JPH09154720A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH09154720A
JPH09154720A JP31683095A JP31683095A JPH09154720A JP H09154720 A JPH09154720 A JP H09154720A JP 31683095 A JP31683095 A JP 31683095A JP 31683095 A JP31683095 A JP 31683095A JP H09154720 A JPH09154720 A JP H09154720A
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JP
Japan
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heating
main body
switch
state
normal position
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JP31683095A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理器において、本体が転倒したり傾いて
も、安全性を十分に確保する。 【解決手段】 本体が正常位置にあるときには、操作ス
イッチ25の加熱開始スイッチ44により、加熱手段22への
電源供給を行なう。一方、本体が転倒したり傾いた場合
には、通電スイッチ7により加熱手段22への無用な電源
供給を停止する。本体が正常状態位置にない場合は、加
熱手段22による加熱は停止するので、この間の安全性を
十分確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱手段を備えた電
気湯沸かし器,ジャー兼用炊飯器,電気鍋,電気ホット
プレートなどの調理器に関し、特に本体が転倒したり持
ち上げられたりして正常な位置にない状態になったとき
の安全性を考慮した調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来この種の調理器
は、例えば特開昭57−195417号公報および特開
昭57−95094号公報などに開示されており、地震
などの災害があって停電し、その後電源の復帰があった
場合には、停電発生時の状態を継続したり、あるいは、
停電発生時の状態に応じて最適な加熱工程から加熱を再
開するなど、電源復帰後は何等かの条件で加熱を再開す
るようにしている。
【0003】これらのものは、停電の原因が正常状態で
電源プラグを誤ってコンセントから抜いたり、電源ブレ
ーカが動作した場合には、加熱を再開しても本体が転倒
していたり傾いたりしてはいないため危険な状態ではな
く、むしろ自動的に加熱が再開始して使用者側には便利
な機能である。しかし、停電の原因がそれ以外、具体的
には地震や風水害などの場合には、本体が転倒していた
り傾いたりしている可能性が高く、また、調理器を使用
する家人が避難して無人状態となる場合も想定される。
このような状態で、前述のような電源復帰時に加熱を再
開する機能があると、本体が正常位置状態にないことか
ら、場合によっては本体が発火し、火災につながる要因
になることが考えられる。また、本体が転倒したり傾い
た状態で加熱を再開すると、回路冷却用のファンが正常
に回らなかったり、吸排気口が塞がって冷却機能が低下
し、制御回路の故障の原因になることもある。さらに、
冷却が不十分になると、温度ヒューズが動作し、本体が
正常であるにも拘らず、電源復帰後の使用ができなくな
る問題もある。これは、地震や風水害などの天災に限ら
ず、使用中に誤って本体を転倒した場合や、設置場所が
傾いていた場合、あるいは、本体を手で持ち上げた場合
にも起こりうる。
【0004】そこで本発明は上記問題点に鑑み、本体が
転倒したり傾いても、安全性を十分に確保できる調理器
を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
おける調理器は、容器と、この容器を加熱する加熱手段
を備えた本体と、前記加熱手段への加熱開始を指示する
操作手段と、前記本体に備え該本体が正常位置にあると
きに前記操作手段による前記加熱手段への電源供給を可
能とする通電装置とを備えたものである。
【0006】ここでいう本体の正常位置とは、具体的に
はほぼ水平な載置面に本体の底部を載置した位置をい
う。この場合、本体が正常位置にあるときには、操作手
段により加熱手段への電源供給を行なうことができる
が、本体が転倒したり傾いた場合には、通電装置により
加熱手段への無用な電源供給を停止することができる。
【0007】また、請求項2記載の本発明における調理
器は、容器と、この容器を加熱する加熱手段を備えた本
体と、この加熱手段を所定の加熱構成にて通断電する加
熱制御手段と、この加熱制御手段への加熱開始を指示す
る操作手段と、前記本体が正常位置にあることを検知す
る状態検知装置と、前記操作手段により加熱を開始した
後、前記状態検知装置が前記本体の非正常状態を検知す
ると加熱を停止し、その後前記本体が正常状態に復帰し
ても再度操作手段により加熱開始の指示が行なわれるま
で、加熱停止を継続する加熱停止継続手段とを備えたも
のである。
【0008】ここでいう本体の正常状態とは、具体的に
はほぼ水平な載置面に本体の底部を載置した状態をい
う。この場合、本体が転倒したり傾いたりして、状態検
知装置が本体の非正常状態を検知すると、加熱制御手段
は加熱手段への無用な電源供給を停止する。また、その
後、本体が正常位置状態に戻っても、使用者側の意思に
より意図的に操作手段を操作しない限り、加熱手段によ
る加熱は再開せず、安全性を一層向上できる。
【0009】
【発明の実施形態】以下、炊飯器に適用した本発明にお
ける調理器の一実施例について、添付図面を参照しなが
ら説明する。全体構成を示す図1において、1はプラス
チック製または金属製の本体で、この本体1内には有底
筒状の容器2が着脱自在に収容される。また、本体1の
下部には、米や水などの被調理物を収容した容器2を加
熱するための電熱式ヒータまたは電磁誘導加熱用コイル
などからなる加熱装置3が設けられている。4は容器2
の側面に設けられた側面ヒータであって、この側面ヒー
タ4と加熱装置3とにより、後述する容器2を加熱する
加熱手段22が構成される。
【0010】容器2の底部には、この容器2の温度を検
出する容器温度制御用の温度検出装置たる温度センサ5
が設けられる。また、本体1の底部より突出する脚部6
には、通電スイッチ7が備えてある。通電スイッチ7
は、図2に示すように、床面Sに接する脚部6の載置面
8に開口部9が設けてあり、この開口部9からは、下方
に付勢された出没可能な通電スイッチ7のボタン10が突
出している。そして、本体1の脚部6をほぼ水平な床面
Sに載置すると、通電スイッチ7のボタン10が上方に押
され、本体1が正常位置にあることを検知するようにな
っている。なお、この通電装置および状態検知装置は、
本実施例のような接触式の通電スイッチ7に限定され
ず、非接触式の例えば光センサなどを用いてもよい。
【0011】再度図1に戻り、本体1の上側には蓋体11
が開閉自在に設けられている。この蓋体11はプラスチッ
クなどの合成樹脂からなり、図示しないが蓋体11の下面
を加熱する蓋ヒータを備えてもよい。
【0012】次に、図3に基づき電気的な構成を詳述す
る。同図において、21はコンセントに差込み可能な電源
供給源たる差込みプラグ、22は前述の加熱装置3と側面
ヒータ4とにより構成される加熱手段であり、通電スイ
ッチ7は差込みプラグ21から加熱手段22に至る電源供給
路23の間に接続される。また、この電源供給路23には、
加熱手段22の通断電を制御する加熱制御手段24が設けら
れる。この図3の構成では、本体1の非正常位置状態、
すなわち、本体1が傾いたり、転倒したり、持ち上がっ
たり、あるいは、本体1の接地面が不安定な場合には、
通電スイッチ7がオフになり、加熱手段22および加熱制
御手段24への電源供給が行なわれなくなって、加熱手段
22の加熱が停止する。
【0013】加熱制御手段24は、操作スイッチ25を構成
する操作手段たる加熱開始スイッチ44(図6参照)を操
作すると、加熱手段22への加熱開始つまり通電が指示で
きる構成となっている。また、加熱制御手段24は、容器
2が所定温度以上になると加熱手段22への加熱を停止す
るか、あるいは、それまでの沸騰加熱を中止して保温に
切換える自動スイッチ機能を備えており、通電スイッチ
7により本体1が正常状態でないことを検知すると、加
熱開始スイッチ44を操作して加熱手段22への通電指示を
行なっても加熱手段22への通電がなされない構成となっ
ている。つまりこの図3の通電スイッチ7は、本体1が
正常位置にあるときに、加熱開始スイッチ44の操作によ
り加熱手段22への加熱開始を可能とする通電装置として
機能している。なお、26は、安全のために、所定の温度
に達すると電源供給路23への電力供給を遮断する温度ヒ
ューズである。
【0014】図4は、図3とは別の電気的構成を示すも
のであり、本図では、本体1が正常位置状態にあるか否
かを検出する通電スイッチ7からの信号をマイクロコン
ピュータである加熱制御手段24が受けて、電源供給路23
に接続される加熱手段駆動回路27を駆動し、通電スイッ
チ7により本体1が正常位置状態にないことを検知した
ら、加熱手段駆動回路27を介して加熱手段22への通電を
停止する構成となっている。つまりこの図4の通電スイ
ッチ7は、図3のものとは異なり加熱手段22への電源供
給に直接関与しておらず、本体1が正常状態位置にある
あか否か検知する状態検知装置として設けられている。
この図4は、通電スイッチ7を電源供給路23に接続して
いないので、通電スイッチ7自体で直接加熱手段22を開
閉するスイッチング機能は不要となり、通電スイッチ7
は単に本体1が正常位置状態か否かを検知する信号を発
生する機能を備えていればよい。したがって、加熱手段
22の大電流に対応した状態検知装置は不要で、装置の小
形化を図ることができ、また、各種の方式にて本体1の
正常位置検知を行なうことができるので、装置が小形化
できることと相俟って、状態検知装置を本体1の内部ま
たは外部の任意の場所に設置できる利点がある。
【0015】図5は、図4のように構成した加熱制御手
段24周辺の電気的構成を示すものである。同図におい
て、加熱制御手段24は、実際にはROMやRAMなどの
記憶装置,制御演算装置,入出力装置などを備えたマイ
クロコンピュータにより構成される。加熱制御手段24の
入力ポートには、温度センサ5,通電スイッチ7,操作
スイッチ25とともに、電源供給が行なわれているか否か
により停電状態を検知する停電検知回路31などが接続さ
れる一方、加熱制御手段24の出力ポートには、前述の加
熱手段駆動回路27の他に、LEDまたはLCDなどの表
示装置32などが接続される。また、33は停電時にマイク
ロコンピュータの記憶装置に記憶された内容を保持する
停電バックアップ手段であり、本実施例では、通電スイ
ッチ7が検知した本体1が正常位置にない異常信号を、
停電中もマイクロコンピュータのRAMに記憶させてお
くために、コンデンサや電池、あるいは、RAMの自己
保持機能などにて、停電中に停電発生時における通電ス
イッチ7からの信号を記憶保持するように構成してい
る。34は、マイクロコンピュータを初期状態にリセット
するリセット回路である。
【0016】続く図6において、41は本体1または蓋体
11に設けられる操作パネルであり、この操作パネル41
は、上側にLCDなどからなる表示装置32と、下側に各
種の操作スイッチ25とを備えて構成される。表示装置32
は、タイマー予約時刻や現在時刻を表示する時計表示部
42と、「正しく設置して加熱を再開して下さい」という
文字形態で本体1が非正常状態にあることを表示する異
常表示部43とからなる。また、操作スイッチ25は、図3
の構成では加熱手段22の電源供給を指示し、図4および
図5の構成では加熱制御手段24への加熱開始を指示する
操作手段としての加熱開始スイッチ44と、加熱動作を停
止させる切スイッチ45と、保温動作を指示する保温スイ
ッチ46と、タイマー炊飯予約を設定する予約スイッチ47
と、時刻調整用の時計スイッチ48と、時刻表示部42の時
および分を調整する時/分スイッチ49とからなる。この
図5に示すように、表示装置32に本体1の非正常状態を
報知する異常表示部43を設けることにより、使用者は本
体1が正常位置にないことが原因で加熱手段22が動作し
ていないことを直ちに知ることができる。
【0017】図7は、図4および図5における加熱制御
手段24の機能構成を示すものである。同図において、51
は、加熱開始スイッチ44からの信号入力に基づき、加熱
開始の指示があったか否かを判定する第1の判定手段で
ある。また、52は、通電スイッチ7からの信号入力に基
づき、本体1が正常位置にあるか否かを判定する第2の
判定手段である。53は、第1の判定手段51および第2の
判定手段52からの判定結果に基づき、加熱開始スイッチ
44を操作して加熱を開始した後、通電スイッチ7が本体
1の非正常状態を検知したときに加熱を停止し、その
後、通電スイッチ7により本体1が正常状態に復帰した
ことを検知しても、再度加熱開始スイッチ44により加熱
開始の指示を行なわない限り、加熱手段駆動回路27を介
して加熱手段22への加熱停止を継続する加熱停止継続手
段である。第2の判定手段52は、前述の停電バックアッ
プ手段33により、停電中も停電発生時における通電スイ
ッチ7からの異常信号を保持するように構成しているの
で、加熱停止継続手段53は、停電が復帰したときにも、
停電発生時の本体1の異常状態を継続して、加熱手段22
への加熱を停止できるようになっている。また、通電ス
イッチ7が本体1の非正常状態を示す異常信号を出力し
てから、正常状態に復帰するまでの異常時間を計時する
異常時間計時手段54を加熱停止継続手段53に設け、この
異常時間計時手段54により計時した異常時間が所定の例
えば15分以内であったならば、加熱開始スイッチ44を
操作しなくても自動的に加熱手段22の加熱が再開するよ
うに加熱停止継続手段53を構成してもよい。
【0018】次に、上記構成につき、その作用を図8お
よび図9のフローチャートを参照しつつ説明する。図8
は、図7における異常時間計時手段54が設けられていな
い場合の加熱制御手段24の処理手順を示すものである。
同図において、加熱開始スイッチ44を操作した後の加熱
中、または切状態に本体1が非正常位置になり、通電ス
イッチ7から異常信号が出力されると(ステップS
1)、第2の判定手段の判定結果に基づき、加熱停止継
続手段53は加熱手段駆動回路27を介して加熱手段22への
通電を直ちに停止する。同時に、操作パネル41の異常表
示部43には、本体1が異常位置状態にあることが表示さ
れる(ステップS2)。その後、ステップS3に移行し
て、通電スイッチ7から異常信号が出力され続けている
間は、ステップS2の手順に戻るが、本体1が異常位置
から回復して正常位置に戻り、通電スイッチ7からの異
常信号が出力されなくなると、次のステップS4の手順
に移行する。このステップS4では、加熱開始スイッチ
44による加熱開始の指示が行なわれるまでは、ステップ
S2に戻って加熱停止を継続するが、加熱開始スイッチ
44を操作して加熱開始の指示を行なうと、加熱停止継続
手段53は第1の判定手段51の判定結果に基づいて、加熱
手段22への加熱を再開する。このステップS4における
加熱再開は、所定の加熱制御工程の最初から行なっても
よいし、あるいは、本体1の非正常状態発生時から行な
ってもよい(ステップS5)。
【0019】また、図9は図7における異常時間計時手
段54が設けられている場合の処理手順を示すものであ
る。なお、同図において、図8と同一手順には同一のス
テップ番号を付しており、その共通する部分の説明は重
複するため省略する。ここでは、通電スイッチ7が本体
1の非正常位置状態を検知すると、異常時間計時手段54
による計時を開始する(ステップS11)。その後、本
体1が正常位置に戻り、通電スイッチ7からの異常信号
が出力されなくなると、ステップS12にて異常時間計
時手段54による計時を停止する。加熱停止継続手段53
は、本体1が異常状態であった時間が所定の15分以内
であるか否かを判断し(ステップS13)、15分以内
であったら、ステップS5に移行して無条件に加熱手段
22による加熱を再開させる。これに対して、本体1の異
常状態の時間が15分を越えていたら、ステップS4に
移行して、加熱開始スイッチ44による加熱開始の指示を
行なわない限り、加熱停止を継続する。
【0020】このように、本体1が短時間のうちに正常
位置状態に戻ったならば、自動的に加熱手段22による加
熱を再開するように構成すると、誤使用により異常位置
状態になった場合(例えば、加熱中に本体1を持ち上げ
た場合など)に、直ぐに本体1を正常位置に戻すと、自
動的に加熱が再開し、再度加熱開始スイッチ44を操作す
る手間が省ける。また、地震や風水害などで本体1が異
常位置状態になっている時間が長い場合は、本体1が正
常位置に戻っても加熱開始スイッチ44を操作しない限り
勝手に加熱が再開せず、安全性が保たれる。なお、ステ
ップS13における異常状態の時間判定は任意でよい
が、例えば本実施例のような炊飯器では、炊飯の途中で
加熱が停止した場合に、この加熱停止時間が長くなると
再炊飯しても良好に炊き上がらなくなる。従って、再炊
飯したときに炊き上がりに支障のない15分程度の時間
を、前記本体1の異常状態の時間判定として設定する
と、実用上炊き上がりにさほど影響を及ぼさないように
することができる。
【0021】このように、上記のいずれも構成であって
も、地震や風水害などで停電し、その後電源が復帰した
ときに、調理器を使用する家人が避難して無人状態にあ
り、しかも、本体1が転倒したり傾いたりして正常な位
置にない場合には、加熱開始スイッチ44を操作しても加
熱手段22による加熱は再開しないので、本体1が正常位
置状態にないことから生じる本体1からの発火による火
災の原因を一掃することができる。また、従来は、本体
が転倒したり傾いた状態で加熱を再開すると、回路冷却
用のファンが正常に回らなかったり、吸排気口が塞がっ
て冷却機能が低下し、制御回路の故障の原因になり、さ
らに、安全のため温度ヒューズが動作することもあった
が、本実施例では、本体1が非正常状態にあると加熱自
体が停止するので、加熱制御手段24などが故障したり、
温度ヒューズ26が溶断することもなく、製品の信頼性を
向上できる。また、使用中に誤って本体1を転倒した場
合や、設置場所が傾いていた場合、または本体1を手で
持ち上げた場合にも同様の不具合を生じる虞れがある
が、これも防止できる。さらに、加熱途中で幼児などが
本体1を倒したり、加熱しているとは知らずに本体を移
動させた場合にも、加熱手段22による加熱が停止するの
で、火傷などの危険を防止できる。
【0022】つまり、炊飯器に限らず、電気湯沸かし
器,電気鍋,電気ホットプレートなどの調理器は、加熱
中に沸騰し、本体1が正常な位置で使用されないと蒸気
が本体1の所定位置以外から発生し火傷の原因となるの
で、正常な位置状態での使用が必要不可欠である。しか
し、本体1が転倒したり傾いたりするのは、使用者側の
過ちだけでなく、地震や風水害、または停電事故の間の
トラブルなど、実際には使用者が分からない場合にも起
こり得る。本実施例の調理器は、容器2およびこの容器
2を加熱する加熱手段22を備えた本体1と、加熱手段22
への電源供給を指示する加熱開始スイッチ44と、本体1
に備えこの本体1が正常位置にあるときに加熱開始スイ
ッチ44による加熱手段22への電源供給を可能とする通電
装置たる通電スイッチ7とを備えて構成されるので、本
体1が転倒したり傾いた場合には、通電スイッチ7によ
り加熱手段22への無用な電源供給を停止することがで
き、装置の安全性を十分に確保することができる。ま
た、こうした作用,効果は、容器2およびこの容器2を
加熱する加熱手段22を備えた本体1と、加熱手段22を所
定の加熱構成にて通断電する加熱制御手段24と、この加
熱制御手段24への加熱開始を指示する加熱開始スイッチ
44と、本体1が正常位置にあることを検知する状態検知
装置としての通電スイッチ7と、加熱開始スイッチ44に
より加熱を開始した後、通電スイッチ7が本体1の非正
常状態を検知すると加熱を停止し、その後本体1が正常
状態に復帰しても再度加熱開始スイッチ44により加熱開
始の指示が行なわれるまでは、加熱停止を継続する加熱
停止継続手段53とを備えた構成でも、同様に発揮され
る。
【0023】一方、後者の加熱停止継続手段53を備えた
構成では、本体1が正常位置に戻った場合でも、加熱停
止を継続し、使用者が本体1の正常位置状態を確実に確
認してから、使用者の意思で加熱開始スイッチ44を操作
して加熱開始を指示しない限り、加熱手段22による加熱
は再開しないので、無人状態で勝手に加熱手段22による
加熱が行なわれることを防止して、安全性を一層向上さ
せることができる。
【0024】ところで、本体1がごく短い時間非正常位
置状態になった場合にも、加熱開始スイッチ44を操作し
なければ加熱が再開しないような構成にすると、単に使
用者の誤使用などにより加熱中に本体1を動かした場合
などでも、いちいち加熱開始スイッチ44を操作しなけれ
ばならない実用上の問題がある。しかし、本実施例で
は、こうした問題点を解決するために、通電スイッチ7
が本体1の非正常状態を示す異常信号を出力してから、
正常状態に復帰するまでの異常時間を計時する異常時間
計時手段54をさらに備え、この異常時間計時手段54によ
り計時した異常時間が所定時間以内ならば、自動的に加
熱手段22の加熱を再開するように加熱停止継続手段53を
構成している。したがって、本体1が短時間非正常状態
であった場合は、加熱停止継続手段53は使用者側の誤使
用の可能性が高いと判断して、自動的に加熱手段22の加
熱を再開させるので、使用者はいちいち加熱開始スイッ
チ44を操作しなくてもよく、安全性を十分確保しつつ、
必要以上に加熱開始スイッチ44を操作する実用上の支障
を取り除いて、使い勝手を向上させることが可能とな
る。
【0025】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、実施例では炊飯器に言及して
説明を行なったが、これ以外のあらゆる調理器にも本発
明を適用できる。また、実施例では正常時における加熱
開始を指示するスイッチと、異常状態後の加熱開始を指
示するスイッチとを共通の加熱開始スイッチ44で兼用し
ていたが、後者のスイッチを独立させて、単独の異常状
態解除スイッチとして操作パネルなどに設けてもよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の本発明における調理器
は、容器と、この容器を加熱する加熱手段を備えた本体
と、前記加熱手段への加熱開始を指示する操作手段と、
前記本体に備え該本体が正常位置にあるときに前記操作
手段による前記加熱手段への電源供給を可能とする通電
装置とを備えて構成され、本体が転倒したり傾いても、
通電装置により加熱手段への無用な電源供給を停止する
ことで、安全性を十分に確保することが可能となる。
【0027】また、請求項2記載の本発明における調理
器は、容器と、この容器を加熱する加熱手段を備えた本
体と、この加熱手段を所定の加熱構成にて通断電する加
熱制御手段と、この加熱制御手段への加熱開始を指示す
る操作手段と、前記本体が正常位置にあることを検知す
る状態検知装置と、前記操作手段により加熱を開始した
後、前記状態検知装置が前記本体の非正常状態を検知す
ると加熱を停止し、その後前記本体が正常状態に復帰し
ても再度操作手段により加熱開始の指示が行なわれるま
で、加熱停止を継続する加熱停止継続手段とを備えて構
成され、本体が転倒したり傾いても、加熱制御手段によ
り加熱手段への無用な電源供給を停止することで、安全
性を十分に確保することが可能となる。さらに、本体が
正常位置状態に戻っても、意図的に操作手段を操作しな
い限り加熱が再開しないので、安全性を一層向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の概略図であ
る。
【図2】同上通電スイッチ周辺の断面図である。
【図3】同上電気回路の構成を示すブロック図である。
【図4】他の実施例を示すブロック図である。
【図5】図4における加熱制御回路周辺の電気的構成を
示すブロック図である。
【図6】操作パネルの正面図である。
【図7】加熱制御手段の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図8】加熱制御手段の処理手順を示すフローチャート
である。
【図9】加熱制御手段の処理手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 本体 2 容器 7 通電スイッチ(通電装置,状態検知装置) 22 加熱手段 24 加熱制御手段 25 操作スイッチ(操作手段) 44 加熱開始スイッチ(操作手段) 53 加熱停止継続手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器と、この容器を加熱する加熱手段を
    備えた本体と、前記加熱手段への加熱開始を指示する操
    作手段と、前記本体に備え該本体が正常位置にあるとき
    に前記操作手段による前記加熱手段への電源供給を可能
    とする通電装置とを備えたことを特徴とする調理器。
  2. 【請求項2】 容器と、この容器を加熱する加熱手段を
    備えた本体と、この加熱手段を所定の加熱構成にて通断
    電する加熱制御手段と、この加熱制御手段への加熱開始
    を指示する操作手段と、前記本体が正常位置にあること
    を検知する状態検知装置と、前記操作手段により加熱を
    開始した後、前記状態検知装置が前記本体の非正常状態
    を検知すると加熱を停止し、その後前記本体が正常状態
    に復帰しても再度操作手段により加熱開始の指示が行な
    われるまで、加熱停止を継続する加熱停止継続手段とを
    備えたことを特徴とする調理器。
JP31683095A 1995-12-05 1995-12-05 調理器 Pending JPH09154720A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31683095A JPH09154720A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31683095A JPH09154720A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 調理器

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007215880A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Orugo Kk 液体供給容器
KR101492978B1 (ko) * 2013-11-07 2015-02-16 전주대학교 산학협력단 복합 조리 장치
JP2019154652A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 シャープ株式会社 調理器

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