JPH0748794B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動受信可能なファクシミリ装置が自動受
信モードで待機している場合に、発呼側が通話目的の場
合に、その発呼者の電話番号を着呼側で確認することが
可能な、ファクシミリ装置に関する。

従来の技術 近年、ファクシミリの利用者層が商店、家庭へと急激に
広がっている。そして、ファクシミリを利用する上でフ
ァクシミリ専用の回線を設けるのではなく、既設の回線
を切替えて使用する方法が多くとられている。この場
合、自動受信可能なファクシミリ装置が自動受信モード
で待機しているとき、通話目的の発呼側からの呼出があ
ると、着呼側はファクシミリの伝送制御手順を続行しフ
ァクシミリ信号が到来しないときは回線を一定時間保留
した後再び待機状態に戻るようになっていた。

発明が解決しようとする問題点 ところで、このように従来のファクシミリの通話方法で
は自動受信モードで待機中に通話目的の発呼側からの呼
出に対して、着呼側は、ファクシミリの伝送制御手順信
号を返送している状態のままである。このため発呼側
は、自分の意志が伝わらず、また、着呼側でも通話目的
の着呼があったことがわからず不便であった。

本発明は上述のような従来のファクシミリ装置の欠点を
解消するものでファクシミリ装置が自動受信モードで待
機中であっても通話目的の発呼者の電話番号を確認する
ことができるファクシミリ装置を提供することを目的と
する。

問題点を解決するための手段 本発明は上述の目的を達成するため、発呼側からの呼出
信号を検出する検出手段と、この検出手段からの出力に
より回線をファクシミリ装置側へ切替接続する切替手段
と、この切替手段による回線の切替後、ファクシミリ伝
送手順開始以前に発呼側へ音声メッセージを返送するア
ナウンス手段と、前記音声メッセージに対応して発呼側
より送出される電話番号情報を検知する検知手段と、こ
の検知手段に検知された電話番号情報を記憶する記憶手
段と、この記憶手段に電話番号情報を記憶するととも
に、前記電話番号情報を発呼側に対して適正か否かを確
認させる応答手段という構成を備えたものである。

作用 発呼側からの呼出し信号を制御部が受信すると、制御部
は切替手段を作動して回線の接続をファクシミリ装置側
へ切替える。この後、MF（multi frequensy code）信
号、あるいはDP（dial pulse）信号のような選択信号に
よって電話番号が送られると、選択信号で示された電話
番号が記憶手段に一旦格納される。これと並行して、発
呼側に対して電話番号の適正か否かを確認させる。

実施例 図は本発明の一実施例が適用されるファクシミリ装置を
示すブロック図である。

このファクシミリ装置は、回線接続端子１を介して回線
に接続し、回線の捕捉状況を検知するループ検知回路２
と、ループ検知回路２を介して回線をライントランス４
または電話機５のいずれかに切替接続する切替器３とを
有している。

ライントランス４は音声アナウンス回路６およびバッフ
ァ回路７に分岐接続している。音声アナウンス回路６は
自動受信モードで所定信号を入力した時起動し、あらか
じめきめられた内容の音声メッセージをライントランス
４を介して回路へ送出する。また、バッファ回路７はラ
イントランス４を介して回線からファクシミリ信号，フ
ァクシミリ制御信号、MFトーンなどを取込むようになっ
ている。バッファ回路７には高速モデム回路８、300ボ
ー検知回路９、MFトーン検知回路10が接続されている。
高速モデム回路８はバッファ回路７からファクシミリ信
号を取出して復調し、復調したファクシミリ信号を表記
手段としての記録部11へ送出する。300ボー検知回路９
はバッファ回路７に入力した300ボーのファクシミリ制
御信号を検知する。MFトーン検知回路10は電話番号情報
（MF信号）を検知する。

また、切替機３に対して電話機５側の回路には呼出信号
検知回路12が設けられており、この呼出信号検知回路12
は回路、切替器３を介して送られてくる呼出信号を検知
する。

前記ループ検知回路２、300ボー検知回路９、MFトーン
検知回路10、呼出信号検知回路12には制御部13が接続さ
れており、各回路から検知信号が制御部13に入力される
ようになっている。この制御部13には回線切替リレー1
4、報知手段としての着呼ランプ15、プリントスイッチ1
6、メモリ回路17、表記手段である表示器18及び記録部1
1が接続されており、制御部13は本装置の動作を制御す
る。

回線切替リレー14は制御部13からの信号によって制御さ
れ、切替器３の接点を切替作動させる。着呼ランプ15は
通話目的の相手側から制御部13が信号を受けたとき点灯
する。プリントスイッチ16が作動されると、制御部13に
よってメモリ回路17から格納データ（電話番号情報）が
取出されて記録部11に転送され、この転送されたデータ
に基づいて記録部11からプリントアウトされるようにな
っている。メモリ回路17は発呼側で送出したMFトーンの
電話番号情報を格納しておく。表示器18は制御部13によ
ってメモリ回路17から取出された電話番号情報を表示す
る。

