JPH09168737A - 界面活性剤の吸着剤および吸着方法 - Google Patents

界面活性剤の吸着剤および吸着方法

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JPH09168737A
JPH09168737A JP27266896A JP27266896A JPH09168737A JP H09168737 A JPH09168737 A JP H09168737A JP 27266896 A JP27266896 A JP 27266896A JP 27266896 A JP27266896 A JP 27266896A JP H09168737 A JPH09168737 A JP H09168737A
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JP
Japan
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adsorbent
surfactant
solution
polyethylene glycol
crosslinked polymer
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Pending
Application number
JP27266896A
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English (en)
Inventor
Naotake Shioji
尚武 塩路
Takashi Nanba
多加志 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界面活性剤を含む廃液等の溶液から、界面活
性剤を、簡便に、安価に、かつ充分に、回収・除去する
ことができる吸着剤および吸着方法を提供する。 【解決手段】 吸着剤は、例えば、ポリオキシアルキレ
ン鎖を有する架橋重合体を含む。また、上記構成の吸着
剤を溶液に接触させることにより、界面活性剤を吸着さ
せる。上記架橋重合体は、ポリアルキレングリコールを
架橋させてなる架橋重合体、或いは、CH2 =CR−C
O−(X)n −Y (式中、Rは、水素原子またはメチ
ル基を表し、Xは、炭素数1〜5のオキシアルキレン基
を表し、Yは、水素原子、炭素数1〜5のアルコキシ
基、フェノキシ基、または、炭素数1〜9のアルキル基
を置換基として1個〜3個有するオキシアルキルフェニ
ル基を表し、nは、平均で3〜100の正数を表す)で
表される(メタ)アクリル酸エステル系単量体を含む単
量体成分を重合させて得られる架橋重合体が特に好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、溶液に含
まれる界面活性剤を吸着する吸着剤、および吸着方法に
関するものである。さらに詳しくは、本発明は、例え
ば、界面活性剤を含む廃液等の溶液から、界面活性剤を
回収・除去するのに好適な吸着剤および吸着方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】界面活性剤、例えばノニオン性界面活性
剤は、懸濁重合法による重合体の製造に用いられてい
る。そして、懸濁重合に使用した反応器を水洗すると、
界面活性剤を高濃度で含み、直接、放流することができ
ない水性廃液が排出される。そこで、従来より、該水性
廃液を処理する方法として、ボイラに投入して水分を蒸
発させると共に界面活性剤を焼却する方法、活性汚泥を
用いて処理する方法等が実施されている。
【0003】しかしながら、上記の焼却する方法では、
水性廃液に含まれる大量の水を蒸発させなければならな
い。従って、処理に時間がかかると共に、処理コストが
高くなるという欠点を有している。また、上記の活性汚
泥を用いる方法では、水性廃液を一度に大量にかつ短時
間に処理することができないという欠点を有している。
【0004】一方、界面活性剤を含む水溶液に、例えば
アニオン性またはカチオン性の水溶性樹脂を投入する
と、水溶液中の界面活性剤の一部が凝集することが知ら
れている。そこで、界面活性剤を含む水性廃液に該水溶
性樹脂を投入し、界面活性剤を凝集させることによっ
て、水性廃液中の界面活性剤の濃度を低下させることも
考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
水溶性樹脂は、界面活性剤を凝集させる効果が小さい。
従って、上記処理方法では、水性廃液中の界面活性剤の
濃度を放流可能な程度にまで充分に低下させることがで
きない。しかも、上記処理方法では、凝集した界面活性
剤がコロイド状になり、濾別するのが困難となるので、
処理操作が煩雑となる。その上、上記水溶性樹脂は、一
般的に高価であるため、処理コストが高くなる。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、例えば界面活性剤を含む廃
液等の溶液から、界面活性剤を、簡便に、安価に、かつ
充分に、回収・除去することができる吸着剤および吸着
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記目
的を達成すべく、界面活性剤の吸着剤および吸着方法に
ついて鋭意検討した。その結果、例えば、ポリオキシア
ルキレン鎖を有する架橋重合体を含む吸着剤が、溶液に
含まれる界面活性剤を、充分に除去することができるこ
とを見い出すと共に、吸着剤に廃液を接触させることに
より、界面活性剤を、簡便に、かつ充分に吸着させるこ
とができることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】即ち、請求項1記載の発明の吸着剤は、上
記の課題を解決するために、架橋重合体を含んでなり、
界面活性剤を0.01g/g以上、吸着し得ることを特
徴としている。
【0009】上記構成によれば、吸着剤は、例えば溶液
中の界面活性剤を効率的に吸着することができる。
【0010】請求項2記載の発明の吸着剤は、上記の課
題を解決するために、請求項1記載の吸着剤において、
上記架橋重合体が、ポリオキシアルキレン鎖を有するこ
とを特徴としている。
【0011】上記構成によれば、吸着剤は、ポリオキシ
アルキレン鎖を有する架橋重合体を含んでいるので、界
面活性剤に対する吸着能力に優れている。これにより、
上記吸着剤は、例えば溶液中の界面活性剤を効率的に吸
着することができるので、界面活性剤を充分に除去する
ことができる。また、吸着剤に界面活性剤を吸着させた
後、吸着剤を濾別するだけで該界面活性剤を除去するこ
とができるので、操作が簡便である。
【0012】また、請求項3記載の発明の吸着剤は、上
記の課題を解決するために、請求項1または2記載の吸
着剤において、上記架橋重合体が、ポリアルキレングリ
コールを架橋させてなることを特徴としている。
【0013】上記構成によれば、吸着剤は、界面活性剤
に対する吸着能力により一層優れているので、界面活性
剤をより一層充分に除去することができる。また、該架
橋重合体は、例えばポリエチレングリコール等のポリア
ルキレングリコールを架橋させることによって、安価に
製造することができる。従って、架橋重合体が安価とな
るので、溶液を安価に処理することができる。
【0014】請求項4記載の発明の吸着剤は、上記の課
題を解決するために、請求項1または2記載の吸着剤に
おいて、上記架橋重合体が、一般式(1) CH2 =CR−CO−(X)n −Y ……(1) (式中、Rは、水素原子またはメチル基を表し、Xは、
炭素数1〜5のオキシアルキレン基を表し、Yは、水素
原子、炭素数1〜5のアルコキシ基、フェノキシ基、ま
たは、炭素数1〜9のアルキル基を置換基として1個〜
3個有するオキシアルキルフェニル基を表し、nは、平
均で3〜100の正数を表す)で表される(メタ)アク
リル酸エステル系単量体を含む単量体成分を重合させて
得られるものであることを特徴としている。
【0015】上記構成によれば、吸着剤は、界面活性剤
に対する吸着能力により一層優れているので、界面活性
剤をより一層充分に除去することができる。また、該架
橋重合体は、例えば(メタ)アクリル酸エステル系単量
体を架橋剤の存在下で重合させることによって、安価に
製造することができる。従って、架橋重合体が安価とな
るので、溶液を安価に処理することができる。
【0016】請求項5記載の発明の吸着方法は、上記の
課題を解決するために、溶液に含まれる界面活性剤を吸
着させる吸着方法であって、ポリオキシアルキレン鎖を
有する架橋重合体を含む吸着剤を該溶液に接触させるこ
とを特徴としている。
【0017】上記方法によれば、ポリオキシアルキレン
鎖を有する架橋重合体を含む吸着剤を用いているので、
溶液に含まれる界面活性剤を効率的に吸着させることが
できる。従って、界面活性剤を充分に除去することがで
きる。また、上記架橋重合体は、例えばポリエチレング
リコール等のポリアルキレングリコールを架橋させる
か、或いは、(メタ)アクリル酸エステル系単量体を架
橋剤の存在下で重合させることによって安価に製造する
ことができる。この結果、吸着剤が安価となるので、界
面活性剤を安価に除去することができる。さらに、界面
活性剤が吸着した吸着剤は沈澱するので、その後、濾別
するだけで界面活性剤を除去することができる。
【0018】以下に本発明を詳しく説明する。本発明の
吸着剤が含む架橋重合体は、例えば、ポリオキシアルキ
レン鎖を有し、かつ架橋結合を有する重合体である。即
ち、架橋重合体は、例えば、ポリオキシアルキレン鎖を
主鎖に有し、架橋結合を有する重合体、または、ポリオ
キシアルキレン鎖を側鎖に有し、架橋結合を有する重合
体である。
【0019】ポリオキシアルキレン鎖を主鎖に有する架
橋重合体としては、特に限定されるものではないが、ポ
リアルキレングリコールを架橋してなる架橋重合体(以
下、ポリアルキレングリコール架橋体と称する)が、界
面活性剤の吸着性能に優れているので、特に好ましい。
【0020】上記ポリアルキレングリコールとしては、
特に限定されるものではなく、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロプレングリコール、ポリブチレングリコー
ル等が挙げられる。また、ポリアルキレングリコール
は、二種類以上のアルキレングリコールの共重合体であ
ってもよい。これらポリアルキレングリコールは、単独
で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合して用い
てもよい。上記例示の化合物のうち、ポリエチレングリ
コールが、安価であり、かつ、界面活性剤に対するポリ
アルキレングリコール架橋体の吸着性能が良好となるた
め、特に好ましい。また、上記ポリアルキレングリコー
ルの分子量は、特に限定されず、吸着剤に所望する物性
等に応じて決定すればよい。
【0021】上記のポリアルキレングリコールを架橋す
ることによってポリアルキレングリコール架橋体が得ら
れる。ポリアルキレングリコールを架橋する方法につい
ては、特に限定されない。即ち、例えばポリアルキレン
グリコールにγ線を照射すればよい。ポリアルキレング
リコールにγ線を照射する際には、架橋反応を容易に制
御することができるように、ポリアルキレングリコール
を水等の溶媒に溶解して、溶液の状態で行うことが好ま
しい。上記溶媒の使用量は、特に限定されるものではな
く、架橋反応の制御の容易さ、経済性、反応収率等を考
慮に入れて設定すればよい。照射するγ線の量は、ポリ
アルキレングリコールの種類や量等に応じて、適宜選択
すればよい。
【0022】ポリアルキレングリコールの架橋反応によ
り得られる反応生成物は、必要に応じて、減圧下で乾燥
すればよい。そして、乾燥物であるポリアルキレングリ
コール架橋体は、そのまま用いることもできるが、さら
に必要に応じて、例えばハンマーミル、ジェットミル等
の粉砕機を用いて粉砕すればよい。即ち、ポリアルキレ
ングリコール架橋体は、所定形状に造粒されていてもよ
く、また、不定形破砕状、球状、鱗片状、繊維状、棒
状、塊状等、種々の形状であってもよい。
【0023】ポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有する架
橋重合体としては、特に限定されるものではないが、前
記一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステル
系単量体を含む単量体成分を重合させて得られる架橋重
合体が、界面活性剤の吸着性能に優れているので、特に
好ましい。
【0024】上記(メタ)アクリル酸エステル系単量体
は、前記一般式(1)中、Rで示される置換基が、水素
原子またはメチル基であり、また、Xで示されるオキシ
アルキレン基の炭素数が1〜5であり、さらに、nで示
されるオキシアルキレン基の繰り返しが、平均で3〜1
00の正数であり、その上、Yで示される末端基が、水
素原子、炭素数1〜5のアルコキシ基、フェノキシ基、
または、炭素数1〜9のアルキル基を置換基として1個
〜3個有するオキシアルキルフェニル基である。
【0025】上記(メタ)アクリル酸エステル系単量体
としては、例えば、メトキシポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコ
ール・ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、メトキシポリエチレングリコール・ポリブチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシ
ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコ
ール・ポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、フェノキシポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、ベンジルオキシポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら化合物
は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合
して用いてもよい。
【0026】上記単量体成分は、(メタ)アクリル酸エ
ステル系単量体のみからなっていてもよいが、さらに必
要に応じて該単量体と共重合可能な単量体(以下、共重
合単量体と称する)を含んでいてもよい。共重合単量体
は、特に限定されるものではなく、種々の化合物が使用
可能である。上記の共重合単量体としては、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、およびこれらの
中和物や部分中和物等の不飽和モノカルボン酸系単量
体;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、およびこれらの中和物や部分中和物等の不飽和ジカ
ルボン酸系単量体;ビニルスルホン酸、アリルスルホン
酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スルホ
エチル(メタ)アクリレート、スルホプロピル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシスルホプロピル(メタ)
アクリレート、スルホエチルマレイミド、3−アリロキ
シ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、およびこれら
の中和物や部分中和物等の不飽和スルホン酸系単量体;
(メタ)アクリルアミド、イソプロピルアクリルアミ
ド、t−ブチル(メタ)アクリルアミド等のアミド系単
量体;(メタ)アクリル酸エステル、スチレン、2−メ
チルスチレン、酢酸ビニル等の疎水性単量体;2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、アリルアルコール、
ポリエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールモノアリルエーテル、3−メチル−3
−ブテン−1−オール(イソプレノール)、ポリエチレ
ングリコールモノイソプレノールエーテル、ポリプロピ
レングリコールモノイソプレノールエーテル、3−メチ
ル−2−ブテン−1−オール(プレノール)、ポリエチ
レングリコールモノプレノールエーテル、ポリプロピレ
ングリコールモノプレノールエーテル、2−メチル−3
−ブテン−2−オール(イソプレンアルコール)、ポリ
エチレングリコールモノイソプレンアルコールエーテ
ル、ポリプロピレングリコールモノイソプレンアルコー
ルエーテル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、
グリセロールモノ(メタ)アクリレート、グリセロール
モノアリルエーテル、ビニルアルコール等の水酸基含有
不飽和単量体;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド
等のカチオン性単量体;(メタ)アクリロニトリル等の
ニトリル系単量体;(メタ)アクリルアミドメタンホス
ホン酸、(メタ)アクリルアミドメタンホスホン酸メチ
ルエステル、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチル
プロパンホスホン酸等のリン含有単量体等が挙げられ
る。また、上記の不飽和モノカルボン酸系単量体、不飽
和ジカルボン酸系単量体、および不飽和スルホン酸系単
量体の中和物や部分中和物は、相当する化合物を、一価
金属、二価金属、アンモニア、または有機アミンにより
中和させることにより得られる。これら共重合単量体
は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合
して用いてもよい。このうち、不飽和モノカルボン酸系
単量体、不飽和スルホン酸系単量体、および、これらの
混合物が、共重合性に優れており、かつ、安価であるた
め、特に好ましい。上記共重合単量体の量は、吸着剤の
物性を損なわない範囲であればよく、特に限定されな
い。
【0027】上記単量体成分を重合させる際には、溶媒
を用いることができる。上記の溶媒としては、単量体成
分が溶解可能な液体、例えば、水、水と均一に混合する
親水性の有機溶媒が挙げられ、該有機溶媒としては、例
えば、メチルアルコールやエチルアルコール等の炭素数
1〜4の低級アルコール、アセトン等の低級ケトン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げら
れる。これら溶媒は、単独で用いてもよく、また、二種
類以上を適宜混合して用いてもよい。尚、二種類以上の
溶媒を混合する場合の混合比率は、(メタ)アクリル酸
エステル系単量体の種類等を考慮に入れて適宜設定すれ
ばよい。また、逆相懸濁重合法(後述する)により重合
反応を行う場合には、疎水性の有機溶媒を用いることが
できる。
【0028】上記溶媒の使用量、即ち、溶媒中の単量体
成分の濃度(以下、モノマー濃度と称する)は、特に限
定されるものではないが、重合反応の制御の容易さ、経
済性、反応収率等を考慮に入れて、モノマー濃度が20
重量%以上、飽和濃度以下の範囲内、好ましくは30重
量%〜95重量%の範囲内、さらに好ましくは55重量
%〜80重量%の範囲内となるように設定すればよい。
モノマー濃度が20重量%未満の場合には、溶媒の使用
量が過多となり、経済性や反応収率等が低下するため、
好ましくない。モノマー濃度が飽和濃度以上の場合に
は、重合反応が不均一となると共に、重合反応の反応熱
(重合熱)を除去することが困難となるため、好ましく
ない。
【0029】本発明においては、単量体成分を重合させ
る際に、架橋剤を用いることができる。上記の架橋剤と
しては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールジ(メタ)アクリレート、N,N−メチレンビスア
クリルアミド、イソシアヌル酸トリアリル、トリメチロ
ールプロパンジアリルエーテル等の、一分子中にエチレ
ン系不飽和基を2個以上有する化合物;エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリグリセ
リン、プロピレングリコール、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、ポリプロピレングリコール、ポリ
ビニルアルコール、ペンタエリスリトール、ソルビッ
ト、ソルビタン、グルコース、マンニット、マンニタ
ン、ショ糖、ブドウ糖等の多価アルコール;エチレング
リコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジ
ルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエー
テル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキ
サンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン
トリグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエ
ーテル等のポリエポキシ化合物等が挙げられる。これら
架橋剤は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適
宜混合して用いてもよい。
【0030】架橋剤を用いることにより、得られる架橋
重合体の架橋密度を任意の値に制御することができる。
上記の架橋剤のうち、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレートが特に好ましい。また、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレートを構成するエチレン
オキサイド(以下、EOと記す)の付加モル数は、4モ
ル〜100モルの範囲内が好ましく、架橋効率の点か
ら、5モル〜50モルの範囲内が特に好ましい。
【0031】尚、架橋剤として、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート以外の化合物を用いる場合に
おいても、該化合物と共に、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレートを併用することが好ましい。
【0032】上記単量体成分に対する架橋剤のモル比
は、1×10-5〜5×10-2の範囲内が好ましく、5×
10-4〜2×10-2の範囲内が特に好ましい。架橋剤の
モル比が1×10-5よりも小さい場合には、得られる架
橋重合体の架橋密度が小さくなり過ぎ、吸着剤の吸着性
能が低下するため、好ましくない。架橋剤のモル比が5
×10-2よりも大きい場合には、得られる架橋重合体の
架橋密度が高くなり過ぎ、吸着剤の吸着性能が低下する
ため、好ましくない。
【0033】そして、架橋剤として多価アルコールを用
いる場合には、重合反応後、得られた反応生成物を15
0℃〜250℃で加熱処理することが好ましい。また、
架橋剤としてポリエポキシ化合物を用いる場合には、重
合反応後、得られた反応生成物を50℃〜250℃で加
熱処理することが好ましい。
【0034】上記の架橋重合体は、単量体成分を、架橋
剤、溶媒、および重合開始剤の存在下、例えば、溶液重
合法や懸濁重合法、逆相懸濁重合法等の公知の重合方法
を用いて重合することにより得られる。また、いわゆる
注型重合法、薄膜重合法、噴霧重合法、或いは、双腕型
ニーダーを反応器として用い、該ニーダーの剪断力によ
り反応生成物を細分化しながら重合する重合法等を用い
て重合することにより、架橋重合体を得ることもでき
る。
【0035】上記の重合開始剤としては、特に限定され
るものではないが、例えば、過酸化水素;過硫酸ナトリ
ウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の過硫酸
塩;2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩
酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)等の水
溶性アゾ化合物;2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメ
チルバレロニトリル)等の油溶性アゾ化合物;過酸化ベ
ンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸、ベンゾイルパー
オキサイド、キュメンハイドロパーオキサイド等の有機
系過酸化物等のラジカル重合開始剤が挙げられる。これ
ら重合開始剤は、単独で用いてもよく、また、二種類以
上を適宜混合して用いてもよい。また、これら重合開始
剤の分解を促進する還元剤を併用し、両者を組み合わせ
ることによりレドックス系開始剤とすることもできる。
上記の還元剤としては、特に限定されるものではない
が、例えば、亜硫酸水素ナトリウム等の(重)亜硫酸
(塩)、L−アスコルビン酸(塩)、第一鉄塩等の還元
性金属(塩)、アミン類等が挙げられる。尚、重合開始
剤を用いる代わりに、反応系に放射線や電子線、紫外線
等を照射することにより重合反応を行ってもよい。
【0036】逆相懸濁重合法を行う場合に、単量体成分
の水溶液を疎水性の有機溶媒に分散させる分散剤として
は、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、エチルセルロース、セルロースアセテ
ート等のセルロースエステル、セルロースエーテル、α
−オレフィン−無水マレイン酸共重合体等のカルボキシ
ル基含有重合体等が挙げられる。尚、上記疎水性の有機
溶媒は、特に限定されるものではない。
【0037】反応温度は、(メタ)アクリル酸エステル
系単量体、共重合単量体、架橋剤、溶媒、および重合開
始剤の種類や組み合わせ、使用量等にもよるが、反応が
完結し、しかも、得られる架橋重合体の分子量が大きく
なるように、比較的低温の方が好ましい。反応温度は、
例えば、20℃〜100℃の範囲内が好適である。尚、
反応時間は、特に限定されるものではなく、反応温度等
に応じて適宜設定すればよい。また、上記の重合反応を
行う際の重合容器等の反応器は、特に限定されるもので
はないが、重合反応後、得られた反応生成物を簡単に破
砕(後述する)することができるように、いわゆる双腕
型ニーダーが好ましい。
【0038】また、反応系は、重合反応を行う際に、攪
拌されていてもよく、また、静置されていてもよい。つ
まり、該反応系は、攪拌重合を行ってもよく、静置重合
を行ってもよく、また、攪拌重合および静置重合を組み
合わせて行ってもよい。このうち、静置重合を行うこと
が最も好ましい。静置重合を行うことにより、吸着性能
に優れた架橋重合体、即ち、吸着剤を効率的に製造する
ことができる。尚、静置重合を行う場合には、重合反応
後、得られた反応生成物を破砕することが好ましい。
【0039】重合反応により得られる反応生成物は、そ
のまま、或いは必要に応じて、亜硫酸塩、亜硫酸水素
塩、ピロ亜硫酸塩、亜二チオン酸塩、亜硝酸塩、亜リン
酸塩、次亜リン酸塩等の酸素含有還元性無機塩を添加し
て該反応生成物中の残留モノマー量を低下させた後、乾
燥機等を用いて乾燥される。乾燥温度は、100℃〜1
60℃が好ましく、120℃〜140℃がさらに好まし
い。また、減圧下で乾燥(減圧乾燥)するか、若しく
は、不活性ガス気流下で乾燥することが特に好ましい。
乾燥物である架橋重合体は、必要に応じて、ハンマーミ
ル、ジェットミル等の粉砕機を用いて粉砕される。乾燥
温度が100℃未満の場合には、反応生成物を充分に乾
燥させるのに時間がかかるため、好ましくない。乾燥温
度が160℃を越える場合には、乾燥により得られる架
橋重合体が熱により劣化し、該架橋重合体、即ち、吸着
剤の吸着特性が低下する傾向がある。
【0040】本発明における吸着剤、つまり、上記の架
橋重合体は、所定形状に造粒されていてもよく、また、
不定形破砕状、球状、鱗片状、繊維状、棒状、塊状等、
種々の形状であってもよい。さらに、架橋重合体は、1
次粒子であってもよく、また、1次粒子の造粒体であっ
てもよい。架橋重合体の平均粒径は、用いる両単量体の
種類や吸着剤の用途等を考慮に入れて適宜設定すればよ
く、例えば数μm〜数百μmが好適である。尚、架橋重
合体の造粒方法は、前記吸収倍率等の吸着特性が満足さ
れるのであれば、特に限定されるものではない。
【0041】また、架橋重合体は、その吸着特性、例え
ば液体の浸透性や分散性、吸収速度等を向上させるため
に、表面に種々の加工や修飾(モディファイ)等が施さ
れていてもよい。即ち、架橋重合体は、例えば、架橋重
合体の表面近傍にさらに架橋構造を導入する表面処理等
が施されていてもよい。
【0042】上記の表面処理を施す際に用いられる表面
架橋剤は、例えば、架橋重合体がカルボキシル基および
/またはカルボキシレート基を含有する場合、該カルボ
キシル基および/またはカルボキシレート基と反応可能
な官能基を分子内に2個以上含有する化合物が好適であ
る。上記の表面架橋剤としては、例えば、グリセリン、
エチレングリコール、ペンタエリスリトール等の多価ア
ルコール;エチレングリコールジグリシジルエーテル等
のポリエポキシ化合物;エチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ポリエチレン
イミン等の多価アミン;グルタルアルデヒド、グリオキ
ザール等の多価アルデヒド;(ポリ)塩化アルミニウ
ム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニ
ウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム等の多価金属
塩等が挙げられる。これら表面架橋剤は、単独で用いて
もよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよ
い。
【0043】表面架橋剤の使用量は、特に限定されるも
のではないが、架橋重合体に対して0.005重量%〜
5重量%の範囲内が好ましい。また、上記の表面処理を
施す際の処理方法は、特に限定されるものではない。例
えば、粉体状の架橋重合体に表面架橋剤をそのまま、或
いは適当な溶媒に溶解させた溶液の状態で混合した後、
必要に応じて加熱することにより表面処理を施してもよ
く、また、架橋重合体を疎水性の有機溶媒に分散させた
後、該分散液に表面架橋剤を添加し、次いで、必要に応
じて加熱することにより表面処理を施してもよい。
【0044】さらに、吸着剤は、加工性の改良および品
質性能の向上等のために、必要に応じて、シリカ微粒子
等の無機微粒子や、パルプ繊維等からなる充填剤等の添
加剤が添加されていてもよい。上記添加剤の添加量は、
特に限定されるものではなく、例えば添加剤の種類等に
応じて適宜設定すればよい。尚、添加剤の添加方法は、
特に限定されるものではない。
【0045】本発明によって処理されるべき界面活性剤
は、溶液の状態であることが望ましい。そして、該溶液
は、界面活性剤を含有していればよく、その組成は、特
に限定されるものではない。即ち、溶液の主成分である
液体は、水であってもよく、有機溶媒であってもよく、
これらの混合物であってもよい。また、廃液には、界面
活性剤以外の成分、例えば無機塩等が溶存していてもよ
い。
【0046】吸着剤が吸着可能な界面活性剤としては、
特に限定されるものではなく、ノニオン性界面活性剤、
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界
面活性剤、或いは、高分子界面活性剤、反応性界面活性
剤等が挙げられる。本発明にかかる吸着剤は、上記の界
面活性剤のうち、ノニオン系界面活性剤の吸着に特に好
適に用いられる。
【0047】ノニオン系界面活性剤としては、具体的に
は、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルアリールエーテル;ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル;グリセロールモノラウレート等の脂肪酸モ
ノグリセライド;ポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレン共重合体;エチレンオキサイドと、脂肪族アミ
ン、脂肪族アミドまたは酸とを反応させてなる縮合生成
物等が挙げられる。これら界面活性剤は、廃液中に二種
類以上、存在していてもよい。
【0048】また、溶液中の界面活性剤の濃度は、特に
限定されるものではないが、本発明にかかる吸着剤は、
界面活性剤が比較的高濃度、例えば100ppm程度で
ある場合に、その吸着特性を顕著に発揮し得るようにな
っている。
【0049】上記構成の吸着剤の使用量は、界面活性剤
を含有する廃液100重量部に対して、0.01重量部
〜1重量部の範囲内が特に好ましい。使用量が0.01
重量部未満である場合には、界面活性剤の濃度の低減効
果が不充分であるので、好ましくない。また、使用量が
1重量部を越える場合には、増量に見合った効果が得ら
れず、吸着剤が無駄となるので、好ましくない。
【0050】そして、吸着剤により溶液を処理するに
は、吸着剤を溶液に接触させればよい。吸着剤を溶液に
接触させる接触方法は、特に限定されるものではない。
つまり、例えば、溶液が容器に入っている場合等には、
吸着剤をそのまま溶液に投入(添加)する方法であって
もよく、吸着剤を透水性材料からなるティーバック式袋
に入れて、溶液に浸漬する方法であってもよい。また、
接触方法は、吸着剤を容器に入れ、これに溶液を投入
(添加)する方法であってもよい。さらに、接触方法
は、吸着剤に溶液を通液する方法であってもよい。これ
により、溶液を連続的に処理することができる。
【0051】本発明にかかる吸着剤は、界面活性剤を
0.01g/g以上、好ましくは0.01g/g〜0.
1g/gの範囲内で吸着することができる。該吸着剤
は、溶液と接触するだけで該液体中の界面活性剤を吸着
可能であるが、必要に応じて、両者を攪拌・混合しても
よい。尚、吸着剤により溶液を処理する際の溶液の温度
や接触時間は、特に限定されるものではない。
【0052】吸着剤により溶液を処理した後、吸着剤は
ゲル状の不溶物となる。該不溶物は、吸着剤に溶液を投
入、または、溶液に吸着剤を投入して処理を行った場合
には、処理後に沈澱するので、濾別して溶液から分離す
ればよい。尚、ティーバック式袋を用いる方法や吸着剤
に溶液を通液する方法で処理を行った場合には、処理後
の溶液に沈澱が含まれていないので、濾別操作を省略す
ることができる。
【0053】このようにして吸着剤により処理された溶
液は、界面活性剤の濃度が充分に低下しているので、例
えばそのまま放流すればよい。一方、処理後の吸着剤
は、例えば焼却すればよいが、再生してもよい。
【0054】尚、上記構成の吸着剤を、例えば、繊維や
不織布、ゴム、合成樹脂等と組み合わせて(複合し
て)、シート状や繊維状等に成形することにより、複合
体とすることもできる。上記の複合体は、前述の吸着剤
に溶液を通液する方法を採用する場合に、特に好適に使
用することができる。
【0055】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。尚、架橋重合体の吸液倍率は、
以下の方法で測定した。また、実施例および比較例に記
載の「部」は、「重量部」を示している。
【0056】(a)架橋重合体の吸液倍率 架橋重合体約0.3gをティーバッグ式袋に均一に入
れ、イオン交換水中に浸漬した。3時間静置後にティー
バッグ式袋を引き上げ、一定時間水切りを行った後、テ
ィーバッグ式袋の重量W1 (g)を測定した。また、同
様の操作を架橋重合体を用いないで行い、そのときのテ
ィーバッグ式袋の重量W0 (g)を測定した。そして、
これら重量W1 、重量W0 から、次式、 吸液倍率 (g/g)=(重量W1 (g) −重量W0 (g) )/架
橋重合体の重量 (g) に従って吸液倍率(g/g)を算出した。尚、この吸液
倍率は平衡値である。
【0057】〔実施例1〕温度計、窒素ガス吹き込み
管、および攪拌機を備えた内容積600mlのプラスチ
ック製の反応器に、共重合単量体としてのアクリル酸ナ
トリウム60.4部、(メタ)アクリル酸エステル系単
量体としてのメトキシポリエチレングリコールアクリレ
ート339.6部、溶媒としてのイオン交換水593.
0部、および、架橋剤としてのポリエチレングリコール
ジアクリレート1.8部を仕込んで反応液とした。上記
のメトキシポリエチレングリコールアクリレートにおけ
るエチレンオキサイドの平均付加モル数は10モルであ
る。また、ポリエチレングリコールジアクリレートにお
けるエチレンオキサイドの平均付加モル数は8モルであ
る。
【0058】つまり、アクリル酸ナトリウムと、メトキ
シポリエチレングリコールアクリレートとのモル比が、
50:50となるように両者を仕込んだ。また、ポリエ
チレングリコールジアクリレートを、上記の単量体成分
に対する割合が0.3モル%となるように仕込んだ。
【0059】次に、上記の反応液に窒素ガスを吹き込ん
で溶存酸素を追い出すと共に、反応系を窒素ガス置換し
た。続いて、水浴を用いて反応液の温度を40℃に昇温
した後、重合開始剤としての10重量%2,2’−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩(和光純薬工業株
式会社製;商品名 V−50)水溶液5.2部を添加し
た。そして、該反応液を攪拌・混合した後、攪拌を停止
した。すると、直ちに重合反応が開始された。2,2’
−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩は、単量体
成分に対する割合が0.15モル%となるように添加し
た。
【0060】上記の重合反応においては、反応を開始し
てから46分後に反応液の温度が64℃になり、ピーク
に達した。この間、水浴の温度は、反応液の温度とほぼ
等しくなるように適宜昇温させた。反応液の温度がピー
クに達した後、水浴の温度を80℃に維持し、該反応液
を60分間熟成した。熟成終了後、得られた含水ゲル状
重合体を取り出し、微粒子状に解砕した。
【0061】解砕した微細な含水ゲル状重合体を、熱風
循環式乾燥機を用いて窒素気流下、150℃で1時間乾
燥した後、乾燥物を卓上型粉砕機を用いて粉砕し、架橋
重合体を得た。得られた架橋重合体の吸液倍率を上述の
方法により測定した。その結果、吸液倍率は116g/
gであった。
【0062】次に、イオン交換水にノニオン性界面活性
剤であるポリエチレングリコールノニルフェニルエーテ
ルを溶解した。これにより、界面活性剤を含有する溶液
として、ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテ
ルの100ppm水溶液を調製した。上記ポリエチレン
グリコールノニルフェニルエーテルの平均付加モル数は
9モルである。
【0063】そして、内容積100mlのビーカーに、
上記のポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル
水溶液50部を仕込み、上記の架橋重合体、即ち吸着剤
0.1部を添加して5時間攪拌した。攪拌終了後、吸着
剤は、ゲルとして沈澱していた。そして、上記の水溶液
を濾過し、沈澱物を除去した後、濾液中のポリエチレン
グリコールノニルフェニルエーテルの濃度を高速液体ク
ロマトグラフィーで測定した。その結果、ポリエチレン
グリコールノニルフェニルエーテルの濃度は8ppmで
あった。つまり、ポリエチレングリコールノニルフェニ
ルエーテル水溶液を吸着剤で処理することにより、該水
溶液中のポリエチレングリコールノニルフェニルエーテ
ルの濃度が、100ppmから、8ppmまで低下し
た。さらに、上記吸着剤は、界面活性剤としてのポリエ
チレングリコールノニルフェニルエーテルを、0.04
6g/g吸着していることがわかった。
【0064】〔実施例2〕温度計、窒素ガス吹き込み
管、および攪拌機を備えた内容積600mlのプラスチ
ック製の反応器に、共重合単量体としてのメタクリル酸
ナトリウム26.4部、(メタ)アクリル酸エステル系
単量体としてのブトキシポリエチレングリコールメタク
リレート573.6部、溶媒としてのイオン交換水39
7.6部、および、架橋剤としてのポリエチレングリコ
ールジアクリレート0.45部を仕込んで反応液とし
た。上記のブトキシポリエチレングリコールアクリレー
トにおけるエチレンオキサイドの平均付加モル数は50
モルである。また、ポリエチレングリコールジアクリレ
ートにおけるエチレンオキサイドの平均付加モル数は8
モルである。
【0065】つまり、メタクリル酸ナトリウムと、ブト
キシポリエチレングリコールメタクリレートとのモル比
が、50:50となるように両者を仕込んだ。また、ポ
リエチレングリコールジアクリレートを、上記の単量体
成分に対する割合が0.2モル%となるように仕込ん
だ。
【0066】次に、上記の反応液に窒素ガスを吹き込ん
で溶存酸素を追い出すと共に、反応系を窒素ガス置換し
た。続いて、水浴を用いて反応液の温度を50℃に昇温
した後、重合開始剤としての10重量%2,2’−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩(和光純薬工業株
式会社製;商品名 V−50)水溶液2.0部を添加し
た。そして、該反応液を攪拌・混合した後、攪拌を停止
した。すると、直ちに重合反応が開始された。2,2’
−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩は、単量体
成分に対する割合が0.15モル%となるように添加し
た。
【0067】上記の重合反応においては、反応を開始し
てから116分後に反応液の温度が60℃になり、ピー
クに達した。この間、水浴の温度は、反応液の温度とほ
ぼ等しくなるように適宜昇温させた。反応液の温度がピ
ークに達した後、水浴の温度を80℃に維持し、該反応
液を60分間熟成した。熟成終了後、得られた含水ゲル
状重合体を取り出し、微粒子状に解砕した。
【0068】解砕した微細な含水ゲル状重合体を、熱風
循環式乾燥機を用いて窒素気流下、150℃で1時間乾
燥した後、乾燥物を卓上型粉砕機を用いて粉砕し、架橋
重合体を得た。得られた架橋重合体の吸液倍率を上述の
方法により測定した。その結果、吸液倍率は75g/g
であった。
【0069】次に、実施例1と同様にして、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテルの100ppm水
溶液を上記架橋重合体、即ち吸着剤と接触させて処理し
た後、該水溶液中のポリエチレングリコールノニルフェ
ニルエーテルの濃度を測定した。その結果、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテルの濃度は、13p
pmであった。つまり、上記吸着剤は、ポリエチレング
リコールノニルフェニルエーテルを、0.0435g/
g吸着していることがわかった。
【0070】〔実施例3〕温度計、窒素ガス吹き込み
管、および攪拌機を備えた内容積600mlのプラスチ
ック製の反応器に、共重合単量体としてのメタクリル酸
ナトリウム190.8部、(メタ)アクリル酸エステル
系単量体としてのメトキシポリエチレングリコールメタ
クリレート409.2部、溶媒としてのイオン交換水3
83.9部、および、架橋剤としてのポリエチレングリ
コールジアクリレート5.9部を仕込んで反応液とし
た。上記のメトキシポリエチレングリコールアクリレー
トにおけるエチレンオキサイドの平均付加モル数は10
モルである。また、ポリエチレングリコールジアクリレ
ートにおけるエチレンオキサイドの平均付加モル数は8
モルである。
【0071】つまり、メタクリル酸ナトリウムと、メト
キシポリエチレングリコールメタクリレートとのモル比
が、70:30となるように両者を仕込んだ。また、ポ
リエチレングリコールジアクリレートを、上記の単量体
成分に対する割合が0.5モル%となるように仕込ん
だ。
【0072】次に、上記の反応液に窒素ガスを吹き込ん
で溶存酸素を追い出すと共に、反応系を窒素ガス置換し
た。続いて、水浴を用いて反応液の温度を45℃に昇温
した後、重合開始剤としての10重量%2,2’−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩(和光純薬工業株
式会社製;商品名 V−50)水溶液10.3部を添加
した。そして、該反応液を攪拌・混合した後、攪拌を停
止した。すると、直ちに重合反応が開始された。2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩は、単
量体成分に対する割合が0.15モル%となるように添
加した。
【0073】上記の重合反応においては、反応を開始し
てから88分後に反応液の温度が93℃になり、ピーク
に達した。この間、水浴の温度は、反応液の温度とほぼ
等しくなるように適宜昇温させた。反応液の温度がピー
クに達した後、水浴の温度を80℃に維持し、該反応液
を60分間熟成した。熟成終了後、得られた含水ゲル状
重合体を取り出し、微粒子状に解砕した。
【0074】解砕した微細な含水ゲル状重合体を、熱風
循環式乾燥機を用いて窒素気流下、150℃で1時間乾
燥した後、乾燥物を卓上型粉砕機を用いて粉砕し、架橋
重合体を得た。得られた架橋重合体の吸液倍率を上述の
方法により測定した。その結果、吸液倍率は116g/
gであった。
【0075】次に、実施例1と同様にして、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテルの100ppm水
溶液を上記架橋重合体、即ち吸着剤と接触させて処理し
た後、該水溶液中のポリエチレングリコールノニルフェ
ニルエーテルの濃度を測定した。その結果、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテルの濃度は、24p
pmであった。つまり、上記吸着剤は、ポリエチレング
リコールノニルフェニルエーテルを、0.038g/g
吸着していることがわかった。
【0076】〔実施例4〕温度計、窒素ガス吹き込み
管、および攪拌機を備えた内容積600mlのプラスチ
ック製の反応器に、共重合単量体としてのアクリル酸ナ
トリウム246.8部、(メタ)アクリル酸エステル系
単量体としてのメトキシポリエチレングリコールアクリ
レート153.2部、溶媒としてのイオン交換水57
4.6部、および、架橋剤としてのポリエチレングリコ
ールジアクリレート13.5部を仕込んで反応液とし
た。上記のメトキシポリエチレングリコールアクリレー
トにおけるエチレンオキサイドの平均付加モル数は10
モルである。また、ポリエチレングリコールジアクリレ
ートにおけるエチレンオキサイドの平均付加モル数は8
モルである。
【0077】つまり、アクリル酸ナトリウムと、メトキ
シポリエチレングリコールアクリレートとのモル比が、
90:10となるように両者を仕込んだ。また、ポリエ
チレングリコールジアクリレートを、上記の単量体成分
に対する割合が1モル%となるように仕込んだ。
【0078】次に、上記の反応液に窒素ガスを吹き込ん
で溶存酸素を追い出すと共に、反応系を窒素ガス置換し
た。続いて、水浴を用いて反応液の温度を40℃に昇温
した後、重合開始剤としての10重量%2,2’−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩(和光純薬工業株
式会社製;商品名 V−50)水溶液11.9部を添加
した。そして、該反応液を攪拌・混合した後、攪拌を停
止した。すると、直ちに重合反応が開始された。2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩は、単
量体成分に対する割合が0.15モル%となるように添
加した。
【0079】上記の重合反応においては、反応を開始し
てから33分後に反応液の温度が95℃になり、ピーク
に達した。この間、水浴の温度は、反応液の温度とほぼ
等しくなるように適宜昇温させた。反応液の温度がピー
クに達した後、水浴の温度を80℃に維持し、該反応液
を60分間熟成した。熟成終了後、得られた含水ゲル状
重合体を取り出し、微粒子状に解砕した。
【0080】解砕した微細な含水ゲル状重合体を、熱風
循環式乾燥機を用いて窒素気流下、150℃で1時間乾
燥した後、乾燥物を卓上型粉砕機を用いて粉砕し、架橋
重合体を得た。得られた架橋重合体の吸液倍率を上述の
方法により測定した。その結果、吸液倍率は86g/g
であった。
【0081】次に、実施例1と同様にして、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテルの100ppm水
溶液を上記架橋重合体、即ち吸着剤と接触させて処理し
た後、該水溶液中のポリエチレングリコールノニルフェ
ニルエーテルの濃度を測定した。その結果、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテルの濃度は、32p
pmであった。つまり、上記吸着剤は、ポリエチレング
リコールノニルフェニルエーテルを、0.034g/g
吸着していることがわかった。
【0082】〔実施例5〕内容積100mlのプラスチ
ック製の反応器に、ポリアルキレングリコールとしての
ポリエチレングリコール5部を入れ、溶媒としてのイオ
ン交換水95部を加えて溶解し、水溶液とした。上記の
ポリエチレングリコールの分子量は150,000〜4
00,000である。
【0083】次に、上記の水溶液に、γ線を20KGY
照射した。照射終了後、得られた含水ゲル状重合体を取
り出し、微粒子状に解砕した。解砕した微細な含水ゲル
状重合体を、減圧下、60℃で乾燥した後、乾燥物を卓
上型粉砕機を用いて粉砕し、架橋重合体を得た。得られ
た架橋重合体の吸液倍率を上述の方法により測定した。
その結果、吸液倍率は31g/gであった。
【0084】次に、実施例1と同様にして、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテルの100ppm水
溶液を上記架橋重合体、即ち吸着剤と接触させて処理し
た後、該水溶液中のポリエチレングリコールノニルフェ
ニルエーテルの濃度を測定した。その結果、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテルの濃度は、17p
pmであった。つまり、上記吸着剤は、ポリエチレング
リコールノニルフェニルエーテルを、0.0415g/
g吸着していることがわかった。
【0085】〔比較例1〕比較用の吸着剤として、吸液
倍率が96g/gであるポリアクリル酸ナトリウム系架
橋重合体(吸水性樹脂、株式会社日本触媒製;商品名
アクアリックGH−2)を用いた。実施例1と同様にし
て、ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテルの
100ppm水溶液を上記比較用吸着剤と接触させて処
理した後、該水溶液中のポリエチレングリコールノニル
フェニルエーテルの濃度を測定した。その結果、ポリエ
チレングリコールノニルフェニルエーテルの濃度は、8
7ppmであり、ほとんど比較用吸着剤に吸着されてい
なかった。つまり、上記比較用吸着剤は、ポリエチレン
グリコールノニルフェニルエーテルを、0.0065g
/gしか吸着していないことがわかった。
【0086】上記実施例1〜5から明らかなように、本
実施例にかかる吸着剤は、例えば、架橋重合体がポリオ
キシアルキレン鎖を有しているので、界面活性剤に対す
る吸着性能に優れており、界面活性剤を効率的に除去す
ることができることがわかる。つまり、上記吸着剤は、
界面活性剤を0.01g/g以上、吸着し得ることがわ
かる。これに対し、比較例1にかかる比較用吸着剤は、
架橋重合体がポリオキシアルキレン鎖を有していないの
で、界面活性剤に対する吸着性能に劣り、界面活性剤を
効率的に除去することができないことがわかる。
【0087】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の吸着剤は、以上
のように、架橋重合体を含んでなり、界面活性剤を0.
01g/g以上、吸着し得る構成である。これにより、
上記吸着剤は、例えば溶液中の界面活性剤を効率的に吸
着することができるという効果を奏する。
【0088】本発明の請求項2記載の吸着剤は、以上の
ように、上記架橋重合体が、ポリオキシアルキレン鎖を
有する構成である。上記構成によれば、吸着剤は、ポリ
オキシアルキレン鎖を有する架橋重合体を含んでいるの
で、界面活性剤に対する吸着能力に優れている。これに
より、上記吸着剤は、例えば溶液中の界面活性剤を効率
的に吸着することができるので、界面活性剤を充分に除
去することができるという効果を奏する。
【0089】また、請求項3記載の吸着剤は、以上のよ
うに、上記架橋重合体が、ポリアルキレングリコールを
架橋させてなる構成である。これにより、上記吸着剤
は、界面活性剤をより一層充分に除去することができる
という効果を奏する。
【0090】請求項4記載の吸着剤は、以上のように、
上記架橋重合体が、一般式(1) CH2 =CR−CO−(X)n −Y ……(1) (式中、Rは、水素原子またはメチル基を表し、Xは、
炭素数1〜5のオキシアルキレン基を表し、Yは、水素
原子、炭素数1〜5のアルコキシ基、フェノキシ基、ま
たは、炭素数1〜9のアルキル基を置換基として1個〜
3個有するオキシアルキルフェニル基を表し、nは、平
均で3〜100の正数を表す)で表される(メタ)アク
リル酸エステル系単量体を含む単量体成分を重合させて
得られるものである構成である。これにより、上記吸着
剤は、界面活性剤をより一層充分に除去することができ
るという効果を奏する。
【0091】請求項5記載の吸着方法は、以上のよう
に、溶液に含まれる界面活性剤を吸着させる吸着方法で
あって、ポリオキシアルキレン鎖を有する架橋重合体を
含む吸着剤を該溶液に接触させる方法である。上記方法
によれば、ポリオキシアルキレン鎖を有する架橋重合体
を含む吸着剤を用いているので、溶液に含まれる界面活
性剤を効率的に吸着させることができる。従って、界面
活性剤を充分に除去することができる。
【0092】上記架橋重合体は、例えばポリエチレング
リコール等のポリアルキレングリコールを架橋させる
か、或いは、(メタ)アクリル酸エステル系単量体を架
橋剤の存在下で重合させることによって安価に製造する
ことができる。この結果、吸着剤が安価となるので、界
面活性剤を安価に除去することができる。さらに、界面
活性剤が吸着した吸着剤は沈澱するので、その後、濾別
するだけで界面活性剤を除去することができる。これら
のことにより、界面活性剤を含む溶液から、界面活性剤
を、簡便に、安価に、かつ充分に、回収・除去すること
ができるという効果を奏する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋重合体を含んでなり、界面活性剤を
    0.01g/g以上、吸着し得ることを特徴とする吸着
    剤。
  2. 【請求項2】上記架橋重合体が、ポリオキシアルキレン
    鎖を有することを特徴とする請求項1記載の吸着剤。
  3. 【請求項3】上記架橋重合体が、ポリアルキレングリコ
    ールを架橋させてなることを特徴とする請求項1または
    2記載の吸着剤。
  4. 【請求項4】上記架橋重合体が、一般式(1) CH2 =CR−CO−(X)n −Y ……(1) (式中、Rは、水素原子またはメチル基を表し、Xは、
    炭素数1〜5のオキシアルキレン基を表し、Yは、水素
    原子、炭素数1〜5のアルコキシ基、フェノキシ基、ま
    たは、炭素数1〜9のアルキル基を置換基として1個〜
    3個有するオキシアルキルフェニル基を表し、nは、平
    均で3〜100の正数を表す)で表される(メタ)アク
    リル酸エステル系単量体を含む単量体成分を重合させて
    得られるものであることを特徴とする請求項1または2
    記載の吸着剤。
  5. 【請求項5】溶液に含まれる界面活性剤を吸着させる吸
    着方法であって、 ポリオキシアルキレン鎖を有する架橋重合体を含む吸着
    剤を該溶液に接触させることを特徴とする吸着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023058485A1 (ja) * 2021-10-06 2023-04-13 株式会社日本触媒 水処理薬剤及び水処理膜

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