。そして、前記フランジ22aが
前記環状凹部20bに嵌合されると共に、前記凹部22
bが前記ダボ20cに係合されることにより、化粧皿2
2が回転枠20に固定される。尚、環状凹部20bにフ
ランジ22aが嵌合された状態で、回転枠20の上端と
化粧皿22上面とが面一になる。また、前記パッキン材
19には前記フランジ22aの上面に沿って環状のシー
ル突起19aが形成されている。
【0014】前記回転枠20の外側には周方向に略等間
隔に3箇所の第1係合突起24が突設される。そして、
前記中枠18の被覆板18bに形成した円形開口部18
dの内周縁部には、前記第1係合突起24の上方部分に
対応して切欠部18eがそれぞれ形成される。一方、前
記蓋体16の裏面16aには、前記第1係合突起24の
形成位置に対応して前記切欠部18eにそれぞれ挿入可
能な3本の支柱26aを突設し、この支柱26aの先端
部に蓋体16の閉止状態で前記第1係合突起24に係合
可能な第2係合突起26が形成される。
【0015】ところで、前記回転枠20の外側の前方左
側からは付勢手段としての弧状の板ばね28が一体に突
設され、この板ばね28の先端部が容器本体12から突
設されるピン30の左側に係止されることにより、前記
回転枠20の反時計回り方向の回転に対して戻し方向の
付勢力、つまり時計回り方向の付勢力が付与されるよう
になっている。尚、前記回転枠20は前記板ばね28の
付勢力で時計回り方向に回転された状態で、前記第1係
合突起24と前記第2係合突起26とが互いに係合され
る。
【0016】ここで、本実施例では前記容器本体12の
前端部内側に、前記回転枠20を前記板ばね28の付勢
方向とは反対方向、つまり反時計回り方向に回転するた
めのプッシュピース32が設けられる。即ち、前記回転
枠20をプッシュピース32を介して反時計回り方向に
回転することにより、前記第1係合突起24と前記第2
係合突起26との係合を解除できるようになっている。
【0017】前記プッシュピース32は中央部分に操作
部32aが形成され、この操作部32aが前記容器本体
12の前側の側壁12a中央部に形成した開口部12c
から外方に突出される。前記操作部32aの一端部(図
中左方)には、段差部32bをもって先端部に取付穴3
2cが形成される支持部32dが突設され、前記取付穴
32cが容器本体12から突設される支持ピン34に回
動可能に嵌合される。また、前記操作部32aの他端部
(図中右方)には、屈曲部32eを設けて押圧力入力部
32fが突設され、この押圧力入力部32fの先端部は
回転枠20の外側から一体に突設される係止板36に係
止される。尚、前記押圧力入力部32fは若干外方に傾
斜されて、この押圧力入力部32fに入力される押込み
力が前記回転枠20の反時計回り方向の回転力として確
実に伝達されるように設定される。
【0018】以上の構成により本実施例の気密化粧料容
器10は、図1,図2に示すように蓋体16を開放し
て、プッシュピース32から手を離した自然状態では、
図示するように回転枠20が板ばね28の付勢力で初期
位置に設定されており、第1係合突起24は中枠18の
被覆板18bに形成した切欠部18eの直下に位置して
いる。この状態で蓋体16を閉止することにより、この
蓋体16から突設された第2係合突起26は前記切欠部
18eから挿入されて、前記第1係合突起24を乗り越
えて係合される。この係合状態で図4に示すように蓋体
16の閉止状態が保持されるが、この閉止状態で蓋体1
6下面16aのパッキン材19のシール突起19aは、
化粧皿22のフランジ22a上面に圧接されて、この化
粧皿22内の気密状態を保持する。尚、前記パッキン材
19がフランジ22aに圧接される状態は、第1,第2
係合突起24,26が回転枠22の周縁部に略等間隔に
複数(本実施例では3箇所)係合されているため、パッ
キン材19の圧接力が全周に亘って略均等に作用して化
粧皿22の気密性が保持される。従って、前記化粧皿2
2の気密には蓋体16を容器本体12側に蝶着する蝶番
14の精度が関係しないことになる。また、前記シール
突起19aが回転枠20の上端周縁部に圧接される構造
としても、化粧皿20内の気密性を保持することができ
る。
【0019】次に、閉止状態にある前記蓋体16を開放
する際には、図3に示すようにプッシュピース32の操
作部32aを容器本体12内に手動で後方に押込むこと
により、このプッシュピース32は支持ピン34に嵌合
された支持部32dの取付穴32cを中心に回動し、押
圧力入力部32fの先端で回転枠20の係止板36を押
圧する。すると、前記回転枠20は板ばね28の付勢力
に抗して反時計回り方向に回転し、これに伴って前記第
