JPH08265517A - フラットベッド型原稿読取装置及びその原稿カバー - Google Patents

フラットベッド型原稿読取装置及びその原稿カバー

Info

Publication number
JPH08265517A
JPH08265517A JP9126195A JP9126195A JPH08265517A JP H08265517 A JPH08265517 A JP H08265517A JP 9126195 A JP9126195 A JP 9126195A JP 9126195 A JP9126195 A JP 9126195A JP H08265517 A JPH08265517 A JP H08265517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
plate
original
document
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9126195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3268523B2 (ja
Inventor
Minoru Masuda
増田  稔
Yasunori Miyauchi
康範 宮内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PFU Ltd filed Critical PFU Ltd
Priority to JP09126195A priority Critical patent/JP3268523B2/ja
Publication of JPH08265517A publication Critical patent/JPH08265517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3268523B2 publication Critical patent/JP3268523B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿カバーに光源ランプを内蔵したフラット
ベッド型原稿読取装置に特に好適な構造に関し、原稿を
透明原稿台に密着させ、また光源ランプの光軸を読取線
からずれないようにして、より鮮明で均一な読取りを可
能にする。 【構成】 原稿カバー1を枢着する蝶番と装置本体3と
の間にバネ板製のクッションバネを介装することによ
り、または原稿押え板7をカバー板2に対して遊動可能
に装着することにより、剛体板からなる原稿押え板7を
本体側の透明原稿台12に密着させる。また、原稿カバ
ー1に内蔵したランプユニット8を案内するランプユニ
ットガイド43の両端に爪53、53を設け、原稿カバ
ー1を閉じたときに爪53、53が本体側の読取ユニッ
トガイド42の両端に嵌合することにより、読取ユニッ
ト41と原稿カバー側ランプユニット8との間のずれを
防止する。爪53は、原稿カバー1のロック装置と兼用
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、OCR(オプチカル
キャラクタリーダ)、イメージ読取装置、複写機等に広
く採用されているフラットベッド型の原稿読取装置の原
稿カバーの構造に関するもので、原稿カバーに光源ラン
プを内蔵して透過原稿の読取りを可能としたフラットベ
ッド型原稿読取装置に特に好適な原稿カバーの構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】フラットベッド型原稿読取装置は、装置
筐体の上面にガラス板などからなる透明原稿台を備えて
おり、この透明原稿台上に載置された原稿を透明原稿台
の下方を走行する光学読取ユニットで読み取るものであ
り、原稿の折れや撓み等に起因して、読取時に原稿が透
明原稿台から浮き上がるのを防止するために、原稿を透
明原稿台に密着させる押え板を備えた原稿カバーが設け
られている。特に近時は装置を小型化するために、読取
ユニットの光学系に焦点距離の短いレンズが用いられて
おり、原稿のわずかな浮き上がりによっても読取画像の
鮮明度が大きく低下するため、原稿を確実に透明原稿台
上に密着させる必要がある。
【0003】この目的のために、従来は図23に示す構
造の原稿カバーが多く用いられている。すなわち蝶番4
で装置本体3に枢着されたカバー板2にウレタン等から
なるクッション材71を介して押え板7を装着する構造
で、原稿カバー1を閉じたときのカバー板2と本体上面
との平行度のずれや原稿用紙の厚さの相違をクッション
材71で吸収して、押え板7が透明原稿台12上の原稿
72の裏面に全面にわたって密着するようにした構造で
ある。
【0004】一方、透過原稿の読取りを可能としたフラ
ットベッド型の原稿読取装置は、原稿カバー内に光源ラ
ンプを内蔵する必要がある。図24及び図25は、その
