JPH09266851A - 食品保温容器 - Google Patents

食品保温容器

Info

Publication number
JPH09266851A
JPH09266851A JP7975296A JP7975296A JPH09266851A JP H09266851 A JPH09266851 A JP H09266851A JP 7975296 A JP7975296 A JP 7975296A JP 7975296 A JP7975296 A JP 7975296A JP H09266851 A JPH09266851 A JP H09266851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
temperature
food
sterilizing
sterilization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7975296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3052832B2 (ja
Inventor
Kenji Ogami
健治 大神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP8079752A priority Critical patent/JP3052832B2/ja
Publication of JPH09266851A publication Critical patent/JPH09266851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3052832B2 publication Critical patent/JP3052832B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保温中の食品の保温状態に応じた殺菌を可能
とする。 【解決手段】 食品保温容器内に紫外線又はオゾン等の
殺菌光線、殺菌気体を発生する殺菌手段を設け、該殺菌
手段を設定保温温度への移行を条件として適切に作動さ
せて、殺菌を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器等食
品保温容器の保温構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば一般に電気炊飯器は、炊飯工程が
完了すると、保温工程に移行し、炊飯ヒータから保温ヒ
ータに切替えて内鍋内の御飯を所定の目標温度に保温す
る食品保温容器として機能させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にして保温される御飯等の食品は、保温時間の経過に伴
って腐敗が生じる問題がある。
【0004】この腐敗は、保温温度が低くなるほど、ま
た保温時間が長くなるほど生じやすくなる。また、それ
とともに保温途中において、蓋が開放されて食品の取り
出しがあったりすると、その時に殺菌が入り、さらに腐
敗を進行させやすくなる問題も有している。
【0005】これらの問題はもちろん上述のような電気
炊飯器の保温工程に限られるものではなく、食品保温容
器一般に共通する問題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以上のよう
な問題を解決することを目的としてなされたものであっ
て、該目的を達成するために、次のような有効な課題解
決手段を備えて構成されている。
【0007】すなわち、先ず本願発明の食品保温容器
は、食品を収容する内鍋と、該内鍋上部の開口を覆う蓋
体と、上記内鍋を加熱保温する保温手段とを備えてなる
食品保温容器において、例えば上記蓋体の裏側に対し
て、上記内鍋と蓋体とによって形成される食品保温空間
内を殺菌する紫外線ランプ、オゾン発生装置等の殺菌手
段を設け、それら各殺菌手段の紫外線発光状態、オゾン
発生状態を例えば食品の保温状態(温度の変化、経過時
間等)に対応して適切に制御して食品の殺菌を行うよう
になっている。
【0008】紫外線ランプの放電により生じる紫外線や
オゾン発生装置の放電により生じるオゾンは、腐敗菌に
対して高い殺菌作用があり、それらの発生タイミングや
発生量を食品の保温温度の変化や保温時間の経過に対応
して適切に伴う腐敗菌の発生レベルに制御すると、仮に
長時間に亘り例えば70〜65℃程度の低温での保温を
行なっても、極めて腐敗度の少ない良質の食品を提供で
きるようになる。
【0009】紫外線ランプによる紫外線は、またオゾン
をも生成させる作用を有し、紫外線自体による殺菌作用
に合わせてオゾンによる殺菌作用をも実現する。上記オ
ゾン発生装置によるオゾンおよび紫外線によるオゾン
は、また脱臭作用をも有し、御飯の臭いを吸収する。
【0010】そして、上記保温温度の変化や保温時間の
経過に応じた紫外線の発光タイミングや発光量、オゾン
の発生タイミングや発生量等の適切な制御は、例えば同
紫外線ランプやオゾン発生装置等の殺菌手段を、一定の
周期で間欠的に駆動制御することによっても有効に実現
することができるが、より好ましくは、例えば食品の保
温温度の変化に応じて同保温温度が低い時は保温温度が
高い時に比べて短かい周期又は高い出力で間欠に、又同
保温時間の経過に応じて同保温時間が長い時は保温時間
が短かい時に比べて短かい周期又は高い出力で間欠に各
々駆動制御するようにすると、食品の実際の腐敗度に応
じた一層適切な殺菌制御を実現することができるように
なる。
【0011】また、その場合において、さらに例えば上
記紫外線ランプ、オゾン発生装置等の殺菌手段を設けた
蓋体の開閉状態を検出する蓋体開閉検出手段を設け、蓋
体が開放された時には上記殺菌手段の駆動を停止し、当
該蓋体が閉成された時に駆動するようにすると、蓋体開
放時のユーザへの安全性を確保できるとともに不必要な
電力の消費をも防止することが可能となる一方、その
後、上記蓋体が閉じられた時に開始される上記殺菌手段
の駆動出力を、定常時の駆動出力よりも高い出力に設定
するようにすると、開放によって食品中に侵入した殺菌
を早期に死滅させることができるので、より腐敗を生じ
にくくすることが可能となる。
【0012】これらの構成を例えば電気炊飯器の保温工
程に採用し、腐敗発生の可能性のある所定温度に低下し
た時点から上述のような殺菌制御を行うようにすると、
可能な限り低温での食品の保温が可能となり、例えば保
温中の御飯の乾燥やかつぺんの発生をも防止できるの
で、長時間に亘って良好な保温性能が実現される。
【0013】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の食品保温容器に
よれば、長時間に亘って腐敗を生じさせることなく、し
かも食品の本来の性状を変質させない高性能の保温性能
を有した高品質の食品保温容器を提供することができる
ようになる。
【0014】
【実施の形態】
(実施の形態1)以下、添付の図面を参照して、先ず本願
発明の実施の形態1に係る食品保温容器の構成および作
用を説明する。
【0015】先ず図1には、同食品保温容器の一種であ
る電気炊飯器の本体部分の構造が示されている。
【0016】本実施の形態の電気炊飯器は、例えばヒー
タ加熱式のものにより形成され、かつ炊飯と保温とを兼
用するものとされている。そして、該電気炊飯器は内部
に内鍋(飯器)3をセットし得るように構成された有底筒
状の外ケース1と、該外ケース1の上部を覆蓋する蓋ユ
ニット2とからなる炊飯器本体を備えている。
【0017】上記外ケース1は、合成樹脂からなる有底
筒状のカバー部材4と、該カバー部材4の上端部に結合
された合成樹脂製の肩部材5とによって構成されてお
り、その内部には、断熱材8を介して上記内鍋3を取り
出し可能にセットするための有底筒状の内ケース(保護
枠)6が設けられている。
【0018】上記内ケース6は、有底筒状の薄金属板よ
りなり、前記肩部材5に対してその上端が係合されてい
る。そして、該内ケース6の側壁部6aには保温ヒータ
SHが、また底壁部6bの中央部には、前記内鍋3の底
面中央部に対して後述するようにそのセンサー部7aが
接触するセンタセンサ7が設けられている。
【0019】該センタセンサ7には、前記内鍋3の温
度、すなわち御飯の温度を検知する温度検知センサとし
てのサーミスタTm、並びに内鍋3がセットされている
か否かを検知する内鍋セットセンサとしての内鍋検知セ
ンサ71などを収納したセンサー部7aが昇降可能に設
けられている。
【0020】前記内ケースの底壁部6bの上面側には、
前記センタセンサ7のセンサー部7aを包囲するよう
に、炊飯加熱手段である炊飯ヒータMHを備えたヒータ
プレート9が設置されている。該ヒータプレート9は上
記内ケース6内にセットされた内鍋3の底面に対応して
