JPH08324392A - 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機 - Google Patents

超音波洗浄ノズルを備えた洗車機

Info

Publication number
JPH08324392A
JPH08324392A JP16300195A JP16300195A JPH08324392A JP H08324392 A JPH08324392 A JP H08324392A JP 16300195 A JP16300195 A JP 16300195A JP 16300195 A JP16300195 A JP 16300195A JP H08324392 A JPH08324392 A JP H08324392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
ultrasonic
nozzle
cleaning nozzle
ultrasonic cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16300195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Suyama
光 須山
Yoshihiko Kutsukake
吉彦 沓掛
Takashi Oya
貴史 大屋
Kazuya Takazawa
和哉 高澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MK Seiko Co Ltd
Original Assignee
MK Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MK Seiko Co Ltd filed Critical MK Seiko Co Ltd
Priority to JP16300195A priority Critical patent/JPH08324392A/ja
Publication of JPH08324392A publication Critical patent/JPH08324392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波洗浄ノズルを自動車車体に対して斜め
に備えることにより、自動車車体に反射した超音波振動
を自動車車体面を流れる洗浄水に伝わらせ、効果的な洗
浄をすることで、自動車車体に強固に付着した汚れを落
とし、洗浄ブラシを用いる必要をなくす。 【構成】 門型に形成された洗車機本体内に、散水ノズ
ル,ブロア等の洗車処理装置を備え、洗車機本体または
自動車の走行に伴い、自動車車体の洗浄,乾燥等の処理
を行う洗車機において、流水に超音波振動を与えて超音
波洗浄水を生成し噴射する超音波洗浄ノズルを、洗浄す
る自動車車体に対し傾斜させて備え、超音波洗浄水によ
る洗車を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、門型に形成された洗車
機本体内に、散水ノズル,ブロア等の洗車処理装置を備
え、洗車機本体または自動車の走行に伴い、自動車車体
に対して洗浄,乾燥等の処理を順次施す洗車機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の洗車機では、洗浄ブラシを
備え、散水ノズルより水を散布すると共に洗浄ブラシに
て自動車車体を擦ることにより、洗車を行っていた。
【0003】しかしながら、洗浄ブラシを用いる洗車で
は、自動車車体にこびりついている細かい石を洗浄ブラ
シが擦ることにより、自動車車体に細かな傷を残してし
まうという問題があった。また、様々な形状の自動車を
洗浄したり、自動車車体に備えられた、例えばスポイラ
ーやキャリアなどを避けるために、洗浄ブラシが自動車
車体と接触するのを避ける必要があり、洗浄ブラシを避
けた部分は洗い残しが生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】洗浄ブラシを備えた洗
車機において、自動車車体を傷つけないで洗車を行うに
は、洗浄ブラシを用いずに洗浄水を掛けるだけの洗車コ
ースを設け、作業者による手洗いで洗車を行う方法が考
えられている。
【0005】しかしながら、手洗いによる洗車コースを
設けて洗車をする場合では、洗車による傷は防げるもの
の、作業者が手洗い作業を行わなければならないので、
手間がかかってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために本発明は、門型に形成された洗車機本体内に、
散水ノズル,ブロア等の洗車処理装置を備え、洗車機本
体または自動車の走行に伴い、自動車車体の洗浄,乾燥
等の処理を行う洗車機において、流水に超音波振動を与
えて超音波洗浄水を生成し噴射する超音波洗浄ノズルを
備え、超音波洗浄水による洗車を行うもので、該超音波
洗浄ノズルを、洗浄する自動車車体に対し傾斜させて備
える。
【0007】
【作用】これにより、超音波洗浄水で洗浄して強固に付
着した汚れを落とすことができるので、洗浄ブラシを用
いる必要がなくなる。また、超音波洗浄ノズルを自動車
車体面に垂直に備えると、自動車車体に反射した超音波
振動が超音波洗浄ノズル側に反射して、自動車車体面を
流れる洗浄水に伝わりにくいが、超音波洗浄ノズルを自
動車車体に対して斜めに備えるので、超音波洗浄水が自
動車車体面に対して斜めに作用し、自動車車体に反射し
た超音波振動が自動車車体面を流れる洗浄水に伝わり、
効果的な洗浄をすることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を基に、本発明の実施例について
説明する。図1は本発明の実施例の側面図、図2は本発
明の実施例の、走行系と車形検出手段を説明する正面図
である。図において、1は自動車車体を跨ぐように門型
状に形成した洗車機本体で、正転逆転可能な電動機4,
4により、車輪2,2を回転駆動して、レール3,3に
沿って往復走行する。
【0009】5は、洗車機走行位置を検出するロータリ
ーエンコーダーで、電動機4の出力軸に連結し、電動機
4の回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信
号を出力して洗車機本体1の走行位置を与えている。
【0010】6は、洗車機位置を検出する位置センサ−
で、洗車機本体1下部に設けられ、レール3敷設面に固
定された突起物であるドッグ7を感知してスイッチング
し、洗車機本体1の位置を与えている。ドッグ7は洗車
機本体の走行開始位置を与える。
【0011】8は車高を検出する車高検出手段で、洗車
機本体1の前部に備えている。9,9は台車で、洗車機
本体1両側に立設したガイドレール10,10に案内さ
れて昇降移動できるように形成されている。11は正転
逆転可能な電動機で、チェーン12を介して回転軸13
を回転駆動し、回転軸13の回転により台車9,9に固
着されたチェーン14,14が回転駆動されて、台車
9,9が昇降移動される。15はロータリーエンコーダ
ーで、回転軸13に連結され、回転軸の回転方向を検出
しながら単位角度回転毎にパルス信号を出力して、台車
9,9の位置を与えている。
【0012】対向する位置に配設された投光器16a,
17aと受光器16b,17bは、台車9,9に備えら
れた光電スイッチで、洗車機本体1に対して前方に位置
する光電スイッチ16a,16bの取付位置が、後方に
位置する光電スイッチ17a,17bの取付位置より高
くなっている。洗車機本体1に対して前方に位置する光
電スイッチ16a,16bが車体を検知したら電動機1
1を正転駆動して台車9,9を上昇させ、逆に車体を非
検知したら電動機11を逆転駆動して台車9,9を下降
させ、一方後方に位置する光電スイッチ17a,17b
が車体を検知したら電動機11の駆動を停止して台車
9,9を保持させ、相対的に台車9,9を車体形状に沿
って昇降動作させている。
【0013】18,18は車幅測定手段を構成する超音
波センサーで、それぞれ横方向に向けて超音波信号を送
信し、自動車車体からの反射波を受信するまでに要する
時間から自動車との距離を測定する。
【0014】図3は、本発明の実施例の車体乾燥装置を
示す説明図である。19は車体上面を乾燥するトップノ
ズル20を車体形状に沿って昇降動作させるトップノズ
ル昇降駆動手段で、車高検出手段8の隣に配設してい
る。前記トップノズル20はその両側面より外方に向け
て延出したアーム21,21の両端に台車22,22を
備え、洗車機本体1両側に立設したガイドレール23,
23上を昇降移動できるように形成している。24は正
転逆転可能な電動機で、チェーン25を介して回転軸2
6を回転駆動する。回転軸26の回転により、台車2
2,22、およびトップノズル20の荷重と平衡するウ
エイト27,27に固着されたチェーン28,28が回
転駆動されて、台車22,22が昇降移動される。29
はロータリーエンコーダーで、回転軸26に連結され、
回転軸の回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパル
ス信号を出力して、台車22,22の位置を与えてい
る。
【0015】30,30は高圧風を生成する送風機、3
1,31は洗車機本体1両側に配設したサイドノズル、
32,32,33,33は送風機30,30と各ノズル
20,31,31を連通するダクトで、トップノズル2
0およびサイドノズル31,31は送風機30,30よ
り供給された高圧風を車体上面および側面に向けて吹き
付けて車体面に付着した水滴を除去している。
【0016】図4は、本発明の実施例の上面超音波洗浄
ノズルを示す説明図である。図4(a)において、34
は車体上面を洗浄する上面洗浄ノズル35を車体形状に
沿って昇降動作させる上面洗浄ノズル昇降駆動手段で、
トップノズル昇降手段19の隣に配設している。上面洗
浄ノズル35はその両側面より外方に向けて延出したア
ーム37,37の両端に台車38,38を備え、洗車機
本体1両側に立設したガイドレール39,39上を昇降
移動できるように形成している。40は正転逆転可能な
電動機で、チェーン41を介して回転軸42を回転駆動
する。回転軸42の回転により、台車38,38、およ
び上面洗浄ノズル35の荷重と平衡するウエイト43,
43に固着されたチェーン44,44が回転駆動され
て、台車38,38が昇降移動される。45はロータリ
ーエンコーダーで、回転軸42に連結され、回転軸の回
転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信号を出
力して、台車38,38の位置を与えている。
【0017】上面洗浄ノズル35は、図4(b)のよう
に構成されている。46は超音波洗浄ノズルで、台車4
7に固着され、ガイドレール48に沿って移動できるよ
うに形成されている。49は正転逆転可能な電動機で、
チェーン50を介して台車47を往復駆動する。51は
ロータリーエンコーダーで、電動機49の出力軸に連結
され、出力軸の回転方向を検出しながら単位回転毎にパ
ルス信号を出力して、超音波洗浄ノズルの位置を与えて
いる。
【0018】図5は、本発明の実施例の上面超音波洗浄
ノズルの傾動手段を示す説明図である。図において、8
0は上面洗浄ノズル35の角度を可変する可変手段で、
第1及び第2エアシリンダ81,82のロット部81
a,82aを反対側に向けて連結した二段シリンダの一
方のロット部82aを支持軸37に固着した作動板83
に、他方のロット部81aを台車38の側面にそれぞれ
連結し、通常第1エアシリンダ81のロット部81aを
短縮すると共に第2エアシリンダ82のロット部82a
を伸長して上面洗浄ノズル35の洗浄水噴射方向を鉛直
下方に向け、作動時各エアシリンダ31,32のロット
部31a,32aを伸長して上面洗浄ノズル35の洗浄
水噴射方向をフレーム1前方斜め下向きに、各エアシリ
ンダ31,32のロット部31a,32aを短縮して上
面洗浄ノズル35の洗浄水噴射方向をフレーム1後方斜
め下向きにそれぞれ変更できるように形成している。
【0019】図6は、本発明の実施例の側面超音波洗浄
ノズルを示す説明図である。図6(a)において、52
は車体側面を洗浄する側面洗浄ノズル53,53を車体
形状に沿って昇降動作させる側面洗浄ノズル昇降駆動手
段で、上面洗浄ノズル昇降手段34の隣に配設してい
る。側面洗浄ノズル53,53はその側面より外方に向
けて延出したアーム55,55の端に台車56,56を
備え、洗車機本体1両側に立設したガイドレール57,
57上を昇降移動できるように形成している。58は正
転逆転可能な電動機で、チェーン59を介して回転軸6
0を回転駆動する。回転軸60の回転により、台車5
6,56、および側面洗浄ノズル56,56の荷重と平
衡するウエイト61,61に固着されたチェーン62が
回転駆動されて、台車56,56が昇降移動される。6
3はロータリーエンコーダーで、回転軸60に連結さ
れ、回転軸の回転方向を検出しながら単位角度回転毎に
パルス信号を出力して、台車56,56の位置を与えて
いる。68,68はアーム55,55内に備えられたエ
アシリンダーで、通常はアーム55,55を短縮させて
側面洗浄ノズル53,53を洗車機本体1側面に位置さ
せ、アーム55,55を伸長させると、側面洗浄ノズル
53,53を洗車機本体1の内方に移動させる。
【0020】図6(b)に示すように、側面洗浄ノズル
53には、超音波洗浄ノズル46が備えられている。超
音波洗浄ノズル46は、図6(c)に示すように、自動
車車体側面に垂直に超音波洗浄水が噴射される水平位置
より、適宜に定められた角度θ下方に向けて斜めに取り
付けられ、自動車車体側面に対して超音波洗浄水が斜め
に噴射されるように取り付けられている。
【0021】図7は実施例の超音波洗浄ノズルの構造を
示す説明図である。69はノズルケーシングで、内部を
空洞とし、一側面に水源からの入水口70を、底面に洗
浄水の吐出口71をそれぞれ開口している。また、ケー
シング69の吐出口71と対向する位置すなわちケーシ
ング69上部には、超音波振動子72が取り付けられ、
ケーシング69内に供給された洗浄水に超音波信号を伝
搬し、超音波洗浄水を生成できるようになっている。
【0022】図8は実施例の制御系を示すブロック図で
ある。75はマイクロコンピューターで、演算処理を行
うCPU76、プログラム及び各種データを記憶するメ
モリ77、及び入出力インターフェース78より成り、
入出力インターフェース78には、本体走行位置検出用
エンコーダー5、本***置センサー6、車高検出手段昇
降用電動機11、車高検出手段位置検出用エンコーダー
15、車高検出用光電スイッチの投光器16a,17
a、受光器16b,17b、車幅検出用超音波センサー
18、トップノズル昇降用電動機24、トップノズル位
置検出用エンコーダー29、送風機30、上面洗浄ノズ
ル昇降用電動機40、上面洗浄ノズル位置検出用エンコ
ーダー45、超音波洗浄ノズル46、上面洗浄ノズル角
度可変用エアシリンダー81,82、上面超音波洗浄ノ
ズル移動用電動機49、上面超音波洗浄ノズル位置検出
用エンコーダー51、側面洗浄ノズル昇降用電動機5
8、側面洗浄ノズル位置検出用エンコーダー63、側面
洗浄ノズル移動用エアシリンダー68が接続されてい
る。
【0023】64は洗車機走行速度可変手段を構成する
インバーターで、入出力インターフェース78に接続さ
れ、洗車機本体走行用電動機4に供給する電源の周波数
を変更して電動機4の回転数を変え、洗車機の走行速度
を適宜変更する。
【0024】次に、実施例の動作について説明する。図
9は、1往工程である超音波洗浄水による洗浄工程を示
す。洗車機は、図9(a)に示す洗車開始位置より洗車
を開始し、図9(b)に示すように、超音波洗浄水によ
る洗浄が万遍なく行えるように低速で走行し、光電スイ
ッチ16a,16b,17a,17bで自動車車体を検
出しながら、矢印に示すように自動車車体に沿って台車
9を昇降させる。マイクロコンピューター75は、洗車
機の走行位置を検出するエンコーダー5と、台車9の位
置を検出するエンコーダー15のパルスを検出してメモ
リ77に記憶し、自動車車体の高さ方向の形状を測定す
る。また、車幅測定用超音波センサー18の検出によ
り、幅方向の形状を測定する。洗車機は台車9から距離
X離れた位置にある上面洗浄ノズル35を、記憶した車
高データに基づいて自動車車体にできるだけ接近できる
ように昇降制御すると共に、上面洗浄ノズル35に備え
られた超音波洗浄ノズル46より超音波洗浄水を自動車
車体に向けて噴射し、洗車を行う。
【0025】上面洗浄ノズルによる洗浄と同時に、側面
洗浄ノズルによる洗浄も行う。洗車機は、台車9から距
離Y離れた位置にある側面洗浄ノズル53を、記憶した
車高データに基づいて、自動車車体側面をカバーできる
ように往復昇降制御すると共に、超音波センサー18に
より測定した車幅に応じて、アーム55を伸長させるエ
アシリンダー68を適宜作動させて、側面洗浄ノズルが
自動車車体にできるだけ接近できるように制御する。同
時に側面洗浄ノズル53に備えられた超音波洗浄ノズル
46より超音波洗浄水を自動車車体に向けて噴射し、洗
車を行う。
【0026】図10は超音波洗浄水による洗浄工程の動
作を説明する正面図である。上面洗浄ノズル35は、記
憶された車形データに基づいて、ガイドレール39,3
9に沿って昇降すると共に、超音波洗浄ノズル46を、
車幅データに基づいて、車幅に応じて往復移動させなが
ら、超音波洗浄水を自動車Aに向けて噴射する。側面洗
浄ノズル53,53は、記憶された車高データに応じて
ガイドレール57,57に沿って反復昇降すると共に、
車幅データに応じてエアシリンダー68,68を伸長さ
せてアーム55,55を自動車Aに向けて伸ばし、超音
波洗浄水を自動車Aに向けて噴射する。
【0027】このようにして上面洗浄ノズルおよび側面
洗浄ノズルによる洗浄を行いながら洗車機を走行させ、
図9(c)に示すように自動車車体の後方まで達した
ら、1往工程である超音波洗浄水による洗車工程を終了
する。
【0028】図11は、超音波洗浄水による洗浄工程
の、上面洗浄ノズルの傾動動作を示す説明図である。図
に示すように、上面洗浄ノズル35は、洗車機の往行に
伴って自動車A車体に接近する。このとき、洗車機は上
面洗浄ノズルの可変手段であるエアシリンダー81,8
2のロット部81a,81bを伸長させて上面洗浄ノズ
ル35の洗浄水噴射方向をフレーム1前方斜め下、すな
わち自動車A車体方向に傾けて、自動車A車体前面を洗
浄する。続いて、フレーム1の往行に伴って前進し、洗
車機はエアシリンダー81,82のロット部81a,8
2aを短縮して上面洗浄ノズル35の洗浄水噴射方向を
フレーム1後方斜め下向き、すなわち自動車A車体前方
方向に向けて自動車A車体のボンネット部を洗浄する。
自動車A車体のフロントガラス部分では、洗車機はエア
シリンダー81のロット部81aを短縮、エアシリンダ
ー82のロット部82aを伸長して上面洗浄ノズル35
の洗浄水噴射方向を鉛直下方にしてフロントガラス部を
洗浄する。続いて自動車A車体の屋根部前部では自動車
A車体前方方向、後部では自動車A車体後方方向、リア
ガラス部では鉛直下方、トランク部では自動車A車体後
方方向、後端部では自動車A車体全面方向に傾動させ
て、自動車A車体の形状に合わせた洗浄を行う。
【0029】図12は、超音波洗浄水中の超音波振動の
伝わり方を、車体側面を洗浄する場合を例に示す説明図
である。図12(a)に示すように、超音波洗浄ノズル
46を自動車A車体面に対して垂直に設けた場合、超音
波洗浄水中を伝わる超音波振動は、自動車A車体に反射
して超音波洗浄ノズル46の方向に戻り、従って超音波
洗浄ノズル46のほぼノズル径部分にしか超音波振動が
作用せず、超音波洗浄による洗浄効果は狭い範囲にしか
現れない。そこで、図12(b)に示すように、超音波
洗浄ノズル46を自動車A車体面に対して斜め下方方向
に設けると、超音波洗浄水中を伝わる超音波振動は、自
動車A車体で反射した後、自動車A車体面を流れ落ちる
洗浄水にのって伝わり、従って超音波洗浄による洗浄効
果を広い範囲に与えることができる。
【0030】図13は、1復工程である乾燥工程を示
す。洗車機は、図13(a)に示す自動車後方位置より
乾燥工程を開始し、図13(b)に示すように、自動車
車体に付着した水滴を充分吹き飛ばせるように低速で走
行し、台車9より距離Z離れたトップノズル20を、記
憶した車高データに基づいて自動車車体に沿わせて昇降
制御しながら走行すると共に、トップノズル20および
サイドノズル31より、送風機30から送られるエアー
を自動車車体に吹き付けて、付着した水を吹き飛ばすこ
とにより乾燥させ、図13(c)に示す洗車開始位置に
達したら停止して乾燥工程を終了し、洗車を終了する。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明では、門型に形成さ
れた洗車機本体内に、散水ノズル,ブロア等の洗車処理
装置を備え、洗車機本体または自動車の走行に伴い、自
動車車体の洗浄,乾燥等の処理を行う洗車機において、
流水に超音波振動を与えて超音波洗浄水を生成し噴射す
る超音波洗浄ノズルを備え、超音波洗浄水による洗車を
行うもので、該超音波洗浄ノズルを、洗浄する自動車車
体に対し傾斜させて備える。
【0032】これにより、超音波洗浄ノズルを自動車車
体面に垂直に備えたときのように、自動車車体に反射し
た超音波振動が、超音波洗浄ノズル側に反射して自動車
車体面を流れる洗浄水に伝わらないということもなく、
自動車車体に反射した超音波振動が自動車車体面を流れ
る洗浄水に伝わり、洗浄水の流れに沿って広い範囲の超
音波洗浄が行える。また、これに伴い車体面で反射した
超音波がノズル側へ反射しノズルから放射される超音波
と干渉するといった不都合もなくなり、効率の良い安定
した性能の超音波洗浄が得られる。従って、洗浄ブラシ
を用いなくても、強固に付着した汚れを落とすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の側面説明図である。
【図2】本発明の実施例の走行系と車形検出手段の正面
説明図である。
【図3】本発明の実施例の車体乾燥装置の正面説明図で
ある。
【図4】本発明の実施例の上面洗浄ノズルの正面説明図
である。
【図5】本発明の実施例の上面洗浄ノズルの傾動手段を
示す説明図である。
【図6】本発明の実施例の側面洗浄ノズルの正面説明図
である。
【図7】本発明の実施例の超音波洗浄ノズルの説明図で
ある。
【図8】本発明の実施例の制御系を示す説明図である。
【図9】本発明の実施例の動作説明図である。
【図10】本発明の実施例の動作説明図である。
【図11】本発明の実施例の動作説明図である。
【図12】本発明の実施例の動作説明図である。
【図13】本発明の実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 洗車機本体 4 洗車機走行用電動機 8 車高検出手段 18 車幅測定手段たる超音波センサー 19 トップノズル昇降駆動手段 30 送風機 31 サイドノズル 34 上面洗浄ノズル昇降手段 49 上面超音波洗浄ノズル移動用電動機 46 超音波洗浄ノズル 52 側面洗浄ノズル昇降手段 64 走行速度変更手段たるインバーター 68 側面洗浄ノズル移動用エアシリンダー 75 制御手段たるマイクロコンピューター 80 上面洗浄ノズル角度可変手段
フロントページの続き (72)発明者 高澤 和哉 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 門型に形成された洗車機本体内に、散水
    ノズル,ブロア等の洗車処理装置を備え、洗車機本体ま
    たは自動車の走行に伴い、自動車車体の洗浄,乾燥等の
    処理を行う洗車機において、流水に超音波振動を与えて
    超音波洗浄水を生成し噴射する超音波洗浄ノズルを備え
    るとともに、該超音波洗浄ノズルを、洗浄する自動車車
    体に対し傾斜させて備えたことを特徴とする洗車機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波洗浄ノズルを備
    えた洗車機において、前記超音波洗浄ノズルは、洗浄す
    る自動車車体面における洗浄水の流下方向に対し鈍角に
    超音波を作用させるよう傾斜させたことを特徴とする洗
    車機。
JP16300195A 1995-06-05 1995-06-05 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機 Pending JPH08324392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16300195A JPH08324392A (ja) 1995-06-05 1995-06-05 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16300195A JPH08324392A (ja) 1995-06-05 1995-06-05 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08324392A true JPH08324392A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15765318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16300195A Pending JPH08324392A (ja) 1995-06-05 1995-06-05 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08324392A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003000523A (ja) * 2001-06-18 2003-01-07 Tamagawa Seni Kogyosho:Kk スリッパ洗濯乾燥装置
KR100746111B1 (ko) * 2006-09-20 2007-08-07 김장훈 초음파 살수 세척장치
EP1847427A1 (de) * 2006-04-22 2007-10-24 WashTec Holding GmbH Vorrichtung zum Waschen von Fahrzeugen
JP2010042802A (ja) * 2008-07-14 2010-02-25 Daifuku Co Ltd 洗車機の制御方法
JP2013018303A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Daifuku Co Ltd 洗車機
CN109622493A (zh) * 2018-12-25 2019-04-16 重庆精高金属结构制造有限公司 一种汽车零部件清洗工装

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003000523A (ja) * 2001-06-18 2003-01-07 Tamagawa Seni Kogyosho:Kk スリッパ洗濯乾燥装置
EP1847427A1 (de) * 2006-04-22 2007-10-24 WashTec Holding GmbH Vorrichtung zum Waschen von Fahrzeugen
KR100746111B1 (ko) * 2006-09-20 2007-08-07 김장훈 초음파 살수 세척장치
JP2010042802A (ja) * 2008-07-14 2010-02-25 Daifuku Co Ltd 洗車機の制御方法
JP2013018303A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Daifuku Co Ltd 洗車機
CN109622493A (zh) * 2018-12-25 2019-04-16 重庆精高金属结构制造有限公司 一种汽车零部件清洗工装

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08324392A (ja) 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機
JPH08207714A (ja) 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機
JPH0476819B2 (ja)
JPH0924802A (ja) 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機
JPH092214A (ja) 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機
JPH08253109A (ja) 洗車機
JPH0939747A (ja) 洗浄ノズルを備えた洗車機
JPH08230622A (ja) 洗車方法および装置
JPH0238416B2 (ja) Senshaki
JPH03258638A (ja) 自動スプレー式洗車機
JP4297583B2 (ja) 洗車機
JP4488615B2 (ja) 洗車機
JPH08216841A (ja) 超音波洗浄ノズルを備えた洗車機
JPH10226321A (ja) 洗車機の乾燥装置の制御方法
JPH10315931A (ja) 洗車機
JP3235477B2 (ja) 洗車機の洗浄方法
JP4583649B2 (ja) 洗車機
JPH059265Y2 (ja)
JPH1016727A (ja) 門型洗車機における車体上面乾燥装置
JPH0958421A (ja) 洗車機の制御方法
JPH08276830A (ja) 洗車方法及び装置
JP2630094B2 (ja) 洗車機
JP3488755B2 (ja) 洗車機における車形検出方法および洗車方法
JPH10315932A (ja) 洗車機
JP2947013B2 (ja) 洗車機