JPH08192947A

JPH08192947A - シート搬送装置及び画像形成装置

Info

Publication number: JPH08192947A
Application number: JP7006063A
Authority: JP
Inventors: Naoki Asano; 直樹浅野
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1995-01-18
Filing date: 1995-01-18
Publication date: 1996-07-30

Abstract

(57)【要約】【目的】分岐搬送路切換え部材を駆動させる電極ソレノ
イドのオン時間を減らして、プランジャ吸引能力を安定
させる。【構成】分岐搬送路切換え部材１０７の側面に、同切換
え部材１０７を実線図示の位置に切換えた時、下側ガイ
ド部材１０７Ｂよりも先に第１の分岐搬送路１０１を移
動中のシートＳに接触してころがるシート保護コロ１１
６Ａ，１１６Ｂ（一方は不図示）を設けて、第１の分岐
搬送路１０１を移動するシートＳが想像線図示の位置に
ある切換え部材１０７を通過する前に、切換え部材１０
７を実線図示の位置に切り換えることができるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ・ファクシミ
リ・複写機等の画像形成装置に備えられるシート搬送装
置に係り、詳しくは、１つのシート搬送路の終端から分
岐してそれぞれの目的の場所へシートを搬送する少くと
も２つの分岐搬送路と、前記シート搬送路の終端から分
岐している前記第１の分岐搬送路と前記第２の分岐搬送
路とを選択的に切換える分岐搬送路切換え部材と、を具
備しているシート搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】プリンタ・ファクシミリ・複写機等の画
像形成装置の画像形成装置本体内には、画像形成するた
めに給送されたシートを画像形成部へ搬送するシート搬
送路や、画像形成部で画像形成を終えた画像形成済みシ
ートを目的の場所へ搬送するシート搬送路が形成されて
いる。

【０００３】このようなシート搬送路の中には、その終
端から分岐してそれぞれの目的の場所へシートを搬送す
る複数の分岐搬送路を有しているものがある。例えば、
画像形成済みシートを搬送する定着装置下流のシート搬
送路の終端からは、フェイスアップ排紙モードでの画像
形成済みシートを機外へ排紙する第１の分岐搬送路と、
フェイスダウン排紙モードでの画像形成済みシートを機
外へ排紙する第２の分岐搬送路が、あるいは片面画像形
成モードでの画像形成済みシートを機外へ排紙する第１
の分岐搬送路と、画面画像形成モード若しくは多重画像
形成モードでの画像形成済みシートを再給紙部へ搬送す
る第２の分岐搬送路が、あるいは画像形成済みシートを
機外へ通常排紙する第１の分岐搬送路と、画像形成済み
シートを機外の後処理部へ搬送する第２の分岐搬送路
が、分岐している。

【０００４】この場合、第１の分岐搬送路と第２の分岐
搬送路を選択的に切り換える分岐搬送路切換え部材が第
１の分岐搬送路と第２の分岐搬送路の分岐部に備えられ
る。

【０００５】図８に、このようなシート搬送路を具備し
ている従来例のシート搬送装置の構成を示す。

【０００６】例えば、符号１００は定着装置（不図示）
の下流において画像形成済みシートＳを搬送するシート
搬送路であり、符号１０１は同シート搬送路１００の終
端から分岐してフェイスアップ排紙モードでの画像形成
済みシートＳを機外の第１排紙トレイ（不図示）上へ搬
送する第１の分岐搬送路であり、符号１０２は同シート
搬送路１００の終端から分岐してフェイスダウン排紙モ
ードでの画像形成済みシートＳを機外の第２排紙トレイ
（不図示）上へ搬送する第２の分岐搬送路である。

【０００７】シート搬送路１００，第１の分岐搬送路１
０１，第２の分岐搬送路１０２は、画像形成済みシート
Ｓの上面側と下面側とをガイドする板状のガイド部材１
００Ａ，１００Ｂ，１０１Ａ，１０１Ｂ，１０２Ａ，１
０２Ｂによって形成されている。