密着され、内鍋3の底部3aおよびその外周囲を伝熱性
良く加熱するようにしている。
【0021】一方前記蓋ユニット2は、その外周面を構
成する合成樹脂製の外カバー10と、該外カバー10の
内周面における外周環状枠部を構成する合成樹脂製の内
カバー(ポリカバー)11と、該内カバー11における
半径方向内側の開口部を断面くの字状のポリカバーパッ
キン12を介して着脱可能に覆蓋する放熱板13とによ
って図示のような内蓋のない中空構造に形成されてい
る。そして、上記放熱板13の中央部には、断熱性のパ
ッキン22および透明なシールカバー21を介して殺菌
ランプ21aが取付けられており、保温中の御飯の殺菌
を行うようになっている。該殺菌ランプ21aは、例え
ば波長2600Å付近の紫外線を発生する紫外線ランプ
よりなり、そのシールカバー21の周囲には当該紫外線
を反射する反射板23が設けられている。また、符号1
6は蒸気逃がし通路、20は該蒸気逃がし通路16に嵌
合された蒸気放出パイプ、FHはツユ飛ばし用の放熱板
加熱手段としての蓋ヒータである。上記蓋ヒータFHは
上記放熱板13の上面側に対して、放熱カバーによりカ
バーして密接に固定することによって伝熱性良く取付け
られている。
【0022】このように構成された蓋ユニット2は、上
記肩部材5の後端側に対してヒンジ機構14を介して上
下方向に回動自在に取り付けられており、その開放端
(前端)側には、さらに上記外ケース1側肩部材5に設
けられた殺菌ランプON,OFF用のリードスイッチ1
9を蓋ユニット2の開閉操作に対応して開閉するマグネ
ット17、当該蓋ユニット2の所定位置に対して係合し
て当該蓋ユニット2の閉塞状態を維持するロック機構1
5などがが設けられている。リードスイッチ18および
マグネット17は、後述する殺菌制御装置としての殺菌
ランプ点灯回路(図3)の電源開閉手段および蓋ユニッ
ト2の開閉検出手段を形成している。
【0023】さらに、上記炊飯器本体前面側の内ケース
6と外ケース1との間には、炊飯ヒータMH、蓋ヒータ
FH、保温ヒータSH等への通電量制御、殺菌ランプ2
1aの点灯制御を行うためのマイクロコンピュータより
なる制御ユニット(以下、マイコン制御ユニットとい
う)を具備した制御基盤29が収容されている。また、
前記肩部材5における前面側は、斜めに下降せしめられ
て図示のように幅広の操作パネル30が設けられてい
る。この操作パネル30部分には、炊飯に必要な各種の
スイッチ(メニュー、保温、スタート、炊き分け、タイ
マーなど)と、それらの各スイッチによって選択された
炊飯メニュー、スイッチの操作状態、スイッチの操作設
定レベル等を表示して使用者に視認せしめるための表示
部とが設けられている(図示省略)。
【0024】次に、図2に示す電気回路図に基づいて上
記電気炊飯器における電気的な制御回路部の全体的な構
成を説明する。なお、図2では図1に示された各部に対
応する部分には同一の参照符号を付して示している。
【0025】先ず商用交流電源29からの電力は、内鍋
3の異常加熱を検知して溶断する温度ヒューズ30を介
して炊飯ヒータMH、保温ヒータSHおよび蓋ヒータF
Hに各々供給されるとともに、降圧トランス35で降圧
され、かつ整流器36で整流されてマイコン制御ユニッ
ト25に対してその電源電力として供給される。尚、マ
イコン制御ユニット25の構成および作用については後
述する。
【0026】上記炊飯ヒータMHと保温ヒータSH並び
に蓋ヒータFHは、相互に並列に接続されている。ま
た、炊飯ヒータMHに直列にリレー31の常開接点31
aが接続されている。このリレー31のリレーコイル3
1bは、上記マイコン制御ユニット25からの指令によ
りON/OFF制御されるスイッチングトランジスタ3
7により励磁/消磁状態が各々制御されるようになって
いる。なお符号32は上記リレーコイル31bを消磁し
た際に生じる逆起電力を吸収するためのダイオードであ
る。
【0027】上記保温ヒータSHと商用交流電源29と
の間および蓋ヒータFHと商用交流電源29との間に
は、それぞれトライアック33,34が接続されてい
る。これらのトライアック33,34のゲートには、マ
イコン制御ユニット25からの指令によりON/OFF
制御されるスイッチングトランジスタ38,39からの
ゲート制御信号が与えられる上記マイコン制御ユニット
25は、基準周波数発生回路(OSC)40からのクロッ
ク信号にづいて動作し、所定のプログラムに従って上記
各スイッチングトランジスタ37,38,39の制御を行
い、これにより上記炊飯ヒータMH、保温ヒータSHお
よび蓋ヒータFHへの給電を所定の炊飯・保温特性に従
って制御する。この給電制御は、上記センタセンサ7に
設けられているセンサ部7aのサーミスタTmからの出
力信号に基づいて行われる。符号71は内鍋3がセット
されているか否かを検知するための内鍋検知センサであ
る。
【0028】また、一方炊飯工程が終了して保温工程に
入った時は、上記所定の保温特性に基く保温ヒータSH
の所定の給電制御とともに、その時の御飯の温度(内鍋
温度)をパラメータとして殺菌制御装置として機能する
図3の殺菌ランプ点灯回路61を作動させて後述のよう
な殺菌ランプ21aの所定周期、所定出力でのON,O
FFによる殺菌制御を行う。
【0029】さらに、また上記マイコン制御ユニット2
5には、上記操作パネル30部の各種スイッチ41〜4
5、液晶表示部53、炊飯完了を報知する報知ブザー7
3などが接続されている。なお、上記マイコン制御ユニ
ット25は特許請求の範囲中の殺菌手段の間欠駆動制御
手段を構成するものである。
【0030】ところで、上記殺菌制御装置としての殺菌
ランプ点灯回路61は、例えば図3のように構成されて
いる。
【0031】該点灯回路は、図2から図3にかけて示す
ように、上記図2の商用交流電源29の電源フューズ3
0を介した回路部に、さらに上述のリードスイッチ19
を介して降圧トランス62を接続することによって電源
回路を構成している。
【0032】そして、該電源回路の降圧トランス62の
2次側に、ダイオードブリッジ63、平滑コンデンサ6
4を介して上述した殺菌ランプ21a点灯用の発振回路
65、昇圧回路66が接続されている。
【0033】上記発振回路65には、上記マイコン制御
ユニット25によって制御される発振周期設定手段69
の設定周期で発振動作を行ない、その出力(図5参照)
を上記昇圧回路66を介して上記殺菌ランプ21aの放
電電極に供給して同ランプ21aを点滅させるようにな
っている。
【0034】該殺菌ランプ21aの点灯は、上記マイコ
ン制御ユニット25から上記発振回路65に作動制御信
号(H信号)が供給された時に開始される。該作動制御
信号は、例えば図5に示されるように、炊飯工程が終了
して保温工程に入り、上記サーミスタTmにより検知さ
れる内鍋3の温度が設定温度以下になった時に出力され
る。そして、それによって保温状態における御飯の殺菌
制御が実行される。もちろん、その他にも例えば保温工
程に入り、保温ランプの点灯に同期して点灯制御を開始
させる構成も採用される。
【0035】次に、図4のフローチャートは、上記マイ
コン制御ユニット25によってなされる本願発明の実施
の形態1に係る殺菌制御の内容を示している。
【0036】すなわち、先ず上記のように保温工程に入
ると、ステップS1で保温ランプを点灯させて保温状態
であることを表示する。次に、ステップS2で保温スイ
ッチがONであることを確認し、OFFされた時は保温
ランプをOFFにして保温制御を終える。
【0037】そして、ステップS3で上記内鍋3の温度
が殺菌ランプ点灯制御開始温度72℃以下まで低下した
か否かを判定する。
【0038】その結果、NOと判定された内鍋温度が同
温度72℃まで低下していない時にはステップS4で上
記保温ヒータSHをOFFに維持して内鍋温度の低下を
促進する一方、ステップS5で上記蓋ヒータFHをデュ
ーティー比7/14(14秒分の7秒)でONにして保
温温度への低下に伴って上記蓋ユニット2の放熱板13
裏面に生じるツユ(凝縮液滴)を蒸発させる。
【0039】他方、YESと判定された上記内鍋3の温
度が上記殺菌ランプ点灯制御開始温度72℃以下に低下
している場合には、図5に示すように殺菌ランプ21a
をTB秒間ONにし、さらにステップS6で上記内鍋3の
温度が目標とする保温温度65℃以下まで低下している
か否かを判定する。その結果、NOの内鍋3の温度が未
だ72℃〜66℃の範囲の時は、ステップS7で保温ヒ
ータをそのままOFFに、またステップS8で蓋ヒータ
を上記ステップS4の時と同様に7/14のデューティ
ー比でONにした後、ステップS11の殺菌ランプON時
間設定タイマーTBの経過判定に進む。そして、その結
果がNOの時は、ステップS12で上記殺菌ランプ21a
のOFF時間設定タイマーTAをリセットした上でステ
ップS13に進み、同殺菌ランプ21aをTB秒ONに
