JPH0821362B2 - イオン送風機 - Google Patents
イオン送風機Info
- Publication number
- JPH0821362B2 JPH0821362B2 JP1033773A JP3377389A JPH0821362B2 JP H0821362 B2 JPH0821362 B2 JP H0821362B2 JP 1033773 A JP1033773 A JP 1033773A JP 3377389 A JP3377389 A JP 3377389A JP H0821362 B2 JPH0821362 B2 JP H0821362B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- corona discharge
- positive
- blower
- upstream side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、コロナ放電を利用したイオン送風機に関す
るものである。
るものである。
［従来の技術］ コロナ放電により空気中でイオンが発生する場合、イ
オン風が発生することは古くから知られており、これま
でにも多くの研究がなされている。しかし、今までのイ
オン風に関する研究は、電気集塵装置等で２次的に発生
するイオン風の挙動に関するものが主であり、積極的に
イオン風を利用することはなされていない。
オン風が発生することは古くから知られており、これま
でにも多くの研究がなされている。しかし、今までのイ
オン風に関する研究は、電気集塵装置等で２次的に発生
するイオン風の挙動に関するものが主であり、積極的に
イオン風を利用することはなされていない。
［発明が解決しようとする課題］ ところで、このイオン風には、電離により発生するオ
ゾンが含まれており、その発生量が多いと人体に有害で
あり、また得られる最大風速や風量が十分でないなどの
問題がある。
ゾンが含まれており、その発生量が多いと人体に有害で
あり、また得られる最大風速や風量が十分でないなどの
問題がある。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、オゾ
ンの発生を極力抑えることができると共に風速，風量を
増大できるイオン送風機を提供することを目的とする。
ンの発生を極力抑えることができると共に風速，風量を
増大できるイオン送風機を提供することを目的とする。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記の目的を達成するために、送風機ケー
シングの上流側からの下流側にかけて、針電極と金網か
らなるコレクタ電極とを多段に設け、その最上流側の針
電極と最下流側のコレクタ電極とを接地し、その中間の
針電極とコレクタ電極間に直流高電圧を設けて、上流側
と下流側で正負のイオンを発生させるようにしたもので
ある。
シングの上流側からの下流側にかけて、針電極と金網か
らなるコレクタ電極とを多段に設け、その最上流側の針
電極と最下流側のコレクタ電極とを接地し、その中間の
針電極とコレクタ電極間に直流高電圧を設けて、上流側
と下流側で正負のイオンを発生させるようにしたもので
ある。
［作用］ 上記の構成によれば、上流側と下流側で正負のイオン
を発生させることで、オゾンの発生を低減できると共
に、送風機ケーシングの最上流側の針電極と最下流側の
コレクタ電極とを接地することで、より安全な送風機と
することができる。
を発生させることで、オゾンの発生を低減できると共
に、送風機ケーシングの最上流側の針電極と最下流側の
コレクタ電極とを接地することで、より安全な送風機と
することができる。
［実施例］ 以下、本発明の好適実施例を添付図面に基づいて説明
する。
する。
第１図において、１は、送風機ケーシングで、絶縁物
等で筒状に形成される。この送風機ケーシング１内に
は、その下流側である吹出口1aから上流側にかけてコレ
クター電極2,3と正負のコロナ放電極4,5が多段に配置さ
れる。すなわち、吹出口1aから、接地６された金網から
なるコレクター電極２が配置され、その上流側に所定距
離d1離れて複数本の針電極７からなる正コロナ放電極４
が配置され、さらにその上流側に金網からなるコレクタ
ー電極３が配置されると共にその上流側に所定距離d2離
れて複数本の針電極８からなる負コロナ放電極５が配置
される。正コロナ放電極４とその上流側のコレクター電
極３には、一端が接地９された正の直流高電源10が接続
され、また負コロナ放電極５は接地11されている。
等で筒状に形成される。この送風機ケーシング１内に
は、その下流側である吹出口1aから上流側にかけてコレ
クター電極2,3と正負のコロナ放電極4,5が多段に配置さ
れる。すなわち、吹出口1aから、接地６された金網から
なるコレクター電極２が配置され、その上流側に所定距
離d1離れて複数本の針電極７からなる正コロナ放電極４
が配置され、さらにその上流側に金網からなるコレクタ
ー電極３が配置されると共にその上流側に所定距離d2離
れて複数本の針電極８からなる負コロナ放電極５が配置
される。正コロナ放電極４とその上流側のコレクター電
極３には、一端が接地９された正の直流高電源10が接続
され、また負コロナ放電極５は接地11されている。
以上において、送風機ケーシング１の上流側の負コロ
ナ放電極５とその下流側のコレクター電極３間では負コ
ロナが発生し、また正コロナ放電極４とその下流側のコ
レクター電極２間では正コロナが発生し、同時に図示の
矢印で示したようにイオン風が生じる。この最、送風機
