JPH0759446B2 - ベルトクリーナ機構の取付支持装置 - Google Patents

ベルトクリーナ機構の取付支持装置

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JPH0759446B2
JPH0759446B2 JP3046210A JP4621091A JPH0759446B2 JP H0759446 B2 JPH0759446 B2 JP H0759446B2 JP 3046210 A JP3046210 A JP 3046210A JP 4621091 A JP4621091 A JP 4621091A JP H0759446 B2 JPH0759446 B2 JP H0759446B2
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belt cleaner
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昌宏 内田
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日本通商株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベヤベルト表面の
残留付着物を掻取り除去するベルトクリーナ機構を取付
支持するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベルトクリーナ機構並びにこの機
構を取付支持するための装置は、例えば、オーストラリ
ア特許528698号に開示された技術や、本出願人が
先に提案したオーストラリア特許449142号及び同
565417号に記載の技術が公知である。
【0003】これらの先行技術において、ベルトクリー
ナ機構は、クリーナユニットをパイプ材から成るフレー
ムに対してストレートライン上に列設している。各クリ
ーナユニットは、弾性材から成るクッション部材に保持
板を支持せしめ、該保持板の先端にスクレーパを設けて
いる。前記パイプ材から成るフレームの両端は、ブラケ
ットに支持され、この状態で列設されたクリーナユニッ
トのスクレーパをコンベヤベルトの表面に圧接せしめ
る。前記一対のブラケットは、ベルトコンベヤ機構の一
部、例えば、コンベヤのフレームやホッパー等に取付固
着されている。
【0004】このようなベルトクリーナ機構において、
前記フレームはブラケットに対して上下昇降調整自在に
支持されている。例えば、前述したオーストラリア特許
528698号では、フレームの両端に固着されたベア
リング部材が、ブラケット下部に設けられた押しボルト
により上昇できる構成とされている。また、前述したオ
ーストラリア特許565417号では、フレームの両端
を支持するベアリング部材が、ブラケットに回動自在に
設けたネジシャフトに螺合されており、ネジシャフトを
回動することによりベアリング部材を昇降できる構成と
されている。
【0005】従って、コンベヤベルトに対してベルトク
リーナ機構をセットする場合、フレームの上下位置を調
整することにより、整列されたスクレーパをベルトの表
面に所定の圧力で圧接することができる。即ち、スクレ
ーパは、クッション部材の弾性変形を介してベルトの表
面に弾発的に接当し、これによりベルト表面の残留付着
物を良好に掻落とす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記スクレ
ーパは、ベルト表面に摺擦され、次第に摩耗される。摩
耗が僅かな間は、前記クッション部材の復元に追従して
スクレーパをベルト表面に圧接せしめることができる
が、摩耗が進むにつれて、クッション部材の弾発力が低
下し、ベルト表面に対するスクレーパの接触圧力が不充
分となり、ベルト表面の残留付着物を良好に掻取ること
ができなくなる。
【0007】このため、従来、一般的には、ベルトクリ
ーナ機構の定期的保守点検を行い、スクレーパの摩耗状
況に応じて、フレームを改めてブラケット上で持ち上げ
調整し、スクレーパがベルト表面に対して所定の圧力で
接するように調整作業を行っているのが現状である。
【0008】ところが、このような保守点検を定期的に
必要とすることは、経費の点から好ましくないばかり
か、ベルトコンベヤの稼働を一時中断しなければならな
い等の不利があり、近年、前述のような調整作業を不要
とし、所謂メンテナンスフリーとした装置の出現が要望
されるに至っている。
【0009】そこで、本発明者は、長年の経験を生かし
鋭意研究開発を行い、試作と実験を繰り返した結果、ベ
ルトクリーナ機構の取付支持装置として前述のようなメ