し、ステップS1にリターンする。これにより、殺菌ラ
ンプ21aがTB間ONになって御飯の殺菌・脱臭が行
われる。
【0040】他方、YESの時は、ステップS14で上記
殺菌ランプ21aをOFFにする。そして、さらにステ
ップS15に進んで、上記殺菌ランプ21aのOFF時間
設定タイマーTAの経過を判定し、NOの時はステップ
1にリターンしてOFF状態を維持する一方、YES
の時はステップS16で上記殺菌ランプ21aのON時間
設定タイマーTBをリセットした後、ステップS1にリタ
ーンする。
【0041】一方、上記ステップS6の判定でYESと
判定された内鍋3の温度が目標保温温度65℃以下に低
下している時は、ステップS9に進んで保温ヒータSH
をONにして該目標保温温度65℃の維持を図るととも
にステップS10で蓋ヒータFHを上記よりも若干高めの
デューティー比9/14(14秒分の9秒)でONにし
て放熱板13を加熱することによりツユを飛ばす。
【0042】そして、さらに上述のステップS11に進ん
で、上記殺菌ランプ21aの殺菌ランプON時間設定タ
イマーTBの経過を判定し、NOになると、ステップS
12で殺菌ランプOFF時間設定タイマーTAをリセット
した後、新に殺菌ランプON時間設定タイマーTBの動
作を開始させてステップS13で殺菌ランプ21aを点灯
させた後、ステップS1にリターンする。
【0043】他方、上記ステップS11の判定で、上記殺
菌ランプ21aのON時間TBが経過してYESと判定
されると、ステップS14で殺菌ランプ21aをOFFに
してステップS15に進む。
【0044】ステップS15では、上記殺菌ランプ21a
がOFFされた後のOFF時間設定タイマーTAの設定
OFF時間TAの経過を判定し、同時間TAが経過してい
ないNOの時には、ステップS1にリターンして同殺菌
ランプ21aのOFF状態を維持する一方、YESの時
は殺菌ランプ21aのON時間設定タイマーTBをリセ
ットしてステップS1にリターンする。
【0045】以上のように、本実施の形態の保温制御で
は、炊飯工程が終了して保温工程に入ると、殺菌ランプ
点灯制御開始温度(72℃)への移行を条件として図5
に示すように一定時間TA間隔での殺菌ランプ21aの
ON,OFF(点滅制御)、すなわち間欠駆動制御が実
行され、紫外線による御飯の殺菌・脱臭がなされる。し
たがって、例えば70℃〜65℃程度の低温での長時間
の保温を行なっても御飯が腐敗しにくくなり、長い間良
質の御飯を提供することができる。
【0046】(実施の形態2)次に図6〜図8は、上述
の実施の形態1と同様に電気炊飯器に適用した本願発明
の実施の形態2に係る食品保温容器の保温時における殺
菌制御装置の構成と作用を示している。
【0047】該装置では、上記実施の形態1の殺菌制御
装置部の構成が殺菌ランプ21aを保温時間中常に一定
の点灯周期Tで点灯させる構成であったのに対して、例
えば図8のタイムチャートに示すように保温工程への移
行後、御飯温度の低下段階(85℃〜76℃、75℃〜
71℃、70℃〜66℃、65℃以下)にしたがって殺
菌ランプ21aの点灯周期を短かく(T1〜T2〜T3
4)するようにして、温度の低下による御飯の腐敗の
進行レベルに応じて殺菌ランプ21a殺菌機能を高くす
るようにしたことを特徴とするものである。
【0048】そのために、本実施の形態の殺菌ランプ2
1aの点灯制御回路では、例えば図6に示すように、殺
菌ランプ21a点灯駆動用の発振回路65が発振周期可
変手段70を介してマイコン制御ユニット25の制御信
号出力端子に接続されている。その他の構成は、全て前
述した図3のものと同様である。
【0049】そして、図7のフローチャートおよび図8
のタイムチャートが該実施の形態2の殺菌制御装置にお
ける保温および殺菌制御の内容を示している。
【0050】すなわち、図8に示すように炊飯工程が終
了して保温工程に入ると、先ず図7のステップS1で保
温ランプを点灯させて保温状態であることを表示する。
【0051】そして、続くステップS2で上記内鍋3の
温度が第1の設定基準温度85℃以下にしたか否かを判
定し、NOの時はステップS3で保温ヒータをOFF
に、またステップS4で蓋ヒータを2/14のデューテ
ィー比でONにして内鍋3の温度を低下させる。そし
て、YESの第1の設定基準温度85℃以下になった時
点で、最も長い第1の点灯周期T1での殺菌ランプ21
aの点灯制御を開始し、その後、さらにステップS5
上記内鍋3の温度が点灯周期可変のための第2の設定基
準温度75℃以下まで低下したか否かを判定する。
【0052】その結果、NOと判定された上記内鍋3の
温度が第2の設定基準温度75℃以下まで低下していな
い85℃〜76℃の範囲内にある時にはステップS6
上記保温ヒータSHをOFFにして上記内鍋温度の低下
を促進する一方、ステップS7で上記蓋ヒータFHをデ
ューティー比5/14(14秒分の5秒)でONにして
上記放熱板13を加熱し、同第2の設定基準温度75℃
への低下に伴って上記蓋ユニット2の放熱板13裏面に
生じるツユ(凝縮液滴)を蒸発させ、御飯の白ボケを防
止する。その後、ステップS8に進んで、上記殺菌ラン
プ21aの最も長い第1の点灯周期T1秒(図8参照)
の経過を判定し、YESの時はステップS9で殺菌ラン
プ21aをt1秒間ONにする。そして、ステップS24
で保温スイッチのOFFが判定されない限り、再び上記
ステップS5にリターンして殺菌ランプ21aの間欠的
な点灯制御を継続する。一方、NOの時は殺菌ランプ2
1aをONにすることなく、ステップS5にリターンす
る。
【0053】他方、上記内鍋3の温度が上記第2の設定
基準温度75℃以下に低下すると(ステップS5でYE
S)、さらにステップS10で上記内鍋3の温度が点灯周
期を1ランク短かくするための第3の設定基準温度70
℃以下に低下したか否かを判定する。その結果、NOの
時は続くステップS11で上記保温ヒータSHをデューテ
ィー比2/14(14秒分の2秒)の小出力でONにし
て御飯温度の低下度合いを小さくした後、ステップS12
で蓋ヒータFHをデューティー比6/14(14秒分の
6秒)でONにして放熱板13を加熱することによりツ
ユを飛ばす。その後、今度はステップS13で上記殺菌ラ
ンプ21aの2番目に長い第2の点灯周期T2秒(図8
参照)の経過を判定し、YESの時はステップS14で殺
菌ランプ21aをt1秒間ONにする。そして、その
後、上記同様ステップS24に進んで保温スイッチのOF
F判定を行ない、NOの時はステップS5〜S10にリタ
ーンして上記第2の点灯周期T2での間欠的な点灯制御
を実行する一方、YESの時は当該保温および殺菌制御
を終える。
【0054】他方、上記ステップS10に進んで、YES
(70℃以下)と判定された時は、さらにステップS15
の方に進んで、上記内鍋3の温度が目標保温温度であ
り、かつ点灯周期を3ランク短かくするための第4の設
定基準温度65℃以下まで低下したか否かを判定する。
【0055】その結果、NOと判定された上記内鍋3の
温度が第4の設定基準温度65℃以下まで低下していな
い70℃〜66℃の時にはステップS16で上記保温ヒー
タSHをデューティー比3/14(14秒分の3秒)の
小出力でONにして上記第4の設定基準温度65℃への
低下を促進する一方、ステップS17で上記蓋ヒータFH
をデューティー比7/14(14秒分の7秒)でONに
して上記放熱板13を加熱し、同第4の設定基準温度6
5℃への低下に伴って上記蓋ユニット2の放熱板13裏
面に生じるツユ(凝縮液滴)を蒸発させ、御飯の白ボケ
を防止する。その後、ステップS18に進んで、上記殺菌
ランプ21aの3番目に長い第3の点灯周期T3秒(図
8参照)の経過を判定し、YESの時はステップS19
殺菌ランプ21aをt1秒間ONにする。そして、ステ
ップS24で保温スイッチのOFFが判定されない限り、
再び上記ステップS5〜S10〜S15にリターンして第3
の点灯周期T3での殺菌ランプ21aの間欠的な点灯制
御を継続する。一方、NOの時は殺菌ランプ21aをO
Nにすることなく、ステップS5〜S10〜S15にリター
ンする。
【0056】他方、上記内鍋3の温度が上記第4の設定
基準温度65℃以下に低下すると(ステップS15でYE
S)、ステップS20で上記保温ヒータSHをデューティ
ー比7/14(14秒分の7秒)の出力でONにして御
飯温度の65℃への維持を図るとともにステップS21
蓋ヒータFHをデューティー比14/14(14秒分の
14秒)でONにして放熱板13を十分に加熱すること
によりツユを飛ばす。その後、ステップS22で上記殺菌
ランプ21aの最も短かい点灯周期T4秒(図8参照)
の経過を判定し、YESの時はステップS23で殺菌ラン
プ21aをt1秒間ONにする。そして、その後、上記
同様ステップS26に進んで保温スイッチのOFF判定を
