JPH07332758A - 空気調和機の取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根上に設置する空気調和機のリモコン装置
のケーブルを通気ダクトと一緒に屋根上から屋内に通す
ことにより、配線工事を簡単に済ませる。 【構成】 屋根上に設置する空気調和機本体１の下部に
は室内熱交換器により熱交換した空気の吹出口17があ
る。この吹出口17から送出する空気は屋根３の開口部27
に設ける通気ダクト６に通し、この通気ダクト６の下部
に結合する吹出しユニット４から屋内に送出する。通気
ダクト６の外周には屋根３に当接させるフランジ25があ
る。このフランジ25にワイヤードリモコン装置22のケー
ブル23を通す孔26を設け、ケーブル23を通気ダクト６と
一緒に開口部27に通す。このようにすればケーブル専用
の孔を設けなくて済み、配線工事が楽にできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は屋根上に設置する空気調
和機の取付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】駅のプラットホームにあるような売店
（建物）では周辺に空気調和機を設置するだけのスペー
スが得られないため、売店の屋根に設置するよう構成さ
れたものが提案されている。この種の空気調和機は図１
に示すような空気調和機本体１と、屋根３に開口部を設
けて取付けられた通気ダクト６と、この通気ダクト６の
下部に結合させる吹出しユニット４とからなり、空気調
和機本体１内部の機器はワイヤードリモコン装置により
遠隔制御されるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な空気調和機で問題となるのはワイヤードリモコン装置
のケーブルの引き回しである。特に空気調和機本体１か
ら店内への引き込みには屋根３若しくは側壁に孔を開け
なければならず、工事が面倒である。したがって、本発
明においては、上述のケーブルの引き込みがより簡単に
できる空気調和機の取付装置を提供することを目的とし
ている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、屋根上に設置される
空気調和機本体のベースに室内熱交換器により熱交換さ
れた空気の吹出口を設け、同吹出口から送出される空気
を前記屋根に開口部を設けて取付けられた通気ダクトに
通し、同通気ダクトの下部開口部に結合させる吹出しユ
ニットから屋内に送出させると共に、前記本体内部の機
器をワイヤードリモコン装置により遠隔制御するように
してなるものにおいて、前記ワイヤードリモコン装置の
ケーブルを前記通気ダクトと共に、前記屋根の開口部に
通すようにした。

【０００５】

【作用】上記の構成であれば、屋根に設けられた開口部
に通気ダクトと一緒にワイヤードリモコン装置のケーブ
ルを通すので屋根または側壁等にケーブル専用の孔を設
けたりする工事を省略することができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図３に基づ
いて説明する。図１は屋根に設置された空気調和機の外
観を、図２は同空気調和機の内部構成を、図３は同空気
調和機とその取付装置（取付部材）等を表したもので、
１は空気調和機本体、２は空気調和機本体１の脚体、３
は駅の売店等の平らな屋根、４は屋内（店内）への風向
を調節する吹出しユニットである。空気調和機本体１の
前面にはエアーフィルタ５を設けた外気の吸込口があ
り、背面上部には後述する屋外への吹出口が、ベースの
下部後方には屋内への吹出口があり、この吹出口と吹出
しユニット４との間は屋根３に開口部を設けて設置され
た通気ダクト６で結ばれ、室内への風向は吹出しユニッ
ト４に設けられている風向調節板７で調節されるように
なっている。

【０００７】空気調和機本体１の内部は図２に示すよう
にベース８に立設された第１の仕切板９によって熱交換
室10と機械室11とに区画され、機械室11には圧縮機12
と、同圧縮機12等を制御する制御装置13等が配置されて
いる。一方、熱交換室10は通風孔（ベルマウス）14を有
する仕切板15で前後に仕切られており、この仕切板15と
外気の吸込口との間には送風機16が設けられている。ま
た、仕切板15の後方には屋外への吹出口に通じる上部通
風路と屋内（店内）への吹出口17に通じる下部通風路と
を形成するための仕切板18が設けられ、上部通風路には
室外熱交換器19が、下部通風路には室内熱交換器20が配
置されている。

【０００８】図３は空気調和機本体１その他を図１とは
逆の方向から表したもので側面には電源コード21および
ワイヤードリモコン装置22のケーブル23を接続する接続
部24が設けられている。空気調和機本体１下部の吹出口
17は屋根３に開口部27を設けて取付けられる通気ダクト
６の上部開口部の内面に合わさるようになっている。通
気ダクト６の外周には屋根３に当接させるフランジ25が
設けられていて、このフランジ25にはケーブル23を通す
ための孔26が形成されている。ケーブル23は通気ダクト
６と一緒に屋根３に設けられた開口部27に通され、フラ
ンジ25がネジ止めにより屋根３に固定されるようになっ
ている。通気ダクト６の上部開口部には空気調和機本体
１下部の吹出口17を嵌合させ、下部開口部には吹出しユ
ニット４の上部開口部を嵌合させるようになっている。
なお、吹出しユニット４は天井に固定される。

【０００９】

【発明の効果】以上、説明したような空気調和機とその
取付装置であるならば、屋根上への設置が簡単に行える
と共に、リモコン装置のケーブルを通気ダクトと一緒に
屋根に設けられた通気ダクト取付用の開口部に通せるの
でケーブル専用の孔を設ける必要がなく、取付工事が簡
単になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる空気調和機の取付状態を表す斜
視図である。

【図２】本発明に係わる空気調和機の内部構成図であ
る。

【図３】本発明の一実施例を示す空気調和機の取付装置
の形状説明図である。

【符号の説明】 １ 空気調和機本体 ３ 屋根 ４ 吹出しユニット ６ 通気ダクト 17 吹出口 22 ワイヤードリモコン装置 23 ケーブル 24 接続部 25 フランジ 26 孔 27 開口部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 屋根上に設置される空気調和機本体のベ
   ースに室内熱交換器により熱交換された空気の吹出口を
   設け、同吹出口から送出される空気を前記屋根に開口部
   を設けて取付けられた通気ダクトに通し、同通気ダクト
   の下部開口部に結合させる吹出しユニットから屋内に送
   出させると共に、前記本体内部の機器をワイヤードリモ
   コン装置により遠隔制御するようにしてなるものにおい
   て、前記ワイヤードリモコン装置のケーブルを前記通気
   ダクトと共に、前記屋根の開口部に通すようにしてなる
   ことを特徴とする空気調和機の取付装置。
2. 【請求項２】 前記通気ダクトの外周に屋根と対面する
   フランジを設けるとともに、同フランジに前記ケーブル
   を通す孔もしくは凹部を形成してなる請求項１記載の空
   気調和機の取付装置。