ンテナンスフリータイプを可能とするためには、本発明
が最良の成果をもたらすものであることを知得した。
【0010】本発明に先立ち、本発明者は、前述したオ
ーストラリア特許528698号においてもメンテナン
スフリーの機能を果たし得る点に注目した。このオース
トラリア特許は、フレームの両端に固着されたベアリン
グ部材と、ブラケット下部に設けられた押しボルトとの
間にコイルスプリングを介装し、押しボルトを押し上げ
ることにより、コイルスプリングを圧縮しつつベアリン
グを持ち上げる構成とされている。従って、ベルト表面
の摺擦によりスクレーパが摩耗すると、この摩耗に追従
してコイルスプリングが復元しつつベアリングを弾発し
て押し上げ、フレームと共にベルトクリーナユニットを
持ち上げるので、前記摩耗にかかわらずスクレーパをベ
ルト表面に圧接できることになる。
【0011】然しながら、本発明者が鋭意検討し研究し
たところによれば、このオーストラリア特許には、次の
ような問題点が含まれており、満足した結果を得ること
ができないことが知見された。
【0012】即ち、第一に、ベルトクリーナ機構及びそ
の取付支持装置には、ベルト表面の残留付着物がスクレ
ーパにより掻落とされ、その落下物が降り注ぎ堆積す
る。このため、オーストラリア特許のようにコイルスプ
リングを露出した構成では、スプリングのコイル部分に
目詰まりを生じ、スプリングの弾発復元機能を容易に喪
失してしまう。また、スクレーパにより掻落とされるベ
ルト表面の残留付着物の材質如何によっては、金属製コ
イルスプリングが早期に容易に腐食されてしまい、耐用
性の点で満足できない。
【0013】第二に、コイルスプリングによりベルトク
リーナのフレームを両端において上方に持ち上げる構成
の場合、フレームを所定のストロークで上下方向に移動
自在に支持し、このストロークにわたるフレームの上昇
を可能とする長いコイルスプリングを用いなければなら
ないため、装置が上下方向に長い構成となり、装置をコ
ンパクトに構成できないという問題がある。
【0014】第三に、このようなフレームの両端を上方
に持ち上げる構成の場合、フレームの両端に等しい持ち
上げ力を作用させないと、一直線上に整列されたスクレ
ーパの全体に均等な圧力を作用させることができなくな
る。換言すれば、フレーム両端の持ち上げ弾発力にアン
バランスを生じると、一直線上に整列されたスクレーパ
に偏摩耗を生じてしまう問題がある。
【0015】第四に、本出願人は、後述するようなベル
トクリーナ機構、即ち、フレームの軸線を支点として回
動せしめ、この回動方向からのテンションを与えること
により、スクレーパを支点の回動軌跡上でベルト表面に
圧接せしめる形式のベルトクリーナ機構を市場に提供し
ているところ、このような形式のベルトクリーナ機構に
対しては、前述したオーストラリア特許のような技術を
適用することができない。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベルトクリー
ナ機構のための取付支持装置において、前述したような
メンテナンスフリータイプの装置を可能にすると共に、
前述したような問題点を悉く解決し得たものである。
【0017】 このため、本発明によれば、ベルトクリ
ーナ機構の取付支持装置は、ベルトクリーナ機構のフレ
ーム2、43を回動自在に支持するベアリング部材19
を固設したブラケット13と、該フレームを回動方向に
付勢するテンション手段14と、該テンション手段を作
動せしめる作動手段15と、前記フレームの過回動を防
止するストッパー手段16とから構成され、前記テンシ
ョン手段14は、前記フレームを挿脱自在かつ回動自在
に挿入固定するインナースリーブ23と該インナースリ
ーブの外周に間隔を有して配置されたアウタースリーブ
24と、内外スリーブの間に充填され加硫接着された
性部材25とから成り、前記インナースリーブ23が前
記アウスタースリーブ24の側方に突出された延長部2
6を設け、該延長部にフレームを着脱自在かつ回動不能
に固定する固定手段31を設けると共に、該延長部の径
方向にストッパーレバー27を突設し、前記アウタース
リーブ24が前記ストッパーレバーとは反対向きに突出
するテンションレバー28を径方向に突設して成り、
記作動手段15は、前記ブラケットに進退自在に設けら
れると共に、前記テンションレバー28をアウタースリ
ーブ24の回動方向に強制移動せしめる進退調整部材か
ら成り、前記ストッパー手段16は、前記ブラケットに
進退自在に設けられると共に、弾性部材25により付勢
されたインナースリーブ23の回動方向に対向してスト
ッパーレバー27に臨む進退調整ボルトから成ることを
特徴とする。