行ない、NOの時はステップS5〜S10〜S15にリター
ンして第4の点灯周期T4での間欠的な点灯制御を実行
する一方、YESの時は当該保温および殺菌制御を終え
る。
【0057】この結果、以後は目標設定保温温度65℃
を中心とする保温状態下において、第4の点灯周期T4
での間欠的な殺菌ランプ21aの点灯制御が行われ、適
切な御飯の殺菌・脱臭制御が継続されて有効な御飯の保
温が行われる。
【0058】以上のように、本実施の形態の保温制御で
は、炊飯工程が終了して保温工程に入ると、第1の設定
基準温度85℃への移行を条件として図8に示すように
先ず第1の点灯周期T1での殺菌ランプ21aの間欠的
な点灯制御が開始され、その後、第2、第3、第4の設
定基準温度75℃以下、70℃以下、65℃以下と低下
するに従って順次点灯周期を上記T2,T3,T4と短か
くしていって間欠的に点灯制御することにより、紫外線
による御飯の殺菌・脱臭がなされる。したがって、最終
的な65℃程度の低温保温を行なっても保温温度が低く
なるほど殺菌・脱臭機能も向上するので、御飯が腐敗し
にくくなり、長い間良質の御飯を提供することができ
る。
【0059】(実施の形態3)次に図9〜図11は、上
述の実施の形態1,2と同様に電気炊飯器に適用した本
願発明の実施の形態3に係る食品保温容器の保温時にお
ける殺菌制御装置の構成と作用を示している。
【0060】該装置では、上記実施の形態2の殺菌制御
装置部の構成が例えば図8のタイムチャートに示すよう
に保温工程への移行後、御飯温度の低下段階(85℃〜
76℃、75℃〜71℃、70℃〜66℃、65℃以
下)にしたがって殺菌ランプ21aの点灯周期を短かく
(T1〜T2〜T3〜T4)するようにして、温度の低下に
よる御飯の腐敗の進行レベルに応じて殺菌ランプ21a
殺菌機能を高くするようにしたものであったのに対し、
図11のタイムチャートに示すように、同様の御飯温度
の低下段階に対応して殺菌ランプ21aの発光出力(ワ
ット数)そのものを大きくすることによって同様の作用
を得るようにしたことを特徴とするものである。
【0061】そのために、本実施の形態の殺菌ランプ2
1aの点灯制御回路では、例えば図9に示すように、上
記殺菌ランプ21a点灯駆動用の発振回路65が発振出
力可変手段72を介してマイコン制御ユニット25の制
御信号出力端子に接続されている。その他の構成は、全
て前述した図3、図6のものと同様である。
【0062】そして、図10のフローチャートおよび図
11のタイムチャートが該実施の形態3の殺菌制御装置
における保温および殺菌制御の内容を示している。
【0063】すなわち、図11のタイムチャートに示す
ように炊飯工程が終了して保温工程に入ると、先ず図1
0のフローチャートのステップS1で保温ランプを点灯
させて保温状態であることを表示する。
【0064】そして、続くステップS2で上記内鍋3の
温度が第1の設定基準温度85℃以下に低下したか否か
を判定し、NOの時はステップS3で保温ヒータをOF
Fに、またステップS4で蓋ヒータを2/14のデュー
ティー比でONにして液滴を蒸発させながら内鍋3の温
度を低下させる。そして、YESの内鍋3の温度が点灯
制御開始温度である第1の設定基準温度85℃以下にな
ると、最も低い第1の点灯出力W1で殺菌ランプ21a
の点灯制御を開始する。その後、さらに、ステップS5
で上記内鍋3の温度が出力可変のための第2の設定基準
温度75℃以下まで低下したか否かを判定する。
【0065】その結果、NOと判定された上記内鍋3の
温度が第2の設定基準温度75℃以下まで低下していな
い85℃〜76℃の時にはステップS6で上記保温ヒー
タSHをOFFにして上記内鍋温度の低下を促進する一
方、ステップS7で上記蓋ヒータFHをデューティー比
5/14(14秒分の5秒)でONにして上記放熱板1
3を加熱し、同第2の設定基準温度75℃への低下に伴
って上記蓋ユニット2の放熱板13裏面に生じるツユ
(凝縮液滴)を蒸発させ、御飯の白ボケを防止する。そ
の後、ステップS8に進んで、上記殺菌ランプ21aの
点灯周期T秒(一定・・・図11参照)の経過を判定
し、YESの時はステップS9で殺菌ランプ21aを最
も低い第1の点灯出力(ワット数)W1でt1秒間ONに
する。そして、ステップS24で保温スイッチのOFFが
判定されない限り、再び上記ステップS5にリターンし
て殺菌ランプ21aの間欠的な点灯制御を継続する。一
方、NOの時は殺菌ランプ21aをONにすることな
く、ステップS5にリターンする。
【0066】他方、上記内鍋3の温度が上記第2の設定
基準温度75℃以下に低下すると(ステップS5でYE
S)、さらにステップS10で上記内鍋3の温度が点灯出
力を2ランクアップするための第3の設定基準温度70
℃以下に低下したか否かを判定する。その結果、NOの
75℃〜71℃の時は続くステップS11で上記保温ヒー
タSHをデューティー比2/14(14秒分の2秒)の
小出力でONにして御飯温度の低下度合を小さくした
後、ステップS12で蓋ヒータFHをデューティー比6/
14(14秒分の6秒)でONにして放熱板13を加熱
することによりツユを飛ばす。その後、今度はステップ
13で上記殺菌ランプ21aの点灯周期T秒(図11参
照)の経過を判定し、YESの時はステップS14で殺菌
ランプ21aを2番目に低い第2の点灯出力W2でt1
間ONにする。そして、その後、上記同様ステップS24
に進んで保温スイッチのOFF判定を行ない、NOの時
はステップS5にリターンして上記第2の点灯出力W2
の間欠的な点灯制御を継続する一方、YESの時は当該
保温および殺菌制御を終える。
【0067】他方、上記ステップS10に進んで、YES
(70℃以下)と判定された時は、さらにステップS15
の方に進んで、上記内鍋3の温度が目標保温温度であ
り、かつ点灯出力を3ランクアップするための第4の設
定基準温度65℃以下まで低下したか否かを判定する。
【0068】その結果、NOと判定された上記内鍋3の
温度が少なくとも第4の設定基準温度65℃以下まで低
下していない70℃〜66℃の時にはステップS16で上
記保温ヒータSHをデューティー比3/14(14秒分
の3秒)の小出力でONにして上記第4の設定基準温度
65℃への低下を促進する一方、ステップS17で上記蓋
ヒータFHをデューティー比7/14(14秒分の7
秒)でONにして上記放熱板13を加熱し、同第4の設
定基準温度65℃への低下に伴って上記蓋ユニット2の
放熱板13裏面に生じるツユ(凝縮液滴)を蒸発させ、
御飯の白ボケを防止する。その後、ステップS18に進ん
で、上記殺菌ランプ21aの点灯周期T秒(図8参照)
の経過を判定し、YESの時はステップS19で殺菌ラン
プ21aを第2の点灯出力W2よりも1ランク高い第3
の点灯出力W3でt1秒間ONにする。そして、ステップ
24で保温スイッチのOFFが判定されない限り、再び
上記ステップS5〜S10〜S15にリターンして上記第3
の点灯出力W3での殺菌ランプ21aの間欠的な点灯制
御を継続する。一方、NOの時は殺菌ランプ21aをO
Nにすることなく、ステップS5〜S10〜S15にリター
ンする。
【0069】他方、上記内鍋3の温度が上記第4の設定
基準温度65℃以下に低下すると(ステップS15でYE
S)、ステップS20で上記保温ヒータSHをデューティ
ー比7/14(14秒分の7秒)の出力でONにして御
飯温度の65℃への維持を図るとともにステップS21
蓋ヒータFHをデューティー比14/14(14秒分の
14秒)でONにして放熱板13を十分に加熱すること
によりツユを飛ばす。その後、ステップS22で上記殺菌
ランプ21aの点灯周期T秒(図11参照)の経過を判
定し、YESの時はステップS23で殺菌ランプ21aを
最も高い第4の点灯出力W4でt1秒間ONにする。そし
て、その後、上記同様ステップS24に進んで保温スイッ
チのOFF判定を行ない、NOの時はステップS5〜S
10〜S15にリターンして上記第4の点灯出力W4での間
欠的な点灯制御を継続する一方、YESの時は当該保温
および殺菌制御を終える。
【0070】この結果、以後は目標設定保温温度65℃
を中心とする低温保温状態下において、最も高い第4の
点灯出力W4での殺菌・脱臭制御が継続されて有効な御
飯の保温が行われる。
【0071】以上のように、本実施の形態の保温制御で
は、炊飯工程が終了して保温工程に入ると、第1の設定
基準温度85℃への移行を条件として図11に示すよう
に、先ず第1の点灯出力W1での殺菌ランプ21aの間
欠的な点灯制御が開始され、その後、第2、第3、第4
の設定基準温度75℃以下、70℃以下、65℃以下と
低下するに従って順次点灯出力をW1,W2,W3,W4
次第に高くしていって間欠的に点灯制御することによ
り、紫外線による御飯の殺菌・脱臭がなされる。したが
って、最終的に65℃程度の低温での保温を行なっても
保温温度が低くなるほど殺菌・脱臭機能も向上するの