2係合突起26が前記第1係合突起24から離脱して係
合解除され、この状態で蓋体16を手動で回動すること
が可能となる。尚、前記第1,第2係合突起24,26
が離脱された時点で、パッキン材19のシール突起19
aのスプリングバックにより蓋体16が若干持ち上げら
れるため、蓋体16の開き動作を簡単に行うことができ
る。
【0020】ところで、本実施例では蓋体16を開ける
際にプッシュピース32を操作して第1,第2係合突起
24,26を離脱するようになっているが、前記プッシ
ュピース32は操作部32aを容器本体12内に押込む
ようになっている。このため、前記プッシュピース32
の押込み操作を容器本体12を持った片手の親指で行う
ことができ、蓋体16の開き操作を著しく容易にするこ
とができる。
【0021】尚、蓋体16を開いた後にプッシュピース
32から手を離すことにより、板ばね28の付勢力で回
転枠20は初期位置に復帰されると共に、前記プッシュ
ピース32も図2に示した初期位置に復帰される。そし
て、化粧料の使用終了後は蓋体16を押し付けるように
容器本体12に閉じることにより、前記シール突起19
aが化粧皿22のフランジ22aに圧接すると共に、第
2係合突起26が第1係合突起24に係合される。
【0022】ところで、本実施例にあっては第1,第2
係合突起24,26の係合部分を回転枠20の周縁部に
等間隔に3箇所設けた場合を開示したが、これに限るこ
となくパッキン材19の圧接状態を保持するに必要な数
および位置に応じて設ければよい。
【0023】図5,図6は他の実施例を示し、前記実施
例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省
略して述べる。尚、図5はプッシュピースの取付け部分
を示す要部拡大平面図、図6はプッシュピースの拡大斜
視図である。
【0024】即ち、この実施例ではプッシュピース32
の支持部32dを容器本体12の内方に傾斜させると共
に、これに伴って支持ピン34を後方に移動した位置に
突設し、この支持ピン34に前記支持部32dの取付穴
32cを嵌合するようになっている。
【0025】従って、前記プッシュピース32は初期状
態では図5に示すように、前記支持部32dと押圧力入
力部32fとの間で操作部32aが容器本体12から平
坦に突出するように配置される。そして、前記操作部3
2aが押込まれると、まず、傾斜された前記支持部32
dが容器本体12の前縁と平行となるように回動される
ので、この操作部32aは押圧力入力部32f方向に移
動される。従って、前記操作部32aの一定の押込み量
に対して押圧力入力部32fの先端部の移動量は、前記
操作部32aの移動量が加算されて増大し、延いては、
回転枠20の回転量を増大することができる。
【0026】図7,図8は他の実施例を示し、前記実施
例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省
略して述べる。尚、図7はプッシュピースの取付け部分
を示す要部拡大平面図、図8はプッシュピースの拡大斜
視図である。
【0027】即ち、この実施例ではプッシュピース32
の操作部32aと支持部32dとを一直線状に形成する
と共に、操作部32aの外側面に半円状の凸部32gを
突設してある。そして、前記凸部32gを容器本体12
の開口部12cから突出させる。
【0028】従って、この実施例では開口部12cから
突出する前記凸部32gを押圧する際に、この押圧部分
が円形となっていることにより押圧部分が傾く感触を無
くすことができる。
【0029】図9,図10は他の実施例を示し、前記実
施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を
省略して述べる。尚、図9はプッシュピースの取付け部
分を示す要部拡大平面図、図10はプッシュピースの拡
大斜視図である。
【0030】即ち、この実施例ではプッシュピース32
の操作部32aと支持部32dとの間を屈曲部32hを
介して屈曲可能とすると共に、この支持部32dの先端
部に鉤部32iを形成する一方、容器本体12に鉤部3
2iの係合部40を形成する。
【0031】従って、この実施例では操作部32aを押
込むことによって、この操作部32aは支持部32d側
の屈曲部32hを中心に回動することになり、このよう
に操作部32aの回動によって前記実施例と同様に押圧
力入力部32fが押込まれて、回転枠20を第1,第2
係合突起24,26の離脱方向に回転することができ
る。ところで、前記プッシュピース32は、前記鉤部3
2iを前記係合部40に差し込むことによってプッシュ