【0018】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を詳述す
る。
【0019】(第1実施例)図1ないし図3において、
ベルトクリーナ機構1は、パイプ状のフレーム2に複数
のクリーナユニット3を軸方向に列設しており、図2に
示すように、プーリ4に巻掛けられたベルト5の表面の
付着物を掻落とす構成のものである。即ち、クリーナユ
ニット3は、ゴム等から形成されたクッション部材6を
挟んで取付板7と保持板8とを一体に結合接着し、保持
板8に固着したアーム9、9を上方に延出せしめ、該ア
ームの先端にスクレーパ10を着脱自在に取付けてい
る。各クリーナユニット3の取付板7は、フレーム2の
取付部11にボルト・ナットを介して着脱自在に固着さ
れ、これにより複数のクリーナユニットをフレーム2の
軸線上に沿って整列している。このベルトクリーナ機構
は、本出願人が先にオーストラリア特許565417号
として提案したものと同様であるから、詳細な説明は省
略する。
【0020】前記ベルトクリーナ機構1は、フレーム2
の両端部を本発明の取付支持装置12、12により支持
される。一対の取付支持装置12、12は、対称に配置
されているが、同様の構成であるため、一方の装置12
だけを図示している。
【0021】この取付支持装置12は、前記フレーム2
を回動自在に支持するブラケット13と、該フレーム2
を回動方向に付勢するテンション手段14と、該テンシ
ョン手段14を作動せしめる作動手段15と、フレーム
2の過回動を防止するためのストッパー手段16とから
成る。
【0022】前記ブラケット13は、フレーム支持部1
7と取付部18を備えた断面L形の金属板から成る。前
記取付部18は、フレーム支持部17をほぼ水平に配置
した状態で、図示省略したベルトコンベヤ機構の一部、
例えば、コンベヤのフレームやホッパー等にボルト・ナ
ット等により取付固着される。
【0023】前記フレーム支持部17上には、フレーム
2を回動自在に支持するためのベアリング部材19が設
置され、フレーム支持部17の下方から貫通せしめられ
たボルト20(図2及び図3)により固着されている。
このベアリング部材19は、上方に向けて形成されたク
レビス状の軸支部21を有し、フレーム2を回動自在に
保持した状態で該軸支部の上部開口をピン22により閉
塞される。
【0024】前記テンション手段14は、インナースリ
ーブ23と、該インナースリーブ23に対して同心状に
配置され且つ該インナースリーブ23の外周に充分な間
隔を有して配置されたアウタースリーブ24と、内外ス
リーブ23、24の間に介装されたゴム等の弾性部材2
5とから成る。
【0025】前記インナースリーブ23は、アウタース
リーブ24の側方に突出された延長部26を有し、該延
長部26の外側にストッパーレバー27を突設してい
る。一方、前記アウタースリーブ24は、外側にテンシ
ョンレバー28を突設している。
【0026】図例の場合、インナースリーブ23及びア
ウタースリーブ24は、同心円となる金属製の環状部材
により形成されており、両スリーブ23、24間にゴム
等の弾性素材を充填した後、加硫成形すると共に両スリ
ーブに加硫接着することによりテンション手段14を形
成している。そして、この形成されたテンション手段1
4は、前記ストッパーレバー27及びテンションレバー
28をスリーブの直径方向に位置せしめている。
【0027】前記作動手段15は、ブラケット13のフ
レーム支持部17の一端において下方から貫通され進退
自在に螺合されたボルトから成る。このため、フレーム
支持部17の一端下面にはナット29が溶接等により固
着されている(図2)。
【0028】前記ストッパー手段16は、フレーム支持
部17の他端において下方から貫通され進退自在に螺合
されたボルトから成る。このため、フレーム支持部17
の他端下面にはナット30が溶接等により固着されてい
る(図2)。
【0029】テンション手段14のインナースリーブ2
3には、フレーム2の端部が挿脱自在に挿入され固定さ
れる。この固定のため、インナースリーブ23の延長部
26にはセットボルト31が設けられている。セットボ
ルト31によりフレーム2をテンション手段14に固定
すると、一対のレバー27、28はブラケット13のフ
レーム支持部17とほぼ平行に配置され、テンションレ
バー28が作動手段15の上方に位置する。図例の場
合、ブラケット13のフレーム支持部17が細幅に形成
され、インナースリーブの延長部26及びストッパーレ
バー27はフレーム支持部17の上部空間よりも側方に
位置するため、ストッパーレバー27の先端に形成され
た翼部32がストッパー手段16の上方に位置せしめら
れる。
【0030】ベルトクリーナ機構1のスクレーパ10を
ベルト5の表面に接した状態から、作動手段15を構成
するボルトを回動して螺進せしめると、該ボルトの先端
によりテンションレバー28が押し上げられる。この押
し上げにより、テンション手段14と共にフレーム2は
回動せしめられるので、各クリーナユニット3のクッシ
ョン部材6が弾性変形され、この弾力によりスクレーパ
10をベルト5の表面に圧接せしめる。このように作動
手段15を螺進してテンションレバー28を押し上げる
と、クッション部材6が弾性変形するのみならず、テン
ション手段14の弾性部材25が捻じり方向に弾性変形
する。即ち、スクレーパ10がベルト表面に当接してい
るため、フレーム2とインナースリーブ23は回動方向
に受止められているが、この状態から更に作動手段15
によりアウタースリーブ24を強制的に回動せしめるこ
とにより、弾性部材25は両スリーブ23、24の間で
捻じられ変形する。
【0031】従って、この状態でベルトコンベヤを稼働
すると、スクレーパ10は、クリーナユニット3のクッ
ション部材6と、テンション手段14の弾性部材25と
の、両者の弾発力によりベルト5の表面に好適に圧接さ
れており、このため、ベルト表面の残留付着物を極めて
良好に掻取ることができる。
【0032】スクレーパ10が摩耗すると、前述のよう
に捻じられた弾性部材25の復元力によりインナースリ
ーブ23が回動され、フレーム2を同方向に回動する。
その結果、クリーナユニット3は、クッション部材6を
弾性変形せしめたままの状態でスクレーパ10をベルト
5の表面に圧接し続け、スクレーパ10による掻取り効
果を維持する。
【0033】前記ストッパー手段16は、ベルトコンベ
ヤが正逆転両用の場合に使用する。この場合、ストッパ
ー手段16を構成するボルトを進退調整して、該ボルト
の先端がストッパーレバー27の下面から僅かな間隔S
で離れて位置するようにセットする(図2)。これによ
りベルト5の逆転時にスクレーパ10をベルト表面に食
い込ませ損傷せしめることを防止できる。或いは、前記
間隔Sは、スクレーパ10が完全に摩耗し尽くしたとき
に、ストッパー手段16によりフレーム2の更なる回動
を阻止するように設定しておけば、アーム9、9の先端
等をベルト表面に摺擦して損耗することが防止される。
【0034】(第2実施例)図4ないし図6において、
ベルトクリーナ機構40は、平面視ほぼU形に形成され
たブレード状のスクレーパ41を備えている。このスク
レーパ41は、同様にほぼU形に形成されたホルダ42
に着脱自在に固着されており、該ホルダ42は、両端か
ら側方に突設された同軸状のパイプ状フレーム43、4
3を有する。尚、スクレーパ41は、背部にフレキシブ
ルシート44を固着し、ベルト表面の残留付着物が掻取
り落下される際のガイドを構成する。
【0035】この形式のベルトクリーナ機構40は、図
5(B)に示すように、フレーム43、43の軸心Aを
中心として回動せしめられたとき、前記スクレーパ41
を起立方向に回動してベルト表面に接触せしめる。スク
レーパ41が傾斜して起立されると、該スクレーパ41
の掻取り縁が上向きの弓状を呈するので、トラフ癖のつ
いた断面弓状のベルト表面に沿って該掻取り縁を当接せ
しめることができる。この形式のベルトクリーナ機構4
0は、本出願人が先にオーストラリア特許587352
号として提案したものと同様であるから、詳細な説明は
省略する。
【0036】前記ベルトクリーナ機構40は、一対のフ
レーム43、43を本発明の取付支持装置12、12に
より支持される。一対の取付支持装置12、12は、対
称に配置されているが、同様の構成であるため、一方の
取付支持装置12だけを図示している。
【0037】この実施例における取付支持装置12は、
既に図1ないし図3に示し、第1実施例として上述した
取付支持装置と基本的構成を同じくしている。従って、
同じ構成部材には同じ符号を付して図示し、重複した説
明は省略する。
【0038】ブラケット13の取付部18は、鉛直方向
に配置された姿勢の状態で、図示省略したベルトコンベ
ヤ機構の一部、例えば、コンベヤのフレームやホッパー
等にボルト・ナット等を介して取付固着される。
【0039】この状態でベルトクリーナ機構40のフレ
ーム43がベアリング部材19の軸支部21に回動自在
に保持される。尚、該軸支部21には、ピン22が挿着
される。
【0040】前記フレーム43にはテンション手段14
が取付けられる。即ち、インナースリーブ23にフレー
ム43が挿脱自在に挿入され、セットボルト31により
固定される。この状態で、テンションレバー28は上向
きに、ストッパーレバー27は下向きに配置される。テ
ンションレバー28は作動手段15に対向して配置さ
