JPH09257569A - 赤外線による材質検出が容易な樹脂製筐体と赤外線による樹脂製筐体の材質検出方法と樹脂製筐体の材質検出・分解方法および材質検出・分解装置 - Google Patents

赤外線による材質検出が容易な樹脂製筐体と赤外線による樹脂製筐体の材質検出方法と樹脂製筐体の材質検出・分解方法および材質検出・分解装置

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JPH09257569A
JPH09257569A JP8709196A JP8709196A JPH09257569A JP H09257569 A JPH09257569 A JP H09257569A JP 8709196 A JP8709196 A JP 8709196A JP 8709196 A JP8709196 A JP 8709196A JP H09257569 A JPH09257569 A JP H09257569A
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resin
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康之 山際
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個の筐体が種類の異なる材質で形成された
複数個の樹脂部品から組み立てられている場合でも、各
組み立て部品の材質が正確に検出できるようにして、製
品廃棄時におけるリサイクルで、迅速かつ容易な分解作
業と分別作業を可能にすることにより、リサイクルコス
トの低減化を実現する。 【解決手段】 オーディオ機器その他各種の電気製品の
樹脂製ケースやキャビネット等の筐体において、リサイ
クルに備えて、筐体を構成する樹脂部品の一部に赤外線
照射用のスペースとして小平面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オーディオ機器、ビ
デオ装置、テレビジョン受像機、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータ等の各種電気製品の廃棄時に、筐
体を構成する複数の樹脂部品について、各樹脂部品の材
質が正確に検出できるようにした筐体と赤外線による樹
脂製筐体の材質検出方法、樹脂製筐体の材質検出・分解
方法および材質検出・分解装置に係わる。詳しくは、オ
ーディオ機器その他各種の電気製品のケースやキャビネ
ット等の筐体を構成する複数の樹脂部品について、分解
時に各樹脂部品の材質が正確に検出できるようにして、
リサイクルの材質ごとの分別作業の時間の短縮と、低コ
スト化とを可能にした筐体と赤外線による樹脂製筐体の
材質検出方法、樹脂製筐体の材質検出・分解方法および
材質検出・分解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオ機器、ビデオ装置、
テレビジョン受像機、ワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ等の各種電気製品では、いわゆる樹脂部品か
ら組み立てられたキャビネットあるいはケース等の筐体
が用いられている。しかも、多くの場合に、1個の筐体
は、種類の異なる材質から形成された複数個の樹脂部品
が用いられている。一方、近年は環境保護の観点から、
製品の廃棄時にリサイクルすることが求められており、
分解された各樹脂部品を材質別に分別する作業が必要で
ある。すなわち、特に樹脂製品から構成された筐体のリ
サイクル時には、単に分解作業が面倒であるだけでな
く、分解後の材質別の分別作業も要求されるため、コス
トアップになっている。
【0003】ところで、従来から、樹脂部品の材質の判
定には、部品の表面に赤外線を照射し、その反射光の周
波数分布を検出する方法が用いられている。例えば、赤
外線による材質検出装置は、測定対象とする樹脂等の材
料の表面に赤外線を照射し、その反射光あるいは透過光
の吸収スペクトルによって、樹脂等の材料を構成する物
質の種類を判定する機能を有している。なお、このよう
な樹脂部品の材質の判定方法は、主として材料の分析や
測定等を目的とした業務で採用されており、リサイクル
対策においてはまだ使用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の赤外線照射によ
る材質の判定方法を採用しても、表面に凹凸や斜面を有
する筐体の場合には、正確な材質の判定が行えない、と
いう問題がある。この発明では、1個の筐体が種類の異
なる材質で形成された複数個の樹脂部品から組み立てら