ピース32を取付けることができるため、このプッシュ
ピース32の組付けを簡単に行うことができる。
【0032】図11,図12,図13は他の実施例を示
し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。尚、図11はプッシュピー
スの取付け部分を示す要部拡大平面図、図12はプッシ
ュピースの押込み状態を示す要部拡大平面図、図13は
プッシュピースの拡大斜視図である。
【0033】即ち、この実施例では図13に示すように
プッシュピース32の支持部32dの先端部に取付穴3
2cを形成すると共に、この支持部32dと操作部32
aとの間に屈曲部32hを設け、そして、このプッシュ
ピース32を容器本体12に組み付けた状態で、図11
に示すように支持部32dと押圧力入力部32fとの間
で操作部32aが容器本体12から平坦に突出するよう
に配置してある。
【0034】従って、この実施例では図12に示すよう
に操作部32aを押込んだ状態で、支持部32dは取付
穴32cが支持ピン34に対して回動すると共に、屈曲
部32hで屈曲されるため、操作部32aは傾斜される
ことなく容器本体12の前縁と平行状態を保持して押込
むことができ、操作性が著しく向上される。尚、この実
施例にあっても初期状態で支持部32dが傾斜されてい
るため、前記操作部32aの一定の押込み量に対して押
圧力入力部32fの先端部の移動量が増大して、回転枠
20の回転量を増大することができる。
【0035】図14,図15,図16は他の実施例を示
し、前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重
複する説明を省略して述べる。尚、この実施例は中蓋を
設けたもので、図14は蓋体を半開きにした状態の斜視
図、図15は蓋体および中蓋を全開した状態の平面図、
図16は蓋体および中蓋を閉止した図15のB−B線に
対応する断面図である。
【0036】即ち、この実施例の気密化粧料容器10a
は中蓋50を設けたもので、図14,図15に示すよう
に容器本体12の側壁12a内側に取付けられた中枠1
8の被覆板18b上面の左方端部に、蝶番52を介して
前記中蓋50を開閉自在に蝶着してある。ところで、こ
の実施例では蓋体16の前方端部中央に第3係合突起5
4が突設されると共に、回転枠20外側の前端中央部に
第4係合突起56を突設し、蓋体16の閉止状態でこの
第4係合突起56と前記第3係合突起54とが互いに係
合されるようになっている。尚、前記中枠18の被覆板
18bには前記第4係合突起56の上方に切欠部18f
が形成され、この切欠部18fから前記第3係合突起5
4が挿入される。
【0037】一方、前記中蓋50にパッキン材19を設
けて、この中蓋50で化粧皿22の気密保持する構造と
なっており、前記実施例で蓋体16に設けていた第2係
合突起26を中蓋50の裏面50aに形成してある。
尚、この場合、前記第2係合突起26に係合される回転
枠20の外側に形成される3箇所の第1係合突起24
は、回転枠20の前端中央部に形成された前記第4係合
突起56を避けて周方向に等間隔に3箇所が突設され
る。また、前記蓋体16の裏面16aにはバニティミラ
ー58が取付けられるようになっている。
【0038】一方、前記回転枠20の後方右側の外側に
は図15に示すように弧状の板ばね28が一体に突設さ
れ、この板ばね28の先端部が容器本体12の底面12
dから立設するピン30に係止されることにより、この
回転枠20の同図中反時計回り方向の回転に対して、戻
し方向の回転付勢力が付与されるようになっている。ま
た、前記中蓋50は蝶番52とは反対側となる先端部を
突出させて摘み64を形成し、閉止状態にある中蓋50
はこの摘み64を指先に引っ掛けて開放するようになっ
ている。尚、前記摘み64の先端部下面を薄肉化して、
この摘み64と中枠18の被覆板18bとの間に隙間が
設けられるようになっている。また、前記蓋体16の裏
面16aの右方端部には、前記中蓋50が閉止された状
態で蓋体16を閉止した際に、前記摘み64の上面に当
接される突起部66を突設してある。
【0039】ところで、この実施例にあっても容器本体
12の前端部にプッシュピース32が設けられるように
なっており、このプッシュピース32は図1に示すもの
と同様に中央部分に操作部32aが形成され、この操作
部32aが前記容器本体12の前側の側壁12a中央部
に形成した開口部12cから外方に突出されると共に、
前記操作部32aの一端部に段差部32bをもって先端
部に取付穴32cが形成される支持部32dが突設さ
れ、前記取付穴32cが容器本体12から突設される支