【０００８】シート搬送路１００の終端部には、シート
搬送路１００を移動する画像形成済みシートＳを搬送す
る第１の搬送ローラ対１０４が設置されており、第１，
第２の分岐搬送路１０１，１０２の途中には、第１，第
２の分岐搬送路１０１，１０２を移動する画像形成済み
シートＳを搬送する第２，第３の搬送ローラ対１０５，
１０６が設置されている。

【０００９】第１の分岐搬送路１０１と第２の分岐搬送
路１０２の分岐部には、第１の分岐搬送路１０１と第２
の分岐搬送路１０２を選択的に切り換えるための、略２
等辺三角形をなしている板状の分岐搬送路切換え部材
（フラッパ）１０７が設置されている。この分岐搬送路
切換え部材１０７は、図９に示すように、シート搬送方
向に対して直交する方向に所定の間隔を置いて複数個設
置されている。これらの各分岐搬送路切換え部材１０７
−１〜１０７−４は、画像形成装置本体（不図示）に対
して回転可能に取り付けられている支軸１０８上に装着
（固定）されており、同支軸１０８の回転により上下の
方向に回動するようになっている。

【００１０】支軸１０８の一側端には同支軸１０８に駆
動を伝えるための第２のリンク部材１０９が装着（固
定）されており、この第２のリンク部材１０９の先端部
には、第１のリンク部材１１０を介して画像形成装置本
体に縦置き設置されている電磁ソレノイド１１１のプラ
ンジャ１１１Ａが結合されている。この場合、第１のリ
ンク部材１１０の両端は、第２のリンク部材１０９及び
プランジャ１１１Ａに対して結合ピン１１２，１１３で
回動可能に結合されている。

【００１１】通常、第２のリンク部材１０９は同第２の
リンク部材１０９と画像形成装置本体との間に介装され
ている引張りコイルばね１１４によって下方に引っ張ら
れた状態になっている。

【００１２】この時、電磁ソレノイド１１１がオフの状
態（プランジャ１１１Ａが伸長状態）であれば、分岐搬
送路切換え部材１０７は、図８に示す実線図示の位置
（ここではこの位置を第１のセット位置という）にあ
り、第１の分岐搬送路１０１を閉じて第２の分岐搬送路
１０２を開く。

【００１３】また、電磁ソレノイド１１１がオンの状態
（プランジャ１１１Ａが縮小状態）であれば、分岐搬送
路切換え部材１０７は、図８に示す想像線図示の位置
（ここではこの位置を第２のセット位置という）にあ
り、第１の分岐搬送路１０１を開いて第２の分岐搬送路
１０２を閉じる。

【００１４】上述のように、分岐搬送路切換え部材１０
７が第１のセット位置に切り換えられている場合、シー
ト搬送路１００を通過した画像形成済みシートＳは矢印
ａで示すように第２の分岐搬送路１０２へと送られる。
この際、画像形成済みシートＳは分岐搬送路切換え部材
１０７の上側ガイド部１０７Ａにガイドされる。また、
分岐搬送路切換え部材１０７が第２のセット位置に切り
換えられている場合、シート搬送路１００を通過した画
像形成済みシートＳは矢印ｂで示すように第１の分岐搬
送路１０１へと送られる。この際、画像形成済みシート
Ｓは分岐搬送路切換え部材１０７の下側ガイド部１０７
Ｂにガイドされる。

【００１５】画像形成装置全体の動作を制御するＣＰＵ
１１５は、フェイスアップ排紙モードが指定された場合
には、電磁ソレノイド１１１をオンに制御して、分岐搬
送路切換え部材１０７を第２のセット位置へ切り換え
る。

【００１６】この場合、ＣＰＵ１１５は、シート先端Ｓ
Ａが第１の搬送ローラ対１０４のニップを通過した（不
図示のセンサで検知する）時点で電磁ソレノイド１１１
をオンにし、シート後端が分岐搬送路切換え部材１０７
を通過した（不図示のセンサで検知する）時点で電磁ソ
レノイド１１１をオフにし、画像形成済みシートＳを第
１の分岐搬送路１０１へ送る毎にこの制御を繰り返す。