以上のように構成されたファクシミリ装置の相手電話番
号確認方法について説明する。

いま、ファクシミリ装置が自動受信モードで待機してい
るとき、発呼側のダイヤル操作により、交換器から呼出
信号（16Hz）が到来し呼出信号検知回路12および制御部
13により検出されて、ファクシミリ受信モードとなり、
回線切替リレー14が動作して切替器３が切替り、ファク
シミリ装置と回線とが接続する。自動受信モードで起動
のときあらかじめ登録されている音声メッセージ（たと
えば“こちらはファクシミリ受信中です。ファクシミリ
送信される方はピーという音を聞いてから、送信してく
ださい。通話目的の方はピーという音が聞え、その音が
とまったらあなたの電話番号を登録しますのでダイヤル
してください。”）を送信する。

この場合、音声メッセージに対応して相手側から相手電
話番号が到来すると、MFトーン検知回路10はこの電話番
号情報を検知する。この電話番号情報は制御部13を経由
しメモリ回路17に格納される。

同時に、ファクシミリ伝送手順を停止して、電話番号が
適正に検出されたか否かの確認動作入る。すなわち、音
声アナウンス回路６にあらかじめ番号情報に対応して登
録されている番号音声からMFトーン検出回路10で検出さ
れた番号情報に基づいて対応する番号音声を取出し、こ
れを相手側に返送し、相手側に適正か否かを確認させ
る。そして、確認がとれたら着呼ランプ15を点灯すると
ともに、切替器３が切替わり回線が電話機５側に接続し
て待機状態に復旧する。

一方音声アナウンス回路６で送出した音声メッセージに
対して電話番号情報の到来がない場合、ファクシミリ伝
送が所定の手順で行なわれる。そして、バッファ回路７
から出力された信号がファクシミリ伝送制御手順に使用
される制御信号のときは、この信号が300ボー検知回路
９によりデイジタルデータとして検出され制御部13に渡
される。そして、ファクシミリ装置はファクシミリ伝送
制御手順にそって動作し、ファクシミリ画信号を入力す
ると、このファクシミリ画信号を高速モデム８へ送って
復調し、復調して得られた信号に基づいて記録部11で所
定用紙に記録を行なう。

このような状況で着呼ランプ15が点灯していることを着
呼側扱者が確認して、プリントスイッチ16が操作される
と、メモリ回路17に格納されている番号情報が記録部11
に送出され、用紙にその番号情報が記録される。また、
その番号情報は、ファクシミリ装置に具備されている表
示器18にも表示され、相手側電話番号が容易に確認でき
る。

本実施例では着呼側扱者が着呼ランプ15の点灯を確認し
プリントスイッチ16を操作した後に、記録部11でプリン
トアウトしたりあるいは表示器18で表示した後、始めて
相手側電話番号を確認できるようになっている。このよ
うに特定の人にのみ相手側電話番号が確認できるように
しているので電話番号が不特定多数の人にいたずらに知
られることがなく、秘密保護に役立っている。但し、音
声メッセージに対して電話番号情報を受けとった段階で
記録部18を作動して電話番号を記録し操作を簡易化して
もよい。この場合、着呼ランプ15、表示器18は作動しな
くてもよい。

また、発呼側の電話機がMF信号の代りに、DP信号を送出
する場合、ループ検知回路２と制御部13とにより番号情
報を検出することが可能である。

なお、本実施例では説明しなかったが、次のように実施
してもよい。

、着呼ランプを報知手段として用いているが、この着
呼ランプの代りにブザー、あるいは入力信号に応じて変
位し、表示内容を切換えるようにした機構等を用いても
よい。

、発呼側で送出する電話番号情報は発呼側自身の番号
でなくてもよい。

、電話番号情報にはあらかじめ設定した様式で年、
月、日、時刻などを含めておくようにしてもよい。

発明の効果 以上説明したように、記憶した電話番号情報を発呼側に
対して適正か否かを確認するため、正確な電話番号情報
を記憶することができ、誤った電話番号を記憶すること
がなく、極めて使い勝手の良いファクシミリ装置を提供
することができる

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の一実施例が適用されるファクシミリ装置
を示すブロック図である。 ２……ループ検知回路、３……切替器、５……電話機、
６……音声アナウンス回路、７……バッファ回路、８…
…高速モデム回路、９……300ボー検知回路、10……MF
トーン検知回路、11……記録部、12……呼出信号検知回
路、13……制御部、14……回線切替リレー、15……着呼
ランプ、16……プリントスイッチ、17……メモリ回路、
18……表示器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】発呼側からの呼出信号を検出する検出手段
   と、この検出手段からの出力により回線をファクシミリ
   装置側へ切替接続する切替手段と、この切替手段による
   回線の切替後、ファクシミリ伝送手順開始以前に発呼側
   へ音声メッセージを返送するアナウンス手段と、前記音
   声メッセージに対応して発呼側より送出される電話番号
   情報を検知する検知手段と、この検知手段に検知された
   電話番号情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に電
   話番号情報を記憶するとともに、前記電話番号情報を発
   呼側に対して適正か否かを確認させる応答手段とを具備
   するファクシミリ装置。