持ピン34に回動可能に嵌合される。また、前記操作部
32aの他端部には、屈曲部32eを設けて押圧力入力
部32fが突設され、この押圧力入力部32fの先端部
は回転枠20の外側から一体に突設される係止板36に
係止される。
【0040】以上の構成によりこの実施例の気密化粧料
容器10aは、図15に示すように蓋体16および中蓋
50を開放して、プッシュピース32から手を離した自
然状態では、図示するように回転枠20が板ばね28の
付勢力で初期位置に設定されている。この状態で中蓋5
0を閉止することにより、この中蓋50の裏面50aか
ら突設する第2係合突起26は切欠部18eから挿入さ
れて、回転枠20外側から突設する第1係合突起24に
乗り越えて係合される。この係合状態で中蓋50の閉止
状態が保持されるが、この閉止状態で中蓋50のパッキ
ン材19のシール突起19aは、化粧皿22のフランジ
22a上面に圧接されて、この化粧皿22内の気密状態
が保持される。
【0041】次に、蓋体16を閉止することにより、蓋
体16の裏面16aから突設する第3係合突起54は、
図16に示すように切欠部18fから挿入されて第4係
合突起56に乗り越えて係合され、蓋体16の閉止状態
が保持される。尚、前記蓋体16および中蓋50が閉止
された状態では、図16に示すようにこれら蓋体16と
中蓋50との間に空間部Sが設けられ、この空間部Sに
パフ68を収納できるようになっている。また、前記中
蓋50の上面にはパフ68を受けるための凹部50bが
形成されている。
【0042】次に、閉止状態にある前記蓋体16および
中蓋50を開放する際には、プッシュピース32の操作
部32aを手動で押込むことにより、回転枠20が板ば
ね28の付勢力に抗して回転し、これに伴って第1,第
4係合突起24,56が移動して、中蓋50の第2係合
突起26および蓋体16の第3係合突起54との係合が
解除される。すると、蓋体16を手動で開いた後に中蓋
50を手動で開くことが可能となり、この状態で化粧皿
22が現れて化粧料の使用が可能となる。このとき、中
蓋50はパッキン材19のシール突起19aのスプリン
グバックにより若干開かれるため、中蓋50の開動が容
易になる。尚、蓋体16,中蓋50の開放後にプッシュ
ピース32から手を離すことにより、板ばね28の付勢
力で回転枠20は初期位置に復帰される。そして、化粧
料の使用終了後は中蓋50および蓋体16の順に閉止さ
れる。
【0043】ところで、この実施例では化粧皿22の気
密性は、中蓋50の閉止によってパッキン材19がフラ
ンジ22aに圧接されることにより行われるが、このパ
ッキン材19の圧接状態は前記実施例と同様に第1,第
2係合突起24,26の係合によって維持され、蓋体1
6の蝶番14および中蓋50の蝶番52の精度が前記化
粧皿22の気密性に影響されることはない。
【0044】尚、この実施例では蓋体16の裏面16a
に、閉止状態にある中蓋50の摘み64の上面に当接さ
れる突起部66を突設したので、中蓋50の係合突起2
6が回転枠20の係合突起24を乗り越えずに、この中
蓋50が完全に閉止されない状態で蓋体16を閉止した
場合には、この蓋体16の閉止力が前記突起部66を介
して中蓋50に伝達されることになり、この蓋体16の
閉止によって前記中蓋50をも完全に閉止することがで
きる。
【0045】従って、この実施例にあっても蓋体16お
よび中蓋50を開動は、プッシュピース32の押込みに
よって行われるため、蓋体16および中蓋50の開き操
作を著しく容易にすることができる。尚、この実施例に
あっても前記図5から図13に示した各種プッシュピー
ス32を用いることができることはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の気密化粧料
容器にあっては、回転枠および蓋体にそれぞれ設けた係
合突起の係合により、これら回転枠と蓋体とが直接係合
されてパッキン材で回転枠または化粧皿の上端周縁部を
密接することができるため、蓋体の蝶着部に関係無く蓋
体の閉止状態で化粧皿内を密閉することができるように
なっており、ここで、前記蓋体を開ける際にプッシュピ
ースによって付勢手段で付勢された前記回転枠を反対方
向に回転して、前記係合突起の係合を解除するようにな
っている。そして、前記プッシュピースは容器本体の開
口部から外方に突出する操作部を押圧することにより、
この操作部は一端側の支持部から回動または屈曲され、
操作部の他端側の押圧力入力部を押込んで回転枠を回転
できるようになっている。従って、蓋体を開けるための
回転枠の回転が前記プッシュピースの押込み操作により