で、御飯が腐敗しにくくなり、長い間良質の御飯を提供
することができる。
【0072】(実施の形態4)次に図12および図13
は、上述の実施の形態1,2,3と同様に電気炊飯器に
適用した本願発明の実施の形態4に係る食品保温容器の
保温時における殺菌制御装置の構成と作用を示してい
る。
【0073】該装置では、上記実施の形態3の殺菌制御
装置部の構成と同じく、例えば図13のタイムチャート
に示すように保温工程への移行後、御飯温度の低下段階
(85℃〜76℃、75℃〜71℃、70℃〜66℃、
65℃以下)にしたがって殺菌ランプ21aの点灯出力
を順次高くしてゆくことにより、温度の低下による御飯
の腐敗の進行レベルに応じて殺菌ランプ21aの殺菌機
能を高くするようにしたものであるが、点灯出力のアツ
プを実施の形態3のようなワット数自体の可変ではな
く、発振出力のデューティー比(通電時間)の可変によ
って行うようにしたことを特徴とするものである。
【0074】そのために、本実施の形態の殺菌ランプ2
1aの点灯制御回路では、例えば前記図9の発振出力可
変手段72をデューティー比可変によるものとして構成
し、殺菌ランプ21a点灯駆動用の発振回路65が該構
成の発振出力可変手段を介してマイコン制御ユニット2
5の制御信号出力端子に接続されたものとなる。その他
の構成は、全て前述した図9のものと同様である。
【0075】そして、図12のフローチャートおよび図
13のタイムチャートが該実施の形態4の殺菌制御装置
における保温および殺菌制御の内容を示している。
【0076】すなわち、図13に示すように炊飯工程が
終了して保温工程に入ると、先ず図12のフローチャー
トのステップS1で保温ランプを点灯させて保温状態で
あることを表示する。
【0077】そして、続くステップS2で上記内鍋3の
温度が第1の設定基準温度85℃以下に低下したか否か
を判定し、NOの時はステップS3で保温ヒータをOF
Fに、またステップS4で蓋ヒータを2/14のデュー
ティー比でONにして液滴を蒸発させながら内鍋3の温
度を低下させる。そして、YESの第1の設定基準温度
85℃以下になった時点から点灯周期T、第1の点灯出
力デューティー比t1/Tで殺菌ランプ21aの間欠的
な点灯制御を開始し、その後続くステップS5で上記内
鍋3の温度が上記殺菌ランプ21aの点灯出力1ランク
アップのための第1の設定基準温度75℃以下まで低下
したか否かを判定する。
【0078】その結果、NOと判定された上記内鍋3の
温度が同第2の設定基準温度75℃以下まで低下してい
ない御飯温度が85℃〜76℃の範囲にある時にはステ
ップS6で上記保温ヒータSHをOFFにして上記内鍋
温度の目標保温度への低下を促進する一方、ステップS
7で上記蓋ヒータFHをデューティー比5/14(14
秒分の5秒)でONにして上記放熱板13を加熱し、同
第2の設定基準温度75℃への低下に伴って上記蓋ユニ
ット2の放熱板13裏面に生じるツユ(凝縮液滴)を蒸
発させ、御飯の白ボケを防止する。その後、ステップS
8に進んで、上記殺菌ランプ21aの点灯周期T秒(一
定・・・図13参照)の経過を判定し、YESの時はス
テップS9で殺菌ランプ21aを上記第1の点灯出力デ
ューティー比t1/T秒ONにする。そして、ステップ
24で保温スイッチのOFFが判定されない限り、再び
上記ステップS5にリターンして点灯周期T、第1の点
灯出力デューティー比t1/Tでの殺菌ランプ21aの
間欠的な点灯制御を継続する。一方、NOの時は殺菌ラ
ンプ21aをONにすることなく、ステップS5にリタ
ーンする。
【0079】他方、上記内鍋3の温度が上記第2の設定
基準温度75℃以下に低下すると(ステップS5でYE
S)、さらにステップS10で上記内鍋3の温度が殺菌ラ
ンプ21aの点灯出力を2ランクアツプするための第3
の設定基準温度70℃以下に低下したか否かを判定す
る。その結果、NOの御飯温度が75℃〜71℃の範囲
にある時は続くステップS11で上記保温ヒータSHをデ
ューティー比2/14(14秒分の2秒)の小出力でO
Nにして御飯温度の低下度合いを小さくした後、ステッ
プS12で蓋ヒータFHをデューティー比6/14(14
秒分の6秒)でONにして放熱板13を加熱することに
よりツユを飛ばす。その後、今度はステップS13で上記
殺菌ランプ21aの点灯周期T秒(図13参照)の経過
を判定し、YESの時はステップS14で殺菌ランプ21
aを上記第1の点灯出力デューティー比t1/Tよりも
1ランク高く設定された第2の点灯出力デューティー比
2/T秒でONにする。そして、その後、上記同様ス
テップS24に進んで保温スイッチのOFF判定を行な
い、NOの時はステップS5〜S10にリターンし、点灯
周期T、第2の点灯出力デューティー比t2/Tでの殺
菌ランプ21aの間欠的な点灯制御を継続する一方、Y
ESの時は当該保温および殺菌制御を終える。
【0080】他方、上記ステップS10に進んで、YES
(70℃以下)と判定された時は、さらにステップS15
の方に進んで、上記内鍋3の温度が目標保温温度であ
り、かつ点灯周期を3ランクアツプするための第4の設
定基準温度65℃以下まで低下したか否かを判定する。
【0081】その結果、NOと判定された上記内鍋3の
温度が第4の設定基準温度65℃以下まで低下していな
い御飯温度が70℃〜66℃の範囲にある時にはステッ
プS16で上記保温ヒータSHをデューティー比3/14
(14秒分の3秒)の小出力でONにして上記第4の設
定基準温度65℃への低下を促進する一方、ステップS
17で上記蓋ヒータFHをデューティー比7/14(14
秒分の7秒)でONにして上記放熱板13を加熱し、同
第4の設定基準温度65℃への低下に伴って上記蓋ユニ
ット2の放熱板13裏面に生じるツユ(凝縮液滴)を蒸
発させ、御飯の白ボケを防止する。その後、ステップS
18に進んで、上記殺菌ランプ21aの点灯周期T秒(図
13参照)の経過を判定し、YESの時はステップS16
で殺菌ランプ21aを第3の出力デューティー比t3
T秒でONにする。そして、ステップS24で保温スイッ
チのOFFが判定されない限り、再び上記ステップS5
〜S10〜S15にリターンして点灯周期T、第3の出力デ
ューティー比t3/Tでの殺菌ランプ21aの間欠的な
点灯制御を継続する。一方、NOの時は殺菌ランプ21
aをONにすることなく、ステップS5〜S10〜S15
リターンする。
【0082】他方、上記内鍋3の温度が上記第4の設定
基準温度65℃以下に低下すると(ステップS15でYE
S)、ステップS20で上記保温ヒータSHをデューティ
ー比7/14(14秒分の7秒)の出力でONにして御
飯温度の65℃への維持を図るとともにステップS21
蓋ヒータFHをデューティー比14/14(14秒分の
14秒)でONにして放熱板13を十分に加熱すること
によりツユを飛ばす。その後、ステップS22で上記殺菌
ランプ21aの点灯周期T秒(図13参照)の経過を判
定し、YESの時はステップS23で殺菌ランプ21aを
第4の出力デューティー比t4/T秒でONにする。そ
して、その後、上記同様ステップS24に進んで保温スイ
ッチのOFF判定を行ない、NOの時はステップS5
10〜S15にリターンして点灯周期T、第4の出力デュ
ーティー比t4/Tでの殺菌ランプ21aの間欠的な点
灯制御を継続する一方、YESの時は当該保温および殺
菌制御を終える。
【0083】この結果、以後は目標設定保温温度65℃
を中心とする保温状態下において、点灯周期T、第4の
点灯出力デューティー比t4/Tでの殺菌・脱臭制御が
継続されて有効な御飯の保温が行われる。
【0084】以上のように、本実施の形態の保温制御で
は、炊飯工程が終了して保温工程に入ると、第1の設定
基準温度85℃への移行を条件として図13に示すよう
に先ず第1の点灯出力デューティー比t1/Tでの殺菌
ランプ21aの間欠的な点灯制御が開始され、その後、
点灯出力可変のための第2、第3、第4の設定基準温度
75℃、70℃,65℃と低下するに従って殺菌ランプ
21aの点灯出力が、デューティー比t2/T,t3
T,t4/Tと1ランクづつアツプして点灯制御される
ことにより、紫外線による御飯の殺菌・脱臭がなされ
る。したがって、最終的に65℃程度の低温保温を行な
っても保温温度が低くなるほど殺菌・脱臭機能も向上す
るので、御飯が腐敗しにくくなり、長い間良質の御飯を
提供することができる。
【0085】(実施の形態5)図14および図15は、
上述の実施の形態1,2,3,4と同様に電気炊飯器に
適用した本願発明の実施の形態5に係る食品保温容器の
殺菌制御装置の制御内容および作用を示している。
【0086】本実施の形態では、上述の実施の形態2と
同様の発振周期可変手段を採用し、保温工程に移行した
時点からの経過時間が長くなり、御飯が腐敗しやすくな
るにしたがって、上記殺菌ランプ21aの点灯周期を短
かくすることによって、その紫外線による殺菌機能を高
