JPH09217013A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH09217013A
JPH09217013A JP2373796A JP2373796A JPH09217013A JP H09217013 A JPH09217013 A JP H09217013A JP 2373796 A JP2373796 A JP 2373796A JP 2373796 A JP2373796 A JP 2373796A JP H09217013 A JPH09217013 A JP H09217013A
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JP
Japan
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structural unit
carbon atoms
group
thermoplastic resin
weight
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JP2373796A
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English (en)
Inventor
Takeshi Furukawa
豪 古川
Takayuki Tsubaki
隆幸 椿
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性と金型防汚性に優れ、また含まれ
る樹脂への影響が少ない熱可塑性樹脂組成物を提供する
こと。 【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂60〜96.9重量
%、(B)パラフィンワックス0.1〜10重量%、
(C)エチレン構造単位72〜99モル%、エステル構
造単位0〜10モル%、カルボン酸構造単位0〜6モル
%、及びアミド構造単位1〜12モル%が線状に規則的
にあるいは不規則に配列してなる重量平均分子量が1,
000〜100,000のカチオン変性共重合体3〜3
0重量%よりなる熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止性および
金型汚染防止性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】熱可塑性
樹脂はその優れた成形加工性のために、包装材料、電気
製品、自動車部品等の材料に広く用いられている。しか
しながら、これらの熱可塑性樹脂は一般に電気抵抗が大
きく、摩擦によって容易に帯電し塵などを吸引するとい
う重大な欠点があった。
【0003】従来の永久帯電防止性を付与した熱可塑性
樹脂を得る方法としては、例えば、カチオン変性共重合
体を配合する方法(特開平5−5066号公報)があ
る。このカチオン変性共重合体を含む熱可塑性樹脂組成
物は電気特性に優れ、より少ない添加量で永久帯電防止
性を付与することができる。
【0004】しかしながら、このカチオン変性共重合体
を含む熱可塑性樹脂組成物はこれらの成分を含まない熱
可塑性樹脂組成物に比べて金属親和性が高いために、成
形金型を汚染するという問題があった。
【0005】樹脂組成物の金型汚染防止を目的としたも
のは、ポリオレフィン系樹脂にあっては、特開平4−2
58647号公報に無機酸または有機酸を用いた方法が
記載されている。さらに同様に、特定量のスチレン系樹
脂等の樹脂組成物の金型汚染防止を目的としたもので
は、特開平5−287161号公報にエステルワックス
を用いた方法が記載されている。さらには、ゴムの金型
汚染の改善には特開昭55−108429号公報にキノ
リン誘導体を用いる方法、特開昭64−1745号公報
にはジアミン類あるいはリン酸エステルの金属塩を用い
る方法、特開平7−124956号には離型剤を用いる
方法等が記載されている。
【0006】これらの方法によれば、なるほど確かに金
型汚染の防止効果が認められるものの、実用的にはまだ
まだ不充分であり、また離型剤を塗布するような方法は
非常に煩雑であり生産性が落ちた。さらには、金型汚染
を改善させるために添加した添加剤のために熱可塑性樹
脂の着色を伴う場合があり、金型汚染の解決策としては
満足できるものではなかった。
【0007】[発明の目的]本発明は上記の実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、帯電防止性と金型
防汚性に優れ、また含まれる樹脂への影響を最小限にと
どめ得る熱可塑性樹脂組成物を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の熱可塑
性樹脂組成物は、 (A)熱可塑性樹脂60〜96.9重量% (B)パラフィンワックス0.1〜10重量% (C)下記構造単位(I)〜(IV)が線状に規則的に
あるいは不規則に配列してなる重量平均分子量が1,0
00〜100,000のカチオン変性共重合体3〜30
重量%を含有してなる熱可塑性樹脂組成物。 式(I)で表されるエチレン構造単位72〜99モル% 式(II)で表されるエステル構造単位0〜10モル% 式(III)で表されるカルボン酸構造単位0〜6モル
% 式(IV)で表されるアミドまたはエステル構造単位1
〜12モル%
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】 (但し、式(II)及び(IV)において、Rは炭素