達成されるため、操作性が著しく向上されることになる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す蓋体を半開した状態の
斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す蓋体を全開した状態の
平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示すプッシュピースを押込
んで蓋体を全開した状態の平面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す蓋体閉止した図2のA
−A線に対応する断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの取
付け部分の要部拡大平面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの拡
大斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの取
付け部分の要部拡大平面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの拡
大斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの取
付け部分の要部拡大平面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの
拡大斜視図である。
【図11】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの
取付け部分の要部拡大平面図である。
【図12】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの
押込み状態の要部拡大平面図である。
【図13】本発明の他の実施例を示すプッシュピースの
拡大斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す蓋体を半開きにし
た状態の斜視図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す蓋体および中蓋を
全開した状態の平面図である。
【図16】本発明の他の実施例を示す蓋体および中蓋を
閉止した図15のB−B線に対応する断面図である。
【符号の説明】
10,10a 気密化粧料容器 12 容器本体 14 蝶番 16 蓋体 18 中枠 19 パッキン材 20 回転枠 22 化粧皿 24 第1係合突起 26 第2係合突起 32 プッシュピース 32a 操作部 32d 支持部 32f 押圧力入力部 50 中蓋 52 蝶番
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柚原 幸知 東京都墨田区立花5丁目29番10号 吉田工 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、この容器本体に開閉自在に
    取り付けられる蓋体と、容器本体に回転自在に支持され
    て化粧皿を収納する回転枠と、蓋体に設けられ、この蓋
    体の閉止状態で回転枠または化粧皿の上端周縁部に圧接
    するパッキン材と、前記回転枠および前記蓋体にそれぞ
    れ設けられて回転枠の回転により係合または離脱される
    係合突起と、前記回転枠と前記容器本体との間に設けら
    れてこの回転枠を一方向に回転付勢する付勢手段と、容
    器本体に形成した開口部に位置して前記回転枠に反対方
    向の回転力を付加するプッシュピースとを備え、このプ
    ッシュピースの操作により回転枠を反対方向に回転して
    前記係合突起の係合を解除し、この状態で蓋体の開動作
    を可能とする気密化粧料容器において、 前記プッシュピースに、中央部分に形成され前記容器本
    体の開口部から外方に突出する操作部と、この操作部の
    一端側を容器本体に回動可能または屈曲可能に取付ける
    支持部と、前記操作部の他端側から屈曲可能に突設され
    て、その先端部が前記回転枠の外周に係止される押圧力
    入力部とを設け、前記操作部に入力される押圧力を前記
    押圧力入力部を介して回転枠に回転力として伝達するこ
    とを特徴とする気密化粧料容器。
JP7188988A 1995-07-25 1995-07-25 気密化粧料容器 Withdrawn JPH0928452A (ja)

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