めるようにしている。
【0087】図14のフローチャートおよび図15のタ
イムチャートは、上記図6のものと同様のマイコン制御
ユニット25によってなされる当該殺菌制御の内容を示
している。
【0088】すなわち、図15に示すように炊飯工程が
終了し、炊飯ヒータをOFFにして保温工程に入ると、
ステップS1で先ず保温ランプを点灯させて保温状態で
あることを表示する。そして、これと同時にステップS
2で保温工程移行後の時間の経過をカウントするタイマ
ーtaをスタートさせる。
【0089】次に、ステップS3で上記内鍋温度が目標
とする設定保温温度70℃以下まで低下したか否かを判
定する。
【0090】その結果、NOと判定された内鍋温度が同
温度70℃まで低下していない時又は一旦低下したが再
び同温度70℃よりも高くなったような時にはステップ
4で上記保温ヒータSHをOFF制御して内鍋温度の
保温温度への低下を促進する一方、ステップS5で上記
蓋ヒータFHをデューティー比7/14(14秒分の7
秒)でONにして放熱板13を加熱し、保温温度への低
下に伴って上記蓋ユニット2の放熱板13裏面に生じる
ツユ(凝縮液滴)を蒸発させる。
【0091】他方、上記内鍋温度が上記設定保温温度7
0℃以下に低下すると、ステップS6で上記保温ヒータ
SHをONにして御飯温度を上昇させることによって設
定保温温度70℃の維持を図るとともにステップS7
上記蓋ヒータFHをデューティー比9/14(14秒分
の9秒)でONにして放熱板13を加熱することにより
放熱板13の裏面に生じるツユを飛ばす。
【0092】そして、さらにステップS8,S9,S10
進んで、上記保温工程に移行した時点からの経過時間t
aをカウントするタイマーtaのカウント値から、その
経過時間ta=6時間未満,6時間〜12時間未満,1
2時間〜18時間未満、18時間以上を順次判定して行
く。そして、それぞれその経過時間の増大に応じてステ
ップS11,S12,S13,S14で順次短かくなるように設
定されている上記殺菌ランプ21aの点灯周期T1
2,T3,T4の経過を判定し、それぞれYESになる
と、先ずステップS15,S18,S21,S24で各々設定す
る点灯周期設定タイマーT1,T2,T3,T4をリセット
した後、新にステップS16,S19,S22,S25でタイマ
ー動作を開始させて再びステップS17,S20,S23,S
26でワット数W(一定)の殺菌ランプ21aのON信号
を出力して上記各経過時間ta=6時間未満、6時間〜
12時間未満、12時間〜18時間未満、18時間以上
に応じて上記殺菌ランプ21aを当該各周期T1,T2
3,T4で、それぞれt1時間(一定)内点灯させる。
【0093】他方、上記各ステップS11,S12,S13
14の判定で上記殺菌ランプ点灯周期T1,T2,T3
4がそれぞれ未経過であると判定されると、殺菌ラン
プ21aをONにすることなくステップS27に進む。
【0094】ステップS27では、上記殺菌ランプ21a
のON又はOFFの如何に拘わらず保温スイッチがOF
F操作されたか否かを判定した上で、保温スイッチがO
FFされていないNOの時には、さらにステップS2
下の動作にリターンして以上の経過時間に応じた点灯周
期での殺菌ランプ21aの間欠的な点灯制御を継続して
紫外線による御飯の殺菌を実行し、腐敗を防止する。
【0095】他方、YESの保温スイッチがOFFにさ
れた時は、以上の保温および殺菌制御を全て終了する。
【0096】この結果、上記最大経過時間18時間がす
ぎると、以後は上記目標設定保温温度70℃を中心とす
る保温状態下において、上記最も短かい第4の点灯周期
4での間欠的な殺菌制御が継続されて有効な御飯の保
温が行われる。
【0097】以上のように、本実施の形態の保温制御で
は、炊飯工程が終了して保温工程に入ると、保温時間カ
ウントタイマーtaがスタートし、その後、設定保温温
度70℃への移行を条件として図15に示すように先ず
第1の点灯周期T1での殺菌ランプ21aの間欠的な点
灯制御が開始され、その後、上記保温工程に入ってから
の経過時間ta=6時間未満、6時間〜12時間未満、
12時間〜18時間未満、18時間以上に従って点灯周
期T1,T2,T3,T4と次第に点灯周期を短かくしてい
って間欠的に点灯制御することにより、紫外線および紫
外線により生成されるオゾンによる御飯の殺菌並びに脱
臭がなされる。したがって、その結果、例えば70℃程
度又はそれ以下の低温での保温を行なっても保温時間が
長くなるほど殺菌機能も向上するので、御飯が腐敗しに
くくなり、長い間良質の御飯を提供することができる。
【0098】(実施の形態6)図16および図17は、
上述の実施の形態1,2,3,4,5と同様に電気炊飯
器に適用した本願発明の実施の形態6に係る食品保温容
器の殺菌制御装置の制御内容および作用を示している。
【0099】本実施の形態では、上記実施の形態3と同
様の発振出力可変手段を採用し、保温工程に移行した時
点からの経過時間が長くなり、御飯が腐敗しやすくなる
にしたがって、上記殺菌ランプ21aの点灯出力(ワッ
ト数)をアツプすることによって、その紫外線による殺
菌機能を高めるようにしている。
【0100】図16のフローチャートおよび図17のタ
イムチャートは、上記図6のものと同様のマイコン制御
ユニット25によってなされる当該殺菌制御の内容を示
している。
【0101】すなわち、図16に示すように炊飯工程が
終了し、炊飯ヒータをOFFにして保温工程に入ると、
ステップS1で先ず保温ランプを点灯させて保温状態で
あることを表示する。そして、それと同時にステップS
2で保温工程移行後の時間の経過をカウントするタイマ
ーtaをスタートさせる。
【0102】次に、ステップS3で上記内鍋温度が目標
とする設定保温温度70℃以下まで低下したか否かを判
定する。
【0103】その結果、NOと判定された内鍋温度が同
温度70℃まで低下していない時又は一旦低下したが再
び同温度70℃よりも高くなったような時にはステップ
4で上記保温ヒータSHをOFF制御して内鍋温度の
保温温度への低下を促進する一方、ステップS5で上記
蓋ヒータFHをデューティー比7/14(14秒分の7
秒)でONにして放熱板13を加熱し、保温温度への低
下に伴って上記蓋ユニット2の放熱板13裏面に生じる
ツユ(凝縮液滴)を蒸発させる。
【0104】他方、上記内鍋温度が上記設定保温温度7
0℃以下に低下すると、ステップS6で上記保温ヒータ
SHをONにして御飯温度を上昇させることによって設
定保温温度の維持を図るとともにステップS7で上記蓋
ヒータFHをデューティー比9/14(14秒分の9
秒)でONにして放熱板13を加熱することにより放熱
板13の裏面に生じるツユを飛ばす。
【0105】そして、さらにステップS8,S9,S10
進んで、上記保温工程に移行した時点からの経過時間t
aをカウントするタイマーtaのカウント値から、その
経過時間ta=6時間未満、6時間〜12時間未満、1
2時間〜18時間未満、18時間以上を順次判定して行
く。そして、それぞれその経過時間に応じてステップS
11,S12,S13,S14で上記殺菌ランプ21aの点灯周
期T(T=一定)の経過を判定し、それぞれYESにな
ると、先ずステップS15,S18,S21,S24で点灯周期
設定タイマーTを一旦リセットした後、新にステップS
16,S19,S22,S25でタイマー動作を開始させて再び
ステップS17,S20,S23,S26で上記経過時間の増大
に応じて順次大きくなるワット数W1,W2,W3,W4
殺菌ランプ21aのON信号を出力して、当該各経過時
間に応じて上記殺菌ランプ21aを当該各出力W1
2,W3,W4で、それぞれt1時間(一定)内点灯させ
る。
【0106】他方、上記各ステップS11,S12,S13
14の各判定で上記殺菌ランプ点灯周期Tがそれぞれ未
経過であると判定されると、殺菌ランプ21aをONに
することなくステップS27に進む。
【0107】ステップS27では、上記殺菌ランプ21a
のON又はOFFの如何に拘わらず保温スイッチがOF
F操作されたか否かを判定した上で、保温スイッチがO
FFされていないNOの時には、さらに以上の経過時間
に応じた点灯出力での殺菌ランプ21aの間欠的な点灯
制御を継続して紫外線による御飯の殺菌を実行し、腐敗
を防止する。
【0108】他方、保温スイッチがOFFにされてYE
Sになると、以上の保温および殺菌制御を全て終了す
る。
【0109】この結果、保温時間が上記最大経過時間1
8時間を超えると、以後は目標設定保温温度70℃を中
心とする保温状態下において、上記最も点灯出力値が大
きい第4の点灯出力W4での間欠的な殺菌制御が継続さ
れて有効な御飯の保温が行われる。
【0110】以上のように、本実施の形態の保温制御で
は、炊飯工程が終了して保温工程に入ると、保温時間カ
ウントタイマーtaがスタートし、その後、設定保温温