【００１７】また、ＣＰＵ１１５は、フェイスダウン排
紙モードが指定された場合には、電磁ソレノイド１１１
をオフに制御して、分岐搬送路切換え部材１０７を第１
のセット位置へ切り換える。この場合、ＣＰＵ１１５
は、設定枚数の画像形成済みシートＳが第２の分岐搬送
路１０２を通過するまで、電磁ソレノイド１１１のオフ
制御を続ける。

【００１８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
シート搬送装置のように、第１の分岐搬送路１０１へ画
像形成済みシートＳを送る毎に電磁ソレノイド１１１の
オン、オフ制御を繰り返す場合、電磁ソレノイド１１１
のデューティ（オンの割合）が増すにつれて次第にプラ
ンジャ吸引能力が低下し、分岐搬送路切換え部材１０７
を正しいセット位置（第２のセット位置）へセットする
ことができなくなり、ジャム等が発生することがあっ
た。

【００１９】例えば、Ａ３サイズやレジャーサイズ等の
搬送方向に長いサイズの画像形成済みシートＳが、小さ
いシート間隔で単位時間内に多数枚連続的に第１の分岐
搬送路１０１へ送られるような場合には、電磁ソレノイ
ド１１１のデューティは、ほぼ９０％前後まで上昇す
る。

【００２０】この対策として、例えば、大型の電磁ソレ
ノイド１１１を使用したり、プランジャ１１１Ａの吸引
ストロークを短く設定すること等が考えられるが、前者
の場合には画像形成装置のコストアップにつながり、後
者の場合にはプランジャ１１１Ａの短かい吸引ストロー
クで分岐搬送路切換え部材１０７を第１のセット位置と
第２のセット位置に切り換えるための構成が難しくなる
問題点があった。

【００２１】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、分岐搬送路切換え部材を駆動させるた
めの電磁ソレノイドのプランジャ吸引能力を安定させる
ことができるシート搬送装置を提供することを目的とす
る。

【００２２】

【課題を解決するための手段】本発明は、１つのシート
搬送路（１００）の終端から分岐してそれぞれの目的の
場所へシート（Ｓ）を搬送する少くとも２つの分岐搬送
路（１０１，１０２）と、前記シート搬送路（１００）
の終端から分岐している前記第１の分岐搬送路（１０
１）と前記第２の分岐搬送路（１０２）とを選択的に切
り換える分岐搬送路切換え部材（１０７）と、を具備し
ているシート搬送装置に係る。

【００２３】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、前記第１の分岐搬送路（１０１）又は前記第２の分
岐搬送路（１０２）へ向かったシート（Ｓ）がまだ前記
分岐搬送路切換え部材（１０７）を通過しない前に前記
分岐搬送路切換え部材（１０７）が前記第１の分岐搬送
路（１０１）又は前記第２の分岐搬送路（１０２）を閉
じた時、前記分岐搬送路切換え部材（１０７）のシート
ガイド部分（１０７Ｂ）よりも先に移動中のシート
（Ｓ）に接触してころがり、前記シートガイド部分（１
０７Ｂ）を移動中のシート（Ｓ）に接触させないころが
り部材（１１６Ａ，１１６Ｂ）を有したことを特徴とす
る。

【００２４】

【作用】上記構成とした本発明のシート搬送装置によれ
ば、第１の分岐搬送路（１０１）又は第２の分岐搬送路
（１０２）へ向かったシート（Ｓ）がまだ分岐搬送路切
換え部材（１０７）を通過しない前に分岐搬送路切換え
部材（１０７）が第１の分岐搬送路（１０１）又は第２
の分岐搬送路（１０２）を閉じた場合でも、分岐搬送路
切換え部材（１０７）のシートガイド部分（１０７Ｂ）
よりも先にころがり部材（１１６Ａ，１１６Ｂ）が移動
中のシート（Ｓ）に接触するので、シート（Ｓ）の移動
に支障が生じない。

【００２５】従って、第１の分岐搬送路（１０１）又は
第２の分岐搬送路（１０２）へ向かったシート（Ｓ）が
まだ分岐搬送路切換え部材（１０７）を通過する前に電
磁ソレノイド（１１１）をオンにして分岐搬送路切換え
部材（１０７）により第１の分岐搬送路（１０１）又は
第２の分岐搬送路（１０２）を閉じることが可能にな
る。

