JPH079618A - 積層複合体 - Google Patents

積層複合体

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JPH079618A
JPH079618A JP15902193A JP15902193A JPH079618A JP H079618 A JPH079618 A JP H079618A JP 15902193 A JP15902193 A JP 15902193A JP 15902193 A JP15902193 A JP 15902193A JP H079618 A JPH079618 A JP H079618A
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JP
Japan
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fiber composite
laminated
paper
composite
large number
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JP15902193A
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English (en)
Inventor
Kenji Miyazaki
健次 宮崎
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維複合体と、これに積層一体化された紙と
よりなる積層複合体を深絞りする際、紙の剥離のおそれ
がないようにする。 【構成】 積層複合体1は、多数のガラス繊維が相互に
部分的にポリエチレンで接合されかつ全体にわたって多
数の微細な空隙を有する繊維複合体2と、繊維複合体2
の両面に積層一体化されかつ多数の平行な溝状くぼみ3
を全面に有する紙とよりなる。溝状くぼみ3の開放部は
繊維複合体2側向きとなされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用内装材や建築
用内装材等に用いられる繊維複合体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記内装材には、軽量で、剛
性、耐熱性、吸音性、成形性等の性能に優れた材料が要
求される。従来より、この種の材料として、特開平4−
34054号公報に示すような複合体が知られている。
この複合体は、繊維複合体の両面に紙を積層したもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記積層複合体
は、賦形、成形の際、一定以上深絞りすると、繊維複合
体に積層された紙が剥離するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、賦形、成形が容易であ
り、しかも繊維複合体に積層された紙が深絞り時に剥離
しない積層複合体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による積
層複合体は、多数の無機繊維が相互に部分的に熱可塑性
樹脂で接合されかつ全体にわたって多数の微細な空隙を
有する繊維複合体と、繊維複合体の両面のうち少なくと
も片面に積層一体化されかつ複数の平行な溝状くぼみを
全面または所要箇所に元の肉厚をほぼ保持したまま有す
る紙とよりなり、溝状くぼみの開放部が繊維複合体側向
きとなされていることを特徴とするものである。
【0006】請求項2の発明による積層複合体は、多数
の無機繊維が相互に部分的に熱可塑性樹脂で接合されか
つ全体にわたって多数の微細な空隙を有する繊維複合体
と、繊維複合体の両面のうち少なくとも片面に積層一体
化されかつ複数の平行なしわを全面または所要箇所に元
の肉厚をほぼ保持したまま有する紙とよりなり、しわの
開放部が繊維複合体側向きとなされていることを特徴と
するものである。
【0007】無機繊維としては、ガラス繊維、ロックウ
ール、炭素繊維等があげられ、その長さは後述のマット
状物の成形性の点から5〜200mmが好ましく、50
〜100mmのものが70重量%以上含まれているのが
より好ましい。また、その太さは細くなると機械的強度
が低下し、太くなると重くなってかさ密度が小さくなり
かつ後述のマット成形時折れ易くなるので、3〜30μ
mが好ましく、より好ましくは5〜20μmである。
【0008】熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、飽和ポリエステル、ポリアミド、塩化ビ
ニル、ポリスチレン等があげられる。
【0009】繊維複合体はマット状物から得られるが、
このマット状物の製造方法としては、無機繊維をカード
マシンに供給し、解繊、混繊し、ニードルパンチ処理す
る方法があげられる。ニードルパンチ密度は、1cm2
当り30〜100箇所が好ましい。
【0010】ニードルパンチ処理を行って1/2に圧縮
した時の圧縮強度は10〜100g/m2 が好ましく、
より好ましくは30〜70g/m2 である。圧縮強度が