度70℃への移行を条件として図17に示すように先ず
第1の点灯出力W1での殺菌ランプ21aの間欠的な点
灯制御が開始され、その後、上記保温工程に入ってから
の経過時間ta=6時間未満、6時間〜12時間未満、
12時間〜18時間未満、18時間以上に従って順次点
灯出力を高くしていって点灯制御することにより、紫外
線および紫外線により生成されるオゾンによる腐敗の進
行度合に応じた御飯の殺菌並びに脱臭がなされる。した
がって、その結果、例えば70℃程度、又はそれ以下の
低温での保温を行なっても保温時間が長くなるほど殺菌
機能も向上するので、御飯が腐敗しにくくなり、長い間
良質の御飯を提供することができる。
【0111】(実施の形態7)次に図18および図19
は、上述の実施の形態1,2,3,4,5,6と同様に
電気炊飯器に適用した本願発明の実施の形態7に係る食
品保温容器の保温時における殺菌制御装置の構成と作用
を示している。
【0112】例えば上記実施の形態1の殺菌制御装置の
構成では、保温中に一旦蓋ユニット2が開かれて御飯が
つがれるなどしても、それには関係なく上記殺菌ランプ
21aを保温時間中は常に一定の点灯周期Tで点灯させ
る構成となっている。しかし、実際には一旦蓋ユニット
2を開けて御飯をつぐと雑菌が侵入しやすくなり、より
腐敗が生じやすい。そこで、本実施の形態では、これに
対して、例えば図19のタイムチャートに示すように保
温工程への移行後、御飯温度の設定保温温度への低下に
したがって上記殺菌ランプ21aを上述の実施の形態1
の場合と同じ一定の点灯周期で間欠的に点灯制御する一
方、一旦蓋ユニット2が開放された後に再び閉じられた
時には、それらを検出して出力をアツプさせて確実に殺
菌するようにして、雑菌の侵入による御飯の腐敗を防止
するようにしたことを特徴とするものである。
【0113】すなわち、図19に示すように炊飯工程が
終了して保温工程に入ると、先ず図18のフローチャー
トのステップS1で保温ランプを点灯させて保温状態で
あることを表示する。
【0114】そして、ステップS2で上記内鍋3の温度
が殺菌ランプ21aの間欠的な点灯制御を行う設定保温
温度70℃以下まで低下したか否かを判定する。
【0115】その結果、NOと判定された上記内鍋3の
温度が設定保温温度70℃以下まで低下していない時又
は一旦低下したが再び同温度70℃よりも高くなったよ
うな時にはステップS3で上記保温ヒータSHをOFF
にして上記内鍋温度の低下を促進する一方、ステップS
4で上記蓋ヒータFHをデューティー比7/14(14
秒分の7秒)でONにして上記放熱板13を加熱し、同
温度70℃への低下に伴って上記蓋ユニット2の放熱板
13裏面に生じるツユ(凝縮液滴)を蒸発させ、御飯の
白ボケを防止する。
【0116】そして、続くステップS7で蓋ユニット2
が開かれたことが判定されない限り、ステップS11に進
んで上述した実施の形態1の場合と同様の一定周期TA
での殺菌ランプ21aの点灯制御を実行する。他方、上
述のリードスイッチ18のOFFにより蓋ユニット2が
開かれたことが検出された時は殺菌ランプ21aを先ず
OFFにし、その後、ステップS9で再び蓋ユニット2
が閉じられたか否かを判定する。
【0117】その結果、YESの時は続くステップS10
で上記殺菌ランプ21aの点灯出力デューティー比を2
倍程度の値Wwaxに設定して殺菌ランプ21aを点灯
させ、十分な殺菌を行う。そして、その上で上記ステッ
プS11の通常の点灯出力デューティー比と点灯周期での
間欠的な殺菌ランプ点灯制御を継続する。
【0118】この結果、該装置の構成では、保温途中で
蓋ユニット2が開けられ、御飯がつがれるようなことが
あっても、それによる腐敗が最小限に抑制される。
【0119】(実施の形態8)図20は、リードスイッ
チ18とマグネット17により形成した上記実施の形態
1の電気炊飯器における殺菌ランプ点灯回路の電源開閉
手段および蓋ユニットの開閉検出手段を、例えばリミッ
トスイッチ29によって形成した本願発明の実施の形態
8に係る食品保温容器の構成を示している。
【0120】該リミットスイッチ29は、外ケース1の
肩部材5の上面側に設置されており、その上端側にはO
N,OFF操作用のプッシュロッド29aが昇降可能に
設けられている。このプッシュロッド29aは、例えば
コイルスプリングにより常時上方に突出して開閉接点部
をOFF作動させるように付勢されている。
【0121】一方、蓋ユニット2の内カバー11の前端
側外周部には、上記リミットスイッチ29のプッシュロ
ッド29aに対応して図示のように蓋ユニット2が閉め
られた時に当該プッシュロッド29aをON状態に押圧
する作動片11aが一体成形されている。
【0122】したがって、上記リミットスイッチ29
は、蓋ユニット2が閉じられている時はONになる一
方、蓋ユニット2が上方に開放されると、OFFになる
ので、その開閉接点部を図2のリードスイッチ15の代
りに挿入して置けば、前述のリードスイッチ15と全く
同様に蓋ユニット2の開閉に応じて殺菌ランプ点灯回路
の電源回路を開閉し、またそのON,OFF状態から蓋
ユニット2の開閉状態を検出することができる。
【0123】(実施の形態9)図21は、本願発明の実
施の形態9に係る食品保温容器である電気炊飯器の構成
を示している。
【0124】該電気炊飯器では殺菌手段として上述した
殺菌ランプ21aに代えてオゾン発生装置を設けて構成
されている。
【0125】このオゾン発生装置は、放電回路を内蔵し
た筺体50の先端に一対の放電電極51,52を設けて
構成されており、フランジ状のパッキン53を介して上
述の実施の形態1の場合と同様に蓋ユニット2裏側の放
熱板13の中央部に取付けられている。
【0126】オゾン(O3)は、上述の紫外線以上の高
い殺菌力を有している。従って、上記放電電極51,5
2で適量のオゾンを発生させるような放電を行わせる
と、上記殺菌ランプ21aと全く同様の殺菌機能を発揮
させることができる。特に、上記殺菌ランプ21aの場
合、飯量が多いと、底部まで紫外線が届かない難点があ
るが、オゾンの場合は浸透性が高いので、このような場
合にも底部まで有効な殺菌作用を働かせることができ
る。
【0127】そして、上記放電周期や放電レベルは、上
述の実施の形態1〜7の各々と全く同様の制御シーケン
スを用いて制御することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る電気炊飯器本体
部の断面図である。
【図2】同電気炊飯器の全体的なシステム回路図であ
る。
【図3】同電気炊飯器の殺菌制御装置部の制御回路図で
ある。
【図4】同電気炊飯器の殺菌制御装置の殺菌制御内容を
示すフローチャートである。
【図5】同図4の殺菌制御に対応したタイムチャートで
ある。
【図6】本願発明の実施の形態2に係る電気炊飯器の殺
菌制御装置部の制御回路図である。
【図7】同電気炊飯器の殺菌制御装置の殺菌制御内容を
示すフローチャートである。
【図8】同図7の殺菌制御に対応したタイムチャートで
ある。
【図9】本願発明の実施の形態3に係る電気炊飯器の殺
菌制御装置部の制御回路図である。
【図10】同電気炊飯器の殺菌制御装置の殺菌制御内容
を示すフローチャートである。
【図11】同図10の殺菌制御に対応したタイムチャー
トである。
【図12】本願発明の実施の形態4に係る電気炊飯器の
殺菌制御装置の殺菌制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図13】同図12の殺菌制御に対応したタイムチャー
トである。
【図14】本願発明の実施の形態5に係る電気炊飯器の
殺菌制御装置の殺菌制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図15】同図14の殺菌制御に対応したタイムチャー
トである。
【図16】本願発明の実施の形態5に係る電気炊飯器の
殺菌制御装置の殺菌制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図17】同図16の殺菌制御に対応したタイムチャー
トである。
【図18】本願発明の実施の形態7に係る電気炊飯器の
殺菌制御装置の殺菌制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図19】同図18の殺菌制御に対応したタイムチャー
トである。
【図20】本願発明の実施の形態8に係る電気炊飯器本
体要部の拡大断面図である。
【図21】本願発明の実施の形態9に係る電気炊飯器本
体の断面図である。
【符号の説明】
17はマグネット、18はリードスイッチ、21aは殺
菌ランプ、25はマイコン制御ユニット、61は殺菌ラ
ンプ点灯回路、65は発振回路、69は発振周期設定手
段、70は発振周期可変手段、72は発振出力可変手段