れている場合でも、各組み立て部品の材質が正確に検出
できるようにして、製品廃棄時におけるリサイクルで、
迅速かつ容易な分解作業と分別作業を可能にすることに
より、リサイクルコストの低減化を実現することを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の筐体では、オ
ーディオ機器その他各種の電気製品の樹脂製ケースやキ
ャビネット等の筐体において、リサイクルに備えて、筐
体を構成する樹脂部品の一部に赤外線照射用のスペース
として小平面を形成している。
【0006】請求項2の筐体では、複数の樹脂部品によ
って構成された筐体において、リサイクルの分解と分別
作業に備えて、樹脂部品の一方に第1の赤外線照射用の
スペースと、このスペースの一部を貫通する孔部とを形
成し、他方の樹脂部品の該貫通する孔部に対応する位置
に、第2の赤外線照射用のスペースを形成している。
【0007】請求項3の筐体では、オーディオ機器その
他各種の電気製品の樹脂製ケースやキャビネット等の筐
体において、筐体を構成する樹脂部品の一部に、赤外線
照射用のスペースとして形成する平面にチャックスペー
スを付加している。
【0008】請求項4の赤外線による樹脂製筐体の材質
検出方法では、赤外線照射手段と、各物質ごとの赤外線
反射光のスペクトルの情報を記憶するテーブルと、赤外
線受光素子によって検出される反射光のスペクトルとテ
ーブルのスペクトルの情報とを参照して筐体を構成する
樹脂部品の材質を判定する材質判定手段とを設け、赤外
線照射手段から赤外線照射用のスペースとして筐体に形
成された小平面へ赤外線を照射し、その反射光のスペク
トルによって樹脂部品の材質を判定する。
【0009】請求項5の赤外線による樹脂製筐体の材質
検出方法では、複数の樹脂部品から構成された筐体で、
各樹脂部品にそれぞれ赤外線照射用のスペースが形成さ
れているときは、各樹脂部品の材質を順次判定する。
【0010】請求項6の赤外線による樹脂製筐体の材質
検出・分解方法では、赤外線照射手段と、各物質ごとの
赤外線反射光のスペクトルの情報を記憶するテーブル
と、赤外線受光素子によって検出される反射光のスペク
トルとテーブルのスペクトルの情報とを参照して筐体を
構成する樹脂部品の材質を判定する材質判定手段と、複
数の樹脂部品から構成された筐体を各樹脂部品ごとに分
解する分解手段とを設け、筐体の各樹脂部品に赤外線照
射用のスペースが設けられているとき、各樹脂部品の材
質を判定した結果、異なる材質であることを検出した場
合には、各樹脂部品に分解する。
【0011】請求項7の赤外線による樹脂製筐体の材質
検出・分解装置は、赤外線照射手段と、各物質ごとの赤
外線反射光のスペクトルの情報を記憶するテーブルと、
赤外線受光素子によって検出される反射光のスペクトル
とテーブルのスペクトルの情報とを参照して筐体を構成
する樹脂部品の材質を判定する材質判定手段と、1つの
筐体が複数の樹脂部品で構成されており、各樹脂部品に
赤外線照射用のスペースが設けられているとき、各樹脂
部品の材質を判定した結果、異なる材質であることを検
出した場合に、各部品ごとに分解する分解手段とを有し
ている。
【0012】請求項8の赤外線による樹脂製筐体の材質
検出・分解方法では、赤外線照射手段と、各物質ごとの
赤外線反射光のスペクトルの情報を記憶するテーブル
と、赤外線受光素子によって検出される反射光のスペク
トルとテーブルのスペクトルの情報とを参照して筐体を
構成する樹脂部品の材質を判定する材質判定手段と、複
数の樹脂部品から構成された筐体を各樹脂部品ごとに分
解する分解手段と、筐体の一部に赤外線照射用のスペー
スとして小平面を形成する熱プレスや切削等のスペース
加工手段とを設け、筐体の各樹脂部品に赤外線を照射し
たとき、所望の反射光が得られない場合には、スペース
加工手段によって筐体の一部に赤外線照射用のスペース
として小平面を形成しし、その反射光のスペクトルによ
って樹脂部品の材質を判定するようにしている。
【0013】請求項9の赤外線による樹脂製筐体の材質
検出・分解装置は、赤外線照射手段と、各物質ごとの赤
外線反射光のスペクトルの情報を記憶するテーブルと、
赤外線受光素子によって検出される反射光のスペクトル
とテーブルのスペクトルの情報とを参照して筐体を構成
する樹脂部品の材質を判定する材質判定手段と、筐体の
一部に赤外線照射用のスペースとして小平面を形成する
熱プレスや切削等のスペース加工手段と、1つの筐体が
複数の樹脂部品で構成されており、各樹脂部品に赤外線
照射用のスペースが設けられていないとき、スペース加
工手段によって筐体の一部に赤外線照射用のスペースと
して小平面を形成し、赤外線を照射して各樹脂部品の材