ような構造の装置の一例を示したもので、装置本体3内
には透明原稿台12の下面に沿って走行する読取ユニッ
ト41が内蔵され、原稿カバー1内には押え板7の上面
に沿って走行するランプユニット8が内蔵されている。
読取ユニット41内には、反射原稿照明用の光源ランプ
73、反射ミラー74、結像レンズ75およびイメージ
センサ76が内蔵され、たとえば図25に示すような走
行駆動ベルト77に連結されて、装置本体内に装架され
たガイドロッド42およびガイドレール70に案内され
て走行する。
【0005】一方原稿カバー内のランプユニット8は、
透過原稿13を照明するための光源ランプ78を備えて
おり、カバー板2に設けられたガイドレール43に沿っ
て読取ユニット41と正確に同期して走行する。図の装
置では、カバー板側のガイドレール43は図25の裏面
側にラック44(図16参照)を設けてあり、このラッ
ク44に噛合するピニオン45をランプユニット8に搭
載し、光源ユニット8に内蔵したモータでピニオン45
を回動させることによって走行する構造となっている。
原稿カバー1側の光源ランプ78は、原稿カバー1をで
きるだけ薄い操作性の良いものにしたい関係上、径の細
いものが用いられ、直径数mmの蛍光管が用いられる場
合が多い。また原稿カバーに光源ランプ78を内蔵した
ときの押え板7は、透明板か白色半透明板が用いられ
る。光の透過率の点ではもちろん透明板が優れている
が、拡散した均一な光が得られる点で白色半透明板が用
いられることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図23に示す光源ラン
プを内蔵していない原稿カバー1では、板状のクッショ
ン材71の表面に白色プラスチックフィルムを貼りつけ
た構造の押え板を用いるのが合理的である。しかし図2
4に示す光源ランプ78を内蔵した原稿カバーでは、押
え板7をガラスや硬質のプラスチック板で製作する必要
があり、カバー板と装置本体との平行度のずれや原稿用
紙の厚さの差をクッション材で吸収する構造は、押え板
の支持剛性、信頼性、耐久性などの点で問題を生ずる。
【0007】また、原稿カバー内に透過原稿読取用のラ
ンプユニット8を内蔵した構造では、平面視で見たとき
のランプユニット8と読取ユニット41との平行度の誤
差が問題になる。例えば図26に示すように(図は誇張
して描いてある)、原稿カバー1と装置本体3とがずれ
たとき、原稿カバーで案内されているランプユニット8
と装置本体で案内されている読取ユニット41との平行
度にずれが生じ、特に径の細い光源ランプを用い、押え
板7を透明板としたときに、光源ランプ78の光軸が読
取線79からずれた位置で照度が大きく低下し(例えば
図27の実線)、原稿の幅方向に均一な読取りができな
くなるという問題が生ずる。
【0008】そこで従来は押え板7として白色半透明板
を用いて照明光を拡散させることにより、光源ランプ7
8と読取線79とのずれによる照度の変動が生じないよ
うにしているが、白色半透明板を用いたときは、図27
に一点鎖線で示すように、透明板を用いたときに比べて
照度が全体的に低下するから、光量を増すためにより大
径の光源ランプを使用する必要が生じたり、読取速度が
低下するという問題があった。
【0009】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたもので、原稿カバー内に透過原稿読取用
の光源ランプを内蔵した構造のフラットベッド型の原稿
読取装置において、撓み癖があったり厚さが相違する多
種多様の原稿を透明原稿台に密着させ、また光源ランプ
の光軸を読取線からずれないようにして、より鮮明で均
一な読取りを行うことができる原稿カバーを得ることを
課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明では、原稿カバー1を枢着する蝶番4と装置本体3又
は原稿カバー1との間にバネ板製のクッションバネ5を
介装することにより、原稿カバー1のカバー板2を弾性
遊動可能に支持して、カバー板2に装着した押え板7を
本体側の透明原稿台12に密着させる構造を採用してい
る。
【0011】すなわち請求項1の発明は、装置本体3に
蝶番4で開閉自在に装着されて装置本体上面の透明原稿
台12上に覆着されるフラットベッド型原稿読取装置の
原稿カバーにおいて、前記蝶番4と装置本体3との間に
クッションバネ5を備え、このクッションバネは平板状
の固定片9とこの固定片に対して切り起こされて弾性遊
動可能な遊動片11とを備え、前記固定片9が装置本体
3に固定され、蝶番4が前記遊動片11に固定されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】この出願の請求項2及び請求項3の発明で
は、剛体板からなる押え板7をカバー板2に対して遊動
可能に装着することにより、剛体板からなる押え板7が
