JPH0775325A - リニア直流モータとそのモータを使用した搬送装置 - Google Patents

リニア直流モータとそのモータを使用した搬送装置

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JPH0775325A
JPH0775325A JP21679093A JP21679093A JPH0775325A JP H0775325 A JPH0775325 A JP H0775325A JP 21679093 A JP21679093 A JP 21679093A JP 21679093 A JP21679093 A JP 21679093A JP H0775325 A JPH0775325 A JP H0775325A
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JP
Japan
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coil
movable body
pair
linear
coils
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JP21679093A
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Inventor
Naoto Iwamura
直人 岩村
Tadayuki Kojima
忠幸 小島
Ikuro Kobayashi
郁朗 小林
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニア直流モータとそのモータを使用した搬
送装置に関し、可動体の推力を向上して加速度の変動を
なくし、さらに、コイルの給電手段に係わる信頼性を向
上させる。 【構成】 整列する多数のコイル2と、コイル2を挟ん
でN極面が対向する一対の永久磁石3を装着した可動体
4とを具え、連通するコイル2の中心孔には、永久磁石
3の磁気力によって可動体4と共に移動する鉄心22を挿
入したリニア直流モータ。さらに、コイル整列方向に延
在する一対の導体レール29,30 と、コイル2の巻回端を
接続した端子26とを設け、永久磁石3の磁気力によって
可動体4と共に移動する鉄心22には、レール29,30 に接
触する接触子27,28 と、端子26に接触する接触子73,74
とを具えたリニア直流モータ。並びに、前記リニア直流
モータを使用し、可動体4を台車に装着した搬送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリニア直流モータとその
モータを使用した搬送装置、特に、駆動用永久磁石を可
動側に設けた可動磁石型リニア直流モータと、そのモー
タを使用した搬送装置に関する。
【0002】現在、半導体産業における搬送装置には、
クリーン化や搬送効率向上の要求に伴って、高速・高性
能・低発塵の搬送方式が要求されている。このため、搬
送台車にはレール面との摩擦がない(台車の重量をレー
ルで受けない)磁気浮上台車が、その推進源には非接触
で高速搬送が可能なリニアモータが広く利用されてい
る。
【0003】リニアモータにはいろいろな種類がある
が、中でもリニア直流モータ(以下LDMとする)は、
大推力,高効率であり小形かつ軽量のものが得やすい等
の特徴が有り、駆動,位置決めおよびその制御等に適し
ているため、各種搬送装置等に広く用いられている。
【0004】LDMには可動コイル型と可動磁石型とが
ある。可動コイル型は、移動する台車側にコイルを,地
上(固定)側に永久磁石を具え、可動磁石型は、台車側
に永久磁石を,地上側にコイルを具えた構成である。
【0005】このような可動コイル型,可動磁石型LD
Mにおいて、可動磁石型LDMはコイルへの電源供給が
容易であるため、磁気浮上台車を用いた搬送装置に用い
られている。
【0006】
【従来の技術】大きく分けて可動磁石型LDMには、コ
イルの中心部に鉄心が貫通する有鉄心形と、コイルの中
心部に貫通する鉄心をもたない無鉄心形の二方式があ
る。
【0007】無鉄心形LDMは、有鉄心形のものより軽
量化することができる反面、永久磁石からの磁束が発散
するためコイルの有効導体部の磁束密度が低下し、大推
力の確保が困難である。
【0008】さらに、多数のコイルに順次所定電流を供
給する方式には、可動体に給電用接触子を具え可動体の
移動によって所定のコイルに順次給電する接触式と、接
触子を用いることなく制御装置から所定のコイルに順次
給電する非接触式がある。ブラシ等の接触子を用いて給
電すべき所定のコイルを自動的に選択し励起させる接触
式給電方式は、非接触式放電方式に比べ、LDMの構成
を簡易かつ小型とし安価にする。
【0009】図10は無鉄心・可動磁石型LDMの説明
図、図11は有鉄心・可動磁石型LDMの説明図であ
る。図10において、無鉄心・可動磁石型LDM1は多
数(図は4個)の環状コイル2が整列し、コイル2を挟
むように一対の永久磁石3がホルダー(可動体)4に装
着された構成であり、所定のコイル2に所定電流を流す
と、コイル2と永久磁石3との間にはフレミングの左手
の法則に従って、コイル2の整列方向に永久磁石3を移
動させる推力が発生する。
【0010】一対の永久磁石3は双方のN極面が対向し
ており、多数のコイル2に順次所定電流を流すとホルダ
ー4は、コイル2が発生する推力によりコイル列に沿っ
て移動する。
【0011】このような無鉄心・可動磁石型LDM1
は、有鉄心・可動磁石型LDMより軽量構成であるとい
う利点がある反面、永久磁石3からの磁束は図中に破線
矢印で示すように発散するため、コイル2の有効導体部
の磁束密度が低下し、大きい推力の確保が困難となる。
【0012】図11(イ),(ロ) において、有鉄心・可動磁
石型LDM5は多数のコイル2が整列し、整列する多数
のコイル2の中心孔には軟磁性体鉄心6が貫通し、コイ
ル2を挟み双方のN極面が対向する一対の永久磁石3が
ホルダー4に装着された構成であり、コイル2に所定電
流を流すことによってホルダー4は、LDM1のそれと
同様に移動する。
【0013】このようなLDM5において、永久磁石3
からの磁束は図中に細線矢印で示す如く永久磁石3から
鉄心6に向けて直進し、永久磁石3と鉄心6との間に発
生する磁気吸引力Fが、ホルダー4の移動方向に対して
垂直方向に作用し、ホルダー4をその位置に拘束しよう
とする。
【0014】一般に、LDMを用いた搬送装置におい
て、永久磁石3を装着したホルダー4は、台車の移動方
向に複数個(通常は2個)具備する構成である。従っ
て、図11(ハ) に示す如く図の右方向に移動しようとす
る台車7に装着したホルダー4が、図中に実線で示す如
く鉄心6の左側に位置するとき、永久磁石(3)と鉄心
6との間に発生する吸引力F1 は、台車7の移動を加速
されるように作用する反面、図中に一点鎖線で示すよう
に台車7に装着したホルダー4が鉄心6の右側に位置す
るとき、永久磁石(3)と鉄心6との間に発生する吸引
力F 2 は、台車7の移動速度を減速させるように作用す
る。
【0015】図12は接触給電方式であるLDMの説明
図である。前出図と共通部分に同一符号を使用した図1
2において、11は固定台、12は多数のコイル2を装
着するための板部材、13は多数のコイル2の巻回端の
それぞれに接続したリード線、14はコイル2の中間部
の切断端に接続する端子、15は所定コイル2の一対の
端子14を接続するためホルダー4に装着した接触子、
16はホルダー4と接触子15との間を電気的に隔離さ
せる絶縁部材である。
【0016】リード線12と端子14および接触子15
による給電手段を具えた無鉄心・可動磁石型LDM1
は、ホルダー4の移動と共に所定のコイル2は通電状態
となり、そのことによってホルダー4をさらに移動(推
進)させるようになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の無鉄心・可動磁石型LDM1では、推力の効率が
有鉄心・可動磁石型LDM5に比べて低く、推力を高め
ようとすると大型化するため、各種搬送装置への実用化
が難しいという問題点があった。
【0018】LDM1の前記問題点を解決する従来の有
鉄心・可動磁石型LDM5は、鉄心6と永久磁石3との
間に磁気回路が形成され効率よく推力を得られる反面、
永久磁石3と鉄心6との間の磁気吸引力が台車の拘束力
として作用し、推力が低下したり、磁気浮上形において
は加速度の変動によって浮上制御への外乱が生ずる等の
問題点があった。
【0019】さらに、従来の給電方式においては、接触
式,非接触式に係わらず多数のコイル2までのリード線
12が必要であり、リード線12は膨大な束となってそ
の接続等の取扱いが複雑になると共に、線抵抗やインダ
クタンスの増加を招き、発熱や応答遅れにより信頼度や
精度の低下が生じる等の問題点が発生していた。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、前記無
鉄心形と有鉄心形の長所を兼ね備え、軽量にして大推力
かつ吸引力による推力低下を抑える構成を持ったLDM
を提供し、さらに、簡易な給電手段を提供することであ
る。
【0021】図1は本発明になるLDMの基本構成図、
図2は図1(ロ) に示すLDMの縦割り断面図である。図
1(イ) において、本発明による第1の基本的なLDM2
1は、一対の永久磁石3、非磁性材料にてなり一対の永
久磁石3を装着したコ字形断面のホルダー(可動体)
4、ホルダー4の移動方向に整列する多数(図は4個)
のコイル2、永久磁石3と同等幅でありコイル2の中心
孔内に挿入された鉄心22を具え、一対の永久磁石3は
N極面がコイル2を挟んで対向する。
【0022】推力を得るための磁束を発生させる一対の
永久磁石3の間には、所定電流を流すことによってホル
ダー4に推力を発生させる多数(図は4個)のコイル2
を配設し、コイル2の中心孔内に配設し必要に応じてコ
イル2の整列方向に直角な上下方向,左右方向に回動自
在な車輪を具えた鉄心22は、コイル2の整列方向に無
拘束であり,永久磁石3から発生する磁束の発散を抑
え,推力発生に寄与するコイル2の有効導体部の磁束密
度を増加させる。
【0023】かかるLDM21において、多数のコイル
2に順次所定電流を流すと、所定電流が流れたコイル2
と永久磁石3との間に発生する推力によってホルダー4
が移動すると共に、コイル2の整列方向に無拘束である
鉄心22は、永久磁石3の磁気力によってホルダー4と
一緒に移動するようになる。
【0024】図1(ロ) および図2において、本発明によ
る給電手段を具えた第2の基本的なLDM25は、推力
を得るための磁束を発生させる一対の永久磁石3が対向
し、その一対の永久磁石3はコ字形断面の非磁性体ホル
ダー4に装着し、ホルダー4を移動させるために整列す
る多数(図は4個)のコイル2の巻回端に接続した接触
子26は、鉄心22に設けた接触子27または28に接
触し、接触子27,28はコイル列の下に配設し対向す
る電源レール29または30に接触する。
【0025】なお、図2において11は固定基台、12
はコイル2を装着するための板部材である。かかるLD
M25において、レール29を電源装置のプラス端子に
接続したときレール30は、電源装置のマイナス端子に
接続する。そして、一対の永久磁石3に挟まれたコイル
2には、レール29と30および接触子27,26,2
8,26を介して所定電流が流れ、そのことによってホ
ルダー4を移動させる推力が発生するようになる。
【0026】ホルダー4を逆行させるには、コイル2に
流す電流を逆にする必要があり、従って、レール29,
30と電源装置の接続端子のプラス,マイナスを切り替
えることになる。
【0027】
【作用】以上説明したように、本発明によってコイル2
内に挿入し一対の永久磁石3によりホルダー4と共に移
動する鉄心22は、従来の鉄心6と同様に永久磁石3か
ら発生する磁束の発散を抑制し、コイル2の有効導体部
の磁束を密にすると共に、従来の鉄心6とは異なってホ
ルダー4に対する抑止力を発生させない。従って、軽量
かつ小型で推力の大きいLDMが可能になる。
【0028】さらに、本発明による前記給電手段は、従
来技術で必要としたコイル2へのリード線を不要とし、
リード線による問題点を解決してLDMをコンパクト化
するのみならず、信頼性・搬送効率を向上させる。
【0029】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明の実施例を説明
する。図3は本発明による第1のLDMを用いた第1の
搬送装置の説明図、図4は本発明による第1のLDMを
用いた第2の搬送装置の説明図、図5は本発明による第
1のLDMを応用した他の搬送装置の説明図、図6は本
発明による第1のLDMを応用したさらに他の搬送装置
の説明図、図7は本発明による第1のLDMを用いた第
1の搬送装置の説明図、図8は図7に示す装置要部の拡
大図、図9は図8に示す接触子の実施例を示す断面図で
ある。
【0030】図3(イ) の搬送装置31において、図紙の
厚さ方向に長さを有する固定台32は、幅方向の中央部
にT字形断面の台車案内用レール33が突出し、レール
33の一側(左側)にはコイル装着用の板部材12を固
着し、部材12には複数の環状コイル2が図紙の厚さ方
向に整列し装着されている。
【0031】コイル2を挟み双方のN極面が対向する一
対の永久磁石3は、アルミニウム等の非磁性材料にてな
るホルダー4に固着され、ホルダー4は、レール33の
上部を囲うように形成された搬送台車35の下面に装着
されている。
【0032】多数のコイル2の中心孔に貫通し固定され
たロ字形断面部材36の内面には、永久磁石3と同程度
の幅(図紙厚さ方向の寸法)である鉄心22に設けた回
転体(ボールベアリング)37が回動自在に接触する。
【0033】レール33の他側(右側)には、多数のコ
イル2のそれぞれに対応する位置検出器(例えば光電セ
ンサやレーザ変位センサ)38を設け、台車35の下面
には台車35が図紙の厚さ方向に移動したとき検出器3
8の上方を通過する被検体(例えば反射鏡)39を設
け、コイル2と制御部40とをリード線41で接続する
と共に、検出器38と制御部40とをリード線42で接
続する。
【0034】図3(ロ) において、43は回転体37の回
転中心に貫通する軸であり、鉄心22に固着された支持
部材44が軸43を支持する。順次所定のコイル2に通
電し台車35が移動する搬送装置31は、台車35の移
動と共に、部材36に案内されて鉄心22が移動し、そ
の位置および移動速度は、検出器38を介して検知し制
御される。
【0035】図3と共通部分に同一符号を使用した図4
の搬送装置51において、台車案内用レール33が幅方
向の中心部に突出する固定台32には、レール33を挟
むような2列に多数のコイル2が整列し、多数のコイル
2は板部材12を介して固定台32に装着され、レール
33の上面の幅方向中心部に搬送台車35の位置および
移動速度を検出する検出器38が配設されている。
【0036】図示しない電磁石を具えその磁気力で浮上
するまたは、図示しないガイドレールと該ガイドレール
に接する車輪を有する搬送台車35には、その移動方向
に対する前端部と後端部とにそれぞれ一対のホルダー4
が装着されており、各ホルダー4にはコイル2を挟み双
方のN極面が対向する一対の永久磁石3が装着され、同
じ列の多数のコイル2を貫通する部材36の内面には、
永久磁石3と同程度の幅である鉄心22が挿入される。
鉄心22には部材36の内面に沿って転動する回転体3
7が設けられているが、その図示は省略している。
【0037】なお、図4においてコイル2は、搬送台車
35の長さLに合わせた複数個の群構成であり、検出器
38はコイル2群の前端部と後端部に対応し配設され、
各検出器38およびコイル2は、図示しないリード線に
よって制御部40に接続されている。
【0038】かかる搬送装置51は、前記搬送装置31
と同じく所定のコイル2に通電して搬送台車35が移動
する。要部を示す図5の搬送装置56において、図紙の
厚さ方向に長さを有する固定台32にはコイル装着用板
部材12を固着し、部材12には多数の環状コイル2が
図紙の厚さ方向に整列し装着されており、コイル2を挟
むコ字形断面の軟磁性体57は搬送台車35の下面に装
着されており、コイル2の中心孔には、磁性体57と同
程度幅(図紙厚さ方向の寸法)の一対の永久磁石58,
59が挿入されてなる。
【0039】ただし、永久磁石58と59はS極面が背
中合わせに通常の手段によって接合されており、必要に
応じてコイル2の中心孔には、図3に示すロ字形断面部
材36を装着すると共に永久磁石58,59には図3に
示す回転体37を設け、永久磁石58,59が部材36
の内面に沿って移動するように構成してもよい。
【0040】かかる搬送装置56において、永久磁石5
8および59と磁性体57との間には磁気吸引力が発生
し、その磁気吸引力によって永久磁石58,59は、コ
イル2に電流を流すことで移動する搬送台車35と共に
移動するようになる。
【0041】要部を示す図6の搬送装置61において、
図紙の厚さ方向に長さを有する固定台32にはコイル装
着用板部材12を固着し、部材12には多数の環状コイ
ル2が図紙の厚さ方向に整列し装着されており、コイル
2を挟み同じ極面(図はN極面)が対向する一対の永久
磁石3は、ホルダー4を介して搬送台車35の下面に装
着され、コイル2の中心孔には、ホルダー4と同程度幅
(図紙厚さ方向の寸法)の一対の永久磁石58,59が
挿入されてなる。
【0042】ただし、永久磁石58と59は通常の手段
によって同じ極面(図はN極面)が背中合わせに接合さ
れており、永久磁石3に対し異極面(図はS極面)が対
抗し、必要に応じてコイル2の中心孔には、図3に示す
ロ字形断面部材36を装着すると共に永久磁石58,5
9には図3に示す回転体37を設け、永久磁石58,5
9が部材36の内面に沿って移動するように構成しても
よい。
【0043】かかる搬送装置61において、一対の永久
磁石3と永久磁石58および59との間には磁気吸引力
が発生し、その磁気吸引力によって永久磁石58,59
は、コイル2に電流を流すことで移動する搬送台車35
と共に移動するようになる。
【0044】図4の搬送装置51と共通部分に同一符号
を使用した図7の搬送装置71において、台車案内用レ
ール33が幅方向の中心部に突出する固定台32には、
レール33を挟むような2列に多数のコイル2が整列
し、多数のコイル2は板部材12を介して固定台32に
装着され、レール33の上面の幅方向中心部に搬送台車
35の位置および移動速度を検出する検出器38が配設
されている。
【0045】搬送台車35には、その移動方向に対する
前端部と後端部とにそれぞれ一対のホルダー4が装着さ
れており、各ホルダー4にはコイル2を挟みN極面が対
向する一対の永久磁石3が装着され、同じ列の多数のコ
イル2を貫通するロ字形断面の電気的絶縁部材72の内
側底面には、図示しない電源装置のプラス端子に接続さ
れたレール29と、電源装置のマイナス端子に接続され
たレール30が配設され、部材36には永久磁石3と同
程度幅であり部材36の長さ方向に移動可能な鉄心22
を挿入する。
【0046】図7および図8において、鉄心22に対し
て適当な電気的絶縁手段を講じ鉄心22に装着された接
触子27と28がレール29,30に接触し、コイル2
の中間の切断端に接続した端子26に接触する接触子7
3と74は、鉄心22の側面に装着されてなる。ただ
し、接触子27と73,28と74は、例えば鉄心22
に埋め込まれた被覆線によって接続されている。
【0047】かかる搬送装置71において、駆動源とな
る所定のコイル2にはレール29,30を介して電流が
流れ、そのことによって発生した推力によって搬送台車
35が移動し、その移動と共に鉄心22も移動するよう
になる。
【0048】接触子27,28,73,74の構成例を
示す図9において、鉄心22には電気的絶縁性を有する
コ字形断面のブッシュ76を固着し、ブッシュ76に嵌
合しその嵌合方向に摺動可能なコ字形断面の接触子2
7,28,73,74は、圧縮コイルばね77によって
外方に付勢され、かつ、一端に接触子間接続用リード線
78の一端が接続されてなる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるLDM
およびそのLDMを用いた搬送装置は、可動体と共に移
動する鉄心を設けたことにより、従来の有鉄心LDMに
おける抑止力をなくし、軽量かつ小型化すると共に大き
い推力が得られるようにした効果があり、コイル内に配
設した導体レールを利用し各コイルに給電する構成で
は、該導体レールと接触子との接触に伴う塵がモータ外
に飛散しないという防塵効果がある。
【0050】さらに、本発明による前記給電手段は、従
来技術で必要としたリード線による発熱や応答遅れをな
くし、LDMの信頼性および可動体の移動精度を向上さ
せることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるLDMの基本構成図
【図2】 図1(ロ) に示すLDMの縦割り断面図
【図3】 本発明による第1のLDMを用いた第1の搬
送装置の説明図
【図4】 本発明による第1のLDMを用いた第2の搬
送装置の説明図
【図5】 本発明による第1のLDMを応用した他の搬
送装置の説明図
【図6】 本発明による第1のLDMを応用したさらに
他の搬送装置の説明図
【図7】 本発明による第1のLDMを用いた第1の搬
送装置の説明図
【図8】 図7に示す装置要部の拡大図
【図9】 図8に示す接触子の実施例を示す断面図
【図10】 無鉄心・可動磁石型LDMの説明図
【図11】 有鉄心・可動磁石型LDMの説明図
【図12】 接触給電方式による従来のLDMの説明図
【符号の説明】 2はコイル 3,58,59 は永久磁石 4はホルダー(可動体) 21,25 はリニア直流モータ 22は鉄心 26はコイル巻回端の外部接続用端子 27,28 は導体レールに接触する接触子 29,30 は導体レール 31,51,56,61,71は搬送装置 32は固定基台 35は搬送用台車 36は棒状非磁性部材 57は軟磁性体 73,74 はコイル端子に接触する接触子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体には可動体(4) の移動方向に整列
    し該可動体の移動に際して順次所定電流を流す多数の環
    状コイル(2) を具え、該可動体には同性極面が該コイル
    を挟んで対向する一対の永久磁石(3) を具え、整列し連
    通する該コイルの中心孔には該コイルの整列方向に該永
    久磁石の磁気力によって該可動体と共に移動する鉄心(2
    2)が挿入されてなること、を特徴とするリニア直流モー
    タ。
  2. 【請求項2】 固定体には可動体(4) の移動方向に整列
    し該可動体の移動に際して順次所定電流を流す多数の環
    状コイル(2) を具え、該可動体には一対の垂片が該コイ
    ルを挟んで対向するコ字形断面の軟磁性体(57)を具え、
    整列し連通する該コイルの中心孔には、該軟磁性体の垂
    片に向けて磁束を発生し同性極面を背中合わせに接合し
    た一対の永久磁石(58,59) が、該コイルの整列方向へ該
    永久磁石の磁気力によって該可動体と共に移動可能に挿
    入されてなること、を特徴とするリニア直流モータ。
  3. 【請求項3】 固定体には可動体(4) の移動方向に整列
    し該可動体の移動に際して順次所定電流を流す多数の環
    状コイル(2) を具え、該可動体には同性極面が該コイル
    を挟んで対向する一対の第1の永久磁石(3) を具え、整
    列し連通する該コイルの中心孔には、該第1の永久磁石
    に対し異性極面が対向するように接合した一対の第2の
    永久磁石(58,59) が、該コイルの整列方向へ該第1およ
    び第2の永久磁石の磁気力によって該可動体と共に移動
    可能に挿入されてなること、を特徴とするリニア直流モ
    ータ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    記載のリニア直流モータにおいて、整列し連通する前記
    多数のコイル(2) の中心孔にはロ字形断面の棒状非磁性
    部材(36)が貫通し、請求項1記載の鉄心(22)または請求
    項2記載の一対の永久磁石(58,59) または請求項3記載
    の一対の第2の永久磁石(58,59) には、該棒状非磁性部
    材の内面に沿って転動する回転体(37)を設けたこと、を
    特徴とするリニア直流モータ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の回転体(37)がボールベア
    リングであること、を特徴とするリニア直流モータ。
  6. 【請求項6】 固定体(32)には可動体(4) の移動方向に
    整列し該可動第の移動に際して順次所定電流を流す多数
    の環状コイル(2) と該コイルの整列方向に延在する一対
    の導体レール(29,30) とを具え、該コイルの巻回端には
    外部接続用端子(26)を設け、該可動体には同性極面が該
    コイルを挟んで対向する一対の永久磁石(3) を具え、整
    列し連通する該コイルの中心孔には該コイルの整列方向
    に該永久磁石の磁気力によって該可動体と共に移動する
    鉄心(22)を挿入し、該鉄心には該一対の導体レールにそ
    れぞれが接触する一対の第1の接触子(27,28) と該端子
    が接触する第2の接触子(73,74) とを具えてなること、
    を特徴とするリニア直流モータ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のリニア直流モータにおい
    て、前記一対の導体レール(29,30) が整列し連通する前
    記コイルの中心孔内に配設されてなることを特徴とする
    搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2または請求項3
    または請求項4または請求項5または請求項6記載の可
    動体(4) が、所望物体搬送用の台車(35)に装着されてな
    ること、を特徴とする搬送装置。
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