ケーシング１では正負のコロナが生じるため、オゾンの
発生を低減できる。またコロナ放電極が多段であり、か
つ正コロナ放電極４とその上流側のコレクター電極３に
は、正の直流高電源10が同時に印加されるため、それぞ
れ単独に印加するよりも少ない入力電力で風速及び風量
を増加できる。
ナ放電極５とその下流側のコレクター電極３間では負コ
ロナが発生し、また正コロナ放電極４とその下流側のコ
レクター電極２間では正コロナが発生し、同時に図示の
矢印で示したようにイオン風が生じる。この最、送風機
ケーシング１では正負のコロナが生じるため、オゾンの
発生を低減できる。またコロナ放電極が多段であり、か
つ正コロナ放電極４とその上流側のコレクター電極３に
は、正の直流高電源10が同時に印加されるため、それぞ
れ単独に印加するよりも少ない入力電力で風速及び風量
を増加できる。
第４図は、正負のコロナ放電極を、それぞれ単独で駆
動した場合の入力電力に対する風速の関係と、本発明の
ように同時に駆動した場合の入力電力に対する風速の関
係を示したものである。同図から判るように正負コロナ
放電極を、それぞれ単独で駆動した場合は、a,bの曲線
で示すよう入力電力に対しての風速は両者略同じである
が、曲線ｃで示すよう本発明の場合、単独で駆動した場
合の入力電力と同じでも風速が増大（約２倍）すること
が判る。
動した場合の入力電力に対する風速の関係と、本発明の
ように同時に駆動した場合の入力電力に対する風速の関
係を示したものである。同図から判るように正負コロナ
放電極を、それぞれ単独で駆動した場合は、a,bの曲線
で示すよう入力電力に対しての風速は両者略同じである
が、曲線ｃで示すよう本発明の場合、単独で駆動した場
合の入力電力と同じでも風速が増大（約２倍）すること
が判る。
また印加電圧は10〜20kVであるが正負のコロナ放電で
はブレークダウン電圧が異なるため、上述した電極間距
離d1,d2を調節して両者のブレークダウン電圧を一致さ
せる。
はブレークダウン電圧が異なるため、上述した電極間距
離d1,d2を調節して両者のブレークダウン電圧を一致さ
せる。
第２図は本発明の他の実施例を示す。
第２図においては各電極の配置は第１図と略同じであ
るが、印加電圧を負の直流高電源12にしたものである。
従って吹出口1a側の放電極が負のコロナ放電極５とな
り、上流側の接地11された放電極が正のコロナ放電極４
となる。
るが、印加電圧を負の直流高電源12にしたものである。
従って吹出口1a側の放電極が負のコロナ放電極５とな
り、上流側の接地11された放電極が正のコロナ放電極４
となる。
本例でも第１図と同様にオゾンが低減されたイオン風
を吹出すことができる。
を吹出すことができる。
また第１図第２図とも送風機ケーシング１の両端の電
極は接地6,11され、接地電位となるため、安全である。
極は接地6,11され、接地電位となるため、安全である。
第３図は本発明のさらに他の実施例を示し、コロナ放
電極とコレクター電極とを送風機ケーシング１内で３段
になるように設けた例を示す。
電極とコレクター電極とを送風機ケーシング１内で３段
になるように設けた例を示す。
すなわち、吹出口1aより、送風機ケーシング１には、
接地６されたコレクター電極２、正の直流高電源10が接
続された正コロナ放電極４とコレクター電極３、負の直
流高電源12が接続された負のコロナ放電極５とコレクタ
ー電極３、及び接地11された正のコロナ放電極４の順に
設けられてイオン送風機が構成される。
接地６されたコレクター電極２、正の直流高電源10が接
続された正コロナ放電極４とコレクター電極３、負の直
流高電源12が接続された負のコロナ放電極５とコレクタ
ー電極３、及び接地11された正のコロナ放電極４の順に
設けられてイオン送風機が構成される。
本例では多段のため風速，風量がさらに向上する。ま
た正コロナ放電極４が２段で負のコロナ放電極５が一段
のため、オゾンの発生をさらに低減できる。
た正コロナ放電極４が２段で負のコロナ放電極５が一段
のため、オゾンの発生をさらに低減できる。
上述したイオン送風機は、通常の機械式送風機より風
速，風量とも落ちるが、無騒音で駆動できると共に可動
部が無いため、これらが特に要求される所に使用でき
る。また送風機ケーシング１の径及び断面形状は自在に
設定することができるため、電子基板上に組み込んだ各
種電子部品の冷却用の送風機としても使用できる。
速，風量とも落ちるが、無騒音で駆動できると共に可動
部が無いため、これらが特に要求される所に使用でき
る。また送風機ケーシング１の径及び断面形状は自在に
設定することができるため、電子基板上に組み込んだ各
種電子部品の冷却用の送風機としても使用できる。
［発明の効果］ 以上説明したことから明らかなように本発明によれば
次のごとき優れた効果を発揮する。
次のごとき優れた効果を発揮する。
（１）正負のコロナ放電によりイオン風を発生させると
共にオゾンの発生の少ないイオン風を吹出すことができ
る。
共にオゾンの発生の少ないイオン風を吹出すことができ
る。
（２）多段のため、送風，風量を増大できる。
（３）送風機ケーシングの最上流側の針電極と最下流側
のコレクタ電極とを接地することで、より安全な送風機
とすることができる。
のコレクタ電極とを接地することで、より安全な送風機
とすることができる。
第１図は本発明の一実施例を示す図、第２図は本発明の
多の実施例を示す図、第３図は本発明のさらに他の実施
例を示す図、第４図は本発明及び従来のイオン送風機に
おける入力電力に対する風速の関係を示す図である。 図中、１は送風機ケーシング、2,3はコレクタ電極、4,5
はコロナ放電極である。
多の実施例を示す図、第３図は本発明のさらに他の実施
例を示す図、第４図は本発明及び従来のイオン送風機に
おける入力電力に対する風速の関係を示す図である。 図中、１は送風機ケーシング、2,3はコレクタ電極、4,5
はコロナ放電極である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭56−48774（ＪＰ，Ｂ２) 実願 昭46−90984号（実開 昭48− 47012号）の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム（Ｊ Ｐ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】送風機ケーシングの上流側から下流側にか
けて、針電極と金網からなるコレクタ電極とを多段に設
け、その最上流側の針電極と最下流側のコレクタ電極と
を接地し、その中間の針電極とコレクタ電極間に直流高
電圧を設けて、上流側と下流側で正負のイオンを発生さ
せることを特徴とするイオン送風機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1033773A JPH0821362B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | イオン送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1033773A JPH0821362B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | イオン送風機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02215037A JPH02215037A (ja) | 1990-08-28 |
| JPH0821362B2 true JPH0821362B2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=12395770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1033773A Expired - Lifetime JPH0821362B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | イオン送風機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0821362B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7311756B2 (en) | 2004-11-30 | 2007-12-25 | Ranco Incorporated Of Delaware | Fanless indoor air quality treatment |
| US7182805B2 (en) | 2004-11-30 | 2007-02-27 | Ranco Incorporated Of Delaware | Corona-discharge air mover and purifier for packaged terminal and room air conditioners |
| US20060112955A1 (en) * | 2004-11-30 | 2006-06-01 | Ranco Incorporated Of Delaware | Corona-discharge air mover and purifier for fireplace and hearth |
| US7226496B2 (en) | 2004-11-30 | 2007-06-05 | Ranco Incorporated Of Delaware | Spot ventilators and method for spot ventilating bathrooms, kitchens and closets |
| US7226497B2 (en) | 2004-11-30 | 2007-06-05 | Ranco Incorporated Of Delaware | Fanless building ventilator |
| US7417553B2 (en) | 2004-11-30 | 2008-08-26 | Young Scott G | Surface mount or low profile hazardous condition detector |
| CN107100897B (zh) * | 2017-07-05 | 2023-07-14 | 谢贯芝 | 一种无电机及扇叶的风扇 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4847012U (ja) * | 1971-10-04 | 1973-06-20 | ||
| JPS5648774A (en) * | 1979-09-28 | 1981-05-02 | Sony Corp | High-speed reproduction system of vtr |
-
1989
- 1989-02-15 JP JP1033773A patent/JPH0821362B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02215037A (ja) | 1990-08-28 |
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