10g/m2 未満であると厚みが回復せず、100g/
2 を超えるとマット状物がもともと薄いため、回復し
ても必要なレベルまで回復せず適当でない。
【0011】なお、無機繊維を接着するためやマット状
物のかさを増すために、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、飽和ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニト
リル等の熱可塑性有機繊維を添加するのが好ましく、ま
た綿、亜麻等の植物繊維を添加してもよい。
【0012】紙の溝状くぼみ、しわの密度は、1〜20
本/cm2 が好ましく、より好ましくは3〜10本/c
2 である。密度が20本/cm2 を超えると、それぞ
れの溝が細くなり過ぎる。溝状くぼみ、しわの幅は、
0.05〜1.0mmが好ましい。幅が0.05mm未
満であると伸縮率が低く、深絞り時に紙が破れ、1mm
を超えると、深絞り時、平坦部で紙が引き伸ばされて伸
びきった部分が折り重なってしまうという不都合があ
る。なお、溝状くぼみの底の幅は、通常0.1〜0.4
mm程度である。
【0013】溝状くぼみ、しわの深さは、0.05〜2
mmが好ましい。深さが0.05mm未満であると伸縮
率が低く、2mmを超えると積層複合体の凹凸がひどく
なる。なお、溝状くぼみ、しわの密度、幅、深さを同時
に満たす紙の引っ張り破断時の伸びは2〜10%であ
る。同伸びが2%未満であると賦形、成形時に紙が破
れ、10%を超えると深絞り時、平坦部で紙が引き伸ば
されて伸びきった部分が折り重なってしまうという不都
合がある。
【0014】紙の重量は30g/m2 〜150g/m2
が好ましく、より好ましくは40g/m2 〜80g/m
2 である。紙の重量が40g/m2 未満であると、積層
複合体が強度不足になりかつ一定以上深絞りすると紙が
破れるおそれがあり、80g/m2 を超えると、積層複
合体が重くなりすぎかつ紙の厚みが増すために深絞りし
にくくなる。
【0015】溝状くぼみ、しわは積層複合体の全面に存
在するのが望ましいが、少なくとも賦形、成形時に紙が
引張られる部分に存在すればよい。例えば、両端部を折
り曲げる長方形の積層複合体の場合、両端部に全体の少
なくとも15%溝状くぼみ、しわのある部分があればよ
い。
【0016】溝状くぼみは、紙の全幅に所定間隔おきに
存在するが、しわは紙の全幅にのびている。
【0017】
【作用】請求項1及び2の発明による積層複合体は、多
数の無機繊維が相互に部分的に熱可塑性樹脂で接合され
かつ全体にわたって多数の微細な空隙を有する繊維複合
体と、繊維複合体の両面のうち少なくとも片面に積層一
体化された紙とよりなるから、軽量でかつ高剛性を有す
る。
【0018】また、請求項1の発明による積層複合体
は、繊維複合体に積層一体化された紙が、複数の平行な
溝状くぼみを全面または所要箇所に元の肉厚をほぼ保持
したまま有しかつ溝状くぼみの開放部が繊維複合体側向
きとなされており、請求項2の発明による積層複合体
は、繊維複合体に積層一体化された紙が、複数の平行な
しわを全面または所要箇所に元の肉厚をほぼ保持したま
ま有しかつしわの開放部が繊維複合体側向きとなされて
いるから、深絞りの際、溝状くぼみ、しわが伸びる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照するととも
に、比較例と対比して説明する。
【0020】実施例1 この実施例は、図1に示されており、同図の積層複合体
(1) は、長さ50mm、直径10μmの多数のガラス繊
維が相互に部分的にポリエチレンで接合されかつ全体に
わたって多数の微細な空隙を有する繊維複合体(2) と、
繊維複合体(2)の両面に積層一体化されかつ4本/cm
2 の密度で幅0.1mm、深さ0.2mm、長さ5mm
の多数の平行で幅方向にのびている溝状くぼみ(3) を元
の肉厚をほぼ保持したまま有し、厚さ100μm、重量
50g/m2 で破断時の伸び率が5%の紙(4) とよりな
り、溝状くぼみ(3) の開放部が繊維複合体(2) 側向きと
なされているものである。
【0021】上記積層複合体の製造方法の1例を示せ
ば、つぎのとおりである。
【0022】上記の寸法のガラス繊維を解繊し、混繊し
た後、1cm2 当り50箇所のニードルパンチ処理を行
ない、重量200g/m2 のマツ状物を得た。このマッ
ト状物の両面に厚さ185μmの高密度ポリエチレンフ
ィルムと、上記寸法の溝状くぼみを上記密度で有する上
記紙とを順次積層した。
【0023】つぎに、この積層物を厚さ200μmのポ
リテトラフルオロエチレンシート2枚の間に挾み、20
0℃で3分間加熱し、5kg/cm2 の圧力で、200
℃に加熱したプレスで圧縮した後、200℃に保って圧
力を解除し、5秒間放置してから、クリアランスが2.
9mmの冷却プレスの間をポリテトラフルオロエチレン
シートで挾んだままの状態で通過させ、通過後同シート
を剥離することにより、厚み2.5mm、重量650g
/m2 の積層複合体を得た。
【0024】実施例2 この実施例は、紙が、4本/cm2 の密度で幅0.02