透明原稿台12上に密着するようにしている。
【0013】請求項2の発明では、装置本体3に枢着さ
れたカバー板2とこのカバー板2の内側面に装着されて
装置本体上面の透明原稿台12に覆着される剛体板から
なる押え板7とを備えたフラットベッド型原稿読取装置
の原稿カバーにおいて、押え板7が複数箇所の係合対2
1でカバー板2に保持されており、各係合対21はカバ
ー板2から突出する鍔14付きの係合突起16と、この
鍔14を収容する座ぐり孔17を備えた係合孔18とを
備え、係合突起16と係合孔18とはその軸方向および
半径方向に相対遊動可能な間隙をもって嵌合しているこ
とを特徴とするものである。
【0014】また請求項3の発明は、装置本体3に枢着
されたカバー板2とこのカバー板2の内側面に装着され
て装置本体上面の透明原稿台12に覆着される剛体板か
らなる押え板7を備えたフラットベッド型原稿読取装置
の原稿カバーにおいて、カバー板2に押え板7の第1の
方向の辺32をその辺方向に摺動自在に保持する保持レ
ール33と、押え板7の前記第1の辺と直交する方向の
第2の辺34に当接して第1の方向の移動を阻止するス
トッパ35、36とを備え、前記保持レール33と押え
板の第1の方向の辺32とは押え板の面直角方向および
第2の方向に相対遊動可能な間隙をもって嵌挿され、か
つストッパ35と36とは押え板7の第1の方向の遊動
を許容する間隙をもって押え板7を係止しており、かつ
ストッパ35と36の少なくとも一方は、カバー板2に
着脱自在に装着されていることを特徴とするものであ
る。
【0015】この発明の請求項4ないし6の発明は、原
稿カバー1に内蔵したランプユニット8を案内するラン
プユニットガイド43の両端に爪53、53を設け、原
稿カバー1を閉じたときにその爪53、53が装置本体
側の読取ユニットガイド42の両端に嵌合する構造とす
ることにより、装置本体と原稿カバーとの間の位置誤差
ないし遊動に起因する読取ユニット41と原稿カバー側
ランプユニット8との間のずれを防止している。
【0016】すなわちこの出願の請求項4の発明で、装
置本体3の上面に設けた透明原稿台12を挟んで装置本
体側の読取ユニット41と対向する透過原稿読取用のラ
ンプユニット8を内蔵したフラットベッド型原稿読取装
置の原稿カバー1において、ランプユニット8を案内す
るランプユニットガイド43の両端に装置本体側に向い
て突出する爪53、53を備えており、この爪53、5
3は、原稿カバー1を透明原稿台12に覆着したとき
に、装置本体に設けられている読取ユニットガイド42
の両端に嵌着される嵌合部52を備えていることを特徴
とするものである。
【0017】そして請求項5の発明は、上記請求項4の
発明において、爪53をランプユニットガイド43のガ
イド方向と平行な軸まわりに回動可能に設け、当該爪の
嵌合部52をその回動時の接線方向に嵌脱する形状で設
けるとともに、爪53をその嵌合方向に付勢するバネ5
6と、上方に力が加えられたときに、嵌合部52が離脱
する方向に爪53を回動させるカバー開放レバー58を
設けたことを特徴とするものである。
【0018】また請求項6の発明は、請求項4の発明の
爪53をプラスチック板やバネ板などの弾性材で形成し
て、嵌合部52に爪53自体の弾性によるロック機能を
付与したものである。
【0019】このような爪53を設けた構造では、装置
本体の上面にこれらの爪53が挿入される開口54を設
けなければならない。請求項7の発明は、前記爪53を
突設した原稿カバー1を備えたフラットベッド型原稿読
取装置において、装置本体の上面に上記爪53が挿入さ
れる開口54が設けられており、この開口54にバネ6
3によって閉方向に付勢され、爪53に押動されて下方
に回動するカバー部材62が設けられていることを特徴
とするものてある。
【0020】
【作用】請求項1の発明においては、原稿カバー1全体
が蝶番4と装置本体3との間に介装されたクッションバ
ネ5により弾性遊動可能である。従って原稿カバー1を
閉鎖したときの押え板7と装置本体側の透明原稿台12
との間の平行度の誤差や透明原稿台上に置かれた原稿用
紙の厚さの差は、クッションバネ5の弾性変形によって
吸収され、押え板7を剛構造でカバー板2に固定した構
造であっても、押え板7を透明原稿台上の原稿の背面に
密着させることができる。
【0021】請求項2及び請求項3の発明では、カバー
板2に対して押え板7が遊動可能に装着されているか
ら、原稿カバー1を閉じたとき、押え板7はその自重に
より透明原稿台12上に置かれた原稿の背面に密着す
る。
【0022】請求項4ないし請求項6の発明では、原稿
カバー側に設けたランプユニットガイド43の方向が、
装置本体側に設けた読取ユニットガイド42によって規
定されるので、装置の組立誤差や部品寸法誤差の集積に
起因するランプユニット8と読取ユニット41との間の
平行度のずれを防止できる。
【0023】請求項5及び請求項6の発明は、ランプユ
ニットガイド43の方向を規定するための爪53で原稿
カバー1の閉状態をロックするようにしたもので、請求
項5のものでは、カバー開放レバー58を持ち上げるこ
とにより、爪53が回動してロックが解除され、原稿カ
バー1が開放される。また請求項6の構造では、原稿カ
バー1に力を加えて上方に持ち上げることにより、爪5
3の弾性によるロックが解除されて原稿カバー1が開放
される。
【0024】また請求項7の発明ては、ランプユニット
ガイド43の方向を規定するための爪53の挿入用開口
54が、原稿カバー1を開けたときにカバー部材62で
自動的に閉鎖されるから、装置本体内への塵埃等の侵入
を防止でき、原稿カバー1を閉じたときには、爪53の
進入によってカバー部材62が自動的に開くので、原稿
カバー1の開閉操作を煩雑にすることもない。
【0025】
【実施例】図1ないし図4は、この発明の第1実施例を
示したものである。原稿カバー1のカバー板2は、装置
本体3に蝶番4を介して装着されており、蝶番4と本体
3との間にクッションバネ5が介装されている。蝶番4
は、そのケース6内にバランスバネを内蔵した構造で、
このバランスバネが原稿カバー1の自重を支えるように
働いて、原稿カバー1の開閉操作を軽くしている。ガラ
ス板やプラスチック板等からなる押え板7は、カバー板
2の下面に固定されており、両者の間の空間にランプユ
ニット8(図24参照)が内蔵されている。クッション
バネ5が蝶番4と本体3との間に設けられているので、
バランスバネの機能が妨げられず、原稿カバーの良好な
開閉操作性も保証される。
【0026】クッションバネ5は、図4に示すように、
1枚のバネ板から平板状の固定片9と切り起こし形成し
た遊動片11とを一体に形成したもので、固定片9が装
置本体3に固定され、蝶番4が遊動片11に固定されて
いる。上記構造では、原稿カバー1の自重によってクッ
ションバネ5が撓み、剛構造の押え板7が透明原稿台1
2上に置かれた原稿13の背面に密着する。図2は原稿
13が厚い場合、図3は原稿13が薄い場合を例示した
もので、原稿13の厚さに応じてクッションバネ5の撓
み量が変化するから、多様な厚さの原稿に対応すること
ができる。
【0027】図5および図6は請求項2の発明の実施例
を示したものである。この実施例のものでは、原稿カバ
ーのカバー板2は、装置本体3に従来の蝶番構造で装着
されており、このカバー板に装着されるプラスチック板
製の押え板7が、その四隅部分で図6に示す係合対21
で保持されている。すなわちカバー板2側から先端に鍔
14を有し、かつ軸心にすりわり溝15を設けた突起1
6が突出しており、押え板7には鍔14が収まる座ぐり
孔17を設けた貫通孔18が設けられている。そして押
え板の座ぐり孔17を設けた部分の厚さDは、突起の首
下長さEより小さく、かつ貫通孔18の径Fは、突起の
首下部の径Gよりも大きい。突起の鍔14の先端側に
は、テーパ部19が設けられており、突起16に貫通孔
18を押し込むと、このテーパ部19とすりわり溝15
の作用により、鍔14が縮径し、貫通孔18が突起16
の首下の位置まで挿入される。このようにして四隅部を
突起16と貫通孔18とからなる係合対21で保持され
た押え板7は、押え板7の自重によって原稿台上の原稿
13の背面に密着され、図2、3に示す構造のものと同
様に、各種の厚さの原稿13に対応してその浮き上がり
を防止する。
【0028】図7ないし図9は図5の構造に代えて採用
することができる係合対21の他の構造例を示したもの
である。図7の構造は、カバー板2に孔付突起22を設
けて、この突起に押え板7の貫通孔18を挿通した後、
突起22の先端に座金23付きのタップネジ24をねじ
こんだものである。また図8の構造は、押え板7にテー
パ状の座ぐり孔17を設け、カバー板2にテーパ頭を有
するピン25を嵌着して突起を形成したものである。ま
た図9に示すものは、カバー板2にピン取付孔26を設
け、先端に鍔27を有しかつ基端に係止部28とこの係
止部を縮径させるためのすりわり29を設けたピン31
を前記ピン取付孔26に挿入して突起を形成したもので
ある。
【0029】図10ないし図13は請求項3の実施例を
示したものである。この例では、プラスチック製の押え
板7の第1の方向(図11の左右方向)の辺32、32
を楔状断面の辺とするとともに、カバー板2にこれらの
辺をガイドする楔溝33を設けている。対向する楔溝3
3、33相互の間隔は、楔断面の辺32、32の間隔よ
り広くし、押え板7を楔溝33、33の間に挿入したと
き、押え板7がその板面の直角方向および楔断面の辺3
2と直交する方向に遊動可能である。そして押え板7の
楔断面とした辺32と直交する方向の辺34を係止する
ストッパ35と36とをカバー板2に設けている。スト
ッパの一方35は、図12に示すようにカバー板2と一
体で、他方のストッパ36は図13に示すように、カバ
ー板2に螺着されたピンによって形成してある。押え板
7はこのストッパ36を装着する前に楔溝33に挿通
し、その後ストッパ36をカバー板2にねじこむ。
【0030】上記構造においても、押え板7はカバー板
2に対して遊動可能で、自重により原稿台上の原稿13
の背面に密着するから、原稿カバー1と装置本体3との
間の位置誤差が修正され、また各種の厚さの原稿に対応
できる。図14は図10の構造に代えて用いることがで
きる他の構造を示したもので、押え板7の第1の方向の
辺に鍔37を設け、カバー板2側には、この鍔37を遊
隙をもってガイドするコ字溝38を設けたものである。
【0031】図15ないし図17は、請求項5の発明の
実施例を示したものである。図17に示すように、装置
本体3の頂面の透明原稿台12の下面に沿って走行する
読取ユニット41が設けられており、この読取ユニット
41は図の手前側の本体内に設けたガイドロッド42に
沿って摺動している(図25参照)。原稿カバー1は図
の奥側の辺で本体3に蝶着されており、内側に透明板か
らなる押え板7が設けられ、この押え板の裏側に沿って
走行するランプユニット8が設けられ、このランプユニ
ット8は原稿カバーの図の手前側の辺に設けたガイドレ
ール43に沿って走行している(図25参照)。原稿カ
バー側のガイドレール43は断面角形で、その一方の面
にラック44が設けてあり、ランプユニット8にはこの
ラックに噛合するピニオン45が軸着されている。ピニ
オン45はランプユニット8に搭載されたパルスモータ
46で歯車47、48、49を介して駆動されている。
ガイドレール43のラックを設けた面と反対側の面に
は、ラックの噛合位置の両側の位置において、ランプユ
ニット8に設けたスライドシュー51が弾圧されてい
る。ランプユニット8の方向は、この2個のスライドシ
ュー51によって規定されている。
【0032】ガイドレール43の両端には、嵌合溝52
を有する爪53が一体に形成されており、この爪の嵌合
溝52は、原稿カバー1の枢支軸を中心とする円弧状
で、読取ユニットのガイドロッド42に丁度嵌合する溝
幅を有している。装置本体上面の爪53に対向する部分
には、開口54が設けられており、ガイドロッド42の
両端はこの開口54の直下に位置している。原稿カバー
1を閉じると、爪53の嵌合溝52に図15に示すよう
に、読取ユニットのガイドロッド42が嵌合し、これに
よってランプユニット8のガイドレール43がガイドロ
ッド42と平行に位置決めされる。
【0033】図18および図19は、請求項6の発明の
実施例を示した図である。この実施例のものでは、光源
ユニットのガイドレール43にそのガイド方向と平行な
軸55が貫通しており、この軸55の両端に先端にフッ
ク状の嵌合溝52を設けた爪53が固着されている。嵌
合溝52は爪53の側方に開口しており、また爪53を
この嵌合溝の開口側に向けて付勢する巻バネ56が設け
られている。嵌合溝52が開口している部分より先端側
には、案内斜辺57が形成されている。また爪53の一
方には、原稿カバーの側辺手前側に延びるカバー開放レ
バー58が一体に形成されている。
【0034】図18、19の構成において、原稿カバー
1を閉じると、爪53は図17に示す開口54を貫通し
て、先端の案内斜辺57が読取ユニットのガイドロッド
42に当接し、爪53が図18で若干右方向に揺動した
後、ガイドロッド42が嵌合溝52に嵌合する。この状
態でガイドロッド42と嵌合溝52とは、巻バネ56の
付勢力によって嵌合し、この状態でガイドレール43の
方向がガイドロッド42によって規制されるとともに、
原稿カバー1の閉状態がロックされる。このロック状態
でカバー開放レバー58を持ち上げると、爪53が図1
8で右方に揺動し、ガイドロッド42と爪53との嵌合
が外れるから、原稿カバー1はレバー58に作用する押
上力により解放される。
【0035】図20および21は、請求項6の発明の実
施例を示したものである。この実施例では、図15と同
様にして設けた爪53の嵌合溝52の先端を絞り、この
爪53に弾性を持たせたものである。この構造は、原稿
カバーを閉じたとき、本体側のガイドロッド42が爪5
3の嵌合溝52に嵌合し、その嵌合位置が爪53の弾性
把持力によって保持されるものである。この構造は、図
18、19と同様に爪53を原稿カバー1のロック機構
と兼用したものであるが、構造をより単純にすることが
できるという特徴がある。
【0036】図22は請求項7の実施例を示したもので
ある。図17に示す本体の開口54には、これを横切る
ようにピン61が装架され、このピン61に一端を枢支
したカバー部材62が設けられており、このカバー部材
62を上方に付勢する巻バネ63が設けられている。カ
バー部材62はその上面が水平位置となったときに、開
口54の縁に設けられた係止鍔64に当接する。原稿カ
バー1が解放されているときは、カバー部材62は巻バ