れ、ストッパーレバー27は翼部32をストッパー手段
16に対向して配置せしめられる。
【0041】ベルトクリーナ機構40のスクレーパ41
をベルト5の表面に当接した状態から、作動手段15を
構成するボルトを回動して螺進せしめると、該ボルトの
先端によりテンションレバー28が回動され、これによ
りテンション手段14と共にフレーム43が回動せしめ
られ、スクレーパ41をベルト表面に圧接する。スクレ
ーパ41がベルト表面に圧接された状態から更に引き続
き作動手段15を螺進すると、インナースリーブ23に
対してアウタースリーブ24が弾性部材25の捻じり変
形を介して強制的に回動される。その結果、弾性部材2
5にはインナースリーブ23を介してスクレーパ41を
起立回動せしめる方向への弾発力が蓄積される。
【0042】従って、この状態でベルトコンベヤを稼働
すると、スクレーパ41は、弾性部材25の弾発力を受
けてベルト5の表面に好適に圧接されているため、ベル
ト表面の残留付着物を極めて良好に掻取ることができ
る。
【0043】スクレーパ41が摩耗すると、前述のよう
に捻じられた弾性部材25の復元力によりインナースリ
ーブ23が回動され、フレーム43を同方向に回動しつ
つスクレーパ41をベルト5の表面に圧接し続けるの
で、スクレーパ41による掻取り効果を維持する。
【0044】ストッパー手段16は、上述した第1実施
例の場合と同様の目的のため同様の方法で使用される。
【0045】この第2実施例において、ベアリング部材
19は、ブラケットのフレーム支持部17に対して上下
位置調整自在に取付けられている。この目的のため、ベ
アリング部材19を取付固定するためのボルト20は、
フレーム支持部17に形成された上下方向に長い長孔
(図示せず)を貫通してベアリング部材19に螺着され
ている。
【0046】フレーム支持部17の下部には、支承部材
45がボルト46により固着され、該支承部材45には
押しボルト47が下方から貫通され進退自在に螺合され
ている。このため、支承部45の下面には、ナット48
が溶接等により固着されている(図5及び図6)。
【0047】従って、ボルト20を弛めてベアリング部
材19を長孔に沿い上下移動自在とした状態において、
押しボルト47を進退移動調整し、ベアリング部材19
の上下位置を決定した後、ボルト20を締着してベアリ
ング部材19を固定することにより、フレーム43の上
下方向位置を調整することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成した結果、
次の効果を奏する。 (1) 本発明によれば、スクレーパが摩耗したときで
も、その摩耗に追従してテンション手段によりフレーム
を弾発的に回動せしめ、常にスクレーパをベルト表面に
圧接せしめることができるので、ベルトクリーナ機構の
メンテナンスフリーを達成することができる。
【0049】(2) 本発明の取付支持装置によれば、
ベルト表面の残留付着物がスクレーパにより掻落とさ
れ、その落下物が取付支持装置上に降り注ぎ堆積する場
合でも、テンション手段による所期の機能及び作用を維
持することができる。即ち、テンション手段14は、イ
ンナースリーブ23とアウタースリーブ24の間に弾性
部材25を介装した構成であるから、アウタースリーブ
24が弾性部材25のハウジングとして機能する。従っ
て、テンション手段14は耐薬品性に優れ、特に、堆積
した落下物の影響により弾性部材25が劣化することの
ないよう好適に保護できる。
【0050】(3) 内外周に配置された内外スリーブ
23、24の間に充填され加硫接着された弾性部材25
を構成しているため、テンション手段14を嵩張ること
なく可及的にコンパクトに構成することが可能となる。
従って、本来、ベルトコンベヤ装置における狭小なスペ
ースを利用して取付けなければならない運命にあるベル
トクリーナ機構の取付支持装置としては、省スペースに
大きく寄与できる。
【0051】(4) ベルトクリーナ機構の両端におい
て、フレームを回動方向に付勢しつつメンテナンスフリ
ーを図るものであるから、仮に、両側に位置する取付支
持装置のうち、一方の装置のテンション手段の弾性付勢
力が、他方の装置のテンション手段の弾発付勢力と均衡
せず、アンバランスを生じている場合でも、ベルトクリ
ーナ機構のスクレーパには全体に均等な弾発力を作用さ
せることができるので、スクレーパの偏摩耗を生じるこ
とがない点で極めて有利である。(5) 特に、本発明によれば、ベアリング部材19に
よりフレーム2、43を回動自在に支持する一方、この
ようなベアリング部材19とは別にテンション手段14
を設け、作動手段15によりテンション(回動付勢力)
を調節可能とした点に基本的な構成がある。そして、フ
レーム2、43をブラケット13に対してベアリング部
材19により回動自在に安定支持せしめた状態から、テ
ンション手段14のインナースリーブ23をフレーム
2、43に回動自在に外挿し、テンション手段14の周
方向位置決めを調整した後、固定手段31によりフレー
ム2、43とインナースリーブ23の延長部26を相互
回動不能に固定することができるので、テンション手段
14の取付作業が容易であるばかりか、テンション手段
14をフレーム2、43に対して周方向に最適位置決め
状態にて取付けることが可能であるという効果を奏す
る。 (6) また、本発明によれば、インナースリーブ23
に延長部26を設け、該延長部26を介して前記固定手
段31及びストッパーレバー27を設けた点に特徴があ
る。このように、インナースリーブ23の延長部26に
固定手段31及びストッパーレバー27を設け、アウタ
ースリーブ24の外周部にテンションレバー28を突設
した構成であるから、内外スリーブ23、24の間に弾
性部材25のためのキャビティーを形成することがで
き、該キャビティーは前記固定手段31やレバー27、
28により干渉されないので、弾性部材25を充填し加
硫接着することが可能になり、これによりテンション手
段14の生産性の向上と、前述のようなコンパンクトな
構成を可能ならしめたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を示す側面図である。
【図3】本発明の第1実施例を部分的に示す正面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例の要部を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例を示す側面図であり、
(A)は装置の全体を示す側面図、(B)はベルトクリ
ーナ機構のみを示す側面図である。
【図6】本発明の第2実施例を部分的に示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ベルトクリーナ機構 2 フレーム 5 ベルト 10 スクレーパ 12 取付支持装置 13 ブラケット 14 テンション手段 15 作動手段 16 ストッパー手段 19 ベアリング部材 23 インナースリーブ 24 アウタースリーブ 25 弾性部材 26 延長部 27 ストッパーレバー 28 テンションレバー 40 ベルトクリーナ機構 41 スクレーパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベヤベルト表面の残留付着物を掻取
    り除去するベルトクリーナ機構を取付支持するための装
    置において、ベルトクリーナ機構のフレーム(2)(4
    3)を回動自在に支持するベアリング部材(19)を固
    設したブラケット(13)と、該フレームを回動方向に
    付勢するテンション手段(14)と、該テンション手段
    を作動せしめる作動手段(15)と、前記フレームの過
    回動を防止するストッパー手段(16)とから構成さ
    れ、前記テンション手段(14)は、前記フレームを挿
    脱自在かつ回動自在に挿入固定するインナースリーブ
    (23)と、該インナースリーブの外周に間隔を有して
    配置されたアウタースリーブ(24)と、内外スリーブ
    の間に充填され加硫接着された弾性部材(25)とから
    成り、前記インナースリーブ(23)が前記アウタース
    リーブ(24)の側方に突出された延長部(26)を設
    け、該延長部にフレームを着脱自在かつ回動不能に固定
    する固定手段(31)を設けると共に、該延長部の径方
    向にストッパーレバー(27)を突設し、前記アウター
    スリーブ(24)が前記ストッパーレバーとは反対向き
    に突出するテンションレバー(28)を径方向に突設し
    て成り、前記作動手段(15)は、前記ブラケットに進
    退自在に設けられると共に、前記テンションレバー(2
    8)をアウタースリーブ(24)の回動方向に強制移動
    せしめる進退調整部材から成り、前記ストッパー手段
    (16)は、前記ブラケットに進退自在に設けられると
    共に、弾性部材(25)により付勢されたインナースリ
    ーブ(23)の回動方向に対向してストッパーレバー
    (27)に臨む進退調整ボルトから成ることを特徴とす
    るベルトクリーナ機構の取付支持装置。
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