mm、深さ0.04mm、長さ5mmの多数の溝状くぼ
みを有し、厚さ100μm、重量50g/m2で破断時
の伸び率が1%である以外実施例1と同じである。
【0025】実施例3 この実施例は、紙が、24本/cm2 の密度で幅0.4
mm、深さ2.2mm、長さ5mmの多数の溝状くぼみ
を有し、厚さ100μm、重量50g/m2 で破断時の
伸び率が12%である以外実施例1と同じである。
【0026】実施例4 この実施例は、図2に示されており、同図の積層複合体
(11)は、長さ50mm、直径10μmの多数のガラス繊
維が相互に部分的にポリエチレンで接合されかつ全体に
わたって多数の微細な空隙を有する繊維複合体(2) と、
繊維複合体(2)の両面に積層一体化されかつ10本/c
2 の密度で幅0.3mm、深さ0.2mm、しわの長
さは規定しない多数のしわ(13)を元の肉厚をほぼ保持し
たまま有し、厚さ100μm、重量50g/m2 で破断
時の伸び率が8%の紙(14)とよりなり、しわ(13)の開放
部が繊維複合体(2) 側向きとなされているものである。
【0027】上記積層複合体の製造方法は、実施例1と
同じである。
【0028】比較例 この比較例は、紙が、厚さ100μm、重量50g/m
2 で平らなものであること以外は実施例1と同じであ
る。
【0029】各例の積層複合体を長さ270mm、幅1
70mmの大きさに切断し、図3に示すような形に2箇
所曲げ(上壁下面と下壁上面間の距離は10mm、2つ
の曲げ部分はR15)、表面の凹凸及び積層複合体の曲
がった部分で紙が破れるかどうかについて観察した結果
を表1に示す。
【0030】なお、図3において、(P)はテスト用折
曲げ賦形品、(A)は繊維複合体、(B)は紙である。
【0031】
【表1】 (注) *1.少しだけ破れた。 *2.紙は破れていないが表面に少し凹凸がみられる。 *3.完全に破れた。
【0032】
【発明の効果】本発明の積層複合体によれば、全体が軽
量でかつ高剛性を有するから、自動車用内装材や建築用
内装材に好適に使用することができ、しかも前記内装材
に賦形、成形する際深絞りしても、繊維複合体に積層一
体化された紙の溝状くぼみ、しわが伸びるから、容易に
賦形、成形できるとともに、紙の剥離するおそれがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明による積層複合体の部分拡大縦
断面図である。
【図2】請求項2の発明による積層複合体の部分拡大縦
断面図である。
【図3】テスト用折曲げ賦形品の斜視図である。
【符号の説明】
(1)(11) :積層複合体 (2) :繊維複合体 (3)(13) :溝状くぼみ (4)(14) :紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の無機繊維が相互に部分的に熱可塑
    性樹脂で接合されかつ全体にわたって多数の微細な空隙
    を有する繊維複合体と、繊維複合体の両面のうち少なく
    とも片面に積層一体化されかつ複数の平行な溝状くぼみ
    を全面または所要箇所に元の肉厚をほぼ保持したまま有
    する紙とよりなり、溝状くぼみの開放部が繊維複合体側
    向きとなされていることを特徴とする積層複合体。
  2. 【請求項2】 多数の無機繊維が相互に部分的に熱可塑
    性樹脂で接合されかつ全体にわたって多数の微細な空隙
    を有する繊維複合体と、繊維複合体の両面のうち少なく
    とも片面に積層一体化されかつ複数の平行なしわを全面
    または所要箇所に元の肉厚をほぼ保持したまま有する紙
    とよりなり、しわの開放部が繊維複合体側向きとなされ
    ていることを特徴とする積層複合体。
JP15902193A 1993-06-29 1993-06-29 積層複合体 Pending JPH079618A (ja)

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JP15902193A JPH079618A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 積層複合体

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JP15902193A JPH079618A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 積層複合体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8559658B2 (en) 2009-12-28 2013-10-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8559658B2 (en) 2009-12-28 2013-10-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic apparatus

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