【００２６】これにより、分岐搬送路切換え部材（１０
７）を駆動させる電磁ソレノイド（１１１）のオン時間
が削減でき、プランジャの吸引能力が安定する。また、
シート（Ｓ）がまだ分岐搬送路切換え部材（１０７）を
通過する前に第１の分岐搬送路（１０１）又は第２の分
岐搬送路（１０２）を閉じても、分岐搬送路切換え部材
（１０７）のシートガイド部分（１０７Ｂ）が移動中の
シート（Ｓ）のシート面を擦すらないので、画像品質が
低下することがない。

【００２７】なお、上記カッコ内の符号は図面を参照す
るためのものであって、本発明の構成を何等限定するも
のではない。

【００２８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。〈実施例１〉図１は本発明の実施例１に係るシート搬送
装置の全体構成を示す。

【００２９】なお、本シート搬送装置を説明するに当た
り、上記従来例のシート搬送装置（図８）と同一の部材
等には同一符号を付すと共に、構成的かつ機能的に変わ
らないものについては、その説明を省略する。

【００３０】本シート搬送装置においては、各分岐搬送
路切換え部材１０７−１〜１０７−４の両側面に、第１
の分岐搬送路１０１を移動する画像形成済みシートＳに
接触して、同シートＳとの間に生ずる摩擦で回転する円
形状のシート保護コロ１１６Ａ，１１６Ｂが取り付けら
れている。（図２及び図３参照）このシート保護コロ１
１６Ａ，１１６Ｂは、分岐搬送路切換え部材１０７−１
〜１０７−４の両側面に突き出している固定支軸１１７
上に回転可能かつ移動不可能に装着されている。

【００３１】シート保護コロ１１６Ａ，１１６Ｂは、分
岐搬送路切換え部材１０７が図１に実線図示するように
第１のセット位置側に切り換えられると、第１の分岐搬
送路１０１を移動中の画像形成済みシートＳに、シート
ガイド部１０７Ｂよりも先に当接してころがり、シート
ガイド部１０７Ｂを移動中の画像形成済みシートＳに接
触させない大きさ（外径）を有している。

【００３２】本シート搬送装置においては、ＣＰＵ１１
５は、フェイスアップ排紙モードが指定された場合に
は、シート先端ＳＡが第１の搬送ローラ対１０４のニッ
プを通過した時点で電磁ソレノイド１１１をオンにし、
シート後端が分岐搬送路切換え部材１０７を通過する前
（不図示のセンサで検知する）の時点で電磁ソレノイド
１１１をオフにし、画像形成済みシートＳを第１の分岐
搬送路１０１へ送る毎にこの制御を繰り返す。

【００３３】この場合、電磁ソレノイド１１１がオフに
なると、分岐搬送路切換え部材１０７は第１の分岐搬送
路１０１を移動中の画像形成済みシートＳの上に落下す
ることになるが、シート保護コロ１１６Ａ，１１６Ｂが
シートガイド部１０７Ｂよりも先にシートＳに当接して
ころがるので、シートガイド部１０７Ｂがシート面を擦
らない。〈実施例２〉図４に示す本実施例は、上記実施例１にお
けるシート保護コロ１１６Ａ，１６Ｂの別の構成例を示
す。

【００３４】本実施例のシート保護コロ１１８Ａ，１１
８Ｂ（一方は不図示）は、シートガイド部１０７Ａ，１
０７Ｂの双方に突き出した大きさ（外径）を有してい
て、分岐搬送路切換え部材１０７が第１のセット位置に
切り換えられた時には、第２の分岐搬送路１０２を移動
する画像形成済みシートＳの移動をガイドし、分岐搬送
路切換え部材１０７が第２のセット位置に切り換えられ
た時には、第１の分岐搬送路１０１を移動する画像形成
済みシートＳの移動をガイドする機能も果たすようにな
っている。

【００３５】このシート保護コロ１１８Ａ，１１８Ｂは
上記実施例１のシート保護コロ１１６Ａ，１１６Ｂより
も大径であるため、シート保護コロ１１８Ａ，１１８Ｂ
にシート先端ＳＡが突き当たっても折れるような不具合
が生じない。〈実施例３〉図５に示す本実施例は、各分岐搬送路切換
え部材１０７−１〜１０７−４の側面を貫通して取り付
けられた回転支軸１１９上に円形状のシート保護コロ
（長尺コロ）１２０を複数個設置している。

【００３６】各シート保護コロ１２０は各分岐搬送路切
換え部材１０７−１〜１０７−４の間に位置しており、
回転支軸１１９上を軸線方向に移動可能になっている。

【００３７】このように、各シート保護コロ１２０がシ
ート搬送方向に対して直交する方向に移動可能である場
合、シートサイズに最適な位置にセットできる。

【００３８】なお、回転支軸１１９は、各シート保護コ
ロ１２０が移動中の画像形成済みシートＳとの間に生ず
る摩擦によって回転しやすいように、各分岐搬送路切換
え部材１０７−１〜１０７−４に装着されたころがり軸
受１２１によって支持されている。〈実施例４〉図６に示す本実施例は、上記実施例３のシ
ート保護ローラ１２０にモータ１２２の回転を伝えて、
機械的に回転させる構成を示す。

【００３９】支軸１０８上には、大径部１２３Ａと小径
部１２３Ｂを有している２段のプーリ１２３が装着（固
定）されている。そして、この大径部１２３Ａと回転支
軸１１９の一側端に装着（固定）されているプーリ１２
４との間に、支軸１０８の回転を回転支軸１１９に伝え
る無端ベルト１２５が巻き掛けられている。また、小径
部１２３Ｂとモータ１２２の出力軸１２２Ａ上に装着
（固定）されているプーリ１２６との間に、出力軸１２
２Ａの回転を支軸１０８に伝える無端ベルト１２７が巻
き掛けられている。

【００４０】ＣＰＵ１１５は、フェイスアップ排紙モー
ドが指定された場合には、常にモータ１２２をオンにし
て、シート保護ローラ１２０をシート搬送方向に画像形
成済みシートＳの搬送速度と同じ周速度で回転させる。

【００４１】このように、シート保護ローラ１２０を機
械的に回転させると、摩擦係数の小さい画像形成済みシ
ートでもスリップすることなく、同シートＳ上をころが
る。

【００４２】なお、本発明のころがり部材には、上記実
施例の円形状のコロに限らず、球形状のコロ等を使用す
ることができる。

【００４３】図７に、本発明のシート搬送装置を備えた
画像形成装置（レーザービームプリンタ）の全体構成例
を示す。

【００４４】ここでは、給紙カセット１２８から給送さ
れるシートＳの流れに沿って、本画像形成装置の全体的
な構成を示す。

【００４５】給紙カセット１２８の中板１２８Ａ上に積
載されたシートＳは、反時計回り方向に回転する給紙ロ
ーラ１２９によって最上位のシートから順に繰り出され
る。

【００４６】繰り出されたシートＳは搬送方向を変える
反転搬送路１３０を通って、搬送ローラ対１３１によっ
てレジストローラ対１３２へ送られる。

【００４７】そして、シートＳはレジストローラ対１３
２によって時計回り方向に回転している感光ドラム１３
３と転写ローラ１３４との間の転写部へ送られて、感光
ドラム１３３上のトナー像が転写ローラ１３４によって
順次転写（画像形成）される。

【００４８】トナー像の転写を終えたシートＳは定着ロ
ーラ対１３５へ送られて転写トナー像の定着処理が行わ
れる。

【００４９】トナー像の定着処理を終えた画像形成済み
シートＳは本発明のシート搬送装置のシート搬送路１０
０を通り、フェイスアップ排紙モードの場合は第１の分
岐搬送路１０１を通って機外の第１の排紙トレイ１３６
上へ排紙される。又フェイスダウン排紙モードの場合に
は第２の分岐搬送路１０２を通って排紙ローラ対１３７
により機外の第２の排紙トレイ１３８上へ排紙される。

【００５０】なお、図中の符号１３９は、外部のコンピ
ュータから送られた情報に基づいて感光ドラム１３３上
にレーザー光Ｌを照射するレーザースキャナであり、符
号１４０は、感光ドラム１３３等のプロセス部材を内蔵
しているプロセスユニットである。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート搬
送装置においては、分岐搬送路切換え手段のシートガイ
ド部分よりも先に移動するシートに接触してころがるこ
ろがり部材を有するので、シート後端がまだ分岐搬送路
切換え部材を通過しない前でも分岐搬送路切換え部材を
所定のセット位置に切り換えることが可能となり、その
分、分岐搬送路切換え部材を駆動させる電磁ソレノイド
のデューティを減らしてプランジャの吸引能力を安定さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１に係るシート搬送装置の全体
構成を示す縦断側面図。

【図２】同シート搬送装置に備えられている分岐搬送路
切換え部材の構成を示す斜視図。

【図３】同分岐搬送路切換え部材の構成を示す側面図
（図３（ａ））及び平面図（図３（ｂ））。

【図４】本発明の実施例２に係るシート搬送装置の全体
構成を示す縦断側面図。

【図５】本発明の実施例３に係るシート搬送装置に備え
られている分岐搬送路切換え部材の構成を示す斜視図。

【図６】本発明の実施例４に係るシート搬送装置に備え
られている分岐搬送路切換え部材の構成を示す斜視図。

【図７】本発明のシート搬送装置を備えた画像形成装置
（レーザービームプリンタ）の全体構成例を示す縦断側
面図。

【図８】従来例のシート搬送装置の全体構成を示す縦断
側面図。

【図９】同シート搬送装置に備えられている分岐搬送路
切換え部材の構成を示す斜視図。

【符号の説明】

１００シート搬送路１０１第１の分岐搬送路１０２第２の分岐搬送路１０７分岐搬送路切換え部材１１６Ａ，１１６Ｂ，１１８Ａ，１１８Ｂ，１２０
シート保護コロ（ころがり部材）１３３感光ドラム（画像形成手段）Ｓシート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】１つのシート搬送路の終端から分岐して
それぞれの目的の場所へシートを搬送する少くとも２つ
の分岐搬送路と、前記シート搬送路の終端から分岐して
いる前記第１の分岐搬送路と前記第２の分岐搬送路とを
選択的に切り換える分岐搬送路切換え部材と、を具備し
ているシート搬送装置において、前記第１の分岐搬送路又は前記第２の分岐搬送路へ向か
ったシートがまだ前記分岐搬送路切換え部材を通過しな
い前に前記分岐搬送路切換え部材が前記第１の分岐搬送
路又は前記第２の分岐搬送路を閉じた時、前記分岐搬送
路切換え部材のシートガイド部分よりも先に移動中のシ
ートに接触してころがり、前記シートガイド部分を移動
中のシートに接触させないころがり部材を有したことを
特徴とするシート搬送装置。
【請求項２】前記分岐搬送路切換え部材は支軸を中心
に回動して前記第１の分岐搬送路及び前記第２の分岐搬
送路を開閉することを特徴とする請求項１記載のシート
搬送装置。
【請求項３】前記分岐搬送路切換え部材は略２等辺三
角形をなしており、前記第１の分岐搬送路を移動するシ
ートをガイドするシートガイド部分と、前記第２の分岐
搬送路を移動するシートをガイドするシートガイド部分
とを有していることを特徴とする請求項２記載のシート
搬送装置。
【請求項４】前記分岐搬送路切換え部材はシート搬送
方向に対して直交する方向に所定の間隔を置いて複数個
設置されていることを特徴とする請求項２記載のシート
搬送装置。
【請求項５】前記ころがり部材には、移動するシート
との間に生ずる摩擦でころがる円形状のコロを用いてい
ることを特徴とする請求項１記載のシート搬送装置。
【請求項６】前記ころがり部材には、移動するシート
との間に生ずる摩擦でころがる球形状のコロを用いてい
ることを特徴とする請求項１記載のシート搬送装置。
【請求項７】前記ころがり部材は前記第１の分岐搬送
路及び前記第２の分岐搬送路を移動するシートのガイド
を兼ねていることを特徴とする請求項５又は６記載のシ
ート搬送装置。
【請求項８】前記ころがり部材には回転駆動手段から
の回転が伝えられていることを特徴とする請求項１記載
のシート搬送装置。
【請求項９】前記ころがり部材はシート搬送方向にシ
ートの搬送速度と同じ周速度で回転することを特徴とす
る請求項８記載のシート搬送装置。
【請求項１０】前記ころがり部材は前記各分岐搬送路
切換え部材の側面の支軸上に回転可能に取り付けられて
いることを特徴とする請求項４記載のシート搬送装置。
【請求項１１】前記ころがり部材は前記各分岐搬送路
切換え部材の側面を貫通して取り付けられている回転支
軸上に所定の間隔を置いて複数個設置されていることを
特徴とする請求項４記載のシート搬送装置。
【請求項１２】前記各ころがり部材は前記回転支軸上
を軸線方向に移動可能であることを特徴とする請求項１
１記載のシート搬送装置。
【請求項１３】前記回転支軸には回転駆動手段からの
回転が伝えられていることを特徴とする請求項１１記載
のシート搬送装置。
【請求項１４】前記各ころがり部材はシート搬送方向
にシートの搬送速度と同じ周速度で回転することを特徴
とする請求項１３記載のシート搬送装置。
【請求項１５】前記分岐搬送路切換え部材のセット位
置を切換えるための駆動手段と、前記駆動手段を制御す
るための制御手段と、を有したことを特徴とする請求項
１記載のシート搬送装置。
【請求項１６】前記分岐搬送路切換え部材を、前記第
１の分岐搬送路又は前記第２の分岐搬送路の一方を常時
閉じる方向に付勢する付勢部材と、前記付勢部材に付勢
されて前記第１の分岐搬送路又は前記第２の分岐搬送路
の一方を閉じている前記分岐搬送路切換え手段を開くよ
うに操作する電磁ソレノイドと、を有したことを特徴と
する請求項１５記載のシート搬送装置。
【請求項１７】前記電磁ソレノイドは、前記第１の分
岐搬送路又は前記第２の分岐搬送路にシートの先端が進
入する直前でオンして前記分岐搬送路切換え部材を開
き、前記第１の分岐搬送路又は前記第２の分岐搬送路を
移動しているシートの後端が前記分岐搬送路切換え部材
を通過する前にオフになって前記分岐搬送路切換え部材
を閉じることを特徴とする請求項１６記載のシート搬送
装置。
【請求項１８】前記シート搬送路は画像形成済みシー
トを搬送する定着部下流の搬送路であり、前記第１の分
岐搬送路はフェイスアップ排紙モードでの画像形成済み
シートを機外へ排紙するための搬送路であり、前記第２
の分岐搬送路はフェイスダウン排紙モードでの画像形成
済みシートを機外へ排紙するための搬送路であることを
特徴とする請求項１記載のシート搬送装置。
【請求項１９】前記シート搬送路は画像形成済みシー
トを搬送する定着部下流の搬送路であり、前記第１の分
岐搬送路は片面画像形成モードでの画像形成済みシート
を機外へ排紙するための搬送路であり、前記第２の分岐
搬送路は両面画像形成モード若しくは多重画像形成モー
ドでの画像形成済みシートを再給紙部へ搬送するための
搬送路であることを特徴とする請求項１記載のシート搬
送装置。
【請求項２０】前記シート搬送路は画像形成済みシー
トを搬送する定着部下流の搬送路であり、前記第１の分
岐搬送路は画像形成済みシートを機外へ通常排紙するた
めの搬送路であり、前記第２の分岐搬送路は画像形成済
みシートを機外の後処理部へ搬送するための搬送路であ
ることを特徴とする請求項１記載のシート搬送装置。
【請求項２１】請求項１ないし２０に記載のいずれか
１項のシート搬送装置と、給送されたシートに画像を形
成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像
形成装置。