である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を収容する内鍋と、該内鍋の開口を
    覆う蓋体と、上記内鍋を加熱保温する保温手段とを備え
    てなる食品保温容器において、上記内鍋と蓋体とによっ
    て形成される保温空間内を殺菌する殺菌手段を設けたこ
    とを特徴とする食品保温容器。
  2. 【請求項2】 殺菌手段は、蓋体の裏側に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の食品保温容器。
  3. 【請求項3】 殺菌手段が、放電によって紫外線を発光
    する殺菌ランプよりなることを特徴とする請求項1又は
    2記載の食品保温容器。
  4. 【請求項4】 殺菌手段が、放電によってオゾンを発生
    するオゾン発生装置よりなることを特徴とする請求項1
    又は2記載の食品保温容器。
  5. 【請求項5】 殺菌手段を、一定の周期で間欠駆動する
    間欠駆動制御手段を設けたことを特徴とする請求項1,
    2,3又は4記載の食品保温容器。
  6. 【請求項6】 殺菌手段を、保温温度の変化に応じ、保
    温温度が低い時は保温温度が高い時に比べて短かい周期
    で間欠駆動する間欠駆動制御手段を設けたことを特徴と
    する請求項1,2,3又は4記載の食品保温容器。
  7. 【請求項7】 殺菌手段を保温時間の経過に応じ、保温
    時間が長い時は保温時間が短かい時に比べて短かい周期
    で間欠駆動する間欠駆動制御手段を設けたことを特徴と
    する請求項1,2,3又は4記載の食品保温容器。
  8. 【請求項8】 殺菌手段を、一定の出力で間欠駆動する
    間欠駆動制御手段を設けたことを特徴とする請求項1,
    2,3又は4記載の食品保温容器。
  9. 【請求項9】 殺菌手段を、保温温度の変化に応じ、保
    温温度が低い時は保温温度が高い時に比べて高い出力で
    間欠駆動する間欠駆動制御手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1,2,3又は4記載の食品保温容器。
  10. 【請求項10】 殺菌手段を保温時間の経過に応じ、保
    温時間が長い時は保温時間が短かい時に比べて高い出力
    で間欠駆動する間欠駆動制御手段を設けたことを特徴と
    する請求項1,2,3又は4記載の食品保温容器。
  11. 【請求項11】 蓋体の開閉状態を検出する蓋体開閉検
    出手段を設け、蓋体が開放された時には殺菌手段の駆動
    を停止し、蓋体が閉成された時に駆動されるようにした
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9又は10記載の食品保温容器。
  12. 【請求項12】 蓋体が閉じられた時に開始される殺菌
    手段の駆動出力は、定常時の駆動出力よりも高い出力に
    設定されていることを特徴とする請求項11記載の食品
    保温容器。
  13. 【請求項13】 電気炊飯器であることを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
    又は12記載の食品保温容器。
JP8079752A 1996-04-02 1996-04-02 食品保温容器 Expired - Fee Related JP3052832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8079752A JP3052832B2 (ja) 1996-04-02 1996-04-02 食品保温容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8079752A JP3052832B2 (ja) 1996-04-02 1996-04-02 食品保温容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09266851A true JPH09266851A (ja) 1997-10-14
JP3052832B2 JP3052832B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=13698964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8079752A Expired - Fee Related JP3052832B2 (ja) 1996-04-02 1996-04-02 食品保温容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3052832B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000300173A (ja) * 1999-04-22 2000-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保温装置
JP2010035859A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Sanyo Electric Co Ltd 電気調理器
JP2010035858A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Sanyo Electric Co Ltd 炊飯器
JP2017080054A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 三菱電機株式会社 加熱調理器
JP2020068930A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器
JP2021094008A (ja) * 2019-12-18 2021-06-24 東京瓦斯株式会社 光照射装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000300173A (ja) * 1999-04-22 2000-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保温装置
JP2010035859A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Sanyo Electric Co Ltd 電気調理器
JP2010035858A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Sanyo Electric Co Ltd 炊飯器
JP2017080054A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 三菱電機株式会社 加熱調理器
JP2020068930A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器
JP2021094008A (ja) * 2019-12-18 2021-06-24 東京瓦斯株式会社 光照射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3052832B2 (ja) 2000-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010035858A (ja) 炊飯器
JPH09266851A (ja) 食品保温容器
JP2848294B2 (ja) 電気炊飯器
JP3858894B2 (ja) 炊飯器
JP2006305048A (ja) 電気炊飯器
JP2007282837A (ja) 電気炊飯器
JP4206973B2 (ja) 電気炊飯器
JP3082642B2 (ja) 電気炊飯器
JP2010035859A (ja) 電気調理器
JP2000333828A (ja) 電気炊飯器
JP2890398B2 (ja) 炊飯器
JP4041053B2 (ja) 炊飯器
JP2000041835A (ja) 保温釜
JP2890397B2 (ja) 炊飯器
JP2001299580A (ja) 炊飯器
JP3506123B2 (ja) 電気貯湯容器
JPH10165301A (ja) 炊飯器
JP2890388B2 (ja) 炊飯器
JP2662833B2 (ja) 電気炊飯器
JP3239349B2 (ja) 保温釜
JP2004000724A (ja) 炊飯器
JPH078372A (ja) 炊飯器
JP2005296368A (ja) 電気炊飯器
JPH0213564B2 (ja)
JP2001292895A (ja) 炊飯器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees