JPH08260084A - 陽極酸化による発色アルミニウム合金 - Google Patents

陽極酸化による発色アルミニウム合金

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JPH08260084A
JPH08260084A JP9014895A JP9014895A JPH08260084A JP H08260084 A JPH08260084 A JP H08260084A JP 9014895 A JP9014895 A JP 9014895A JP 9014895 A JP9014895 A JP 9014895A JP H08260084 A JPH08260084 A JP H08260084A
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JP
Japan
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aluminum alloy
anodic
oxidation
weight
transparency
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Application number
JP9014895A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Niimura
仁 新村
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Aisin Keikinzoku Co Ltd
Original Assignee
Aisin Keikinzoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陽極酸化にて赤味を有し、透明感のある光輝
性に優れる色調を得るためのアルミニウム合金。 【構成】 重量%において、Si:0.2〜0.6、M
g:4.5〜0.9、Mn:0.05〜1.0、Fe:
0.01〜0.1、Cu:0.0〜0.1、不可避的不
純物0.05以下で残部がAlからなる陽極酸化処理用
アルミニウム合金。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム合金の表面
処理に関するものであり、特に陽極酸化処理にて意匠性
に優れた色調を得るためのアルミニウム合金に関するも
のである。
【従来の技術】従来からアルミニウムに各種成分を添加
してアルミニウム押出形材とし、その後の陽極酸化処理
にて発色させる方法が多く開示されている。例えば、特
公開平成1年第172541号には乳白色発色の得られ
る方法が、特公開平成2年第254129号には灰色自
然発色陽極酸化皮膜の化成方法が、さらには青味グレー
色(特公開平成1年第215946号、同平成2年第2
82495号)等がある。しかし、光輝性に優れた赤味
を有し、特に黄味をなくし透明感の高い色調が得られる
アルミニウム合金はいまだ発明されていない。
【本発明が解決しようとする課題】従来から広く使用さ
れているアルミニウム押出合金JIS6063S−T5
並の機械的性質を維持しつつ、赤味のある透明皮膜を有
し、光輝性に優れた色調が得られる陽極酸化処理方法お
よびそのためのアルミニウム合金を得んとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】JIS6063アルミニ
ウム合金を用いて押出成形した押出形材を用いて、表面
を通常の手段でバフ研磨し、その後に通常実施されてい
るリン酸60〜85重量%、硝酸2〜4重量%の水溶液
にて90〜100℃、60〜300秒処理し、水洗等の
洗浄をし、次に硫酸10〜20重量%水溶液にて電流密
度100〜150A/m2 にて20〜30分陽極酸化処
理して得られる、いわゆるアルマイト皮膜を化成すると
黄味があり白っぽい不透明感のある色調になる。また、
化学研磨液の組成をリン酸、硝酸に硫酸を添加したり、
濃度、温度、時間を種々変更しても白っぽい不透明感は
なくならず、特にアルマイト皮膜を10μm以上にする
と極端に白っぽくなる。そこで、機械的性質を低下させ
ずに、赤味を有し、透明感の高い光輝性に優れたアルマ
イト皮膜の化成を目的にアルミニウム合金成分を種々検
討した結果、本発明に至ったものである。JIS606
3合金はMg2 Siの析出効果により機械的性質を得る
ように設計されたものであり、MgおよびSiの添加量
はあまり少なくすることはできない。従って、Siは
0.2〜0.6重量%、Mgは0.45〜0.9重量%
必要である。次に、Fe成分は析出硬化としての機能も
有するが、それ以上にアルマイト皮膜の透明感の阻害の
程度が大きく、Feを0.1重量%以下にすると透明度
が非常に良くなる。しかし、それでも黄味を除去するこ
とはできず、さらに検討した結果、Mnを添加すること
で黄味を抑え、赤味を強くすることができた。詳述する
と、Mn添加量0.05重量%以下では黄味を抑えるこ
とはできても赤味を出すに至らず、1.0重量%以上で
は押出成形用ビレットの鋳造時に偏析しやすく、その結
果、アルミニウム押出形材の表面に色調ムラが発生しや
すい。従って、安定して赤味のある色調を得るには、M
nは0.1〜0.5重量%が良好である。次に、Mn添
加による機械的性質への影響を調査した結果、押出成形
後の焼き戻し処理はJIS6063Sは通常180〜2
00℃、2〜4時間にて実施されているが、Mnを添加
すると所定の機械的性質に達するのに4〜10時間要す
ることも明らかになった。言い換えれば、Mnを添加し
ても熱処理時間を調整することで6063S−T5と同
等の機械的性質が得られることになる。さらに、理想的
にはCuを0.05〜0.20重量%添加すれば、この
焼き戻しの遅延を防止することができることも判明し
た。しかし、Cuの添加量が多くなると赤味が弱くなる
ので注意を要する。また、Crが0.01〜0.1重量
%添加されただけでも黄味が強くなるので、Crが混入
されるのを防止することも注意を要する。
【実施例】本発明によるアルミニウム合金を用いて陽極
酸化処理にて赤味を有し、透明感のある光輝性に優れた
色調を得る実施例を以下に述べるが、本発明の目的、効
果を有する限りにおいて実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 Si:0.45重量%、Mg:0.55重量%、Mn:
0.20重量%、Fe:0.06重量%からなるアルミ
ニウム合金を用いてビレット鋳造し、幅100mm、板
厚3mmの形状に押出成形した形材の表面を布バフを用
いてバフ研磨し、通常広く実施されている脱脂等の前処
理を行い、次にやはり通常広く実施されているようにリ
ン酸80%、硝酸4%の98℃水溶液を用いて60秒化
学研磨処理した後に15%硝酸にて洗浄して、15%硫
酸水溶液にて6μmおよび15μmの膜厚を有するアル
マイト処理をした。これによりいずれも赤味を有し、透
明感のある色調が得られた。また、この板材の引張り強
度は押出成形後の焼き戻し処理195℃、6時間にて2
10MPaであった。 実施例2 Si:0.40重量%、Mg:0.55重量%、Mn:
0.50%、Fe:0.10重量%からなるアルミニウ
ム合金を用いて実施例1と同様の表面処理をした結果、
実施例1よりやや赤味の強い透明感のある光輝性皮膜が
得られた。ただし、透明感は実施例1よりわずかに劣
る。 実施例3 実施例1にて得られたアルミニウム合金からなる押出成
形を化学研磨処理まで同様に実施し、スルホサリチル酸
10重量%、硫酸3%からなる水溶液にて8μmのアル
マイト皮膜を得た。赤味が実施例1より強いが、少し透
明感が弱くなった色調が得られた。 実施例4 Si:0.45重量%、Mg:0.55重量%、Mn:
0.20重量%、Fe:0.06重量%、Cu:0.1
重量%からなるアルミニウム合金を用いて実施例1と同
様のアルマイト処理および熱処理をした。その結果、赤
味を有し、透明感のある光輝性皮膜が得られ、焼き戻
し、熱処理条件195℃、3時間で引張り強度220M
Paが得られた。
【発明の効果】本発明による組成からなるアルミニウム
合金にて押出成形を成形し、常法にて化学研磨処理およ
び陽極酸化することにより、従来得られなかった赤味を
有する透明感のある光輝性に優れた色調が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%において、Si:0.2〜0.
    6、Mg:4.5〜0.9、Mn:0.05〜1.0、
    Fe:0.01〜0.1、Cu:0.0〜0.1、不可
    避的不純物0.05以下で残部がAlからなる陽極酸化
    処理用アルミニウム合金。
JP9014895A 1995-03-22 1995-03-22 陽極酸化による発色アルミニウム合金 Pending JPH08260084A (ja)

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