数1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数2〜8のア
ルキレン基を示し、RおよびRは各々独立に炭素数
1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜18のア
ルキル基または炭素数1〜18のアルキル基または炭素
数6〜8のアリールアルキル基またはアリール基を示
し、Yは−NH−または−O−を示し、さらにXはR
OSO および/またはRSO を示し、ここ
でRおよびRは炭素数1〜12のアルキル基、炭素
数6〜18のアリールアルキル基またはアリール基を示
す。)
【0009】
【発明の実施の形態】(A)成分 本発明に使用する(A)熱可塑性樹脂としては、ポリオ
レフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン樹脂、A
BS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、変性ポリフェニレンエーテルなどが例
示できるが、これらのうちポリオレフィン樹脂、ポリス
チレン樹脂、ABS樹脂を使用することが本発明をより
効果的に実施できるという利点があり好ましい。
【0010】ここでポリオレフィン樹脂とは、ポリオレ
フィン類、エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレ
ン−アクリルエステル共重合体などであり、これらの各
種ポリオレフィン類を使用することが、本発明において
(C)成分との相溶性が優れたものとなるという利点が
あり好ましい。
【0011】より詳細には、上記ポリオレフィン類は、
高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン(PP)、ポリブテン、ポリ
−4−メチルペンテン−1、エチレンとα−オレフィン
の共重合体などであり、このようなポリオレフィン樹脂
のうちポリプロピレン(PP)が好ましく、その数平均
分子量としては通常5,000〜500,000のもの
が用いられるが、好ましくは10,000〜200,0
00のものが適合する。
【0012】ポリスチレン樹脂としてはポリスチレン、
ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、(メタ)ア
クリル酸エステル−スチレン共重合体、スチレン−α−
メチルスチレン共重合体であり、このうちハイインパク
トポリスチレン(HIPS)が好ましく数平均分子量1
0,000〜200,000のものが適合する。
【0013】ABS樹脂としては種類は特に限定され
ず、グラフト法やポリマーブレンド法によるものが使用
できる。また、AS樹脂(アクリロニトリルスチレン樹
脂)、AES樹脂(アクリロニトリル−EPDM−スチ
レン樹脂)なども使用可能であるが、好ましいのはAB
S樹脂である。
【0014】本発明における熱可塑性樹脂組成物中の
(A)熱可塑性樹脂の含有量は60〜96.9重量%の
範囲にあることが必要であって、好ましくは80〜9
4.9重量%である。60重量%未満では耐衝撃性等の
機械的強度が充分でなく好ましくない。
【0015】(B)成分 本発明における熱可塑性樹脂組成物中の(B)パラフィ
ンワックスは石油から分離された結晶性パラフィンであ
る脂肪族炭化水素であり、主として正パラフィンから成
るがイソパラフィンやナフテンを含んでいてもよい。ま
た、炭素原子数はC16〜C40であり、C20〜C
35の脂肪族炭化水素が樹脂への親和性/金型汚染防止
効果のバランス面で好ましい。
【0016】本発明の熱可塑性樹脂組成物中の(B)パ
ラフィンワックスの添加量は0.1〜10重量%である
ことが必要であって0.5〜5重量%であることが好ま
しい。添加量が0.1重量%未満では金型汚染防止がほ
とんど発現されないので好ましくなく、一方10重量%
を超えると成形体の外観不良や剛性の低下が生じるため
に好ましくない。
【0017】(C)成分 本発明に用いられる(C)カチオン変性共重合体の構成
について、以下に詳しく説明する。本発明の樹脂組成物
において用いるカチオン変性共重合体において、式
(I)で表されるエチレン構造単位は分子内に72〜9
9モル%含有されているが、この含有割合が72モル%
未満である場合には、相対的にエステル構造単位(I
I)およびアミド構造単位(IV)の含有割合が増加す
るため、熱可塑性樹脂、特にポリオレフィンに配合した
ときに相溶性が悪化し、その結果樹脂の機械的物性の悪
化を招く。また、エチレン構造単位(I)の含有割合が
99%を超える場合は、本発明のカチオン変性共重合体
の帯電防止能が小さくなる。エチレン構造単位(I)の
含有割合は、軟化点、機械的物性および帯電防止能の釣
り合いの点から88〜93モル%であることが好まし
い。
【0018】本発明のカチオン変性共重合体において、
式(II)で表されるエステル構造単位は、前述したよ
うに分子内に0〜10モル%含有されている。この含有
割合が10モル%を超える場合には、共重合体の結晶性
が低くなり、粘着性やべたつきを生じて、帯電防止能の
湿度依存性が大きくなる。さらには、ポリオレフィン等
に配合する場合に機械物性の悪化を招く。エステル構造
単位(II)の含有割合は、軟化点および樹脂に対する
相溶性の点から、0.5〜6モル%であることが好まし
い。
【0019】なお、エステル構造単位(II)におい
て、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、具体例と
して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−
プロピル基、tert−ブチル基が挙げられ、これらの
基は1分子中に混在しても良い。これらの中ではメチル
基およびエチル基が、得られるカチオン変性共重合体の
軟化点を維持する上からより好ましい。
【0020】本発明のカチオン変性共重合体において、
カルボン酸構造単位(III)は分子内に0〜6モル%
含有されている。6モル%を超える場合には、これを内
部添加した熱可塑性樹脂が硬くなる。カルボン酸構造単
位(III)の含有割合は、帯電防止性、耐衝撃性、耐
屈曲性、及び密着性の点から、0.2〜1.5モル%で
あることが好ましい。
【0021】本発明のカチオン変性共重合体において、
式(IV)で表されるアミドまたはエステル構造単位
は、分子内に1〜12モル%含有されているが、この含
有割合が1モル%未満である場合には、共重合体の帯電
防止能が不足する。また、含有割合が12モル%を超え
る場合には、熱可塑性樹脂に配合したときに吸湿性が生
じたり、相溶性の悪化により樹脂の機械的物性が低下す
る。これらの兼ね合いから、アミドまたはエステル構造
単位(IV)の含有割合は、1.2〜10モル%が特に
好ましい。
【0022】なお、アミドまたはエステル構造単位(I
V)において、Rは炭素数2〜8のアルキレン基を示
し、具体例として、エチレン基、プロピレン基、ヘキサ
メチレン基、ネオペンチレン基等が挙げられ、これらの
基は1分子中に混在しても良い。これらの基の中で、製
造の容易性や経済性の点からエチレン基、プロピレン基
がより好ましく、プロピレン基が特に好ましい。
【0023】アミドまたはエステル構造単位(IV)に
おけるRおよびRは各々独立に炭素数1〜4のアル
キル基を示し、具体例として、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基等が挙げられ、これらの基は構造単
位毎に同一であっても異なっても良い。これらの基の中
で、帯電防止性付与の点から、メチル基およびエチル基
が特に好ましい。
【0024】アミドまたはエステル構造単位(IV)に
おけるRは炭素数1〜18のアルキル基、炭素数6〜
8のアリールアルキル基またはアリール基を示し、具体
例として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、is
o−プロピル基、ベンジル基等が挙げられ、これらの基
は1分子中に混在していても良い。これらの基の中で
は、帯電防止能付与の点から低級アルキル基がより好ま
しく、耐熱性の点から低級アルキル基またはベンジル基
がより好ましい。特に好ましいのはメチル基とエチル基
である。
【0025】アミドまたはエステル構造単位(IV)に
おけるYは−NH−または−O−を示し、特に−NH−
がより好ましい。
【0026】アミドまたはエステル構造単位(IV)に
おける4級アンモニウム塩の対イオンXは、ROS
および/またはRSO であり、ここでR
およびRは炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜
18のアリールアルキル基またはアリール基を示す。R
およびRの具体例として、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、フェニル基、トルイル基等が挙げられ、これ
らの基は1分子中に混在していても良い。耐熱性の点か
ら低級アルキル基、アリール基、トルイル基がより好ま
しい。
【0027】また、式[化9]で表される構造単位
(V)は、耐熱性の点で実用上問題がない範囲で含まれ
ていても差し支えない。ここで、R、R、Rは、
式(IV)のアミドまたはエステル構造単位の場合と同
様である。
【0028】
【化9】
【0029】上記構成のカチオン変性共重合体(C成
分)の重量平均分子量の測定はゲルパーミュエーション
クロマトグラフィーで行い、ポリスチレン換算の重量平
均分子量で超高温GPC法(絹川等、「高分子論文集第
44巻2号」、139〜141頁、1987)に準じて
測定できる。その重量平均分子量の範囲は1,000〜
100,000である。重量平均分子量が1,000未
満である場合には、分子量が小さすぎて、本発明のカチ
オン変性共重合体は熱可塑性樹脂に配合して加熱したと
きに熱により揮散する。また、重量平均分子量が10
0,000を超える場合には、本発明のカチオン変性共
重合体を溶融したときの粘度が大きくなりすぎ、作業性
が悪化する。本発明のカチオン変性共重合体の特に好ま
しい重量平均分子量は、3,000〜70,000の範
囲である。
【0030】本発明の熱可塑性樹脂組成物中の(C)カ
チオン変性共重合体の配合量は実用的には3〜30重量
%であるが、この配合量が3重量%未満の場合には要求
される帯電防止性が得られにくく、逆に配合量が30重
量%を超える場合には樹脂の機械的物性、特に衝撃強度
が低下する。樹脂における帯電防止性と機械的物性との
バランスから、カチオン変性共重合体(C)の配合量は
5〜20重量%が特に好ましい。
【0031】本発明における熱可塑性樹脂組成物の製造
方法としては(A)熱可塑性樹脂、(B)パラフィンワ
ックス、および(C)カチオン変性共重合体を予め混合
しておきこれを混練ニーダー、例えば2軸押出機等によ
ってペレット化する。
【0032】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するため以下の
実施例および比較例を挙げて説明する。
【0033】合成例(カチオン変性共重合体(a)〜
(k)の合成)([表1]参照) 温度計、撹拌機、滴下ロート及びディーン・スターク分
水器を備えた1リットルの4つ口フラスコに、キシレン
150ml、エチレン・アクリル酸共重合体(エチレン
/アクリル酸=91/9(モル%/モル%))をそれぞ
れ150g及びp−トルエンスルホン酸1.0gを仕込
んだ。次に、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン5
4gを仕込み、オイルバスを用いて140℃で17時間
反応し、生成する水の共沸が認められなくなるまでアミ
ド化反応を継続した。
【0034】得られた反応物300gを80℃まで冷却
し、そこへ滴下ロートよりジエチル硫酸73gを1時間
かけて徐々に滴下した。この間、発熱が認められたが、
冷却することにより反応温度を90℃に維持し、滴下終
了後は100℃で4時間熟成反応を行った。ここで得ら
れた反応物を多量のメタノール中へ投入し、生成した沈
殿物を回収、乾燥してカチオン変性共重合体(a)を得
た。
【0035】また、上記の合成例と同様にして[表1]
に示すカチオン変性共重合体(b)〜(k)を得た
([表1]にはカチオン変性共重合体(a)も併記す
る)。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1〜38、及び比較例1〜27 [表2]〜[表5]に示す熱可塑性樹脂(A)、パラフ
ィンワックス(B)、上記合成例で得られたカチオン変
性共重合体(C)、及び他の添加物を、同表に示す割合
を以て混合し、これを栗本鉄工(株)社製S2型KRC
ニーダーによって200℃で混練したものをペレット化
した。
【0038】得られたペレットを乾燥したのち、新潟鉄
工所(株)社製NN−ハイパーショット3000射出成
型機にて210℃で成形し、60mm×60mm×3m
mの平板よりなるテストピースを成形した。
【0039】なお、本実施例において使用した(A)成
分、(B)成分、及び他の添加物を以下に列挙する。
【0040】(A成分:熱可塑性樹脂) PP(ポリプロピレン);徳山ポリプロME−230、
(株)トクヤマ社製、数平均分子量35.000 HIPS(ハイインパクトポリスチレン);エスチレン
H−65、新日鉄化学(株)社製 ABS(ABS樹脂);JSR ABS35、日本合成
ゴム(株)社製 (B成分:パラフィンワックス) No.115;日本精蝋(株)社製パラフィンワックス
(C24) No.135;同(C27) No.155;同(C33) (他の添加物) *1;ラウリン酸 *2;8−ヒドロキシキノリン
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0041】このテストピースを用いて、金型汚染防止
性と樹脂への影響、及び帯電防止性を調べた。
【0042】(金型汚染防止性と樹脂への影響)金型汚
染防止性と樹脂への影響については、上記した方法にお
ける成型時に、50ショットでの金型表面、及び樹脂成
形体表面を観察し、汚染の度合いで評価した。判定基準
は下記[表6]に示す通りである。
【0043】
【表6】
【0044】(帯電防止性)帯電防止性は、テストピー
スの表面固有抵抗値を測定することにより行なった。す
なわち、上記方法によって得られたテストピースを20
℃、65%RH雰囲気下にて12時間調湿し、これをA
DVANTEST R8340ウルトラレジスタンスメ
ーターで印加電圧500Vにて測定した。結果を上掲の
[表2]〜[表5]に併記した。
【0045】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は特定量の
熱可塑性樹脂とカチオン変性共重合体のパラフィンワッ
クスからなる樹脂組成物であり、永久制電性に優れると
ともに金型汚染防止性に優れている。また、樹脂への影
響も少ない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)熱可塑性樹脂60〜96.9重量% (B)パラフィンワックス0.1〜10重量% (C)下記構造単位(I)〜(IV)が線状に規則的に
    あるいは不規則に配列してなる重量平均分子量が1,0
    00〜100,000のカチオン変性共重合体3〜30
    重量%を含有してなる熱可塑性樹脂組成物。 式(I)で表されるエチレン構造単位72〜99モル% 式(II)で表されるエステル構造単位0〜10モル% 式(III)で表されるカルボン酸構造単位0〜6モル
    % 式(IV)で表されるアミドまたはエステル構造単位1
    〜12モル% 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 (但し、式(II)及び(IV)において、Rは炭素
    数1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数2〜8のア
    ルキレン基を示し、RおよびRは各々独立に炭素数
    1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜18のア
    ルキル基または炭素数1〜18のアルキル基または炭素
    数6〜8のアリールアルキル基またはアリール基を示
    し、Yは−NH−または−O−を示し、さらにXはR
    OSO および/またはRSO を示し、ここ
    でRおよびRは炭素数1〜12のアルキル基、炭素
    数6〜18のアリールアルキル基またはアリール基を示
    す。)
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