質を判定した結果、異なる材質であることを検出した場
合に、各部品ごとに分解する分解手段とを有している。
【0014】請求項10の赤外線による樹脂製筐体の材
質検出・分解装置は、筐体の一部に赤外線照射用のスペ
ースとして小平面を形成する熱プレスや切削等のスペー
ス加工手段は、他の手段から独立した装置で構成してい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明では、従来の赤外線照射
による材質の判定方法が、表面に凹凸や斜面を有する筐
体の場合に正確な判定が困難な原因は、筐体の表面から
所望の反射光が得られないためである、という点に着目
し、リサイクル時に使用する赤外線照射用の小平面、す
なわち、照射スペースを予め筐体に形成しておく点に第
1の特徴を有している。また、赤外線照射装置と製品自
動分解装置とを組み合わせることによって、材質の判定
とリサイクル作業の自動処理化を可能にした点に第2の
特徴を有している。さらに、赤外線照射による材質の判
定時に、筐体の表面から所望の反射光が得られないとき
は、赤外線照射用の小平面(照射スペース)を筐体に形
成して正確な材質の判定とリサイクル作業の自動処理化
を可能にした点に第3の特徴を有している。
【0016】ここで、赤外線照射による材質の判定方法
について簡単に説明する。ある物質に赤外線を照射する
と、物質に応じて所定の波長の光が選択的に吸収され
る。そこで、物質の化学構造を知りたい場合には、その
物質(試料)に赤外線を照射してその物質を透過させ、
透過した光の波長ごとの強さを測定すれば、赤外線吸収
スペクトルが得られる(赤外線分光光度計)。このよう
に、物質の種類に応じて赤外線吸収スペクトルは異なる
が、この赤外線吸収スペクトルは、透過光だけでなく、
反射光についても同様である。すなわち、赤外線の反射
光によって材質を判定する場合にも、どの物質に赤外線
を照射すると、どのような反射光スペクトルが得られる
かは既知である。
【0017】この発明では、反射光によって材質の判定
を行うので、筐体に使用される可能性のある全ての樹脂
物質について、その赤外線吸収スペクトルをテーブル等
に格納しておく。また、筐体を構成する樹脂部品の一部
で、ユーザの使用に直接支障が生じない任意の場所に、
廃棄時のリサイクルの作業に備えて、赤外線を照射する
ためのスペース(小平面)を予め設けておく(請求項1
から請求項3の発明)。このような小平面を設けること
によって、樹脂部品の表面に凹凸があったり、あるいは
斜面があったりしても、赤外線を所望の方向(赤外線検
出器が配置された位置)へ正確に反射させることができ
る。
【0018】そして、リサイクルのための分解時には、
各樹脂部品に設けられた赤外線照射用のスペースに対し
て赤外線を照射し、その反射光のスペクトルとテーブル
の内容とを参照して、樹脂の材質を判定する(請求項4
と請求項5の発明)。さらに、1つの筐体が複数の樹脂
部品から構成されているときは、各樹脂部品の材質を判
定し、異なる材質の部品の場合には、各樹脂部品に分解
する(請求項6と請求項7の発明)。次に、照射スペー
スを有していなかったり、表面に凹凸や斜面を有する従
来の筐体については、熱プレスや切削加工によって照射
スペースを形成して、樹脂部品の材質を判定する(請求
項8から請求項10の発明)。
【0019】第1の実施の形態 この実施の形態は、請求項1と請求項2の発明に対応し
ている。この第1の実施の形態は、1つの筐体が複数の
樹脂部品から構成された場合であり、筐体を構成する樹
脂部品自体に予めリサイクル時の材質判定に備えて、部
品の表面に照射された赤外線が正確に反射されるような
小平面(照射スペース)を形成する点に特徴を有してい
る。
【0020】図1は、この発明による赤外線材質判定を
容易にした筐体について、その要部構成の実施の形態の
一例を示す図で、(1) は略側面図、(2) は小平面の上面
図である。図の符号において、1は上部品、1aは上部
品1に形成された照射スペース、2は下部品、3a〜3
cは上部品1に形成された各照射スペースの形状を示
し、IRは赤外線を示す。
【0021】この図1(1) に略側面図で示す筐体は、樹
脂からなる上部品1と下部品2とで構成されている。そ
して、上部品1の一部で、ユーザの使用に直接影響を与
えない部分に、照射スペース1aを設けている。この図
1(1) には、照射スペース1aの形状を明確に示すため
に、拡大して示しているが、その大きさは、後述するよ
うに直径1〜5mm程度であり、深さによって大きめの
照射スペース1aを形成する。なお、その位置は、筐体
を構成する樹脂部品の一部で、ユーザの使用に直接支障
が生じない任意の場所を選ぶことが可能であるが、赤外
線の照射時に容易に見付け出せる端面に近い場所が好ま
しい。
【0022】この照射スペース1aは、赤外線IRの照
射方向に対してほぼ垂直の平面である。また、照射スペ
ース1aの形状は、図1(2) に示すように、例えば円形
のスペース3aや長円のスペース3b、方形のスペース
3cのように、任意の形状でよく、その寸法は直径や長
さが1〜5mm程度である。リサイクル時には、図1
(1) に示すように、この照射スペース1aに対して赤外
線IRを照射してその反射光を検出し、そのスペクトル
により上部品1の材質を判定する(請求項1の発明)。
【0023】なお、この図1(1) には、上部品1にのみ
照射スペース1aを設ける場合を示しているが、下部品
2にも、適当な位置に同様な照射スペースを設けること
はいうまでもない。ところで、部品同士が結合されてい
る筐体の場合、それぞれの材質を判定するために、上部
品1に設けた照射スペース1aの一部に貫通孔を設け、
貫通孔に対応する下部品2にも照射スペースを形成して
おけば、2つの部品1,2の材質を迅速に判定すること
が可能になる。
【0024】図2は、この発明の筐体について、他の実
施の形態の一例を示す略側面図である。図における符号
は図1と同様であり、1bは上部品1に形成された照射
スペース、1cは照射スペース1bの一部に設けられた
貫通孔、2aは下部品2に形成された照射スペースを示
す。
【0025】この図2に示す筐体も、先の図1(1) と同
様に、上部品1と下部品2とで構成されているが、上部
品1だけでなく、下部品2にも、照射スペース2aが設
けられている点が異なっている。この図2のように、下
部品2にも照射スペース2aを設けておけば、上部品1
の樹脂の材質判定と、下部品2の樹脂の材質判定とを連
続して実行することができる。リサイクルの場合には、
筐体を構成部品に分解した後に、各部品を材質ごとに分
別するので、もし、上部品1と下部品2とが同一の材質
であれば、両部品を分解する作業を省略することによっ
て、リサイクルコストが低減される。したがって、上部
品1と下部品2とから構成された筐体でも、各樹脂部品
の材質を素早く判定することができる(請求項2の発
明)。
【0026】第2の実施の形態 この第2の実施の形態は、請求項3の発明に対応してい
る。この第2の実施の形態は、先に説明したような照射
スペースが形成された筐体をさらに改良し、材質の判定
工程あるいは判定後に行う分解工程の自動化にも対応で
きるようにした点に特徴を有している。
【0027】図3は、この発明の筐体について、第3の
実施の形態の一例を示す略側面図である。図における符
号は図1と同様であり、1dは上部品1に形成された照
射スペース、4はチャックを示す。
【0028】この図3に示した上部品1は、先の図1
(1) に対応しているが、照射スペース1dの面積が著し
く大であり、自動判定/分解工程で使用するロボットの
チャック4が係合されるスペースを付加している。チャ
ック4が係合されるスペースは、筐体の重量や大きさに
応じて必要な力が加えられるように増減されるが、一般
的には、長さ方向(図3に示した左右の方向)が大にな
り、幅方向(図3の紙面と垂直の方向)には余り大きく
する必要はない。この図3に示した上部品1は、後で説
明する第3や第4の実施の形態での自動化に好適であ
る。
【0029】第3の実施の形態 この第3の実施の形態は、請求項4と請求項5の発明に
対応している。この第3の実施の形態は、先の第1と第
2の実施の形態で説明したような照射スペースが形成さ
れた筐体に対して、赤外線を照射してその材質を判定す
る材質検出方法に特徴を有している。先に述べたよう
に、予め各物質ごとの赤外線吸収スペクトルを測定して
おき、ある物質を反射した赤外線吸収スペクトルと比較
参照すれば、その物質の種類を判定することができる。
【0030】赤外線による材質の検出には、赤外線光源
である発光素子と赤外線受光素子とを隣接して配置して
おき、測定対象の筐体を構成する樹脂部品に予め設けら
れた照射スペース(小平面)の面に対してほぼ垂直に赤
外線を照射すると、照射された赤外線の一部は表面で吸
収され、残りの反射光が赤外線受光素子によって検出さ
れる。この反射光の赤外線吸収スペクトルと、予め測定
しておいた物質ごとの赤外線吸収スペクトルを参照し
て、測定対象の樹脂の材質を判定する。以上の検出方法
を工程図で説明する。
【0031】図4は、この発明の赤外線による樹脂製筐
体の材質検出方法について、その主要な工程を示す図で
ある。図の符号において、S1〜S4は工程を示す。
【0032】まず、測定対象の樹脂部品から構成された
筐体を、赤外線の照射位置にセットする(工程S1)。
そして、その赤外線照射用のスペースと位置合わせを行
う(工程S2)。次に、赤外線を照射し(工程S3)、
その反射光のスペクトルによって樹脂部品の材質を判定
する(工程S4)。以上の工程によって、樹脂部品の材
質が検出される(請求項4の発明)。また、先の図2に
示したように、樹脂部品(図2の1,2)にそれぞれ赤
外線照射用のスペースが形成されているときは、各樹脂
部品の材質を順次判定すればよい(請求項5の発明)。
なお、これらの制御は、いわゆるソフト的なプログラム
制御によって実現されることはいうまでもない。
【0033】第4の実施の形態 この第4の実施の形態は、請求項6と請求項7の発明に
対応している。この第4の実施の形態は、先の第3の実
施の形態で説明した材質の判定結果によって、分解作業
の要否の判定と必要な分解作業を自動的に実行する点に
特徴を有している。すなわち、1つの筐体が複数の樹脂
部品から構成されていることを前提としており、各樹脂
部品の材質が同じであるか(または異なるか)について
判定し、もし、異なる材質の樹脂部品から構成されてい
る場合に、それぞれの樹脂部品を分解する。したがっ
て、分解工程は、同一の材質から構成された樹脂部品の
分解作業が最終工程であり、多数の部品から構成されて
いても、同一の材質であれば、それ以上に分解する必要
はない。以上の検出方法を工程図で説明する。
【0034】図5は、この発明の赤外線による樹脂製筐
体の材質検出・分解方法について、その主要な工程を示
す図である。図の符号において、S11とS12は工程
を示す。
【0035】この図5に示す工程は、先の図4の工程に
続いて行われる工程であり、各樹脂部品の材質が判定さ
れた後(図4の工程S4)、それぞれの材質が異なるか
どうか判定する(工程S11)。材質が同じ(異ならな
い)ときは、それ以上に分解する必要はない。材質が異
なっていれば、各樹脂部品を分解し(工程S12)、同
じ材質ごとに分別する(請求項6の発明)。
【0036】図6は、この発明の赤外線による樹脂製筐
体の材質検出・分解装置について、その実施の形態の一
例を示すシステム構成図である。図の符号において、5
は筐体、11は材質検出・分解装置、11aは赤外線材
質検出部、11bは分解手段を示す。
【0037】この図6に示す装置には、従来から公知の
工業用ロボットを利用し、リサイクル対象の筐体の搬送
や、材質の異同の判定結果に応じて、さらに材質ごとに
分解する必要がある複数の構成部品については、同一材
質の部品になるように分解作業を行う。この図6では、
赤外線による樹脂製筐体の材質検出、すなわち、赤外線
材質検出部11aによって行われる処理に主たる特徴を
有しており、分解手段11bの構成自体は公知である。
その後、分解された樹脂部品を材質別に分別する(請求
項7の発明)。なお、これらの制御も、いわゆるソフト
的なプログラム制御によって実現されるものである。
【0038】第5の実施の形態 この第5の実施の形態は、請求項8から請求項10の発
明に対応している。先の第1から第4の実施の形態で
は、筐体を構成する樹脂部品に、予め照射スペース(小
平面)が設けられている場合を前提として説明した。し
かし、すでに製造された既存の筐体を構成する樹脂部品
は、このような照射スペース(小平面)を有していな
い。この第5の実施の形態では、材質の判定時に筐体の
表面から所望の反射光が得られない場合でも、赤外線照
射による材質の正確な判定が行えるようにして、正確な
材質の判定とリサイクル作業の自動処理化とを可能にし
た点に特徴を有している。
【0039】図7は、図6に示した樹脂製筐体の材質検
出・分解装置によって材質検出を行った場合の一例を示
すシステム構成図である。図における符号は図6と同様
であり、6は筐体、6aはその赤外線の照射部を示す。
【0040】この図7に示すように、測定対象の筐体6
に、照射スペース(小平面)が設けられていない場合に
は、赤外線材質検出部11aから照射された赤外線IR
は、筐体6の照射部6aで反射されるが、赤外線材質検
出部11aには反射光が得られない。この第5の実施の
形態では、このように所望の反射光が得られない筐体6
についても、所望の反射光が得られるように、熱プレス
や切削加工を行って照射スペース(小平面)を形成し、
この照射スペースを使用して樹脂部品の材質を判定す
る。
【0041】図8は、この発明の赤外線による樹脂製筐
体の材質検出・分解装置について、照射スペースを形成
する原理を説明する図で、(1) は照射スペース加工の状
態、(2) は赤外線の照射状態を示す図である。図の符号
において、7は傾斜面を有する筐体の一部、7aはその
照射スペースの形成領域、7bは形成された照射スペー
ス、8は熱プレス、9は赤外線放射部を示す。
【0042】一般に、既存の筐体は、先の図7に示した
ように、照射される赤外線IRに対して垂直方向のスペ
ースがないため、所望の反射光が得られないような筐体
6であったり、表面に凹凸があって所望の強度の反射光
が得られない筐体である。このような筐体については、
図8(1) に破線で示すように、傾斜面を有する筐体の一
部7に、照射される赤外線IRに対して垂直方向の照射
スペースを形成する(形成領域7a)。そのために、熱
プレス8を当てることによって、照射スペースの形成領
域7aを熔融し平面を形成する。なお、切削工具によっ
て筐体7の一部を削り、照射スペースを形成するように
してもよい。その後、図8(2) に示すように、形成され
た照射スペース7bに対して赤外線放射部9から赤外線
を照射して、所望の反射光を得る。
【0043】図9は、この発明の赤外線による樹脂製筐
体の材質検出・分解装置について、第5の実施の形態の
一例を示すシステム構成図である。図の符号において、
6bは筐体6に形成された照射スペース、12は材質検
出・分解装置、12aは赤外線材質検出部、12bは分
解手段、12cはスペース加工部を示す。
【0044】この図9に示した材質検出・分解装置12
は、先の図6や図7に示した材質検出・分解装置11と
基本的には同様であるが、スペース加工部12cが付加
されている点で異なっている。スペース加工部12cと
しては、例えば、部品排出ハンドと2本の加工ハンドを
備えたターレットヘッド等を使用する。先の図7で説明
したように、測定対象の筐体6に、照射スペース(小平
面)が設けられていない場合には、筐体6の照射部6a
で反射された赤外線を検出することができない。そこ
で、この図9に示す材質検出・分解装置では、赤外線材
質検出部12aから筐体6に赤外線IRを照射したと
き、その反射光が得られない場合には、分解手段12b
の代りにスペース加工部12cを使用して、先の図8で
説明した方法で照射スペース6bを形成する。そして、
この形成された照射スペース6bを使用して、樹脂部品
の材質の判定を行う。以上の検出方法をフローで説明す
る。
【0045】図10は、この発明の赤外線による樹脂製
筐体の材質検出方法について、その材質検出時における
主要な処理の流れを示すフローチャートである。図の符
号において、S21〜S26はステップを示す。
【0046】ステップS21で、赤外線材質検出部12
aから樹脂部品に赤外線を照射して反射スペクトルを測
定する。ステップS22で、予め記憶した反射スペクト
ルの中から最も近い反射スペクトルを見つけて材質を判
定する。ステップS23で、材質が判定できたか否かみ
る。ステップS23で材質が判定できないときは、ステ
ップS24へ進み、スペース加工部12cによって樹脂
部品に照射スペースを形成し、先のステップS21へ戻
る。
【0047】また、先のステップS23で材質が判定で
判定できたときは、ステップS25へ進む。ステップS
25で、分解手段12bによって樹脂部品の分解を行
う。この場合には、スペース加工部12cを移動させ
て、分解手段12bによる作業が可能なように調整す
る。ステップS26で、分解された樹脂部品を、判定さ
れた材質ごとに指定された場所へ移送する。
【0048】このように、材質検出・分解装置12に、
スペース加工部12cを付加することによって、既存の
照射スペースを有していない筐体や、表面に凹凸のある
筐体についても、迅速かつ正確に材質の判定を行うこと
ができ、また、異なる材質の構成部品の場合には、その
分解作業を続行することが可能になる。なお、先の図9
には、分解手段12bとスペース加工部12cとを併設
し、赤外線材質検出部12aによって赤外線IRの反射
光が検出できないとき、その制御信号により、分解手段
12bとスペース加工部12cとを切換えて動作させる
場合を説明した(請求項8と請求項9の発明)。このよ
うに、照射スペースの形成と、材質判定のための赤外線
IRの照射とが連続して行えるようにすれば、作業能率
が向上される。しかし、スペース加工手段と、分解手段
12とを別個の装置で構成することも可能である
【0049】図11は、この発明の材質検出・分解装置
で使用するスペース加工装置について、その実施の形態
の一例を示す構成図である。図おける符号は図7と同様
であり、13はスペース加工装置、13aはスペース加
工部を示す。
【0050】この図11に示したスペース加工装置13
は、先の図7で説明したように、赤外線材質検出部11
aによって赤外線IRの反射光が検出できない筐体6と
判定された場合に、その筐体6の一部に照射スペース
(図9の6b)を形成する。その後、図7に示した材質
検出・分解装置11によって、材質の判定と、必要な分
解作業とを行う。これらの制御も、いわゆるソフト的な
プログラム制御によって実現されるものである。
【0051】
【発明の効果】請求項1と請求項2の発明によれば、樹
脂部品の表面に照射された赤外線が正確に反射されるよ
うな小平面(照射スペース)が形成されているので、リ
サイクル時の材質の判定を正確かつ迅速に行うことがで
き、作業時間の短縮によってリサイクルコストを低減す
ることが可能になる。
【0052】請求項3の発明では、樹脂部品に照射スペ
ースと自動分解装置への装脱時に使用するチャックスペ
ースとを設けているので、リサイクル時の作業の自動化
に対応することができる。
【0053】請求項4と請求項5の発明によれば、樹脂
部品の材質を正確かつ迅速に判定することができる。
【0054】請求項6と請求項7の発明によれば、請求
項1から請求項5の発明による効果に加えて、リサイク
ル時の分解作業の自動化にも対応することが可能にな
り、リサイクルコストを一層低減させることができる。
【0055】請求項8から請求項10の発明によれば、
従来の照射スペースを有しない筐体についても材質の判
定を行うことができるので、請求項1から請求項7の発
明による効果に加えて、リサイクル時の分解作業の自動
化にも対応することが可能になり、リサイクルコストを
一層低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による赤外線材質判定を容易にした筐
体について、その要部構成の実施の形態の一例を示す図
である。
【図2】この発明の筐体について、他の実施の形態の一
例を示す略側面図である。
【図3】この発明の筐体について、第3の実施の形態の
一例を示す略側面図である。
【図4】この発明の赤外線による樹脂製筐体の材質検出
方法について、その主要な工程を示す図である。
【図5】この発明の赤外線による樹脂製筐体の材質検出
・分解方法について、その主要な工程を示す図である。
【図6】この発明の赤外線による樹脂製筐体の材質検出
・分解装置について、その実施の形態の一例を示すシス
テム構成図である。
【図7】図6に示した樹脂製筐体の材質検出・分解装置
によって材質検出を行った場合の一例を示すシステム構
成図である。
【図8】この発明の赤外線による樹脂製筐体の材質検出
・分解装置について、照射スペースを形成する原理を説
明する図である。
【図9】この発明の赤外線による樹脂製筐体の材質検出
・分解装置について、第5の実施の形態の一例を示すシ
ステム構成図である。
【図10】この発明の赤外線による樹脂製筐体の材質検
出方法について、その材質検出時における主要な処理の
流れを示すフローチャートである。
【図11】この発明の材質検出・分解装置で使用するス
ペース加工装置について、その実施の形態の一例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 上部品、1a 照射スペース、2 下部品、2a
照射スペース、3a〜3c 照射スペースの形状、11
材質検出・分解装置、11a 赤外線材質検出部、1
1b 分解手段、12 材質検出・分解装置、12a
赤外線材質検出部、12b 分解手段、12c スペー
ス加工部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ機器その他各種の電気製品の
    樹脂製ケースやキャビネット等の筐体において、 筐体を構成する樹脂部品の一部に、赤外線照射用のスペ
    ースとして小平面を形成することを特徴とする筐体。
  2. 【請求項2】 複数の樹脂部品によって構成された筐体
    において、 前記樹脂部品の一方に第1の赤外線照射用のスペース
    と、該スペースの一部を貫通する孔部とを形成し、他方
    の樹脂部品の該貫通する孔部に対応する位置に、第2の
    赤外線照射用のスペースを形成することを特徴とする上
    記請求項1記載の筐体。
  3. 【請求項3】 オーディオ機器その他各種の電気製品の
    樹脂製ケースやキャビネット等の筐体において、 筐体を構成する樹脂部品の一部に、赤外線照射用のスペ
    ースとして形成する平面にチャックスペースを付加する
    ことを特徴とする筐体。
  4. 【請求項4】 隣接して配置された赤外線発光素子と赤
    外線受光素子とを有する赤外線照射手段と、 各物質ごとの赤外線反射光のスペクトルの情報を記憶す
    るテーブルと、 前記赤外線受光素子によって検出される反射光のスペク
    トルと前記テーブルのスペクトルの情報とを参照して筐
    体を構成する樹脂部品の材質を判定する材質判定手段と
    を備え、 前記赤外線照射手段から赤外線照射用のスペースとして
    筐体に形成された小平面へ赤外線を照射し、その反射光
    のスペクトルによって樹脂部品の材質を判定することを
    特徴とする赤外線による樹脂製筐体の材質検出方法。
  5. 【請求項5】 複数の樹脂部品から構成された筐体で、
    各樹脂部品にそれぞれ赤外線照射用のスペースが形成さ
    れているときは、各樹脂部品の材質を順次判定すること
    を特徴とする上記請求項4記載の赤外線による樹脂製筐
    体の材質検出方法。
  6. 【請求項6】 隣接して配置された赤外線発光素子と赤
    外線受光素子とを有する赤外線照射手段と、 各物質ごとの赤外線反射光のスペクトルの情報を記憶す
    るテーブルと、 前記赤外線受光素子によって検出される反射光のスペク
    トルと前記テーブルのスペクトルの情報とを参照して筐
    体を構成する樹脂部品の材質を判定する材質判定手段
    と、 複数の樹脂部品から構成された筐体を各樹脂部品ごとに
    分解する分解手段とを備え、 前記筐体の各樹脂部品に赤外線照射用のスペースが設け
    られているとき、各樹脂部品の材質を判定した結果、異
    なる材質であることを検出した場合には、各樹脂部品に
    分解することを特徴とする赤外線による樹脂製筐体の材
    質検出・分解方法。
  7. 【請求項7】 隣接して配置された赤外線発光素子と赤
    外線受光素子とを有する赤外線照射手段と、 各物質ごとの赤外線反射光のスペクトルの情報を記憶す
    るテーブルと、 前記赤外線受光素子によって検出される反射光のスペク
    トルと前記テーブルのスペクトルの情報とを参照して筐
    体を構成する樹脂部品の材質を判定する材質判定手段
    と、 1つの筐体が複数の樹脂部品で構成されており、各樹脂
    部品に赤外線照射用のスペースが設けられているとき、
    各樹脂部品の材質を判定した結果、異なる材質であるこ
    とを検出した場合に、各部品ごとに分解する分解手段と
    を備えたことを特徴とする赤外線による樹脂製筐体の材
    質検出・分解装置。
  8. 【請求項8】 隣接して配置された赤外線発光素子と赤
    外線受光素子とを有する赤外線照射手段と、 各物質ごとの赤外線反射光のスペクトルの情報を記憶す
    るテーブルと、 前記赤外線受光素子によって検出される反射光のスペク
    トルと前記テーブルのスペクトルの情報とを参照して筐
    体を構成する樹脂部品の材質を判定する材質判定手段
    と、 複数の樹脂部品から構成された筐体を各樹脂部品ごとに
    分解する分解手段と、 前記筐体の一部に赤外線照射用のスペースとして小平面
    を形成する熱プレスや切削等のスペース加工手段とを備
    え、 前記筐体の各樹脂部品に赤外線を照射したとき、所望の
    反射光が得られない場合には、前記スペース加工手段に
    よって筐体の一部に赤外線照射用のスペースとして小平
    面を形成して、形成された小平面へ赤外線を照射し、そ
    の反射光のスペクトルによって樹脂部品の材質を判定す
    ることを特徴とする赤外線による樹脂製筐体の材質検出
    ・分解方法。
  9. 【請求項9】 隣接して配置された赤外線発光素子と赤
    外線受光素子とを有する赤外線照射手段と、 各物質ごとの赤外線反射光のスペクトルの情報を記憶す
    るテーブルと、 前記赤外線受光素子によって検出される反射光のスペク
    トルと前記テーブルのスペクトルの情報とを参照して筐
    体を構成する樹脂部品の材質を判定する材質判定手段
    と、 前記筐体の一部に赤外線照射用のスペースとして小平面
    を形成する熱プレスや切削等のスペース加工手段と、 1つの筐体が複数の樹脂部品で構成されており、各樹脂
    部品に赤外線照射用のスペースが設けられていないと
    き、前記スペース加工手段によって筐体の一部に赤外線
    照射用のスペースとして小平面を形成して、形成された
    小平面へ赤外線を照射して各樹脂部品の材質を判定した
    結果、異なる材質であることを検出した場合に、各部品
    ごとに分解する分解手段とを備えたことを特徴とする赤
    外線による樹脂製筐体の材質検出・分解装置。
  10. 【請求項10】 前記筐体の一部に赤外線照射用のスペ
    ースとして小平面を形成する熱プレスや切削等のスペー
    ス加工手段は、他の手段から独立した装置で構成されて
    いることを特徴とする上記請求項9記載の赤外線による
    樹脂製筐体の材質検出・分解装置。
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