ネ63の付勢力によって上動して開口54を閉鎖してい
る。一方、原稿カバー1を閉鎖すると、開口54内に挿
入される爪53がカバー部材62を下方に押動し、これ
によって開口54が開いて、爪53が本体3内に挿入さ
れ、開口54の直下に位置するガイドロッド42に嵌合
する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、原稿カ
バーと装置本体との間に生ずる各種の誤差や用紙の厚さ
の相違に基づく原稿カバーの閉鎖時の変動が修正され
て、押え板としてガラス板やプラスチック板を用いた原
稿カバーであっても、原稿を装置本体の透明原稿台上に
正しく密着させることができるとともに、原稿カバー側
に設けたランプユニットと装置本体側の読取ユニットと
のずれを防止することができる。
【0038】従ってこの発明の構造により、より鮮明で
むらのない原稿の読取りを行うことができるフラットベ
ッド型の原稿読取装置を得ることができるとともに、透
過原稿読取用の光源ランプとして、細い径のランプを用
いたときでも、押え板を透明板とすることが可能とな
り、読取速度を向上させることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の実施例の側面図
【図2】同閉鎖状態の側面図
【図3】原稿が薄い場合の閉鎖状態の側面図
【図4】クッションバネの斜視図
【図5】請求項2の実施例の要部の断面図
【図6】請求項2の実施例のカバーの斜視図
【図7】請求項2の発明の第2実施例の要部の断面図
【図8】請求項2の発明の第3実施例の要部の断面図
【図9】請求項2の発明の第4実施例の要部の断面図
【図10】請求項3の発明の第1実施例の要部の断面図
【図11】請求項3の発明の第1実施例のカバーの斜視
【図12】図10と直角方向の部分断面図
【図13】図12と反対側の端部の部分断面図
【図14】請求項3の発明の第2実施例の要部を示す断
面図
【図15】請求項4の発明の要部を示す側面図
【図16】図15の模式的な平面図
【図17】請求項4の発明の実施例を示す模式的な斜視
【図18】請求項5の発明の要部を示す側面図
【図19】請求項5の発明の実施例の要部の斜視図
【図20】請求項6の発明の要部の側面図
【図21】図20のカバーを開いた状態での側面図
【図22】請求項7の発明の実施例を示す要部の側面図
【図23】従来構造のカバーの模式的な側面図
【図24】透過原稿読取り可能なフラットベッド型原稿
読取装置の要部の断面図
【図25】図24で示した部分の斜視図
【図26】カバーと本体とのずれを示す模式的な平面図
【図27】白色半透明板を用いたときのランプ光量に対
するセンサ出力値を示すグラフ
【符号の説明】
1 原稿カバー 2 カバー板 3 装置本体 4 蝶番 5 クッションバネ 7 押え板 8 ランプユニット 9 固定片 11 遊動片 12 透明原稿台 13 原稿 14 鍔 16 突起 17 座ぐり孔 18 貫通孔 21 係合対 32 辺 33 楔溝 34 辺 35 ストッパ 36 ストッパ 41 読取ユニット 42 ガイドロッド 43 ガイドレール 52 嵌合溝 53 爪 54 開口 58 カバー解放レバー 62 カバー部材 63 巻バネ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体(3) に蝶番(4) で開閉自在に装
    着されて装置本体上面の透明原稿台(12)上に覆着される
    フラットベッド型原稿読取装置の原稿カバーにおいて、
    前記蝶番(4) と装置本体(3) との間にクッションバネ
    (5) を備え、このクッションバネは平板状の固定片(9)
    とこの固定片に対して切り起こされて弾性遊動可能な遊
    動片(11)とを備え、前記固定片(9) が装置本体(3) に固
    定され、蝶番(4) が前記遊動片(11)に固定されているこ
    とを特徴とする、フラットベッド型原稿読取装置の原稿
    カバー。
  2. 【請求項2】 装置本体(3) に枢着されたカバー板(2)
    とこのカバー板(2)の内側面に装着されて装置本体上面
    の透明原稿台(12)に覆着される剛体板からなる押え板
    (7) とを備えたフラットベッド型原稿読取装置の原稿カ
    バーにおいて、押え板(7) が複数箇所の係合対(21)でカ
    バー板(2) に保持されており、各係合対(21)はカバー板
    (2) から突出する鍔(14)付きの係合突起(16)と、この鍔
    (14)を収容する座ぐり孔(17)を備えた係合孔(18)とを備
    え、係合突起(16)と係合孔(18)とはその軸方向および半
    径方向に相対遊動可能な間隙をもって嵌合していること
    を特徴とする、フラットベッド型原稿読取装置の原稿カ
    バー。
  3. 【請求項3】 装置本体(3) に枢着されたカバー板(2)
    とこのカバー板(2)の内側面に装着されて装置本体上面
    の透明原稿台(12)に覆着される剛体板からなる押え板
    (7) を備えたフラットベッド型原稿読取装置の原稿カバ
    ーにおいて、カバー板(2) に押え板(7) の第1の方向の
    辺(32)をその辺方向に摺動自在に保持する保持レール(3
    3)と、押え板(7) の前記第1の辺と直交する方向の第2
    の辺(34)に当接して第1の方向の移動を阻止するストッ
    パ(35,36) とを備え、前記保持レール(33)と押え板の第
    1の方向の辺(32)とは押え板の面直角方向および第2の
    方向に相対遊動可能な間隙をもって嵌挿され、かつスト
    ッパ(35)と(36)とは押え板(7) の第1の方向の遊動を許
    容する間隙をもって押え板(7) を係止しており、かつス
    トッパ(35)と(36)の少なくとも一方は、カバー板(2) に
    着脱自在に装着されていることを特徴とする、フラット
    ベッド型原稿読取装置の原稿カバー。
  4. 【請求項4】 装置本体(3) の上面に設けた透明原稿台
    (12)を挟んで装置本体側の読取ユニット(41)と対向する
    透過原稿読取用のランプユニット(8) を内蔵したフラッ
    トベッド型原稿読取装置の原稿カバーにおいて、ランプ
    ユニット(8) を案内するランプユニットガイド(43)の両
    端に装置本体側に向いて突出する爪(53,53) を備えてお
    り、この爪(53,53) は、原稿カバー(1) を透明原稿台(1
    2)に覆着したときに、装置本体に設けられている読取ユ
    ニットガイド(42)の両端に嵌着される嵌合部(52)を備え
    ていることを特徴とする、フラットベッド型原稿読取装
    置の原稿カバー。
  5. 【請求項5】 上記爪(53)がランプユニットガイド(43)
    のガイド方向と平行な軸まわりに回動可能に設けられ、
    当該爪の嵌合部(52)がその回動時の接線方向に嵌脱する
    形状で設けられるとともに、爪(53)をその嵌合方向に付
    勢するバネ(56)と、上方に力が加えられたときに嵌合部
    (52)が離脱する方向に爪(53)を回動させるカバー開放レ
    バー(58)とを備えていることを特徴とする、請求項4記
    載の原稿カバー。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の爪(53)が弾性材で形成さ
    れており、嵌合部(52)にこの弾性材の弾性によるロック
    機能が付与されている、請求項4記載の原稿カバー。
  7. 【請求項7】 上記爪(53)を突設した原稿カバー(1) を
    備えたフラットベッド型原稿読取装置において、装置本
    体上面に上記爪(53)が挿入される開口(54)を備え、この
    開口(54)にバネ(63)によって閉方向に付勢され、爪(53)
    に押動されて下方に回動するカバー部材(62)が設けられ
    ていることを特徴とする、フラットベッド型原稿読取装
    置。
JP09126195A 1995-03-24 1995-03-24 フラットベッド型原稿読取装置及びその原稿カバー Expired - Fee Related JP3268523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09126195A JP3268523B2 (ja) 1995-03-24 1995-03-24 フラットベッド型原稿読取装置及びその原稿カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09126195A JP3268523B2 (ja) 1995-03-24 1995-03-24 フラットベッド型原稿読取装置及びその原稿カバー

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001311490A Division JP2002209037A (ja) 2001-10-09 2001-10-09 フラットベッド型原稿読取装置の原稿カバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08265517A true JPH08265517A (ja) 1996-10-11
JP3268523B2 JP3268523B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=14021486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09126195A Expired - Fee Related JP3268523B2 (ja) 1995-03-24 1995-03-24 フラットベッド型原稿読取装置及びその原稿カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3268523B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6628431B1 (en) 1997-03-12 2003-09-30 Pfu Limited Picture readers and method for controlling the same
JP2006113101A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Seiko Epson Corp 原稿マット、それを用いた原稿カバー、及びその原稿カバーを用いた画像読み取り装置
CN102338996A (zh) * 2010-07-16 2012-02-01 京瓷美达株式会社 图像形成装置
JP2013077040A (ja) * 2013-02-01 2013-04-25 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6628431B1 (en) 1997-03-12 2003-09-30 Pfu Limited Picture readers and method for controlling the same
JP2006113101A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Seiko Epson Corp 原稿マット、それを用いた原稿カバー、及びその原稿カバーを用いた画像読み取り装置
JP4678167B2 (ja) * 2004-10-12 2011-04-27 セイコーエプソン株式会社 画像読み取り装置
CN102338996A (zh) * 2010-07-16 2012-02-01 京瓷美达株式会社 图像形成装置
JP2012022270A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
US9164471B2 (en) 2010-07-16 2015-10-20 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus
JP2013077040A (ja) * 2013-02-01 2013-04-25 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3268523B2 (ja) 2002-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4893196A (en) Image reading apparatus
US4991030A (en) Image reading apparatus capable of reading a projected image and having means for diffusing the projected luminous flux
JP2007067810A (ja) 画像読取装置
EP0297566A2 (en) Original reading apparatus
JPH08265517A (ja) フラットベッド型原稿読取装置及びその原稿カバー
US20060140693A1 (en) Image reading apparatus
JP2002209037A (ja) フラットベッド型原稿読取装置の原稿カバー
JP2962940B2 (ja) 画像形成装置及び読取装置及び画像読取記録装置
JP4266315B2 (ja) 光学部材支持装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP3260889B2 (ja) 本原稿台
JP3642856B2 (ja) 画像読み取り装置
JPH05167783A (ja) 画像読取装置
JP3678826B2 (ja) 画像読み取り装置
JPH05145707A (ja) 走査移動部材の固定構造
JPH0846753A (ja) 画像入力装置
JPH0633458Y2 (ja) 画像処理装置
JP4089634B2 (ja) 画像読取装置
JP2004109792A (ja) ヒンジ装置及びこのヒンジ装置を備えた画像処理装置
JPS61121645A (ja) 画像読取装置
JPH0234685Y2 (ja)
JPH10257262A (ja) フラットベッド型原稿読取り装置
JPH07184002A (ja) 画像読取装置
JPS63127653A (ja) 受像装置
JPH0837579A (ja) 画像入力装置の原稿ホルダー
JPS6264163A (ja) 原稿読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees